JPS60248997A - 熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、例えばカー・クーラの蒸発器等に使用され
る熱交換器に関する。

従来の技術 従来、例えばカー・クーラの蒸発器としては、第４図に
示すように、蛇行状の偏平管（１１）と、これの直管部
（１１ａ）同志の間に介在されたコルゲート・フィン（
１２）とを備えたものが知られている。（例えば実開昭
５６−：２３８８４号）。

このような従来の蒸発器は、偏平管（１１）の各直管部
（１１ａ）が垂直状に配置されたいわゆる縦型であるた
め、蒸発器の表面に発生した結露水は偏平管（１１）の
直管部（１１ａ）の表面に沿って蒸発器の下端部に集め
られ、ドレン・パイプ（図示路）を通じて蒸発器の外部
に速やかに排出される。しかしながら、このような従来
の蒸発器では偏平管（１１）の上下両側の屈曲部（ｉｉ
ｂ）（ｉｉｂ）の内側には風が通過せず、熱交換の非有
効部（Ｘ）（Ｘ）となり、しかもこれらの非有効部（Ｘ
）（Ｘ）の占める割合が非常に大きいため、上下両非有
効部（Ｘ）（Ｘ）の間の熱交換の有効部（Ｙ）が狭くな
り、熱交換効率が大幅に低下するという問題があった。

そして蒸発器が横に長いものである場合には、非有効部
（Ｘ）（Ｘ）の占める割合がさらに増えるため、上記の
問題が一層深刻なものとなった。

また従来、蛇行状偏平管の各直管部を水平方向に配置し
たいわゆる横型の蒸発器も知られている（例えば実開昭
５５−８４４８７号）。しか（）ながら、このような横
型の蒸発器では、発生した結露水が強制送風により水平
な直管部の表面に沿って蒸発器の風下側の縁部に集中す
るため、これらの結露水がそのまま風にのって蒸発器外
に飛散し、乗車している人に降りかかりその人に不快感
を与えるという問題があった。

発明の目的 この発明の目的は、上記の問題を解決し、熱交換の非有
効部が少なく、しかも結露水の排出がきわめて速やかで
あるため、熱交換性能を大幅に増大することができると
ともに、結露水の飛散現象を防止することができる横型
の熱交換器を提供しようとするにある。

発明の構成 この発明は、上記の目的を達成するために、水平方向に
のびている複数の直管部を有する蛇行状の偏平管を備え
ており、各直管部が長さの中間点からこれより両端に至
るほど下向きに傾斜するように折り曲げられている熱交
換器を要旨としている。

実　施　例 つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

なお、実施例はこの発明を蒸発器に適用した場合を示し
ている。

この発明の第１実施例を示す第１図と第２図において、
（１）は蒸発器のアルミニウム押出型材製の偏平管で、
これは多数の冷媒通路（２）を有している。偏平管（１
）の水平方向に伸びている５段の直管部（１ａ）は、そ
れぞれ長さの中間点（Ｐ）からこれより左右両端に至る
ほど下向きに傾斜するように折り曲げられている。直管
部（１ａ）の傾斜角は例えば３〜１５度であるのが好ま
しい。ここで、直管部（１ａ）の傾斜角度が小さすぎる
と、結露水の排出が悪く、また大きすぎると、熱交換の
非有効部分が増大する。屈曲の中間点（Ｐ）は各直管部
（１ａ）の中央であるのが好ましいが、中央より左また
は右のいずれかの側に片寄っていてもよい。なお、直管
部（１ａ）が片側のみに傾斜している場合すなわち屈曲
せずに片側に傾斜している場合には熱交換の非有効部が
非常に大きくなるので好ましくない。

図示の直管部（１ａ）は正面よりみてへ形に曲げられて
いるが、これは円弧形であってもよい。

（３）は隣り合う直管部（１ａ）同志の間に介在させら
れたアルミニウム製のコルゲート・フィンで、これは多
数のルーバーを備えている。

（４）（５）は偏平管（１）の風出側縁部と幅の中央部
とにそれぞれ偏平管（１）の全長にわたって長さ方向に
一層けられた結露水収集溝、（６）は偏平管（１）の上
端に接続された冷媒導入ヘッダ、（７）は同下端に接続
された冷媒排出ヘッダである。

上記において、送風機により発生せしめられた風（Ａ＞
は、第１図および第２図の矢印方向に流される。偏平管
（１）の表面に結露した結露水は風（Ａ＞により偏平管
（１）の直管部（１ａ）の表面に沿って次第に風下側に
流されるとともに、コルゲート・フィンく３）の表面に
結露した結露水はこのフィン（３）より直管部（１ａ）
の表面に移行し、そこから同様に次第に風下側に流され
て、すべての結露水は偏平管（１）の風下側縁部と中央
部の収集溝（４）（５）内に流れ込む。収集溝（４）（
５）内の結露水は、直管部（１ａ）の傾斜によりただち
に直管部（１ａ）の左右両端部へと速やかに流れて、偏
平管（１）両側の屈曲部（１ｂ）より流下し、蒸発器の
下方に排出される。

ここで、この発明のように蒸発器を横型にすると、蒸発
器の前面面積において熱交換有効部の占める割合が従来
の縦型の蒸発器に比べて２０％〜２５％向上する。この
ことは取りも直さず蒸発器の放熱性能が２０％〜２５％
向上したことと同じ意味をもつ。また横型蒸発器は縦型
蒸発器に比べて冷媒の流れがスムーズであるた　′め、
横型にするだけでさらに約３％の放熱性能の向上が見込
まれる。そしてさらに、蒸発器の各直管部（１ａ）が中
間点（Ｐ）から両端に至るほど下向きに傾斜しているた
め、結露水が蒸発器の表面より非常に速やかに排出され
、従って蒸発器の表面に付着した結露水を冷却すること
なく、風（Ａ）だけを効率よく冷却することかでき、結
局、蒸発器の放熱性能が大幅に増大するものである。ま
た結露水が蒸発器の左右両側へ速やかに排出されるため
、結露水が蒸発器の風下側縁部より蒸発器外に飛散して
車中の人に降りかかるというようなおそれが全くない。

第３図は、この発明の第２実施例を示すものである。こ
こで、上記第１実施例の場合と異なる点は、長さの中間
点（Ｐ）からこれより両端に至るほど下向きに傾斜ｕし
められた偏平管（１）の各直管部（１ａ）が、さらに風
上側より風下側に全社はど下向きに傾斜せしめられてい
る点にあ゛る。これにより結露水の排出がより一層速や
かとなるものである。このような各直管部（１ａ）の下
向きの傾斜角度は３〜１０度とするのが好ましい。

なお、上記各実施例では、偏平管（１）に２つの結露水
収集溝（４）　（５）が設けられているが、このような
収集溝（４）（５）の配置数は任意であり、また結露水
収集溝（４）（５）の横断面形状も図示のものに限らず
、適宜のものであってもよい。なお場合によっては、こ
のような結露水収集溝（４）（５）を偏平管（１″）に
設けなくてもよい。また図示の蒸発器にはコルゲート・
フィン（３）が設けられているが、これはいわゆるスカ
イブ・フィンであってもよい。また各実施例は、この発
明を蒸発器に適用した場合を示したが、この発明はその
他の熱交換器にも同様に適用されるものである。

発明の効果 この発明よる熱交換器は、上述のように水平方向にのび
ている複数の直管部（１ａ）を有する蛇行状の偏平管（
１）を備えており、各直管部（１ａ）が長さの中間点か
らこれより両端に至るほど下向きに傾斜するように折り
曲げられているので、熱交換の非有効部が少なく、しか
も結露水の排出がきわめて速やかであるため、熱交換性
能を大幅に増大することができるとともに、結露水の飛
散現象を防止することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示す斜視図、第２図は
同縦断面図、第３図はこの発明の第２実施例を示す縦断
面図、第４図は従来例の斜視図である。 （１）・・・偏平管、（１ａ）・・・直管部、（１ｂ）
・・・屈曲部、（２）・・・冷媒通路（流体通路）、（
３）・・・］ルゲート・フィン、（４）（５）・・・結
露水収集溝、（Ａ　’）・・・風、（Ｐ）・・・中間点
。 以　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水平方向にのびている複数の直管部（１ａ）を有する蛇
   行状の偏平管（１）を備えており、各直管部（１ａ）が
   長さの中間点からこれより両端に至るほど下向きに傾斜
   するように折り曲げられている熱交換器。