JP3328626B2 - 仮設ガードレール部品 - Google Patents

仮設ガードレール部品

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JP3328626B2
JP3328626B2 JP2000017471A JP2000017471A JP3328626B2 JP 3328626 B2 JP3328626 B2 JP 3328626B2 JP 2000017471 A JP2000017471 A JP 2000017471A JP 2000017471 A JP2000017471 A JP 2000017471A JP 3328626 B2 JP3328626 B2 JP 3328626B2
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栄治 加藤
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Nishimatsu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設工事において
用いられる仮設ガードレール部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮設工事において、高欄として仮
設ガードレールを設置することが行われている。例え
ば、路面覆工の際などにおいては、未整備の道路への車
両進入を阻止するために、車道と未整備の道路との境に
仮設ガードレールが設置されている。このような仮設ガ
ードレールは、より運搬効率が高く、また、設置時の手
間が少ない構成のものが望まれている。
【0003】例えば、実用新案登録第3008876号
公報に記載の仮設防護柵は、H形鋼の横板の上面に支柱
差込鋼管を溶接した長尺状の基礎を備え、支柱差込鋼管
に支柱を連結具で取り付け、支柱にガードレールを連結
具で取り付けてなることを特徴としている。この構成に
より、長尺状の基礎を複数積み上げることができ、仮設
防護柵の保管場所の節約、および、運搬効率の向上が可
能となる。また、組立、取付作業を容易に行うことがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の仮設防護柵においては、H形鋼に支柱差込鋼
管が溶接されているため、H形鋼を再利用するには、溶
接部分を切断する必要があり、この切断作業に手間がか
かっていた。また、例えばガス切断機などを用いて溶接
部分を切断した際には、H形鋼を傷付けてしまう場合が
多く、H形鋼の補修に手間がかかっていた。
【0005】本発明の課題は、基礎となるH形鋼等の長
尺部材の再利用が容易である仮設ガードレール部品を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の発明は、例えば図1から図
4に示すように、水平方向に長尺でかつ上方に開口する
凹部15を備えた基礎部1と、この基礎部1の凹部15
に挿入固定される支柱取付部材2と、この支柱取付部材
2に取付けられた支柱3とを備え、前記支柱取付部材2
は、前記凹部15に挿入されたうえで、該凹部15の側
壁(側壁部11)と底壁(底壁部12)とのうちの少な
くともいずれか一方に、止着材5によって固定されて
り、前記支柱取付部材2は、溝形鋼であり、この溝形鋼
(支柱取付部材2)の底壁部22に前記支柱3が溶接に
よって垂設されており、該溝形鋼2は、その開放側を上
方に向け、かつ該溝形鋼2の両壁部(側壁部21)をそ
れぞれ前記基礎部1の凹部15の内壁面(側壁部11)
に対向させ、該溝形鋼2の底壁部22を前記凹部15の
底壁面(底壁部12)に当接させた状態で、前記基礎部
1に固定されていることを特徴とする。
【0007】ここで、基礎部としては、例えば、H形
鋼、溝形鋼などの既製の鋼材や、箱形に形成された長尺
部材などが挙げられる。また、止着材としては、例え
ば、基礎部と支柱取付部材とを挟みつけて固定するばね
鋼材や、ボルトおよびナットなどが挙げられる。また、
例えば、溝形鋼の両壁部と基礎部の凹部内壁とが当接す
るように溝形鋼と基礎部とを配置して、溝形鋼の両壁部
を凹部の内壁面に対向させるものとしても良い。また、
溝形鋼の両壁部と凹部の内壁面との間に接合層となる部
材(例えば継手プレートや、ゴム片、ワッシャーなど)
を介して、溝形鋼の両壁部を凹部の内壁面に対向させる
ものとしても良い。
【0008】請求項1記載の発明によれば、支柱取付部
材が、凹部に対して止着材によって固定されているの
で、従来と異なり、支柱取付用の部材を溶接せずに、基
礎部に対して支柱を取り付けることができる。したがっ
て、溶接部分の切断作業が不要となり、長尺な基礎部を
容易に再利用できる。また、止着材を取り外すのみで、
支柱取付部材および支柱を、基礎部から容易に分離でき
る。また、溝形鋼の両壁部を基礎部の凹部の内壁面に対
向させ、溝形鋼の底壁部を凹部の底壁面に当接させた状
態で、溝形鋼が基礎部に固定されているので、凹部の両
側の側壁と底壁とによって、溝形鋼を支持することがで
きる。また、溝形鋼と凹部内面との接触面積を大きくと
ることができるので、溝形鋼を基礎部に対して安定して
固定させることができる。また、支柱取付部材が溝形鋼
であるので、部材を容易に入手することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の仮
設ガードレール部品において、前記支柱取付部材2が、
基礎部1の長手方向Xに所定間隔で複数設けられている
ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、支柱取付部
材が、基礎部の長手方向に所定間隔で複数設けられてい
るので、支柱取付部材に取り付けられた支柱が、基礎部
の長手方向に所定間隔で固定されることになる。したが
って、長手方向に並んだ支柱に、例えばガードレールの
ビーム材などを、掛け渡すように取り付けることができ
る。なお、基礎部の長手方向に設けられた支柱取付部材
の間隔は、全て一定の間隔であるものとしても良いし、
それぞれ異なる間隔であるものとしても良い。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】請求項記載の発明は、請求項1または2
記載の仮設ガードレール部品において、前記基礎部1
は、H形鋼であること特徴とする。
【0015】請求項記載の発明によれば、基礎部がH
形鋼であるので、部材を容易に入手することができる。
また、H形鋼は、多様な用途に用いることができるの
で、基礎部を有効に再利用できる。
【0016】請求項記載の発明は、請求項記載の仮
設ガードレール部品において、前記H形鋼(基礎部1)
の両フランジ(側壁部11)には、それぞれ前記止着材
5を挿通するための貫通孔13が該H形鋼1の長手方向
Xに所定間隔で複数形成されており、前記溝形鋼2の両
壁部21には、それぞれ前記止着材5を挿通するための
貫通孔23が形成されていることを特徴とする。
【0017】請求項記載の発明によれば、H形鋼に形
成された貫通孔と、溝形鋼に形成された貫通孔とに、止
着材を挿通して、溝形鋼をH形鋼に対して固定すること
ができる。また、山留支保工などにおいて用いられるH
形鋼状の山留支保工材を、基礎部として用いることがで
きる。
【0018】請求項記載の発明は、請求項記載の仮
設ガードレール部品において、前記H形鋼1に形成され
た貫通孔13と、溝形鋼2に形成された貫通孔23との
うち、少なくともいずれか一方はH形鋼1の長手方向X
に長尺な長孔であることを特徴とする。
【0019】請求項記載の発明によれば、長孔に止着
材を挿通した状態で、H形鋼に対する溝形鋼の相対的な
位置を、H形鋼の長手方向にずらすことができる。した
がって、H形鋼の長手方向において、H形鋼に対する溝
形鋼の固定位置を調節することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0021】まず、構成を説明する。図1に示すよう
に、本発明を適用した一実施の形態の仮設ガードレール
部品は、長尺状の基礎部1と、基礎部1に固定される支
柱取付部材2と、支柱取付部材2に取付けられた支柱3
と、を備えている。図1は、仮設ガードレール部品によ
り構成される仮設ガードレールを示す側面図である。
【0022】図2に示すように、基礎部1は、両フラン
ジである側壁部11と、ウェブである底壁部12と、を
備えたH形鋼である。図2は、仮設ガードレール部品を
示す正面図である。側壁部11および底壁部12によ
り、水平方向に長尺でかつ上方に開口する凹部15が形
成されている。
【0023】図1に示すように、基礎部1の底壁部12
より上方および下方となる側壁部11には、止着材5を
挿通するための円状の貫通孔13が、基礎部1の長手方
向Xに沿って所定間隔で、それぞれ複数形成されてい
る。
【0024】図3および図4に示すように、支柱取付部
材2は、両壁部となる側壁部21と、底壁部22と、を
備えた溝形鋼である。図3は、支柱取付部材2および支
柱3を示す側面図、図4は、同平面図である。底壁部2
2外面には、プレート状の当接部22aが形成されてい
る。
【0025】支柱取付部材2の両側壁部21には、それ
ぞれ止着材5を挿通するための貫通孔23が、長手方向
Xに沿って二つ形成されている。貫通孔23は、長手方
向Xに長尺な長孔である。
【0026】支柱3は、支柱取付部材2の底壁部22内
面に対して、溶接により垂設されている。図4に示すよ
うに、支柱3は、平面視において、支柱取付部材2に形
成された四つの貫通孔23が形成する四角形の中心とな
る位置から、長手方向Xに沿ってずれた位置に取り付け
られている。また、図3に示すように、支柱3の両側方
の上端には、孔31が形成されている。
【0027】次に、前述の仮設ガードレール部品を用い
た仮設ガードレールの設置方法について説明する。
【0028】まず、予め工場などで、支柱3を支柱取付
部材2に対して溶接する。予め製造された基礎部1、支
柱取付部材2および支柱3を、仮設工事現場へ運搬す
る。
【0029】仮設工事現場において、図1に示すよう
に、支柱3が溶接された支柱取付部材2を、基礎部1に
対して、基礎部1の長手方向Xに沿って、所定間隔で三
つ設置する。このとき、図2に示すように、支柱取付部
材2を、支柱取付部材2の開放側を上方に向けた状態
で、基礎部1の凹部15に挿入する。また、図3中の支
柱取付部材2の長手方向Xと、図1中の基礎部1の長手
方向Xとが、同じ方向になるように配置する。
【0030】この際、図2に示すように、支柱取付部材
2の側壁部21が、基礎部1の側壁部11の内面に対向
され、かつ、底壁部22の当接部22aの下面が、基礎
部1の底壁部12の内面に当接される。
【0031】なお、図1において、支柱取付部材2およ
び支柱3からなる三つのユニットのうち、右と左とに配
置されたユニットは、図3に示すユニットと同じもので
ある。また、図1の中央に配置されたユニットは、図3
に示すユニットの向きを左右逆にしたものである。
【0032】次に、図2に示すように、対向した支柱取
付部材2の側壁部21と基礎部1の側壁部11との間
に、ワッシャー52を配置する。ボルト51を、基礎部
1の貫通孔13と、ワッシャー52と、支柱取付部材2
の貫通孔23とに挿通する。この状態で、隣り合う支柱
3どうしが長手方向Xに所定間隔で並ぶように、支柱取
付部材2の位置を調節する。
【0033】この状態で、ナット53をボルト51に締
め付け、支柱取付部材2の側壁部21と、基礎部1の側
壁部11とを互いに締め付ける。このようにして、支柱
取付部材2が、ボルト51およびナット53からなる止
着材5により、基礎部1の凹部15の側壁部11に対し
て固定される。
【0034】その後、長手方向Xに所定間隔で設けられ
た支柱3に対して、ビーム材4を掛け渡す。この状態
で、ビーム材4を、ボルトおよびナットなどの止着材に
より、支柱3の孔31に固定する。このようにして、図
1に示すように、仮設ガードレールが設置される。
【0035】仮設ガードレールを撤去する際には、ビー
ム材4を支柱3から取り外す。続いて、止着材5のボル
ト51およびナット53を取り外す。そして、支柱取付
部材2を基礎部1の凹部15から取り外して分離し、各
仮設ガードレール部品を撤去する。
【0036】以上のように、本発明の仮設ガードレール
部品においては、支柱取付部材2が、基礎部1の凹部1
5に対して止着材5によって固定されているので、従来
と異なり、支柱取付用の部材を溶接せずに、基礎部1に
対して支柱3を取り付けることができる。したがって、
溶接部分の切断作業が不要となり、長尺な基礎部1を容
易に再利用できる。また、止着材5を取り外すのみで、
支柱取付部材2および支柱3を、基礎部1から容易に分
離できる。
【0037】また、支柱取付部材2が、基礎部1の長手
方向Xに複数設けられているので、支柱取付部材2に取
り付けられた支柱3が、長手方向Xに複数設置されるこ
とになる。したがって、長手方向Xに並んだ支柱3に、
ビーム材4を掛け渡すように取り付けることができる。
【0038】また、支柱取付部材2の側壁部21が、基
礎部1の側壁部11に対して固定され、また、支柱取付
部材2の底壁部22の当接部22aの下面が、基礎部1
の底壁部12の内面に当接されているので、基礎部1の
側壁部11および底壁部12によって、支柱取付部材2
を支持することができる。また、支柱取付部材2と基礎
部1の凹部15内面との接触面積を大きくとることがで
きるので、支柱取付部材2を基礎部1に対して安定して
固定させることができる。
【0039】また、基礎部1はH形鋼であり、また、支
柱取付部材2は溝形鋼であるので、容易に部材を入手す
ることができる。また、H形鋼は多様な用途に用いるこ
とができるので、基礎部1を有効に再利用できる。
【0040】また、基礎部1に貫通孔13が形成され、
かつ、支柱取付部材2に貫通孔23が形成されているの
で、止着材5を貫通孔13と貫通孔23に挿通して、支
柱取付部材2を基礎部1に対して固定することができ
る。
【0041】また、山留支保工などにおいて用いられる
H形鋼状の山留支保工材を、基礎部1として用いること
ができる。
【0042】また、支柱取付部材2に形成された貫通孔
23は、長手方向Xに長尺な長孔であるので、貫通孔2
3にボルト51を挿通した状態で、基礎部1に対する支
柱取付部材2の相対的な位置を、長手方向Xにずらすこ
とができる。したがって、長手方向Xにおいて、基礎部
1に対する支柱取付部材2の固定位置を調節することが
できる。
【0043】また、支柱取付部材2の側壁部21に形成
された二つの貫通孔23は長孔であるので、隣り合う貫
通孔13の距離が異なる複数種類の基礎部1に対して、
支柱取付部材2をそれぞれ固定することができる。
【0044】また、支柱3は、平面視において、支柱取
付部材2に形成された四つの貫通孔23が形成する四角
形の中心となる位置から、長手方向Xに沿ってずれた位
置に取り付けられているので、支柱取付部材2を基礎部
1に取り付ける向きを逆に設定することで、基礎部1に
対する支柱取付部材2の固定位置の調節範囲を、大きく
とることができる。
【0045】なお、上述のように仮設ガードレールを設
置する際には、転倒防止のため、基礎部1の凹部15
に、例えばコンクリートなどの重石を設けるものとして
も良い。
【0046】次に、凹部15へコンクリートを打設する
方法について、図5から図8を参照して説明する。
【0047】まず、図5に示すように、支柱3が固定さ
れた状態の基礎部1の凹部15内に、仕切り板61、6
2を配置する。仕切り板61(62)は、例えば図8に
示すように、ほぼ長方形状の板である。仕切り板61の
上辺端面には、輪状のフック61aが取り付けられてい
る。仕切り板61、62には、例えば、ベニヤ板や、ア
クリル板などが用いられる。
【0048】図5に示すように、仕切り板62は、支柱
3が溶接された支柱取付部材2に隣接して、凹部15の
一方の側壁部11から、他方の側壁部11へわたって設
置される。また、仕切り板62は、長尺な凹部15の両
端にも、一方の側壁部11から、他方の側壁部11へわ
たって設置される。
【0049】仕切り板61は、隣り合う支柱3の間にお
いて、一方の支柱3側の仕切り板62から、他方の支柱
3側の仕切り板62へわたって、凹部15の側壁部11
の内面に隣接して設置される。また、仕切り板61は、
長尺な凹部15の端部に設置される仕切り板62から、
前記端部側に設けられた支柱3に隣接する仕切り板62
へわたって、凹部15の側壁部11の内面に隣接して設
置される。
【0050】このようにして、仕切り板61、62によ
り、凹部15内に箱状の空間が確保される。
【0051】次に、図7に示すように、仕切り板61
(62)と、基礎部1の底壁部12とが形作る箱の内面
に、分離層となるシート7を敷き詰める。シート7に
は、コンクリートが通過しない素材が用いられ、例え
ば、ビニールシート、不織布などが用いられる。
【0052】次いで、シート7が敷き詰められた箱の内
部に、コンクリート8を打設する。このとき、吊り金具
9をコンクリート8に埋め込む。このようにして、図6
に示すように、基礎部1の凹部15内にコンクリート8
が打設される。打設されたコンクリート8により、基礎
部1全体の重さが重くなるので、仮設ガードレールの転
倒を防止することができる。
【0053】コンクリート8を撤去する際には、まず、
仕切り板61(62)の上辺端面に取り付けられたフッ
ク61aを引き上げて、仕切り板61、62を基礎部1
の凹部15から取り除く。このとき、シート7が凹部に
敷き詰められているので、コンクリート8が基礎部1の
凹部15内壁に固着していない。また、仕切り板61が
引き抜かれているので、シート7と基礎部1の側壁部1
1とが接していない。
【0054】この状態で、吊り金具9をクレーンなどに
より引き上げる。このようにして、容易にコンクリート
8を、基礎部1の凹部15から取り除くことができる。
また、基礎部1、支柱取付部材2、支柱3にはコンクリ
ート8が固着しないので、基礎部1、支柱取付部材2、
支柱3を、もとの状態に保つことができる。
【0055】また、コンクリート8の代わりに、シート
7が敷き詰められた箱の内部に、砂を入れても良い。こ
の場合には、砂の表面をコンクリート、モルタル、また
はシートなどで覆う。これにより、風雨により砂が飛散
したり、凹部15から砂が流出するのを防止できる。
【0056】また、コンクリート8の代わりに、凹部1
5の内部に、PP(ポリプロピレン)製の袋などに砂を
入れた土嚢袋を入れても良い。この場合には、砂の飛散
や流出を防止でき、また、砂を容易に撤去できる。ま
た、土嚢袋を、シート7が敷き詰められた箱の内部に入
れた上で、表面をモルタルなどで覆っても良い。この際
には、土嚢袋間の隙間にモルタルなどが流入するため、
重石の重量をさらに増加させることができる。
【0057】また、仮設ガードレール部品において、支
柱取付部材2は、基礎部1の凹部15の側壁部11に対
して固定されるものとしたが、これに限らず、凹部15
の底壁部12に対して止着材によって固定されるものと
しても良い。
【0058】また、支柱取付部材2に形成された貫通孔
23は長孔であるものとしたが、これに限らず、支柱取
付部材2の貫通孔23をほぼ円状の孔とし、基礎部1の
貫通孔13を長手方向Xに長尺な長孔であるものとして
も良い。この場合にも、基礎部1に対する支柱取付部材
2の相対的な位置を、基礎部1の長手方向Xにずらすこ
とができる。
【0059】また、基礎部1はH形鋼であるものとした
が、これに限らず、水平方向に長尺でかつ上方に開口す
る凹部を備えたものであれば、例えば、溝形鋼や、箱形
に形成された長尺部材などであっても良い。
【0060】また、止着材5はボルト51およびナット
53からなるものとしたが、これに限らず、基礎部1の
側壁部11または底壁部12と、支柱取付部材2とを、
互いに止着するものであれば、例えば、基礎部1と支柱
取付部材2とを挟みつけて固定するばね鋼材などであっ
ても良い。
【0061】また、支柱取付部材2の側壁部21に形成
された貫通孔23は二つであるものとしたが、これに限
らず、一つでも三つ以上でも良い。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、支柱取付
用の部材を溶接せずに、基礎部に対して支柱を取り付け
ることができるので、溶接部分の切断作業が不要とな
り、基礎部を容易に再利用できる。また、止着材を取り
外すのみで、支柱取付部材および支柱を、基礎部から容
易に分離できる。また、基礎部の凹部の両側壁および底
壁によって、溝形鋼を支持することができる。また、溝
形鋼と凹部内面との接触面積を大きくとることができる
ので、溝形鋼を基礎部に対して安定して固定することが
できる。また、支柱取付部材が溝形鋼であるので、部材
を容易に入手することができる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、支柱が基礎部の長手方向に所定間隔で固定されるの
で、長手方向に並んだ支柱に、例えばガードレールのビ
ーム材などを、掛け渡すように取り付けることができ
る。
【0064】
【0065】請求項記載の発明によれば、請求項1
たは2記載の発明と同様の効果を得ることができるのは
勿論のこと、基礎部がH形鋼であるので、部材を容易に
入手することができる。また、基礎部を有効に再利用で
きる。
【0066】請求項記載の発明によれば、請求項
載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、止着材を貫通孔に挿通して、溝形鋼をH形鋼に対し
て固定することができる。また、山留支保工などにおい
て用いられる山留支保工材を、基礎部として用いること
ができる。
【0067】請求項記載の発明によれば、請求項
載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、H形鋼の長手方向において、H形鋼に対する溝形鋼
の固定位置を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の仮設ガードレ
ール部品により構成される仮設ガードレールを示す側面
図である。
【図2】図1の仮設ガードレール部品の構成を示す正面
図である。
【図3】図1の支柱取付部材および支柱の構成を示す側
面図である。
【図4】図1の支柱取付部材および支柱の構成を示す平
面図である。
【図5】図2の基礎部にコンクリートを打設した様子を
説明するための斜視図である。
【図6】図2の基礎部にコンクリートを打設した様子を
説明するための概略断面図である。
【図7】図2の基礎部にコンクリートを打設した様子を
説明するための要部断面図である。
【図8】図7の仕切り板の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基礎部(H形鋼) 2 支柱取付部材(溝形鋼) 3 支柱 5 止着材 11 側壁部 12 底壁部 13 貫通孔 15 凹部 21 側壁部 22 底壁部 23 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−123421(JP,A) 特開2000−345523(JP,A) 実開 昭59−121015(JP,U) 登録実用新案3008876(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 15/00 - 15/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に長尺でかつ上方に開口する凹部
    を備えた基礎部と、 この基礎部の凹部に挿入固定される支柱取付部材と、こ
    の支柱取付部材に取付けられた支柱とを備え、 前記支柱取付部材は、前記凹部に挿入されたうえで、該
    凹部の側壁と底壁とのうちの少なくともいずれか一方
    に、止着材によって固定されており、 前記支柱取付部材は、溝形鋼であり、 この溝形鋼の底壁部に支柱が溶接によって垂設されてお
    り、 該溝形鋼は、その開放側を上方に向け、かつ該溝形鋼の
    両壁部をそれぞれ基礎部の凹部の内壁面に対向させ、該
    溝形鋼の底壁部を前記凹部の底壁面に当接させた状態
    で、前記基礎部に固定されていること を特徴とする仮設
    ガードレール部品。
  2. 【請求項2】支柱取付部材が、基礎部の長手方向に所定
    間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の仮設ガードレール部品。
  3. 【請求項3】基礎部は、H形鋼であること特徴とする請
    求項1または2記載の仮設ガードレール部品。
  4. 【請求項4】H形鋼の両フランジには、それぞれ止着材
    を挿通するための貫通孔が該H形鋼の長手方向に所定間
    隔で複数形成されており、溝形鋼の両壁部には、それぞ
    れ前記止着材を挿通するための貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の仮設ガードレール部
    品。
  5. 【請求項5】H形鋼に形成された貫通孔と、溝形鋼に形
    成された貫通孔とのうち、少なくともいずれか一方はH
    形鋼の長手方向に長尺な長孔であることを特徴とする請
    求項4記載の仮設ガードレール部品。
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