JP3373820B2 - ロッドレスシリンダ - Google Patents

ロッドレスシリンダ

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JP3373820B2 JP29539099A JP29539099A JP3373820B2 JP 3373820 B2 JP3373820 B2 JP 3373820B2 JP 29539099 A JP29539099 A JP 29539099A JP 29539099 A JP29539099 A JP 29539099A JP 3373820 B2 JP3373820 B2 JP 3373820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロッドレスシリン
ダに関し、一層詳細には、ボス部の形状に特徴を有する
ロッドレスシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工場内等でのワークの搬送装
置として、ロッドレスシリンダが採用されている。この
ロッドレスシリンダは、ロッドを有するシリンダに比べ
て、その変位長を短くすることができるため、占有面積
が小さく、取り扱いに簡便であり、しかも、高度な位置
決め動作等を行うことができる。
【0003】ロッドレスシリンダは、主に、ボア部が形
成されたシリンダチューブと、前記ボア部に配されたピ
ストンと、前記ピストンに連結され、該ピストンの移動
に伴って、前記シリンダチューブに沿って進退するスラ
イドテーブルとから構成されている。この場合、ボア部
は、断面略円形状に形成されていた。
【0004】ところで、近時、ロッドレスシリンダの薄
型化が嘱望されている。しかし、シリンダチューブに
は、ボア部を形成するためのスペースを確保しなければ
ならないため、ボア部が断面略円形状に形成されたロッ
ドレスシリンダにおいては、薄型化の実現は困難であっ
た。
【0005】そこで、ボア部の断面形状を略楕円形状ま
たは略長円形状とすることによって薄型化が図られたロ
ッドレスシリンダの開発・実用化が進められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボア部
を断面略楕円形状または略長円形状に形成したシリンダ
チューブにおいては、その剛性が低下するという問題が
生じている。
【0007】本発明は、前記の不都合を解決するために
なされたものであり、高い剛性を維持しつつ、薄型化が
実現されたロッドレスシリンダを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロッドレス
シリンダは、ボア部が形成されたシリンダチューブと、
前記ボア部に配されたピストンと、前記ピストンに連結
され、該ピストンの移動に伴って、前記シリンダチュー
ブに沿って進退するスライドテーブルとを備えており、
前記ボア部は、断面略菱形形状に形成されている(請求
項1記載の発明)。
【0009】そして、前記ボア部の断面の菱形形状は、
厚さ寸法が幅寸法よりも小さくなるように形成されてい
る(請求項2記載の発明)。
【0010】このため、本発明によれば、シリンダチュ
ーブの高い剛性を維持しつつ、ロッドレスシリンダの薄
型化を実現することができる。
【0011】この場合、前記ボア部の断面の菱形形状に
おける各角部は、略円弧状となるように形成されている
(請求項3記載の発明)。
【0012】また、前記シリンダチューブにおける、前
記ボア部の側部の近傍部分には、集中配管用の流体バイ
パス用通路が形成されている(請求項4記載の発明)。
このため、本発明によれば、ロッドレスシリンダの薄型
化を図りつつ、流体バイパス用通路を形成するスペース
を確保することができる。
【0013】さらに、前記シリンダチューブの外面にお
ける、前記ボア部の側部の近傍部分には、肉除部が形成
されている(請求項5記載の発明)。このため、シリン
ダチューブの軽量化を図ることができる。
【0014】この場合、前記ロッドレスシリンダに備え
られた、前記スライドテーブルの移動範囲を規制するた
めのアジャスタボルトを、前記肉除部に沿って配置する
ようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
【0015】また、前記ロッドレスシリンダに備えられ
た、前記スライドテーブルが前記アジャスタボルトと接
触する際の衝撃を緩衝するショックアブソーバを、前記
肉除部に沿って配置するようにしてもよい(請求項7記
載の発明)。
【0016】このように構成した場合、ロッドレスシリ
ンダの薄型化を図りつつ、アジャスタボルトおよびショ
ックアブソーバの設置スペースを確保することができ
る。
【0017】この場合、前記アジャスタボルトおよび前
記ショックアブソーバはストッパ部材に取り付けられ、
前記シリンダチューブの外面には、前記ストッパ部材お
よび/または前記ピストンの位置検出用のセンサを取り
付けるための長溝が前記ボア部に沿って形成されている
(請求項8記載の発明)。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るロッドレスシリンダ
について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照し
ながら以下詳細に説明する。
【0019】図1は、本実施の形態に係るロッドレスシ
リンダ10の概略的な構成を示す斜視図である。
【0020】ロッドレスシリンダ10は、シリンダチュ
ーブ12と、該シリンダチューブ12に取り付けられ、
長手方向に沿って進退自在なスライドテーブル14と、
シリンダチューブ12の両端部に取り付けられたエンド
プレート16a、16bを備えている。
【0021】図2は、シリンダチューブ12の斜視図で
あり、図3は、シリンダチューブ12の端部側の側面図
である。
【0022】図2および図3に示すように、シリンダチ
ューブ12の内部には、長手方向に沿ってボア部20が
形成されている。また、シリンダチューブ12の上面部
には、長手方向に沿ってスリット22が形成されてお
り、このスリット22によって、ボア部20が外部と連
通している。さらに、シリンダチューブ12の内部にお
ける、ボア部20の両側部の下側近傍部分には、ボア部
20に沿って、集中配管用の流体バイパス用通路24
a、24bが形成されている。
【0023】シリンダチューブ12の両側面部には、長
手方向に沿って、センサ取付用長溝26a、26bが形
成されている。このセンサ取付用長溝26a、26bに
は、後述するピストン50の位置を検出するための図示
しないセンサ等が取り付けられる。また、このセンサ取
付用長溝26a、26bは、後述するストッパ部材90
を取り付けるための溝としても使用可能である(図7参
照)。
【0024】シリンダチューブ12の上面部における、
スリット22の両側には、後述する上ベルト64を装着
するためのベルト装着溝28a、28bが形成されてい
る。
【0025】図3に示すように、ボア部20は、断面形
状が略菱形形状となるように形成されている。すなわ
ち、ボア部20においては、両側部側の厚さ(高さ)寸
法が中央部に比べて小さくなっている。また、ボア部2
0の断面の菱形形状は、厚さ寸法Tが幅寸法Wより小さ
くなるように形成されている。
【0026】この場合、厚さ寸法Tと幅寸法Wの値は、
シリンダチューブ12における、軸線に略直交する幅寸
法に対する厚さ寸法の比率を、約50%以下とすること
が可能な値に設定することが好ましい。
【0027】さらに、ボア部20の断面の菱形形状にお
ける各角部20a〜20cは、略円弧状となるように形
成されている。また、ボア部20とスリット22との境
界部分には、テーパ部30a、30bが形成されてい
る。
【0028】シリンダチューブ12の上面部における、
ボア部20の両側部の近傍部分には、シリンダチューブ
12に外接する矩形(図3中、2点鎖線で示す)に比べ
て、角部の肉が除去された形状の肉除部32a、32b
が形成されている。同様に、シリンダチューブ12の下
面部における、ボア部20の両側部の近傍部分には、シ
リンダチューブ12の外接矩形に比べて、肉が凹状に除
去された形状の肉除部34a、34bが形成されてい
る。
【0029】また、シリンダチューブ12の両端部に
は、エンドプレート16a、16bを取り付けるための
ねじ穴36a〜36cが形成されている。
【0030】この場合、シリンダチューブ12は、ねじ
穴36a〜36cが形成された位置を除いて、略左右対
称形状に形成されている。
【0031】なお、このシリンダチューブ12は、例え
ば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料を押
し出し加工することによって形成されている。
【0032】図4は、図1のロッドレスシリンダ10の
IV−IV線に沿った断面図であり、図5は、図1のロ
ッドレスシリンダ10のV−V線に沿った断面図であ
る。
【0033】図4に示すように、シリンダチューブ12
のボア部20には、該ボア部20に対応した断面形状を
有するピストン50が進退自在に挿入されている。
【0034】図4および図5に示すように、ピストン5
0の長手方向に沿った両端部には、突部52a、52b
がそれぞれ形成されており、これら突部52a、52b
には、シール部材54a、54bが取り付けられてい
る。この場合、突部52a、52bの先端面は、受圧面
56a、56bとして機能する。
【0035】また、図5に示すように、シール部材54
a、54bの外周形状は、ボア部20の断面形状に対応
して、角部が円弧状の略菱形形状に形成されている。こ
のため、このシール部材54a、54bによって、ピス
トン50とボア部20の内壁面との間がシールされる。
【0036】図4に示すように、ピストン50には、そ
の上部側に突出するようにピストンヨーク60が装着さ
れており、このピストンヨーク60の上部側の両端部に
は、ベルトセパレータ62a、62bが取り付けられて
いる。そして、ピストン50には、これらピストンヨー
ク60およびベルトセパレータ62a、62bを覆うよ
うに、スライドテーブル14が連結されている。この場
合、スライドテーブル14は、図示しないガイド機構を
介して、例えば、シリンダチューブ12の上面部と接し
ている。
【0037】図4および図5に示すように、シリンダチ
ューブ12のスリット22には、該スリット22を上下
方向から塞ぐように、シール用の上ベルト64および下
ベルト66が取り付けられている。上ベルト64は、例
えば、ステンレス鋼で形成されており、下ベルト66
は、例えば、樹脂製材料で形成されている。
【0038】図6は、図5におけるスリット22の近傍
部分を拡大して示している。この図6に示すように、上
ベルト64には、脚部68a、68bが設けられてお
り、上ベルト64は、この脚部68a、68bをシリン
ダチューブ12のベルト装着溝28a、28bにはめ込
むことによって、シリンダチューブ12に装着される。
【0039】下ベルト66の上面部における両側部側に
は、シリンダチューブ12のテーパ部30a、30bに
対応して形成されたテーパ部70a、70bが設けられ
ている。そして、下ベルト66は、テーパ部70a、7
0bとテーパ部30a、30bが密着するようにシリン
ダチューブ12に装着されている。
【0040】また、下ベルト66の下面部72は、シー
ル部材54a、54bの上端部(上側の角部)の円弧形
状に対応して円弧状に形成されている。このため、下ベ
ルト66とシール部材54a、54bの間がシールされ
る。
【0041】図4に示すように、上ベルト64および下
ベルト66の両端部(図4中では、左側の端部のみを示
している)は、エンドプレート16a、16bにそれぞ
れ固定されている。
【0042】ベルトセパレータ62a、62bは、上下
に引き離された上ベルト64および下ベルト66の間に
挟まれている。この場合、上ベルト64は、ベルトセパ
レータ62a、62bとスライドテーブル14の間に形
成された空間に通され、下ベルト66は、ベルトセパレ
ータ62a、62bとピストン50の間に形成された空
間に通されている。
【0043】また、スライドテーブル14の両端部側に
は、押さえ部材74a、74bが設けられており、この
押さえ部材74a、74bによって、上ベルト64がシ
リンダチューブ12側に押さえつけられている。
【0044】すなわち、後述するように、スライドテー
ブル14が移動する際に、ベルトセパレータ62a、6
2bは、上ベルト64と下ベルト66を開かせるように
作用し、押さえ部材74a、74bは、上ベルト64と
下ベルト66を閉じさせるように作用する。
【0045】また、スライドテーブル14の両端部に
は、上ベルト64と接するようにスクレーパ76a、7
6bが設けられており、このスクレーパ76a、76b
によって、スライドテーブル14と上ベルト64の間に
塵埃等が入り込むことが阻止される。
【0046】エンドプレート16a、16bは、ボア部
20の開口部を塞ぐように、シリンダチューブ12の両
端部に取り付けられている。この場合、エンドプレート
16a、16bは、図2に示すねじ穴36a〜36c
に、図1に示すねじ80a〜80cを装着することによ
って、シリンダチューブ12に組み付けられている。
【0047】また、図4に示すように、エンドプレート
16a、16bとボア部20の間は、ゴム材料等で形成
されたガスケット82によって、気密状に塞がれている
(図4中では、エンドプレート16a側のみを示してい
る)。このため、ボア部20における、エンドプレート
16a(ガスケット82)とピストン50(受圧面56
a)の間、およびエンドプレート16b(図示しないガ
スケット)とピストン50(受圧面56b)の間には、
それぞれ、室84a、84bが形成されることとなる。
【0048】さらに、ガスケット82におけるボア部2
0に臨む部分には、突部86が設けられている。この場
合、この突部86は、ピストン50の端部(受圧面56
a、56b)と当接可能である。すなわち、突部86
は、ピストン50が進退してボア部20の端部に到達
し、エンドプレート16a、16bと接触する際に、こ
の接触による衝撃を緩衝する機能を有する。
【0049】また、図7に示すように、シリンダチュー
ブ12にストッパ部材90を取り付け、このストッパ部
材90に設けられたアジャスタボルト92によって、ス
ライドテーブル14の移動範囲を規制するとともに、ス
トッパ部材90に設けられたショックアブソーバ94に
よって、スライドテーブル14がアジャスタボルト92
と接触する際の衝撃を緩衝するようにしてもよい。
【0050】この場合、アジャスタボルト92およびシ
ョックアブソーバ94は、それぞれ、肉除部32a、3
2bに沿って配置される。
【0051】なお、ストッパ部材90は、シリンダチュ
ーブ12に形成されたセンサ取付用長溝26a、26b
に取り付けられる。
【0052】図1に示すように、エンドプレート16
a、16bには、ポート100a、100bがそれぞれ
形成されている。そして、これらポート100a、10
0bには、例えば、図示しない切り換え弁を介して、圧
縮エア供給源が接続されている。
【0053】また、図4に示すように、ポート100
a、100bは、エンドプレート16a、16b内の図
示しない通路を介して、シリンダチューブ12内の室8
4a、84bとそれぞれ連通状態にある。なお、エンド
プレート16a、16bに形成された他のポート(例え
ば、図1に示すポート102、104)は、封止ねじ1
06によって塞がれている。
【0054】次に、以上のように構成されたロッドレス
シリンダ10の動作を説明する。
【0055】図1および図4に示すように、一方のポー
ト100aに圧縮エアが供給されると、この圧縮エア
は、図示しない通路を介して、シリンダチューブ12内
の室84aに導入される。そして、この圧縮エアによっ
て、ピストン50が図4中、右方向に押されると、この
ピストン50とともに、スライドテーブル14が右方向
に移動する。
【0056】このとき、押さえ部材74bによって閉じ
られていた、スライドテーブル14の右側の上ベルト6
4と下ベルト66は、スライドテーブル14の移動とと
もに、ベルトセパレータ62bによって開かれる。
【0057】また、ベルトセパレータ62a、62bに
よって開かれていた、スライドテーブル14の中央部近
傍の上ベルト64と下ベルト66は、スライドテーブル
14の移動とともに、押さえ部材74aによって閉じら
れる。
【0058】すなわち、スライドテーブル14は、上ベ
ルト64および下ベルト66によってスリット22をシ
ールしてボア部20内の気密を保ったまま、シリンダチ
ューブ12に沿って移動する。
【0059】次に、圧縮エアを供給するポート100
a、100bを切り換える(すなわち、他方のポート1
00bから圧縮エアを供給する)と、この圧縮エアは、
図示しない通路を介して、シリンダチューブ12内の室
84bに導入される。そして、この圧縮エアによって、
ピストン50が図4中、左方向に押されると、このピス
トン50とともに、スライドテーブル14が左方向に移
動する。
【0060】このとき、スライドテーブル14が右方向
に移動する場合とは逆に、押さえ部材74aによって閉
じられていた上ベルト64と下ベルト66は、ベルトセ
パレータ62aによって開かれ、また、ベルトセパレー
タ62a、62bによって開かれていた上ベルト64と
下ベルト66は、押さえ部材74bによって閉じられ
る。
【0061】以上説明したように、本実施の形態に係る
ロッドレスシリンダ10においては、シリンダチューブ
12のボア部20が断面略菱形形状に形成されている。
このため、ボア部を断面略楕円形状または略長円形状に
形成した場合のように、シリンダチューブの剛性が低下
することがない。
【0062】さらに、ボア部20の断面の菱形形状は、
厚さ寸法Tが幅寸法Wより小さくなるように形成されて
いる。このため、シリンダチューブ12の高い剛性を維
持しつつ、ロッドレスシリンダ10の薄型化を図ること
ができる。
【0063】この場合、ボア部20の断面形状を菱形形
状とすることによって、ボア部20の中央部分に、例え
ば、エアクッションシールを装着するためのスペースを
確保することができる。
【0064】また、集中配管用の流体バイパス用通路2
4a、24bは、ボア部20の両側部の下側近傍部分に
形成されている。このため、シリンダチューブ12の薄
型化を図りつつ、流体バイパス用通路24a、24bを
形成するスペースを確保することができる。
【0065】さらに、ボア部20の断面形状を略菱形形
状とすることによって、シリンダチューブ12の上面部
および下面部におけるボア部20の両側部の近傍部分
に、肉除部32a、32bおよび34a、34bをそれ
ぞれ形成することができる。このため、シリンダチュー
ブ12の軽量化を図ることができる。
【0066】この場合、アジャスタボルト92およびシ
ョックアブソーバ94を肉除部32a、32bに沿って
配置することによって、ロッドレスシリンダ10の薄型
化を図りつつ、これらアジャスタボルト92およびショ
ックアブソーバ94の設置スペースを確保することがで
きる。
【0067】また、ボア部20の断面の菱形形状におけ
る各角部20a〜20cを略円弧状に形成することによ
って、例えば、断面円形状のボア部を備えたロッドレス
シリンダに用いられていたスリットシール用のベルト
(特に、下ベルト)を、本実施の形態に係るロッドレス
シリンダ10にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係るロッドレスシリンダにおい
ては、シリンダチューブのボア部が断面略菱形形状に形
成されている。このため、シリンダチューブの高い剛性
を維持しつつ、ロッドレスシリンダの薄型化を実現する
ことができ、しかも、流体バイパス用通路の形成スペー
ス、アジャスタボルトやショックアブソーバの設置スペ
ース、エアクッションの装着スペース等の確保や軽量化
を同時に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るロッドレスシリンダ
の概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】図1のロッドレスシリンダを構成するシリンダ
チューブの斜視図である。
【図3】図2のシリンダチューブの端部側の側面図であ
る。
【図4】図1のロッドレスシリンダのIV−IV線に沿
った断面図である。
【図5】図1のロッドレスシリンダのV−V線に沿った
断面図である。
【図6】図5のロッドレスシリンダにおけるスリットの
近傍部分を拡大して示す一部拡大断面図である。
【図7】図2のシリンダチューブにストッパ部材が取り
付けられた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…ロッドレスシリンダ 12…シリンダチュ
ーブ 14…スライドテーブル 16a、16b…エ
ンドプレート 20…ボア部 22…スリット 24a、24b…バイパス用通路 32a、32b、3
4a、34b…肉除部 50…ピストン 62a、62b…ベ
ルトセパレータ 64…上ベルト 66…下ベルト 74a、74b…押さえ部材 76a、76b…ス
クレーパ 82…ガスケット 84a、84b…室 100a、100b…ポート

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボア部が形成されたシリンダチューブと、 前記ボア部に配されたピストンと、 前記ピストンに連結され、該ピストンの移動に伴って、
    前記シリンダチューブに沿って進退するスライドテーブ
    ルと、 を備えたロッドレスシリンダにおいて、 前記ボア部は、断面略菱形形状に形成されていることを
    特徴とするロッドレスシリンダ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記ボア部の断面の菱形形状は、厚さ寸法が幅寸法より
    も小さくなるように形成されていることを特徴とするロ
    ッドレスシリンダ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のロッドレスシリン
    ダにおいて、 前記ボア部の断面の菱形形状における各角部は、略円弧
    状となるように形成されていることを特徴とするロッド
    レスシリンダ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のロッ
    ドレスシリンダにおいて、 前記シリンダチューブにおける、前記ボア部の側部の近
    傍部分には、集中配管用の流体バイパス用通路が形成さ
    れていることを特徴とするロッドレスシリンダ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載のロッ
    ドレスシリンダにおいて、 前記シリンダチューブの外面における、前記ボア部の側
    部の近傍部分には、肉除部が形成されていることを特徴
    とするロッドレスシリンダ。
  6. 【請求項6】請求項5記載のロッドレスシリンダにおい
    て、前記ロッドレスシリンダは、前記スライドテーブル
    の移動範囲を規制するためのアジャスタボルトを備え、 前記アジャスタボルトは、前記肉除部に沿って配置され
    ている ことを特徴とするロッドレスシリンダ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記ロッドレスシリンダは、前記スライドテーブルが前
    記アジャスタボルトと接触する際の衝撃を緩衝するショ
    ックアブソーバを備え、 前記ショックアブソーバは、前記肉除部に沿って配置さ
    れていることを特徴とするロッドレスシリンダ。
  8. 【請求項8】請求項7記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記ロッドレスシリンダは、前記アジャスタボルトおよ
    び前記ショックアブソーバを取り付けるためのストッパ
    部材を備え、 前記シリンダチューブの外面には、前記ストッパ部材お
    よび/または前記ピストンの位置検出用のセンサを取り
    付けるための長溝が前記ボア部に沿って形成されている
    ことを特徴とするロッドレスシリンダ。
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