JP3370788B2 - 餅つき機 - Google Patents

餅つき機

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JP3370788B2
JP3370788B2 JP18625094A JP18625094A JP3370788B2 JP 3370788 B2 JP3370788 B2 JP 3370788B2 JP 18625094 A JP18625094 A JP 18625094A JP 18625094 A JP18625094 A JP 18625094A JP 3370788 B2 JP3370788 B2 JP 3370788B2
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昭雄 有賀
正吉 伊東
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MK Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ボイラーから発生する
蒸気によって餅米を蒸し、続いてその餅米を搗き上げて
餅を作る餅つき機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から知られているこの種の装置で
は、特に餅米を蒸す工程での蒸気の導入構造によりホッ
パーの上方から蒸気を導入するものと、ホッパーの底部
から蒸気を導入するものとの2通りに大別される。この
うち、ホッパーの上方から蒸気を導入するタイプのもの
では、上から蒸気を流下させるため、蒸気が米に当たっ
て結露しても蒸気の流れに沿って円滑にホッパー外に排
出され、餅米に余分な水分を残すことなく蒸し上げるこ
とができ、水気が少なく腰の強い餅ができる等の利点を
有しており、本出願人はこの方式を採用した装置を各種
提案している。 【0003】例えば、実開平1−86941号では、本
体天板の上面に取り付けられた蓋体の中に、一端をボイ
ラー内に他端をホッパー内にそれぞれ臨ませる蒸気導入
管を設けて、蒸気をホッパーの上方から供給するように
した餅つき機を提案している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では、ホッパーに供給された後の蒸気を如何に排出
するかという課題を有している。前記した実開平1−8
6941号の装置では、ホッパーの底部を通過した蒸気
はホッパー収納部とホッパーとの隙間を通じて上昇し、
本体天板と蓋体の隙間から外部に排出するようになって
いるため、この蒸気が外気に触れて結露し本体の側面等
を濡らすという欠点があった。そこで本発明は、ホッパ
ーを通過した蒸気により本体の周囲を漏らすことなく、
確実に排気できるようにした餅つき機を提供することを
目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、ボイラーで生成した蒸気をホッパー
上方より供給するタイプの餅つき機において、ホッパー
収納部の上面を開閉する蓋体内面にホッパーの開口部と
ホッパー収納部の開口部を気密的に密閉するパッキング
部材を備え、パッキング部材にホッパーの開口縁に当接
する第1のリップと、ホッパー収納部の開口縁に当接す
る第2のリップとを一体に形成し、パッキング部材の第
1のリップと第2のリップとの間に蒸気導出孔を開口す
るとともに、蒸気導出孔から導入される蒸気を外部へ導
く排気筒を蓋体の内部に設けたものである。 【0006】 【作用】本発明によれば、ボイラーで生成した蒸気がホ
ッパーの上方か餅米を収容したホッパー内に供給され
る。ホッパーの底部を通過した蒸気は、ホッパーとホッ
パー収納部との隙間を上昇し、蓋体内面に取り付けられ
たパッキング部材の第1のリップと第2のリップとの間
に開口した蒸気導出孔に取り込まれ、この蒸気導入孔と
連通した蓋体内部の排気筒を通じて外部に排出される。
すなわち、パッキング部材の第1のリップにより蒸気が
ホッパー内及び本体内部に進入することが防止され、第
2のリップにより本体と蓋体の隙間から外部に漏れるの
が防止される。 【0007】 【実施例】以下、図面を用いて本発明一実施例について
説明する。図1は本発明一実施例の餅つき機を示す外観
斜視図、図2はその内部断面図である。1は餅つき機本
体で、胴板2に天板3及び樹脂製のベース4を取り付け
て箱型に形成されている。ベース4は、モータ5と軸受
6を固定支持し、その底面を覆うように底カバーを着脱
可能に取り付けている。これは、装置のメンテナンスを
しやすくすることを目的としている。7は軸受6に支持
されるシャフトで、周知の伝達手段8によりモータ5の
回転が減速伝達され、上端に着脱されるインペラ9を回
転する。 【0008】10は前記天板3に凹設されるホッパー収
納部で、底部に前記シャフト7の周囲を囲うように円筒
状の立ち上げ部11が形成されている。12は上面を開
口したホッパーで、底面外周縁に係合リング13を固着
しホッパー収納部10の底部に着脱自在に取り付けら
れ、その取付け状態において上面が本体1の天板3と略
同一面になり、且つホッパー収納部10の内面との間に
蒸気が流通する隙間が形成されるような大きさで構成し
ている。 【0009】また、ホッパー12は、底面中央に少なく
てもシャフト7が貫通するのに充分な開口15が設けら
れ、内面には餅がスムーズに取り出せるようにフッ素樹
脂コーティングが施されるとともに、餅を搗く際に抵抗
となるリブ16が対面するように2ヵ所設けられ、更に
ホッパーの開口部には、ホッパー取り出し用の把手14
が回動自在に取り付けられている。 【0010】17はホッパー収納部10の立ち上げ部1
1に取り付けられる蒸気抜き筒で、ホッパー12の取付
け状態において、その上端部がホッパー12の底面開口
15にわずかの隙間を有して嵌合し、且つその上端面が
ホッパー12の底面と略同じになるように環状のフラン
ジ部18でホッパー12の底面開口15の開口縁を裏面
から支持している。このフランジ部18には、図3に示
すように凹凸が等間隔で施されており、凹部ではホッパ
ー12の底面との間に隙間が形成され、この隙間により
蒸気及び水分がホッパー12内より排出される。19は
ホッパー12内から排出される水分等を溜める水受けト
レーで、蒸気抜き筒17に着脱自在に取り付けられてい
る。 【0011】20は前記天板3におけるホッパー収納部
10の側方に位置して設けられるボイラーで、上面を開
口し下面にヒータ21及びバイメタル等の温度スイッチ
22を具備している。すなわち、ボイラー20では、ヒ
ータ21に通電することによりボイラー内の水を気化し
て蒸気を発生させ、温度スイッチ22によりボイラー内
の水がなくなったことを検出すると蒸し作業が完了する
ように機能するものである。23はボイラー20の上面
開口に取り付けられる中蓋で、上面にボイラー20内で
発生した蒸気を集中的に排気するための排気口24を穿
設したボス部25と把手23aを立設している。中蓋2
3は、ボイラー20の開口縁に取り付けたパッキング2
6によって気密性を高めた状態で取り付けられているた
め、ボイラー内の蒸気が効率良く排気口24から排気さ
れるように機能する。 【0012】27はホッパー収納部10とホッパー12
の上面開口及び中蓋23を取り付けたボイラー20の上
面を閉塞する蓋体で、ヒンジ装置28を介して開閉自在
に設けられている。蓋体27は、上蓋28に蓋カバー2
9を固着して形成され、内部にはボイラー20とホッパ
ー12を連通する蒸気導入管路30が備えられている。
蒸気導入管路30は、樹脂製の中空パイプで両端を下方
に折り曲げた形状をなし、一端をホッパー12の上面に
形成した蓋カバー29の開口29aに嵌着され、他端を
ボイラー20の排気口24上方に形成した蓋カバー29
の開口29bに嵌着されている。このうち、ボイラー2
0側の端部には、可撓性のフランジ部30aが形成され
ており、蓋体27の閉塞時に中蓋23の排気口24に接
着するようになっている。 【0013】31は蓋体27におけるホッパー12とホ
ッパー収納部10の上面開口を覆う側の蓋カバー29に
嵌着されるリング状のパッキングで、ホッパー12の開
口縁に当接し、ホッパー内を密閉的にシールする第1の
リップ32が内側に、ホッパー収納部10の開口縁に当
接し、ホッパー収納部をシールする第2のリップ33が
外側に、それぞれ一体で形成されている。また、第1の
リップ32と第2のリップ33の間には、ホッパー12
とホッパー収納部10との隙間を上昇してくる排気を蓋
体27の排気筒34に導いて排出するための蒸気導出孔
35を開口している。 【0014】尚、36は本体1の前面に設けられる操作
板で、"つき"動作の時間を任意に設定するためのタイマ
ー37と、操作ボタン38が設けられている。 【0015】続いて、本発明における動作を説明する。
まず、ホッパー12をホッパー収納部10に取付け、洗
米した餅米を投入した後、ボイラー20内に所定量の水
を補給してから蓋体27を閉塞する。蒸し作業は、操作
ボタン38の蒸しスイッチを押下してヒータ21への通
電を開始し、ボイラー20より発生した蒸気を蒸気導入
管路30を通じてホッパー12内に供給する。この時、
ボイラー20からの蒸気は、中蓋23のボス部25に穿
設した排気口24から集中して蒸気導入管路30に流れ
るので、効率がよいものである。 【0016】そして、ホッパー12の下方に浸透した蒸
気は、ホッパー12の底面開口15と蒸気抜き筒17の
隙間から蒸気抜き筒17のフランジ部18を通じてホッ
パー収納部10の下方に流出する。更にこの蒸気は、ホ
ッパーの係合リング13に穿設した孔(図示しない)か
らホッパー12とホッパー収納部10との隙間を経て上
昇し、蓋体27に備えた第1のリップ32と第2のリッ
プ33の間に開口した蒸気導出孔35から蓋体27の排
気筒34に導かれ外部に排出される。このようにホッパ
ー12から排出される蒸気は、蓋体27より集中的に外
部に排出されるため本体1側面や蓋体内面を不要に濡ら
すことがないのである。また、ホッパー側面を通じて排
気するので、ホッパー内の保温性が向上し効率がよい。 【0017】また、ホッパー12から流下した餅米のと
ぎ汁等は水受けトレー19に溜められる。これらの水分
は、作業終了後に水受けトレー19を取外すことによっ
て排出されるため、装置を常に清潔な状態で使用するこ
とができ、従来のようにドレン管等を取り付ける必要が
ない。 【0018】ボイラー20に備えた温度スイッチ22に
よりボイラー内の水が終わったことが検出されると、蒸
し作業が終了となり、ブザー等(図示しない)を鳴動し
て報知する。蒸し作業が終了した後は、操作ボタン38
のつきスイッチを押下してモータ5への通電を開始し、
インペラ9を回転させて混練作業を行ない餅をつきあげ
るのである。 【0019】尚、本装置の別の使用方法として蒸し調理
に利用することが考えられる。この場合、ホッパー収納
部10の内面にいくつかの段部39を形成し、ホッパー
12を取り付けない状態において、この段部39に複数
の通気孔を有する円板を置き、通常の蒸し作業をするこ
とによって、円板上に乗せた食品に対し蒸し調理ができ
るものである。また、つき作業も単独で行なうことがで
きるので、パン生地づくり等にも利用することができ
る。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上のように構成し、ホッパー
の開口縁に当接してホッパー内をシールする第1のリッ
プと、ホッパー収納部の開口縁に当接してホッパーとホ
ッパー収納部の隙間から上昇する排気を外部に漏らさな
いようにシールする第2のリップを一体に形成したパッ
キング部材を備え、このパッキング部材の第1のリップ
と第2のリップの間に蒸気導入孔を開口して蓋体内部の
排気筒を通じて外部に排気するようにしたので、本体や
その周囲を濡らすことなく、蒸気を確実に外部に排出す
ることができる。 【0021】また、蒸気はホッパーとホッパー収納部と
の隙間を上昇するのでホッパーは常に保温された状態と
なり熱効率が良くなるため、結露の発生が少なくなり、
ホッパーの周囲及び内面に水滴がつきにくくなるととも
に、蒸気の状態で餅米に作用する割合を高めることがで
き、効率のよい蒸し作業が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明一実施例の餅つき機を示す内部断面図で
ある。 【図2】同装置の蓋体27を開放した状態を示す説明図
である。 【図3】蒸気抜き筒17を示す説明図である。 【図4】中蓋23を示す説明図である。 【符号の説明】 1 餅つき機本体 10 ホッパー収納部 12 ホッパー 20 ボイラー 23 中蓋 27 蓋体 30 蒸気導入管路 31 パッキング部材 32 第1のリップ 33 第2のリップ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 - 1/105

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 水を加熱して蒸気を生成するボイラー
    と、該ボイラーの側方に並設され、該ボイラーからの蒸
    気が上方から供給されるホッパーと、該ホッパーが周囲
    に隙間を持たせて取り付けられるホッパー収納部と、該
    ホッパー収納部及び前記ボイラーの上面を密閉する蓋体
    とを備えた餅つき機において、 前記蓋体内面に前記ホッパーの開口部とホッパー収納部
    の開口部を気密的に密閉するパッキング部材を備え、該
    パッキング部材にホッパーの開口縁に当接する第1のリ
    ップと、ホッパー収納部の開口縁に当接する第2のリッ
    プとを一体に形成し、該パッキング部材の第1のリップ
    と第2のリップとの間に蒸気導出孔を開口するととも
    に、該蒸気導出孔から導入される蒸気を外部へ導く排気
    筒を前記蓋体の内部に設けたことを特徴とする餅つき
    機。
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