JP3369879B2 - 法面、壁面等の緑化構造 - Google Patents

法面、壁面等の緑化構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、格子枠柵を用いた
法面、壁面等の緑化構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】岩盤法面、コンクリート・モルタル吹付
法面、擁壁やダム等のコンクリート構造物の壁面等は、
景観保全上の問題が多いため、植生による保護・緑化の
導入が考えられている。特開平4−213625号公報
には、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とか
らなる格子枠柵を法面の前方に設置し、格子枠柵の前壁
部の後面と底壁部の上面とに緑化用シートを敷き、格子
枠柵と法面との間に盛土材を充填し、これらの工程を下
から上へ繰り返して多段に構築し、緑化用シートに内蔵
等した種子を発芽させて緑化を図るという法面の緑化構
造が開示されている。この緑化構造は、急勾配でも施工
でき、施工効率が良い等の優れた点を持っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の緑化構造におい
て、図8及び図9に示すように、左右の格子枠柵100
が180度未満の内角をなして隣り合うコーナー部11
0を設ける場合、そのコーナー部110で左右の緑化用
シート111の側縁部111a同志を重ね合わせること
が多い。ところが、コーナー部110では、重ね合わせ
た側縁部111a同志をうまく密着させることができ
ず、側縁部111a間に隙間112ができやすいため、
その隙間112から盛土材113や浸透水が正面にこぼ
れ出ることがあった。なお、左右の格子枠柵100の前
壁部101を構成している横鉄筋102の隣り合う端部
102a同志を交差させ、該交差により飛び出した横鉄
筋102の端部102aは、安全のため、図9に示すよ
うに短く切断したり軽く曲げたりしていた。 【0004】そこで、本発明の目的は、急勾配でも施工
でき、施工効率が良い等の優れた点を持つ格子枠柵を用
いた法面、壁面等の緑化構造において、コーナー部で重
ね合わせた緑化用シートの側縁部同志を確実に密着させ
て、充填材や浸透水のこぼれ出しを防止することにあ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、鉄筋格子製の傾斜した前
壁部と水平な底壁部とからなる格子枠柵を法面、壁面等
の緑化対象面の前方に設置し、前記格子枠柵の前壁部の
後面と底壁部の上面とに緑化用シートを配設し、前記格
子枠柵と保護対象面との間に盛土材、岩石等の充填材を
充填してなる法面、壁面等の緑化構造において、左右の
格子枠柵が180度未満の内角(下限は特に限定されな
いが、90度以上が好ましい。)をなして隣り合うコー
ナー部を設け、前記左右の格子枠柵の前壁部を構成して
いる横鉄筋の隣り合う端部同志を交差させ、該交差によ
り飛び出した横鉄筋の端部を折り曲げ、該折り曲げた横
鉄筋の端部により前記前壁部を通して現れる緑化用シー
トを押さえ付けたことを特徴とする。 【0006】ここで、緑化対象面の一つである「法面」
の種類は、特に限定されず、岩盤法面、コンクリート・
モルタル吹付法面、切土法面、盛土材法面等を例示でき
る。同じく「壁面」の種類も、特に限定されず、擁壁や
ダム等のコンクリート構造物の壁面を例示できる。 【0007】「充填材」としては、盛土材、岩石、それ
らの混合、それらとクリンカアッシュ、フライアッシュ
又はアスファルト廃材との混合等を例示できる。盛土材
は、施工現場の土が好ましいが、他所から運んだ土でも
よい。岩石の寸法は、特に限定されず、大型の破砕岩石
から2〜75mm程度の礫まで含む。 【0008】「緑化用シート」は、充填材のこぼれ落ち
やエロージョンを防止でき、植物の成長の妨げになら
ず、透水性のあるものであれば特に限定されず、目のや
や粗い布、水溶性紙等を例示できる。特に好ましいの
は、土壌中の雑菌等の微生物(土壌中の雑菌はバクテリ
アといわれるもので、細菌、糸状菌、放線菌等があ
る。)により分解されて消滅する生分解性材料からなる
緑化用シートである。生分解性材料としては、デンプン
系化合物、蛋白質系化合物、ビニールエマルジョン系化
合物、ポリ乳酸系化合物、デンプンと樹脂とのブレンド
等を例示でき、これらから選ばれる少なくとも1種を使
用できる。生分解性材料からなる緑化用シートは、種子
が発芽・生育して施工面が安定した後は、土壌中の微生
物により分解され、やがて形状を維持できなくなり消滅
する。 【0009】また、格子枠柵の前壁部を通して現れる緑
化用シートに土、種子等を含む植生材を付着させること
が好ましい。この植生材としては、人工土壌、種子等の
混合物を吹付けてなる吹付層や、袋に土、種子等を含ま
せてなる土嚢等を例示できる。吹付層としては、人工土
壌、種子、肥料、養生剤(吹付層の安定固着を図る凝結
剤)、土壌活性剤(微生物の活性化を図る)等の素材を
水にといて吹付けるいわゆる「客土吹付工法」による厚
さ約10〜30mmの吹付層や、同様の素材を乾式で吹
付けるいわゆる「厚層基材吹付工法」による厚さ約30
〜100mm(又はそれ以上におよぶ)吹付層を例示で
きる。種子は施工現場の土、施工季節、気象条件等に応
じて適宜選択される。なお、吹付層は単層にしても複数
層にしてもよい。 【0010】また、必要に応じて、格子枠柵の底壁部の
下に強化シートを敷くこともできる。強化シートは充填
材の安定化機能と排水機能とを果たすものである。さら
に、強化シートの端部を緑化対象面に固定することもで
き、この場合の強化シートは、次のアンカーと同様の作
用を奏する。 【0011】また、緑化対象面にアンカーを固定し、該
アンカーに格子枠柵を連結材により連結することで、格
子枠柵の移動を防止することもできる。アンカーの形状
や長さは、緑化対象面に応じて適宜決定できる。連結材
は、格子枠柵をアンカーに連結保持するのに十分高強度
のものであれば、特に限定されず、金属ワイヤ、金属
鎖、合成樹脂ロープ、ガラス繊維ロープ等を例示でき
る。アンカーと連結材との接続の仕方は、アンカーに係
止部を設け、連結材の一端を該係止部に直接的に接続す
る態様でも、緑化対象面に沿って延びる取付材をアンカ
ーに固定し、連結材の一端を該取付材に接続することに
よりアンカーに間接的に接続する態様でもよい。取付材
としては、棒材、管材、アングル材、レール材等を例示
できる。 【0012】また、格子枠柵及び充填材を下から上へ2
段以上に積み上げる場合、該格子枠柵の前壁部が底壁部
となす傾斜角は、全段で一定でもよいが、一段毎に又は
複数段毎に上段側ほど大きく設定することもできる。具
体的には、次の態様(a)(b)(c)を例示できる。 (a)一段目(最下段)の前壁部の傾斜角を例えば60
度とし、二段目以上の前壁部の傾斜角を順に62度、6
4度、66度、68度…とする等、一段毎に0.5〜1
0度ずつ大きくなるよう設定した態様。傾斜角の増加分
は、各段間で一定でもよいし、途中で変化させてもよい
(例えば同例で、60度、64度、67度、69度、7
0度…とする)。 (b)一段目〜三段目の前壁部の傾斜角を例えば60度
とし、四段目〜六段目の前壁部の傾斜角を64度とする
等、複数段毎に1〜10度ずつ大きくなるよう設定した
態様。傾斜角の増加分は、各段間で一定でもよいし、途
中で変化させてもよい。 (c)上記態様(a)と態様(b)とを混在させた態
様。 【0013】また、格子枠柵を構成する一部(例えば特
に強度が必要な部分)の鉄筋に、他の鉄筋より太いもの
を使用することもできる。これにより、鉄筋の一部が充
填材の圧力等によって正面側に湾曲変形する現象を防止
することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】 《第一実施形態》図1〜図4は、本発明の第一実施形態
に係る岩盤法面の緑化構造を示し、同緑化構造は以下の
工程で構築されている。なお、岩盤法面1は例えば約6
0度の急斜面である。 【0015】[格子枠柵の設置工程] 図4に示すよう
に、岩盤法面1の下端前方の用地2に強化シート3を敷
き、強化シート3の上に必要数の格子枠柵5を横に並べ
て設置する。図1に示すように、格子枠柵5は、鉄筋を
縦横格子状に溶接(具体的にはアーク溶接による溶着)
してなる鉄筋格子をその中央部で折曲して形成されたも
ので、傾斜した前壁部6と水平な底壁部7とを備えてい
る。前壁部6の上端と底壁部7の後端との間をフック付
き連結棒等で連結してもよい。強化シート3は、特定の
素材に限定されず、厚手の不織布、織布、ネット等を例
示できる。15は格子枠柵5の底壁部7を強化シート3
に止めるための杭である。格子枠柵5の前壁部6と岩盤
法面1との間隔は、特に限定されず、本実施形態では例
えば約2000〜5000mmである。 【0016】本実施形態において使用した格子枠柵5の
寸法等は次の通りであるが、例示にすぎず、この寸法等
は施工現場に応じて適宜変更されるものである。 前壁部6が底壁部7となす傾斜角: 約60度 前壁部6の傾斜長: 約600mm 底壁部7の奥行: 約250mm 前壁部6及び底壁部7の左右長: 約2600mm 鉄筋の直径: 約10mm 鉄筋格子の格子ピッチ: 100〜300mm 【0017】本実施形態では、図1〜図3に示すよう
に、左右の格子枠柵5,5が180度未満(図示例では
約100度)の内角をなして隣り合うコーナー部10を
設け、左右の格子枠柵5,5の前壁部6,6を構成して
いる横鉄筋11の隣り合う端部11a同志を、図3に二
点鎖線で示すように交差させる。この交差により飛び出
した端部11aが長すぎる(例えば300mm以上)場
合には、該端部11aを適当な長さ(例えば100〜3
00mm)に切断する。 【0018】[緑化用シート敷設工程] 格子枠柵5の
前壁部6の後面と底壁部7の上面とに、目のやや粗い緑
化用シート8を敷く。緑化用シート8の上端を少し余ら
せて、前壁部6の前面に一時的に垂らしておくとよい
(図示略)。緑化用シート8は、特定の素材に限定され
ず、織布、不織布等を例示できる。コーナー部10にお
いては、左右の緑化用シート8の側縁部8a同志を重ね
合わす。 【0019】[横鉄筋端部の折曲工程]コーナー部10
において、前記交差により飛び出した横鉄筋11の端部
11aを、図1〜図3に示すように折り曲げ、この折り
曲げた端部11aにより、前壁部6,6を通して現れる
緑化用シート8の重ね合わせた側縁部8aを押さえ付け
る。端部11aの折り曲げ方向は特に限定されない。本
実施形態では、図2に示すように、最上部の横鉄筋11
の端部11aを下方向に折り曲げてから後方に折り曲
げ、最下部の横鉄筋11の端部11aを上方向に折り曲
げてから後方に折り曲げ、その他の横鉄筋11の端部1
1aを横方向に折り曲げてから後方に折り曲げた。 【0020】[盛土材充填工程] 格子枠柵5と岩盤法
面1との間に現場の土等を利用して盛土材9を充填す
る。盛土材9を衝撃ローラー等で締め固める。余らせて
おいた前記緑化用シート8の上端を盛土材9の上面に被
せる。図2に二点鎖線で示すように、最上部の横鉄筋1
1の端部11aを後方に折り曲げ、この緑化用シート8
の上端を押さえ付けてもよい。これで一段目が形成され
る。 【0021】[多段繰り返し工程] 盛土材9の上面に
対し、上記の格子枠柵の設置工程、緑化用シート敷設工
程、横鉄筋端部の折曲工程及び盛土材充填工程を行なっ
て、二段目を形成する。この作業を下から上へ繰り返し
て、格子枠柵5及び盛土材9を多段に構築する。最上段
の格子枠柵5では、前壁部6の縦鉄筋の上端を後側下方
へ折り曲げて仕上げる(図示略)。 【0022】[吹付層形成工程] 格子枠柵5の前壁部
6の鉄筋格子を通して現れる緑化用シート8の前面に、
種子及び人工土壌を含む吹付層16を吹付形成する。本
実施形態では、前記「厚層基材吹付工法」により厚さ約
60mmの吹付層16を形成した。 【0023】以上の工法で構築された岩盤法面1の緑化
構造によれば、格子枠柵5を使用したことにより、急
勾配でも施工できる、施工に重機を必要とせず、人力
作業が可能であり、施工が簡単で、多くの人手を要し
ない、施工効率が良く、工期を短縮できる、カーブ
した岩盤法面1にも容易に対応できる、現場の土を盛
土材9として利用できる等の多くの効果が得られる。 【0024】また、緑化用シート8の前面に種子及び人
工土壌を含む吹付層16を吹付形成したので、単に緑化
用シートに種子を内蔵した場合と比べて、種子の発芽性
及び成長性が良く、洋芝等の種子の発芽による1次植生
を短期間で達成することができる。その後は、木本植物
が成長する。 【0025】さらに、本実施形態ではコーナー部10に
おいて、横鉄筋11の隣り合う端部11aを折り曲げ、
この折り曲げた端部11aにより緑化用シート8の重ね
合わせた側縁部8aを押さえ付けたので、側縁部8a同
志を確実に密着させて、盛土材9や浸透水のこぼれ出し
を防止することができる。 【0026】《第二実施形態》次に、図5は、第二実施
形態に係る岩盤法面1の緑化構造を示しており、岩盤法
面1にアンカー32を固定し、該アンカー32に格子枠
柵5を連結材34により連結した点と、格子枠柵5の前
壁部6が底壁部7となす傾斜角を上段側ほど大きく設定
した(具体的には、一段目(最下段)の傾斜角を例えば
約50度とし、二段目以上の傾斜角は一段毎に1〜5度
ずつ大きくする。)点においてのみ、第一実施形態と相
違している。コーナー部の構造は第一実施例と同様であ
る。 【0027】本実施形態では、岩盤法面1に多数の取付
孔31を縦横に間隔をおいてあけ、各取付孔31に金属
棒よりなるアンカー32を挿入し、モルタル、接着剤、
樹脂等の充填材33で固定する。アンカー32の手前端
部にはリング形状の係止部が形成されている。 【0028】格子枠柵5を設置した後、該格子枠柵5を
アンカー32に連結材34により連結する。連結材34
はアセンブリ化されたもので、金属厚板製の二つのフッ
ク35と、両フック35を繋ぐ金属撚り線よりなるワイ
ヤ36とからなる。各フック35を格子枠柵5とアンカ
ー32の係止部に引っ掛ければ、容易に格子枠柵5をア
ンカー32に連結できる。格子枠柵5の連結箇所は、前
壁部6でも底壁部7でもよいが、前壁部6の下部の横鉄
筋や底壁部7の横鉄筋が適当であり、格子枠柵5毎に少
なくとも二箇所とすることが好ましい。 【0029】本実施形態によれば、第一実施形態による
効果に加え、盛土材9の奥行きを2000mm以下(例
えば約500mm)と小さくしても、アンカー32に連
結材34で連結された格子枠柵5が盛土材9を抱持して
その崩れを防止する。従って、岩盤法面1の下端のすぐ
前方に側溝、道路、所有地境界等があって、用地2の幅
が狭い場合でも、簡単に施工することができる。 【0030】また、上記のように前壁部6の傾斜角を設
定することにより、土圧が大きい下段側において前壁部
6の傾斜角を小さくでき、盛土材9の土圧に耐える力を
確保できる。また、土圧が小さい上段側ほど前壁部6の
傾斜角を大きくでき、上端の法肩(図示略)が前進し
て、天端面の有効面積を広げることができる。 【0031】《第三実施形態》次に、図6は、コンクリ
ート擁壁ブロックの壁面の緑化構造に実施した第三実施
形態を示し、次の点においてのみ、第一実施形態と相違
している。コーナー部の構造は第一実施例と同様であ
る。 【0032】コンクリート擁壁ブロック40の壁面41
は約90度の急斜面である。この壁面41に多数の取付
孔42をあけ、該取付孔42にアンカー43を刺し込む
とともに、充填材44を充填してアンカー43を固定す
る。アンカー43の手前端部に形成された係止部に、壁
面41に沿って上下方向に延びる取付材45を取り付け
る。金属ワイヤよりなる連結材46の両端を格子枠柵5
と取付材45に接続することにより、格子枠柵5をアン
カー43に連結する。 【0033】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。 【0034】(1)各実施形態において、強化シートの
端部を延長して法面、壁面等の保護対象面に固定するこ
と。固定は、例えば押え板と杭とで行う。この場合の強
化シートは、前記アンカーと同様に、格子枠柵の移動を
防止する作用を奏する。 【0035】(2)各実施形態において、強化シートを
省略すること。 【0036】(3)各実施形態において、格子枠柵と法
面、壁面等の保護対象面との間に、破砕岩石、礫等の岩
石を充填すること。 【0037】(4)各実施形態において、吹付層に代え
て、袋に土、種子等を含ませてなる土嚢を用いること。 【0038】(5)図7に太線で示すように、格子枠柵
5を構成する一部(例えば特に強度が必要な部分)の鉄
筋に、他の鉄筋より太いものを使用すること。これによ
り、鉄筋の一部が充填材の圧力によって正面側に湾曲変
形する現象を防止することができる。 【0039】(6)図3に示すように、折り曲げた横鉄
筋11の端部11aを、ワイヤ、ロープ等の緊縛材12
により一般部の横鉄筋11又は縦鉄筋に縛って接合し、
折曲状態を確実に維持させ、側縁部8aの押さえ付け状
態を保持すること。緊縛材12に代えて、溶接等により
接合してもよい。 【0040】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の法面、壁
面等の緑化構造によれば、急勾配でも施工でき、施工効
率が良い等の優れた点を持つ格子枠柵を用いた法面、壁
面等の緑化構造において、コーナー部で重ね合わせた緑
化用シートの側縁部同志を確実に密着させて、充填材や
浸透水のこぼれ出しを防止することができる、という優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す斜視図である。 【図2】図1の要部を拡大して示す斜視図である。 【図3】同緑化構造の横断面図である。 【図4】同緑化構造の縦断面図である。 【図5】本発明の第二実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す断面図である。 【図6】本発明の第三実施形態に係る擁壁の緑化構造を
示す断面図である。 【図7】各実施形態における格子枠柵の変更例の斜視図
である。 【図8】従来の岩盤法面の緑化構造を示す斜視図であ
る。 【図9】同緑化構造の横断面図である。 【符号の説明】 1 岩盤法面 5 格子枠柵 6 前壁部 7 底壁部 8 緑化用シート 8a 側縁部 9 盛土材 10 コーナー部 11 横鉄筋 11a 端部 40 コンクリート擁壁ブロック 41 壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−294132(JP,A) 特開 平5−287750(JP,A) 特開 平4−213625(JP,A) 特開 平7−102570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 103 E02D 17/20 102 E02D 17/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底
    壁部とからなる格子枠柵を法面、壁面等の緑化対象面の
    前方に設置し、前記格子枠柵の前壁部の後面と底壁部の
    上面とに緑化用シートを配設し、前記格子枠柵と保護対
    象面との間に盛土材、岩石等の充填材を充填してなる法
    面、壁面等の緑化構造において、 左右の格子枠柵が180度未満の内角をなして隣り合う
    コーナー部を設け、前記左右の格子枠柵の前壁部を構成
    している横鉄筋の隣り合う端部同志を交差させ、該交差
    により飛び出した横鉄筋の端部を折り曲げ、該折り曲げ
    た横鉄筋の端部により前記前壁部を通して現れる緑化用
    シートを押さえ付けたことを特徴とする法面、壁面等の
    緑化構造。
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