JP3504913B2 - 焼却補助シート - Google Patents
焼却補助シートInfo
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Description
するもので、ゴミ焼却時に発生するダイオキシンを低減
する焼却補助剤を混入した焼却補助シートに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来、ゴミを投棄する際に、ゴミを入れ
る袋に炭酸カルシウムを混入し、焼却時に有害ガスが発
生するのを防止している。しかし、この方式は、排気中
のSOx及びNOxの低減には顕著な効果を有する大変
有効な方法であるが、合成樹脂のゴミ袋の原材料中に混
入できる炭酸カルシウムの混入量は制約され、ほとんど
が排気ゴミ中に含有されている硫黄又は窒素と反応して
消費されてしまい、ダイオキシンの発生抑止には貢献し
得ないでいる。 【0003】最近のゴミは、塩化ビニールをはじめとし
て焼却するとダイオキシンが発生する物質が増え、焼却
温度を高めてダイオキシンの発生を抑止したり、アフタ
ーバーナで発生したダイオキシンを分解する方法が検討
されているが、すべての焼却炉を早急に改善することは
不可能で焼却炉よりのダイオキシンの発生を確実に防止
し得ないでいる。特に、大型の焼却炉中においてはダイ
オキシンが発生するゴミと、焼却してもダイオキシンは
発生しないゴミとが当然混合しており、焼却中の炉内全
体をダイオキシンが生じない焼却条件に設定しないと効
果がないので、このような焼却条件に設定するには費用
がかさんでしまうという問題点を有している。 【0004】本発明者らは、先に、焼却ゴミに消石灰を
添加することを提案した。この方式は、手提げ袋等やが
てはゴミとして焼却されるであろう製品に、予め消石灰
を添付しておき、焼却時のダイオキシン発生を抑止しよ
うとするものである。これは所期の目的は達成できた
が、消石灰が粉末状で吸湿性を有するため、防水樹脂袋
に収納したが途中で破損して手提げ袋に入れた洋服等の
商品が汚れるおそれがあるという指摘がなされた。ま
た、幼児等が口にした場合の危険性も指摘された。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点に鑑みなされたもので、焼却が想定される製品
に消石灰を安全な形態で添付可能となした焼却補助シー
トを提供することを課題としたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、柔軟性合成樹脂材中に消石灰を重量比5
%以上混練してシート状体1に成形し、該シート状体1
に複数に分断するための断面V字状をした不連続切溝等
の切取用溝3を設け、一面側に積層した粘着剤層2の外
面に剥離紙2aを仮接着し、他面側には、焼却ゴミ単位
容量につき前記切取用溝3で囲まれた最小単位を幾枚必
要かの使用法表記部4を設けてなることを特徴とするも
のである。 【0007】本発明にかかる焼却補助剤である消石灰を
合成樹脂材に重量比5%以上混合して混練して成形した
シート状体1を廃棄するゴミに添付すると、焼却時に共
に焼却され、焼却で発生した塩素(塩化水素)が消石灰と
以下のように反応し、Ca(OH)2十2HC12・・
・CaC12十2H2O塩化カルシウムとして固定さ
れ、焼却に伴うダイオキシンの生成を抑止する作用を呈
する。 【0008】合成樹脂材に最もダイオキシンの発生率が
高い塩化ビニールを使用した場合でも、重量比5%以上
の消石灰を混入すれば該合成樹脂材よりのダイオキシン
の発生を抑止し、重量比で30%以上(70%以上も可
能)も消石灰を混入できるので、他の焼却ゴミからのダ
イオキシンの発生をも抑止できる作用を呈する。消石灰
は合成樹脂材中に混練してあるので、破損して粉が散乱
することが無く、他の商品を汚したり、不用意に消石灰
が目や口に入るのを防ぐよう作用する。 【0009】シート状体1の一面側に積層して形成した
粘着剤層2の外面には剥離紙2aを仮接着してあるの
で、この剥離紙2aを剥がして該シート状体1を所望の
場所に接着させることが出来る。 【0010】さらに、前記シート状体1に、複数に分断
するための不連続切溝等の切取用溝3を設けてあるの
で、ゴミの量に応じて切り取って大きさを変えて使用量
を調整することができる。また、一面側に粘着層2を積
層した該シート状体1の他面側に、焼却ゴミ単位容量に
つき断面V字状の不連続切溝などの切取用溝3で囲まれ
た最小単位を幾枚必要とするかを表記した使用法表記部
4を設けてあるので、使用量を確認することができる。 【0011】 【実施例】以下、本考案の実施例を図示例と共に説明す
る。図中、1は合成樹脂材で成形したシート状体であ
る。合成樹脂材としては適宜なものが使用できるが、硬
質合成樹脂よりもポリエチレン等の軟質合成樹脂剤を使
用するのが、角に触れて袋(ゴミ収納袋や、手提げ袋等
の包装袋)が破損したり、怪我をしたりしないで実用的
で(本実施例では軟質ポリエチレン樹脂を利用した)あ
る。 【0012】上記シート状体1は、製造の便宜上シート
状に製造されるが、その厚みは、容量を多くするために
厚手に構成され、数mmの厚みのものないしは1cmを
越えるものをも含むものとする。 【0013】本発明は、上記合成樹脂材に消石灰を重量
比5%以上混合して、シート状体1に成形してある。ゴ
ミを焼却時に発生する塩素を消石灰で反応固定するもの
であるから、できるだけ消石灰を多く含ませる必要性が
あり、5%以上としたのは、前記したように、本発明が
ダイオキシン発生の原因となる合成樹脂材を使用してい
るので、最低でも本発明に使用される合成樹脂を焼却し
てもダイオキシンが発生しない最低限度以上として5%
を選定したもので、実際には30%以上混入する。 【0014】本発明で成形されたシート状体1は、通常
の袋を製造するシートなどとは目的が相違するのでその
強度等は問題とならない。そして、通常の樹脂シートよ
り、より多くの消石灰を混入でき、重量比で70%以上
混入しても使用できることが試作の結果確認することが
できた。 【0015】上記シート状体1を、厚み2mmで5cm
角、消石灰を重量比50%混入したもので、通常の家庭
ゴミ10リットルを焼却することで発生する塩素を固定
するのに充分であった。 【0016】また、本発明は、柔軟性合成樹脂材に消石
灰を重量比5%以上混練して形成したシート状体1の一
面側に積層した粘着剤層2は、図示例では全面に積層
し、該粘着剤層2の外面に剥離紙2aを仮接着してある
が、粘着剤層2は部分的に積層しておいても差し支えな
い。 【0017】本発明のシート状体1は、粘着剤層2によっ
てゴミ袋に予め貼着しておくことが可能であり、さら
に、包装袋等の目立たない場所(内底の裏面や、口元折
り返し部内)に貼付しておくことで、利用者に気づかれ
ずに利用できる。 【0018】次ぎに、本発明は、前記シート状体1に、
複数に分断するため断面V字状の不連続切溝などの切取
用溝3を設けてある。一般的に、該切取用溝3は所謂ミ
シン目と称される不連続切溝が使用されるが、本実施例
のように厚手のシートでは、不連続切溝では容易に引き
ちぎることができないことがある。そこで、断面V字状
の溝を設けて肉薄部を切取用溝3とすると、厚手のもの
でも引き裂きやすくなる。また、該断面V字状の溝に不
連続切溝を設けて切取用溝3としてもよいのは無論であ
る。 【0019】さらに、本発明は、前記シート状体1に、
複数に分断するための不連続切溝等の切取用溝3を設
け、一面側には、外面に剥離紙2aを仮接着した粘着剤
層2を積層してある。また他面側には、焼却ゴミ単位容
量につき不連続切溝などの切取用溝3で囲まれた最小単
位を幾枚必要とするかを図2に示すように表記した使用
法表記部4を設けてある。 【0020】このように、上記使用法表記部4の表記に
よって使用量の目安が得られ、プラスチックゴミが多く
含まれる場合と、そうでない場合とではダイオキシン発
生量に大きな差があり、消石灰が不十分な場合も起こり
得るが、これらが回収され、集められて焼却される際に
は過不足が平均化され、使用法表記部4の記載で満足で
きる結果が得られることになる。 【0021】 【発明の効果】本発明は、消石灰を柔軟性合成樹脂材中
に混練してあるので、粉体の消石灰を使用する方法に比
べて消石灰が飛散することがなく、洋服の包装袋等に使
用しても商品を汚すことが無く、かつ、誤って幼児等が
口にしても安全であってゴミを焼却する際に発生するダ
イオキシンを低減する焼却補助シートを提供することが
できる。その上、一面側には外面に剥離紙を仮接着した
粘着剤層を積層してあり、他面側には、焼却ゴミ単位容
量につき断面V字状をした不連続切溝などの切取用溝で
囲まれた最小単位を幾枚必要とするかを表記した使用法
表記部を設けてあるので、このシート状体の使用量の目
安が得られると共に容易に切り取ることが出来る利点を
有するものである。
す縦断面図である。 【図2】焼却補助シートの平面図である。 【符号の説明】 1 シート状体 2 粘着剤層 2a 剥離紙 3 切取用溝 4 使用法表記部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 柔軟性合成樹脂材中に消石灰を重量比5
%以上混練してシート状体(1)に成形し、該シート状
体(1)に複数に分断するための断面V字状をした不連
続切溝等の切取用溝(3)を設け、一面側に積層した粘
着剤層(2)の外面に剥離紙(2a)を仮接着し、他面
側には、焼却ゴミ単位容量につき前記切取用溝(3)で
囲まれた最小単位を幾枚必要かの使用法表記部(4)を
設けてなる焼却補助シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000218127A JP3504913B2 (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 焼却補助シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000218127A JP3504913B2 (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 焼却補助シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002028479A JP2002028479A (ja) | 2002-01-29 |
JP3504913B2 true JP3504913B2 (ja) | 2004-03-08 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000218127A Expired - Fee Related JP3504913B2 (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 焼却補助シート |
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Country | Link |
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56566U (ja) * | 1979-06-18 | 1981-01-06 | ||
JP3573168B2 (ja) * | 1995-01-26 | 2004-10-06 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ラベル型脱酸素剤 |
JP3488398B2 (ja) * | 1998-10-09 | 2004-01-19 | 大日精化工業株式会社 | 塩化水素を除去する樹脂組成物 |
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2000
- 2000-07-19 JP JP2000218127A patent/JP3504913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002028479A (ja) | 2002-01-29 |
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