JP3372693B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

Info

Publication number
JP3372693B2
JP3372693B2 JP06924995A JP6924995A JP3372693B2 JP 3372693 B2 JP3372693 B2 JP 3372693B2 JP 06924995 A JP06924995 A JP 06924995A JP 6924995 A JP6924995 A JP 6924995A JP 3372693 B2 JP3372693 B2 JP 3372693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
original
reading
roller
drive source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06924995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08265499A (ja
Inventor
直宏 岩田
英之 寺嶋
裕嗣 中野
俊寿 川島
実 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP06924995A priority Critical patent/JP3372693B2/ja
Publication of JPH08265499A publication Critical patent/JPH08265499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3372693B2 publication Critical patent/JP3372693B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿読取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ,イメージリーダ等
の情報処理装置の小型化、高性能化のために、原稿読取
装置の光電変換装置として等倍光学系で使用できる或い
は特別な光学系なしに使用できる長尺ラインセンサが実
用化されている。特に、装置の小型化、低コストのため
に等倍ファイバーレンズアレイを用いずに、ガラス等の
透明スペーサを介して、光電変換装置が原稿からの情報
を担った反射光を直接検知する読取装置や該装置を有す
る情報処理装置が実用化されている。尚、以下、光学系
を介さずに情報を読取るタイプの光学変換装置を特に完
全密着型イメージセンサと称する。
【0003】従来の完全密着型イメージセンサを用いた
読取装置の読取部分の一例の模式的拡大図を図24に示
す。完全密着型イメージセンサ101 はLED等の光源10
2 より原稿103 に光を照射し、画情報読取部104 に対応
した位置の原稿読取面で反射した反射光が光電変換素子
105 を照射し原稿103 の画情報が電気信号として図示し
ない制御部へ送られるという構成になっている。
【0004】ここで、完全密着型イメージセンサ101 は
画情報読取部104 で反射した反射光が光電変換素子105
を照射する際にレンズ等の集光装置を持っていないた
め、被写界深度が50〜80μm程度しかない。このた
め画情報読取部104 において原稿103 が完全密着型イメ
ージセンサ101 の読取ガラス面に対して浮いてしまう
と、原稿103 の画情報を良好な状態で読み取ることがで
きない。
【0005】このため原稿搬送路に対して完全密着型イ
メージセンサ101 の画情報読取部104 の対向部にコンタ
クトセンサローラ(CSローラ)106 を配置し、かつ図
示しない付勢手段によって完全密着型イメージセンサ10
1 をCSローラ106 に押圧させた状態でCSローラ106
を回転させることにより、CSローラ106 により原稿10
3 を搬送させると共に、原稿103 を完全密着型イメージ
センサ101 の画情報読取部104 に密着させている。
【0006】また、原稿103 はCSローラ106 によって
搬送されるのであるが、原稿搬送時、完全密着型イメー
ジセンサ101 の読取ガラス面は停止しているため、原稿
103は完全密着型イメージセンサ101 の読取ガラス面を
擦っていくことになる。よって様々な種類の原稿を確実
に搬送させるためには、原稿の画情報面と完全密着型イ
メージセンサ101 の読取ガラス面との間の摩擦係数より
も原稿の画情報の裏面とCSローラ106 との間の摩擦係
数を十分に大きくしなければならない。従って、CSロ
ーラ106 は一般的にゴム材で構成している。
【0007】また、完全密着型イメージセンサ101 は光
電変換素子105 の経時変化およびその経時変化の素子間
のばらつきにより画情報を読み取ったときの出力が変化
する。そこで、一組の原稿束の読み取りを開始する前
に、プリスキャンとして全白画像を読み取り、光電変換
素子105 の出力波形の補正波形を取り込み、原稿の画情
報を読み取ったとき、この補正波形を相似変化させるこ
とにより原稿の画情報の白黒の判別を行っている。その
ために、通常CSローラ106 は表面が白色のゴム材で構
成され、プリスキャン時にCSローラ106 の白画像を読
み取るようになっている。
【0008】しかしながら、CSローラ106 は原稿103
を完全密着型イメージセンサ101 の画情報読取部104 に
密着させつつ原稿103 を搬送するため、原稿103 の画情
報の裏面の汚れ(例えば図示しない原稿分離片との擦れ
により付着した汚れや裏面に鉛筆で書かれた文字など)
がCSローラ106 に付着してしまい、CSローラ106の
表面を読み取っても良好なプリスキャンができない場合
が生じる。即ち、汚れの付着したCSローラ106 の表面
を全白と認識して読み取ったプリスキャン波形を相似変
換して、プリスキャン後に読み取った画情報の白黒を判
断してしまうため、良好な画情報データが得られないと
いう問題点がある。
【0009】ここで、CSローラの表面をフッ素樹脂等
によりコーティングすることにより汚れの付着を防ぐ方
法があるが、この方法では原稿の画情報の裏面とCSロ
ーラの表面との間の摩擦係数が小さくなってしまい、安
定した原稿搬送性が得られない。これを解決するために
は、CSローラの他に少なくとも一つの原稿搬送ローラ
が必要となり、機構が複雑になり、かつ装置の大型化、
高コスト化を招いてしまう。
【0010】そこで上記問題点の解決策として、CSロ
ーラとは別にプリスキャン用の白基準部材を設け、完全
密着型イメージセンサとCSローラ、および完全密着型
イメージセンサと白基準部材とを相対的に移動可能とし
て、プリスキャン時には、完全密着型イメージセンサが
白基準部材を読み取れる位置にあり、画情報読取時に
は、完全密着型イメージセンサの画情報読取部とCSロ
ーラの表面が接する位置にあるような構成とすることが
考えられる。
【0011】その一例として、CSローラおよび白基準
部材を固定とし、完全密着型イメージセンサを可動とし
て構成し、プリスキャン時にはCSローラを逆転させて
完全密着型イメージセンサを白基準部材を読み取れる位
置まで移動させ、画情報読取時にはCSローラを正転さ
せて、完全密着型イメージセンサを画情報読取位置まで
移動させるという方法が提案されている。尚、以下、C
Sローラの「正転」とは、CSローラが原稿を下流側に
搬送する方向に回転することをいい、CSローラの「逆
転」とは、CSローラが原稿を上流側に搬送する方向に
回転することをいう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例においては、完全密着型イメージセンサをCSロ
ーラと白基準部材との間で移動させるために、完全密着
型イメージセンサの原稿搬送方向と略平行方向の位置決
めを精度良く行う必要がある。そのためには常に完全密
着型イメージセンサの原稿搬送方向と略平行方向の位置
を制御しなければならない。
【0013】しかも、完全密着型イメージセンサは付勢
手段によりCSローラに押圧されているため、例えば装
置使用者が完全密着型イメージセンサの清掃のために、
手で完全密着型イメージセンサをCSローラから離れる
方向に押圧したときなどに完全密着型イメージセンサが
原稿搬送方向と略平行方向に移動してしまうことが考え
られるが、装置を作動させたときに完全密着型イメージ
センサが原稿搬送方向と略平行方向のどの位置にあるか
を精度良く認識出来なければ、位置決めを精度良く行う
ことが出来ない。そのためには、完全密着型イメージセ
ンサが原稿搬送方向と略平行方向のどの位置にいるかを
精度良く認識する機構および制御回路が必要となり、機
構の複雑化、高コスト化を余儀なくされるという問題が
あった。
【0014】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、複雑な機構および制御回路を
使用することなく、読取ヘッドの原稿搬送方向の位置決
めを行って、高品質の読取性能を得る原稿読取装置を提
供せんとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、原稿束から原稿を一枚
ずつ分離する原稿分離回転体と、原稿を搬送する原稿搬
送回転体と、前記原稿分離回転体と前記原稿搬送回転体
に駆動伝達する正逆回転可能な駆動源と、前記原稿搬送
回転体に対向して設けられた原稿の画情報を読み取るた
めの読取ヘッドと、前記原稿搬送回転体と前記読取ヘッ
ドとの間を搬送される原稿の画情報の読み取りに先立っ
て色基準を読み取るための前記原稿搬送回転体とは別に
設けられた色基準部材と、を有する原稿読取装置におい
て、前記原稿搬送回転体と前記読取ヘッドとを相対的に
移動可能とし、且つ前記読取ヘッドと前記色基準部材と
を相対的に移動可能として前記原稿搬送回転体を滑りク
ラッチとして使用することにより前記原稿搬送回転体と
前記読取ヘッドとの相対的位置決めおよび前記読取ヘッ
ドと前記色基準部材との相対的位置決めを行うように構
するとともに、前記駆動源の正転/逆転の回転方向の
切り換えに対応して、前記原稿分離回転体に伝達される
前記駆動源の回転駆動力の接続/遮断を切り換える駆動
伝達手段と、前記駆動伝達手段からの回転駆動力を前記
原稿分離回転体に対して所定時間遅れて伝達する第1の
メカタイマー機構と、前記駆動源からの回転駆動力を前
記原稿搬送回転体に対して所定時間遅れて伝達する第2
のメカタイマー機構と、を備え、前記駆動源を逆転して
前記原稿搬送回転体を回転させ、前記読み取りヘッドを
プリスキャン位置まで移動させ、プリスキャン動作を行
う第1のステップと、前記駆動源を正転して前記読み取
りヘッドを原稿読み取り位置まで移動させる第2のステ
ップと、一方、前記駆動源を正転して前記原稿分離回転
体、原稿搬送回転体を回転させ、前記原稿分離回転体に
より搬送されるシートの先端を前記原稿搬送回転体のシ
ート搬送方向上流側近傍に到達させる第3のステップ
と、前記駆動源を逆転して前記駆動源の回転量を所定の
遅延量だけ前記第2のメカタイマー機構に蓄積する第4
のステップと、前記第4のステップにおいて前記第2の
メカタイマー機構に蓄積された遅延量が放出されるま
で、前記駆動源を正転させて前記原稿分離回転体を回転
させ、且つ、前記原稿搬送回転体を停止させてシートの
先端を揃えるレジストレーション動作を行う第5のステ
ップと、前記駆動源を正転 して前記原稿分離回転体、原
稿搬送回転体を回転させてシートを搬送し、前記機能手
段により所定の機能動作を行い、且つ、前記原稿搬送回
転体のシート搬送速度を前記原稿分離回転体のシート搬
送速度よりも速く設定することで、前記原稿搬送回転体
により搬送されるシートに対して前記原稿分離回転体が
連れ回り、前記駆動源の回転量を所定の遅延量だけ前記
第1のメカタイマー機構に蓄積する第6のステップと、
前記第6のステップにおいて前記第1のメカタイマー機
構に蓄積された遅延量が放出されるまで、前記駆動源を
正転して前記原稿搬送回転体を回転させ、且つ、前記原
稿分離回転体を停止させて、後続するシートとの所定の
シート間距離を得る動作を行う第7のステップと、セッ
トされた全てのシートが搬送されるまで、前記第3のス
テップから前記第7のステップまでを繰り返す第8のス
テップと、を含むシーケンスを有することを特徴とする
原稿読取装置である。
【0016】
【作用】本発明に係る原稿読取装置は、上述の如く構成
したので、原稿搬送回転体と読取ヘッドとの相対的位置
決め、および読取ヘッドと色基準部材との相対的位置決
めを簡単な構成で精度良く行うことが出来る。
【0017】
【実施例】図により本発明に係る原稿読取装置を搭載し
た情報処理装置としてファクシミリ装置の一実施例を具
体的に説明する。図1は本発明に係る原稿読取装置を搭
載したファクシミリ装置の概略断面図、図2は本発明に
係る原稿読取装置の読取部分の拡大図、図3は読取部分
のプリスキャン時の拡大図、図4は原稿読取装置の読取
駆動機構の概略図、図5〜図11は原稿読取装置の一連の
読取動作における読取機構の動きを示した概略図、図12
〜図17は図5〜図10の駆動機構の動作説明図、図18〜図
20は原稿読取装置の一連の読取動作のフローチャート図
である。
【0018】〔第1実施例〕先ず、本発明に係る原稿読
取装置の第1実施例について説明する。本装置は図1に
示すように上部に配置された読取系A、下部に配置され
た記録系Bにより構成されている。
【0019】読取系Aにおける原稿搬送の流れは以下の
ようになる。装置の原稿挿入口1より水平に対して30
°〜40°の傾きを持った原稿挿入経路2に原稿束3が
挿入されると、原稿有無検知センサS1より装置の制御部
へ信号が送られ、装置は原稿有りの状態であることを認
識する。
【0020】更に、原稿束3は原稿分離ローラ4と原稿
搬送路に対して原稿分離ローラ4に対向する位置に配置
され、図示しない付勢手段により原稿分離ローラ4を押
圧する方向に付勢力を受けた原稿分離片5よりなる原稿
分離部6に到達する位置まで挿入される。
【0021】ここで、図示しない操作部上のスタートキ
ーを押下することにより、図4に示して後述する読取駆
動系が作動し、原稿分離ローラ4が原稿束3を搬送する
方向へ回転する。原稿束3は回転する原稿分離ローラ4
と付勢力により原稿分離ローラ4に押圧された原稿分離
片5に挟まれることにより、一枚ずつ分離される。分離
された原稿7は回転する原稿分離ローラ4により搬送さ
れ、原稿端検知センサS2により原稿先端が検知される。
【0022】更に、原稿7は回転する原稿分離ローラ4
により搬送され、読取ヘッドとなる完全密着型イメージ
センサ8と原稿搬送路に対して完全密着型イメージセン
サ8に対向する位置に配置された原稿搬送回転体である
CSローラ9よりなる画情報読取部10に到達する。完全
密着型イメージセンサ8は付勢手段11によりCSローラ
9を押圧する方向に付勢力を受けている。
【0023】画情報読取部10に到達した原稿7は完全密
着型イメージセンサ8により画情報を読み取られつつ、
原稿7を搬送する方向に回転するCSローラ9により搬
送される。原稿7は原稿端検知センサS2により原稿後端
が検知され、CSローラ9により原稿排出口12より機外
に排出される。
【0024】記録系Bにおける記録シート搬送の流れは
以下のようになる。記録シート載置台13に積載された記
録シート束14は記録シート分離ローラ15により一枚ずつ
分離される。記録シート分離ローラ15により分離された
記録シート16は記録シート搬送路に対して互いに対向し
た位置に配置された記録シート搬送ローラ対17a,17b
まで搬送され、更に記録シート搬送ローラ対17a,17b
により画像記録位置18まで搬送され、この位置で記録シ
ート16の搬送は一旦停止され、画像記録位置18に保持さ
れる。
【0025】画像記録位置18において、記録シート16の
画像記録面の対向部に配置されたインクジェット記録ヘ
ッド19の吐出口からインクが吐出され、記録シート16の
画像記録面にインク滴が付着することにより画像が形成
される。1ライン分の画像記録が終了すると、記録シー
ト搬送ローラ対17a,17bが再び回転し、記録シート16
は搬送され、記録シート16が一定量搬送されると再び記
録シート16の搬送が停止され、次ラインの画像記録が行
われる。
【0026】以上の工程を繰り返すことにより1ページ
分の画像記録が終了すると、記録シート16は記録シート
搬送路に対して互いに対向した位置に配置された記録シ
ート排出ローラ対20a,20bにより機外に排出され、機
外の排出口近傍に画像記録面を上にして積載される。
【0027】尚、上記インクジェット記録ヘッド19は、
熱エネルギーを利用してインクを吐出する所謂バブルジ
ェット方式のものとすることが装置全体の小型化や高精
細記録、高速記録の容易性という点で好ましい。
【0028】また、上記した情報処理装置は読取系また
は記録系、より詳しく説明すれば、読取装置或いは外部
からの情報を記録するための記録手段の少なくとも一つ
を制御する制御回路を有している。
【0029】〔読取色基準〕次に、読取色基準について
説明する。尚、以下の説明では読取色基準として白色基
準とする。図2に本発明の第1実施例である読取装置の
読取部分の模式的拡大断面図を示す。図に示される完全
密着型イメージセンサ8は、図示しないLED等の光源
と光電変換素子を少なくとも有しており、該光源より原
稿7に光を照射し、原稿7で反射した反射光が図示しな
い光電変換素子を照射し、原稿7の画情報が電気信号と
して図示しない制御部へ送られるという構成になってい
る。
【0030】ここで、完全密着型イメージセンサ8は原
稿7で反射した反射光が光電変換素子を照射する際にレ
ンズ等の集光装置を持っていないため、被写界深度が5
0〜80μm程度しかない。このため、画情報読取部10
において、原稿7が完全密着型イメージセンサ8の読取
ガラス面に対して浮いてしまうと画情報が良好な状態で
得られない。
【0031】このため、原稿搬送路に対して完全密着型
イメージセンサ8の画情報読取部10の対向部にCSロー
ラ9を配置し、且つ、完全密着型イメージセンサ8を取
り付けた読取ヘッドホルダーであるセンサホルダー21に
付勢手段11を設け、完全密着型イメージセンサ8をCS
ローラ9に押圧させる方向に付勢力を加えた状態でCS
ローラ9を回転させることにより、CSローラ9により
原稿7を搬送させると共に、原稿7を完全密着型イメー
ジセンサ8の画情報読取部10に密着させている。
【0032】また、原稿7はCSローラ9によって搬送
されるのであるが、原稿搬送時、完全密着型イメージセ
ンサ8の読取ガラス面は停止しているため、原稿7は完
全密着型イメージセンサ8の読取ガラス面を擦っていく
ことになる。そのため、様々な種類の原稿を確実に搬送
させるためには、原稿の画情報面と完全密着型イメージ
センサ8の読取ガラス面との間の摩擦係数よりも原稿の
画情報の裏面とCSローラ9との間の摩擦係数を十分に
大きくしなければならない。そこで本実施例においては
CSローラ9の少なくとも表面をゴム材等の弾性体で構
成している。
【0033】前述したプリスキャン時の問題点を解決す
るために、本実施例ではプリスキャン用の色基準部材と
して、白基準部材22をCSローラ9よりも原稿搬送方向
上流側に配置してある。そして読取待機時には図2に示
すように完全密着型イメージセンサ8の画情報読取部10
はCSローラ9と完全密着型イメージセンサ8が接触し
ている部分にある。
【0034】プリスキャン時には図4に示して後述する
読取駆動系によりCSローラ9が原稿を搬送する方向と
逆方向に回転する。図3にプリスキャン時の読取部分の
拡大図を示す。プリスキャンは画情報読取動作の前に行
うので、プリスキャン時には画情報読取部10に原稿は存
在しない。よってCSローラ9が回転することにより完
全密着型イメージセンサ8は原稿搬送方向と逆方向に移
動する。この移動は、支持部材であるアーム21aのガイ
ド溝21bが装置本体側壁に立設された軸50に案内されて
行われる。
【0035】完全密着型イメージセンサ8は画情報読取
部10が白基準部材22に確実に到達するまで移動し、セン
サホルダー21の図3における右端部が装置本体側壁に立
設された当接部材となるストッパ52に当接して位置決め
される。そして、完全密着型イメージセンサ8が白基準
部材22を読み取ることによりプリスキャンを行う。
【0036】白基準部材22は可撓性部材であり、撓んだ
時のバネ性を利用して完全密着型イメージセンサ8の画
情報読取部10に押圧されるような構成になっている。ま
た図3に示すように、プリスキャンを行う際に完全密着
型イメージセンサ8が読み取るのは白基準部材22の下面
であり、一方原稿7が搬送されるのは白基準部材22の上
面である。よって原稿7の画情報面の汚れ等が白基準部
材22に付着したとしても上面であるため、プリスキャン
時になんら影響を及ぼさない。
【0037】プリスキャンを終えた後、読取駆動系によ
りCSローラ9が原稿を搬送する方向に回転する。CS
ローラ9が回転することにより完全密着型イメージセン
サ8は原稿搬送方向に移動する。完全密着型イメージセ
ンサ8は画情報読取部10がCSローラ9に確実に接触す
るまで移動し、センサホルダー21の図2における左端部
が装置本体側壁に立設された当接部材となるストッパ51
に当接して位置決めされる。そして一連のプリスキャン
動作は終了する。
【0038】尚、白基準部材22のイメージセンサ側の色
は白色が好ましいが、プリスキャン動作に支障がないの
であれば必ずしも白色に限定されない。例えば明るい灰
色等の無彩色も使用可能である。
【0039】〔読取動作〕次に読取動作について説明す
る。図1に示すように、本実施例では原稿分離ローラ4
とCSローラ9の2本のローラで原稿を搬送するように
構成している。原稿分離ローラ4の原稿搬送速度はばら
つきがあり、一定でない。よって原稿分離後に原稿端検
知センサーS2により原稿先端を検知しても原稿端検知セ
ンサーS2から画情報読取部10まで原稿7が搬送される時
間が一定でないため、原稿先端余白や原稿先端欠落量が
ばらついてしまう。
【0040】本実施例においては、原稿先端をCSロー
ラ9に付き当てることにより頭出しを行い、原稿先端余
白や原稿先端欠落量を揃えている。また同時に原稿先端
をCSローラ9に付き当てることにより、挿入時に斜め
に挿入された原稿の斜行量を補正し、更にスキューの発
生も防いでいる。原稿先端を付き当てるとき、CSロー
ラ9は停止している。プリスキャン動作に加えて上記の
動作を行うために、原稿分離ローラ4とCSローラ9の
2本のローラの回転のモードが少なくとも以下に示す3
種ある。尚、以下にいう「正転」とは、原稿を下流側に
搬送する方向の回転であり、「逆転」とは、原稿を上流
側に搬送する方向の回転である。
【0041】
【表1】
【0042】本実施例では上記の3種のモードを1個の
ステッピングモータを用いて制御している。図4に原稿
搬送回転体を滑りクラッチとして動作させるための読取
駆動機構の概略図を示す。図4において、4は原稿分離
ローラ、9はCSローラ、23は駆動源となる正逆回転可
能であるステッピングモータ、24はステッピングモータ
23の出力ギヤである。
【0043】25は図示しないスタッドにより回動自在に
軸支され、ステッピングモータ23の出力ギヤ24に常時噛
合しているサンギヤ、26は図示しないスタッドにより回
動自在に軸支され、サンギヤ25に常時噛合しているプラ
ネットギヤである。
【0044】プラネットギヤ26はブラケット27によりサ
ンギヤ25と接続されており、サンギヤ25が回転すると、
プラネットギヤ26とブラケット27がサンギヤ25を中心に
回動するような構成になっている。28はCSローラ用変
速ギヤであり、図示しないスタッドにより回動自在に軸
支されており、サンギヤ25に常時噛合している。
【0045】29はCSローラ出力ギヤであり、CSロー
ラ9の軸に対して回動自在になっており、CSローラ用
変速ギヤ28に常時噛合している。30はCSローラ出力部
材であり、CSローラ9と一体となっている。CSロー
ラ出力ギヤ29はCSローラ軸方向に一部突起部29aを持
ち、またCSローラ出力部材30はCSローラ周方向に一
部突起部30aを持っている。
【0046】CSローラ出力ギヤ29が回転する時にCS
ローラ出力ギヤ29の突起部29aとCSローラ出力部材30
の突起部30aが離れている場合と接触している場合があ
り、両者が離れている場合にはCSローラ出力ギヤ29の
駆動力はCSローラ出力部材30に伝達されず、CSロー
ラ9は回転しないが、両者が接触している場合にはCS
ローラ出力ギヤ29の駆動力はCSローラ出力部材30に伝
達され、CSローラ9は回転するという構成になってい
る。
【0047】即ち、CSローラ出力ギヤ29がある回転方
向に回転する時、CSローラ出力ギヤ29の突起部29aが
CSローラ出力部材30の突起部30aと離れている間はC
Sローラ9は回転せず、CSローラ出力ギヤ29の突起部
29aがCSローラ出力部材30の突起部30aに突き当たっ
て初めてCSローラ9は回転するという構成になってい
る。このような構成を以後メカタイマー機構という。
【0048】31は原稿分離ローラ用変速ギヤであり、図
示しないスタッドにより回動自在に軸支されており、プ
ラネットギヤ26がサンギヤ25の周りを回転し、原稿分離
ローラ用変速ギヤ31に突き当たると噛合するような構成
になっている。
【0049】サンギヤ25がある方向に回転するとプラネ
ットギヤ26はサンギヤ25と逆方向に回転しながらサンギ
ヤ25を中心に回動し、原稿分離ローラ用変速ギヤ31に突
き当たるとプラネットギヤ26はサンギヤ25を中心とした
回動動作を停止し、プラネットギヤ26と原稿分離ローラ
用変速ギヤ31は噛合しているため、プラネットギヤ26の
駆動力は原稿分離ローラ用変速ギヤ31へ伝達されるとい
う構成になっている。
【0050】32は原稿分離ローラ出力ギヤであり、原稿
分離ローラ4の軸に対して回動自在になっており、原稿
分離ローラ用変速ギヤ31に常時噛合している。33は原稿
分離ローラ出力部材であり、原稿分離ローラ4と一体と
なっており、原稿分離ローラ出力ギヤ32と原稿分離ロー
ラ出力部材33の間には夫々の突起部32a,33aにより前
述と同様のメカタイマー機構が働くような構成になって
いる。
【0051】図4において、ステッピングモータ23が矢
印A方向に回転して、ステッピングモータ出力ギヤ24が
矢印c方向に回転すると、サンギヤ25,CSローラ用変
速ギヤ28を介してCSローラ出力ギヤ29は矢印d方向に
回転する。よってCSローラ9は原稿を搬送する矢印e
方向に回転する。
【0052】またプラネットギヤ26はサンギヤ25を中心
にして図の矢印f方向に回動し、原稿分離ローラ用変速
ギヤ31に突き当たり、原稿分離ローラ用変速ギヤ31と噛
合し駆動力を伝達する。そして、原稿分離ローラ用変速
ギヤ31は矢印g方向に回転し、原稿分離ローラ出力ギヤ
32は矢印h方向に回転する。よって原稿分離ローラ4は
原稿を搬送する矢印i方向に回転する。上記の読取駆動
系の回転方向を以後「正転」という。また、ステッピン
グモータ23が破線矢印B方向に回転して、ステッピング
モータ出力ギヤ24が矢印cと反対方向に回転するときの
各ギヤおよび各ローラの回転方向を以後「逆転」とい
う。
【0053】ステッピングモータ23が破線矢印B方向に
逆転すると、プラネットギヤ26は原稿分離ローラ用変速
ギヤ31から離れ、サンギヤ25を中心として矢印fと反対
方向に回動し、図示しないストッパ部材(ブラケット27
に当接するピン部材)により回動(公転)を停止し、駆
動力をどこにも伝達しない状態(中立位置)で保持され
るようになっており、よって原稿分離ローラ4は回転し
ない。一方CSローラ出力ギヤ29は破線矢印j方向に回
転し、CSローラ9は破線矢印k方向に逆転する。
【0054】次に図5〜図11に一連の読取動作を述べ
る。図5において、原稿束3が原稿分離部6に到達する
位置まで挿入され、図示しない操作部上のスタートキー
を押下すると、ステッピングモータ23は、先ず図4の破
線矢印B方向に逆転する。原稿分離ローラ4には駆動力
は伝わらず、よって回転しない(図12(a)参照)。
【0055】CSローラ9は、メカタイマー機構が働
き、しばらくは回転しないが(図12(a)参照)、CS
ローラ出力ギヤ29の突起部29aがCSローラ出力部材30
の突起部30aに突き当たると、CSローラ9は逆転する
(図12(b)参照)。CSローラ9の逆転により完全密
着型イメージセンサ8は図5において右側に移動する。
【0056】ステッピングモータ23が逆転を停止したと
き、図6に示すように完全密着型イメージセンサ8はC
Sローラ9に対して原稿搬送方向上流側に配置された白
基準部材22の下部に位置しており、白基準部材22は完全
密着型イメージセンサ8の画情報読取部10の上部に可撓
性である白基準部材22自身の弾性により押圧されてい
る。ここで、完全密着型イメージセンサ8は白基準部材
22の下面を読み取りプリスキャン動作を行う。
【0057】プリスキャン動作を終えると、次にステッ
ピングモータ23は図4の矢印A方向に正転する。CSロ
ーラ9はメカタイマー機構が働き、しばらくは回転しな
いが(図13(a)参照)、CSローラ出力ギヤ29の突起
部29aがCSローラ出力部材30の突起部30aに突き当た
るとCSローラ9は正転する(図13(b)参照)。CS
ローラ9の正転により完全密着型イメージセンサ8は図
6において左側に移動する。
【0058】一方、ステッピングモータ23の図4の矢印
A方向の正転により原稿分離ローラ4も正転(図13
(b)参照)し、原稿束3より原稿7を分離し搬送す
る。原稿端検知センサS2により原稿7の先端が検知され
てからあるステップ数ステッピングモータ23が回転した
ところでステッピングモータ23は正転を停止する。
【0059】ステッピングモータ23が正転を停止した
時、図7に示すように完全密着型イメージセンサ8は画
情報読取部10において、CSローラ9と接している状態
になっていることと、原稿7の先端がCSローラ9に突
き当たっていない状態になっていることを満足するよう
にCSローラ出力ギヤ29とCSローラ出力部材30との間
のメカタイマー機構を調整してある。
【0060】次に、ステッピングモータ23は図4の破線
矢印B方向に逆転する。この時、原稿分離ローラ4には
駆動力は伝わらず、よって回転しない(図14(a)参
照)。また、CSローラ9はメカタイマー機構が働き、
しばらくは回転しない(図14(a)参照)。そして、ス
テッピングモータ23の逆転はあるステップ数回転したと
ころで停止する。
【0061】ここで、CSローラ出力ギヤ29の突起部29
aがCSローラ出力部材30の突起部30aに突き当たりC
Sローラ9が回転する前にステッピングモータ23の逆転
が停止するようにCSローラ出力ギヤ29の突起部29aと
CSローラ出力部材30の突起部30aとの間のメカタイマ
ー機構を調整してある。
【0062】次に、ステッピングモータ23は図4の矢印
A方向に正転する。ステッピングモータ23の正転により
原稿分離ローラ4も正転し(図15(a)参照)、原稿7
を搬送する。一方、CSローラ9はメカタイマー機構が
働き、しばらくは回転しない(図15(a)参照)。よっ
て図8に示すように原稿7の先端は停止しているCSロ
ーラ9に突き当たり、更に原稿分離ローラ4の正転によ
り、原稿7のシートの腰が比較的弱い場合には、図8に
示すようにCSローラ9の付近で原稿7はループを生
じ、原稿7のシートの腰が比較的強い場合には原稿分離
部6のところで原稿7と原稿分離ローラ4との間ですべ
りが生じる。
【0063】ここで、原稿7が斜めに挿入されたとき、
まず、原稿7の左右どちらかの先端(例えば左側の先端
とする)がCSローラ9に突き当たる。CSローラ9は
停止しているため左側の先端はそれ以上進まない。更
に、原稿分離ローラ4は正転するので、原稿7の先端で
まだCSローラ9に突き当たっていない部分のみ原稿搬
送方向下流に進む。
【0064】結局、原稿7の先端全てが停止したCSロ
ーラ9に突き当たることになり、よって斜行の補正が行
われる。メカタイマー機構が働いている間に、原稿分離
ローラ4により搬送し易い原稿から搬送し難い原稿まで
あらゆる種類の原稿の斜行の補正が終了するような構成
になっている。
【0065】ある一定のステップ数だけステッピングモ
ータ23が回転し、メカタイマー機構の動作が終了し、C
Sローラ出力ギヤ29の突起部29aがCSローラ出力部材
30の突起部30aに突き当たると、CSローラ9は正転す
る(図15(b)参照)。更に、一定のステップ数だけス
テッピングモータ23が回転し、画情報読み取りを開始す
る。
【0066】ここで、原稿7はCSローラ9が正転し始
めた時に初めて噛み込まれる。よって原稿7の頭出しが
いつも一定となる。また、原稿7の挿入時の斜行が補正
されるため、原稿7の噛み込み時、CSローラ9による
搬送力は原稿7の幅方向全域に亘って加えられる。よっ
て原稿分離片5と原稿7の摩擦による抵抗力との間に隅
力は発生せず、よって原稿7のスキューの防止を行うも
のである。
【0067】更に、ステッピングモータ23は正転し、C
Sローラ9と原稿分離ローラ4は回転を続けて原稿7を
搬送し(図16参照)、図9に示すように、完全密着型イ
メージセンサ8は画情報読取部10において原稿7の画情
報を読み取り、CSローラ9は正転し、原稿7を搬送す
る。
【0068】ここで、CSローラ9の原稿搬送速度は原
稿分離ローラ4の原稿搬送速度よりも速くなるように読
取駆動系が構成されている。また、CSローラ9の原稿
搬送力は原稿分離ローラ4の原稿引き抜き力よりも強く
なるように完全密着型イメージセンサ8と原稿分離片5
に加わる付勢力が調整されている。よって原稿7の搬送
速度は、CSローラ9の搬送速度により決定するという
構成になっている。
【0069】このため、図9に示すように原稿7が原稿
分離ローラ4とCSローラ9の両方に亘って搬送されて
いるとき、原稿分離部6から見ると原稿7はCSローラ
9によって原稿搬送方向下流側に引っ張られているとい
うことになる。よって原稿分離ローラ軸よりも原稿分離
ローラ4のほうが速く回転し、原稿分離ローラ出力ギヤ
32の突起部32aは原稿分離ローラ出力部材33の突起部33
aから離れていき、メカタイマー機構が働くことになる
(図16参照)。
【0070】更に、ステッピングモータ23は正転を続
け、図10に示すように原稿7の後端が原稿分離部6を通
過すると原稿分離部6はCSローラ9から引っ張り力を
受けなくなる。ここで、原稿分離ローラ4にはメカタイ
マー機構が働いているため、しばらくの間、原稿7はC
Sローラ9によって搬送されるが、原稿分離ローラ4は
回転しない(図17(a)参照)。
【0071】原稿分離ローラ出力ギヤ32の突起部32aが
原稿分離ローラ出力部材33の突起部33aに突き当たる
と、原稿分離ローラ4が回転し始めるが(図17(b)参
照)、このとき、原稿7は、ある量搬送されており、2
枚目の原稿7とのシート間距離を確実に取り、原稿端検
知センサS2で確実にシート間を検知できるように構成さ
れている。
【0072】尚、図10において、原稿7の後端を原稿端
検知センサS2が検知すると、そこから、一定のステップ
数だけステッピングモータ23が回転したところで画情報
の読み取りが停止する。更に、ステッピングモータ23は
正転し、画情報の読み取りを終了した原稿7は機外に排
出される。
【0073】更に、ステッピングモータ23は正転し、2
枚目の原稿が原稿分離ローラ4によって搬送される。2
枚目の原稿は図7に示すように1枚目の原稿7と同様に
CSローラ9の少し手前で停止する。以後図7〜図10に
示す動きを繰り返し原稿束3を一枚ずつ分離し、画情報
を読み取っていく。
【0074】その後、図11に示すように原稿有無検知セ
ンサーS1で原稿無しの状態であることを検知し、原稿7
の後端を原稿端検知センサS2が検知すると、そこから一
定のステップ数だけステッピングモータ23が回転したと
ころで画情報の読み取りが停止し、更に、ステッピング
モータ23は正転し、画情報の読み取りを終了した原稿7
は機外に排出される。ここで、ステッピングモータ23の
回転が停止し、一連の画情報読取動作が終了し、待機状
態となる。
【0075】〔画情報読取動作のフローチャート〕図18
〜図20に本実施例の画情報読取動作のフローチャートを
示す。先ず、スタートボタンを押下すると、原稿有無検
知センサ(Document Sensor)S1(以下「DS」という)
がONかどうかを見る。即ち、原稿が原稿挿入経路2上
にあるかどうかを見る。OFFならば原稿が原稿挿入経
路2上に無いと認識してフローは終了、ONならば次に
原稿端検知センサ(Document Edge Sensor)S2(以下
「DES」という)がONかどうかを見る。DESがO
Nならば原稿が読取搬送経路にすでにくわえ込まれてお
り、CSローラ9を逆転しても完全密着型イメージセン
サ8は移動しない可能性がある。
【0076】よってエラー処理をしてフローは終了とな
る。DESがOFFならば原稿が正常な位置に待機して
いると認識して、あるステップ数(S1ステップ)だけ
ステッピングモータ23を逆転させる。次にステッピング
モータ23を停止し、プリスキャンを行う。次にステッピ
ングモータ23を正転させる。次に、DESがONかどう
かを見て原稿の先端を確認する。OFFならば、更にス
テッピングモータ23を正転させる。ONならば、先ず、
カウンタC1に「0」を入力する。更に、カウンタC2に
「0」を入力する。
【0077】次に、あるステップ数(S2ステップ)か
らカウンタC1に入力された数値のステップ数を引いたス
テップ数だけステッピングモータ23を正転させる。即
ち、1枚目の原稿の場合、カウンタC1は「0」になって
いるので、ステッピングモータ23はS2ステップ正転す
ることになる。次にステッピングモータ23を停止させ
る。次にステッピングモータ23をあるステップ数(S3
ステップ)だけ逆転させる。次にステッピングモータ23
を停止させる。次にステッピングモータ23をあるステッ
プ数(S4ステップ)だけ正転させる。
【0078】ここで、画情報の読取を開始する。次にD
ESがONかどうかを見て原稿の後端を確認する。ON
ならばそのまま画情報の読み取りを続ける。OFFなら
ば次の行程に移る。先ず、ステッピングモータ23を1ス
テップ正転させ、ここでDESがONかどうかを見る。
ONならばカウンタC1に入力された数値を「1」増や
す。OFFならばカウンタC1に入力された数値はそのま
まとする。
【0079】次に、カウンタC2に入力された数値を
「1」増やす。次にカウンタC2に入力された数値がある
ステップ数(S5ステップ)に等しいかどうかを見る。
等しくない場合にはフローチャート上のの位置に戻
り、再度ステッピングモータ23を1ステップ正転させ
る。これを繰り返しカウンタC2に入力された数値がある
ステップ数(S5ステップ)に等しくなったところで、
このルーチンから抜ける。ルーチンから抜けたときカウ
ンタC2に入力された数値はS5であり、カウンタC1には
DESがONになってからのステップ数、即ち2枚目の
原稿がDESの位置を過ぎてから進んだステップ数が入
力されている。
【0080】次に、1枚目の原稿の画情報読取動作を終
了する。次にDSがONかどうかを見る。OFFならば
2枚目の原稿は無いと認識して、あるステップ数(S6
ステップ)ステッピングモータ23を正転させて1枚目の
原稿を排出してフローは終了となる。ONならば2枚目
の原稿があると認識してフローチャート上のの位置に
戻り、カウンタC2に「0」を入力する。
【0081】次に、あるステップ数(S2ステップ)か
らカウンタC1に入力された数値のステップ数を引いたス
テップ数だけステッピングモータ23を正転させる。1枚
目の原稿の画情報読取作業が終了した時に2枚目の原稿
はすでにカウンタC2に入力されたステップ数だけ進んで
いるため、(S2−C1)ステッピングモータ23が正転
することにより2枚目の原稿がDESの位置を過ぎて進
んだステップ数は結局S2ステップとなり、1枚目の原
稿と同じステップ数となる。このように3枚目、4枚目
と同様の動作を繰り返し、最後の原稿の読取動作が終了
すると、あるステップ数(S6ステップ)ステッピング
モータ23を正転させて最後の原稿を排出してフローは終
了する。
【0082】〔第2実施例〕次に、本発明の原稿読取装
置に係る第2実施例について説明する。尚、前記第1実
施例と同じ部材で構成したものは同一の符号を付して説
明を省略する。図21〜図23は第2実施例における完全密
着型イメージセンサの読取位置合わせの方法を示す概略
図である。図21は完全密着型イメージセンサ8、CSロ
ーラ9およびセンサホルダー21の概略斜視図であり、図
22は画情報読取時における完全密着型イメージセンサ8
とCSローラ9の位置関係を示した図であり、図23は白
基準読取時における完全密着型イメージセンサ8とCS
ローラ9の位置関係を示した図である。
【0083】図21において、CSローラ9の長手方向両
端部付近に、内径がCSローラ9の軸部の外径と略同一
でありCSローラ9の軸に対して軽摩擦で回動するよう
な円筒状部材であるカラー34a,34bが装着されてい
る。センサホルダー21は、当接部材となる長手方向両端
部に完全密着型イメージセンサ8の読取ガラス面に対し
て鉛直方向に突出したそれぞれ2箇所ずつの計4箇所の
突起部35a,35b,36a,36bを持ち、35aと36a、35
bと36bの間隔はカラー34a,34bの外径よりも大きく
なっている。
【0084】図22に示すように画情報読取時には、セン
サホルダー21の読取突き当て部35a1となる突起部35aの
図22において左側の面がカラー34aに突き当たることに
よりセンサホルダー21とCSローラ9の原稿搬送方向の
位置決めが行われ、センサホルダー21に装着された完全
密着型イメージセンサ8の画情報読取部10とCSローラ
9とが接するような構成になっている。
【0085】図23に示すように白基準読取時には、セン
サホルダー21のプリスキャン突き当て部36a1となる突起
部36aの図23において右側の面がカラー34aに突き当た
ることによりセンサホルダー21とCSローラ9の原稿搬
送方向の位置決めが行われ、センサホルダー21に装着さ
れた完全密着型イメージセンサ8の画情報読取部10とC
Sローラ9と同様に装置本体に固定された白基準部材22
とが接するような構成になっている。
【0086】図21のカラー34b、読取突き当て部35b1お
よびプリスキャン突き当て部36b1の間の関係も図22、図
23に示したカラー34a、読取突き当て部35a1およびプリ
スキャン突き当て部36a1の間の関係と同様である。
【0087】図22は画情報読取時と共に待機時の完全密
着型イメージセンサ8とCSローラ9の位置関係を示し
た図でもあるが、待機位置からCSローラ9が逆転し、
図23に示すようなプリスキャンの位置まで完全密着型イ
メージセンサ8を移動させる時、CSローラ9を完全密
着型イメージセンサ8が待機位置からプリスキャンの位
置まで移動するのに必要なステップ数よりも若干多いス
テップ数だけ逆転させ、センサホルダー21のプリスキャ
ン突き当て部36a1がカラー34aに突き当たった後、CS
ローラ9を完全密着型イメージセンサ8上で滑らせるこ
とにより、何らかの原因で完全密着型イメージセンサ8
の移動が正常に行われないとしても完全密着型イメージ
センサ8の画情報読取部10が確実に白基準部材22に達す
るようになっている。
【0088】また、待機時に何らかの原因で完全密着型
イメージセンサ8の位置が移動したとしても、センサホ
ルダー21のプリスキャン突き当て部36a1がカラー34aに
突き当たった後、CSローラ9を完全密着型イメージセ
ンサ8上で滑らせることにより、容易に位置合わせが行
えるものである。
【0089】また、図23のプリスキャン位置から図22の
画情報読取位置まで完全密着型イメージセンサ8を移動
させるときにも、完全密着型イメージセンサ8がプリス
キャン位置から画情報読取位置まで移動するのに必要な
ステップ数よりも若干多いステップ数だけCSローラ9
を正転させ、センサホルダー21の読取突き当て部35a1が
カラー34aに突き当たった後、CSローラ9を完全密着
型イメージセンサ8上で滑らせることにより、何らかの
原因で完全密着型イメージセンサ8の移動が正常に行わ
れないとしても完全密着型イメージセンサ8の画情報読
取部10が確実にCSローラ9に接するようになってい
る。
【0090】〔他の実施例〕尚、前述の実施例において
は、ステッピングモータ23の回転方向により機械的に動
力伝達の有無を切換えるクラッチ機構として、揺動ギヤ
列機構を使用しているが、バネクラッチやニードルクラ
ッチ等他のクラッチ機構を使用しても同様の効果が得ら
れる。
【0091】また、CSローラ9と分離ローラ4との間
に搬送ローラを配置しても良く、この搬送ローラを分離
ローラ4と連動させて、または単独でON/OFFさせ
ても良い。
【0092】また、前述の実施例においては、CSロー
ラ9および白基準部材22を固定とし、完全密着型イメー
ジセンサ8を可動として構成しているが、これとは逆に
完全密着型イメージセンサを固定とし、CSローラおよ
び白基準部材を可動として構成しても同様の効果が得ら
れる。この場合、CSローラおよび白基準部材をCSロ
ーラの軸を中心にして回転移動させる手法と、CSロー
ラおよび白基準部材を平行移動させる手法がある。勿
論、CSローラおよび白基準部材と完全密着型イメージ
センサの双方を移動可能として構成しても良い。
【0093】また、前述の実施例においては、完全密着
型イメージセンサ8の相対的移動をCSローラ9により
行っているが、他にステッピングモータ23やソレノイド
等の駆動手段を設けて、その駆動手段により完全密着型
イメージセンサ8を移動させても前述の実施例と同様の
効果が得られる。
【0094】また、位置決めを読取突き当て部35a1,35
b1、プリスキャン突き当て部36a1,36b1とCSローラ9
のカラー34a,34b或いはストッパ51,52によって行っ
たが、位置の基準はこれらに限られるものではない。例
えば、ガイド溝21bの両端部を基準として、これに軸50
が当接した位置で位置決めを行っても良い。
【0095】また、これに加えて、読取位置或いはプリ
スキャン位置にバネ等の弾性体等の付勢手段により常時
付勢しておき、必要に応じてその付勢に抗して相対的に
完全密着型イメージセンサ8を移動しても良い。
【0096】また、上記説明は完全密着型イメージセン
サ8を用いた例で説明したが、等倍光学系等を使用した
他の形態の完全密着型イメージセンサにも適用可能であ
ることはいうまでもない。しかしながら、被写界深度の
少なさを考えれば、完全密着型イメージセンサへの適用
は好ましい。
【0097】また、前述の実施例でガイド溝21bを有す
る支持部材となるアーム21aはセンサホルダー21と一体
成形しても良く、また、ガイド溝21bの形状は図示され
た形状に限定されるものではなく、アーム21aの周囲を
ガイドとしても良いものである。
【0098】また、CSローラ9は、原稿7が正常に送
られるのであればどのような材料でも使用できる。また
CSローラ9の幅は必ずしも最大原稿幅よりも大きくな
くとも良く、複数に分割されていても良い。
【0099】また、CSローラ9は白基準として用いな
くても良いので、所望の色のローラを使用可能である。
この場合、黒色とすればCSローラ9が読取部にある
時、黒基準として用いることができる。しかしながら、
厚さが薄い原稿のように下地の透過性が高い原稿を読取
ることを考慮すれば、できるだけ明度が高いもの、或い
は明度の高い無彩色を採用するのが望ましく、この点か
らいえば白ローラとするのは好ましい。
【0100】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨の範囲内において、適宜変形し
ても良いものである。
【0101】
【発明の効果】本発明に係る原稿読取装置は、上述の如
き構成と作用とを有するので、複雑な機構および制御回
路を使用することなく、読取ヘッドの原稿搬送方向の位
置決めを行って、精度良く原稿および色基準部材に浮き
を生じることなく読取ヘッドの読取ラインに密着させる
ことが出来、高品質の読取性能を得る原稿読取装置を提
供できる。また、第2のメカタイマー機構を設けたこと
により、斜行補正を行うことができ、原稿の頭だしを一
定とすることができる。また、所定の遅延量を蓄積した
第1のメカタイマー機構を介して原稿搬送回転体を駆動
させることで、先行する1枚目の原稿と後続する2枚目
の原稿とのシート間距離を確実に取ることができる。こ
のため、高精度高品質の原稿頭出し性能を有する原稿読
取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿読取装置を搭載したファクシ
ミリ装置の概略断面図である。
【図2】本発明に係る原稿読取装置の読取部分の拡大図
である。
【図3】読取部分のプリスキャン時の拡大図である。
【図4】原稿読取装置の読取駆動機構の概略図である。
【図5】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図6】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図7】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図8】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図9】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図10】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図11】原稿読取装置の一連の読取動作における読取機
構の動きを示した概略図である。
【図12】図5〜図10の駆動機構の動作説明図である。
【図13】図5〜図10の駆動機構の動作説明図である。
【図14】図5〜図10の駆動機構の動作説明図である。
【図15】図5〜図10の駆動機構の動作説明図である。
【図16】図5〜図10の駆動機構の動作説明図である。
【図17】図5〜図10の駆動機構の動作説明図である。
【図18】原稿読取装置の一連の読取動作のフローチャー
ト図である。
【図19】原稿読取装置の一連の読取動作のフローチャー
ト図である。
【図20】原稿読取装置の一連の読取動作のフローチャー
ト図である。
【図21】第2実施例の完全密着型イメージセンサの読取
位置合わせを示す概略図である。
【図22】第2実施例の完全密着型イメージセンサの読取
位置合わせを示す概略図である。
【図23】第2実施例の完全密着型イメージセンサの読取
位置合わせを示す概略図である。
【図24】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…原稿挿入口、2…原稿挿入経路、3…原稿束、4…
原稿分離ローラ、5…原稿分離片、6…原稿分離部、7
…原稿、8…完全密着型イメージセンサ、9…CSロー
ラ、10…画情報読取部、11…付勢手段、12…原稿排出
口、13…記録シート載置台、14…記録シート束、15…記
録シート分離ローラ、16…記録シート、17a,17b…記
録シート搬送ローラ対、18…画像記録位置、19…インク
ジェット記録ヘッド、20a,20b…記録シート排出ロー
ラ対、21…センサホルダー、21a…アーム、21b…ガイ
ド溝、22…白基準部材、23…ステッピングモータ、24…
ステッピングモータ出力ギヤ、25…サンギヤ、26…プラ
ネットギヤ、27…ブラケット、28…CSローラ用変速ギ
ヤ、29…CSローラ出力ギヤ、29a…突起部、30…CS
ローラ出力部材、30a…突起部、31…原稿分離ローラ用
変速ギヤ、32…原稿分離ローラ出力ギヤ、32a…突起
部、33…原稿分離ローラ出力部材、33a…突起部、34
a,34b…カラー、35a,35b,36a,36b…突起部、
35a1,35b1…読取突き当て部、36a1,36b1…プリスキャ
ン突き当て部、50…軸、51,52…ストッパ、A…読取
系、B…記録系、S1…原稿有無検知センサ、S2…原稿端
検知センサ、C1,C2…カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 俊寿 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 横山 実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−136462(JP,A) 特開 平4−334164(JP,A) 実開 平5−82168(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 108 G06T 1/00 H04N 1/04 106 H04N 1/31

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿束から原稿を一枚ずつ分離する原稿
    分離回転体と、 原稿を搬送する原稿搬送回転体と、前記原稿分離回転体と前記原稿搬送回転体に駆動伝達す
    る正逆回転可能な駆動源と、 前記原稿搬送回転体に対向して設けられた原稿の画情報
    を読み取るための読取ヘッドと、 前記原稿搬送回転体と前記読取ヘッドとの間を搬送され
    る原稿の画情報の読み取りに先立って色基準を読み取る
    ための前記原稿搬送回転体とは別に設けられた色基準部
    材と、を有する原稿読取装置において、 前記原稿搬送回転体と前記読取ヘッドとを相対的に移動
    可能とし、且つ前記読取ヘッドと前記色基準部材とを相
    対的に移動可能として前記原稿搬送回転体を滑りクラッ
    チとして使用することにより前記原稿搬送回転体と前記
    読取ヘッドとの相対的位置決めおよび前記読取ヘッドと
    前記色基準部材との相対的位置決めを行うように構成
    るとともに、 前記駆動源の正転/逆転の回転方向の切り換えに対応し
    て、前記原稿分離回転体に伝達される前記駆動源の回転
    駆動力の接続/遮断を切り換える駆動伝達手段と、 前記駆動伝達手段からの回転駆動力を前記原稿分離回転
    体に対して所定時間遅れて伝達する第1のメカタイマー
    機構と、 前記駆動源からの回転駆動力を前記原稿搬送回転体に対
    して所定時間遅れて伝達する第2のメカタイマー機構
    と、を備え、 前記駆動源を逆転して前記原稿搬送回転体を回転させ、
    前記読み取りヘッドをプリスキャン位置まで移動させ、
    プリスキャン動作を行う第1のステップと、 前記駆動源を正転して前記読み取りヘッドを原稿読み取
    り位置まで移動させる第2のステップと、 一方、前記駆動源を正転して前記原稿分離回転体、原稿
    搬送回転体を回転させ、前記原稿分離回転体により搬送
    されるシートの先端を前記原稿搬送回転体のシート搬送
    方向上流側近傍に到達させる第3のステップと、 前記駆動源を逆転して前記駆動源の回転量を所定の遅延
    量だけ前記第2のメカタイマー機構に蓄積する第4のス
    テップと、 前記第4のステップにおいて前記第2のメカタイマー機
    構に蓄積された遅延量が放出されるまで、前記駆動源を
    正転させて前記原稿分離回転体を回転させ、且つ、前記
    原稿搬送回転体を停止させてシートの先端を揃えるレジ
    ストレーション動作を行う第5のステップと、 前記駆動源を正転して前記原稿分離回転体、原稿搬送回
    転体を回転させてシートを搬送し、前記機能手段により
    所定の機能動作を行い、且つ、前記原稿搬送回転体のシ
    ート搬送速度を前記原稿分離回転体のシート搬送速度よ
    りも速く設定することで、前記原稿搬送回転体により搬
    送されるシートに対して前記原稿分離回転体が連れ回
    り、前記駆動源の回転量を所定の遅延量だけ前記第1の
    メカタイマー機構に蓄積する第6のステップと、 前記第6のステップにおいて前記第1のメカタイマー機
    構に蓄積された遅延量が放出されるまで、前記駆動源を
    正転して前記原稿搬送回転体を回転させ、且つ、前記原
    稿分離回転体を停止させて、後続するシートとの所定の
    シート間距離を得る動作を行う第7のステップと、 セットされた全てのシートが搬送されるまで、前記第3
    のステップから前記第7のステップまでを繰り返す第8
    のステップと、を含むシーケンスを有する ことを特徴と
    する原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 装置本体に対して前記原稿搬送回転体お
    よび前記色基準部材を固定とし、読取ヘッドを移動可能
    として、付勢手段により前記読取ヘッドを前記原稿搬送
    回転体に対して押圧することにより、前記読取ヘッドの
    原稿搬送方向に対して直交する方向の位置決めを行い、
    且つ、前記原稿搬送回転体を滑りクラッチとして使用す
    ることにより前記読取ヘッドの原稿搬送方向の位置決め
    を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記読取ヘッドまたは前記読取ヘッドと
    一体である読取ヘッドホルダーの一部分が装置本体に対
    して位置が保持された当接部材に当接することにより、
    前記原稿搬送回転体に対する前記読取ヘッドの原稿搬送
    方向の位置決めが行われ、前記読取ヘッドまたは前記読
    取ヘッドホルダーの他の一部分が装置本体に対して位置
    が保持された前記当接部材または他の当接部材に当接す
    ることにより、前記色基準部材に対する読取ヘッドの原
    稿搬送方向の位置決めが行われるように構成したことを
    特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 装置本体に対して位置が保持された前記
    当接部材を、前記原稿搬送回転体および前記色基準部材
    を保持するフレームと一体的に構成したことを特徴とす
    る請求項3に記載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 装置本体に対して位置が保持された前記
    当接部材は、前記原稿搬送回転体の軸部の外径に対応し
    た大きさの内径を有すると共に前記原稿搬送回転体の軸
    に対して軽摩擦で回動するように構成され、前記原稿搬
    送回転体の長手方向両端部付近の軸部、または前記原稿
    搬送回転体の長手方向両端部付近に配置された円筒状部
    材と係合する前記読取ヘッドホルダーの長手方向両端部
    に読取ヘッドの読取面に対して鉛直方向に突出した突起
    部を有し、 前記突起部は原稿搬送方向における間隔が前記円筒状部
    材の外径よりも大きくなるように配置された2対計4箇
    所の突起部で構成され、 前記突起部のうち、原稿搬送回転体軸よりも原稿搬送方
    向上流側に位置する2箇所の突起部、または原稿搬送回
    転体軸よりも原稿搬送方向下流側に位置する2箇所の突
    起部が、前記円筒状部材に当接することにより、前記原
    稿搬送回転体に対する前記読取ヘッドの原稿搬送方向の
    位置決め、または前記色基準部材に対する前記読取ヘッ
    ドの原稿搬送方向の位置決めが行われるように構成した
    ことを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 前記色基準は白色基準であり、前記色基
    準部材は白基準部材であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿搬送回転体は、表面が弾性体か
    らなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の原稿読取装置。
JP06924995A 1995-03-28 1995-03-28 原稿読取装置 Expired - Fee Related JP3372693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06924995A JP3372693B2 (ja) 1995-03-28 1995-03-28 原稿読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06924995A JP3372693B2 (ja) 1995-03-28 1995-03-28 原稿読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08265499A JPH08265499A (ja) 1996-10-11
JP3372693B2 true JP3372693B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=13397288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06924995A Expired - Fee Related JP3372693B2 (ja) 1995-03-28 1995-03-28 原稿読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3372693B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4849669B2 (ja) * 2006-03-22 2012-01-11 キヤノン電子株式会社 画像読取装置及びそのシェーディング補正方法並びにプログラム
JP4673777B2 (ja) * 2006-03-22 2011-04-20 キヤノン電子株式会社 画像読取装置
JP2007258960A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Canon Electronics Inc 画像読取装置及びその画像読取ユニット
JP4854351B2 (ja) * 2006-03-22 2012-01-18 キヤノン電子株式会社 画像読取装置
JP2007258959A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Canon Electronics Inc 画像読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08265499A (ja) 1996-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0659008B1 (en) Original reading apparatus and information processing apparatus with original reading apparatus
JP3504983B2 (ja) 原稿再生装置
JP4618315B2 (ja) シート搬送装置、及び画像記録装置
JP3145608B2 (ja) シート搬送装置および原稿読取装置
US20020039208A1 (en) Image reading apparatus for optically reading image information recorded on sheetlike recording medium
US6402133B1 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus having the same
US7611145B2 (en) Automatic document feeder
JP3372693B2 (ja) 原稿読取装置
JP2000296925A (ja) 給紙装置
US20070052149A1 (en) Automatic document feeder
JPH07177320A (ja) 読取装置及び該装置を有する情報処理装置
JP3253214B2 (ja) 原稿読取装置及びこの装置を備える情報処理装置
US11671549B2 (en) Image reading device and image forming apparatus for correcting a read image
US5072925A (en) Apparatus and method for automatic registration of manually inserted print media
KR970003407B1 (ko) 팩시밀리 장치
JP3160381B2 (ja) 記録装置
JP2588002B2 (ja) 原稿搬送装置
JPH11165915A (ja) 給紙搬送装置および画像形成装置
JP2001106390A (ja) シート体搬送装置及びシート体の斜行検知方法並びにシート体の斜行修正方法
JPH02238766A (ja) 画像読取装置
JP4957626B2 (ja) シート搬送装置、及び画像記録装置
JP2938681B2 (ja) 自動給送装置及び画像形成装置
JP3090161B2 (ja) 自動給紙装置及び記録装置
JP3359437B2 (ja) マーキング印字手段を有する反転機能付き自動原稿給紙装置
JP6059461B2 (ja) 原稿読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees