JP3370908B2 - 光コネクタ - Google Patents
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- connector ferrule
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- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
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- G02B6/24—Coupling light guides
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- G02B6/38—Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
- G02B6/3807—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
- G02B6/3869—Mounting ferrules to connector body, i.e. plugs
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- G02B6/38—Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
- G02B6/3807—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
- G02B6/3873—Connectors using guide surfaces for aligning ferrule ends, e.g. tubes, sleeves, V-grooves, rods, pins, balls
- G02B6/3885—Multicore or multichannel optical connectors, i.e. one single ferrule containing more than one fibre, e.g. ribbon type
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- G02B6/3807—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
- G02B6/381—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres
- G02B6/3818—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres of a low-reflection-loss type
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- G02B6/3888—Protection from over-extension or over-compression
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- General Physics & Mathematics (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタに係
り、特に付勢手段により突き合わせ接続方向前方に付勢
した光コネクタフェルールをハウジング内に収納した構
成の光コネクタに関するものである。
り、特に付勢手段により突き合わせ接続方向前方に付勢
した光コネクタフェルールをハウジング内に収納した構
成の光コネクタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】テープ状の光ファイバ心線（いわゆる光
ファイバテープ心線）同士を切替可能に接続する光コネ
クタとしては、例えば、ＪＩＳ Ｃ ５９８１等に制定
されるような光コネクタフェルール（いわゆるＭＴ形光
コネクタ： Mechanically Transferable）が提供されて
いる。また、前記光コネクタフェルールの接続作業性の
向上等に鑑みて、近年では、いわゆるＭＰＯコネクタ
（ＪＩＳ Ｃ ５９８１等に制定される多心光コネクタ
フェルールをプラスチック製ハウジング内部に収納した
構造の光コネクタ）が提供されている。
ファイバテープ心線）同士を切替可能に接続する光コネ
クタとしては、例えば、ＪＩＳ Ｃ ５９８１等に制定
されるような光コネクタフェルール（いわゆるＭＴ形光
コネクタ： Mechanically Transferable）が提供されて
いる。また、前記光コネクタフェルールの接続作業性の
向上等に鑑みて、近年では、いわゆるＭＰＯコネクタ
（ＪＩＳ Ｃ ５９８１等に制定される多心光コネクタ
フェルールをプラスチック製ハウジング内部に収納した
構造の光コネクタ）が提供されている。
【０００３】図６および図７は前記ＭＰＯコネクタ１を
示す。図７において、このＭＰＯコネクタ１は、ＪＩＳ
Ｃ ５９８１等に制定される光コネクタフェルール２
（以下「フェルール」）と、該フェルール２に挿通した
ガイドピン３をフェルール２の後端部（図７右側）近傍
にてクランプするピンクランプ４とを筒状のハウジング
５に内装支持し、該ハウジング５の後端部を筒状のカッ
プリング６に内装支持し、カップリング６内に突き合わ
せ力発生用のコイルスプリング７を収容した構成になっ
ている。フェルール２はハウジング５内を前後（図７左
右）方向に移動可能であり、ハウジング５は別途設置さ
れたハウジング用スプリング８によって前方（図７中左
側）に付勢されており、フェルール２がＭＰＯコネクタ
１の奥方に押し込まれた際にハウジング５がフェルール
２に従動せずにＭＰＯコネクタ１の先端位置にあれば、
ハウジング５内側にフェルール２全体が入り込む。ハウ
ジング５の側面に突設した係合突起９が光コネクタアダ
プタ１０（図６参照）等の受け側のハウジングと係脱可
能に係合することで、該受け側のハウジングに差し込ん
だＭＰＯコネクタ１の差し込み状態が維持される。図７
中符号１１はブーツであり、フェルール２によって突き
合わせ接続可能に成端した光ファイバ１２（光ファイバ
テープ心線）をフェルール２に引き留めている。図７中
符号１３は光ファイバ穴であり、前記光ファイバ１２を
収納している。
示す。図７において、このＭＰＯコネクタ１は、ＪＩＳ
Ｃ ５９８１等に制定される光コネクタフェルール２
（以下「フェルール」）と、該フェルール２に挿通した
ガイドピン３をフェルール２の後端部（図７右側）近傍
にてクランプするピンクランプ４とを筒状のハウジング
５に内装支持し、該ハウジング５の後端部を筒状のカッ
プリング６に内装支持し、カップリング６内に突き合わ
せ力発生用のコイルスプリング７を収容した構成になっ
ている。フェルール２はハウジング５内を前後（図７左
右）方向に移動可能であり、ハウジング５は別途設置さ
れたハウジング用スプリング８によって前方（図７中左
側）に付勢されており、フェルール２がＭＰＯコネクタ
１の奥方に押し込まれた際にハウジング５がフェルール
２に従動せずにＭＰＯコネクタ１の先端位置にあれば、
ハウジング５内側にフェルール２全体が入り込む。ハウ
ジング５の側面に突設した係合突起９が光コネクタアダ
プタ１０（図６参照）等の受け側のハウジングと係脱可
能に係合することで、該受け側のハウジングに差し込ん
だＭＰＯコネクタ１の差し込み状態が維持される。図７
中符号１１はブーツであり、フェルール２によって突き
合わせ接続可能に成端した光ファイバ１２（光ファイバ
テープ心線）をフェルール２に引き留めている。図７中
符号１３は光ファイバ穴であり、前記光ファイバ１２を
収納している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なＭＰＯコネクタ１では、一対のＭＰＯコネクタ１を光
コネクタアダプタ１０の両側から差し込むことで突き合
わせ接続するようになっているが、例えば図６中仮想線
に示すように、接続した一方のＭＰＯコネクタ１の後端
から引き出された光ファイバ１２が引っ張れてＭＰＯコ
ネクタ１に側方への引張力が作用すると（いわゆるサイ
ドプル）、接続状態のフェルール２、２間に側圧が作用
して接続にずれが生じる恐れがあり、特性が劣化するこ
とが懸念される。すなわち、ＭＰＯコネクタ１に図６中
ＭＰＯコネクタ１の軸方向以外の方向、例えば矢印Ａ方
向の引張力が作用すると、このＭＰＯコネクタ１が自身
の変形可能範囲と光コネクタアダプタ１０との間に存在
する若干の隙間等により若干変位する反面、図８の概念
図に示すようにＭＰＯコネクタ１のフェルール２はハウ
ジング５内にて位置決めされておりＭＰＯコネクタ１と
一体的に変位してしまうため、このＭＰＯコネクタ１の
フェルール２が相手側のＭＰＯコネクタ１のフェルール
２に対してずれを生じて目的の低接続損失が得られなく
なる可能性がある。また、フェルール２同士の位置決め
精度は、ガイドピン３（図６参照）と相手側フェルール
２のガイドピン穴との嵌合により得られているが、フェ
ルール２に作用する側圧が大きくなるとフェルール２や
ガイドピン３を傷めて位置決め精度が低下するといった
問題もある。
なＭＰＯコネクタ１では、一対のＭＰＯコネクタ１を光
コネクタアダプタ１０の両側から差し込むことで突き合
わせ接続するようになっているが、例えば図６中仮想線
に示すように、接続した一方のＭＰＯコネクタ１の後端
から引き出された光ファイバ１２が引っ張れてＭＰＯコ
ネクタ１に側方への引張力が作用すると（いわゆるサイ
ドプル）、接続状態のフェルール２、２間に側圧が作用
して接続にずれが生じる恐れがあり、特性が劣化するこ
とが懸念される。すなわち、ＭＰＯコネクタ１に図６中
ＭＰＯコネクタ１の軸方向以外の方向、例えば矢印Ａ方
向の引張力が作用すると、このＭＰＯコネクタ１が自身
の変形可能範囲と光コネクタアダプタ１０との間に存在
する若干の隙間等により若干変位する反面、図８の概念
図に示すようにＭＰＯコネクタ１のフェルール２はハウ
ジング５内にて位置決めされておりＭＰＯコネクタ１と
一体的に変位してしまうため、このＭＰＯコネクタ１の
フェルール２が相手側のＭＰＯコネクタ１のフェルール
２に対してずれを生じて目的の低接続損失が得られなく
なる可能性がある。また、フェルール２同士の位置決め
精度は、ガイドピン３（図６参照）と相手側フェルール
２のガイドピン穴との嵌合により得られているが、フェ
ルール２に作用する側圧が大きくなるとフェルール２や
ガイドピン３を傷めて位置決め精度が低下するといった
問題もある。
【０００５】前記問題に鑑みて、例えば、図９に示すよ
うに、ＭＰＯコネクタ１のハウジング５内にフェルール
２の浮動を許容するクリアランス１４を設ける対策が考
えられる。この場合、ハウジング５内でのフェルール２
の変位によって、ＭＰＯコネクタ１に作用した側方への
引張力がフェルール２に作用することを回避できる。し
かしながら、今度は、ＭＰＯコネクタ１におけるフェル
ール２の支持位置が不安定になり、ガイドピン３をガイ
ドピン穴に嵌合する作業性が低下するため、フェルール
２同士の接続作業性が低下するといった問題が生じ、問
題の根本的な解決に至らない。
うに、ＭＰＯコネクタ１のハウジング５内にフェルール
２の浮動を許容するクリアランス１４を設ける対策が考
えられる。この場合、ハウジング５内でのフェルール２
の変位によって、ＭＰＯコネクタ１に作用した側方への
引張力がフェルール２に作用することを回避できる。し
かしながら、今度は、ＭＰＯコネクタ１におけるフェル
ール２の支持位置が不安定になり、ガイドピン３をガイ
ドピン穴に嵌合する作業性が低下するため、フェルール
２同士の接続作業性が低下するといった問題が生じ、問
題の根本的な解決に至らない。
【０００６】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、（ａ）光コネクタフェルール同士の接続作業時に
は位置決め保持部によって光コネクタフェルールを定位
置に安定保持することにより接続作業性を確保でき、接
続完了後には光コネクタフェルールの浮動を許容するこ
とによりハウジングに側方への外力が作用しても光コネ
クタフェルール間にずれが発生することを防止して目的
の接続損失が安定がつ確実に得られる、（ｂ）光コネク
タフェルールがハウジングの奥側に押し込まれ、位置決
め保持部から鍔部が離脱した時に、回転支持部を中心と
する光コネクタフェルールの回転やハウジング内での浮
動を許容することにより、ハウジングに作用した側方へ
の外力がフェルールに作用することを防止して、フェル
ール同士の接続状態を安定かつ確実に維持することがで
きる光コネクタを提供することを目的とするものであ
る。
ので、（ａ）光コネクタフェルール同士の接続作業時に
は位置決め保持部によって光コネクタフェルールを定位
置に安定保持することにより接続作業性を確保でき、接
続完了後には光コネクタフェルールの浮動を許容するこ
とによりハウジングに側方への外力が作用しても光コネ
クタフェルール間にずれが発生することを防止して目的
の接続損失が安定がつ確実に得られる、（ｂ）光コネク
タフェルールがハウジングの奥側に押し込まれ、位置決
め保持部から鍔部が離脱した時に、回転支持部を中心と
する光コネクタフェルールの回転やハウジング内での浮
動を許容することにより、ハウジングに作用した側方へ
の外力がフェルールに作用することを防止して、フェル
ール同士の接続状態を安定かつ確実に維持することがで
きる光コネクタを提供することを目的とするものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端す
る光コネクタフェルールを筒状のハウジング内にて該ハ
ウジングの軸方向に沿って移動可能に収納し、さらに前
記光コネクタフェルールを付勢手段によって前記ハウジ
ングの軸方向一端の開口部から突き合わせ接続方向前方
に向けて付勢してなる光コネクタにおいて、前記光コネ
クタフェルールには前記ハウジング内に具備した位置決
め保持部に離脱可能に収納保持される鍔部を突設し、前
記ハウジングの前記位置決め保持部より突き合わせ接続
方向後方には前記鍔部をクリアランスにより浮動を許容
して収納するフェルール収納穴を備え、該光コネクタフ
ェルールが前記付勢手段により付勢されて前記突き合わ
せ接続方向前方に移動した時には前記鍔部が前記位置決
め保持部に収納されることにより該光コネクタフェルー
ルが位置決め保持され、前記光コネクタフェルールが前
記付勢手段の付勢力に抗して前記突き合わせ接続方向後
方に押し込まれた時には前記鍔部が前記位置決め保持部
から離脱して前記ハウジング内での前記光コネクタフェ
ルールの浮動が許容されるようになっており、前記ハウ
ジングの開口部が前記突き合わせ接続方向前方へ向かっ
てテーパ状に拡張された形状のテーパ状開口部であり、
前記位置決め保持部は、前記テーパ状開口部よりハウジ
ングの奥部にて前記フェルール収納穴内面の対向する両
側に形成した段部であり、両側の位置決め保持部の近傍
からは突起状の回転支持部を突設し、光コネクタフェル
ールがハウジング奥側に押し込まれたときには、光コネ
クタフェルールが、該光コネクタフェルールの両側の回
転支持部の間に位置する部分を中心として、光コネクタ
フェルールの前記テーパ状開口部内に位置する部分の変
位が前記鍔部の変位に対して逆向きとなる回転が可能な
ように、両側の回転支持部の間に回転可能に支持される
ことを特徴とする光コネクタを前記課題の解決手段とし
ている。
決するため、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端す
る光コネクタフェルールを筒状のハウジング内にて該ハ
ウジングの軸方向に沿って移動可能に収納し、さらに前
記光コネクタフェルールを付勢手段によって前記ハウジ
ングの軸方向一端の開口部から突き合わせ接続方向前方
に向けて付勢してなる光コネクタにおいて、前記光コネ
クタフェルールには前記ハウジング内に具備した位置決
め保持部に離脱可能に収納保持される鍔部を突設し、前
記ハウジングの前記位置決め保持部より突き合わせ接続
方向後方には前記鍔部をクリアランスにより浮動を許容
して収納するフェルール収納穴を備え、該光コネクタフ
ェルールが前記付勢手段により付勢されて前記突き合わ
せ接続方向前方に移動した時には前記鍔部が前記位置決
め保持部に収納されることにより該光コネクタフェルー
ルが位置決め保持され、前記光コネクタフェルールが前
記付勢手段の付勢力に抗して前記突き合わせ接続方向後
方に押し込まれた時には前記鍔部が前記位置決め保持部
から離脱して前記ハウジング内での前記光コネクタフェ
ルールの浮動が許容されるようになっており、前記ハウ
ジングの開口部が前記突き合わせ接続方向前方へ向かっ
てテーパ状に拡張された形状のテーパ状開口部であり、
前記位置決め保持部は、前記テーパ状開口部よりハウジ
ングの奥部にて前記フェルール収納穴内面の対向する両
側に形成した段部であり、両側の位置決め保持部の近傍
からは突起状の回転支持部を突設し、光コネクタフェル
ールがハウジング奥側に押し込まれたときには、光コネ
クタフェルールが、該光コネクタフェルールの両側の回
転支持部の間に位置する部分を中心として、光コネクタ
フェルールの前記テーパ状開口部内に位置する部分の変
位が前記鍔部の変位に対して逆向きとなる回転が可能な
ように、両側の回転支持部の間に回転可能に支持される
ことを特徴とする光コネクタを前記課題の解決手段とし
ている。
【０００８】また、本発明では、請求項２記載のよう
に、前記光コネクタフェルールが、ガイドピンによって
相手側の光コネクタフェルールとの位置決め精度を確保
するものである構成、請求項３記載のように、前記光コ
ネクタフェルールの回転可能範囲が、フェルール収納穴
内に確保されたクリアランスによって、テーパ状開口部
内面に光コネクタフェルールが当接しない範囲に設定さ
れている構成も採用可能である。請求項４記載の発明
は、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端する光コネ
クタフェルールを筒状のハウジング内にて該ハウジング
の軸方向に沿って移動可能に収納し、さらに前記光コネ
クタフェルールを付勢手段によって前記ハウジングの軸
方向一端の開口部から突き合わせ接続方向前方に向けて
付勢してなる光コネクタにおいて、前記光コネクタフェ
ルールには前記ハウジング内に具備した位置決め保持部
に離脱可能に収納保持される鍔部を突設し、前記ハウジ
ングの前記位置決め保持部より突き合わせ接続方向後方
には前記鍔部をクリアランスにより浮動を許容して収納
するフェルール収納穴を備え、該光コネクタフェルール
が前記付勢手段により付勢されて前記突き合わせ接続方
向前方に移動した時には前記鍔部が前記位置決め保持部
に収納されることにより該光コネクタフェルールが位置
決め保持され、前記光コネクタフェルールが前記付勢手
段の付勢力に抗して前記突き合わせ接続方向後方に押し
込まれた時には前記鍔部が前記位置決め保持部から離脱
して前記ハウジング内での前記光コネクタフェルールの
浮動が許容されるようになっており、前記位置決め保持
部は、ハウジングの開口部よりハウジングの奥部にて前
記フェルール収納穴内面の対向する両側に形成した段部
であり、両側の位置決め保持部の近傍からは突起状の回
転支持部を突設し、光コネクタフェルールがハウジング
奥側に押し込まれたときには、光コネクタフェルール
が、該光コネクタフェルールの両側の回転支持部の間に
位置する部分を中心として、光コネクタフェルールの前
記開口部内に位置する部分の変位が前記鍔部の変位に対
して逆向きとなる回転が可能なように、両側の回転支持
部の間に回転可能に支持されることを特徴とする。
に、前記光コネクタフェルールが、ガイドピンによって
相手側の光コネクタフェルールとの位置決め精度を確保
するものである構成、請求項３記載のように、前記光コ
ネクタフェルールの回転可能範囲が、フェルール収納穴
内に確保されたクリアランスによって、テーパ状開口部
内面に光コネクタフェルールが当接しない範囲に設定さ
れている構成も採用可能である。請求項４記載の発明
は、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端する光コネ
クタフェルールを筒状のハウジング内にて該ハウジング
の軸方向に沿って移動可能に収納し、さらに前記光コネ
クタフェルールを付勢手段によって前記ハウジングの軸
方向一端の開口部から突き合わせ接続方向前方に向けて
付勢してなる光コネクタにおいて、前記光コネクタフェ
ルールには前記ハウジング内に具備した位置決め保持部
に離脱可能に収納保持される鍔部を突設し、前記ハウジ
ングの前記位置決め保持部より突き合わせ接続方向後方
には前記鍔部をクリアランスにより浮動を許容して収納
するフェルール収納穴を備え、該光コネクタフェルール
が前記付勢手段により付勢されて前記突き合わせ接続方
向前方に移動した時には前記鍔部が前記位置決め保持部
に収納されることにより該光コネクタフェルールが位置
決め保持され、前記光コネクタフェルールが前記付勢手
段の付勢力に抗して前記突き合わせ接続方向後方に押し
込まれた時には前記鍔部が前記位置決め保持部から離脱
して前記ハウジング内での前記光コネクタフェルールの
浮動が許容されるようになっており、前記位置決め保持
部は、ハウジングの開口部よりハウジングの奥部にて前
記フェルール収納穴内面の対向する両側に形成した段部
であり、両側の位置決め保持部の近傍からは突起状の回
転支持部を突設し、光コネクタフェルールがハウジング
奥側に押し込まれたときには、光コネクタフェルール
が、該光コネクタフェルールの両側の回転支持部の間に
位置する部分を中心として、光コネクタフェルールの前
記開口部内に位置する部分の変位が前記鍔部の変位に対
して逆向きとなる回転が可能なように、両側の回転支持
部の間に回転可能に支持されることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光コネクタの１実
施形態を図１から図５を参照して説明する。なお、図
中、図６および図７と同一の構成部分には同一の符号を
付し、ぞの説明を簡略化する。図１はこの光コネクタ２
０（ＭＰＯコネクタ）を示す全体斜視図である。図１に
おいて、この光コネクタ２０は細長形状であり、光コネ
クタアダプタ１０ａへの差し込み方向（突き合わせ接続
方向。図１中矢印Ｂ）先端に具備したハウジング２１内
にフェルール２を収納している。
施形態を図１から図５を参照して説明する。なお、図
中、図６および図７と同一の構成部分には同一の符号を
付し、ぞの説明を簡略化する。図１はこの光コネクタ２
０（ＭＰＯコネクタ）を示す全体斜視図である。図１に
おいて、この光コネクタ２０は細長形状であり、光コネ
クタアダプタ１０ａへの差し込み方向（突き合わせ接続
方向。図１中矢印Ｂ）先端に具備したハウジング２１内
にフェルール２を収納している。
【００１０】図２は光コネクタ２０内部を示す図であっ
て、（ａ）は平断面図、（ｂ）は正断面図である。図２
（ａ）、（ｂ）に示すように、この光コネクタ２０で
は、ハウジング２１内側のフェルール収納穴２２内にフ
ェルール２を収納している。また、前記フェルール収納
穴２２には、前記フェルール２の他に、該フェルール２
の突き合わせ接続方向後端から突設した鍔部２６に当接
させて組み立てたピンクランプ３ａや、該ピンクランプ
３ａの突き合わせ接続方向後ろ側に配置した支圧部品２
１ｃをも収納している。ピンクランプ３ａは、フェルー
ル２に挿入したガイドピン３を固定する。フェルール
２、ピンクランプ３ａ、支圧部品２１ｃはいずれもフェ
ルール収納穴２２内にて突き合わせ接続方向前後に移動
自在になっている。ハウジング２１の後部（図２
（ａ）、（ｂ）中右側）には、フェルール２に突き合わ
せ接続方向前方への付勢力を作用させる付勢手段２１ｂ
（コイルスプリング）を収納している。この付勢手段２
１ｂは光コネクタ２０内にて反力をとり、支圧部品２１
ｃ、ピンクランプ３ａを介してフェルール２に付勢力を
伝達する。なお、図２（ａ）、（ｂ）中符号２０ａはカ
ップリング、２０ｂはカップリングスプリング、２０ｃ
はブーツである。また、フェルール２を付勢する付勢手
段としては、コイルスプリング以外、板バネや、ゴム等
からなる弾性体等各種構成が採用可能である。
て、（ａ）は平断面図、（ｂ）は正断面図である。図２
（ａ）、（ｂ）に示すように、この光コネクタ２０で
は、ハウジング２１内側のフェルール収納穴２２内にフ
ェルール２を収納している。また、前記フェルール収納
穴２２には、前記フェルール２の他に、該フェルール２
の突き合わせ接続方向後端から突設した鍔部２６に当接
させて組み立てたピンクランプ３ａや、該ピンクランプ
３ａの突き合わせ接続方向後ろ側に配置した支圧部品２
１ｃをも収納している。ピンクランプ３ａは、フェルー
ル２に挿入したガイドピン３を固定する。フェルール
２、ピンクランプ３ａ、支圧部品２１ｃはいずれもフェ
ルール収納穴２２内にて突き合わせ接続方向前後に移動
自在になっている。ハウジング２１の後部（図２
（ａ）、（ｂ）中右側）には、フェルール２に突き合わ
せ接続方向前方への付勢力を作用させる付勢手段２１ｂ
（コイルスプリング）を収納している。この付勢手段２
１ｂは光コネクタ２０内にて反力をとり、支圧部品２１
ｃ、ピンクランプ３ａを介してフェルール２に付勢力を
伝達する。なお、図２（ａ）、（ｂ）中符号２０ａはカ
ップリング、２０ｂはカップリングスプリング、２０ｃ
はブーツである。また、フェルール２を付勢する付勢手
段としては、コイルスプリング以外、板バネや、ゴム等
からなる弾性体等各種構成が採用可能である。
【００１１】図３はハウジング２１の突き合わせ接続方
向先端近傍を示す。前記ハウジング２１の突き合わせ接
続方向先端には、突き合わせ接続方向前方に向かって末
広がりのテーパ状に拡張した形状のテーパ状開口部２３
を開口している。フェルール２は付勢手段２１ｂの付勢
力によって突き合わせ接続方向に常時付勢され、通常時
には接合端面２ａ近傍がテーパ状開口部２３の外側に突
出する。フェルール２は、付勢手段２１ｂの付勢力に抗
して突き合わせ接続方向後方に押圧することで、ハウジ
ング２１奥側（図３中右上）に押し込むことが可能であ
る。テーパ状開口部２３近傍のフェルール収納穴２２内
には、位置決め保持部２４と回転支持部２５とが突設さ
れ、フェルール２は鍔部２６が位置決め保持部２４に係
合することで突き合わせ接続方向前方への移動限界が設
定される。
向先端近傍を示す。前記ハウジング２１の突き合わせ接
続方向先端には、突き合わせ接続方向前方に向かって末
広がりのテーパ状に拡張した形状のテーパ状開口部２３
を開口している。フェルール２は付勢手段２１ｂの付勢
力によって突き合わせ接続方向に常時付勢され、通常時
には接合端面２ａ近傍がテーパ状開口部２３の外側に突
出する。フェルール２は、付勢手段２１ｂの付勢力に抗
して突き合わせ接続方向後方に押圧することで、ハウジ
ング２１奥側（図３中右上）に押し込むことが可能であ
る。テーパ状開口部２３近傍のフェルール収納穴２２内
には、位置決め保持部２４と回転支持部２５とが突設さ
れ、フェルール２は鍔部２６が位置決め保持部２４に係
合することで突き合わせ接続方向前方への移動限界が設
定される。
【００１２】図４はハウジング２１のテーパ状開口部２
３近傍を示す図であり、（ａ）は図３のＣ−Ｃ線矢視断
面図、（ｂ）は図３のＤ−Ｄ線矢視断面図である。図４
（ａ）において、位置決め保持部２４は、ハウジング２
１のテーパ状開口部２３より奥側にてフェルール収納穴
２２内面の対向する両側に形成した段部であって、フェ
ルール２の鍔部２６と適合する形状であり、嵌合した鍔
部２６を安定収納する。図３に示すようにフェルール２
は長方形板状であり、図４（ａ）に示すように前記位置
決め保持部２４には前記フェルール２の平面視幅方向両
側（図４（ａ）中上下）の前記鍔部２６が離脱可能に嵌
合する。また、フェルール２がハウジング２１の奥側
（図４（ａ）中右側）に押し込まれた時には、図３ある
いは図５（ａ）、（ｂ）に示すように、位置決め保持部
２４から鍔部２６が速やかに離脱する。
３近傍を示す図であり、（ａ）は図３のＣ−Ｃ線矢視断
面図、（ｂ）は図３のＤ−Ｄ線矢視断面図である。図４
（ａ）において、位置決め保持部２４は、ハウジング２
１のテーパ状開口部２３より奥側にてフェルール収納穴
２２内面の対向する両側に形成した段部であって、フェ
ルール２の鍔部２６と適合する形状であり、嵌合した鍔
部２６を安定収納する。図３に示すようにフェルール２
は長方形板状であり、図４（ａ）に示すように前記位置
決め保持部２４には前記フェルール２の平面視幅方向両
側（図４（ａ）中上下）の前記鍔部２６が離脱可能に嵌
合する。また、フェルール２がハウジング２１の奥側
（図４（ａ）中右側）に押し込まれた時には、図３ある
いは図５（ａ）、（ｂ）に示すように、位置決め保持部
２４から鍔部２６が速やかに離脱する。
【００１３】図５（ａ）、（ｂ）に示すように、フェル
ール収納穴２２内では、フェルール２、ピンクランプ３
ａ、支圧部品２１ｃの周囲にクリアランスを確保してい
る。前記クリアランスは、図５（ａ）におけるｔ1＋ｔ
2、図５（ｂ）におけるｔ3＋ｔ4であり、フェルール２
がハウジング２１奥側に押し込まれフェルール２の鍔部
２６が位置決め保持部２４から離脱すると前記クリアラ
ンスの範囲内でフェルール２の浮動が許容される。ま
た、フェルール２、ピンクランプ３ａ、支圧部品２１ｃ
は互いに固定していないので、フェルール収納穴２２内
にてそれぞれ独立に浮動するようになっている。
ール収納穴２２内では、フェルール２、ピンクランプ３
ａ、支圧部品２１ｃの周囲にクリアランスを確保してい
る。前記クリアランスは、図５（ａ）におけるｔ1＋ｔ
2、図５（ｂ）におけるｔ3＋ｔ4であり、フェルール２
がハウジング２１奥側に押し込まれフェルール２の鍔部
２６が位置決め保持部２４から離脱すると前記クリアラ
ンスの範囲内でフェルール２の浮動が許容される。ま
た、フェルール２、ピンクランプ３ａ、支圧部品２１ｃ
は互いに固定していないので、フェルール収納穴２２内
にてそれぞれ独立に浮動するようになっている。
【００１４】図４（ａ）において、両側の位置決め保持
部２４の近傍からは回転支持部２５を突設している。こ
の回転支持部２５はフェルール収納穴２２中央部方向に
向けて突出された先端が尖った形状であり、図５（ａ）
に示すように、フェルール２がハウジング２１の奥側に
押し込まれた時には、矢印Ｅに示すようにフェルール２
を回転可能に支持する（光コネクタフェルールが、該光
コネクタフェルールの両側の回転支持部の間に位置する
部分を中心として、光コネクタフェルールの前記テーパ
状開口部内に位置する部分の変位が前記鍔部の変位に対
して逆向きとなる回転が可能なように、両側の回転支持
部の間に回転可能に支持されることを指す）。この時、
フェルール２の矢印Ｅ方向の回転可能範囲はフェルール
収納穴２２内でのｔ1＋ｔ2のクリアランスによって、テ
ーパ状開口部２３内面にフェルール２が当接しない範囲
に設定されている。これにより、例えば光ファイバ１２
がサイドプルされて光コネクタ２０に作用した側方への
力によってハウジング２１が変形した場合であっても、
フェルール収納穴２２内およびテーパ状開口部２３のい
ずれにおいてもフェルール２がハウジング２１に圧接さ
れることは無く、前記側方への力がフェルール２と該フ
ェルール２に突き合わせ接続した別のフェルール２ｂと
の接続状態に影響を与えることを防止できる。しかも、
フェルール２、ピンクランプ３ａ、支圧部品２１ｃがフ
ェルール収納穴２２内にてそれぞれ独立に浮動可能であ
るので、光コネクタ２０に作用した側方への外力がピン
クランプ３ａや支圧部品２１ｃを経由してフェルール２
に作用することも無い。なお、図５（ａ）中符号１０ａ
は光コネクタアダプタである。
部２４の近傍からは回転支持部２５を突設している。こ
の回転支持部２５はフェルール収納穴２２中央部方向に
向けて突出された先端が尖った形状であり、図５（ａ）
に示すように、フェルール２がハウジング２１の奥側に
押し込まれた時には、矢印Ｅに示すようにフェルール２
を回転可能に支持する（光コネクタフェルールが、該光
コネクタフェルールの両側の回転支持部の間に位置する
部分を中心として、光コネクタフェルールの前記テーパ
状開口部内に位置する部分の変位が前記鍔部の変位に対
して逆向きとなる回転が可能なように、両側の回転支持
部の間に回転可能に支持されることを指す）。この時、
フェルール２の矢印Ｅ方向の回転可能範囲はフェルール
収納穴２２内でのｔ1＋ｔ2のクリアランスによって、テ
ーパ状開口部２３内面にフェルール２が当接しない範囲
に設定されている。これにより、例えば光ファイバ１２
がサイドプルされて光コネクタ２０に作用した側方への
力によってハウジング２１が変形した場合であっても、
フェルール収納穴２２内およびテーパ状開口部２３のい
ずれにおいてもフェルール２がハウジング２１に圧接さ
れることは無く、前記側方への力がフェルール２と該フ
ェルール２に突き合わせ接続した別のフェルール２ｂと
の接続状態に影響を与えることを防止できる。しかも、
フェルール２、ピンクランプ３ａ、支圧部品２１ｃがフ
ェルール収納穴２２内にてそれぞれ独立に浮動可能であ
るので、光コネクタ２０に作用した側方への外力がピン
クランプ３ａや支圧部品２１ｃを経由してフェルール２
に作用することも無い。なお、図５（ａ）中符号１０ａ
は光コネクタアダプタである。
【００１５】図４（ｂ）および図５（ｂ）に示すよう
に、テーパ状開口部２３は図中上下方向にも拡張した形
状になっている。また、テーパ開口部２３の奥側では、
図中上下両側のフェルール収納穴２２内面から回転支持
部２８、２８を対向突設している。図４（ｂ）に示すよ
うに、フェルール２がテーパ状開口部２３近傍に位置
し、鍔部２６を位置決め保持部２４に収納保持している
時には、図中上下両側の回転支持部２８、２８の間にフ
ェルール２の鍔部２６が挟み込まれ、定位置に安定に支
持されるようになっている。図５（ｂ）に示すように、
フェルール２がハウジング２１の奥側に押し込まれ、鍔
部２６が図５（ｂ）中図示していない位置決め保持部２
４から離脱している時には、ｔ3＋ｔ4のクリアランスの
範囲でフェルール２の回転支持部２８を中心とした回転
（光コネクタフェルールが、該光コネクタフェルールの
両側の回転支持部の間に位置する部分を中心として、光
コネクタフェルールの前記テーパ状開口部内に位置する
部分の変位が前記鍔部の変位に対して逆向きとなる回
転）が許容される。この時、両回転支持部２８、２８と
フェルール２との間にもクリアランスが確保されるの
で、このクリアランスの範囲でフェルール２の浮動が許
容され、光コネクタ２０にサイドプルが作用しても、フ
ェルール収納穴２２内およびテーパ状開口部２３のいず
れにおいてもフェルール２には外力が直接的に作用する
ことは無い。
に、テーパ状開口部２３は図中上下方向にも拡張した形
状になっている。また、テーパ開口部２３の奥側では、
図中上下両側のフェルール収納穴２２内面から回転支持
部２８、２８を対向突設している。図４（ｂ）に示すよ
うに、フェルール２がテーパ状開口部２３近傍に位置
し、鍔部２６を位置決め保持部２４に収納保持している
時には、図中上下両側の回転支持部２８、２８の間にフ
ェルール２の鍔部２６が挟み込まれ、定位置に安定に支
持されるようになっている。図５（ｂ）に示すように、
フェルール２がハウジング２１の奥側に押し込まれ、鍔
部２６が図５（ｂ）中図示していない位置決め保持部２
４から離脱している時には、ｔ3＋ｔ4のクリアランスの
範囲でフェルール２の回転支持部２８を中心とした回転
（光コネクタフェルールが、該光コネクタフェルールの
両側の回転支持部の間に位置する部分を中心として、光
コネクタフェルールの前記テーパ状開口部内に位置する
部分の変位が前記鍔部の変位に対して逆向きとなる回
転）が許容される。この時、両回転支持部２８、２８と
フェルール２との間にもクリアランスが確保されるの
で、このクリアランスの範囲でフェルール２の浮動が許
容され、光コネクタ２０にサイドプルが作用しても、フ
ェルール収納穴２２内およびテーパ状開口部２３のいず
れにおいてもフェルール２には外力が直接的に作用する
ことは無い。
【００１６】この光コネクタ２０は、図１に示した光コ
ネクタアダプタ１０ａに差し込むことにより、反対側か
ら差し込まれた別の光コネクタ２０と接続される。この
接続作業の際には、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、
付勢手段２１ｂの作用によってフェルール２が突き合わ
せ接続方向前方に付勢され、しかも位置決め保持部２４
や回転支持部２８によって鍔部２６が支持され、これに
よりフェルール２は安定に保持されて変位しないように
なっているので、突き合わせ接続するフェルール２間で
のガイドピン３とガイドピン穴との嵌合作業性が確保さ
れる。
ネクタアダプタ１０ａに差し込むことにより、反対側か
ら差し込まれた別の光コネクタ２０と接続される。この
接続作業の際には、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、
付勢手段２１ｂの作用によってフェルール２が突き合わ
せ接続方向前方に付勢され、しかも位置決め保持部２４
や回転支持部２８によって鍔部２６が支持され、これに
よりフェルール２は安定に保持されて変位しないように
なっているので、突き合わせ接続するフェルール２間で
のガイドピン３とガイドピン穴との嵌合作業性が確保さ
れる。
【００１７】接続後では、フェルール２間の突き合わせ
力の確保に鑑みてフェルール２はハウジング２１の奥側
に押し込まれ、図５（ａ）、（ｂ）に示すように、鍔部
２６が位置決め保持部２４や回転支持部２８から離脱す
るため、フェルール２の浮動や回転支持部２５または２
８を中心とした回転等の変位が許容される。この時、ハ
ウジング２１が光コネクタアダプタ１０ａに差し込まれ
固定状態になっている反面、フェルール２は浮動範囲や
回転範囲によってハウジング２１内にてフェルール収納
穴２２内面に圧接することが無いため、光コネクタ２０
に側方への外力が作用しても該外力がフェルール２に直
接的に作用することは無く、したがって、接続したフェ
ルール２間では位置ずれを生じる心配が無く、目的の低
接続損失が安定かつ確実に維持される。しかも、前記側
方への外力によってフェルール２が損傷することも防止
できるので、結果的に光コネクタ２０の側面耐荷重特性
が改善されることになる。
力の確保に鑑みてフェルール２はハウジング２１の奥側
に押し込まれ、図５（ａ）、（ｂ）に示すように、鍔部
２６が位置決め保持部２４や回転支持部２８から離脱す
るため、フェルール２の浮動や回転支持部２５または２
８を中心とした回転等の変位が許容される。この時、ハ
ウジング２１が光コネクタアダプタ１０ａに差し込まれ
固定状態になっている反面、フェルール２は浮動範囲や
回転範囲によってハウジング２１内にてフェルール収納
穴２２内面に圧接することが無いため、光コネクタ２０
に側方への外力が作用しても該外力がフェルール２に直
接的に作用することは無く、したがって、接続したフェ
ルール２間では位置ずれを生じる心配が無く、目的の低
接続損失が安定かつ確実に維持される。しかも、前記側
方への外力によってフェルール２が損傷することも防止
できるので、結果的に光コネクタ２０の側面耐荷重特性
が改善されることになる。
【００１８】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れず、各種変更が可能であることは言うまでもない。例
えば、ハウジングに収納するフェルール形状によって
は、該フェルールから突設した鍔部を収納保持するため
に、位置決め保持部の形成位置をさらにハウジングの奥
側に変更することも可能である。
れず、各種変更が可能であることは言うまでもない。例
えば、ハウジングに収納するフェルール形状によって
は、該フェルールから突設した鍔部を収納保持するため
に、位置決め保持部の形成位置をさらにハウジングの奥
側に変更することも可能である。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光コネク
タによれば、光コネクタフェルール同士の接続作業時に
は、鍔部が位置決め保持部に収納保持されて光コネクタ
フェルールが定位置に安定保持されるので接続作業性を
確保でき、接続完了後には光コネクタフェルールの浮動
が許容されるのでハウジングに側方への外カが作用して
も光コネクタフェルール間のずれが防止されて目的の接
続損失が安定がつ確実に得られるといった優れた効果を
奏する。
タによれば、光コネクタフェルール同士の接続作業時に
は、鍔部が位置決め保持部に収納保持されて光コネクタ
フェルールが定位置に安定保持されるので接続作業性を
確保でき、接続完了後には光コネクタフェルールの浮動
が許容されるのでハウジングに側方への外カが作用して
も光コネクタフェルール間のずれが防止されて目的の接
続損失が安定がつ確実に得られるといった優れた効果を
奏する。
【００２０】また、請求項２記載の構成を採用すると、
光コネクタフェルールがハウジングの奥側に押し込ま
れ、位置決め保持部から鍔部が離脱した時に、フェルー
ル収納穴に形成したテーパ状開口部の範囲で光コネクタ
フェルールの回転支持部を中心とする自由な回転が許容
され、ハウジングに作用した側方への外カがフェルール
に作用することを防止でき、フェルール同士の接続状態
を安定かつ確実に維持することができるといった優れた
効果を奏する。
光コネクタフェルールがハウジングの奥側に押し込ま
れ、位置決め保持部から鍔部が離脱した時に、フェルー
ル収納穴に形成したテーパ状開口部の範囲で光コネクタ
フェルールの回転支持部を中心とする自由な回転が許容
され、ハウジングに作用した側方への外カがフェルール
に作用することを防止でき、フェルール同士の接続状態
を安定かつ確実に維持することができるといった優れた
効果を奏する。
【図１】 本発明の光コネクタの１実施形態を示す全体
斜視図である。
斜視図である。
【図２】 図１の光コネクタを示す図であっで、（ａ）
は平断面図、（ｂ）は正断面図である。
は平断面図、（ｂ）は正断面図である。
【図３】 ハウジングの突き合わせ接続方向先端近傍を
示す部分破断斜視図であり、フェルールをハウジング奥
側に押し込んだ状態を示す。
示す部分破断斜視図であり、フェルールをハウジング奥
側に押し込んだ状態を示す。
【図４】 図１の光コネクタのハウジングのテーパ状開
口部近傍を示す図であっで、（ａ）は平断面図（図３の
Ｃ−Ｃ線矢視断面図）、（ｂ）は正断面図（図３のＤ−
Ｄ線矢視断面図）である。
口部近傍を示す図であっで、（ａ）は平断面図（図３の
Ｃ−Ｃ線矢視断面図）、（ｂ）は正断面図（図３のＤ−
Ｄ線矢視断面図）である。
【図５】 図１の光コネクタの作用を示す図であって、
（ａ）はハウジングのテーパ状開口部近傍を示す平断面
図、（ｂ）は正断面図である。
（ａ）はハウジングのテーパ状開口部近傍を示す平断面
図、（ｂ）は正断面図である。
【図６】 従来の光コネクタを示す斜視図である。
【図７】 従来の光コネクタを示す正断面図である。
【図８】 従来の光コネクタにおける接続状態を示す正
断面図である。
断面図である。
【図９】 別態様の従来の光コネクタにおける接続状態
を示す正断面図である。
を示す正断面図である。
１２…光ファイバ（光ファイバテープ心線）、２０…光
コネクタ（ＭＰＯコネクタ）、２１…ハウジング、２１
ｂ…付勢手段（コイルスプリング）、２２…フェルール
収納穴、２３…開口部、テーパ状開口部、２４…位置決
め保持部（段部）、２５…回転支持部、２６…鍔部、２
８…回転支持部。
コネクタ（ＭＰＯコネクタ）、２１…ハウジング、２１
ｂ…付勢手段（コイルスプリング）、２２…フェルール
収納穴、２３…開口部、テーパ状開口部、２４…位置決
め保持部（段部）、２５…回転支持部、２６…鍔部、２
８…回転支持部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 有川 徹
千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ
ジクラ 佐倉工場内
(72)発明者 玉木 康博
千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ
ジクラ 佐倉工場内
(72)発明者 長沢 真二
東京都新宿区西新宿三丁目19番２号 日
本電信電話株式会社内
(72)発明者 高谷 雅昭
東京都新宿区西新宿三丁目19番２号 日
本電信電話株式会社内
(56)参考文献 特開 平10−339826（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−186177（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−197189（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−145957（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−106028（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−94879（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−208043（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G02B 6/38
Claims (4)
- 【請求項１】 光ファイバ（１２）を突き合わせ接続可
能に成端する光コネクタフェルール（２）を筒状のハウ
ジング（２１）内にて該ハウジングの軸方向に沿って移
動可能に収納し、さらに前記光コネクタフェルールを付
勢手段（２１ｂ）によって前記ハウジングの軸方向一端
の開口部（２３）から突き合わせ接続方向前方に向けて
付勢してなる光コネクタにおいて、 前記光コネクタフェルールには前記ハウジング内に具備
した位置決め保持部（２４）に離脱可能に収納保持され
る鍔部（２６）を突設し、 前記ハウジングの前記位置決め保持部より突き合わせ接
続方向後方には前記鍔部をクリアランスにより浮動を許
容して収納するフェルール収納穴（２２）を備え、 該光コネクタフェルールが前記付勢手段により付勢され
て前記突き合わせ接続方向前方に移動した時には前記鍔
部が前記位置決め保持部に収納されることにより該光コ
ネクタフェルールが位置決め保持され、 前記光コネクタフェルールが前記付勢手段の付勢力に抗
して前記突き合わせ接続方向後方に押し込まれた時には
前記鍔部が前記位置決め保持部から離脱して前記ハウジ
ング内での前記光コネクタフェルールの浮動が許容され
るようになっており、 前記ハウジングの開口部が前記突き合わせ接続方向前方
へ向かってテーパ状に拡張された形状のテーパ状開口部
（２３）であり、前記位置決め保持部は、前記テーパ状開口部よりハウジ
ングの奥部にて前記フェルール収納穴内面の対向する両
側に形成した段部であり、 両側の位置決め保持部の近傍からは 突起状の回転支持部
（２５、２８）を突設し、光コネクタフェルールがハウジング奥側に押し込まれた
ときには、光コネクタフェルールが、該光コネクタフェ
ルールの両側の回転支持部の間に位置する部分を中心と
して、光コネクタフェルールの前記テーパ状開口部内に
位置する部分の変位が前記鍔部の変位に対して逆向きと
なる回転が可能なように、両側の回転支持部の間に回転
可能に支持される ことを特徴とする光コネクタ。 - 【請求項２】 前記光コネクタフェルールが、ガイドピ
ンによって相手側の光コネクタフェルールとの位置決め
精度を確保するものであることを特徴とする請求項１記
載の光コネクタ。 - 【請求項３】 前記光コネクタフェルールの回転可能範
囲が、フェルール収納穴内に確保されたクリアランス
（ｔ1＋ｔ2）によって、テーパ状開口部内面に光コネク
タフェルールが当接しない範囲に設定されていることを
特徴とする請求項１又は２記載の光コネクタ。 - 【請求項４】 光ファイバ（１２）を突き合わせ接続可
能に成端する光コネクタフェルール（２）を筒状のハウ
ジング（２１）内にて該ハウジングの軸方向に沿って移
動可能に収納し、さらに前記光コネクタフェルールを付
勢手段（２１ｂ）によって前記ハウジングの軸方向一端
の開口部（２３）から突き合わせ接続方向前方に向けて
付勢してなる光コネクタにおいて、 前記光コネクタフェルールには前記ハウジング内に具備
した位置決め保持部（２４）に離脱可能に収納保持され
る鍔部（２６）を突設し、 前記ハウジングの前記位置決め保持部より突き合わせ接
続方向後方には前記鍔部をクリアランスにより浮動を許
容して収納するフェルール収納穴（２２）を備え、 該光コネクタフェルールが前記付勢手段により付勢され
て前記突き合わせ接続方向前方に移動した時には前記鍔
部が前記位置決め保持部に収納されることにより該光コ
ネクタフェルールが位置決め保持され、 前記光コネクタフェルールが前記付勢手段の付勢力に抗
して前記突き合わせ接続方向後方に押し込まれた時には
前記鍔部が前記位置決め保持部から離脱して前記ハウジ
ング内での前記光コネクタフェルールの浮動が許容され
るようになっており、 前記位置決め保持部は、ハウジングの開口部（２３）よ
りハウジングの奥部にて前記フェルール収納穴内面の対
向する両側に形成した段部であり、 両側の位置決め保持部の近傍からは突起状の回転支持部
（２５、２８）を突設し、 光コネクタフェルールがハウジング奥側に押し込まれた
ときには、光コネクタ フェルールが、該光コネクタフェ
ルールの両側の回転支持部の間に位置する部分を中心と
して、光コネクタフェルールの前記開口部内に位置する
部分の変位が前記鍔部の変位に対して逆向きとなる回転
が可能なように、両側の回転支持部の間に回転可能に支
持されることを特徴とする光コネクタ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22180897A JP3370908B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 光コネクタ |
| US09/284,652 US6402388B1 (en) | 1997-08-18 | 1998-08-18 | Optical connector |
| KR1019997003244A KR100364082B1 (ko) | 1997-08-18 | 1998-08-18 | 광커넥터 |
| EP98937850A EP0936484B1 (en) | 1997-08-18 | 1998-08-18 | Optical connector |
| PCT/JP1998/003655 WO1999009442A1 (fr) | 1997-08-18 | 1998-08-18 | Connecteur optique |
| DE69841737T DE69841737D1 (de) | 1997-08-18 | 1998-08-18 | Optischer stecker |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22180897A JP3370908B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 光コネクタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1164684A JPH1164684A (ja) | 1999-03-05 |
| JP3370908B2 true JP3370908B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=16772527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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