JP2014176322A - ミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法 - Google Patents

ミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を提供する。
【解決手段】 ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料であって、飲料液中におけるD−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすと共に、前記飲料液中における、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすようにする
(式1)
0.01 <B/A <4.0
式2
0 <C/A <5.0
【選択図】なし

Description

本発明は、所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法に関する。
現在国内外に流通する、清涼飲料等の飲料製品は非常に多岐に亘っており、その中には、喉の渇きを抑制する所謂止渇性飲料、コーヒー等に代表され、様々な嗜好を満足させる嗜好性飲料、及び栄養補給を行う栄養飲料、健康維持を目的とした健康飲料等、その種類も非常に多く、また複数の目的を兼ね備えた複合的な飲料も存在している。
飲料から補給しうる栄養成分としては、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミンの4大栄養素が知られているが、この他、近年においてはミネラル成分が前記4大栄養素に加えて重要な栄養素の一つと数えられるようになっている。
特に、昨今の温暖化の影響等により、夏季の気温の高温化が著しく、熱中症の被害も後を立たない。
熱中症等の防止のためには、適切なタイミングで、水分、及び水分と共に失われるミネラル成分(無機質)を補給することが最も有効、且つ重要な方法である。
厚労省の2010年策定「日本人の食事摂取基準(2010年度版)」によれば、ミネラル成分は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、及びリン等、比較的多く摂取が必要な所謂多量ミネラルと、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、及びモリブデン等、極めて僅かな量ではあるが、摂取が必須である所謂微量ミネラルとに分類することができる。
前記「多量ミネラル」であるナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムであのうち、ナトリウム、カリウムの不足は体液の浸透圧バランスを崩し、脱水症状の要因ともなり、また、カルシウム、マグネシウムの不足は、骨粗しょう症や心疾患の要因ともなり得ることから、これらのミネラルの不足時には、水分と共に速やか補給が必要となる。
飲料によって、前記の「多量ミネラル」を補給する場合、通常のミネラルウォータでは含有するミネラル成分の種類や含有量が十分でなく、一部の硬水の場合であっても、カルシウム、マグネシウムとその他のミネラルとのバランスが悪く、また味の面からも飲み易いとは言い難い。このため、必要なミネラル量を効果的に摂取するという目的を十分に果たすことはできなかった。
速やかなミネラル補給を可能とするため、前記「多量ミネラル」成分をバランスよく含んだスポーツ飲料、熱中症対策飲料等のミネラル含有飲料が多種上市されている。
ミネラル成分量の調製自体は、添加物の量を変えることによって、容易に行うことができるものの、これらミネラル成分由来の金属イオンは飲料中において塩味を感じる要因となり、また、これらミネラル成分を添加に、これら金属の塩化物を使用している場合には、飲料液中に金属イオン(カチオン)と共に生じる塩化物イオン(アニオン)が塩味、エグ味の要因となりうる。
従って、通常、これらのミネラル含有飲料には、塩味のマスキングを目的として、所定量の糖分を添加することが一般的であるが、糖分としてショ糖を用いた場合、ある程度の塩味抑制の効果は発揮されるものの、十分とはいえず、更には飲用時の喉越しが悪く、喉越しの際の塩味を感じ易くなるという別途の問題を生じさせていた。
前記ショ糖添加時の問題を解決するために、添加糖としてイヌリン等の多糖類を添加する方法が知られている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に係る方法にあっては、特に酸性下の条件において、マスキング効果の持続性がないという問題を有しており、これに代わる効果的なマスキング剤、それを用いたミネラル含有飲料が強く求められていた。
また、特許文献1の他にも、塩味のマスキングとしてトレハロースを含有させる方法も知られているが、トレハロースは塩味や苦味をある程度低減させることが可能であるものの、塩素イオンに起因する塩味、エグ味に対しては効果が十分ではなかった。
このように、金属イオンに起因する塩味、及び塩化物イオンに起因する塩味、エグ味等が効果的に抑制され、呈味性の良いミネラル含有飲料へのニーズは高い。
ところで、糖類のうち単糖類にはD−グルコース等、自然界に多量に存在するものの他、存在量が少ない所謂希少糖と称される単糖類が数十種類存在している。
近年、これら希少糖の研究が進み、D−プシコース等の一部の希少糖においては、血圧効果等の生理活性機能に着目した提案もされ(特許文献2)、またショ糖と混合することにより、低カロリー甘味料として既に商品化もなされている。
また、前記D−プシコースについては、アスパルテーム、ステビア、アセスルファムK、及びスクラロース(登録商標)等の所謂高甘味度甘味料と組み合わせて含有させることにより、これら高甘味度甘味料に起因する異味の改善、味の厚み(所謂ボディ感)不足の改善ができる旨の知見が開示されている(特許文献2、特許文献3)。
しかしながら、これらの知見においては、ミネラル含有飲料における、ミネラル成分の金属イオン及び、塩化物イオンに起因した塩味やエグ味の抑制、及びこれに必要な希少糖の添加割合等については、なんらの知見も開示されていなかった。
特開2007−209268号公報 特開2012−70708号公報 特開2012−60930号公報
本願発明が解決する課題は、所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願の出願人は鋭意研究の結果、ミネラル成分を含有するミネラル含有飲料に対し、ミネラル成分の調製結果により飲料中に存在する塩化物イオン(Cl)の含有量、及び金属イオンの含有量に対し、所定割合で、希少糖を添加することによって、これら塩化物イオン及び金属イオンに起因する、塩味、エグ味といった、望ましくない味を抑制し、好適な呈味性を備えたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を得られることを見出した。
即ち、本願発明は、
(1)
ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料であって、飲料液中における希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすこと特徴とするミネラル含有飲料(発明1)に関するものである。
(式1)
0.01 <B/A <4.0
(2)
また、発明1にあっては、前記飲料液中における塩化物イオン濃度が、600mg/100g以下であることが望ましい(発明2)。
(3)
また、発明1〜2にあっては、前記飲料液中における、希少糖の含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすことが望ましい(発明3)。
(式1)
0.01 <C/A <4.0
(4)
また、発明3にあっては、前記第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンがナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムからなることが望ましい(発明4)。
(5)
また、発明4にあっては、前記飲料液中のナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムの含有量合計が400mg/100g以下であることが望ましい(発明5)。
(6)
また、発明1〜5にあっては、前記飲料中の希少糖の含有量(mg/100g)は、10〜40000であることが望ましい(発明6)。
(7)
また、発明1〜6にあっては、前記飲料が炭酸飲料であることが望ましい(発明7)。
(8)
また、発明1〜7にあっては、前記飲料が容器詰飲料であることが望ましい(発明8)。
(9)
ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料の製造方法であって、飲料液中における希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすように調製されることを特徴とするミネラル含有飲料の製造方法(発明9)に関するものである。
(式1)
0.01 <B/A <4.0
(10)
また、発明9にあっては、前記飲料液中における、希少糖の含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすように調製されることが望ましい(発明10)。
(式1)
0.01 <C/A <4.0
(11)
ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料の製造方法であって、飲料液中における希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすように調製することを特徴とするミネラル含有飲料の塩味抑制方法(発明11)に関するものである。
(式1)
0.01 <B/A <4.0
(12)
また、発明11にあっては、前記飲料液中における、希少糖の含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすように調製することが望ましい(発明12)。
(式1)
0.01 <C/A <4.0
に関するものである。
上述の本発明によれば、所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本願発明の技術的範囲から逸脱しない程度において、実施形態を適宜変更することができる。
(ミネラル成分)
栄養学的な観点においては、ミネラル成分とは、 栄養素としての無機質。カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・燐(りん)・硫黄・鉄などの無機塩類と定義されるが、本実施形態においては、上述のうち周期表上の第一族(アルカリ金属)に属するカルシウム及びカリウム、又は第二族(アルカリ土類金属)に属するカルシウム及びマグネシウムを指すものとする。
(ミネラル含有飲料)
本実施形態に係るミネラル含有飲料とは、ミネラル成分補給を目的として、最適な含有量及び割合に、前記カルシウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムイオンが含有されるように、添加する無機塩の量を調製したものである。
ミネラル成分は、原料となる水種と混合量の調製、及び添加剤の種類、量の調製等によって、当業者であれば、前記ミネラル成分の金属イオン及び、塩化物イオンの含有量を、所望の値に調製することができる。例えば、カルシウム及びマグネシウムの調製は、乳酸カルシウムや塩化マグネシウムを、イオン交換水、井水、市水、地下水、蒸留水、天然水、海水、海洋深層水などに溶解することにより好適な値に調製することができる。
また、カルシウム源としては、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、グルタミン酸カルシウムを挙げることができ、溶解度や味覚の点から、好ましくは乳酸カルシウムである。
また、マグネシウム源としては、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、グルタミン酸マグネシウムを挙げることができ、溶解度や味覚の点から、好ましくは塩化マグネシウムである。
また、ナトリウムについては、塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等が挙げられ、カリウムについては塩化カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム等が挙げられる。
本実施形態係るミネラル含有飲料は、上述の添加方法によって、単に含有量を増やすことのみならず、身体に対して適切なミネラル成分を補給するためにミネラルバランスを調製することも含む概念であり、例えば、硬度(含有されるカルシウム、マグネシウム量)の異なる、軟水(硬度<60)、中硬水(硬度60〜120)、硬水(硬度>120)を所定割合に混合して調製したもの含む。
本実施形態にあっては、飲料液中のミネラル成分(カルシウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム)の含有量(mg/100g)に特に限定はないが、飲料としての適格性、呈味性等の観点から、400mg/100g以下であることが望ましく、360mg/100g以下であることがより望ましく、130mg/100g以下であることが更望ましく、100mg/100g以下であることが最も望ましい。
また、飲料中の塩化物イオンの含有量(mg/100g)は、600mg/100g以下であることが望ましく、300mg/100g以下であることがより望ましく、240mg/100g以下であることが更に望ましく、180mg/100g以下であることが最も望ましい。
前記各範囲逸脱した場合には、飲料の好適な呈味性が保持し難くなる。
(希少糖)
本実施形態にあっては、飲料液中に含有される希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、0.01〜4.0であって、0.01〜2.6であることがより望ましく、0.02〜2.0であることが更に好ましい。
また、飲料液中に含有される希少糖の含有量(mg/100g)Aと、飲料液中のミネラル成分(カルシウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム)の含有量の含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aは、0.01〜4.0であることが望ましく、0.01〜3.2であることがより望ましく、0.04〜2.0であることが更に望ましく、0.04〜1.0であることが最も好ましい。
また、D−プシコースの含有量(mg/100g)は、10〜40000mg/100gであることが望ましく、20〜30000mg/100gがより望ましく、30〜20000mg/100gが更に望ましく、30〜15000mg/100gが最も望ましい。
また、本実施形態にあっては、ミネラル含有飲料を炭酸飲料とすることもできる。この場合、添加する二酸化炭素のガスボリュームは、1.0以上4.0未満が望ましく、1.5〜3.3がより望ましく、2.2〜3.3が更に望ましい。なお、本実施形態におけるガスボリュームとは、1気圧15.6℃において、炭酸飲料中に溶解している炭酸ガスの体積を炭酸飲料の体積で割ったものをいう。ボリュームが前記範囲内であることで、炭酸ガスによる適度な清涼感や爽快感等を得ることができ、
希少糖添加による苦味やエグ味の抑制効果がより顕著に発揮される。
ガスボリュームの調製は、常法に従ってカーボネーターにて炭酸を一定量封入することによって達成することができる。
本実施形態に係るミネラル含有飲料は、身体への水分の吸収性の観点から、浸透圧が160〜320mOsmであることが望ましく、180〜300mOsmがより望ましく、200〜280mOsmが最も望ましい。
(添加糖分)
また、本実施形態にあっては、本願発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて、別途希少糖以外の糖分を添加してもよい。
添加する糖分としては砂糖(スクロース、ショ糖)、ブドウ糖、果糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高果糖液糖等が望ましく、望ましくは果糖及び/又は砂糖である。
(飲料液のpH)
本実施形態に係る飲料のpHは、6.5以下であるのが好ましく、2.0〜4.5であるのがより好ましい。飲料のpHが前記範囲であれば、呈味を損なうことなくほどよい酸味を与えることができる。pHの調製は、pH調整剤の添加等、公知の方法を用いて行うことが可能である。
(容器)
本実施形態に係る飲料は、容器に充填した形態で提供することができる。当該容器としては、例えば、金属缶、PETボトル、ガラスビン等が挙げられるが、これらのうちPETボトルやガラスビン等の透明性を有する容器であるのが好ましい。本実施形態に係る飲料は、ミネラル成分を含有するにも関わらず、それらの凝集・沈殿が抑制され、目立ち難いものであるため、透明性を有する容器に充填し、長時間静置されたとしても、飲料の外観品質を良好に維持することができる。
(香料)
本実施形態に係るミネラル含有飲料に対しては、食品添加物として認められている任意の香料、酸味料などを添加することができる。
添加する香料は、飲料であると特性上、水溶性香料であることが望ましい。
本実施形態に係るミネラル含有飲料において、上述した各要素以外の調整は、従来公知の方法により行うことができる。
このようにして得られた本実施形態に係るミネラル含有飲料は、ミネラル成分及び塩化物イオンを含有しつつも、これらに起因する塩味やエグ味が抑制され、喉越し良く、飲み易い、ミネラル成分を美味しく且つ効率的に補給するのに好適な飲料となる。
以下、本願発明の実施例を示すことによって本願発明を詳説するが、本願発明は下記の実施例等に何ら限定されるものでなく、発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて適宜形態を変更することができる。
(実施例及び比較例試料の調製)
食塩(日本食品製造(株))を食塩0.38%添加した溶液に、複数種の糖質(ショ糖(大日本明治製糖(株))、希少糖シロップ(レアシュガースイート/松谷化学工業(株))、トレハロース((株)林原))から一種を選択し、所定量混合し、98℃40秒加熱殺菌後、PETボトルに充填し、巻き締め後冷却を行って飲料試料を作成した(比較例1乃至5及び実施例3乃至4)。
また、D−プシコース精製物(和光純薬(株)/Lot.CDR4285)を糖質として所定量添加し、50gに調製した試料を5等分し、5人のパネラーにより、官能試験を実施した(実施例1乃至2)。
具体的には、以下の構成とした。
・比較例1:糖質添加なし。
・比較例2:ショ糖 5.0g/100g添加
・比較例3:ショ糖 10.0g/100g添加
・比較例4:トレハロース 5.0g/100g添加
・比較例5:トレハロース10.0g/100添加
・実施例1:D−プシコース精製物 5.0g/100g添加
・実施例2:D−プシコース精製物 10.0g/100g添加
・実施例3:希少糖シロップをD−プシコース換算で0.295g/100g添加
・実施例4:希少糖シロップをD−プシコース換算で0.590g/100g添加
また、糖質として果糖ぶどう糖液糖(フジクラフトH−100、日本食品化工(株))と希少糖シロップを所定量ずつ調合し、酸味料(クエン酸(無水)(扶桑化学工業(株))、ミネラル源(食塩、塩化カルシウム(無水)(和光純薬(株))、乳酸カルシウム(武蔵野化学(株))、塩化マグネシウム(6水和物)(クリスタリン、/赤穂化成(株))、グルコン酸カリウム(ヘルシャスK/赤穂化成(株)))を用いたものをそれぞれ調合し、98℃40秒加熱殺菌後、PETボトルに充填し、巻き締め後冷却を行って、希少糖シロップ単独のものと共に飲料試料とした(実施例5、実施例6)。
また、炭酸飲料の評価を行うため、糖質として果糖ぶどう糖液糖、希少糖シロップを用いたものを、それぞれ混合比を変えて調合し、酸味料(クエン酸(無水)、ミネラル源(クエン酸三ナトリウム、乳酸カルシウム、塩化マグネシウム(6水和物)、グルコン酸カリウム)および香料を添加し、98℃40秒加熱殺菌後5℃に冷却し、炭酸ガスボリューム2.4となるようカーボネーションを行い、PETボトルに充填し、その後75℃3分で後殺菌を行い、冷却後、炭酸飲料としての飲料試料とした(比較例6、比較例7、及び実施例7乃至実施例9)。
前記で調製した実施例及び比較例試料の成分構成を表1に示す。
Figure 2014176322
なお、表1において、D−プシコースの定量は、以下の方法によって行った。
(成分の定量方法)
(1)D−プシコースの定量
測定対象サンプルにつき、プシコース濃度が約5−10mg/L
程度となるように水で希釈した後、この試料溶液900μLに、100 mg/L のラクトース水溶液を100μL加え分析用原液とした。
前記分析用原液を、1mLのメタノール及び蒸留水で洗浄した固層担体(「BOND
EL
UT-SAX 100 mg、1mL」VARIAN社製)に通液した。最初の100μLは廃棄し、次いで得られる300μLを分析用検体とし、これを
HPLC 分析に供した。
標準品を用いて作成した検量線からプシコース濃度を求め、内部標準の定量値から回収率を計算し、プシコースの定量値を補正した。
(HPLC条件)
サンプル注入量:5 μL
流速:1.0 mL/min
移動相:A:蒸留水
B:200mM水酸化ナトリウム水溶液
C:1M酢酸ナトリウム水溶液
カラム温度:30℃
検出:PAD(IPAモード)
(分析機器)
装置:Dionex DXc-500
カラム:CarboPacTM PA1
(ガードカラム:径φ4×長さ50mm、分離用カラム:径φ4×長さ250mm)
(濃度勾配条件)
以下表2の通りとした。
Figure 2014176322
(官能評価)
各実施例及び比較例については5℃で保管後、カップに注ぎ分け、5人のパネラーにより、以下の評価項目に係る官能試験を実施した。
(評価項目と評価基準)
(1)
口当たりの塩味の評価
採点基準
1点:非常に強い
2点:やや塩味はあるが許容範囲
3点:弱く良好
以上の基準を基に、パネラーの平均値を四捨五入して整数値で評価点とした。
(2)
喉越しの塩味、不快感の評価
採点基準
1点:非常に強く、不快
2点:やや塩味はあるが許容範囲
3点:弱く良好
以上の基準を基に、パネラーの平均値を四捨五入して整数値で評価点とした。
(3)
総合評価
採点基準:
2−3点又はいずれかの官能評価項目が1点:× 好ましくない
4 点:○ やや難はあるが許容範囲
5−6点:◎ 良好
前記評価項目によって官能評価を行った結果を表3に示す。
Figure 2014176322
(考察)
ショ糖、プシコース、希少糖含有シロップ、トレハロースを比較した結果、プシコース及び希少糖含有シロップの両方で、口当たりの塩味および喉越し時の塩味を軽減する効果を奏した。
また、ショ糖では、口当たりの塩味は甘味により改善できるが、喉越しに厚みを強く感じ、塩味を強く感じた。
また、レハロースの塩味軽減効果は極めて弱いものであり、このことからも、プシコースの塩味軽減効果を有意に確認することができた(比較例1乃至5)。
また、希少糖シロップの濃度を変えた場合、全量D−プシコース(若しくは希少糖シロップ)のみで糖質を構成したものが安定した効果を得られた(実施例1乃至5)。
但し、少量の使用においても他の糖質との併用により、改善効果が得られた(実施例6、7等)。
また、炭酸飲料における評価においては、希少糖シロップの使用量の増加に伴い、より高い塩味軽減効果が得られた(実施例7乃至9)。
但し、塩化物イオンとD−プシコースの含有比率が、本願の範囲を逸脱した場合は、総合評価としては非常に低いものとなった(比較例6、7)。
また、実施例7乃至9及び比較例6、7において、同組成に梅果汁を1.5%添加したもので、同様の評価を行ったところ、表2における比較例6、7及び実施例7乃至9の評価と同様の官能評価結果が得られた。
このことから、梅果汁を添加した場合であっても、D−プシコースによる塩味軽減効果等の作用には変化が無いことが判明した。
また、未殺菌でも殺菌済みの場合でも同様の効果がみられた。
本願発明は、ミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味軽減方法に利用可能である
本発明は、所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法に関する。
現在国内外に流通する、清涼飲料等の飲料製品は非常に多岐に亘っており、その中には、喉の渇きを抑制する所謂止渇性飲料、コーヒー等に代表され、様々な嗜好を満足させる嗜好性飲料、及び栄養補給を行う栄養飲料、健康維持を目的とした健康飲料等、その種類も非常に多く、また複数の目的を兼ね備えた複合的な飲料も存在している。
飲料から補給しうる栄養成分としては、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミンの4大栄養素が知られているが、この他、近年においてはミネラル成分が前記4大栄養素に加えて重要な栄養素の一つと数えられるようになっている。
特に、昨今の温暖化の影響等により、夏季の気温の高温化が著しく、熱中症の被害も後を立たない。
熱中症等の防止のためには、適切なタイミングで、水分、及び水分と共に失われるミネラル成分(無機質)を補給することが最も有効、且つ重要な方法である。
厚労省の2010年策定「日本人の食事摂取基準(2010年度版)」によれば、ミネラル成分は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、及びリン等、比較的多く摂取が必要な所謂多量ミネラルと、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、及びモリブデン等、極めて僅かな量ではあるが、摂取が必須である所謂微量ミネラルとに分類することができる。
前記「多量ミネラル」であるナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムであのうち、ナトリウム、カリウムの不足は体液の浸透圧バランスを崩し、脱水症状の要因ともなり、また、カルシウム、マグネシウムの不足は、骨粗しょう症や心疾患の要因ともなり得ることから、これらのミネラルの不足時には、水分と共に速やか補給が必要となる。
飲料によって、前記の「多量ミネラル」を補給する場合、通常のミネラルウォータでは含有するミネラル成分の種類や含有量が十分でなく、一部の硬水の場合であっても、カルシウム、マグネシウムとその他のミネラルとのバランスが悪く、また味の面からも飲み易いとは言い難い。このため、必要なミネラル量を効果的に摂取するという目的を十分に果たすことはできなかった。
速やかなミネラル補給を可能とするため、前記「多量ミネラル」成分をバランスよく含んだスポーツ飲料、熱中症対策飲料等のミネラル含有飲料が多種上市されている。
ミネラル成分量の調製自体は、添加物の量を変えることによって、容易に行うことができるものの、これらミネラル成分由来の金属イオンは飲料中において塩味を感じる要因となり、また、これらミネラル成分を添加に、これら金属の塩化物を使用している場合には、飲料液中に金属イオン(カチオン)と共に生じる塩化物イオン(アニオン)が塩味、エグ味の要因となりうる。
従って、通常、これらのミネラル含有飲料には、塩味のマスキングを目的として、所定量の糖分を添加することが一般的であるが、糖分としてショ糖を用いた場合、ある程度の塩味抑制の効果は発揮されるものの、十分とはいえず、更には飲用時の喉越しが悪く、喉越しの際の塩味を感じ易くなるという別途の問題を生じさせていた。
前記ショ糖添加時の問題を解決するために、添加糖としてイヌリン等の多糖類を添加する方法が知られている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に係る方法にあっては、特に酸性下の条件において、マスキング効果の持続性がないという問題を有しており、これに代わる効果的なマスキング剤、それを用いたミネラル含有飲料が強く求められていた。
また、特許文献1の他にも、塩味のマスキングとしてトレハロースを含有させる方法も知られているが、トレハロースは塩味や苦味をある程度低減させることが可能であるものの、塩素イオンに起因する塩味、エグ味に対しては効果が十分ではなかった。
このように、金属イオンに起因する塩味、及び塩化物イオンに起因する塩味、エグ味等が効果的に抑制され、呈味性の良いミネラル含有飲料へのニーズは高い。
ところで、糖類のうち単糖類にはD−グルコース等、自然界に多量に存在するものの他、存在量が少ない所謂希少糖と称される単糖類が数十種類存在している。
近年、これら希少糖の研究が進み、D−プシコース等の一部の希少糖においては、血圧効果等の生理活性機能に着目した提案もされ(特許文献2)、またショ糖と混合することにより、低カロリー甘味料として既に商品化もなされている。
また、前記D−プシコースについては、アスパルテーム、ステビア、アセスルファムK、及びスクラロース(登録商標)等の所謂高甘味度甘味料と組み合わせて含有させることにより、これら高甘味度甘味料に起因する異味の改善、味の厚み(所謂ボディ感)不足の改善ができる旨の知見が開示されている(特許文献2、特許文献3)。
しかしながら、これらの知見においては、ミネラル含有飲料における、ミネラル成分の金属イオン及び、塩化物イオンに起因した塩味やエグ味の抑制、及びこれに必要な希少糖の添加割合等については、なんらの知見も開示されていなかった。
特開2007−209268号公報 特開2012−70708号公報 特開2012−60930号公報
本願発明が解決する課題は、所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願の出願人は鋭意研究の結果、ミネラル成分を含有するミネラル含有飲料に対し、ミネラル成分の調製結果により飲料中に存在する塩化物イオン(Cl)の含有量、及び金属イオンの含有量に対し、所定割合で、希少糖を添加することによって、これら塩化物イオン及び金属イオンに起因する、塩味、エグ味といった、望ましくない味を抑制し、好適な呈味性を備えたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を得られることを見出した。
即ち、本願発明は、
(1)
ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料であって、飲料液中におけるD−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすと共に、前記飲料液中における、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすことを特徴とするミネラル含有飲料。
(式1)
0.01 <B/A <4.0
式2
0 <C/A <5.0
(2)
また、発明1にあっては、前記飲料液中における塩化物イオン濃度が、600mg/100g以下であることが望ましい(発明2)。
(3)
また、発明にあっては、前記第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンがナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムからなることが望ましい(発明3)。
(4)
また、発明にあっては、前記飲料液中のナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムの含有量合計が400mg/100g以下であることが望ましい(発明4)。
(5)
また、発明1〜4にあっては、前記飲料中の希少糖の含有量(mg/100g)は、10〜40000であることが望ましい(発明5)。
(6)
また、発明1〜5にあっては、前記飲料が炭酸飲料であることが望ましい(発明6)。
(7)
また、発明1〜6にあっては、前記飲料が容器詰飲料であることが望ましい(発明7)。
(8)
ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料の製造方法であって、飲料液中における希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすように調製されると共に、前記飲料液中における、希少糖の含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすように調製されるミネラル含有飲料の製造方法(発明8)。
(式1)
0.01 <B/A <4.0
(式2)
0 <C/A <5.0
(9)
ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料の塩味抑制方法であって、飲料液中における希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすように調製されると共に、前記飲料液中における、希少糖の含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすように調製されることを特徴とするミネラル含有飲料の塩味抑制方法(発明9)。
(式1)
0.01 <B/A <4.0
(式2)
0 <C/A <5.0
に関するものである。
上述の本発明によれば、所定量以上にミネラル成分を含有するミネラル含有飲料において、含有するミネラル成分から生じる金属イオン及び/又は塩化物イオンに起因する塩味を抑制することによって、呈味性を向上させたミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味抑制方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本願発明の技術的範囲から逸脱しない程度において、実施形態を適宜変更することができる。
(ミネラル成分)
栄養学的な観点においては、ミネラル成分とは、
栄養素としての無機質。カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・燐(りん)・硫黄・鉄などの無機塩類と定義されるが、本実施形態においては、上述のうち周期表上の第一族(アルカリ金属)に属するカルシウム及びカリウム、又は第二族(アルカリ土類金属)に属するカルシウム及びマグネシウムを指すものとする。
(ミネラル含有飲料)
本実施形態に係るミネラル含有飲料とは、ミネラル成分補給を目的として、最適な含有量及び割合に、前記カルシウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムイオンが含有されるように、添加する無機塩の量を調製したものである。
ミネラル成分は、原料となる水種と混合量の調製、及び添加剤の種類、量の調製等によって、当業者であれば、前記ミネラル成分の金属イオン及び、塩化物イオンの含有量を、所望の値に調製することができる。例えば、カルシウム及びマグネシウムの調製は、乳酸カルシウムや塩化マグネシウムを、イオン交換水、井水、市水、地下水、蒸留水、天然水、海水、海洋深層水などに溶解することにより好適な値に調製することができる。
また、カルシウム源としては、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、グルタミン酸カルシウムを挙げることができ、溶解度や味覚の点から、好ましくは乳酸カルシウムである。
また、マグネシウム源としては、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、グルタミン酸マグネシウムを挙げることができ、溶解度や味覚の点から、好ましくは塩化マグネシウムである。
また、ナトリウムについては、塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等が挙げられ、カリウムについては塩化カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム等が挙げられる。
本実施形態係るミネラル含有飲料は、上述の添加方法によって、単に含有量を増やすことのみならず、身体に対して適切なミネラル成分を補給するためにミネラルバランスを調製することも含む概念であり、例えば、硬度(含有されるカルシウム、マグネシウム量)の異なる、軟水(硬度<60)、中硬水(硬度60〜120)、硬水(硬度>120)を所定割合に混合して調製したもの含む。
本実施形態にあっては、飲料液中のミネラル成分(カルシウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム)の含有量(mg/100g)に特に限定はないが、飲料としての適格性、呈味性等の観点から、400mg/100g以下であることが望ましく、360mg/100g以下であることがより望ましく、130mg/100g以下であることが更望ましく、100mg/100g以下であることが最も望ましい。
また、飲料中の塩化物イオンの含有量(mg/100g)は、600mg/100g以下であることが望ましく、300mg/100g以下であることがより望ましく、240mg/100g以下であることが更に望ましく、180mg/100g以下であることが最も望ましい。
前記各範囲逸脱した場合には、飲料の好適な呈味性が保持し難くなる。
(希少糖)
本実施形態にあっては、飲料液中に含有される希少糖の含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、0.01〜4.0であって、0.01〜2.6であることがより望ましく、0.02〜2.0であることが更に好ましい。
また、飲料液中に含有される希少糖の含有量(mg/100g)Aと、飲料液中のミネラル成分(カルシウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウム)の含有量の含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aは、0.01〜4.0であることが望ましく、0.01〜3.2であることがより望ましく、0.04〜2.0であることが更に望ましく、0.04〜1.0であることが最も好ましい。
また、D−プシコースの含有量(mg/100g)は、10〜40000mg/100gであることが望ましく、20〜30000mg/100gがより望ましく、30〜20000mg/100gが更に望ましく、30〜15000mg/100gが最も望ましい。
また、本実施形態にあっては、ミネラル含有飲料を炭酸飲料とすることもできる。この場合、添加する二酸化炭素のガスボリュームは、1.0以上4.0未満が望ましく、1.5〜3.3がより望ましく、2.2〜3.3が更に望ましい。なお、本実施形態におけるガスボリュームとは、1気圧15.6℃において、炭酸飲料中に溶解している炭酸ガスの体積を炭酸飲料の体積で割ったものをいう。ボリュームが前記範囲内であることで、炭酸ガスによる適度な清涼感や爽快感等を得ることができ、
希少糖添加による苦味やエグ味の抑制効果がより顕著に発揮される。
ガスボリュームの調製は、常法に従ってカーボネーターにて炭酸を一定量封入することによって達成することができる。
本実施形態に係るミネラル含有飲料は、身体への水分の吸収性の観点から、浸透圧が160〜320mOsmであることが望ましく、180〜300mOsmがより望ましく、200〜280mOsmが最も望ましい。
(添加糖分)
また、本実施形態にあっては、本願発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて、別途希少糖以外の糖分を添加してもよい。
添加する糖分としては砂糖(スクロース、ショ糖)、ブドウ糖、果糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高果糖液糖等が望ましく、望ましくは果糖及び/又は砂糖である。
(飲料液のpH)
本実施形態に係る飲料のpHは、6.5以下であるのが好ましく、2.0〜4.5であるのがより好ましい。飲料のpHが前記範囲であれば、呈味を損なうことなくほどよい酸味を与えることができる。pHの調製は、pH調整剤の添加等、公知の方法を用いて行うことが可能である。
(容器)
本実施形態に係る飲料は、容器に充填した形態で提供することができる。当該容器としては、例えば、金属缶、PETボトル、ガラスビン等が挙げられるが、これらのうちPETボトルやガラスビン等の透明性を有する容器であるのが好ましい。本実施形態に係る飲料は、ミネラル成分を含有するにも関わらず、それらの凝集・沈殿が抑制され、目立ち難いものであるため、透明性を有する容器に充填し、長時間静置されたとしても、飲料の外観品質を良好に維持することができる。
(香料)
本実施形態に係るミネラル含有飲料に対しては、食品添加物として認められている任意の香料、酸味料などを添加することができる。
添加する香料は、飲料であると特性上、水溶性香料であることが望ましい。
本実施形態に係るミネラル含有飲料において、上述した各要素以外の調整は、従来公知の方法により行うことができる。
このようにして得られた本実施形態に係るミネラル含有飲料は、ミネラル成分及び塩化物イオンを含有しつつも、これらに起因する塩味やエグ味が抑制され、喉越し良く、飲み易い、ミネラル成分を美味しく且つ効率的に補給するのに好適な飲料となる。
以下、本願発明の実施例を示すことによって本願発明を詳説するが、本願発明は下記の実施例等に何ら限定されるものでなく、発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて適宜形態を変更することができる。
(実施例及び比較例試料の調製)
食塩(日本食品製造(株))を食塩0.38%添加した溶液に、複数種の糖質(ショ糖(大日本明治製糖(株))、希少糖シロップ(レアシュガースイート/松谷化学工業(株))、トレハロース((株)林原))から一種を選択し、所定量混合し、98℃40秒加熱殺菌後、PETボトルに充填し、巻き締め後冷却を行って飲料試料を作成した(比較例1乃至5及び実施例3乃至4)。
また、D−プシコース精製物(和光純薬(株)/Lot.CDR4285)を糖質として所定量添加し、50gに調製した試料を5等分し、5人のパネラーにより、官能試験を実施した(実施例1乃至2)。
具体的には、以下の構成とした。
・比較例1:糖質添加なし。
・比較例2:ショ糖 5.0g/100g添加
・比較例3:ショ糖 10.0g/100g添加
・比較例4:トレハロース 5.0g/100g添加
・比較例5:トレハロース10.0g/100添加
・実施例1:D−プシコース精製物 5.0g/100g添加
・実施例2:D−プシコース精製物 10.0g/100g添加
・実施例3:希少糖シロップをD−プシコース換算で0.295g/100g添加
・実施例4:希少糖シロップをD−プシコース換算で0.590g/100g添加
また、糖質として果糖ぶどう糖液糖(フジクラフトH−100、日本食品化工(株))と希少糖シロップを所定量ずつ調合し、酸味料(クエン酸(無水)(扶桑化学工業(株))、ミネラル源(食塩、塩化カルシウム(無水)(和光純薬(株))、乳酸カルシウム(武蔵野化学(株))、塩化マグネシウム(6水和物)(クリスタリン、/赤穂化成(株))、グルコン酸カリウム(ヘルシャスK/赤穂化成(株)))を用いたものをそれぞれ調合し、98℃40秒加熱殺菌後、PETボトルに充填し、巻き締め後冷却を行って、希少糖シロップ単独のものと共に飲料試料とした(実施例5、実施例6)。
また、炭酸飲料の評価を行うため、糖質として果糖ぶどう糖液糖、希少糖シロップを用いたものを、それぞれ混合比を変えて調合し、酸味料(クエン酸(無水)、ミネラル源(クエン酸三ナトリウム、乳酸カルシウム、塩化マグネシウム(6水和物)、グルコン酸カリウム)および香料を添加し、98℃40秒加熱殺菌後5℃に冷却し、炭酸ガスボリューム2.4となるようカーボネーションを行い、PETボトルに充填し、その後75℃3分で後殺菌を行い、冷却後、炭酸飲料としての飲料試料とした(比較例6、比較例7、及び実施例7乃至実施例9)。
前記で調製した実施例及び比較例試料の成分構成を表1に示す。
Figure 2014176322
なお、表1において、D−プシコースの定量は、以下の方法によって行った。
(成分の定量方法)
(1)D−プシコースの定量
測定対象サンプルにつき、プシコース濃度が約5−10mg/L
程度となるように水で希釈した後、この試料溶液900μLに、100 mg/L のラクトース水溶液を100μL加え分析用原液とした。
前記分析用原液を、1mLのメタノール及び蒸留水で洗浄した固層担体(「BOND
EL
UT-SAX 100 mg、1mL」VARIAN社製)に通液した。最初の100μLは廃棄し、次いで得られる300μLを分析用検体とし、これを
HPLC 分析に供した。
標準品を用いて作成した検量線からプシコース濃度を求め、内部標準の定量値から回収率を計算し、プシコースの定量値を補正した。
(HPLC条件)
サンプル注入量:5 μL
流速:1.0 mL/min
移動相:A:蒸留水
B:200mM水酸化ナトリウム水溶液
C:1M酢酸ナトリウム水溶液
カラム温度:30℃
検出:PAD(IPAモード)
(分析機器)
装置:Dionex DXc-500
カラム:CarboPacTM PA1
(ガードカラム:径φ4×長さ50mm、分離用カラム:径φ4×長さ250mm)
(濃度勾配条件)
以下表2の通りとした。
Figure 2014176322
(官能評価)
各実施例及び比較例については5℃で保管後、カップに注ぎ分け、5人のパネラーにより、以下の評価項目に係る官能試験を実施した。
(評価項目と評価基準)
(1) 口当たりの塩味の評価
採点基準
1点:非常に強い
2点:やや塩味はあるが許容範囲
3点:弱く良好
以上の基準を基に、パネラーの平均値を四捨五入して整数値で評価点とした。
(2) 喉越しの塩味、不快感の評価
採点基準
1点:非常に強く、不快
2点:やや塩味はあるが許容範囲
3点:弱く良好
以上の基準を基に、パネラーの平均値を四捨五入して整数値で評価点とした。
(3) 総合評価
採点基準:
2−3点又はいずれかの官能評価項目が1点:× 好ましくない
4 点:○ やや難はあるが許容範囲
5−6点:◎ 良好
前記評価項目によって官能評価を行った結果を表3に示す。
Figure 2014176322
(考察)
ショ糖、プシコース、希少糖含有シロップ、トレハロースを比較した結果、プシコース及び希少糖含有シロップの両方で、口当たりの塩味および喉越し時の塩味を軽減する効果を奏した。
また、ショ糖では、口当たりの塩味は甘味により改善できるが、喉越しに厚みを強く感じ、塩味を強く感じた。
また、レハロースの塩味軽減効果は極めて弱いものであり、このことからも、プシコースの塩味軽減効果を有意に確認することができた(比較例1乃至5)。
また、希少糖シロップの濃度を変えた場合、全量D−プシコース(若しくは希少糖シロップ)のみで糖質を構成したものが安定した効果を得られた(実施例1乃至5)。
但し、少量の使用においても他の糖質との併用により、改善効果が得られた(実施例6、7等)。
また、炭酸飲料における評価においては、希少糖シロップの使用量の増加に伴い、より高い塩味軽減効果が得られた(実施例7乃至9)。
但し、塩化物イオンとD−プシコースの含有比率が、本願の範囲を逸脱した場合は、総合評価としては非常に低いものとなった(比較例6、7)。
また、実施例7乃至9及び比較例6、7において、同組成に梅果汁を1.5%添加したもので、同様の評価を行ったところ、表2における比較例6、7及び実施例7乃至9の評価と同様の官能評価結果が得られた。
このことから、梅果汁を添加した場合であっても、D−プシコースによる塩味軽減効果等の作用には変化が無いことが判明した。
また、未殺菌でも殺菌済みの場合でも同様の効果がみられた。
本願発明は、ミネラル含有飲料及びその製造方法、並びにミネラル含有飲料の塩味軽減方法に利用可能である。

Claims (12)

  1. ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料であって、
    飲料液中におけるD−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすこと特徴とするミネラル含有飲料。
    (式1)
    0.01 <B/A <4.0
  2. 前記飲料液中における塩化物イオン濃度が、600mg/100g以下であることを特徴とする請求項1記載のミネラル含有飲料。
  3. 前記飲料液中における、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすこと特徴とする請求項1又は2に記載のミネラル含有飲料。
    (式1)
    0 <C/A <5.0
  4. 前記第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンがナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムからなることを特徴とする請求項3記載のミネラル含有飲料。
  5. 前記飲料液中のナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムの含有量合計が400mg/100g以下であることを特徴とする請求項4記載のミネラル含有飲料。
  6. 前記飲料中のD−プシコースの含有量(mg/100g)は、10〜40000であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のミネラル含有飲料。が望ましく、20〜30000がより望ましく、30〜20000が更に望ましく、30〜15000が最も望ましい。
  7. 前記飲料が炭酸飲料であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載のミネラル含有飲料。
  8. 前記飲料が容器詰飲料であることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載のミネラル含有飲料。
  9. ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料の製造方法であって、
    飲料液中におけるD−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすように調製されることを特徴とするミネラル含有飲料の製造方法。
    (式1)
    0.01 <B/A <4.0
  10. 前記飲料液中における、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすように調製されること特徴とする請求項9のミネラル含有飲料の製造方法。
    (式1)
    0 <C/A <5.0
  11. ミネラル成分の含有量が調製されたミネラル含有飲料の製造方法であって、
    飲料液中におけるD−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、塩化物イオン(Cl)の含有量(mg/100g)Bとの比、B/Aが、下式1を満たすように調製することを特徴とするミネラル含有飲料の塩味抑制方法。
    (式1)
    0.01 <B/A <4.0
  12. 前記飲料液中における、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、第一族金属元素イオン、及び第二族金属元素イオンの含有合計量(mg/100g)Cとの比C/Aが、下式2を満たすように調製すること特徴とする請求項11のミネラル含有飲料の塩味抑制方法。
    (式1)
    0 <C/A <5.0
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