JP3681489B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに係り、特にフェルールを取り出し可能に保護収納するハウジングを有する光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ同士を切替可能に接続する光コネクタとしては、例えば、JIS C 5981等に制定されるような、いわゆるMT形光コネクタ(Mechanically Transferable)が提供されている。
図6は、MT形光コネクタの一例を示す。
図中符号1は光ファイバ(テープ心線)、2はフェルール(光コネクタプラグ)、3はブーツ、4はガイドピン、5はガイドピン穴、6はクランプスプリングである。
このMT形光コネクタは、光ファイバ1の先端に露出させた複数本の裸ファイバ7を、精密金型を用いて成形した樹脂製フェルール2に形成した光ファイバ挿入穴9に挿入固定した構造になっている。光ファイバ挿入穴9は他のフェルール2と突き合わされる接合端面8に開口し、前記裸ファイバ7は該接合端面8と面一に精密に位置決めされている。ガイドピン穴5は光ファイバ挿入穴9に対する相対位置および平行度が極めて精密であり、精密な円筒側面を有する金属製ガイドピン4を一対のフェルール2の対向させた両接合端面8のガイドピン穴5、5間に架け渡すようにして挿入することで、両フェルール2の接合端面8に露出する裸ファイバ7同士が精密に位置決めされる。
そして、両フェルール2の接合端面8同士を当接させた後、両フェルール2の後端面10間にクランプスプリング6を嵌込むと、該クランプスプリング6のバネ力によって接合端面8間の圧接状態が維持され、突き合わせられた裸ファイバ7間に所望の接続損失が安定に確保されるようになっている。
【0003】
ところで、前記MT形光コネクタは、クランプスプリング6の着脱に専用の治具を必要とするため、作業性に不満があり、接続や接続切替等の作業を簡便に行うことができる光コネクタの開発が求められていた。また、フェルール2がむき出しになることを防止するために、キャップ等の保護手段を設ける必要があり、扱いが面倒であるといった不満があった。
【0004】
前記問題に鑑みて、近年では、いわゆるMPOコネクタ(JIS C 5981等に制定される光コネクタフェルールをハウジング内部に収納した構造の光コネクタ)が提供されている。
図7および図8は前記MPOコネクタ11を示す。図8において、このMPOコネクタ11は、MT形光コネクタのフェルール2および該フェルール2の後端部(図8右側)に突出させたガイドピン4をクランプするピンクランプ12を筒状のハウジング13に内装支持し、該ハウジング13の後端部を筒状のカップリング14に内装支持し、カップリング14内に突き合わせ力発生用のスプリング15を収容した構成になっている。フェルール2はハウジング13内を前後(図8左右)方向に移動可能であり、ハウジング13は別途設置されたハウジング用スプリング16によって前方に付勢されており、フェルール2がMPOコネクタ11の奥方に押し込まれた際にハウジング13がフェルール2に従動せずにMPOコネクタ11の先端位置にあれば、ハウジング13内側にフェルール2全体が入り込んで保護される。図7に示すように、カップリング14は光コネクタアダプタ17等の受け側のハウジングと係脱可能に係合して、該受け側のハウジングに差し込んだMPOコネクタ11の差し込み状態を維持する。
【0005】
前記MPOコネクタ11によれば、受け側のハウジングに対して挿抜するだけで、光ファイバ1同士の接続や接続切替等を簡便に行うことができる。また、フェルール2をハウジング13内に収容保護する構造になっているので、フェルール2の保護手段を別途講じる必要が無い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のようなMPOコネクタ11は、部品点数が多く構成が複雑であるため組み立てに手間がかかり、コストも高いといった不満があった。また、図6に示すMT形光コネクタに比べてかなり大型になるので、装置に高密度に実装するには不向きであり、実装密度の向上に限界があった。また、専用のアダプタ17を装置に実装した場合、アダプタ17が深くなるため、フェルール2の接合端面8の清掃に手間がかかるといった不満があった。
また、ハウジング13や光コネクタアダプタ17では、組み込んだフェルール2の取り出し、再収納では作業工数が多いため、例えばフェルール2の交換等の作業では作業時間が長くなる不満があった。
このため、このMPOコネクタ11では前記MT形光コネクタの有する問題点の根本的な解決に至らなかった。
【0007】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、部品点数が少なく構成が単純で組み立てが容易であり、しかも光ファイバ同士の接続や接続切替等の作業を簡便に行うことができる低コストの光コネクタを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端するフェルールが中心軸線方向両端に開口した開口部から取り出し可能に挿入され、内部にて突き合わせ接続したフェルールの対を収納する筒状のハウジングと、各開口部に前記ハウジングに対して回転可能に連結して回転によって開口部を開閉するようにそれぞれ設けられた開閉蓋と、開口部を閉塞した開閉蓋と係脱可能に係合して閉塞状態を維持する係止手段と、一方または両方の開閉蓋に取り付けられ、該開閉蓋で開口部を閉塞した際にハウジング内に収納したフェルールに反対側の開口部方向への付勢力を作用させる付勢手段とを具備し、両開口部を開閉蓋で閉塞した際に、前記付勢手段の付勢力が両開閉蓋の間で突き合わせ接続状態になっているフェルール同士の突き合わせ力として作用するようになっており、前記開閉蓋の中央部には、前記開口部を開閉蓋で閉塞した際にも開口状態を維持して、前記ハウジング内外方向への光ファイバの連通を可能にする光ファイバ穴(35)が該開閉蓋の外周部から切り込むようにして形成されており、前記係止手段が、前記開口部の対向する両側に設けられていることを特徴とする光コネクタを前記課題の解決手段とした。
また、請求項3記載の光コネクタは、筒状のハウジングの中心軸線方向両端に開口され、フェルールが取り出し可能に挿入される各開口部を開閉蓋で閉塞した際に、前記開閉蓋自体への形成あるいは別途取り付けによって前記開閉蓋に設けられた付勢手段の付勢力が、両開閉蓋の間で突き合わせ力として作用するようになっており、前記開閉蓋は、各開口部に前記ハウジングに対して回転可能に連結して回転によって開口部を開閉するようにそれぞれ設けられており、前記開閉蓋の中央部には、前記開口部を開閉蓋で閉塞した際にも開口状態を維持して、前記ハウジング内外方向への光ファイバの連通を可能にする光ファイバ穴が該開閉蓋の外周部から切り込むようにして形成されており、開口部を閉塞した開閉蓋と係脱可能に係合して閉塞状態を維持する係止手段が、前記開口部の対向する両側に設けられていることを特徴とする。
ハウジングは、樹脂等により一体性成形された部品であることが好ましい。これにより部品点数が減少して低コスト化や製造能率の向上が可能になる。また、ハウジングと開閉蓋とを、一体成形した一部品として形成することも可能である。またハウジングは接続状態のフェルールの対を一対以上収納する形状にする必要があり、角筒状等の各種形状の採用が可能である。例えばJIS C 5981等に制定されるいわゆるMT形光コネクタ(Mechanically Transferable)を収納するハウジングは角筒状にすることが好ましい。また、ハウジング形状を適宜変更すれば、例えば、JIS C 5973等に制定されるいわゆるSC形光コネクタのフェルール等の各種フェルールを収納することができる。係止手段としては、弾性爪等、各種構成の採用が可能である。係止手段は、樹脂製のハウジングと一体成形により得ることが好ましく、これにより部品点数が減少する。付勢手段としては、コイルスプリングや板バネ等のバネ類の他、ゴム等の伸縮性の高い素材などの採用が可能である。また、樹脂製の開閉蓋では、ハウジング内部方向へ突出させた板バネ状の突起を付勢手段として形成することが可能であり、この場合、部品点数を減少させることができる。
【0009】
本発明では、請求項2に記載したように、フェルールの突き合わせ接続される接合端部が両側から差し込まれることにより、これら接合端部を互いに突き合わせ接続可能に位置決めするフェルール差込穴を、ハウジング中央部に中心軸線に沿って貫設した構成も採用可能である。
フェルール差込穴は、フェルール接合端部とほぼ一致する内面形状に形成することが好ましく、これにより差し込まれたフェルールとの接触面積が充分に確保されて、フェルールを目的位置に確実に位置決めすることができる。また、内面の圧接力によって差し込んだままのフェルールを該フェルール保持穴で保持できるようにすると、接合前のフェルールをハウジング内で安定に保護収納しておくことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の光コネクタの実施の形態を図1から図4を参照して説明する。
図1中符号20は光コネクタであり、多心または単心の光ファイバ21を突き合わせ接続可能に成端するフェルール22が中心軸線方向両端に開口した開口部23から取り出し可能に挿入され、内部にて突き合わせ接続したフェルール22の対を収納する角筒状のハウジング24と、各開口部23を開閉する開閉蓋25と、開口部23を閉塞した開閉蓋23と係脱可能に係合して閉塞状態を維持する係止手段26(嵌合凹部)と、一方の開閉蓋25に取り付けられ、開閉蓋25で両開口部23を閉塞した際にハウジング24内に収納したフェルール22に反対側の開口部23方向への付勢力を作用させる付勢手段27(金属製板バネ)とを具備している。
【0011】
図2に示すように、開口部23からハウジング24に挿入されたフェルール22は、ハウジング24内で各開口部23近傍に形成されたフェルール収納部28に収納され、該フェルール収納部28に収納されたフェルール22の接合端部29は、フェルール収納部28に開口するフェルール差込穴30に差し込まれる。フェルール差込穴30は、ハウジング24中心軸線に沿って延在してハウジング24両側のフェルール収納部28、28に連通し、中心軸線方向両側から差し込まれたフェルール22の接合端面31を突き合わせ接続可能にそれぞれ位置決めする。また、フェルール差込穴30は接合端部29と摺接する内面形状を有しているので、差し込んだフェルール22を定位置に保持するようになっている。
なお、図2において、フェルール22の接合端面31は傾斜研磨されている。
【0012】
図1に示すように、ハウジング24と開閉蓋25とは、樹脂等の成形の容易な材料によって一体成形された一部品になっている。開閉蓋25は、薄肉部32を介してハウジング開口部23と連続し、かつ、薄肉部32をヒンジとして回転することで開口部23を開閉する。開閉蓋25の回転軸線方向両側には、該開閉蓋25により開口部23を閉塞した時に係止手段26に押し込まれることで嵌合する嵌合突起33を突設している。開閉蓋25は回転半径方向外側に突出する操作端部34を備え、該操作端部34を手動操作して開閉蓋25を回転させることで開口部23が開閉される。図1中符号35は光ファイバ穴であり、開閉蓋25の中央部に開口し、図3に示すように、開口部23を開閉蓋25で閉塞した際にも開口状態を維持して、ハウジング24内外方向への光ファイバ21の連通を可能にしている。
【0013】
図2に示すように、付勢手段27は、フランジ状に突設された取付端部36を一方の開閉蓋25に取り付け、該取付端部36と対向して突設した付勢端部37を開閉蓋25からハウジング24内に突出させ、開閉蓋25で開口部23を閉塞した際に該開口部23に臨むフェルール収納部28に収納したフェルール22を付勢端部37がハウジング中心軸線方向反対側の開口部23方向へ付勢するようになっている。
付勢手段27の取付端部36は、開閉蓋25に埋め込むか、バネ力によって簡単には離脱しないようにして取り付ける。
【0014】
この光コネクタ20によれば、開放した両開口部23から挿入したフェルール22、22のそれぞれの接合端部29をフェルール差込穴30に差し込むことで、フェルール差込穴30の中央部で接合端面31同士を簡便に突き合わせ接続することができる。両フェルール22、22の接合端面31は、一方のフェルール22の接合端面31から突設した嵌合ピン38を他方のフェルール22の接合端面31に開口したピン穴39に挿入嵌合することで精密に位置決めされる。ここで、両開口部23を開閉蓋25で閉塞すると、突き合わせた一対のフェルール22、22が両開閉蓋25間に挟み込まれ、両フェルール22、22の接合端面31、31間に付勢手段27の付勢力が突き合わせ力として作用するので、開閉蓋25を開放しない限り両フェルール22、22間の接合状態を維持することができ、しかも、両フェルール22、22の接合によって接続される両光ファイバ21、21間に目的の接続損失を安定かつ確実に確保することができる。
【0015】
ハウジング24内に収納したフェルール22は、開閉蓋25を回転して開放した開口部23から引き出すことにより、容易に取り出すことができる。これにより、フェルール22の接続切替や、取り出したフェルール22の別の光コネクタハウジングへの移設等の作業が簡便になされるとともに、フェルール22の接合端面31の清掃も容易になる。
【0016】
また、この光コネクタ20では、接続前の片側フェルール22をハウジング24内に安定に保護収納しておくことができる。
すなわち、図5に示すように、フェルール収納部28に収納したフェルール22は、フェルール差込穴30に接合端部29を差し込んでおくことで定位置に保持され、しかもフェルール差込穴30内に接合端面31が保護収納されて傷付く心配が無い。また、付勢手段27が取り付けられた開閉蓋25によって閉塞されるフェルール収納部28のみにフェルール22を収納した場合には、開口部23を開閉蓋25で閉塞することで、ハウジング24中心軸線方向両側のフェルール収納部28を仕切る仕切壁40に付勢手段27の付勢力で押し付けられて移動が規制されるので、一層安定に収納することができる。
また、この光コネクタ20では、片側のフェルール収納部28にのみフェルール22を収納してこのフェルール収納部28に臨む開口部23を開閉蓋25で閉塞したままにしておき、反対側のフェルール収納部28に別のフェルール22を挿抜することで、フェルール22同士の接合、接合解除を行う使用方法も可能である。この場合、例えば、閉塞したままの開口部23を余長収納ケース等の装置の内側に配置し、反対側の開口部23を装置の外側に露出させた実装形態が採用可能である。装置内側に配置した開口部は構成を簡略化することが可能であり、小型に形成することで実装密度を向上することができる。
【0017】
したがって、この光コネクタ20は、部品点数が少なく構造が単純であり組み立て、分解が容易であるので、フェルール22、22同士の接合、接合解除による光ファイバ21、21の接続や接続切替といった作業を簡便かつ迅速に行うことができ、作業性が向上するとともに、ハウジング24からのフェルール22の取り出し、再収納を短時間で行えるので、フェルール22の交換や、取り出したフェルール22を別の光コネクタハウジングへ移設するといった作業も簡便になる。
さらに、部品点数が少なく構造が単純であることは、低コスト化や小型化を容易にする。小型化の結果、複数集合させて装置等に実装する場合には実装密度が向上する。
【0018】
なお、ハウジングは、複数対のフェルールの突き合わせ接続に対応するべく、例えばフェルール差込穴を複数有する内部構成とすることも可能である。
また、ハウジングや開閉蓋は、本実施の形態に記載した構成に限定されず、各種構成、形状に形成することが可能であることは言うまでも無い。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光コネクタによれば、筒状のハウジングの中心軸線方向両端に開口し、フェルールが取り出し可能に挿入される各開口部をそれぞれ開閉蓋で閉塞した際に、前記付勢手段の付勢力が両開閉蓋の間で突き合わせ接続状態になっているフェルール同士の突き合わせ力として作用する構成としたことにより、以下のような優れた効果を奏する。
(1)極めて小型に形成することができ、適宜必要箇所に容易に実装することができ、汎用性が高い。また、多数集合させた場合、従来品の光コネクタに比べて実装密度を向上することができる。
(2)ハウジングにフェルールを出し入れするだけで簡便に収納、取り出しすることができ、フェルールによって成端された光ファイバ同士の接続や接続切替等の作業性が向上し、作業時間が短縮する。
(3)別途固定用の部品を設置すること無く、フェルールをそのまま収納することができる。
(4)部品点数が少なく、構造が単純であるので、製造に有利であり、低コスト化することができる。
(5)開閉蓋でハウジング開口部を閉塞すると同時に、開閉蓋に取り付けた付勢手段の付勢力が接合したフェルール同士の突き合わせ力として作用し、フェルールによって成端された光ファイバ間に目的の接続損失を安定かつ確実に得ることができる。
(6)ハウジングからのフェルールの取り出し、再収納が容易であるので、フェルール接合端面の清掃等の作業性が向上する。
【0020】
特に、請求項2に係る発明の光コネクタによれば、フェルールの突き合わせ接続される接合端部が両側から差し込まれることにより、これら接合端部を互いに突き合わせ接続可能に位置決めするフェルール差込穴を、ハウジング中央部に中心軸線に沿って貫設したことにより、ハウジングに挿入したフェルールの接合端部をフェルール差込穴に差し込むだけで両フェルールの接合端面同士を突き合わせ接続可能に位置決めすることができ、突き合わせ接続の作業性が向上するといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタの実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の光コネクタを示す正断面図である。
【図3】 図1の光コネクタを示す斜視図であり、組み立て状態を示す。
【図4】 図3の組み立て状態の光コネクタの正断面図である。
【図5】 図1の光コネクタの作用を示す分解斜視図であって、突き合わせ接続するフェルールの一方のみをハウジング内に収納した状態を示す。
【図6】 従来例の光コネクタを示す図であって、MT形光コネクタを示す分解斜視図である。
【図7】 従来例の光コネクタを示す図であって、MPOコネクタを示す斜視図である。
【図8】 図7のMPOコネクタの正断面図である。
【符号の説明】
20…光コネクタ、21…光ファイバ、22…フェルール、23…開口部、24…ハウジング、25…開閉蓋、26…係止手段(嵌合凹部)、27…付勢手段(金属製板バネ)、29…接合端部、30…フェルール差込穴。
Claims (6)
- 光ファイバ(21)を突き合わせ接続可能に成端するフェルール(22)が中心軸線方向両端に開口した開口部(23)から取り出し可能に挿入され、内部にて突き合わせ接続したフェルールの対を収納する筒状のハウジング(24)と、各開口部に前記ハウジングに対して回転可能に連結して回転によって開口部を開閉するようにそれぞれ設けられた開閉蓋(25)と、開口部を閉塞した開閉蓋と係脱可能に係合して閉塞状態を維持する係止手段(26)と、一方または両方の開閉蓋に取り付けられ、該開閉蓋で開口部を閉塞した際にハウジング内に収納したフェルールに反対側の開口部方向への付勢力を作用させる付勢手段(27)とを具備し、
両開口部を開閉蓋で閉塞した際に、前記付勢手段の付勢力が両開閉蓋の間で突き合わせ接続状態になっているフェルール同士の突き合わせ力として作用するようになっており、
前記開閉蓋の中央部には、前記開口部を開閉蓋で閉塞した際にも開口状態を維持して、前記ハウジング内外方向への光ファイバの連通を可能にする光ファイバ穴(35)が該開閉蓋の外周部から切り込むようにして形成されており、
前記係止手段が、前記開口部の対向する両側に設けられていることを特徴とする光コネクタ(20)。 - フェルールの突き合わせ接続される接合端部(29)が両側から差し込まれることにより、これら接合端部を互いに突き合わせ接続可能に位置決めするフェルール差込穴(30)を、ハウジング中央部に中心軸線に沿って貫設したことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
- 筒状のハウジングの中心軸線方向両端に開口され、フェルールが取り出し可能に挿入される各開口部を開閉蓋で閉塞した際に、前記開閉蓋自体への形成あるいは別途取り付けによって前記開閉蓋に設けられた付勢手段の付勢力が、両開閉蓋の間で突き合わせ力として作用するようになっており、
前記開閉蓋は、各開口部に前記ハウジングに対して回転可能に連結して回転によって開口部を開閉するようにそれぞれ設けられており、
前記開閉蓋の中央部には、前記開口部を開閉蓋で閉塞した際にも開口状態を維持して、前記ハウジング内外方向への光ファイバの連通を可能にする光ファイバ穴(35)が該開閉蓋の外周部から切り込むようにして形成されており、
開口部を閉塞した開閉蓋と係脱可能に係合して閉塞状態を維持する係止手段(26)が、前記開口部の対向する両側に設けられて
いることを特徴とする光コネクタ。 - 前記開閉蓋は、樹脂製のハウジングに対して薄肉部(32)を介して前記ハウジングと連続し、かつ、前記薄肉部をヒンジとして回転することで前記開口部を開閉するようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ。
- 前記開閉蓋には、該開閉蓋を前記ハウジングに対して回転操作するための操作端部(34)が突出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光コネクタ。
- 前記付勢手段が、門形に成形された金属製板バネであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光コネクタ。
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