JP3371554B2 - 洗浄用樹脂組成物 - Google Patents
洗浄用樹脂組成物Info
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Description
成物に関する。更に詳しくは、Tダイ付押出機を用いて
成形にしたのちの該押出機内に残留する先行樹脂の洗浄
に優れたTダイ付押出機内洗浄用樹脂組成物に関する。
る品種切り替えの際に、スクリュ−やシリンダ−、更に
はTダイ部に付着した先行樹脂が後続樹脂の製品に混入
する事により、外観を損ねる原因となる。特に、先行樹
脂にカ−ボンブラックやグラファイト等を用いた黒色樹
脂から、ナチュラル色の後続樹脂に品種を切り替える
際、押出機の分解掃除や洗浄用樹脂による共洗い等の煩
雑な作業と長時間の生産停止を伴う洗浄作業を強いられ
ている。これらの問題を解決するために、成形機内を洗
浄するための成形機洗浄用樹脂組成物が各種開発されて
いる。
には、熱可塑性樹脂にアルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩2〜30重量%、溌水性化合物(高級脂肪酸金
属塩、ろう、流動パラフィン、合成ワックス等)0.5
〜10重量%を配合した組成物が、特開昭63−662
45号公報には、熱可塑性樹脂にアルキルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム塩2〜30重量%、平均粒子0.00
5〜20μmの粉状の無機化合物(二酸化珪素、珪藻土
等)0.05〜5重量%を配合した組成物が、特開平2
−180941号公報には、熱可塑性樹脂に高級脂肪酸
モノグリセライドのホウ酸エステルのカルシウム塩1〜
20重量%、無機充填剤2〜45重量%を配合した組成
物が、特開平6−93187号公報には、熱可塑性樹脂
に高級脂肪酸モノグリセライドのホウ酸エステルカルシ
ウム塩0.5〜15重量%、平均粒子0.005〜20
μmの無機化合物(無水珪酸等)0.05〜5重量%を
配合した組成物が、特開昭58−14998号公報に
は、分解開始温度が200℃以上であるノニオン系界面
活性剤1〜15重量%、金属石鹸5〜30重量%、無機
充填剤20〜70重量%およびオレフィン系樹脂20〜
70重量%からなる洗浄用樹脂組成物が、特開昭59−
124999号公報には、熱可塑性樹脂、無機充填剤お
よび滑剤からなり、無機充填剤が約30〜70重量%、
滑剤が約1〜30重量%を占めることを特徴とする成形
機内洗浄用樹脂組成物が、それぞれ開示されている。
をTダイ付押出機内の先行着色樹脂の洗浄に使用する
と、該洗浄用樹脂組成物がTダイの中央部だけに流れ
て、両端部は該洗浄用樹脂組成物で置換されずに残り、
後続の洗浄用樹脂を多量に流してもなかなか除去され
ず、後続の樹脂に品種を切替えたあと、突然剥離して後
続の成形品を汚染するという問題点があり、また、着色
剤マスタ−バッチを使用した先行樹脂の洗浄にあって
は、Tダイ付押出機のスクリュ−の供給ゾ−ンに付着し
た着色剤マスタ−バッチペレットが用いた洗浄用樹脂組
成物で除去されず、後続の洗浄用樹脂を多量に流しても
なかなか除去されずに残留し、品種を切替えたあとの成
形品が着色をおこすといった欠点がある。
て出願された特願平6−90644号では、メルトフロ
ーレートが0.3〜2g/10分の低流動性ポリオレフィ
ン樹脂60〜85重量%と該低流動性ポリオレフィンと
は異種のメルトフローレートが10〜50g/10分の高
流動性ポリオレフィン樹脂10〜30重量%、高級脂肪
酸モノグリセライドのほう酸エステルカルシウム塩0.
5〜10重量%、ゼオライト0.1〜5重量%およびエ
チレンビスアマイド0.005〜0.3重量%からなる
Tダイ付押出機内洗浄用樹脂組成物が開示されている。
しかし、洗浄用樹脂組成物として、ポリプロピレンやポ
リエチレンといった異なる2種の樹脂を配合すると、相
溶性の悪さから、一方の樹脂(ポリプロピレンと異なる
樹脂)が機内に残り、後続のポリプロピレンでの置換に
時間がかかる。特に、一方の樹脂がポリエチレンである
と、白濁色が長時間に渡り残るので、このような白濁色
がなくなるまで後続のポリプロピレンを流して置換する
と、該置換に要するポリプロピレンの消費量と作業時間
は大きなものとなる。
した従来技術の欠点を解消し、押出機スクリューの供給
ゾーンに付着した着色ペレットを容易に剥離、除去させ
ることが出来る洗浄用樹脂組成物を提供することであ
る。
題を解決すべく鋭意検討した結果、低流動性結晶ポリプ
ロピレン、軟化点が100〜130℃で溶融粘度が80
0〜3500CPS/180℃の非結晶性ポリプロピレ
ン、高級脂肪酸モノグリセライドのほう酸エステルカル
シウム塩、エチレンビスアマイド、ゼオライトをそれぞ
れ特定量配合することによって、本発明の優れた効果が
得られることを見出し、本発明を完成した。
動性結晶ポリプロピレン60〜85重量%、軟化点が1
00〜130℃であり、JIS−K6862によって測
定した溶融粘度が800〜3500CPS/180℃で
ある非結晶性ポリプロピレン10〜30重量%、高級脂
肪酸モノグリセライドのほう酸エステルカルシウム塩
0.5〜10重量%、ゼオライト0.1〜5重量%およ
びエチレンビスアマイド0.005〜0.3重量%から
なるTダイ付き押出機内洗浄用樹脂組成物。 (2)低流動性ポリプロピレン樹脂が、結晶性プロピレ
ン単独重合体、エチレン含有量5重量%以下の結晶性プ
ロピレン−エチレンブロック共重合体、エチレン含有量
5重量%以下の結晶性プロピレン−エチレンランダム共
重合体、エチレン含有量5重量%以下でブテン−1含有
量が10重量%以下の結晶性エチレン−プロピレン−ブ
テン−1三元共重合体、ブテン−1含有量が10重量%
以下の結晶性プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリエ
チレン、ポリブテン−1およびこれらの2種以上の混合
物のなかから選ばれたメルトフロ−レ−ト0.3〜2.
0g/10分のポリプロピレン樹脂である前記第(1)項
記載のTダイ付押出機内洗浄用樹脂組成物。 (3)非結晶ポリプロピレンが、非結晶ポリプロピレン
ホモポリマー、エチレン並びにブテン−1のうちの1種
類以上を含有する非結晶性ポリプロピレンランダムコポ
リマー、エチレン並びにブテン−1のうちの1種類以上
を含有する非結晶性ブロックコポリマーおよびこれらの
2種以上の混合物であって、JIS−K6862によっ
て測定した溶融粘度が800〜3500CPS/180
℃である前記第(1)項もしくは前記第(2)項記載の
Tダイ付き押出機内洗浄用樹脂組成物。 (4)ゼオライトが有効直径1μm〜100μmの合成
ゼオライトである前記第(1)項ないし前記第(3)項
のいずれか1項に記載のTダイ付押出機内洗浄用樹脂組
成物。
〜2g/10分の低流動性ポリプロピレン樹脂としては、
結晶性プロピレン単独重合体、エチレン含有量5重量%
以下の結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体、
エチレン含有量5重量%以下の結晶性プロピレン−エチ
レンランダム共重合体、エチレン含有量5重量%以下で
ブテン−1含有量が10重量%以下の結晶性エチレン−
プロピレン−ブテン−1三元共重合体、ブテン−1含有
量が10重量%以下の結晶性プロピレン−ブテン−1共
重合体、ポリエチレン、ポリブテン−1もしくはこれら
の2種以上の混合物をあげることができ、好ましくはメ
ルトフロ−レ−トが0.4〜1.5g/10分の結晶性ポ
リプロピレン単独重合体、エチレン含有量が5重量%以
下の結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体、エ
チレン含有量が5重量%以下の結晶性プロピレン−エチ
レンランダム共重合体もしくはこれらの2種以上の混合
物であって、メルトフロ−レ−トが0.3〜3g/10分
のものをあげることができる。該低流動性ポリプロピレ
ン樹脂の配合割合は組成物に対して60〜85重量%、
好ましくは65〜85重量%である。
としては非結晶性ポリプロピレンホモポリマー、エチレ
ン並びにブテン−1のうちの1種類以上を含有する非結
晶性ポリプロピレンランダムコポリマー、エチレン並び
にブテン−1のうち1種類以上を含有する非結晶性ブロ
ックコポリマーおよびこれらの2種類以上の混合物であ
って、JIS−K2207による軟化点が100〜13
0℃であり、JIS−K6882における溶融粘度が8
00〜3500CPS/180℃であるものを用いる
と、ダイの両端部の洗浄だけでなく、スクリュ−の供給
部に付着した着色剤マスタ−バッチペレットに洗浄用樹
脂組成物中の高級脂肪酸モノグリセライドのほう酸エス
テルカルシウム塩が十分接触浸透し、該着色剤マスタ−
バッチペレットの除去、洗浄も容易に行えるので好まし
い。このような非結晶性ポリプロピレンとしては、千葉
ファインケミカル(株)のアタックチックポリプロピレン
(商品名、サンアタック)が好ましい。
30℃を越えると洗浄用組成物がスクリュー供給部を溶
融せずに通過するため、スクリュー供給部に付着した着
色剤マスターバッチペレットに対する洗浄用樹脂組成物
中の高級脂肪酸モノグリセライドのほう酸エステルカル
シウム塩の浸透が不十分となり、着色剤マスターバッチ
ペレットは除去されにくい。一方、非結晶性ポリプロピ
レンの軟化温度が100℃未満の場合、洗浄用樹脂組成
物のメルトフローレートが高くなり、Tダイ両端に付着
した先行樹脂を除去しにくくなり好ましくない。また、
軟化温度が100℃未満の非結晶ポリプロピレンは、工
業的な製造が困難である。
0CPS未満では、洗浄用組成物を造粒する時、押出機
から吐出するストランドが粘着し易く、一定の形状と大
きさの粒子を作ることが困難となり好ましくない。一
方、溶融粘度が3500CPSを越えると、洗浄用樹脂
組成物がスクリュー供給部でスクリューにからみつきに
くくなり、付着した着色剤マスターバッチの除去が困難
となり好ましくない。
成物に対して10〜30重量%である。該配合量が10
重量%未満では、洗浄用樹脂組成物中の低流動性ポリプ
ロピレン樹脂の含有量が多くなり、その結果、Tダイ付
押出機のダイ両端部の洗浄が困難になるとともに、スク
リュー供給部に付着した着色剤マスタ−バッチの剥離除
去が困難となる。また、該配合量が30重量%を超える
と、押出機およびTダイを通過する洗浄用樹脂組成物が
軟らかくなりすぎ、Tダイの両端部の洗浄が困難にな
る。
ドのほう酸エステルのカルシウム塩は、炭素数11〜1
7のアルキル基を持つ高級脂肪酸モノグリセライドを原
料とするほう酸エステルのカルシウム塩であり、これら
の塩の配合量は組成物に対して0.5〜10重量%、好
ましくは1.0〜7.5重量%である。該含有量が0.
5重量%未満では、押出機内に存在する先行樹脂を洗浄
する効果が小さく、また10重量%を超えると、洗浄用
樹脂組成物の溶融流動性が高くなり、該洗浄用樹脂組成
物がTダイ中央部に集中して流れるため、Tダイの両端
部に存在する先行樹脂の除去が困難となる。
ステルのカルシウム塩は、高級脂肪酸モノグリセライド
とほう酸とを、例えばモル比1:0.2〜1:1、反応
温度95〜200℃で反応させ、次いで得られた反応生
成物を水酸化カルシウムで中和することによって得るこ
とができる。該高級脂肪酸モノグリセライドとしては、
ステアリン酸モノグリセライド、ラウリン酸モノグリセ
ライド、ベヘン酸モノグリセライド等があげられ、ま
た、該ほう酸としては通常市販されているほう酸、無水
ほう酸等を用いればよい。具体例としては“GX−80
76”の商品名で第一工業製薬(株)より市販されてい
る高級脂肪酸モノグリセライドのほう酸エステルカルシ
ウム塩をあげることができる。
ルミニウム含水珪酸鉱物即ち結晶アルミナ、シリケ−ト
の含水アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩類であ
り、金属としてNa、K、Ca等の天然ゼオライトおよ
び合成ゼオライトをあげることができ、有効直径が1μ
m〜100μmのものが好ましい。有効直径が1μm未
満では、吸着され得るものが限定されるため、得られる
洗浄用樹脂組成物の洗浄力が弱くなる。また、100μ
mを超えると、該ゼオライトが押出機内に滞留し、後続
の成形品の外観性を悪化させる原因となり得られる成形
品の品質を損なう可能性がある。
物に対して0.1〜5.0重量%が好ましく、0.5重
量%未満の配合量では洗浄効果が無く、また5.0重量
%を超えると得られる洗浄用樹脂組成物の滑性が強くな
り、洗浄効果が低下する。用いるゼオライトの具体例と
しては“モレキュラ−シ−ブ13X”の商品名でユニオ
ン昭和(株)より市販されているゼオライトをあげるこ
とができる。本発明で用いるエチレンビスアマイドとし
てはエチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビス
パルミチン酸アマイド等をあげることができる。
5〜0.3重量%である。該配合量が0.005重量%
未満では、得られる洗浄用樹脂組成物のスクリューへの
粘着が起こり易く、洗浄に使用した後に、後続の洗浄用
樹脂によって置換されにくいので洗浄用樹脂の使用量が
多くなり好ましくない。また、0.3重量%を超えた配
合量では、得られる洗浄用樹脂組成物の滑性が強すぎ
て、洗浄効果が低下するので好ましくない。
じてステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類や、カルナバーワ
ックス、ポリエチレンワックス等のワックス類を添加す
ることができる。
リプロピレン、非結晶ポリプロピレン、高級脂肪酸モノ
グリセライドのほう酸エステルカルシウム塩、ゼオライ
トおよびエチレンビスアマイドの各所定量を攪拌混合装
置を用いて混合することによって得られ、また、溶融温
度170〜270℃で溶融混練押出してペレット状にし
ても得られる。攪拌混合装置としてはヘンシェルミキサ
−(商品名)、ス−パ−ミキサ−、タンブラ−ミキサ
−、リボブレンダ−等の攪拌混合装置を使用すればよ
い。また押出機としては、一軸押出機、二軸押出機、コ
ニ−ダ−等を使用することができる。ペレット化は押し
出されたストランドを水中カット、霧中カットもしくは
空中カットすればよい。
ト状のものが好ましい。本発明の洗浄用樹脂組成物は、
射出成形機、押出成形機、ブロ−成形機にも使用するこ
とができるが、ポリプロピレンシート又はフィルムを成
形するTダイ付押出機の洗浄において特にその効果を発
揮する。Tダイ付押出機としては、一軸押出機、二軸押
出機の何れでもよく、スクリュ−はフルフライトスクリ
ュ−および強混練を目的とした形状のスクリュ−(例え
ばダルメ−ジスクリュ−)を装着した押出機をあげるこ
とができる。また、装着するTダイは、フラットフィル
ムやシ−トを成形する一般的なT字形のストレ−トマニ
ホ−ルド型、コ−トハンガ−型、フィッシュテ−ル型等
のTダイをあげることができる。
スクリ−ンパックを着けたまま通常のポリプロピレン樹
脂を用いた成形と同じ回転数、吐出量で洗浄することが
できる。また、洗浄後に用いる洗浄用樹脂による洗浄は
洗浄用樹脂組成物を用いた洗浄と同じ条件で実施でき
る。洗浄の対象となる先行樹脂は有機又は無機顔料で着
色したポリプロピレン、充填剤含有ポリプロピレンであ
る。また溶融粘度とはJIS−K6882(b型回転粘
度計によるB法)に記載の180℃における粘度(単位
CPS)であり、軟化点とはJIS−K2207(環球
法)による測定温度である。
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
ート(JIS−K6758:230℃)0.5g/10分
のプロピレン単独重合体83.2Kg(10.4重量
%)、非結晶性ポリプロピレンとして、軟化点102
℃、溶融粘度1160CPS/180℃のアタックチッ
クポリプロピレン[APP−1:千葉ファインケミカル
(株)製]を10.4Kg(10.4重量%)、高級脂肪酸
モノグリセライドを原料とするほう酸エステルのカルシ
ウム塩[商品名GX−8076、第一工業製薬(株)
製]3.50Kg(3.50重量%)、平均粒子10μm
以下のゼオライト[商品名13X、ユニオン昭和(株)
製]2.89Kg(2.89重量%)、エチレンビスステ
アリン酸アマイド0.01Kg(0.01重量%)を内容
積300Lの高速ミキサーに入れて2分間攪拌し、つい
で得られた混合物をスクリュー径50mmφの二軸押出機
に投入してシリンダー温度220℃で押出し、ストラン
ドをペレタイザーにかけて乳白色の粒状の洗浄用樹脂組
成物を得た。該洗浄用組成物を用いてTダイ付押出洗浄
機で洗浄テストを行った。テストに用いたTダイ付き押
出機は、シリンダ−径65mmφで、L/D=28の単軸
押出機に、幅500mmのTダイを装着したものを用い
た。押出温度はシリンダ−部220℃、ダイ部250℃
に設定した。先行樹脂としてフタロシアニンブル−着色
剤マスタ−バッチ(商品名ECE0507:東洋インキ
(株)製)を2%混合したポリプロピレン(JIS−K6
758:230℃)2.0g/10分を50Kg投入して、
厚さ3mmのブル−着色シ−トを製膜した。着色ポリプロ
ピレンを流し終わった後、前記洗浄用樹脂組成物を15
Kg、該押出機のホッパ−に入れて押し出し、先行樹脂で
ある着色ポリプロピレンを洗浄した。洗浄開始後10分
でダイから押出されるシ−トの両端部のブル−色は消色
した。洗浄用樹脂組成物を流し終わったのち、洗浄用樹
脂として、ナチュラル色ポリプロピレン(メルトフロ−
レート2.0g/10分)を用いて機内を洗浄した。洗浄
用樹脂組成物が除去されるまでに消費した洗浄用ポリプ
ロピレンは5Kgであった。また、洗浄用樹脂組成物を流
し始めてから、洗浄用ポリプロピレンを流し終えるまで
の時間は9分であった。洗浄終了後、押出機を停止して
スクリュ−を抜き出した。スクリュ−は供給部および混
練部とも先行樹脂である着色樹脂の汚れは見られなかっ
た。これら結果を表1に示す。
実施例1に準拠し、攪拌混合、造粒を行い洗浄用樹脂組
成物を得た(表中、結晶性ポリプロピレンは、結晶性プ
ロピレン単独重合体を表し、結晶性P−Eブロックは、
エチレン含有量5重量%の結晶性プロピレン−エチレン
ブロック共重合体を表し、APP−2は、千葉ファイン
ケミカル(株)製のアタックチックポリプロピレンを表
す)。得られた洗浄用樹脂組成物用いた以外は、実施例
1に準拠して、洗浄テストを行った結果、ダイの両端部
は何れもブル−色が消え、スクリュ−も全面にわたり先
行樹脂である着色樹脂の汚れは見られなかった。これら
の結果を表1に示す。
実施例1に準拠し、攪拌混合、造粒を行い洗浄用樹脂組
成物を得た。得られた洗浄用樹脂組成物用いた以外は、
実施例1に準拠して、洗浄テストを行い、これらの結果
を表2に示す。
分を表2記載の配合量用いた以外は、実施例1に準拠し
て、洗浄用樹脂組成物を得、洗浄テストを行った結果、
置換用ポリプロピレンを30kg要し、洗浄時間に35分
を要した。また、ダイ両端のブルー色はとれたが、スク
リュー供給部にブルー色が残っていた。これらの結果を
表2に示す。
実施例1に準拠し、攪拌混合、造粒を行い洗浄用樹脂組
成物を得た(表中、APP−3、APP−4は、千葉フ
ァインケミカル(株)製のアタックチックポリプロピレン
を表す)。得られた洗浄用樹脂組成物用いた以外は、実
施例1に準拠して、洗浄テストを行った結果、比較例4
には、ダイ両端にブルー色が残り、比較例5には、スク
リュー供給部にブルー色が残っていた。これらの結果を
表2に示す。
イ付押出機内を洗浄すると、Tダイの両端部も短時間に
少量の洗浄用樹脂を使用するだけで容易に洗浄すること
ができ、また軟化点が100〜130℃、溶融粘度が8
00〜3500CPS/180℃の非結晶ポリプロピレ
ンを用いると、Tダイの両端部の洗浄はもちろん、スク
リュ−供給部に付着した着色剤マスターバッチペレット
の除去も短時間に少量の洗浄用樹脂を使用するだけで容
易に行うことができる。このことは、実施例1〜3より
明らかであり、本願発明の洗浄用樹脂組成物を用いたも
のは、置換用PPの消費量が少なくてすみ、洗浄時間も
通常の半分以下の時間ですむ上、洗浄性も極めて良好
で、洗浄後のダイス両端やスクリュー供給部に汚れが全
く認められなかった。
Claims (4)
- 【請求項1】メルトフローレートが0.3〜2g/10分
の低流動性結晶ポリプロピレン60〜85重量%、軟化
点が100〜130℃であり、JIS−K6862によ
って測定した溶融粘度が800〜3500CPS/18
0℃である非結晶性ポリプロピレン10〜30重量%、
高級脂肪酸モノグリセライドのほう酸エステルカルシウ
ム塩0.5〜10重量%、ゼオライト0.1〜5重量%
およびエチレンビスアマイド0.005〜0.3重量%
からなるTダイ付き押出機内洗浄用樹脂組成物。 - 【請求項2】低流動性ポリプロピレン樹脂が、結晶性プ
ロピレン単独重合体、エチレン含有量5重量%以下の結
晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体、エチレン
含有量5重量%以下の結晶性プロピレン−エチレンラン
ダム共重合体、エチレン含有量5重量%以下でブテン−
1含有量が10重量%以下の結晶性エチレン−プロピレ
ン−ブテン−1三元共重合体、ブテン−1含有量が10
重量%以下の結晶性プロピレン−ブテン−1共重合体、
ポリエチレン、ポリブテン−1およびこれらの2種以上
の混合物のなかから選ばれたメルトフロ−レ−ト0.3
〜2.0g/10分のポリプロピレン樹脂である請求項1
記載のTダイ付押出機内洗浄用樹脂組成物。 - 【請求項3】非結晶ポリプロピレンが、非結晶ポリプロ
ピレンホモポリマー、エチレン並びにブテン−1のうち
の1種類以上を含有する非結晶性ポリプロピレンランダ
ムコポリマー、エチレン並びにブテン−1のうちの1種
類以上を含有する非結晶性ブロックコポリマーおよびこ
れらの2種以上の混合物であって、JIS−K6862
によって測定した溶融粘度が800〜3500CPS/
180℃である請求項1もしくは請求項2記載のTダイ
付き押出機内洗浄用樹脂組成物。 - 【請求項4】ゼオライトが有効直径1μm〜100μm
の合成ゼオライトである請求項1ないし請求項3のいず
れか1項に記載のTダイ付押出機内洗浄用樹脂組成物。
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JP17963194A JP3371554B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 洗浄用樹脂組成物 |
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JPH0820688A JPH0820688A (ja) | 1996-01-23 |
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