JP3109627B2 - インフレ−ションフィルム用押出機内洗浄用樹脂組成物 - Google Patents
インフレ−ションフィルム用押出機内洗浄用樹脂組成物Info
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Description
−ションフィルム用押出加工成形機に使用する洗浄用樹
脂組成物に関する。
は、使用樹脂の品種切り替えの際には先行樹脂の影響を
排除するために各種の手段が取られている。特に着色さ
れた樹脂の成形では、青色、黒色などの濃色系の品種か
ら白色などの淡色系の品種に切り替える際に、成形機の
分解掃除や洗浄用樹脂による共洗いなどの繁雑な作業と
長時間の生産停止をともなう洗浄作業をしいられてき
た。これらの問題を解消する方法として、成形機内を洗
浄するための洗浄用樹脂組成物が各種開発されている。
たとえば特開昭62−195045号には、熱可塑性樹
脂にアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩2〜30
重量%、撥水性化合物(高級脂肪酸金属塩、ろう、流動
パラフィン、合成ワックスなど)0.5〜10重量%を
配合した組成物が、特開昭63−66245号には、熱
可塑性樹脂にスルホン酸の中性塩2〜30重量%、平均
粒径0.005〜20μmの粉状の無機化合物(二酸化
珪素、珪藻土など)0.05〜5重量%、を配合した組
成物が、特開平2−180941号には、熱可塑性樹脂
に高級脂肪酸モノグリセライドの硼酸エステルのカルシ
ュウム塩1〜20重量%、無機充填剤2〜45重量%、
を配合した組成物が、特開昭58−149998号に
は、分解開始温度が200℃以上であるノニオン系界面
活性剤1〜15重量部、金属石鹸5〜30重量部、無機
充填剤20〜70重量部、及びオレフィン系樹脂20〜
70重量部からなる洗浄用樹脂組成物が、特開昭59−
124999号には、熱可塑性樹脂、無機充填剤および
滑剤からなり、無機充填剤が約30〜70重量%、滑剤
が約1〜30重量%を占めることを特徴とする成形機内
洗浄用樹脂組成物が、提案されている。
をインフレ−ションフィルム用押出機の洗浄に使用する
場合、該洗浄用樹脂組成物が発泡したり、特開平2−1
80941号公報に開示の多量の無機充填剤を含む洗浄
用樹脂組成物を用いる場合、該無機充填剤に起因して後
続のフィルムに穴あき現象が発生し、成形されてくるフ
イルムを製膜して巻き取ることができず、製膜工程以後
の工程を一時中断して押出機内を洗浄し,機内の洗浄が
終了したのち、後続のフイルム製造に当たり、再びフイ
ルムを膨らませ、フイルムの肉厚や偏肉を調整し、冷却
ロールの間にフイルムを通し、コロナ放電装置、印刷装
置を経て、巻取機に導くといった煩雑な作業を再開しな
ければならないといった欠点がある。また、このとき発
生するフィルムのスクラップは巻き取れないのでかさば
り、整理するのに多くの時間と労力が必要となる。
ごとく一連の工程が連続して運転されているインフレ−
ションフィルム用押出機の洗浄にあたり、上述の一連の
工程の運転を中断することなく、安定した押出機の運転
を継続しつつ、しかも早急に機内の洗浄ができるといっ
た、公知の洗浄用樹脂組成物にはない特徴を持った洗浄
用樹脂組成物を開発すべく鋭意研究した。その結果、熱
可塑性樹脂に、高級脂肪酸モノグリセライドの硼酸エス
テルのカルシュウム塩および特定の平均粒径を有する無
水珪酸の特定量とが含有された樹脂組成物が、上記問題
を解決できる優れた洗浄能力をもつインフレ−ションフ
ィルム用押出機内洗浄用樹脂組成物(以下、単に押出機
内洗浄用樹脂組成物という)になることを見い出し、本
発明を完成した。
する。 (1)熱可塑性樹脂に、組成物に対して0.5〜15重
量%の高級脂肪酸モノグリセライドの硼酸エステルのカ
ルシュウム塩および組成物に対して0.1〜1.5重量
%の、平均粒径0.005〜20μmの無水珪酸とが含
有された押出機内洗浄用樹脂組成物。 (2)熱可塑性樹脂が低密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、MS樹脂も
しくはポリ塩化ビニルである押出機内洗浄用樹脂組成
物。 (3)押出機内洗浄用樹脂組成物がペレット状である前
記(1)に記載の押出機内洗浄用樹脂組成物。
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチ
ルペンテンなどのポリ、オレフィン類、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメチルメタアクリレ−ト、ABS樹脂、MBS
樹脂、AS樹脂、MS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂など
を単独または2種類以上混合して使用することができ
る。
イドの硼酸エステルのカルシュウム塩は、炭素数11〜
17のアルキル基を持つ高級脂肪酸モノグリセライドを
原料とする硼酸エステルのカルシュウム塩であり、これ
らの塩は単独でもしくは2種以上混合して使用すること
ができ、その使用割合は組成物に対して0.5〜15重
量%、好ましくは1〜10重量%特に好ましくは1〜8
重量%である。使用割合が0.5重量%未満では、押出
機の洗浄効果が小さく、15重量%を超えると、製膜お
よび巻き取りができなくなる。
グリセライドと硼酸を例えばモル比1:0.2〜1、反
応温度95〜200℃で反応させ、ついで得られた反応
生成物を水酸化カルシウムで中和することによって得る
ことができる。係る高級脂肪酸モノグリセライドとして
はステアリン酸モノグリセライド、ラウリン酸モノグリ
セライド、ミリスチン酸モノグリセライド、パルミチン
酸モノグリセライド、ベヘン酸モノグリセライドなどが
挙げられ、また、硼酸としては通常市販されている硼
酸、無水硼酸などが挙げられる。また、GX−8076
の商品名で第一工業製薬(株)より市販されている該カ
ルシウム塩を使用しても良い。
が0.005〜20μmのものである。0.005μm
より細かいものは、かさばるため樹脂とのブレンドが困
難となり、また、20μmを超えると、洗浄時にフィル
ムやシ−トの穴あきが起きやすくなる。該無水珪酸の使
用割合は0.1〜1.5重量%、好ましくは0.3〜
1.3重量%である。該使用割合が0.1重量%未満で
は、押出機内の洗浄効果が小さく、また、1.9重量%
を超えると、洗浄時にフィルムやシ−トの穴あきが起き
やすくなる。該無水珪酸も通常市販されているものを使
用すれば良い。
要に応じて、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類や、カル
ナバ−ワックス、ポリエチレンワックス等のワックス類
を添加できる。本発明の組成物は、熱可塑性樹脂、高級
脂肪酸モノグリセライドの硼酸エステルのカルシュウム
塩もしくはマグネシウム塩および特定粒径の無水珪酸の
所定量を撹拌混合装置を用いて混合することによって得
られ、また、溶融混練温度170〜300℃で溶融混練
押出し、ペレット状にして得ることもできる。撹拌混合
装置としてはヘンセルミキサ−(商品名)、ス−パ−ミ
キサ−、タンブラ−ミキサ−、リボンブレンダ−などの
通常の撹拌混合装置を使用すれば良い。また押出機とし
ては、1軸押出機、2軸押出機、コニ−ダ−等を使用す
ることができる。ペレット化は押出されたストランドを
水中カット、霧中カットもしくは空中カットすればよ
い。
具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるも
のではない。
(JISK6760:190℃)2.0g/10min の
ホモポリマ−)2.70Kg,直鎖状低密度ポリエチレン
(メルトインデックス(JISK6760:190℃)
0.4g/10min のホモポリマ−)2.00Kg、高級
脂肪酸モノグリセライドを原料とする硼酸エステルのカ
ルシュウム塩(GX−8076、第一工業製薬(株)
製)0.25Kg、平均粒径1.8μmの無水珪酸(サイ
ロイド(商標)244、富士デビソン(株)製)0.0
4Kg、ステアリン酸亜鉛0.01Kgを内容積20Lの高
速ミキサ−にて回転数500rpm で2分間撹拌して混合
した。この混合物をL/Dが30で、シリンダ−径が3
0mmの2軸押出機に供給し、シリンダ−温度190℃、
ダイス温度200℃の条件でストランドを押出し、水槽
中で冷却し、ペレタイザ−でカットして乳白色で粒状の
押出機内洗浄用樹脂組成物を得た。この押出機内洗浄用
樹脂組成物を用いて下記の洗浄テストを実施した。
用押出機のホッパ−に低密度ポリエチレン(メルトイン
デックス5.0g/10min)5.0Kgとグリ−ン色
カラ−マスタ−バッチ0.1Kgをブレンドしたものを投
入して、シリンダ−温度及びダイス温度200℃の条件
でインフレ−ションフィルムを製膜し、ロ−ルで冷却
し、巻き取りを行った。ホッパ−中の原料が無くなる寸
前に、前記洗浄用樹脂組成物3Kgをホッパ−に投入して
連続して押し出した。押出機のモ−タ−のアンペア変
動、樹脂圧、吐出量の変動は殆ど無く、インフレ−ショ
ンフィルムの穴あきもなく、先行品に引き続き連続して
巻き取るとができた。 グリ−ン色は洗浄用樹脂組成物
を流し始めて10分できえた。ホッパ−中の洗浄用樹脂
組成物が無くなる寸前に、無色の低密度ポリエチレン
(メルトインデックス5.0g/10min)を投入し
て連続して押出し、インフレ−ションフイルムを製膜し
た。押出機のモ−タ−のアンペア変動、樹脂圧、吐出量
の変動は殆ど無く、インフレ−ションフィルムの穴あき
もなく、洗浄用樹脂組成物に引き続き連続して巻き取る
とができた。低密度ポリエチレンを流し始めて6分で洗
浄用樹脂組成物の影響が無くなり、均一な半透明なフィ
ルムが得られた。このときまでに消費した低密度ポリエ
チレンは1.7Kgであった。
で、実施例1に準拠してインフレ−ションフィルムを製
膜し、ロ−ルで冷却し、巻き取りを行い、押出機内洗浄
用樹脂組成物を使用せずに無色の低密度ポリエチレン
(メルトインデックス5.0g/10min)を投入し
て連続して押し出した。押出機のモ−タ−のアンペア変
動、樹脂圧、吐出量の変動は殆ど無く、インフレ−ショ
ンフィルムの穴あきもなく、先行品に引き続き連続して
巻き取るとができたが、グリ−ン色が消えるまでに90
分かかり、消費した低密度ポリエチレンは25Kgであっ
た。
(JISK6760:190℃)2.0g/10min の
ホモポリマ−)2.62Kg,直鎖状低密度ポリエチレン
(メルトインデックス(JISK6760:190℃)
0.4g/10min のホモポリマ−)2.00Kg、高級
脂肪酸モノグリセライドを原料とする硼酸エステルのカ
ルシュウム塩(GX−8076(商品名)第一工業製薬
(株)製)0.25Kg、平均粒径1.8μmの無水珪酸
(サイロイド(商標)224富士デビソン(株)製)
0.12Kg、ステアリン酸亜鉛0.01Kgを内容積20
Lの高速ミキサ−にて回転数500rpm で2分間撹拌し
て混合した。この混合物を実施例1に準拠して溶融混練
押出し、粒状の洗浄用樹脂組成物を得た。
用押出機で、同条件でインフレ−ションフィルムを製膜
し、ロ−ルで冷却し、巻き取りを行い、上記洗浄用樹脂
組成物3Kgを実施例1と同様の方法で押し出した。グリ
−ン色は11分で消えた。しかし、インフレ−ションフ
ィルムに穴あきを生じてチュ−ブが潰れて、連続して巻
き取れなくなった。無色の低密度ポリエチレン(メルト
インデックス5.0g/10min)に切り替えてか
ら、再び巻き取りを実施した。再スタ−トから安定した
フィルムが出始めるまでに40分かかり、消費した低密
度ポリエチレンは12Kgであった。
(JISK6760:190℃)2.0g/10min の
ホモポリマ−)2.70Kg,直鎖状低密度ポリエチレン
(メルトインデックス(JISK6760:190℃)
0.4g/10min のホモポリマ−)2.00Kg、高級
脂肪酸モノグリセライドを原料とする硼酸エステルのカ
ルシュウム塩(GX−8076(商品名)第一工業製薬
(株)製)0.25Kg、平均粒径36.8μmの無水珪
酸(サイロイド(商標)富士デビソン(株)製)0.0
4Kg、ステアリン酸亜鉛0.01Kgを内容積20Lの高
速ミキサ−にて回転数500rpm で2分間撹拌して混合
した。この混合物を実施例1と同じ条件で押し出し、粒
状の洗浄用樹脂組成物を得た。
用押出機で、同条件でインフレ−ションフィルムを製膜
し、ロ−ルで冷却し、巻き取りを行い、上記洗浄用樹脂
組成物3Kgを実施例1と同様の方法で押し出した。グリ
−ン色は13分で消えた。しかし、インフレ−ションフ
ィルムに穴あきを生じてチュ−ブが潰れて、連続して巻
き取れなくなった。無色の低密度ポリエチレン(メルト
インデックス5.0g/10min)に切り替えてか
ら、再び巻き取りを実施した。再スタ−トから安定した
フィルムが出始めるまでに45分かかり、消費した低密
度ポリエチレンは13Kgであった。なお、実施例1と比
較例1〜3における洗浄時間と使用材料を表1にまとめ
て示した。
(JISK7210:200℃)1.6g/10min の
ホモポリマ−)4.54Kg、高級脂肪酸モノグリセライ
ドを原料とする硼酸エステルのマグネシウム塩(市販品
であればその品名を具体的に記載)0.40Kg、平均粒
径11.3μmの無水珪酸(市販品であればその品名を
具体的に記載)0.05Kg、ステアリン酸マグネシウム
0.01Kgを内容積20Lの高速ミキサ−にて回転数5
00rpm で2分間撹拌して混合した。この混合物を実施
例1と同じ条件で溶融混練、押出し、粒状の押出機内洗
浄用樹脂組成物を得た。
−ション用押出機のホッパ−にポリスチレン(メルトフ
ロ−インデックス2.5g/10min )5.0Kgとブル
−色カラ−マスタ−バッチ0.1Kgをブレンドしたもの
を投入して、シリンダ−温度及びダイス温度200℃の
条件でインフレ−ションフィルムを製膜し、ロ−ルで冷
却し、巻き取りを行った。ホッパ−中の原料が無くなる
寸前に、前記洗浄用樹脂組成物3Kgをホッパ−に投入し
て連続して押し出した。押出機のモ−タ−のアンペア変
動、樹脂圧、吐出量の変動は殆ど無く、インフレ−ショ
ンフィルムの穴あきもなく、先行品に引き続き連続して
巻き取るとができた。 ブル−色は洗浄用樹脂組成物を
流し始めて10分できえた。ホッパ−中の組成物が無く
なる寸前に、無色のポリスチレン(メルトフロ−インデ
ックス2.5g/10min)を投入して連続して押し
出した。押出機のモ−タ−のアンペア変動、樹脂圧、吐
出量の変動は殆ど無く、インフレ−ションフィルムの穴
あきもなく、組成物に引き続き連続して巻き取るとがで
きた。ポリスチレンを流し始めて5分で組成物の影響が
無くなり、均一な透明フィルムが得られた。消費したポ
リスチレンは1.3Kgであった。
(JISK6760:190℃、2.16Kgf )0.3g/
10min のホモポリマ−)4.80Kg,高級脂肪酸モノ
グリセライドを原料とする硼酸エステルのカルシュウム
塩(GX−8076(商品名)第一工業製薬(株)製)
0.17Kg、平均粒径1.8μmの微粒子無水珪酸(サ
イロイド(商標)富士デビソン(株)製)0.02Kg、
ステアリン酸カルシュウム0.01Kgを内容積20Lの
高速ミキサ−にて回転数500rpm で2分間撹拌して混
合した。この混合物を実施例1と同じ条件で溶融混練押
出し、粒状の押出機内洗浄用樹脂組成物を得た。シリン
ダ−径が40mmのインフレ−ション用押出機のホッパ−
に高密度ポリエチレン(メルトインデックス2.5g/
10min )5.0Kgとブル−色カラ−マスタ−バッチ
0.1Kgをブレンドしたものを投入して、シリンダ−温
度及びダイス温度230℃の条件でインフレ−ションフ
ィルムを製膜し、ロ−ルで冷却し、巻き取りを行った。
樹脂組成物3Kgを流し、引き続き無色高密度ポリエチレ
ン(メルトインデックス)2.5g/10min )で置換
した。 実施例1と同様、インフレ−ションフィルムを
巻き取りながら洗浄できた。ブル−色は洗浄用樹脂組成
物を流し始めて12分で消え、高密度ポリエチレンで置
換しはじめて、7分で組成物の影響が無くなり、均一な
半透明フィルムが得られた。消費した高密度ポリエチレ
ンは1.7Kgであった。
ISK6758:230℃)1.0g/10min のホモ
ポリマ−)4.30Kg、高級脂肪酸モノグリセライドを
原料とする硼酸エステルのカルシウム塩(GX−807
6(商品名)第一工業製薬(株)製)0.60Kg、平均
粒径1.8μmの微粒子無水珪酸(サイロイド(商標)
富士デビソン(株)製)0.08Kg、ステアリン酸マグ
ネシュウム0.02Kgを内容積20Lの高速ミキサ−に
て回転数500rpm で2分間撹拌して混合した。この混
合物を実施例3と同じ条件で溶融混練、押出し、粒状の
押出機内洗浄用樹脂組成物を得た。
−ション用押出機のホッパ−にポリプロピレン(メルト
フロ−レ−ト1.7g/10min )5.0Kgとブル−色
カラ−マスタ−バッチ0.1Kgをブレンドしたものを投
入して、シリンダ−温度及びダイス温度230℃の条件
でインフレ−ションフィルムを製膜し、ロ−ルで冷却
し、巻き取りを行った。その後、実施例3と同様、洗浄
用樹脂組成物3Kgを流し、引き続き無色ポリプロピレン
(メルトフロ−レ−ト)3.0g/10min )で置換し
た。実施例3と同様、インフレ−ションフィルムを巻き
取りながら洗浄できた。ブル−色は組成物を流し始めて
13分で消え、ポリプロピレンで置換しはじめて、9分
で組成物の影響が無くなり、均一な半透明フィルムが得
られた。消費したポリプロピレンは2.0Kgであった。
マ−)4.40Kg、MS樹脂(メルトフロ−インデック
ス(JISK6870)1.3g/10min )0.35
Kg、高級脂肪酸モノグリセライドを原料とする硼酸エス
テルのカルシュウム塩(GX−8076(商品名)第一
工業製薬(株)製)0.17Kg、平均粒径0.7μmの
微粒子無水珪酸0.02Kg、ステアリン酸カルシュウム
0.01Kg、ステアリン酸亜鉛、ジオクチル錫ラウレ−
ト0.05Kgを内容積20Lの高速ミキサ−にて回転数
500rpm で2分間撹拌して混合した。この混合物をシ
リンダ−およびダイス温度180℃で溶融混練、押出
し、粒状の押出機内洗浄用樹脂組成物を得た。
−ション用押出機のホッパ−に黒色ポリ塩化ビニルペレ
ット(重合度700のコンパウンド)5.0Kgを投入し
て、シリンダ−温度及びダイス温度180℃の条件でイ
ンフレ−ションフィルムを製膜し、ロ−ルで冷却し、巻
き取りを行った。引き続き押出機内洗浄用樹脂組成物3
Kgを流し、更に無色ポリ塩化ビニルペレット(重合度7
00のコンパウンド)で機内を洗浄した。実施例3と同
様、インフレ−ションフィルムを巻き取りながら洗浄で
きた。黒色は組成物を流し始めて12分で消え、ポリ塩
化ビニルペレットで洗浄しはじめて、8分で洗浄用樹脂
組成物の影響が無くなり、均一な透明フィルムが得られ
た。消費したポリ塩化ビニルペレットは2.0Kgであっ
た。
マ−)4.50Kg、AS樹脂(メルトフロ−インデック
ス(JISK6870)1.0g/10min )0.20
Kg、ABS樹脂(メルトフロ−インデックス(JISK
7210)11.0g/10min )0.10Kg、高級脂
肪酸モノグリセライドを原料とする硼酸エステルのカル
シュウム塩(GX−8076(商品名)第一工業製薬
(株)製)0.13Kg、平均粒径0.7μmの微粒子無
水珪酸0.02Kg、ステアリン酸カルシュウム0.01
Kg、ステアリン酸亜鉛、ジオクチル錫ラウレ−ト0.0
5Kgを内容積20Lの高速ミキサ−にて回転数500rp
m で2分間撹拌して混合した。この混合物を実施例5と
同じ条件で溶融混練、押出し、粒状の押出機内洗浄用樹
脂組成物を得た。
−ション用押出機のホッパ−に黒色ポリ塩化ビニルペレ
ット(重合度700のコンパウンド)5.0Kgを投入し
て、シリンダ−温度及びダイス温度180℃の条件でイ
ンフレフィルムを製膜し、ロ−ルで冷却し、巻き取りを
行った。引き続き押出機内洗浄用樹脂組成物3Kgを流
し、更に無色ポリ塩化ビニルペレット(重合度700の
コンパウンド)で機内を洗浄した。実施例3と同様、イ
ンフレ−ションフィルムを巻き取りながら洗浄できた。
黒色は組成物を流し始めて8分で消え、ポリ塩化ビニル
ペレットで洗浄しはじめて、16分で組成物の影響が無
くなり、均一な透明フィルムが得られた。消費したポリ
塩化ビニルペレットは4.0Kgであった。
時の品種切り替えにおいて、洗浄用樹脂組成物を使用す
る場合チュ−ブの穴あきやパンクが起きるので、フィル
ムとして巻き取ることができず、押出機以降の運転を一
時停止して、機内の洗浄、置換作業に入らなければなら
なかった。また、再スタ−トにあたり、冷却ロ−ル、コ
ロナ放電装置、印刷装置、巻取機にフィルムを通し、更
にチューブの空気量調整、フィルムの厚さや偏肉の調整
など煩雑な作業を要していた。本発明の熱可塑性樹脂組
成物を使用することにより、装置を止めずに、連続して
製膜しながら品種切り替えを行うことができ、大幅な時
間短縮と洗浄に用いる後続樹脂の使用量を大幅に削減す
ることができる。また、品種切り替えに際して使用した
洗浄用樹脂組成物および洗浄用樹脂のフィルムは巻取り
が可能なため、かさばることもなく、容易に片付けおよ
び運搬ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂に、組成物に対して0.5〜
15重量%の高級脂肪酸モノグリセライドの硼酸エステ
ルのカルシウム塩および組成物に対して0.1〜1.5
重量%の、平均粒径0.005〜20μmの無水珪酸と
が含有されたインフレ−ションフィルム用押出機内洗浄
用樹脂組成物。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂が低密度ポリエチレン、直鎖
状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、MS樹
脂もしくはポリ塩化ビニルであるインフレ−ションフィ
ルム用押出機内洗浄用樹脂組成物。 - 【請求項3】押出機内洗浄用樹脂組成物がペレット状で
ある請求項1記載のインフレ−ションフィルム用押出機
内洗浄用樹脂組成物。
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- 1992-09-11 JP JP04269219A patent/JP3109627B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0693187A (ja) | 1994-04-05 |
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