JPH03176505A - 鋼板コンクリート製壁高欄の施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は橋桁における鋼板コンクリート製壁高欄の施工
法に係るものである。

（従来の技術） 従来の橋桁における壁高欄としては、鉄筋コンクリート
壁高欄、または鋼製壁高欄が使用されでいた。

（発明が解決しようとする課題） 従来の鉄筋コンクリート製壁高欄は、コンクリートの乾
燥収縮、温度応力、繰返し荷重その他により、クラック
の発生を防止することはできず、従ってこのクラックよ
り雨水が流入し、内部補強鉄筋の腐食、豚腸によるコン
クリートの剥落事故に結びつ（危険性を有している。

また前記クランクからの遊離石灰の発生、流出により美
観を著しく損うことになる。

一方、鋼製壁高欄は鉄筋コンクリート製壁高欄における
如きクラックの発生の問題もなく、更に最近の労働事情
により熟練労働者の不足が問題となっているところの、
型枠の組立、脱型、配筋、コンクリート打設という現場
施工部分がなく、工期も短縮されるという利点があるが
、鉄筋コンクリート構造に比して工費が嵩むという難点
がある。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、美観的に優れ、構造的
に信頼性が高く、現場施工部分が減少した橋桁における
床版上に設置される調板コンクリート製高欄の施工法を
提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係る鋼板コンクリ
ート竪壁高欄の施工法は、相対する側板間を、間隔保持
材を介して所定間隔に保持してなる下端面が開放された
門型状断面の鋼製型枠構造体を橋桁における床版上に、
予め同床版上における壁高欄設置位置に植立されたアン
カー用スタッド群を掩覆するように設置し、次いで前記
鋼製型枠構造体及び床版間に形成された空間内にコンク
リートを充填するように構成されている。

なお本発明は鋼製床版、コンクリート製床版に適用され
るものである。

（作用） 本発明によれば前記したように、相対する側板間が間隔
保持材を介して所定間隔に保持され、下端面が開放され
た門型状断面に形成された、壁高欄の鋼製外郭体を兼用
する鋼製型枠構造体を製作しておき、一方、橋桁におけ
る床版上には、壁高欄設置位置に沿ってアンカー用スタ
ッド群を植立しておき、同スタッド群を掩覆するように
床版上に前記鋼製型枠構造体を設置し、かくして同型枠
構造体と前記床版との間に形成された空間にコンクリー
トを充填し、同コンクリートと鋼製型枠構造体とが一体
化された複合構造の鋼板コンクリート竪壁高欄を施工す
るとともに、同期板製コンクリート製床版欄を前記スタ
ッドを介して前記床版と一体化するものである。

かくして構成された壁高欄においては外郭の鋼製型枠構
造体と内部コンクリートとが前記間隔保持材のずれ止め
作用によって一体化され、外力に対して共同して抵抗し
、また壁高欄本体と法服部分との間の応力の伝達は前記
アンカー用スタッド群を介して行なわれる。

（実施例） 以下本発明を図面について説明する。

第１図乃至第６図は本発明の第１の実施例を示し、囚は
鋼製型枠構造体で、相対する側板（１）（１）がずれ止
めを兼用する間隔保持材（２）で所定間隔に保持された
、下端面の開放された門型状断面に形成されている。

（（３）は鋼床版桁本体、（０は鋼床版、■）は鋼床版
桁ブラケット部で、同ブラケット部（Ｄｌ上面における
壁高欄設置位置に沿って予めアンカー用スタッド（３）
が溶接によって植立されている。

図中（４）は前記ブラケット部（２）上に溶着されたア
ングル材で、同アングル材（４）の傾斜片上より、壁高
欄の地覆部コンクリートに対するアンカー用スタッド（
３′）が溶接によって植立されている。

なお前記各アンカー用スタッド（３）（３’）は頭付き
スタッド、若しくは異形鉄筋でＩ威されている。

而して前記鋼製型枠構造体（４）を前記鋼床版桁プ（３
′）を掩覆するように設置し、かくして前記鋼製型枠構
造体内と鋼床版桁ブラケット部ＣＤ＋との間に形成され
た空間にコンクリート（５）を打設して、前記間隔保持
材（２）のずれ止め作用によって鋼製型枠構造体いと打
設コンクリート（５）とが一体化された鋼板コンクリー
ト製の壁高欄を施工するとともに、間装高欄を前記アン
カー用スタッド（３）（３’ｌを介して鋼床版桁ブラケ
ット（Ｄ）と一体化するものである。

第４図乃至第６図は夫々前記コンクリートの打設方法を
示し、第４図においては前記銅床版桁ブラケット部ＩＤ
ｌ上に鋼製型枠構造体内を数ユニツト毎にまとめて、同
構造体（４）の頂部に設けたコンクリート打設孔（６）
よりコンクリート（５）を打設し、打設終了後、同打設
孔（６）をパッチ当て溶接によって閉塞する。

なおコンクリートを打設する数ユニットの鋼製型枠構造
体内の両側には側板（７）が設けられ、各ユニット両開
にはコンクリート及びのるが漏出しないようにコーキン
グが施される。

側板（１）の下部に設けたコンクリート打設用孔（８）
からコンクリートをポンプで圧入する。この際前記型枠
構造体にはコンクリートの圧力が作用するので、口床版
桁ブラケット０に定着しておく必要がある。

第６図においては第４図の場合と同様に鋼製型枠構造体
内を故ユニット毎にまとめて側板（９）を設け、同側板
（９）に設けたコンクリート打設用孔００）からコンク
リートを打設する。

同打設コンクリートが硬化したのち、コンクリ−１・打
設の完了した故ユニットの鋼製型枠構造体いに隣接する
次位の故ユニットの鋼製型枠構造体内の一側端には、硬
化の完了したコンクリートを側板として利用し、他側端
のみに側板を配設する。

第７図乃至第１０図は本発明の第２の実施例を示し、（
４）は前記第１の実施例と同様に、相対する側板（１１
０１１）がずれ止めを兼用する間隔保持材（１２）で所
定間隔に保持された、下端面の開放された門型状断面形
の鋼製型枠構造体である。

（１３）はアンカープレートで下面にアンカー用スタッ
ド（１４）が溶接によって垂設され、上面にはアンカー
用スタッド（１５）が溶着によって植立されている。

図中（１６）は前記アンカープレート（１３）上面に溶
接されたアングル材で、同アングル材（１６）の傾斜面
に、地覆部コンクリートに対するアンカー用スタッド（
１５’ｌが溶接によって植立されている。

なお前記各アンカー用スタッド（１４）　（１５）　（
１５’１は頭付きスタッド、または異径鉄筋で構成され
ている。

図中０はコンクリート床版桁の主桁本体、（Ｆ）はコン
クリート床版で、同床版（Ｆ）のブラケット部における
壁高欄設置位置に沿って、予め前記アンカープレート（
１３）をアンカー用スタッド（１４）を介して定着し、
（第８図参照）前記鋼製型枠構造体（４）を床版（Ｆ）
のブラケット上にアンカー用スタッド（１５）　（１５
’ｌを掩覆するように設置し、（第９図参照）前記鋼製
型枠構造体いとコンクリート床版（Ｆ）との間に形成さ
れた空間にコンクリート（５）を打設して、前記間隔保
持材（２）のずれ止め作用によって鋼製型枠構造体内と
打設コンクリート（５）とが一体化された鋼板コンクリ
ート製の壁高欄を施工するとともに、固壁高欄を前記ア
ンカー用スタンド（１５）　（１５１を介してコンクリ
ート床版［Ｆ］と一体化するものである。（第１Ｏ図参
照）なお前記コンクリート（５）の打設方法は、前記第
１の実施例の場合と同一であるから説明を省略する。

（発明の効果） 本発明によれば前記したように、相対する側板間を間隔
保持材を介して所定間隔に保持した、下端面が開放され
た門型状断面の鋼製型枠構造体を予め製作し、一方、橋
桁における床版上に、壁高欄設置位置に沿って、アンカ
ー用スタッドを植立しておき、同スクツド群を掩覆する
ように床版上に前記鋼製型枠構造体を設置し、同銅製型
枠構造体と前記床版との間に形成された空間にコンクリ
ートを充填し、ずれ止め材を兼用する前記間隔保持材を
介して調製型枠構造体とコンクリートとが一体となって
外力に抵抗するように構成され、且つ前記アンカー用ス
タッドを介して前記床版上に一体的に定着された複合構
造の鋼板コンクリート製壁高欄を構成するものである。

このように前記＠製型枠構造体は、複合構造の壁高欄の
コンクリート打設時の型枠と、固壁高欄の外郭体とを兼
用し、現場施工は鋼製型枠構造体の設置と、コンクリー
ト打設のみで、壁高欄コンクリート打設のための型枠の
組立、脱型、及び配筋作業が不要となり、工程が著しく
簡略化され、工期が短縮される。

また本発明の方法によって施工された壁高欄は表面が網
板によって楕戒されているので、前記従来の鉄筋コンク
リート造壁高欄のようにクラックにより美観を損ったり
、コンクリートの剥落事故が防止され、将来の補修、付
属物の追加が溶接によって簡単に行なわれるものである
。

更にまた本発明の方法によって施工された壁高欄は鋼板
コンクリート製であるため、前記従来のＦｌ製壁高欄に
比して工費が節減されるものである。

請求項２の発明は、前記床版を鋼床版より構成し、同鋼
床版に直接アンカー用スタッドを溶接することによって
、同アンカースタッドの取付作業が簡単に行なわれるよ
うにしたものである。

請求項３の発明は、前記床版をコンクリート床版より構
威し、同床版に前記アンカー用スタッド群を植立してな
るアンカープレートを定着することによって、多数の前
記アンカースタッド群を床版に対して一時し；正確に所
定位置に剛強に取付けることができるようにしたもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の方法によって施工され
た鋼板製壁高欄の縦断面図、第２図及び第３図はその施
工工程を示す部分斜視図、第４図乃至第６図は夫々鋼製
型枠構造体に対するコンクリートの打設方法の各側を示
す斜視図、第７図は本発明の第２の実施例の方法によっ
て施工された鋼板製高欄の縦断面図、第８図乃至第１Ｏ
図はその施工工程を示す部分斜視図である。 （４）・・・鋼製型枠構造体、 ０・・・鋼床版桁ブラケット部、 （Ｆ）・・・コンクリート床版、 （１）・・・側（反、 （２）・・・ｒＢ１隔保持材、 （３）（３’）　（１４）　（１５）　（１５’ｌ・・
・アンカー用スタッド、（５）・・・コンクリート、 （１３）・・・アンカープレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、相対する側板間を、間隔保持材を介して所定間隔に
   保持してなる下端面が開放された門型状断面の鋼製型枠
   構造体を、橋桁における床版上に予め同床版上における
   壁高欄設置位置に植立されたアンカー用スタッド群を掩
   覆するように設置し、次いで前記鋼製型枠構造体及び床
   版間に形成された空間内にコンクリートを充填すること
   を特徴とする鋼板コンクリート製壁高欄の施工法。 ２、前記床版は鋼床版より構成され、同床版に前記アン
   カー用スタッド群を溶着する請求項１記載の鋼板コンク
   リート製壁高欄の施工法。 ３、前記床版はコンクリート床版より構成され、同床版
   に前記アンカー用スタッド群を植立してなるアンカープ
   レートを定着する請求項１記載の鋼コンクリート 板コンクリート製壁高欄の施工法。