JP3375208B2 - 耐熱性餅状ゼリー及びその製造方法 - Google Patents
耐熱性餅状ゼリー及びその製造方法Info
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- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
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Description
餅状ゼリーとその製造方法に関する。
広く親しまれている食品である。一般加工食品としての
汁粉やぜんざい商品はレトルトパウチに入れたり、缶詰
にしたり、あるいは汁粉飲料として利用されている。こ
れらの容器に入れられた汁粉類は小豆粒や餡を用いるた
め、レトルト殺菌により耐熱性の菌を殺菌して常温で流
通可能な状態として商品化されている。
食されるが、上述した常温流通タイプの汁粉商品には餅
をそのまま入れることができない。その理由は、レトル
ト殺菌するときに餅が汁粉のなかに溶け出してしまうこ
と、また餅が老化によりかたくなってしまうこと、等に
ある。このため例えば汁粉商品には、必要により真空包
装された餅が別添される。飲料用の汁粉にあっては、ベ
ンダーマシンのなかで加湿状態に置かれて、より条件の
悪い状態になる。
性を与える為、ゲル化剤や加工澱粉、蛋白成分を加える
といった改良が試みられている。しかしこれの改良は、
汁粉内への餅の溶け出しを防止できても、食味の点で問
題が残る。特に加温状態で食するという条件で食味に耐
えられないものとなる。120℃前後のレトルト対応に
耐熱性を有する糊料は、アルギン酸ナトリウムのカルシ
ウム反応ゲルを始め色々知られているが、これらを用い
て餅に耐熱性を与えた場合、餅食感を壊す上に、加温状
態で食したときの糊状感が著しい。
加熱による溶け出しがなく、加温状態でも良好な食感が
得られる耐熱性餅状ゼリー及びその製造方法を提供する
ことを目的としている。
ゼリーは、コンニャクマンナンを主成分とし、0.1〜
10%の糊料が添加され、pH7〜10の範囲で反応さ
せた軟質ゲルからなることを特徴としている。本発明に
よる耐熱性餅状ゼリーの製造方法は、コンニャクマンナ
ンを水に分散させて加熱溶解させ、加熱状態でこれに微
アルカリ性化合物を添加してpH7〜10の範囲に調製
した後、冷却凝固させて軟質ゲルとすることを特徴とし
ている。本発明の製造方法において好ましくは、コンニ
ャクマンナンを加熱溶解させる際に、0.1〜10%の
糊料を添加する。
化カルシウム等の凝固剤を加えてpH11以上で加温し
ながら練り、熱湯でゆでてアクを抜き、凝固させて得ら
れる。コンニャクは、エステル状に結合したアセチル基
の脱離による化学的構造変化不可逆性の耐熱性ゲルとな
る。即ち加熱された状態でもコシのある状態で食するこ
とができる。本発明者は、この様なコンニャクの性質を
餅状食感のゲルへの応用を検討した結果、通常のコンニ
ャク製造に比べて凝固剤を低濃度として、pH7〜10
の範囲で反応させて不溶性の軟質ゲルとすることによ
り、通常のコンニャクより柔らかい汁粉の餅食感を得る
ことができた。
ゲルのみでは、餅食感としてまだ充分ではない。従って
好ましくは、コンニャクマンナンを加熱溶解させる際に
同時に、糊料を0.1〜10%の範囲で添加する。これ
により一層餅に近い食感を得ることができた。糊料の添
加量が余り多くなると、糊状感が強くなって餅食感が損
なわれるので、10%以下に抑えることが必要である。
ては、寒天、カードラン、ペクチン、ジェランガム、ア
ルギン酸ナトリウム、ローカストビーンガム、カラギナ
ン、キサンタンガム、澱粉から選ばれた一種または二種
以上の組み合わせがある。また糊料の範疇に入らない
が、餅粉や餅米からの餅の併用も有効である。
は、用いた材料成分である。
て、これに微アルカリ化合物である水酸化カルシウムを
添加してpH7〜10の範囲に調製した。これを冷却凝
固させた後、ダイス状に切断し、汁粉液と共に飲料缶に
充填して、121℃、20分のレトルト殺菌を行った。
餅状ゼリーの汁粉液への溶け出しは見られなかった。ま
た冷やした状態と加温した状態で試食した結果、いずれ
も良好な餅状食感が得られた。
ニャクマンナンと少量の糊料や餅粉等を水に分散させて
加熱溶解させ、加熱状態でこれに微アルカリ性化合物を
添加してpH7〜10の範囲に調製した後、冷却凝固さ
せて軟質ゲルとすることにより、汁粉内への溶け出しが
なく、加温状態でも優れた餅状食感を有するレトルト食
品に有用な餅状ゼリーが得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 コンニャクマンナンを主成分とし、0.
1〜10%の糊料が添加され、pH7〜10の範囲で反
応させた軟質ゲルを用いたことを特徴とする耐熱性餅状
ゼリー。 - 【請求項2】 コンニャクマンナンを水に分散させて加
熱溶解させ、加熱状態でこれに微アルカリ性化合物を添
加してpH7〜10の範囲に調製した後、冷却凝固させ
て軟質ゲルとすることを特徴とする耐熱性餅状ゼリーの
製造方法。 - 【請求項3】 コンニャクマンナンを加熱溶解させる際
に、0.1〜10%の糊料を添加することを特徴とする
請求項2記載の耐熱性餅状ゼリーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22267294A JP3375208B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 耐熱性餅状ゼリー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22267294A JP3375208B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 耐熱性餅状ゼリー及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0856580A JPH0856580A (ja) | 1996-03-05 |
JP3375208B2 true JP3375208B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=16786126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22267294A Expired - Fee Related JP3375208B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 耐熱性餅状ゼリー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3375208B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101704919B1 (ko) * | 2015-09-04 | 2017-02-09 | 주식회사 오뚜기 | 씨가 함유된 과일 디저트 젤리의 제조방법 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06261702A (ja) * | 1993-03-15 | 1994-09-20 | Hosoda Shoten:Kk | コンニャク餅 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP22267294A patent/JP3375208B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0856580A (ja) | 1996-03-05 |
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