JP3370822B2 - ボールジョイント用ダストカバー - Google Patents

ボールジョイント用ダストカバー

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JP3370822B2 JP17555095A JP17555095A JP3370822B2 JP 3370822 B2 JP3370822 B2 JP 3370822B2 JP 17555095 A JP17555095 A JP 17555095A JP 17555095 A JP17555095 A JP 17555095A JP 3370822 B2 JP3370822 B2 JP 3370822B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ボールジョイント用ダ
ストカバーに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、図4に示すように、ゴムまた
は樹脂によって環状に成形され、ボールジョイントのボ
ールスタッド51に嵌合される環状のシール部21と、
略提灯形を呈する膜部22と、ボールジョイントのソケ
ット52に設けた環状段部53の内周側に嵌着される環
状の取付部23とを一体に備え、取付部23に補強環2
4を埋設したボールジョイント用ダストカバーが知られ
ている。 【0003】しかしながら上記従来のボールジョイント
用ダストカバーにおいては、膜部22が取付部23の一
端(図上上端)から内周方向(図上右方向)へ向けて設
けられているために、この膜部22は、内周方向に一旦
凹んでから略提灯形に膨らんだ形状をしている。 【0004】したがってこのダストカバーによると、
に示すように、ボールスタッド51が揺動するのに伴
って膜部22が弾性変形したときに、シール部21と膜
部22との間隔(距離)dが無くなって、このシール
部21と膜部22とが干渉(接触)する虞がある。した
がって従来は、この干渉を避けるために、やむを得ず、
要求仕様を変更するか、ボールスタッド51の揺動角度
を小さくするかして対応している。 【0005】尚、上記ダストカバーにおいては、以下の
理由から、膜部22が取付部23の一端から内周方向へ
向けて設けられていた。 【0006】すなわち、取付部23に埋設された補強環
24には、ソケット52に設けた環状段部53の内周側
に取付部23を嵌着する際に押圧治具で押圧される役割
(被押圧機能)があり、よってこの補強環24の上方
は、押圧作業(図4矢示)を可能とするために開放され
ていなければならない。その一方で、補強環24は、従
来、筒状部24aの一端に内向きフランジ部24bを一
体成形した形状に成形されている。したがって膜部22
を取付部23の一端から軸方向一方(図上上方向)へ向
けて設けると、補強環24を押圧することができなくな
ってしまうことから、従来は、膜部22を取付部23の
一端から内周方向へ向けて設けていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ボールスタッドに嵌合される環状のシール部と、略
提灯形を呈する膜部と、ソケットに設けた環状段部の内
周側に嵌着される環状の取付部とを一体に備え、取付部
に補強環を埋設したボールジョイント用ダストカバーに
おいて、シール部と膜部とが干渉しにくい構造のダスト
カバーを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のボールジョイント用ダストカバーは、ボー
ルスタッドに嵌合されるシール部と、略提灯形を呈する
膜部と、ソケットに設けた環状段部の内周側に嵌着され
る取付部とを一体に備えたボールジョイント用ダストカ
バーにおいて、前記取付部に筒状の補強環が埋設され、
前記補強環は、筒状部の一端に外向きフランジ部を一体
成形するとともに前記外向きフランジ部の外周端に他端
方向に向けて折返し部を一体成形したものであり、前記
膜部が前記取付部に前記外向きフランジ部を外方へ突出
させて接続され、前記取付部における前記折返し部の下
側に、装着時に前記折返し部と前記環状段部の端面とに
挾まれて該部をシールするビード状を呈する環状のシー
ル部分が設けられていることにした。 【0009】 【作用】上記構成を備えた本発明のボールジョイント用
ダストカバーのように、筒状の補強環がその一端に「外
向き(外周向き)」のフランジ部を有していると、例え
膜部が取付部の一端から軸方向一方へ向けて設けられて
いても、外向きフランジ部が外方へ向けて突出してい
て、押圧作業時に被押圧部として機能することが可能で
ある。したがって膜部を取付部の一端から軸方向一方へ
向けて設けることが可能となって、この膜部が内周方向
に凹まなくなった分だけ、シール部と膜部とを遠くに離
間させることができる。 【0010】 【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】図1に示すように、当該実施例に係るボー
ルジョイント用ダストカバーは、ゴムまたは樹脂によっ
て環状に成形されて、ボールスタッド51に嵌合される
環状のシール部1と、略提灯形を呈する膜部2と、ソケ
ット52に設けた環状段部53の内周側に嵌着される環
状の取付部3とを一体に備えており、取付部3に、金属
等の剛材によって成形された補強環4が埋設されてい
る。 【0018】図2に拡大して示すように、補強環4は、
筒状部4aの一端(図上上端)に外向きフランジ部4b
を一体成形するとともにこの外向きフランジ部4bの外
周端に他端方向(図上下方向)に向けて折返し部4cを
一体成形して断面略「7」字形に成形されており、筒状
部4aの外径寸法Lが環状段部53の内径寸法L
り小さく設定されているのに対して、外向きフランジ部
4bないし折返し部4cの外径寸法Lが環状段部53
の内径寸法Lより大きく設定されている。またこの補
強環4はその全てが取付部3に埋設され、取付部3は補
強環4の全面を覆い、この結果として、取付部3は補強
環4の断面を一回り大きくしたL字断面状に成形されて
おり、更に、折返し部4cの下側に、装着時にこの折返
し部4cと環状段部53の端面53aとに挾まれて該部
をシールするビード状を呈する環状のシール部分3bが
設けられている。 【0019】また膜部2は、取付部3の一端から軸方向
一方(図上上方向)へ向けて一体に設けられ、そのまま
略提灯形に膨らんだ形状に成形されている。 【0020】上記構成を備えたボールジョイント用ダス
トカバーにおいては、補強環4が筒状部4aの一端に外
向きフランジ部4bを一体成形したものであるために、
膜部2が取付部3の一端から軸方向一方へ向けて設けら
れていても、外向きフランジ部4bが外周方向(図上左
方向)に向けて突出していて、押圧作業時に被押圧部と
して機能することが可能である(図1矢示)。したがっ
てこれに伴って膜部2が取付部3の一端から軸方向一方
へ向けて設けられて内周方向に凹まなくなった分だけ、
図3に示すように、シール部1と膜部2との間隔(距
離)dを大きくすることができ、これによりシール部
1と膜部2とが干渉するのを防止することができる。 【0021】またこの他、上記構成のボールジョイント
用ダストカバーは以下の効果を奏する。 【0022】 補強環4が外向きフランジ部4bを備
え、更に連続して、シール部分3bを介して環状段部5
3の端面53aに係合する折返し部4cを備えているた
めに、この折返し部4cが環状段部53の端面53aに
係合することによって、取付部3の押込み深さの位置決
めをすることができる。 取付部3が、折返し部4c
と環状段部53の端面53aとに挾まれて該部をシール
するビード状のシール部分3bを備えているために、シ
ール面圧が大きく、外部から泥水やダスト等の異物が侵
入するのを有効に防止することができる。 上記従来
例と違って補強環4が、内周方向に突出した内向きフラ
ンジ部を備えていないために、揺動作動時に補強環4が
膜部2やボールスタッド51と当接することがない。し
たがって膜部2が損傷したり、当接により取付部3が離
脱したりするのを効果的に防止することができる。
また同じ理由から取付部3とボールスタッド51との間
隔を大きく採ることが可能であるために、ボールスタッ
ド51の揺動角を大きく設定することができる。 ま
た外向きフランジ部4bにより取付部3のソケット52
に対する密接を確実にして、シール効果を発揮させるこ
とができる。 【0023】 【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。 【0024】 すなわち、先ず第一に、上記構成を備
えた本発明のボールジョイント用ダストカバーにおいて
は、筒状の補強環がその一端に外向きフランジ部を有し
ているために、例え膜部が取付部から軸方向一方へ向け
て設けられていても、外向きフランジ部が外方へ突出し
ているので、取付時に被押圧部を押圧してソケットに確
実に取り付けることができる。補強環が外向きフラ
ンジ部を備え、更に連続して、シール部分を介して環状
段部の端面に係合する折返し部を備えているために、こ
の折返し部が環状段部の端面に係合することによって、
取付部の押込み深さの位置決めをすることができる。
補強環が、内周方向に突出した内向きフランジ部を備
えていないために、揺動作動時に補強環が膜部やボール
スタッドと当接することがない。したがって膜部が損傷
したり、当接により取付部が離脱したりするのを効果的
に防止することが期待できる。 また取付部とボール
スタッドとの間隔を大きく採ることが可能であるため
に、ボールスタッドの揺動角を大きく設定することがで
きる。 また外向きフランジ部により取付部のソケッ
トに対する密接を確実にして、シール効果を発揮させる
ことができる。 取付部が、折返し部と環状段部の端
面とに挾まれて該部をシールするビード状のシール部分
を備えているために、シール面圧が大きく、外部から泥
水やダスト等の異物が侵入するのを有効に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係るボールジョイント用ダス
トカバーの装着状態を示す半裁断面図【図2】 同ボールジョイント用ダストカバーの一部拡大
断面図【図3】 同ボールジョイント用ダストカバーの作動状態
を示す半裁断面図【図4】 従来例に係るボールジョイント用ダストカバー
の装着状態を示す半裁断面図【図5】 同ボールジョイント用ダストカバーの作動状態
を示す半裁断面図 【符号の説明】 1 シール部 2 膜部 3 取付部 3a,3b シール部分 4 補強環 4a 筒状部 4b 外向きフランジ部 4c 折返し部 51 ボールスタッド 52 ソケット 53 環状段部 53a 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/52 F16C 11/06 F16D 3/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ボールスタッド(51)に嵌合されるシ
    ール部(1)と、略提灯形を呈する膜部(2)と、ソケ
    ット(52)に設けた環状段部(53)の内周側に嵌着
    される取付部(3)とを一体に備えたボールジョイント
    用ダストカバーにおいて、前記取付部(3)に筒状の補強環(4)が埋設され、前
    記補強環(4)は、筒状部(4a)の一端に外向きフラ
    ンジ部(4b)を一体成形するとともに前記外向きフラ
    ンジ部(4b)の外周端に他端方向に向けて折返し部
    (4c)を一体成形したものであり、 前記膜部(2)が前記取付部(3)に前記外向きフラン
    ジ部(4b)を外方へ突出させて接続され、 前記取付部(3)における前記折返し部(4c)の下側
    に、装着時に前記折返し部(4c)と前記環状段部(5
    3)の端面(53a)とに挾まれて該部をシールするビ
    ード状を呈する環状のシール部分(3b)が設けられて
    いる ことを特徴とするボールジョイント用ダストカバ
    ー。
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