JP2738045B2 - 低カロリージャム - Google Patents

低カロリージャム

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JP2738045B2
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jam
konjac mannan
agar
konjac
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浩之 新宮
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、コンニャクマンナンおよび寒天を含む低カ
ロリージャムに関するものである。
<従来の技術> ジャムは、主として果実を原料とし、果実に含まれ
る、または後から添加するペクチンと酸及び糖質によっ
てゲルを形成させたもので、適度な粘性,保形性,ボデ
ィー感,及び延展性を有する食品である。
その時、果実に含有されるペクチンまたは添加したペ
クチンをゲル化せしめるには多量の糖が必要であり、そ
の含有率は仕上がり時にはジャム全体の60〜70%を占め
る。そのため、ジャムは高カロリーな食品となってしま
う。
そこで、コンニャクマンナンを利用したジャムの低カ
ロリー化が現在までに検討されている。すなわち、特開
昭57−122758で、ジャム、マーマレードの一部をノンカ
ロリーのコンニャクマンナンゲルまたゾルで置き換え
て、ジャムの低カロリー化を図っている。
コンニャクマンナンはサトイモ科の植物であるコンニ
ャクの塊茎より得られる難消化性の多糖類であり、便秘
の予防、血中コレステロールの低下といった種々の植物
繊維として生理機能を有するとされている。また、コン
ニャクマンナンの水溶液は著しい増粘作用を示すことが
知られている。
ジャムを低カロリー化するためには砂糖の配合比を低
減させることが必須と考えられるが、それによる甘味の
不足を高甘味度甘味料(アスパルテーム,ステビア等)
で補った場合、ボディー感や固形物感が失われる。そこ
でコンニャクマンナンゾルによってこれを付与する時、
添加量が多くなるとネトつき等により食感が低下する。
そのために、コンニャクマンナンゾルを添加したときの
食感改善が必要となった。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、コンニャクゲルを混合した場合には特
有の弾力が感じられ、ジャムとしては非常に違和感のあ
るものとなる。また、コンニャクマンナンゾルを単独で
添加した場合には少量では保形性が不十分でジャムとし
ての物性を満足させるものは得られず、水っぽい製品と
なってしまう。さらに添加量を上げると保形性は改善さ
れるが特有の粘弾性が口に残り、食感的に非常に好まし
くないジャムしか得られない。
そこで、本発明ではコンニャクマンナンを利用して低
カロリー化を図ったジャムの製造法において、通常品と
変わらない味,風味,食感,物性を有するジャムを得る
ことを課題とした。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは以上のような課題を解決すべく研究を行
った結果、コンニャクマンナンを添加して低カロリージ
ャムを製造するに際し、寒天を併用することによってそ
の食感および保形性が著しく改善されることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明に係
る低カロリージャムはコンニャクマンナンをおよび寒天
を含むことを特徴とする。
本発明におけるコンニャクマンナンとは、いわゆるコ
ンニャク粉あるいは精製グルコマンナンのいずれでも良
く、発明の効果を達し得る程度の増粘効果を示すもので
あればその製造,粒径,形状および精製度等が問わな
い。
コンニャクマンナンの添加量は、ジャムの全重量に対
して、粉末換算で0.1%〜1.0%が望ましい。0.1%未満
では粘性が不十分なため流動性に富みすぎてしまい、ジ
ャムと見なせるような食感にならない。また1.0%を越
えると粘弾性が強くなりすぎて、やはり食感が不良とな
ることが検討結果からわかった。
コンニャクマンナンの添加方法,添加時期については
特に制限しないが、溶解性が悪いコンニャクマンナンを
用いる場合には予め適当量の水で膨潤させた後、添加す
る方法が好ましい。
また本発明における寒天とはいわゆる棒寒天でも粉末
寒天でも良いし、その精製度についても何等条件は必要
ない。発明の効果を達し得る程度のゲル形成力を有する
ものであればよい。
寒天の添加量は、ジャムの全重量に対して、乾物換算
で0.1%から1.0%が望ましい。0.1%未満では保形性が
不十分であり、1.0%を越えると保形性が強すぎ、遅展
性が不良となることがやはり検討結果からわかった。
寒天についてもその添加時期や添加方法について特に
制限はしないが、十分に加熱して寒天を溶解させること
が必要である。
以上のように本発明においてはコンニャクマンナン及
び寒天の添加以外の条件、すなわち果実およびそれ以外
の原料の種類または添加量、あるいは殺菌,加熱等の製
造法、さらにはできた製品の流通形態、方法等について
は何等制限をつけない。すなわち、コンニャクマンナ
ン,寒天,甘味料,酸味料,及びペクチン等の保形剤を
所望に応じて配合し、常法に従い、加熱を行い、ゲル形
成等によってボディー感を付与して低カロリージャムを
得る。
このようにして得られた低カロリージャムは通常のジ
ャム類と同様にパンに塗ったり、製菓材料として用いた
り、広く利用することができる。
<実施例> 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
表1に示す配合に従い、低カロリージャムを試作し
た。
(比較例) コンニャクマンナンは指定量の水に溶解させ、室温で
1時間放置・膨潤させた後に添加した。
甘味料以外の原材料を混合し、煮つめた後に甘味料
(味の素k.k.製「パル・スイート」)を加えてさらに加
熱し、重量調整を行い、製品とした。
得られた製品について、コントロールを基準とし、訓
練されたパネラー10名による官能評価を行い、表2に示
す結果を得た。
結果に見られるように、コンニャクマンナン単独の添
加では良好な品質の低カロリージャムは得られなかっ
た。
(実施例1)りんごジャム 表−3の配合に従い、りんごジャムを調整した。
りんご果汁(50.0g)と、十分に撹はん・膨潤させた
コンニャクマンナンゾル(21.8g)をよく混ぜ合わせ、
加熱する。そこへ、50%クエン酸(1.0g)と上白糖(2
0.0g),LMペクチン(1.0g),粉末寒天(0.2g)の混合
物を加え混ぜ、8〜10分加熱する。さらに、味の素k.k.
製「パル・スイート」(7.3g)を加え、1〜2分加熱
後、重量調整を行い、冷まして製品とする。
できあがった製品については官能評価を行った。
またこの時、寒天単独添加のサンプルも併せて調整
し、同様に評価を行った。
結果については実施例2の評価結果と併せて表5に示
す。
(実施例2)りんごジャム 次頁の表4に示す配合に従い、実施例1と同様にりん
ごジャムを調整した。できあがった製品については実施
例1の場合と同様に官能評価を行った。
官能評価結果について実施例1の結果と併せて12ペー
ジの表5に示す。
<本発明の効果> 以上のように、本発明により通常品とほとんど差のな
い良好な品質の低カロリージャムを得ることができた。
このジャムにおいては、通常品と比べて最高80%のエネ
ルギー低減が可能となった。
さらに、本発明による低カロリージャムは、コンニャ
クマンナンを利用することにより、コンニャクマンナン
の食物繊維としての各種生理機能も期待され、低カロリ
ーでなおかつ植物繊維の強化された食品として、近年の
健康指向に応えるものと言える。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンニャクマンナンおよび寒天を含むこと
    を特徴とする低カロリージャム。
  2. 【請求項2】最終製品に対し、粉末換算で0.1−1.0重量
    %のコンニャクマンナンおよび乾物換算で0.1−1.0重量
    %の寒天を含むことを特徴とする請求項1記載の低カロ
    リージャム。
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