JP3373940B2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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Description
に用いられる熱交換器に関するものである。
管内に冷媒を流通させて、偏平管の外表面を流通する空
気と当該冷媒との熱交換を行う技術が知られている。省
エネルギーを望む社会的な要請から、様々な改良が試み
られてきた。
4−31369号公報や特開平4−174297号公報
に示されているものがある。図16はこの従来の熱交換
器の全体的な構成図を示すものである。図16におい
て、1a、1bはヘッダーパイプ、2a〜2iは偏平
管、3は熱交換するためのフィン、4は冷媒を供給する
ための吸入口、5は冷媒の吸入口部、6は冷媒を吹出す
吹出口、7は冷媒を熱交換器から排出するための吹出口
部である。
ついて、以下にその動作を説明する。このような従来の
熱交換器は、パラレルフロー型の熱交換器と呼ばれ、ヘ
ッダーパイプ1を仕切り、冷媒を偏平管2の中を蛇行状
に流すのものである。
から上側のヘッダーパイプ1aに流入する。このとき、
吸入口部5によってヘッダーパイプ1a内は左側と右側
に仕切られているので、冷媒は左側に進み、偏平管2a
〜2dを平行して流れ、下側のヘッダーパイプ1bに至
る。下側のヘッダーパイプ1bは、吹出口部7によって
区切られているので、冷媒は偏平管2e〜2hを通って
再び上側のヘッダーパイプ1aに流入する。その後、同
様に偏平管2i〜2lを介して下側ヘッダーパイプ1b
に至って、吹出口部7を通って、吹出口6から熱交換器
の外に排出される。この間、偏平管2に装着されたフィ
ン3によって偏平管の中を通る冷媒が空冷されるという
ものである。
図が図21(a)、斜視図が図21(b)に示すよう
な、つづら折り状の形状をしているものが一般的であ
る。また、偏平管3内部の流通経路の区切りは、図22
(a)〜(c)に示すように均等に区切られているもの
が一般的である。
器を図面によって例示する。なお、これ以降偏平管2や
フィン3を図示するのは、図面が繁雑で見にくくなるの
で省略し、模式的に冷媒の流れを矢印として記入するの
みとする。
吹出口6がヘッダーパイプ1の端部に設けられて、冷媒
が一方向のみに並走するものがあり、また、図18のよ
うに吸入口4がヘッダーパイプ1の中央部に設けられて
いるが、冷媒が蛇行流通してヘッダーパイプ1の端部に
吹出口を設けているものがある。
パイプ1にヘッダータンク10を設け、蛇行状に冷媒を
流通させる形状で、2系統に冷媒を分流するものもあ
る。なおヘッダーパイプ1は、図20に示すように、空
気調和装置本体内のスペースの有効利用のために曲げる
こともある。
図16の構成では、ヘッダーパイプ1を間仕切ることに
より、蛇行状に冷媒を流しているため、冷媒の液溜まり
などによって高効率の運転ができないという問題点があ
る。また、図17の構成では、ヘッダーパイプ1が長い
場合や、折り曲げ加工された場合には、同様にスムーズ
な冷媒流通が非常に困難となり、均等な分流は困難とな
るという問題点がある。また、図18の構成でも冷媒の
淀みなどによって、分流が悪いという問題点があった。
21に示すようにつづら折り状のフィンを使用している
が、露落ちが悪く、霜付き発生の原因となるという問題
点がある。また、図22に示したような偏平管3内部の
流通経路の区切りは、熱交換効率向上を考慮した構造と
はなっていないという問題点がある。
くなされたものであって、ヘッダーパイプ内部の分流を
改良、または、空気調和装置において熱交換効率を向上
させる、もしくは、露落ちの改良を行った熱交換器を提
供することを目的とする。
に本発明の熱交換器は、平行状に配列された多数の偏平
管の両端に中空筒状のヘッダーパイプが連通状態に接続
されたパラレルフロー型の熱交換器において、上記ヘッ
ダーパイプの吸入口部を上記ヘッダーパイプの中央部付
近に設けて、かつ該吸入口部が互いに反対方向に出力口
を設けて冷媒が上記ヘッダーパイプに対して2方向に流
入するようにしたことを特徴とする。
2方向に流入するように上記吸入口部の出力口が設けら
れており、ヘッダーパイプ内を実質的に左右に分断する
間仕切を設ける。
る放熱用のフィンを有するパラレルフロー型熱交換器に
おいて、上記溝部内に屈曲方向とは逆方向に切り起こし
た切り起こし部を有するものである。
て、吸入口より吸い込まれた冷媒が一旦ヘッダータンク
に入り、そこから、ヘッダーパイプに設けられた多くの
穴を介してヘッダーパイプに流れ込むことにより、流れ
も緩やかになり、ヘッダーパイプ内部での乱流も抑えら
れるようにしたものである。
央部付近より冷媒を吸入することによって、ヘッダーパ
イプの長尺方向への冷媒流通距離が短くなり、冷媒流通
がスムーズに行える。また、請求項2の構成によれば、
ヘッダーパイプを左右に分断することにより、さらに均
一な分流が可能となる。
り吸い込まれた冷媒が一旦ヘッダータンクに入り、そこ
から、ヘッダーパイプに設けられた多くの穴を介してヘ
ッダーパイプに流れ込むことにより、流れも緩やかにな
り、ヘッダーパイプ内部での乱流も抑えられることとな
る。また、請求項4の構成によれば、フィンに加工を施
すことにより、フィンのピッチを大きく取ることがで
き、露落ちが改良される。
ながら説明する。なお本発明は、熱交換器が、蒸発器で
あっても凝縮器であっても実施可能であるが、実施例を
解りやすくするため、本発明の熱交換器を蒸発器と仮定
して説明を行うものとする。
換器の全体的な構成図を示すものである。同図におい
て、各部の構成は図16等に示した従来例と異なるが、
本質的な機能は同一であるので、各部の名称および番号
は、あえて変更しない。また、吸入口部5と吹出口部7
は、冷媒の流れの向きが逆なだけで本質的に同様の機能
を有するので、全て吸入口部5で説明を代用する。
5と吹出口部7をそれぞれヘッダーパイプ1aと1bの
中央部に位置し、図1上の左右2方向に分流した点にあ
る。これにともない、吸入口部5の形状及び接合部を、
図2(a)〜(g)に示すように成す。これら図2
(a)〜(g)に示した形状は、いずれもほぼ等価な機
能と性能を有する。
出力口を示している。これらの出力口5A、5Bは図2
(a)〜(d)の形状では互いに反対方向に設けられて
いるが、例えば図2(e)や図2(f)の形状では、そ
れらの出力口5A、5B間の角度は180゜でなく、図
2(e)では60゜程度、図2(f)では90゜となっ
ている。しかし、このような図2(e)や図2(f)の
構造であっても、ヘッダーパイプ1a内で冷媒は実質的
に反対方向に流れる。特に両者の間に後述する仕切が存
する場合には確実に反対方向に流れることになる。
の接合部位は、図3に示すようになる。なお、ヘッダー
パイプ1aを折り曲げた場合には図4のごとく吸入口部
5をヘッダーパイプ1aの折り曲げ部100に装着すれ
ば良い。また、ヘッダーパイプ1aに図5に示すように
間仕切8を加えて、吸入口部5付近の乱流をさらに抑え
てもよい。
同形態にしているが、凝縮器専用として使用する場合、
吹出口部7の形態は図2(b)〜(e)のいずれの形態
でもスムーズな冷媒流通が行われる。
5から入った冷媒は2方向に分流されるが、従来例のヘ
ッダーパイプ1aの端部から吸い込んだときに較べ、半
分の距離だけに冷媒を送ればよい。ゆえにスムーズな冷
媒流通が行われ、冷媒は偏平管2を通り、吹出口部7へ
と流通することとなる。また、ヘッダーパイプ1a、1
bを折り曲げた場合には、吸入口部5より吸い込んだ冷
媒は折り曲げ部付近で乱流が発生し、折り曲げ先への冷
媒流通が行われにくくなることがあっても、吸入口部5
をヘッダーパイプ1aの折り曲げ部分に設けることによ
り、ヘッダーパイプ1a全体への冷媒流通が可能とな
り、熱交換効率が向上することとなる。
熱交換器の全体的な構成図を示すものである。図8は同
実施例に係るヘッダーパイプ1aの断面図であり、図9
は同実施例に係るヘッダータンク10とヘッダーパイプ
1aを斜め上方から見た透視図、図10は同実施例に係
るヘッダーパイプ1aに施す穴の形状の例である。ま
た、図7は本実施例に用いることができる吸入口部5や
吹出口部7の各種形態を示す。本実施例において、第1
の実施例との相違点は、ヘッダーパイプ1aが冷媒を吸
い込む形態を、吸入口部5より直接ヘッダーパイプ1a
に吸い込むのではなく、ヘッダータンク10を介した点
にある。
まれた冷媒は、一旦吸入口部5よりさらに大きな容量の
あるヘッダータンク10に入る。ヘッダータンク10に
入った冷媒は、ヘッダーパイプ1aに設けられた多くの
穴11を介してヘッダーパイプ1aに流れ込むことによ
り、流れも緩やかになり、ヘッダーパイプ1a内部での
乱流も抑えられることになる。
れた冷媒は、ヘッダーパイプ1aに設けられた穴11よ
り均一にヘッダーパイプ1aに入り込み、均一に入り込
んだ冷媒は複数の偏平管2を通り上部ヘッダーパイプ1
bに入る。そして、更にヘッダータンク10を介して吹
出口部7へと流通する。吸入口部5及び、吹出口部7の
形態は図7(a)〜(e)の形態のいずれでも構わな
い。図9に示すようにヘッダーパイプ1には均等に穴1
1を設け、ヘッダーパイプ1に均一に冷媒が流通するよ
うにする。穴11の形状は、図10(a)〜(c)のい
ずれでもよい。
凝縮器の両方に機能を満足する形態を取るために、吹出
口部7と吸入口部5と同形態でヘッダータンク10を設
けることにより、均一な分流が行われる。これにより、
熱交換効率の向上ができる。
3の実施例に係るフィン3の形状および設置状況を示す
図、図13はフィン3の加工状態を示すローラーの斜視
図、図14はフィン加工用の金型の一例を示す図であ
る。本実施例に係る熱交換器は従来の熱交換器と基本的
構造をほぼ同様とし、フィン3の形状を図11あるいは
図12に示す形状に改良した点にある。
(a)の様にフィン3を切り欠き、屈曲方向と逆方向に
切り起こすものである。図11(a)では、フィン3は
線31に沿って「く」字状に屈曲され、溝部32を形成
しているとともに、線33に沿って前記屈曲方向とは逆
方向に切り起こされた切り起こし部34を溝部32の中
央に形成している。
を溝部32の端に設けている。また、図12(a)で
は、図11(a)と同様の切り起こし部34以外に凸部
35の端部にその凸部35とは逆方向に切り起こした切
り起こし部34’を形成している。なお、図11
(c)、図12(b)はフィン3が偏平管2と偏平管2
の間に位置している状態を側方から見た図を示してい
る。
示す例であり、折れ曲がり角度が少ない場合は、圧縮す
ることにより本来の角度にすることができる。また、図
14はその金型の例であり、図14の様にローラー21
(図13参照)の両方に凸凹を設けることにより複雑な
形状も作ることができる。
状が複雑になっているにもかかわらず、露溜まりしない
形状になる。また、熱交換効率が良くなることで、フィ
ンピッチを大きく取ることができ、フィンの角度が大き
くなり、露落ちが良くなる。フィンピッチが大きくなる
ことで、風量が下がることはない。熱交換効率が上がる
ことで切り起こし加工が省ける。フィンピッチが大きく
なることでフィン材料が少なくなる。また、切り起こし
加工が省略されたフィンに角度があると、さらに露落ち
がよくなる。
平管3の各種断面図であり、本実施例に係る熱交換器の
特徴は従来の熱交換器と相違して偏平管3の流通経路4
0の区切りを不均一にした点である。
当たる部分の流通経路断面積を大きくし、風下になるに
従って流通経路断面積を小さくする。これは風Aが最初
に当たる部分がもっとも活発に熱交換が行われる部分で
あり、その部分の熱交換を有効に活用するように偏平管
2の流通経路断面積を大きくする。
切り形状は本実施例に限定されるものではない。
切りを変化させ、最初に空気と熱交換器とが接触し、熱
交換が活発に行われる風上部分の冷媒流量を多くするこ
とにより、より活発に熱交換が行われ、熱交換が比較的
少ない部分は冷媒流量が少なく流れることにより、全体
としての熱交換効率が向上することとなる。
は、ヘッダーパイプの中央部付近より冷媒を吸入すると
ともに2方向に流れるようにしたことによって、ヘッダ
ーパイプの長尺方向への冷媒流通距離が短くなり、冷媒
流通がスムーズに行える。その中でも、2方向に分流す
るための吸入口を使用することによって、2方向への冷
媒流通がより確実に実現可能となる。また、ヘッダーパ
イプを折り曲げ加工したものでは、折り曲げ部分より冷
媒を吸入することにより、ヘッダータンクの端部から吸
入したときに発生する、折り曲げ加工部分での乱流がな
くスムーズな冷媒流通が可能となる。その時も、吸入口
を折り曲げ角度と同じ角度にすることにより、より確実
な冷媒流通が可能となる。以上の作用により分流が均一
化され、熱交換効率の向上に大きく寄与するものであ
る。また請求項2のように間仕切を追加することによっ
て、さらにスムーズな冷媒流通が可能となり、熱交換効
率が向上する。
い込まれた冷媒が一旦ヘッダータンクに入り、そこか
ら、ヘッダーパイプに設けられた多くの穴を介してヘッ
ダーパイプに流れ込むことにより、流れも緩やかにな
り、ヘッダーパイプ内部での乱流も抑えられることとな
る。
加工を、フィンに施すことにより、より多くの空気を捕
らえることができ、熱交換効率の向上となる。熱交換効
率が向上されることにより、フィンピッチを大きく取る
ことが可能となり、フィン材料の削減、露落ちの改良及
び、霜の付着による流通経路の閉塞を防ぐことが可能と
なる。また同様に、熱交換効率が向上されることによ
り、切り起こし加工を省くことが可能となる。
体的な構成図である。
である。
である。
たときの形態図である。
器の全体的な構成図である。
体的な構成図である。
を示す図である。
ある。
から見た透視図である。
である。
及びその挿着形態を示す図である。
である。
ローラーの斜視図である。
例を示す図である。
面図である。
る。
図である。
図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 平行状に配列された多数の扁平管の両端
に中空筒状のヘッダーパイプが連通状態に接続されたパ
ラレルフロー型の熱交換器において、上記ヘッダーパイ
プの一方には吸入口部を、他方には吹出口部を、各々ヘ
ッダーパイプの中央部付近に設け、かつ該吸入口部と吹
出口部には冷媒がヘッダーパイプ内で実質的に反対方向
に流れるように出力口を設けたことを特徴とする熱交換
器。 - 【請求項2】 上記冷媒を左右2方向に分流するように
上記吸入口部と吹出口部の出力口が設けられており、か
つヘッダーパイプ内を実質的に左右に分断する間仕切を
上記ヘッダーパイプの各々に設けたことを特徴とする請
求項1に記載の熱交換器。 - 【請求項3】 平行状に配列された多数の扁平管の両端
に中空筒状のヘッダーパイプが連通状態に接続されたパ
ラレルフロー型の熱交換器において、上記ヘッダーパイ
プの各々に対し、これらのヘッダーパイプに設けられた
多くの穴を介して冷媒を流れ込ませるヘッダータンクを
設け、これらのヘッダータンクの各々に冷媒の吸入口部
を設けたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項4】 屈曲によって形成された溝部を有する放
熱用のフィンを有するパラレルフロー型の熱交換器にお
いて、上記溝部の中央と端とに、屈曲方向とは逆方向に
切り起こされた切り越こし部を形成したことを特徴とす
る請求項1記載の熱交換器。
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- 1994-07-14 JP JP16178394A patent/JP3373940B2/ja not_active Expired - Fee Related
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