JP2016106578A - こんにゃく粉末と希少糖を組み合わせたサプリメント - Google Patents

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Abstract

【課題】グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉、および、希少糖を含む、血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上の生体機能を改善できる優れた機能性食品の提供。
【解決手段】グルコマンナンの粉又はこんにゃくを砕いた粉、及び、希少糖を含むサプリメント形状の加工食品。グルコマンナンの粉又はこんにゃくを砕いた粉はサプリメント全体の40〜95重量%からなるサプリメント形状の加工食品。希少糖は少なくともD−プシコースを0.1g以上含有する加工食品。
【選択図】なし

Description

本発明は、こんにゃく粉末と希少糖を組み合わせた健康食品、補助食品などのサプリメントに関するものである。
こんにゃくの主成分は多糖類のグルコマンナンであり、難消化性で食物繊維からなることからダイエットや便秘に効果があるといわれている。また体内では、コレステロールや血糖値の低下、体脂肪の減少にも役立つとされている。特に、腸での難消化性は、俗にいう腹もちがよく、食事の摂取量の減少につながる。これらの効用は、消費の減少が続いているこんにゃくの用途を拡大するとともに、より多くの人にヘルシーな食品を提供することになり、食生活の健全化にも寄与している。また、こんにゃくの需要が、冬期に「おでん」、「すきやき」、「鍋もの」などに偏るため、寒い時期に集中する傾向がある。こうした需要の集中を緩和するには様々な食品に応用できるこんにゃく素材の開発が必要であった。しかしながら、その形状はブロック状、板状、球状、紐状などに限られ、形状を自由に変化させることは困難であることから、こんにゃくの特性を多様な食品の中で広範囲に利用できるようにすることは容易ではなかった。
こうした状況の中で、こんにゃくを他の食品素材と組み合わせて使用できるようにするために、その形状を乾燥して紛体または粒状になすことが試みられている。こんにゃく食品をハンバーグ、ソーセージはどの加工食品中に、食物繊維量の増大やカロリー低下を目的として混入できるようにするにはチップ状または粒状とすることが好ましいが、こんにゃくは多量の水分を含むものであり常温では腐敗し易く、貯蔵には冷蔵庫を要し、また他の食品材料と混ぜ合わせたときに、チップや粒体が含有する水分により影響を受けることがあった。
そこで、乾燥した粒状またはチップ状のこんにゃくの製造がいくつか提案されている。例えば、吸水性が良好で軟化し易く他の食品素材との馴染みがよいこんにゃくを製造するにあたり、ゲル状のこんにゃくに石灰水などのアルカリ水を混練し、その混練こんにゃくを太さ2〜4mm、60〜15本の線状体に押出形成し、養生したのちに粉砕機により細かく砕いて砕片となし、その砕片を加熱して再凝固させて独立した粒状のこんにゃくとなした後、洗浄脱水して40〜65℃の温度範囲の熱風により、含水率4〜10%になるまで乾燥する粒状または粉状の乾燥こんにゃくの製造方法(特許文献1)や、長さ0.5mm、幅3mmに粉砕し、元の水分の10〜60%に乾燥したこんにゃく食品(特許文献2)などが提案されている。また、乾燥こんにゃくの製造には、破砕したこんにゃくの組織内の水分を除去するために、−10℃以下の冷却と200℃以上の乾燥とを併用して製造する長さ6mm以下粒状物に成形したファイバー状こんにゃく(特許文献3)が提案されている。
その他の粒状こんにゃくを利用した食品としては、例えば、多価アルコール、糖アルコール、単糖類、二糖類、オリゴ糖などとグルコマンナンなどから選ばれた天然糖類からなる高強度ゲル状ブロックを混入した食品であって、ブロックの強度が食品素材よりも大きいゲル状ブロックを混入したヨーグルト、ジュース、ジャム、ゼリーなどに混入して好ましい食感を付与した食品(特許文献4)、磨砕こんにゃくに、該磨砕こんにゃくとは異なるなめらかな舌触りを有する、摩砕こんにゃくのアルカリ分を少なくとも中和できる量の酸性素材を混合してペースト状食品材料とし、そのペースト状食品材料を加熱処理することを特徴とする摩砕こんにゃくを含有する加工食品の製造方法(特許文献5)、また、加熱殺菌されたこんにゃく粉末が水分を含むと膨張する特性を生かしたダイエット素材としての利用方法(特許文献6)が提案されている。特許文献6においては、こんにゃく乾燥粉末は、生のこんにゃくを乾燥粉末化したもので、このまま摂取することはできないので、摂取する為には、こんにゃく乾燥粉末に熱を加える事は必須条件であること、加熱温度は80度以上を維持し、乾燥粉末の芯温度が80度以上になるまで過熱しつづけることが条件であると記載されている。さらに、ワカメ、てんぐさ、おごのり、えごのり等の海草類、でんぷん、ゼラチン、寒天、コンニャクマンナン、また主としてタイで食されているバジルシードなど吸水膨潤性を有する食品を、吸水膨潤させずに摂取し、消化器内で膨潤させる機能性食品 (特許文献7)が提案されている。
特許第3395966号公報 特開平2−231045号公報 特開平8−89184号公報 特開昭63-3767号公報 特開2012−147770号公報 特開2007−295906号公報 特開平11−32727号公報 特開平11−32703号公報 特開2004−298106号公報 WO2006/093292号公報 特開2011−205913号公報 WO2010−113785号公報
本発明は、特徴的な生理活性物質であるこんにゃくおよび希少糖を組み合わせることにより血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上を改善する健康食品、補助食品などのサプリメントを提供することを目的とする。これらの健康食品、補助食品などのサプリメントの提供により健康増進を推進しようとするものである。
本発明は、以下の(1)ないし(12)のサプリメント形状の加工食品を要旨とする。
(1)グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉、および、希少糖を含むことを特徴とするサプリメント形状の加工食品。
(2)グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉はサプリメント全体の40〜95重量%からなる上記(1)に記載のサプリメント形状の加工食品。
(3)希少糖は0.1g以上含有する上記(1)または(2)に記載のサプリメント形状の加工食品。
(4)希少糖が、少なくともD−プシコースを含む上記(1)から(3)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
(5)希少糖が、希少糖含有シロップである上記(1)から(4)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
(6)希少糖含有シロップが、D−プシコースを0.5〜17質量%及びD−アロースを0.2〜10質量%含むシロップである上記(5)に記載のサプリメント形状の加工食品。
(7)希少糖が、少なくともD−プシコース結晶を含んでいる上記(1)から(6)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
(8)カプセル内に封入された形態である上記(1)から(7)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
(9)カプセルが植物性カプセルである上記(8)に記載のサプリメント形状の加工食品。
(10)錠剤の形態である上記(1)から(7)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
(11)経口投与後、消化器官にて水分を吸収して膨潤し、体積が増加する上記(1)から(10)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
(12)血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上の生体機能を改善する機能性食品である上記(1)から(11)のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
本発明は次の効果を奏するものである。本発明は、特徴的な生理活性物質であるこんにゃくおよび希少糖を組み合わせることにより血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上の生体機能を改善する機能性食品などのサプリメント形状の加工食品を提供することにより健康増進を推進することができる。
微細粒状こんにゃくと希少糖を含有するスムージー風飲食品による血糖値の上昇抑制効果を実証する試験結果(参考例1)を示す。 図1に記載の試験結果を0分値に補正して示す。 微細粒状こんにゃくと希少糖含有シロップを含有するスムージー風飲食品による血糖値の上昇抑制効果を実証する試験結果(参考例2)を示す。 図3に記載の試験結果を0分値に補正して示す。
[サプリメント形状の加工食品]
本発明におけるサプリメントとは、栄養素等を補うための栄養補助食品等を意味するだけではなく、健康の保持、回復、増進等のために役立つ機能(例えば、血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上を改善する作用)等を有する健康機能食品等をも意味し、特にタブレット状、又はカプセル状であるのが好ましいが形状はそれらに限定されない。
[グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉]
本発明のサプリメントは、グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉を用いる。
グルコマンナンはコンニャクマンナンに代表される水溶性食物繊維である。水に溶けるとねばねばドロドロの物質(ゾル)になり、脂肪や糖分の吸収を抑えたり有害物質を閉じ込めて排出してくれたりする機能がある。グルコマンナンの粉は市販されており、肥満解消サプリメントにも使用されている。一度にあまりにも多くのグルコマンナンの粉を食べ過ぎると腸の中で、つまって腸閉塞を起こす懸念はある。1gのグルコマンナンの粉は膨潤して考えられる最大重量値では50〜60gとなり、膨潤した状態(ゾル)が保持できる時間はおそらく4時間程度、その後はゾルの形態が崩れてくると考えられる。
こんにゃくは、グルコマンナンと水分とカルシウムで造られている食品で、昔から食べられている。こんにゃくはグルコマンナンがゲル状態になった状態であり、グルコマンナンのようにゾル状態となる機能はないが、乾燥したこんにゃくを砕いた粉は吸水して体積が大きく膨張する。こんにゃくを砕いた粉は粉継続的に食事にとりいれることで便秘改善、減量、コレステロールの抑制、糖尿病予防などの効果が期待できる食材である。こんにゃくを砕いた粉を製造するには、例えば、コンニャク粉をエタノール溶液にて膨潤度を抑制した状態で吸水膨潤させ、膨潤させたコンニャク粉に対してアルカリ処理を行って、粒子間を結節させることなく熱不可逆性が付与されたゲル粒状物を形成し、得られたゲル粒状物を脱水乾燥させることにより、水又は湯戻しにより膨潤するが溶解しない粒状加工食品を製造(特許文献8参照)し、この粒状加工食品を砕いて粉を得る。
これまでに実施されてきたこんにゃくのみによるダイエットでは、毎日毎日、たくさんのこんにゃくは食べ続けられない、食べる量を減らしすぎ、栄養バランスがくずれていくなどの問題点があった。
こんにゃくを砕いた粉は、その原料となるアルカリでゲル化したこんにゃくをpH4〜7の中性あるいは弱酸性に中和した後に乾燥、粉砕したものが好ましい。
[希少糖]
本発明のサプリメント形状の加工食品は、希少糖を含有する。
希少糖とは、自然界に微量にしか存在しない単糖および糖アルコールと定義づけることができる。自然界に多量に存在する単糖は、D-グルコース、D-フラクトース、D-ガラクトース、D-マンノース、D-リボース、D-キシロース、L-アラビノースの7種類あり、それ以外の単糖は全て希少糖である。D-プシコースあるいはD−アロースは天然に微量ではあるが存在する単糖であって、これら希少糖がヒトに対する毒性を有するとの報告はなく、動物に対する毒性は低いと考えられる。
D-プシコースは希少糖のうち、現在大量生産ができている希少糖である。D-プシコースは、希少糖に属するケトヘキソースに分類されるプシコースのD体であり六炭糖(C12)である。D-プシコース甘味は上品で爽やかで、サッカリンのような苦みや渋みを伴う不快感はなく、むしろフラクトースの甘味に類似している。甘味度は蔗糖の約70%である。D-プシコースに関しては、現在フラクトースを酵素(エピメラーゼ)で処理して得られる製法が一般的である。D-プシコースを製造するに際しては、精製酵素を使っても良いし、該酵素を生産する微生物でも良い。
D-アロースの生産はD-プシコースをL-ラムノースイソメラーゼを用いて異性化し、その混合物からD-アロースを分離することにより生産可能であり、D-プシコースから希少糖D-アロースを大量生産することができる。D-アロースとD-プシコースの混合物を製造するには、L-ラムノースイソメラーゼをD-プシコースに作用さる異性化反応により、D-プシコースおよびD-アロースの混合物を調製する方法が有利に実施できる。D-プシコースとD-アロースを分離することなくそれらの混合液として得ることができる。
D−アロースの結晶は、D−プシコースとD−アロースの混合溶液からD−アロースを回収するに際し、D−アロースのアルコールに難溶性の性質を利用してD−アロースを結晶化させ、高純度のD−アロースを分離回収することで得られる(文献9)。また、少なくともD−プシコース結晶を含んでいる希少糖は、D-プシコースおよびD-アロースの組成比が1:1乃至1:4である複合体結晶性糖質(特許文献10)として、また、機能性異性化糖の複合結晶糖質(特許文献11)として知られている。
本発明のサプリメント形状の加工食品に含有される希少糖としては、上述のごとき希少糖含有シロップあるいは希少糖含有結晶粉末を使用することができる。
希少糖含有シロップは、D−グルコース及び/若しくはD−フラクトースを原料とし、D−グルコース及び/若しくはD−フラクトース含量が55〜99質量%になるまでアルカリ異性化したシロップであり、D−プシコースを0.5〜17質量%及びD−アロースを0.2〜10質量%含む希少糖含有シロップが市販されている。より具体的には、グルコースとフラクトースを主組成とする異性化糖をアルカリ異性化した希少糖含有異性化糖である。その原料としては入手可能性などの観点からみて、市販されているブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、希少糖含有異性化糖などを主原料として用いることが好ましく、異性化糖にD−グルコース溶液、D−フラクトース溶液などにより組成を調整して原料糖液として用いられる。シロップ中に単糖類として少なくともD-プシコースおよびD-アロースを含むが、その他にD−ソルボース、D−タガトース、D−マンノースを含んでいても良いがそれらに限定されることはない。希少糖含有シロップ(希少糖含有異性化糖)は異性化糖と比べてD−フラクトースの量は少なく、他の希少糖や糖類が多く混在している(特許文献12)。
[カプセルまたは錠剤]
本発明のサプリメント形状の加工食品の形態は特に限定するものではなく、具体的用途に応じていろいろな形状にすることができる。
グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉を、毎食前に飲むと、余分な栄養を吸収し、満腹感も増すが、料理で毎食こんにゃくを食べることは飽きがきて困難である。そこで、カプセルに入れることで、または錠剤にすることで飲み易くなり継続して摂取することができる。カプセルは、ゼラチンカプセル、HPMCカプセル、プルランカプセルなどの食品用カプセルを用いる。最も一般的なゼラチンハードカプセルは空のボディとキャップ1組からなり、ボディに粉末や 顆粒、ペースト、液体などの物質を充填し、キャップを接合して用いる。
錠剤は原料の粉末を圧力で押し固めた形状である。粉を固めるために、結着剤(つなぎ)などの添加物が、一定量は必要となる場合がある。有効成分が少ない場合には、取り扱うのに適当な量になるように生理活性を持たない物質として、おもに乳糖やデンプンなどを加える。
[グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉と希少糖の含有量]
本発明のサプリメントに含有されるグルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉はサプリメント全体の40〜95重量%の割合で存在させることが好ましい。上限の値よりも多く含有すると希少糖の含有量が減ってその機能を発揮できないし、下限値よりも少なく含有するとグルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉の機能を発揮できない。さらに好ましくは、50〜85重量%の範囲がグルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉および希少糖の効果を発揮するためには効果的である。
希少糖は、例えば、D-プシコースやD-アロースが挙げられるが、サプリメント中の希少糖含有量は、0.1から50.0重量%の範囲が好ましく、上限値よりも多くなると例えば血糖値上昇抑制効果のさらなる向上は望めなくなるとともに経済的にも好ましくはない。さらに好ましい希少糖の含有範囲は0.1〜10.0重量%の範囲である。
[希少糖摂取量]
D-アロース、および/または、D- プシコースの投与量は、経口投与の場合は、成人に対しD-プシコースとして、一日0.3〜50gを摂取するのが好ましいが、年令、症状により適宜増減することも可能である。グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉と組み合わせた形態で摂取させると、血糖値の上昇抑制効果は、摂取後約一日の間は持続する。前記一日量の希少糖は、こんにゃくと組み合わせた形態で一日に一回または適当な間隔をおいて一日2もしくは3回に分けて、希少糖の一日用量を摂取させる。
[参考例1のスムージー風飲食品の血糖値上昇抑制効果の例]
参考例のスムージー風飲食品の血糖値上昇抑制効果を実証するために試験を行った。次の5種類の試料を用意し、健康人7人がこれらを飲用した後ブドウ糖を飲用し、30分、60分および120分経過した時点での血糖値を測定した。
(A)空腹時ブドウ糖負荷試験、
(B)希少糖含有試料、
(C) 微細粒状こんにゃくおよび希少糖含有試料,
(D) 多量の微細粒状こんにゃく含有試料、
(E) 少量の微細粒状こんにゃく含有試料、
測定したデータの平均値を算出するとともに測定結果を図1に示した。図1に示された試験結果からは、こんにゃくを飲用することによりブドウ糖負荷試験による血糖値の上昇が抑制されるが、希少糖を同時に飲用することにより、単独では得られない優れた血糖値上昇抑制効果が得られることが判明した。すなわち、本発明の微細粒状こんにゃくと希少糖を含有するスムージー風飲食品は、優れた血糖値の上昇抑制効果を有することが実証された。
参考例は、乏しいインスリンの節約、インスリン感受性の改善、および高血糖の是正が求められる疾患、血漿グルコース濃度(血糖値)の日内異常上昇抑制により症状が改善される、あるいは発病が予防される例えば糖尿病、潜在的糖尿病状態、肥満症、高脂血症、動脈硬化症などの予防および治療を必要とするヒトに対する飲食品および健康飲食品に関するものである。
参考例の飲食品および健康飲食品は、中和されたこんにゃく加工食品と希少糖および/またはその誘導体が有効成分として含有されていることを特徴とする。
[参考例2のスムージー風飲食品の血糖値上昇抑制効果の例]
グルコース負荷試験に対するマンナンスムージーと希少糖含有シロップ(レアシュガースウィート:RSS)の効果について解析した。
参考例1のD-プシコースの替りに、希少糖含有シロップ(レアシュガースウィート:RSS)を用いて既に製品化したRSS入りマンナンスムージーを用いることにより、D-プシコースのみの場合と同様の効果が得られるかどうかについて検証した。
血糖値の変動の実測値を図3に、血糖値の変動を0点補正した結果を図4に示す。
採血結果を比較検討し、以下のことが判明した。
1.RSS入りマンナンスムージーを75gブドウ糖服用前に摂取することにより、30分値、60分値、120分値の全てにおいて、75ブドウ糖のみ摂取した場合に比べて明かに糖負荷後の血糖上昇抑制効果が認められた。
2.RSS入りマンナンスムージー100gの摂取により、ブドウ糖2.0g以上、果糖1.3g以上、その他の成分13.9gを余分に摂取したことになるが、それでも血糖値の上昇が抑制された。これは、RSS入りマンナンスムージーに含有されている、こんにゃく成分(含有82.5g※)およびRSS5.5g中に含まれるD-プシコース(含有0.3g以上)など希少糖を中心とする成分が相乗的な効果を及ぼしたものと解釈できる。
3.耐糖能異常者においてRSS入りマンナンスムージー100gの摂取することで、食後血糖値が抑制されていた。食後高血糖は糖尿病における動脈硬化性疾患の発生の最重要なリスクファクターである。したがってRSS入りマンナンスムージー100gを服用することで、食後高血糖が抑制できれば、糖尿病治療の新たなアポローチとして注目される。
4.これらの結果は予想以上の効果であり、これまでに報告が無く新規性がある結果と思われる。
以下に、本発明の詳細を実施例で説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されない。
ファインスーパーマンナン(株式会社荻野商店販売)を3g、希少糖含有シロップ(レアシュガースウィート:RSS)5.5gを練り込んで得たペーストを3等分して、カプセルに入れて、実験を行った。RSS5.5g中に含まれるD-プシコースは0.3g以上に相当する。
実験に参加した4名は、56歳の男性、29歳の女性、30歳の男性、55歳の女性である。
各人の身長・体重は、56歳の男性、身長170cm・75kg、29歳の女性、身長156cm・体重58kg、30歳の男性、身長173cm・体重65kg、55歳の女性、身長160cm・体重58kgである。
各人、食事の前にサプリメントを1カプセルづつ摂取して、2週間経過した。
結果、4名の体重は、全員減量に成功した。一番体重が減ったのは30歳の男性で、2kgの減量を確認した。
ファインスーパーマンナン(株式会社荻野商店販売)3gに、特許文献10に記載の方法により作成したD−プシコースとD−アロースの組成比が3:4の希少糖含有複合体結晶性糖質の紛体を0.6g混合し、3等分してカプセルに入れて実施例1と同様にして4名の被験者による試験を行ったところ同様の結果が得られた。
本発明のサプリメント形状の加工食品は、グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉、および、希少糖を含むことを特徴としており、血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上の生体機能を改善することができる優れた機能性食品を提供することが期待される。本発明のサプリメント形状の加工食品は、継続して摂取することに何らの障害もなく、こんにゃくと希少糖を長期間の継続した摂取することが容易となり、生活習慣病の予防、肥満の解決に役立つことが期待される。


Claims (12)

  1. グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉、および、希少糖を含むことを特徴とするサプリメント形状の加工食品。
  2. グルコマンナンの粉またはこんにゃくを砕いた粉はサプリメント全体の40〜95重量%からなる請求項1に記載のサプリメント形状の加工食品。
  3. 希少糖は0.1g以上含有する請求項1または2に記載のサプリメント形状の加工食品。
  4. 希少糖が、少なくともD−プシコースを含む請求項1から3のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
  5. 希少糖が、希少糖含有シロップである請求項1から4のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
  6. 希少糖含有シロップが、D−プシコースを0.5〜17質量%及びD−アロースを0.2〜10質量%含むシロップである請求項5に記載のサプリメント形状の加工食品。
  7. 希少糖が、少なくともD−プシコース結晶を含んでいる請求項1から6のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
  8. カプセル内に封入された形態である請求項1から7のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
  9. カプセルが植物性カプセルである請求項8に記載のサプリメント形状の加工食品。
  10. 錠剤の形態である請求項1から7のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
  11. 経口投与後、消化器官にて水分を吸収して膨潤し、体積が増加する請求項1から10のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
  12. 血糖値、体重増加、および内臓脂肪蓄積の一以上の生体機能を改善する機能性食品である請求項1から11のいずれかに記載のサプリメント形状の加工食品。
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