JP3376104B2 - 板状緩衝材 - Google Patents
板状緩衝材Info
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Description
状緩衝材に関する。
を所定の形状に成形したものがよく知られている。かか
る発泡ポリスチレンからなる緩衝材は、軽量であるこ
と、保護すべき物体の形状に合わせて成形することが容
易なこと等から、種々の分野で広く用いられている。
リスチレンからなる緩衝材は、保護すべき物体の形状ご
とに金型が必要となり、コストが嵩むという問題があっ
た。また、所定の形状に成形した緩衝材を運搬する際、
この緩衝材を積み重ねると緩衝材同士の間に空隙が生じ
て嵩高くなり、運搬の作業効率がよくないという問題も
あった。
処理する場合、黒煙が発生したり、焼却炉を傷めたりす
る等の欠点があった。この点を改良すべく、例えば発泡
ポリスチレンの代替として段ボールからなる緩衝材も開
発されてはいるものの、保護すべき物体の形状に合わせ
て成形したり、所望の緩衝効果を得たりすることが難し
いという問題があった。
り、請求項1〜4記載の発明は、保護すべき物体の形状
に容易に適合できると共に運搬などの作業効率に優れた
板状緩衝材を提供することを目的とする。これに加えて
請求項3又は4記載の発明は、廃棄処理を行う上で不都
合がなく、優れた緩衝能力を有する板状緩衝材を提供す
ることを目的とする。
に、請求項1記載の板状緩衝材は、発泡材からなる上層
と、前記発泡材よりも硬質の板材からなり、前記上層の
底面に接合された下層と、前記上層の表面から前記下層
の底面手前にかけて設けた複数の切込みと、を備えたこ
とを特徴とする。
状緩衝材であって、前記下層の底面に粘着層を設けたこ
とを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1又は
2記載の板状緩衝材であって、前記発泡材は発泡ポリエ
チレンであり、前記板材はコルク材であることを特徴と
する。
載の板状緩衝材であって、前記発泡材は発泡した穀類の
塊状物であり、前記板材はコルク材であることを特徴と
する。
から前記下層の底面手前にかけて設けた切込みに沿って
折曲げれば下層が切断されるため、使用時に板状緩衝材
を所望の形状に切り取ることができる。従って、保護す
べき物体の形状に容易に適合できる。また、未使用状態
では板状緩衝材を隙間なく積み重ねることができるため
嵩ばらず、運搬などの際の作業効率に優れている。
に設けた粘着層により所望の場所に固定することができ
る。請求項3記載の板状緩衝材は上層が発泡ポリエチレ
ンであり下層がコルク材であるため、廃棄後、焼却処理
する際に黒煙を発生することがなく、焼却炉を傷めるこ
ともない。従って、廃棄処理を行う上で不都合が生じな
い。また、下層はコルク材からなるためクッション性を
有する。従って、保護すべき物体から受けた応力は上層
で分散された後、更に下層のコルク材でも分散されるた
め、優れた緩衝効果が得られる。
た穀類の塊状物であり下層がコルク材でありいずれも天
然物であるため、廃棄処理は焼却処理のみならず土中埋
没等でも環境に悪影響を与えることがない。従って、廃
棄処理を行う上で不都合が生じない。また、請求項3と
同様の優れた緩衝効果が得られる。
て以下に説明する。図1は板状緩衝材の斜視図、図2は
緩衝材ユニットの斜視図、図3は緩衝作用の説明図、図
4は緩衝材ユニット結合体の斜視図である。
うに上層3、下層4及び両面テープ5から構成される。
上層3は厚さ3〜4mmの板状に成形された発泡ポリエ
チレンからなり、下層4は同じく厚さ3〜4mmの板状
に成形されたコルク材からなる。コルク材としては、天
然のコルクのほかに粒状コルクを樹脂等の結合剤により
固めたものを使用することができ、コスト面を考慮すれ
ば後者が有利である。上層3の底面と下層4の上面とは
接着剤により接合されている。また下層4の底面は両面
テープ5の上面粘着部5a(図2参照)が貼付されてい
る。この両面テープ5の下面粘着部5b(図2参照)が
本発明の粘着層に相当する。下面粘着部5bは剥離紙6
に覆われている。
4の底面手前にかけてカッタによる切込み7が縦横に複
数設けられている。この切込み7は両面テープ5に到達
していないため、切込み7を入れるカッタに両面テープ
5の粘着剤が付着することがない。従って、カッタの刃
の手入れが簡略化されると共に、切れ味の低下を防止で
きる。
結部8を有している。この連結部8により板状緩衝材1
はバラバラにならず板状を保持している。尚、便宜上、
縦横の切込み7により囲まれる最小の単位を緩衝材ユニ
ット2という。
を以下に説明する。未使用状態では、複数の板状緩衝材
1は隙間なく積み重ねることができるため嵩ばらず、運
搬などの際の作業効率に優れている。また、連結部8を
設けず下層4の底面まで切込みを入れた場合には、運搬
時に誤って折曲がり、緩衝材ユニット2が剥離紙6から
剥がれて不要な箇所に粘着するといった不都合が生じる
おそれがあるが、本実施例では連結部8が設けてあるの
でかかる不都合は生じない。
図3に示すように段ボール9内の緩衝材として用いる場
合、段ボール9に収納される物体10のうち、保護が必
要となる箇所、例えば突部10aに適した大きさとなる
ように、板状緩衝材1を切込み7に沿って折曲げて連結
部8をパキンと切断する。これにより、所望の形状に連
結した緩衝材ユニット結合体20を得ることができる。
ここで緩衝材ユニット結合体20とは、切込み7に沿っ
て切断された後、複数の緩衝材ユニット2が連結部8に
て連結した状態のものをいう。尚、切断された連結部8
の断面は図2に示すように切断面8aとして表れる。
照)を剥す。但し、板状緩衝材1を切込み7にて折曲げ
るときの折曲げ角度を大きくすれば、連結部8の切断と
同時に剥離紙6から剥すことができる。剥離紙6を剥し
た後、物体10の突部10aが段ボール9と接触する箇
所に貼付する。剥した後の剥離紙6は緩衝材ユニット2
ごとに付けられているのではなく、板状緩衝材1の全体
で一枚の剥離紙を使用しているため、作業後の後片付け
が便利である。
る。このとき、緩衝材ユニット結合体20は物体10か
ら応力を受ける。緩衝材ユニット結合体20が受けた応
力は上層3の発泡ポリエチレンに分散され、更に下層4
のコルク材に分散される。この下層4を構成するコルク
材はクッション性を有するため、下層4においても十分
に応力が分散される。従って、物体10は十分な緩衝効
果によって保護される。
後、廃棄の必要が生じた場合には焼却処理を行えばよ
い。このとき、緩衝材ユニット結合体20は発泡ポリエ
チレンとコルク材により構成されるため、焼却処理して
も黒煙が発生せず、焼却炉を傷めることもない。従っ
て、廃棄処理を行う上で不都合が生じることがない。
は、例えば、複数の緩衝材ユニット2によりL字を形成
するように切り取れば図4に示す緩衝材ユニット結合体
20を得ることができる。また、緩衝材ユニット2を単
独で用いてもよいし、板状緩衝材1をそのまま用いても
よい。このように、どんな形状にも対応することができ
るため、保護すべき物体の形状にかかわらず適用するこ
とができ、用途範囲が広い。具体的には、例えば、机や
家具のコーナーのように幼児がころんで怪我をする可能
性のある部位に所望の形状に切り取った緩衝材ユニット
結合体20を貼り付けてもよい。また、二次曲面や三次
曲面に貼付するときは、図5に示すように緩衝材ユニッ
ト結合体20のまま所定の曲面に対して押圧すれば切込
み7部分で折れ曲がり所定の曲面に沿って貼付される。
ることなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種
々の態様で実施できることはいうまでもない。例えば、
板状緩衝材の上層を、米、粟などの穀類を加圧後常圧に
戻すことにより発泡させそれを樹脂で固めた塊状物、又
はポップコーンを樹脂で固めた塊状物により形成しても
よい。この場合についても上記実施例と同様の作用効果
を奏し、更に、天然物から形成されているため、廃棄処
理は焼却処理のみならず土中埋没等でも環境に悪影響を
与えることがない。
してもよく、この場合にも、優れた緩衝能力を有し、保
護すべき物体の形状に容易に適合できると共に運搬など
の作業効率に優れるという効果を奏する。更に、下層は
上層を構成する発泡材よりも硬質な板状体であれば特に
コルク材に限定するものではなく、例えばフェルトを用
いてもよい。
の上面形状が四角形となるように切込みを入れたが、上
面形状が三角形あるいは六角形になるように切込みを入
れてもよい。加えて、剥離紙は緩衝材ユニットごとに設
けてもよいが、例えば緩衝材ユニット結合体が10個の
緩衝材ユニットから構成されている場合には10枚の剥
離紙を剥す必要があるため、上記実施例のように板状緩
衝材につき一枚の剥離紙を使用した方が便利である。
の発明によれば、保護すべき物体の形状に容易に適合で
きると共に運搬などの作業効率に優れた板状緩衝材を提
供することができる。これに加えて請求項3又は4記載
の発明によれば、廃棄処理を行う上で不都合がなく、優
れた緩衝能力を有する板状緩衝材を提供することができ
る。
の説明図である。
ット、3・・・上層、 4・・・下
層、5・・・両面テープ、 5a・・・上面
粘着部、5b・・・下面粘着部、 6・・・剥
離紙、7・・・切込み、 8・・・連結
部、8a・・・切断面、 9・・・段ボー
ル、10・・・物体、 10a・・・突
部、20・・・緩衝材ユニット結合体、
Claims (4)
- 【請求項1】 発泡材からなる上層と、 前記発泡材よりも硬質の板材からなり、前記上層の底面
に接合された下層と、 前記上層の表面から前記下層の底面手前にかけて設けた
複数の切込みと、 を備えたことを特徴とする板状緩衝材。 - 【請求項2】 前記下層の底面に粘着層を設けたことを
特徴とする請求項1記載の板状緩衝材。 - 【請求項3】 前記発泡材は発泡ポリエチレンであり、
前記板材はコルク材であることを特徴とする請求項1又
は2記載の板状緩衝材。 - 【請求項4】 前記発泡材は発泡した穀類の塊状物であ
り、前記板材はコルク材であることを特徴とする請求項
1又は2記載の板状緩衝材。
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---|---|---|---|
JP14188494A JP3376104B2 (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 板状緩衝材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14188494A JP3376104B2 (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 板状緩衝材 |
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ID=15302409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14188494A Expired - Fee Related JP3376104B2 (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 板状緩衝材 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376104B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005111970A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-28 | Hasec Co Ltd | 複合断熱シート |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR2789794A1 (fr) * | 1999-02-17 | 2000-08-18 | Rene Duc | Dispositif de fixation auto-adhesif d'une cale, appelee "repose pouce" pour guitare, plus particulierement basse, lie a la technique du "jeu aux doigts" |
JP2009120222A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Fuyo Astec Kk | 物品の保護用具 |
JP6279992B2 (ja) * | 2014-07-18 | 2018-02-14 | 林テレンプ株式会社 | 車両用内装材 |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP14188494A patent/JP3376104B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005111970A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-28 | Hasec Co Ltd | 複合断熱シート |
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JPH081844A (ja) | 1996-01-09 |
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