JP3253214B2 - 原稿読取装置及びこの装置を備える情報処理装置 - Google Patents

原稿読取装置及びこの装置を備える情報処理装置

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JP3253214B2 JP07863294A JP7863294A JP3253214B2 JP 3253214 B2 JP3253214 B2 JP 3253214B2 JP 07863294 A JP07863294 A JP 07863294A JP 7863294 A JP7863294 A JP 7863294A JP 3253214 B2 JP3253214 B2 JP 3253214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿読取装置及び該装置
を有する情報処理装置に関し、更に詳しくは、例えば、
原稿読取面に密着(接触を含む)させた状態で読取りに
係る原稿を相対的に移動させつつ情報を読取る入力部と
しての読取装置を有するファクシミリ、イメージリー
ダ、ディジタル複写機、電子黒板等の情報処理装置に関
する。尚、情報処理には通信、記録、保存(メモリー)
等の各種の処理が含まれる。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ、イメージリーダ等
の情報処理装置の小型化、高性能化のために、読取装置
の光電変換装置として等倍光学系で使用できるあるいは
特別な光学系なしに使用できる長尺ラインセンサが実用
化されている。特に、装置の小型化、低コスト化のため
に等倍ファイバーレンズアレイを用いずに、ガラス等の
透明スペーサを介して、光電変換装置が原稿からの情報
を担った反射光を直接検知する読取装置や該装置を有す
る情報処理装置が実用化されている。
【0003】尚、以下、光学系を介さずに情報を読み取
るタイプの光学変換装置を特に完全密着型イメージセン
サと称する。
【0004】図24に画情報読取装置として、完全密着
型イメージセンサを用い、原稿を分離、搬送する手段と
して原稿分離ローラとコンタクトセンサローラ(CSロ
ーラ)とを有する従来のファクシミリ装置の読取系の概
略断面図を示す。
【0005】図24における原稿搬送の流れは以下のよ
うになる。装置の原稿挿入口101より原稿挿入経路1
02に原稿束103が挿入されると、図示されていない
原稿有無検知センサーより装置の制御部へ信号が送ら
れ、装置は原稿有りの状態であることを認識する。さら
に、原稿束103は、原稿分離ローラ104と、原稿搬
送路に対して原稿分離ローラ104に対向する位置に配
置され、図示されていない付勢手段により原稿分離ロー
ラ104を押圧する方向に付勢力を受けた原稿分離片1
05とよりなる原稿分離部106に到達する位置まで挿
入される。ここで、図示されていない操作部上のスター
トキーを押下することにより、図示されていない読取駆
動系が作動し、原稿分離ローラ104が原稿束103を
搬送する方向へ回転する。原稿束103は、回転する原
稿分離ローラ104と付勢力により原稿分離ローラ10
4に押圧された原稿分離片105とに挟まれることによ
り、一枚ずつ分離される。分離された原稿107は、回
転する原稿分離ローラ104により搬送され、図示され
ていない原稿端検知センサーにより原稿先端が検知され
る。さらに、原稿107は回転する原稿分離ローラ10
4により搬送され、完全密着型イメージセンサ108
と、原稿搬送路に対して完全密着型イメージセンサ10
8に対向する位置に配置されたCSローラ109とより
なる画情報読取部110に到達する。完全密着型イメー
ジセンサ108は付勢手段111によりCSローラ10
9を押圧する方向に付勢力を受けている。画情報読取部
110に到達した原稿107は、完全密着型イメージセ
ンサ108により画情報を読み取られつつ、原稿107
を搬送する方向に回転するCSローラ109により搬送
される。
【0006】ここで、画情報読取時の原稿搬送速度が一
定でないと画情報の適正な読取りができなくなる。しか
し、原稿分離ローラ104の原稿搬送速度はばらつきが
あり一定でないため、CSローラ109が原稿搬送速度
を決定するような構成になっている。すなわち、CSロ
ーラ109の原稿搬送速度は原稿分離ローラ104の原
稿搬送速度よりも大きくなるように設定されており、ま
た、CSローラ109による原稿搬送力は原稿107と
原稿分離片105の間に働く摩擦力よりも充分大きくな
るように設定されている。
【0007】以上のように、原稿107は完全密着型イ
メージセンサ108により画情報を読み取られながらC
Sローラ109により搬送される。そして、図示しない
原稿端検知センサーにより原稿後端が検知され、CSロ
ーラ109により原稿排出口112より機外に排出され
る。
【0008】ここで、原稿分離ローラ104の原稿搬送
速度はばらつきがあり一定でないため原稿分離後に原稿
端検知センサーにより原稿先端を検知しても原稿端検知
センサーから画情報読取部まで原稿が搬送される時間が
一定にならず、原稿先端余白や原稿先端欠落量がばらつ
いてしまうという欠点があった。
【0009】また、図25に示すように、原稿107が
斜めに挿入された場合、原稿107の左右どちらかの先
端(図25においては左側)が、まず、CSローラに突
き当たることになる。この時、原稿107の左側はCS
ローラにより搬送されるので原稿搬送方向の力が加わ
る。一方、原稿分離ローラ104の原稿搬送速度はCS
ローラ109の原稿搬送速度よりも小さいので、原稿中
央部においては原稿107と図示しない原稿分離片10
5の摩擦力により原稿搬送逆方向の力が加わる。よっ
て、原稿107にはモーメントが発生し、図25に示す
ように、原稿107は反時計方向に回転する、すなわち
原稿の斜行は助長されてスキューが発生するという欠点
があった。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は上述従来
例の欠点に鑑みてなされたもので、構成が簡略でもっ
て、原稿の読取りが良好に行われる原稿読取装置及びこ
の装置を備える情報処理装置を提供することを目的とす
る。
【0011】また、本発明の目的は、そのために、プリ
スキャンが簡単にしかも正確に行えるようにすることに
ある。
【0012】また、本発明の目的は、そのために原稿の
整合が簡単にしかも正確に行えるようにすることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段(及び作用)】本発明によ
れば、読取りモードの前に、プリスキャンとレジストレ
ーションを行う構成であるので、原稿の読取りが良好に
行える。
【0014】また、本発明によれば、プリスキャンと読
取りを1つのモータの正逆で行うので、構成が簡略化さ
れる。
【0015】また、本発明によれば、原稿を読取部で送
る回転体を逆転させる構成としたので、プリスキャンが
容易に行える。
【0016】
【実施例】図1に本発明の実施例である読取装置を搭載
したファクシミリ装置の概略断面図を示す。本装置は図
1の上部に配置された読取系A、下部に配置された記録
系Bにより構成されている。
【0017】読取系Aにおける原稿搬送の流れは以下の
ようになる。装置の原稿挿入口1より、水平に対して3
0°〜40°傾きを持った原稿挿入経路2に原稿束3が
挿入されると、原稿有無検知センサーS1 から装置の制
御部へ信号が送られ、装置は原稿有りの状態であること
を認識する。更に、原稿束3は原稿分離ローラ4と、原
稿搬送路に対して原稿分離ローラ4に対向する位置に配
置され、図示されていない付勢手段により原稿分離ロー
ラ4を押圧する方向に付勢力を受けた原稿分離片5とよ
りなる原稿分離部6に到達する位置まで挿入される。こ
こで、図示されていない操作部上のスタートキーを押下
することにより、図示されていない読取駆動系が作動し
て原稿分離ローラ4が原稿束3を搬送する方向へ回転す
る。原稿束3は、回転する原稿分離ローラ4と付勢力に
より原稿分離ローラ4に押圧された原稿分離片5とに挟
まれることにより、一枚ずつ分離される。分離された原
稿7は回転する原稿分離ローラ4により搬送され、原稿
端検知センサーS2 により原稿先端が検知される。更
に、原稿7は回転する原稿分離ローラ4により搬送さ
れ、完全密着型イメージセンサ8と、原稿搬送路に対し
て完全密着型イメージセンサ8に対向する位置に配置さ
れたCSローラ9とよりなる画情報読取部10に到達す
る。完全密着型イメージセンサ8は付勢手段11により
CSローラ9を押圧する方向に付勢力を受けている。画
情報読取部10に到達した原稿7は完全密着型イメージ
センサ8により画情報を読み取られつつ、原稿7を搬送
する方向に回転するCSローラ9により搬送される。原
稿7は原稿端検知センサーにより原稿後端が検知され、
CSローラ9により原稿排出口12より機外に排出され
る。
【0018】記録系Bにおける記録紙搬送の流れは以下
のようになる。
【0019】記録紙載置台13に積載された記録紙束1
4は分離ローラ15により1枚ずつ分離される。分離ロ
ーラ15により分離された記録紙16は記録紙搬送路に
対して互いに対向した位置に配置された記録紙搬送ロー
ラ対17a、17bまで搬送され、更に記録紙搬送ロー
ラ対17a、17bにより画像記録位置18まで搬送さ
れ、この位置で記録紙16の搬送は一旦停止され、画像
記録位置18に保持される。画像記録位置18におい
て、記録紙16の画像記録面の対向部に配置されたイン
クジェット記録ヘッド19の吐出口からインクが吐出さ
れ、記録紙16の画像記録面にインク滴が付着すること
により画像が形成される。1ライン分の画像記録が終了
すると、記録紙搬送ローラ対17a、17bが再び回転
して記録紙16は搬送される。記録紙16が一定量搬送
されると再び記録紙16の搬送が停止され、次ラインの
画像記録が行われる。以上の行程を繰り返すことによ
り、1ページ分の画像記録が終了すると、記録紙16は
記録紙搬送路に対して互いに対向した位置に配置された
記録紙排出ローラ対20a、20bにより機外に排出さ
れ、機外の排出口近傍に画像記録面を上にして積載され
る。
【0020】尚、上記インクジェット記録ヘッド19
は、熱エネルギーを利用してインクを吐出する所謂バブ
ルジェット方式のものとすることが装置全体の小型化や
高精細記録、高速記録の容易性という点で好ましい。
【0021】又、上記した情報処理装置は読取系又は記
録系、より詳しく説明すれば、読取装置、原稿搬送手
段、読取装置あるいは外部からの情報を記録するための
記録手段の少なくとも1つを制御する制御回路を有して
いる。
【0022】読取白基準 図2に本発明の実施例である読取装置の読取部分の拡大
図を示す。完全密着型イメージセンサ8はLEDなどの
光源から原稿7に光を照射し、原稿で反射した反射光
が、光電変換素子を照射して原稿7の画情報が電気信号
として制御部CPUへ送られるという構成になってい
る。
【0023】ここで、完全密着型イメージセンサ8は、
原稿7で反射した反射光が光電変換素子を照射する際に
レンズなどの集光装置を持っていないため、被写界深度
が50〜80μm程度しかない。このため画情報読取部
10において原稿7が完全密着型イメージセンサ8の読
取ガラス面に対して浮いてしまうと画情報が良好な状態
にならない。このため、原稿搬送路に対して完全密着型
イメージセンサ8の画情報読取部10の対向部にCSロ
ーラ9を配置し、かつ完全密着型イメージセンサ8を取
り付けたセンサホルダー21に付勢手段11を設け、完
全密着型イメージセンサ8をCSローラ9に押圧させる
方向に付勢力を加えることにより、CSローラ9により
原稿7を搬送させると共に原稿7を完全密着型イメージ
センサ8の画情報読取部10に密着させている。また、
原稿7はCSローラ9によって搬送されるのであるが、
原稿搬送時、完全密着型イメージセンサ8の読取ガラス
面は停止しているため、原稿7は完全密着型イメージセ
ンサ8の読取ガラス面を擦っていくことになる。よっ
て、様々な種類の原稿を確実に搬送させるためには、原
稿の画情報面と完全密着型イメージセンサの読取ガラス
面との間の摩擦係数よりも原稿の画情報の裏面とCSロ
ーラとの間の摩擦係数を充分に大きくしなければいけな
い。よって、CSローラ9はゴム材となっている。
【0024】ここで、CSローラ9は原稿7を完全密着
型イメージセンサ8に密着させつつ原稿7を搬送するた
め、原稿7の画情報の裏面の汚れ(例えば原稿分離片5
との擦れにより付着した汚れや裏面に鉛筆で書かれた文
字など)がCSローラ9に付着してしまう。ここで、完
全密着型イメージセンサ8は光電変換素子の経時変化及
びその経時変化の素子間のばらつきにより画情報を読み
取ったときの出力が変化する。よって、一組の原稿束の
読取りを開始する前に、全白画情報の読取りを行い、光
電変換素子の出力波形の補正波形をとりこんでいる(以
後この補正波形読取動作をプリスキャンと呼ぶ)。とこ
ろが、完全密着型イメージセンサ8の画情報読取部10
に対向部に位置しているCSローラ9は表面に汚れが付
着してしまうため、CSローラ9の表面を読み取っても
良好なプリスキャンはできない。
【0025】本実施例ではプリスキャン用の白基準部材
22をCSローラ9よりも原稿搬送方向上流側に配置し
てある。待機時には、図2に示すように、完全密着型イ
メージセンサ8の画情報読取部10は、CSローラ9と
完全密着型イメージセンサ8が接触している部分にあ
る。プリスキャン時には、後述の読取駆動系によりCS
ローラ9が原稿を搬送する方向と逆方向に回転する。プ
リスキャンは画情報読取動作の前に行うので、プリスキ
ャン時には画情報読取部10に原稿は存在しない。よっ
て、CSローラ9が回転することにより完全密着型イメ
ージセンサ8は原稿搬送方向逆方向に移動する。この移
動は、アーム21aの溝21bがピン50(本体側壁に
植立)に案内されて行われる。完全密着型イメージセン
サ8は画情報読取部10が白基準部材22に確実に到達
するまで移動し(ストッパ52に当接して位置決めされ
る)、そこで白基準部材22をCSにより読み取ること
によりプリスキャンを行う。
【0026】図3にプリスキャン時の読取部分の拡大図
を示す。白基準部材22は可撓性部材であり、撓んだと
きのバネ性を利用して完全密着型イメージセンサ8の画
情報読取部10に押圧されるような構成になっている。
また、図3に示すように、プリスキャンを行う際に完全
密着型イメージセンサ8が読み取るのは白基準部材22
の下面であり、一方、原稿が搬送されるのは白基準部材
22の上面である。よって、原稿の画情報面の汚れが白
基準部材22に付着したとしても上面であるため、プリ
スキャン時になんら影響を及ぼさない。プリスキャンを
終えた後、読取駆動系によりCSローラ9が原稿を搬送
する方向に回転する。CSローラ9が回転することによ
り完全密着型イメージセンサ8は原稿搬送方向に移動す
る。完全密着型イメージセンサ8は画情報読取部10が
CSローラ9に確実に接触するまで移動し(ストッパ5
1に当接して位置決めされる)、一連のプリスキャン動
作は終了する。
【0027】読取動作 本発明は原稿分離ローラとCSローラの2本のローラで
原稿を搬送するものである。原稿分離ローラの原稿搬送
速度はばらつきがあり一定でない。よって原稿分離後に
原稿端検知センサS2 により原稿先端を検知しても、原
稿端検知センサから画情報読取部まで原稿が搬送される
時間が一定でないため、原稿先端余白や原稿先端欠落量
がばらついてしまう。本発明においては原稿先端をCS
ローラに突き当てることにより頭出しを行い、原稿先端
余白や原稿先端欠落量を揃えている。また、同時に、原
稿先端をCSローラに突き当てることにより、挿入時に
斜めに挿入された原稿の斜行量を補正し、さらに、スキ
ューの発生も防いでいる。原稿先端を突き当てるときC
Sローラは停止している。プリスキャン動作に加えて上
記の動作を行うために、原稿分離ローラとCSローラの
2本のローラの回転のモードが少なくとも3種ある。
【0028】 原稿分離ローラ:停止 CSローラ:逆転 原稿分離ローラ:正転 CSローラ:正転 原稿分離ローラ:正転 CSローラ:停止 (正転:原稿を搬送する回転方向 逆転:原稿を搬送す
る方向と逆の回転方向) 本発明では上記の3種のモードを1個のステッピングモ
ータを用いて制御している。
【0029】図4に、本発明の実施例である読取装置の
読取駆動機構の概略図を示す。図4において、4は原稿
分離ローラ、9はCSローラ、23は駆動源である正逆
回転可能であるステッピングモータ、24はステッピン
グモータの出力ギヤである。25は、図示されていない
スタッドにより回動自在に軸支されておりステッピング
モータ出力ギヤ24に常時歯合しているサンギヤ、26
は、図示されていないスタッドにより回動自在に軸支さ
れておりサンギヤ25に常時歯合しているプラネットギ
ヤである。プラネットギヤ26はブラケット27により
サンギヤ25と接続されており、サンギヤ25が回転す
るとプラケットギヤ26とブラケット27がサンギヤ2
5を中心に回動するような構成になっている。28はC
Sローラ用変速ギヤであり、図示されていないスタッド
により回動自在に軸支されており、サンギヤ25に常時
歯合している。29はCSローラ出力ギヤであり、CS
ローラ9の軸に対して回動自在になっており、CSロー
ラ用変速ギヤ28の小径ギヤ28aに常時歯合してい
る。30はCSローラ出力部材であり、CSローラ9と
一体となっている。CSローラ出力ギヤ29はCSロー
ラ軸方向に一部突起部29aを持ち、また、CSローラ
出力部材30はCSローラ周方向に一部突起部30aを
持っている。
【0030】CSローラ出力ギヤ29が回転するときに
CSローラ出力ギヤ29の突起部29aとCSローラ出
力部材30の突起部30aが離れている場合と接触して
いる場合があり、両者が離れている場合にはCSローラ
出力ギヤ29の駆動力はCSローラ出力部材30に伝達
されず、すなわちCSローラ9は回転しないが、両者が
接触している場合にはCSローラ出力ギヤ29の駆動力
はCSローラ出力部材30に伝達され、すなわちCSロ
ーラ9は回転するという構成になっている。すなわち、
CSローラ出力ギヤ29がある回転方向に回転すると
き、CSローラ出力ギヤ29の突起部29aがCSロー
ラ出力部材30の突起部30aと離れている間はCSロ
ーラ9は回転せず、CSローラ出力ギヤ29の突起部2
9aがCSローラ出力部材30の突起部30aに当たっ
て、初めてCSローラ9は回転するという構成になって
いる。このような構成を以後、メカタイマー機構と呼
ぶ。
【0031】31は原稿分離ローラ用変速ギヤであり、
図示されていないスタッドにより回動自在に軸支されて
おり、プラネットギヤ26がサンギヤ25のまわりを回
転して原稿分離ローラ用変速ギヤ31に突き当たると歯
合するような構成になっている。サンギヤ25がある方
向に回転するとプラネットギヤ26はサンギヤ25と逆
方向に回転しながらサンギヤ25を中心に回動し、原稿
分離ローラ用変速ギヤ31に突き当たると、プラネット
ギヤ26はサンギヤ25を中心とした回動動作(公転)
を停止し、プラネットギヤ26と原稿分離ローラ用変速
ギヤ31は歯合しているためプラネットギヤ26の駆動
力(自転)は原稿分離ローラ用変速ギヤ31へ伝達する
という構成になっている。32は原稿分離ローラ出力ギ
ヤであり、原稿分離ローラ4の軸に対して回動自在にな
っており、原稿分離ローラ用変速ギヤ31に常時歯合し
ている。33は原稿分離ローラ出力部材であり、原稿分
離ローラ4と一体となっており、原稿分離ローラ出力ギ
ヤ32と原稿分離ローラ出力部材33の間には前述と同
様のメカタイマー機構が働くような構成になっている。
【0032】図4において、矢印Cの方向から見て、ス
テッピングモータギヤ24が反時計方向Aに回転すると
CSローラ出力ギヤ29は時計方向に回転する。よっ
て、CSローラ9は原稿を搬送する方向に回転する。ま
た、プラネットギヤ26はサンギヤ25を中心にして時
計方向に回動して原稿分離ローラ用変速ギヤ31に突き
当たり、原稿分離ローラ用変速ギヤ31と歯合し駆動力
を伝達する。原稿分離ローラ用変速ギヤ31は時計方向
に回転して原稿分離ローラ出力ギヤ32は反時計方向に
回転する。よって、原稿分離ローラ4は原稿を搬送する
方向に回転する。
【0033】上記の読取駆動系の回転方向を以後「正転
方向」と呼ぶ。また、ステッピングモータギヤ24が時
計方向Bに回転するときの各ギヤ及びローラの動きを以
後「逆転」と呼ぶ。
【0034】ステッピングモータが逆転するとプラネッ
トギヤ26は原稿分離ローラ用変速ギヤ31から離れて
サンギヤ25を中心として反時計方向に回動し、ストッ
パ部材(ブラケット27に当接するピン部材)により回
動(公転)を停止し、駆動力をどこにも伝達しない状態
(中立位置)で保持される。よって、原稿分離ローラ4
は回転しない。一方、CSローラ出力ギヤ29は反時計
方向に回転し、CSローラ9は逆転する。
【0035】次に、図5から図11の一連の読取動作を
述べる。図5において、原稿束3が原稿分離部6に到達
する位置まで挿入され、操作部上のスタートキーを押下
すると、ステッピングモータはまず逆転Bする。原稿分
離ローラ4には駆動力は伝わらず、よって回転しない
(図12a)。CSローラ9はメカタイマー機構が働
き、しばらくは回転しないが(図12a)、CSローラ
出力ギヤ29の突起部29aがCSローラ出力部材30
の突起部30aに突き当たるとCSローラ9は逆転する
(図12(b))。CSローラ9の逆転により完全密着
型イメージセンサ8は図5において右側に移動する。ス
テッピングモータが逆転を停止したとき図6に示すよう
に、完全密着型イメージセンサ8はCSローラ9に対し
て原稿搬送方向上流側に配置された白基準部材22の下
部に位置している。白基準部材22は完全密着型イメー
ジセンサ8の画情報読取部10の上部に、可撓性である
白基準部材22自身の弾性により押圧されている。ここ
で、完全密着型イメージセンサ8は白基準部材22の下
面を読み取りプリスキャン動作を行う。
【0036】プリスキャン動作を終えると、次にステッ
ピングモータは正転Aする。CSローラ9はメカタイマ
ー機構が働きしばらくは回転しないが(図13
(a))、CSローラ出力ギヤ29の突起部29aがC
Sローラ出力部材30の突起部30aに突き当たるとC
Sローラ9は正転する(図13(b))。CSローラ9
の正転により完全密着型イメージセンサ8は図6におい
て左側に移動する。一方、ステッピングモータの正転A
により原稿分離ローラ4も正転(図13(b))し、原
稿束3より原稿7を分離し搬送する。原稿端検知センサ
2 により原稿7の先端が検知されてから、あるステッ
プ数だけステッピングモータが回転したところでステッ
ピングモータは正転を停止する。ステッピングモータが
正転を停止したとき、図7に示すように、完全密着型イ
メージセンサ8は画情報読取部10においてCSローラ
9と接している状態になっていることと、原稿7の先端
がCSローラ9に突き当たっていない状態になっている
ことを満足するようら、CSローラ出力ギヤ29の突起
部29aとCSローラ出力部材30の突起部30aとの
間のメカタイマー機構と分離ローラ出力ギヤ32の突起
部32aと分離ローラ出力部材33の突起部33aとの
間のメカタイマー機構を調整してある。
【0037】次に、ステッピングモータは逆転Bする。
原稿分離ローラ4には駆動力は伝わらず、よって回転し
ない(図14(a))。CSローラ9はメカタイマー機
構が働いていて回転しない(図14(a))。ステッピ
ングモータの逆転は、あるステップ数回転したところで
停止する。CSローラ出力ギヤ29の突起部29aがC
Sローラ出力部材30の突起部30aに突き当たり、C
Sローラ9が回転を開始する前に、ステッピングモータ
の逆転が停止するよう、CSローラ出力ギヤ29の突起
部29aとCSローラ出力部材30の突起部30aとの
間のメカタイマー機構を調整してある。
【0038】次に、ステッピングモータは正転Aする。
ステッピングモータの正転により原稿分離ローラ4も正
転し(図15(a))、原稿7を搬送する。一方、CS
ローラ9はメカタイマー機構が働き、しばらくは回転し
ない(図15(a))。よって、図8に示すように、原
稿7の先端は停止しているCSローラ9に突き当たり、
さらに原稿分離ローラ4の正転により、原稿7の紙の腰
が比較的弱い場合には、図8に示すように、CSローラ
9の付近で原稿7はループを生じる。原稿7の紙の腰が
比較的強い場合には原稿分離部6のところで原稿7と原
稿分離ローラ4との間ですべりが生じる。
【0039】ここで、原稿7が斜めに挿入されたとき、
まず原稿7の左右どちらかの先端(例えば左側の先端と
する)がCSローラ9に突き当たる。CSローラ9は停
止しているため左側の先端はそれ以上進まない。更に、
原稿分離ローラ4は正転するので原稿7の先端でまだC
Sローラ9に突き当たってない部分のみ原稿搬送方向下
流に進む。結局原稿7の先端全てが停止したCSローラ
9に突き当たることになり、よって斜行の補正が行われ
る。メカタイマー機構が働いている間に、原稿分離ロー
ラ4により、搬送し易い原稿から搬送しにくい原稿まで
あらゆる種類の原稿の斜行の補正が終了するような構成
になっている。
【0040】ある一定のステップ数だけステッピングモ
ータが回転してメカタイマー機構が終了し、CSローラ
出力ギヤ29の突起部29aがCSローラ出力部材30
の突起部30aに突き当たるとCSローラ9は正転する
(図15(b))。更に、一定ステップ数だけステッピ
ングモータが回転して画情報読み取りを開始する。ここ
で、原稿7はCSローラ9が正転し始めたときに初めて
噛み込まれる。よって、原稿7の頭出しがいつも一定と
なる。また、原稿7の挿入時の斜行が補正されるため原
稿7の噛み込み時、CSローラ9による搬送力は原稿7
の幅方向全域にわたって加えられる。よって、原稿分離
片5と原稿7の摩擦による抵抗力との間に偶力は発生せ
ず、よって原稿7のスキューの防止を行うものである。
【0041】更に、ステッピングモータは正転し、CS
ローラ9と分離ローラ4は回転を続けて原稿を搬送し
(図16)、図9に示すように、完全密着型イメージセ
ンサ8は画情報読取部10において原稿7の画情報を読
み取る。ここで、CSローラ9の原稿搬送速度は原稿分
離ローラ4の原稿搬送速度よりも速くなるように読取駆
動系が構成されている。また、CSローラ9の原稿搬送
力は原稿分離ローラの原稿引き抜き力よりも強くなるよ
うに完全密着型イメージセンサ8と原稿分離片5に加わ
る付勢力が調整されている。よって、原稿7の搬送速度
はCSローラ9の搬送速度により決定するという構成に
なっている。このため、図9に示すように、原稿7が原
稿分離ローラ4とCSローラ9の両方にわたって搬送さ
れているとき、原稿分離部6からみると原稿7はCSロ
ーラ9によって原稿搬送方向下流側に引っ張られている
ということになる。よって、原稿分離ローラ軸よりも原
稿分離ローラ4の方が速く回転し、原稿分離ローラ出力
ギヤ32の突起部32aは原稿分離ローラ出力部材33
の突起部33aから離れていき、メカタイマー機構が働
くことになる(図16)。
【0042】更に、ステッピングモータは正転を続け、
図10に示すように、原稿7の後端が原稿分離部6を通
過すると、原稿分離部6はCSローラ9から引っ張り力
を受けなくなる。ここで、原稿分離ローラ4にはメカタ
イマー機構が働いているため、しばらくの間原稿7はC
Sローラ9によって搬送されるが、原稿分離ローラ4は
回転しない(図17(a))。しばらくの間原稿7はC
Sローラ9によって搬送されるが、原稿分離ローラ4は
回転しない(図17(a))。原稿分離ローラ出力ギヤ
32の突起部32aが原稿分離ローラ出力部材33の突
起部33aに突き当たると原稿分離ローラ4が回転し始
めるが(図17(b))、このとき原稿7は、ある量だ
け搬送されており、2枚目の原稿7との紙間距離を確実
に取り、原稿端検知センサーS2 で確実に紙間を検知で
きるよう構成されている。なお、図10において、原稿
7の後端を原稿端検知センサーが検知すると、そこから
一定のステップ数だけステッピングモータが回転したと
ころで画情報の読取りが停止する。更に、ステッピング
モータは正転し、画情報の読取りを終了した原稿7は機
外に排出される。
【0043】更に、ステッピングモータは正転し、2枚
目の原稿が原稿分離ローラ4によって搬送される。2枚
目の原稿は図7に示すように、1枚目の原稿7と同様に
CSローラの少し手前で停止する。
【0044】以後、図7から図10に示す動きを繰り返
し原稿束3を1枚ずつ分離し、画情報を読み取ってい
く。
【0045】その後、図11に示すように、原稿有無検
知センサーS1 で原稿無しの状態であることを検知し、
原稿7の後端を原稿端検知センサーS2 が検知すると、
そこから一定のステップ数だけステッピングモータが回
転したところで画情報の読取りが停止し、更にステッピ
ングモータは正転し、画情報の読取りを終了した原稿7
は機外に排出される。ここでステッピングモータの回転
が停止し一連の画情報読取動作が終了し、待機状態とな
る。
【0046】図18〜図20に本実施例の画情報読取動
作のフローチャートを示す。
【0047】まず、スタートボタンを押下すると原稿有
無検知センサーDS(Document Sensor
(S1))がオン(ON)かどうかを見る。すなわち、
原稿が原稿挿入経路上にあるかどうかを見る。オフ(O
FF)ならば原稿が原稿挿入経路上にないと認識してフ
ローは終了、ONならば、次に、DES(Docume
nt Edge Sensor(S2))がONかどう
かを見る。DESがONならば原稿が読取搬送経路にす
でにくわえ込まれており、CSローラを逆転しても完全
密着型イメージセンサは移動しない可能性がある。よっ
て、エラー処理をしてフローは終了となる。DESがO
FFならば原稿が正常な位置に待機していると認識し
て、あるステップ数(S1ステップ)だけモータを逆転
させる。次に、モータを停止してプリスキャンを行う。
次に、モータを正転させる。次にDESがONかどうか
を見て原稿の先端を確認する。OFFならば更にモータ
を正転させる。ONならばまずカウンタ1に0を入力す
る。更にカウンタ2に0を入力する。次にあるステップ
数(S2ステップ)からカウンタ1に入力された数値の
ステップ数を引いたステップ数だけモータを正転させ
る。すなわち、1枚目の原稿の場合カウンタ1は0にな
っているのでモータはS2ステップ正転することにな
る。次に、モータを停止させる。次に、モータをあるス
テップ数(S3ステップ)だけ逆転させる。次にモータ
を停止させる。次にモータをあるステップ数(S4ステ
ップ)だけ正転させる。ここで、画情報の読取りを開始
する。次にDESがONかどうかを見て原稿の後端を確
認する。ONならばそのまま画情報の読取りを続ける。
OFFならば次の行程に移る。まずモータを1ステップ
正転させ、ここでDESがONかどうかを見る。ONな
らばカウンタ1に入力された数値を「1」増やす。OF
Fならばカウンタ1に入力された数値はそのままとす
る。次に、カウンタ2に入力された数値を「1」増や
す。次に、カウンタ2に入力された数値があるステップ
数(S5ステップ)に等しいかどうかを見る。等しくな
い場合にはフローチャート上のの位置に戻り、再度モ
ータを1ステップ正転させる。これを繰り返しカウンタ
2に入力された数値があるステップ数(S5ステップ)
に等しくなったところで、このルーチンから抜ける。ル
ーチンから抜けたとき、カウンタ2に入力された数値は
S5であり、カウンタ1にはDESがONになってから
のステップ数すなわち2枚目の原稿がDESの位置を過
ぎてから進んだステップ数が入力されている。次に、1
枚目の原稿の画情報読取動作を終了する。次に、DSが
ONかどうかを見る。OFFならば2枚目の原稿はない
とと認識して、あるステップ数(S6ステップ)モータ
を正転させて1枚目の原稿を排出してフローは終了とな
る。ONならば2枚目の原稿があると認識してフローチ
ャート上のの位置に戻り、カウンタ2に0を入力す
る。次にあるステップ数(S2ステップ)からカウンタ
1に入力された数値のステップ数を引いたステップ数だ
けモータを正転させる。1枚目の原稿の画情報読取作業
が終了したときに2枚目の原稿はすでにカウンタ2に入
力されたステップ数だけ進んでいるため、(S2−C
1)ステップモータが正転することにより2枚目の原稿
がDESの位置を過ぎて進んだステップ数は結局S2ス
テップとなり、1枚目の原稿と同じステップ数となる。
このように3枚目、4枚目と同様の動作を繰り返し最後
の原稿の読取動作が終了すると、あるステップ数(S6
ステップ)モータを正転させて最後の原稿を排出してフ
ローは終了する。
【0048】完全密着型イメージセンサの読取位置合わ
図21〜図23に本発明の実施例である読取装置におけ
る完全密着型イメージセンサの読取位置合わせの他の方
法の概略図を示す。
【0049】図21は完全密着型イメージセンサ、CS
ローラ及びセンサホルダの概略斜視図であり、図22は
画情報読取時における完全密着型イメージセンサ8とC
Sローラ9の位置関係を示した図であり、図23は白基
準読取時における完全密着型イメージセンサ8とCSロ
ーラ9の位置関係を示した図である。
【0050】図21において、CSローラ9の長手方向
両端部付近に、内径がCSローラ9の軸部の外径とほぼ
同一であり、CSローラ9の軸に対して軽摩擦で回動す
るような円筒状部材であるカラー34a、34bが装着
されている。センサホルダ21は、長手方向両端部に完
全密着型イメージセンサ8の読取ガラス面8aに対して
鉛直方向に突出した、それぞれ2箇所ずつの計4箇所の
突起部35a、35b、36a、36bを持ち、35a
と36a、35bと36bの間隔はカラー34a、34
bの外径よりも大きくなっている。
【0051】図22に示すように、画情報読取時には、
センサホルダ21の読取突き当て部35aの図22にお
いて左側の面がカラー34aに突き当たることによりセ
ンサホルダ21とCSローラ9の原稿搬送方向の位置決
めが行われ、センサホルダ21に装着された完全密着型
イメージセンサ8の画情報読取部10とCSローラ9と
が接するような構成になっている。
【0052】図23に示すように白基準読取時には、セ
ンサホルダ21のプリスキャン突き当て部36aの図2
2において左側の面がカラー34aに突き当たることに
よりセンサホルダ21とCSローラ9の原稿搬送方向の
位置決めが行われ、センサホルダ21に装着された完全
密着型イメージセンサ8の画情報読取部10とCSロー
ラ9と同様に装置本体に固定された白基準部材22とが
接するような構成になっている。図21のカラー34
b、読取突き当て部35b及びプリスキャン突き当て部
36bの間の関係も図22、図23に示したカラー34
a、読取突き当て部35a及びプリスキャン突き当て部
36aの間の関係と同様である。
【0053】図22は画情報読取時とともに待機時の完
全密着型イメージセンサ8とCSローラ9の位置関係を
示した図でもあるが、待機位置からCSローラ9が逆転
し、図23に示すようなプリスキャンの位置まで完全密
着型イメージセンサ8を移動させるとき、CSローラ9
を完全密着型イメージセンサ8が待機位置からプリスキ
ャンの位置まで移動するのに必要なステップ数よりも若
干多いステップ数だけ逆転させ、センサホルダ21のプ
リスキャン突き当て部36aがカラー34aに突き当た
ったあとCSローラ9を完全密着型イメージセンサ8上
で滑らせることにより、何らかの原因で完全密着型イメ
ージセンサ8の移動が正常に行われないとしても完全密
着型イメージセンサ8の画情報読取部10が確実に白基
準部材22に達するようになっている。また待機時に何
らかの原因で完全密着型イメージセンサ8の位置が移動
したとしても、センサホルダ21のプリスキャン突き当
て部36aがカラー34aに突き当たったあとCSロー
ラ9を完全密着型イメージセンサ8上で滑らせることに
より、容易に位置合わせが行えるものである。
【0054】また、図23のプリスキャン位置から図2
2の画情報読取位置まで完全密着型イメージセンサ8を
移動させるときにも、完全密着型イメージセンサ8がプ
リスキャン位置から画情報読取位置まで移動するのに必
要なステップ数よりも若干多いステップ数だけCSロー
ラ9を正転させ、センサホルダ21の読取突き当て部3
5aがカラー34aに突き当たったあとCSローラ9を
完全密着型イメージセンサ8上で滑らせることにより、
何らかの原因で完全密着型イメージセンサ8の移動が正
常に行われないとしても完全密着型イメージセンサ8の
画情報読取部10が確実にCSローラ9に接するように
なっている。
【0055】尚、前項の実施例においてはステッピング
モータの回転方向により機械的に動力伝達の有無を切り
替えるクラッチ機構として、揺動ギヤ列機構を使用して
いるが、バネクラッチやニードルクラッチなど他のクラ
ッチ機構を使用しても同様の効果が得られる。
【0056】尚、更にまた、CSローラと分離ローラと
の間に搬送ローラを配置してもよく、この搬送ローラを
分離ローラと同様に又は単独でオン・オフさせてもよ
い。
【0057】尚、前述の実施例においては原稿搬送ロー
ラ及び白基準を固定とし、完全密着型イメージセンサを
可動としているが、逆に完全密着型イメージセンサを固
定とし原稿搬送ローラ及び白基準を可動としても同様の
効果が得られる。この場合、原稿搬送ローラ及び白基準
を原稿搬送ローラの軸を中心にして回転移動させる手法
と、原稿搬送ローラ及び白基準を平行移動させる手法が
ある。
【0058】もちろん、原稿搬送ローラ及び白基準と完
全密着型イメージセンサの双方を可動可能としてもよ
い。
【0059】又、前述の実施例においては完全密着型イ
メージセンサの相対的移動を原稿搬送ローラにより行っ
ているが、他にモータやソレノイドなどの駆動手段を設
けてその駆動手段により完全密着型イメージセンサを移
動させても前項の実施例と同様の効果が得られる。
【0060】更に、位置決めを突き当て部と原稿搬送ロ
ーラのカラーあるいはストッパ51、52によって行っ
たが、位置の基準はこれに限られるものではない。例え
ば、ガイド21bの両端を基準として、これに軸50が
当接した位置で位置決めを行ってもよい。
【0061】加えて、読取位置あるいはプリスキャン位
置にバネ等の弾性体などの付勢手段により常時付勢して
おき、必要に応じてその付勢に抗して相対的に完全密着
型イメージセンサを移動してもよい。
【0062】又、上記説明は完全密着型イメージセンサ
を用いた例で説明したが、等倍光学系などを使用した他
の形態の密着型イメージセンサにも適用可能であること
はいうまでもない。しかしながら、被写界深度の少なさ
を考えれば完全密着型イメージセンサへの適用は好まし
い。
【0063】前記ガイド21bを有する支持部材21a
はセンサホルダ21と一体成形してもよく、また、ガイ
ド21bの形状は図示される形状に限定されるものでは
なく、支持部材21aの周囲をガイドとしても良いもの
である。原稿搬送ローラは、原稿が正常に送られるので
あればどのような材料も使用できる。またローラ幅は必
ずしも最大読取原稿巾より大きくなくともよく、複数に
分割されていてもよい。
【0064】加えて、原稿搬送ローラは白基準として用
いなくとも良いので所望の色のローラを使用可能であ
る、この場合、黒色とすれば原稿搬送ローラが読取部に
あるとき黒基準として用いることもできる、しかしなが
ら、厚さが薄い原稿のように下地の透過性が高い原稿を
読み取ることを考慮すればできるだけ明度が高いもの、
あるいは明度の高い無彩色を採用するのが望ましく、こ
の点からいえば白ローラとするのは好ましい。
【0065】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の主旨の範囲内において適宜変形して
も良いものである。
【0066】
【発明の効果】本発明に係る原稿読取装置は以上のよう
な構成であるので、コンパクトな構成で持って良好な読
み取りが行えるという効果がある。
【0067】又、原稿分離ローラ及びCSローラの回転
方向の組み合わせとして、 原稿分離ローラ:停止 CSローラ:逆転 原稿分離ローラ:正転 CSローラ:正転 原稿分離ローラ:正転 CSローラ:停止 の3種類のモードを設定し、またメカタイマー機構及び
ステッピングモータの回転方向により機械的に動力伝達
の有無を切り替えるクラッチ機構を設けることで上記3
種類のモードを1個のステッピングモータの正逆回転に
より行うことによっては、プリスキャン、レジストレー
ション及び通常の原稿搬送の全てを行うコンパクトな読
取装置を構成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である読取装置を搭載したファ
クシミリ装置の概略断面図。
【図2】本発明の実施例である読取装置の読取部分の拡
大図。
【図3】本発明の実施例である読取装置の読取部分のプ
リスキャン時の拡大図。
【図4】本発明の実施例である読取装置の読取駆動機構
の概略斜視図である。
【図5】本発明の実施例である読取装置の一連の読取動
作における読取機構の動きを説明するための概略断面図
である。
【図6】本発明の実施例である読取装置の一連の読取動
作におけめる読取機構の動きを説明するための概略断面
図である。
【図7】本発明の実施例である読取装置の一連の読取動
作における読取機構の動きを説明するための概略断面図
である。
【図8】本発明の実施例である読取装置の一連の読取動
作における読取機構の動きを説明するための概略断面図
である。
【図9】本発明の実施例である読取装置の一連の読取動
作における読取機構の動きを説明するための概略断面図
である。
【図10】本発明の実施例である読取装置の一連の読取
動作における読取機構の動きを説明するための概略断面
図である。
【図11】本発明の実施例である読取装置の一連の読取
動作における読取機構の動きを説明するための概略断面
図である。
【図12】上記図5のときの駆動機構の動作説明。
【図13】上記図6のときの駆動機構の動作説明。
【図14】上記図7のときの駆動機構の動作説明。
【図15】上記図8のときの駆動機構の動作説明。
【図16】上記図9のときの駆動機構の動作説明。
【図17】上記図10のときの駆動機構の動作説明。
【図18】本発明の実施例である読取装置の一連の読取
動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の実施例である読取装置の一連の読取
動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明の実施例である読取装置の一連の読取
動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明の実施例である読取装置の完全密着型
イメージセンサの読取位置合わせの方法を説明するため
の概略断面図である。
【図22】本発明の実施例である読取装置の完全密着型
イメージセンサの読取位置合わせの方法を説明するため
の概略断面図である。
【図23】本発明の実施例である読取装置の完全密着型
イメージセンサの読取位置合わせの方法を説明するため
の概略断面図である。
【図24】従来の完全密着型イメージセンサを用いた原
稿読取装置の概略断面図である。
【図25】原稿が斜めに挿入された時の不具合点を示す
概略図。
【符号の説明】
4 原稿分離ローラ 5 原稿分離片 6 原稿分離部 8 完全密着型イメージセンサ 9 CSローラ 10 画情報読取部 22 白基準部材 25 サンギヤ 26 ブラネットギヤ 27 ブラケット 29 CSローラ出力ギヤ 30 CSローラ出力部材 32 原稿分離ローラ出力ギヤ 33 原稿分離ローラ出力部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺嶋 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03G 15/00 107

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送する第1の回転体と、 上記第1の回転体よりも下流側の画像情報読取部に対向
    して設けられ、原稿を搬送する第2の回転体と、 上記第1、2の回転体の回転を制御するモータと、 上記モータの正転時、モータの回転を遅れて上記第2の
    回転体に伝達するメカタイマー機構と、 上記モータの逆転時、上記画像情報読取部と色基準部材
    を相対的に移動してお互いに対向させるプリスキャン手
    段と、 を備え、 上記モータの逆転により、上記画像情報読取部の読取位
    置を色基準部材に合わせてプリスキャンを行い、 上記モータの正転により、上記画像情報読取部の読取位
    置を戻して第2の回転体に合わせ、第1の回転体の正転
    により原稿を搬送し、 上記モータの逆転により、上記メカタイマー機構をセッ
    トし、 上記モータの正転により、第1の回転体を正転させ、上
    メカタイマー機構により第2の回転体を停止させてレ
    ジストレーションしてシートの先端を整合し、その後、
    第2の回転体を正転させて原稿の搬送を行う、事を特徴
    とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 上記モータの逆転時、上記第2の回転体
    を逆転させる伝達手段を備え、第2の回転体の逆転によ
    り上記画像情報読取部と色基準部材を相対的に移動して
    お互いに対向させ、上記モータの正転時、上記画像情報
    読取部の読取位置を戻して第2の回転体に合わせること
    を特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 第1の回転体は、複数枚の原稿から原稿
    を1枚ずつ分離する原稿分離ローラで、第2の回転体
    は、原稿を画像情報読取部に押圧するコンタクトセンサ
    ー(CS)ローラであり、 上記CSローラとCSローラ出力ギヤとの間及び上記原
    稿分離ローラと原稿分離ローラ出力ギヤとの間にそれぞ
    上記メカタイマー機構を設け、 また、上記モータと上記原稿分離ローラ出力ギヤとの間
    にモータの回転方向により機械的に動力伝達の有無を切
    り替えるクラッチ機構を設けたことを特徴とする請求項
    2に記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 メカタイマー機構は、ローラの軸上に
    は、ローラと一体となっているローラ出力部材と、ロー
    ラの軸に対して回動自在になっているローラ出力ギアが
    嵌合されており、上記ローラ出力部材はローラ周方向に
    一部突起部を持ち、又上記ローラ出力ギヤはローラ軸方
    向に一部突起部を有していて、 上記ローラ出力ギヤが回転するときに上記ローラ出力ギ
    ヤの突起部とローラ出力部材の突起部が離れている場合
    と接触している場合があり、両者が離れている場合には
    ローラ出力ギヤの駆動力はローラ出力部材に伝達されず
    すなわちローラは回転しないが、両者が接触している場
    合にはローラ出力ギヤの駆動力はローラ出力部材に伝達
    され、すなわちローラは回転するという構成である請求
    に記載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 モータの回転方向により機械的に動力伝
    達の有無を切り替えるクラッチ機構として、揺動ギア列
    機構を設けたことを特徴とする請求項に記載の原稿読
    取装置。
  6. 【請求項6】 揺動ギア列機構は、サンギヤ及び、スタ
    ッドにより回動自在に軸支されておりサンギヤに常時歯
    合しているプラネットギヤがあり、上記プラネットギヤ
    はブラケットによりサンギヤと接続されており、サンギ
    ヤが回転するとプラネットギヤとブラケットがサンギヤ
    を中心に回動するような構成である請求項に記載の原
    稿読取装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜のいずれかに記載の原
    稿読取装置を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 上記情報処理装置は記録手段を備える請
    求項に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 上記記録手段はインクジェット記録ヘッ
    ドを有する請求項に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 上記インクジェット記録ヘッドは熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出する方式である請求項
    に記載の情報処理装置。
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