JPH09137454A - 法面、壁面等の緑化構造及び緑化工法 - Google Patents

法面、壁面等の緑化構造及び緑化工法

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JPH09137454A
JPH09137454A JP8756096A JP8756096A JPH09137454A JP H09137454 A JPH09137454 A JP H09137454A JP 8756096 A JP8756096 A JP 8756096A JP 8756096 A JP8756096 A JP 8756096A JP H09137454 A JPH09137454 A JP H09137454A
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slopes
frame fence
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Hisae Kataoka
久枝 片岡
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 法面、壁面等に盛った盛土の奥行きが小さく
ても、該盛土の崩れを防止できるようにし、もって法
面、壁面等の下端のすぐ前方に道路、側溝、所有地境界
等があるときのように用地幅が狭い場合でも、簡単に施
工して緑化を図れるようにする。 【解決手段】 岩盤法面1にアンカー37を固定する。
鉄筋製の傾斜した前壁部8と水平な底壁部9とからなる
格子枠柵7を岩盤法面1の前方に設置し、格子枠柵7と
アンカー37とを、二つのフック29とワイヤ30とか
らなる連結材27で連結する。格子枠柵7の前壁部8の
後面と底壁部9の上面とに緑化シート11を配設し、格
子枠柵7と岩盤法面1との間に盛土12を充填する。緑
化シート11の前面に種子及び人工土壌を含む吹付層1
3を吹付形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格子枠柵を用いた
法面、壁面等の緑化構造及び緑化工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】岩盤法面、コンクリート・モルタル吹付
法面、擁壁やダム等のコンクリート構造物の壁面等は、
景観保全上の問題が多いため、植生による緑化の導入が
考えられている。特開平4−213625号公報には、
鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とからなる
格子枠柵を法面の前方に設置し、格子枠柵の前壁部の後
面と底壁部の上面とに緑化シートを敷き、格子枠柵と法
面との間に盛土材を充填し、これらの工程を下から上へ
繰り返して多段に構築し、緑化シートに内蔵等した種子
を発芽させて緑化を図るという法面の緑化構造及び緑化
工法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この緑化構造・工法
は、急勾配でも施工でき、施工効率が良い等の優れた点
を持っている。しかし、盛土材の奥行きが小さ過ぎる
と、施工後の諸条件によっては、盛土材が法面から崩れ
る可能性があるため、格子枠柵の前壁部と法面との間隔
が200cm以上となるよう用地幅を大きくとり、盛土
材の奥行きを十分に大きくする必要があった。そこで問
題となるのが、法面の下端のすぐ前方に道路、側溝、所
有地境界等があるときのように、用地幅が狭い場合であ
る。そのような場合には、用地幅を広げるために、法面
を削り取って奥まらせるという大変な作業が必要であ
り、それができない場合にはこの緑化構造・工法を採用
することができなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、法面、壁面等に
盛った盛土材の奥行きが小さくても該盛土材の崩れを防
止することができ、もって法面、壁面等の下端のすぐ前
方に道路、側溝、所有地境界等があるときのように用地
幅が狭い場合でも、簡単に施工して緑化を図ることがで
きる法面、壁面等の緑化構造及び緑化工法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の法面、壁面等の緑化構造は、法面、壁面等
の緑化対象面に固定されたアンカーと、鉄筋格子製の傾
斜した前壁部と水平な底壁部とからなり緑化対象面の前
方に設置された格子枠柵と、格子枠柵をアンカーに連結
する連結材と、格子枠柵と緑化対象面との間に充填され
た盛土材とを備えた構造とした。
【0006】ここで、緑化対象面の一つである法面の種
類は、特に限定されず、岩盤法面、コンクリート・モル
タル吹付法面、切土法面、盛土法面等を例示できる。同
じく壁面の種類も、特に限定されず、擁壁やダム等のコ
ンクリート構造物の壁面を例示できる。
【0007】アンカーの形状や長さは、緑化対象面に応
じて適宜決定できる。アンカーと連結材との接続の仕方
として、次の態様(イ)(ロ)を例示できる。 (イ)アンカーに係止部を設け、連結材の一端を該係止
部に直接的に接続する態様。係止部の形状としては、L
字形、V字形、U字形、リング形等を例示できる。 (ロ)緑化対象面に沿って延びる取付材をアンカーに固
定し、連結材の一端を該取付材に接続することによりア
ンカーに間接的に接続する態様。取付材としては、棒
材、管材、アングル材、レール材等を例示できる。
【0008】連結材は、格子枠柵をアンカーに連結保持
するのに十分高強度のものであれば特に限定されず、次
の(1)〜(7)を例示できる。 (1)金属ワイヤ(金属の種類は、特に限定されない
が、ステンレス鋼等の不錆性金属が好ましい。以下同
じ。)、金属鎖、合成樹脂ロープ(ナイロンロープ、ア
ラミド繊維ロープ等を例示できる。以下同じ。)、ガラ
ス繊維ロープ等の線状体。この場合、線状体の端部を前
記格子枠柵、アンカーの係止部、取付材等に縛り付けて
接続する。あるいは、線状体を前記格子枠柵、アンカー
の係止部、取付材等に掛けて線状体の全体をループに
し、該線状体の両端部を結び合わせたり、寄り合わせた
り、圧着したりして接続することもできる。
【0009】(2)金属ワイヤ、合成樹脂ロープ、ガラ
ス繊維ロープ等の線状体と、該線状体の全体をループに
した状態で、該線状体の両端部同士を結束する結束手段
との組み合わせ。結束手段としては、線状体の両端部を
掴んでかしめるカシメ部材、線状体の両端部をネジで締
め付ける締付部材等を例示できる。この場合、線状体を
前記格子枠柵、アンカーの係止部、取付材等に掛けて線
状体の全体をループにし、該線状体の両端部を重ね合わ
せ、結束手段により結束して接続する。
【0010】(3)金属ワイヤ、合成樹脂ロープ、ガラ
ス繊維ロープ等の線状体と、該線状体の両方又は一方の
端部を小ループに湾曲した状態で、該端部を線状体の途
中部に結束する結束手段との組み合わせ。結束手段とし
ては、上記(3)と同様のものを例示できる。この場
合、線状体の端部を小ループに湾曲して前記格子枠柵、
アンカーの係止部、取付材等に掛けるとともに、折り返
した線状体の端部を線状体の途中部に重ね合わせ、結束
手段により結束して接続する。あるいは、予め線状体の
端部を小ループに湾曲した状態で結束手段により結束し
ておき、この線状体の途中部を前記格子枠柵、アンカー
の係止部、取付材等に掛け、折り返した前記小ループに
線状体の反対側の端部を通すことにより、接続すること
もできる。
【0011】(4)金属ワイヤ、金属鎖、合成樹脂ロー
プ、ガラス繊維ロープ等の線状体と、該線状体の両方又
は一方の端部に設けたフックとの組み合わせ。フックと
しては、U字状、C字状等に湾曲された金属棒や、U字
状、C字状等の切欠が形成された金属厚板等を例示でき
る。この場合、フックを前記格子枠柵、アンカーの係止
部、取付材等に引っ掛けて接続する。あるいは、線状体
の端部を前記格子枠柵、アンカーの係止部、取付材等に
回り込ませて小ループにし、折り返したフックを線状体
の途中部に引っ掛けて接続することもできる。
【0012】(5)金属棒、合成樹脂棒等の棒状体と、
該棒状体の両方又は一方の端部に設けたフックとの組み
合わせ。フックとしては、上記(2)と同様のものを例
示できる。この場合、フックを前記格子枠柵、アンカー
の係止部、取付材等に引っ掛けて接続する。
【0013】(6)上記(1)(2)(3)(4)
(5)を適宜組み合わせたもの。
【0014】(7)上記(1)(2)(3)(4)
(5)(6)の連結材の線状体又は棒状体の途中に長さ
調節可能なターンバックル等の締め具を設け、連結材の
長さ調節と連結時の締付力調節とを可能にしたもの。
【0015】なお、格子枠柵に対する連結材の連結箇所
は、特に限定されないが、前壁部の下部や底壁部が適当
である。また、この連結箇所の数も、特に限定されず、
一箇所でもよいが、二箇所以上とすることが好ましい。
【0016】格子枠柵の前壁部と緑化対象面との間隔
は、前記従来技術のように200cm以上としてもよい
が、本発明では20〜200cmと小さくでき、さらに
は20〜100cmと小さくできる。
【0017】また、格子枠柵の前壁部の後面と底壁部の
上面とに緑化シートを配設することが好ましい。緑化シ
ートは、盛土材のこぼれ落ちやエロージョンを防止で
き、植物の成長の妨げにならず、透水性のあるものであ
れば特に限定されず、目のやや粗い布、水溶性紙等を例
示できる。盛土材は、施工現場の土が好ましいが、他所
から運んだ土でもよい。
【0018】緑化のための種子は、緑化シートに予め内
蔵されていてもよいが、緑化シートの前面に人工土壌と
ともに層状に吹付けられることが好ましい。この吹付層
としては、いわゆる「客土吹付工法」による厚さ約10
〜30mmの吹付層や、いわゆる「厚層基材吹付工法」
による厚さ約30〜70mmの吹付層を例示できる。種
子は、施工現場の土、施工季節、気象条件等に応じて適
宜選択される。
【0019】さらに、必要に応じて、格子枠柵の底壁部
の下に強化シートを敷くこともできる。強化シートは盛
土材の安定化機能と排水機能とを果たすものである。
【0020】また、格子枠柵及び盛土材を下から上へ2
段以上に積み上げる場合、該格子枠柵の前壁部が底壁部
となす傾斜角は、全段で一定でもよいが、一段毎に又は
複数段毎に上段側ほど大きく設定することもできる。具
体的には、次の態様(a)(b)(c)を例示できる。 (a)一段目(最下段)の前壁部の傾斜角を例えば60
度とし、二段目以上の前壁部の傾斜角を順に62度、6
4度、66度、68度…とする等、一段毎に0.5〜1
0度ずつ大きくなるよう設定した態様。傾斜角の増加分
は、各段間で一定でもよいし、途中で変化させてもよい
(例えば同例で、60度、64度、67度、69度、7
0度…とする)。 (b)一段目〜三段目の前壁部の傾斜角を例えば60度
とし、四段目〜六段目の前壁部の傾斜角を64度とする
等、複数段毎に1〜10度ずつ大きくなるよう設定した
態様。傾斜角の増加分は、各段間で一定でもよいし、途
中で変化させてもよい。 (c)上記態様(a)と態様(b)とを混在させた態
様。
【0021】また、本発明の法面、壁面等の緑化工法
は、法面、壁面等の緑化対象面にアンカーを固定する工
程と、鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とか
らなる格子枠柵を緑化対象面の前方に設置する工程と、
前記格子枠柵をアンカーに連結材で連結する工程と、前
記格子枠柵と緑化対象面との間に盛土材を充填する工程
とを含む。
【0022】
【発明の実施の形態】
《第一実施形態》図1、図2及び図3は、岩盤法面の緑
化構造に実施した第一実施形態を示し、以下の工程順で
行なう緑化工法により構築されている。なお、岩盤法面
1は例えば約60度の急斜面であり、その下端の例えば
約600mm前方には側溝15が存在しているとする。
【0023】[アンカー固定工程] 岩盤法面1に多数
の取付孔20を縦横に間隔をおいてあけ、該取付孔20
に金属棒よりなるアンカー37を挿入するとともに充填
材22を充填して、アンカー37を固定する。充填材2
2にはコンクリート、モルタル、接着剤、樹脂等を使用
できる。アンカー37の奥端部には充填材22に係止し
て抜け止めを果す係止凸部37aが一体的に設けられ、
アンカー37の手前端部にはリング形状の係止部38が
一体的に形成されている。
【0024】[格子枠柵の設置工程] 岩盤法面1の下
端前方の用地14に強化シート6を敷き、強化シート6
の上に必要数の格子枠柵7を横に並べて設置する。強化
シート6は省略してもよい。格子枠柵7は、鉄筋を縦横
格子状に溶接(具体的にはアーク溶接による溶着)して
なる鉄筋格子をその中央部で折曲して形成されたもの
で、傾斜した前壁部8と水平な底壁部9とを備えてい
る。前壁部8の上端と底壁部9の後端との間をフック付
き連結棒等で連結してもよい。格子枠柵7の前壁部8と
岩盤法面1との間隔は、特に限定されず、本実施形態で
は例えば約500mmである。
【0025】本実施形態において使用した格子枠柵7の
寸法等は次の通りであるが、例示にすぎず、この寸法等
は施工現場に応じて適宜変更されるものである。 前壁部8が底壁部9となす傾斜角: 約60度 前壁部8の傾斜長: 約600mm 底壁部9の奥行: 約250mm 前壁部8及び底壁部9の左右長: 約2600mm 鉄筋の直径: 約10mm 鉄筋格子の格子ピッチ: 100〜300mm また、格子枠柵7の前壁部8と岩盤法面1との間隔は約
500mmとしたので、用地14の幅は500mm以上
あれば足りる。この間隔も適宜変更できる。
【0026】[格子枠柵の連結工程] 連結材27によ
って格子枠柵7をアンカー37に連結する。連結材27
はアセンブリ化されたもので、図3に示すように、U字
状の切欠28が形成された金属厚板製の二つのフック2
9と、両フック29を繋ぐ金属撚り線よりなるワイヤ3
0とからなる。各フック29の切欠28を格子枠柵7と
アンカー37の係止部38に直接引っ掛ければ、容易に
格子枠柵7をアンカー37に連結できる。切欠28の開
口は窄められており、格子枠柵7や係止部38からの外
れを防止している。
【0027】格子枠柵7の連結箇所は、前壁部8でも底
壁部9でもよいが、前壁部8の下部の横鉄筋や底壁部9
の横鉄筋が適当であり、格子枠柵7毎に少なくとも二箇
所とすることが好ましい。図1は、底壁部9の後側の横
鉄筋と、アンカー37の係止部38とを、略水平に連結
した例を示している。図2は、底壁部9の前側又は後側
の横鉄筋や前壁部8の上部又は下部の横鉄筋と、アンカ
ー37の係止部38とを、略水平に又は斜めに連結した
例を示している。
【0028】また、連結材27は次のような別方法で使
用することもできる。図4に示すように、連結材27の
ワイヤ30を長くし、その中央部を係止部38に直接引
っ掛けてV字状に張り、両端のフック29の切欠28を
格子枠柵7に引っ掛ける方法。
【0029】図5に示すように、ワイヤ30をループ状
に湾曲して格子枠柵7(又は係止部28)に掛けるとと
もに、フック29の切欠28をワイヤ30の途中部に引
っ掛け、前記ループが小さくなるように絞って連結する
方法。この場合、前記ループがクッション作用を奏し、
格子枠柵7をアンカー37に緩衝性・融通性をもって連
結できる。これにより、例えば各段の盛土材12に多少
の沈下が発生して、格子枠柵7が下降した場合でも、連
結材27は前記ループにおいて若干延びることにより追
従し、格子枠柵7を以前と同様に連結し続ける。従っ
て、緑化面に亀裂が入るおそれは少ない。
【0030】さらに、連結材27のフック29の切欠2
8の形状は、特に限定されず、図6に示す変更例のよう
に例えば四角状にすることもできる。
【0031】また、前記連結材27に代えて、例えば図
7〜図12に示すような連結材を使用することもでき
る。図7の連結材39は、金属ワイヤ、合成樹脂ロー
プ、ガラス繊維ロープ等の線状体であって、両端部をそ
れぞれ格子枠柵7とアンカー37の係止部38に縛り付
けて接続している。
【0032】図8の連結材40も、金属ワイヤ、合成樹
脂ロープ、ガラス繊維ロープ等の線状体である。連結材
40の途中部を格子枠柵7とアンカー37の係止部38
に掛けて線状体全体をループにし、連結材40の両端部
を結び合わせたり、寄り合わせたり、圧着したりして接
続している。
【0033】図9の連結材41は、金属ワイヤ、合成樹
脂ロープ、ガラス繊維ロープ等の線状体42と、線状体
42の全体をループにした状態で、該線状体42の両端
部同士を結束する結束手段としての締付部材43との組
み合わせである。締付部材43は、図10に示すよう
に、基板部45とそれから立設した例えば4本の突起4
6とからなる抱持体44と、基板部45の2つの透孔4
7に通された倒立U字状の締付体49と、締付体49の
両下端部の雄ネジ50に螺合するナット51とで構成さ
れている。基板部45の上面には例えば3本の滑り止め
凸部48が設けられている。図9の例では、アンカーの
係止部も変更されており、アンカー37の手前端部に形
成された雄ネジ52にはナット53が螺合され、該ナッ
ト53には半リング状の係止部54が固着されている。
そして、線状体42を格子枠柵7とアンカー37の係止
部54に掛けて線状体42の全体をループにし、線状体
42の両端部を重ね合わせて、締付部材43の抱持体4
4の4本の突起46の間に抱持させ、締付体49を上方
から透孔47に通し、ナット51を螺合させて締めるこ
とにより、締付体49と基板部45との間に線状体42
の両端部を締め付けて接続する。
【0034】図11の連結材55は、図9と同様の線状
体42と、線状体42の一方の端部を小ループに湾曲し
た状態で、該端部を線状体42の途中部に結束する図1
0と同様の締付部材43との組み合わせである。線状体
42の他方の端部は、小ループ56に湾曲した状態で、
線状体42の途中部に寄り合わせられて結束されてい
る。そして、線状体42を格子枠柵7に掛け、折り返し
た小ループ56に線状体42自身を一方の端部からくぐ
らせて通す。この通した一方の端部を小ループに湾曲
し、アンカー37の係止部54に掛けるとともに、折り
返した端部を線状体42の途中部に重ね合わせ、締付部
材43により図9と同様にして締め付けて接続する。
【0035】図12の連結材57は、図3の連結材のワ
イヤ30の途中に長さ調節可能なターンバックル58を
設け、連結材57の長さ調節と連結時の締付力調節とを
可能にしたものである。
【0036】[緑化シート敷設工程] 格子枠柵7の前
壁部8の後面と底壁部9の上面とに、目のやや粗い布よ
りなる緑化シート11を敷く。図3に示すように、緑化
シート11の上端を少し余らせて、前壁部8の前面に垂
らしておくとよい。
【0037】[盛土材充填工程] 格子枠柵7と岩盤法
面1との間に現場の土を利用して盛土材12を充填す
る。盛土材12を衝撃ローラー等で締め固める。余らせ
ておいた前記緑化シート11の上端を盛土材12の上面
に被せる。これで一段目が形成される。
【0038】[多段繰り返し工程] 盛土材12の上面
に対し、上記の格子枠柵の設置工程、格子枠柵の連結工
程、緑化シート敷設工程、盛土材充填工程を行なって、
二段目を形成する。この作業を下から上へ繰り返して、
格子枠柵7及び盛土材12を多段に構築する。図1は5
段に構築された例を示しているが、この段数は適宜変更
できる。前記の通り各段の格子枠柵7の前壁部8と岩盤
法面1との間隔は、特に限定されず、例えば約500m
mで一定であるが、段間で変化してもよい。
【0039】[吹付層形成工程] 格子枠柵7の前壁部
8の鉄筋格子を通して、緑化シート11の前面に種子及
び人工土壌を含む吹付層13を吹付形成する。詳しく
は、種子、人工土壌、肥料、吹付層の安定固着を図る養
生剤(凝結剤)、微生物の活性化を図る土壌活性剤、等
の素材を水にといて吹付ける「客土吹付工法」、又は同
様の素材を乾式で吹付ける「厚層基材吹付工法」による
ことが好ましい。また、吹付層13は単層にしても複数
層にしてもよい。
【0040】以上の工法で構築された岩盤法面1の緑化
構造によれば、盛土材12の奥行きが例えば約500m
mと小さいにも拘らず、アンカー37に連結材10及び
取付材で連結された格子枠柵7が盛土材12を抱持して
その崩れを防止する。従って、本ケースのように岩盤法
面1の下端のすぐ前方に側溝15(その他、道路、所有
地境界等)があって、用地14の幅が狭い場合でも、簡
単に施工することができる。
【0041】また、格子枠柵7を使用したことにより、
急勾配でも施工できる、施工に重機を必要とせず、
人力作業が可能であり、施工が簡単で、多くの人手を
要しない、施工効率が良く、工期を短縮できる、カ
ーブした岩盤法面1にも容易に対応できる、現場の土
を盛土材12として利用できる等の多くの効果も得られ
る。
【0042】さらに、緑化シート11の前面に種子及び
人工土壌を含む吹付層13を吹付形成したので、緑化シ
ートに種子を内蔵させる場合と比べて、種子の発芽性及
び成長性が良く、洋芝等の種子の発芽による1次植生を
短期間で達成することができる。その後は、木本植物が
成長する。
【0043】《第二実施形態》次に、図13は、第一実
施形態と同じく岩盤法面の緑化構造に実施した第二実施
形態を示し、格子枠柵7の前壁部8が底壁部9となす傾
斜角を、上段側ほど大きく設定した点においてのみ、第
一実施形態と相違している。従って、第一実施形態と同
様の部分については、図に同一の符号を付して重複説明
を避ける。具体的には、一段目(最下段)の傾斜角は例
えば約50度とし、二段目以上の傾斜角は一段毎に1〜
5度ずつ大きくする。なお、この傾斜角の設定の仕方
は、[課題を解決するための手段]に記したように変更
することもできる。
【0044】第一実施形態においては、前壁部8の傾斜
角が小さいほど、格子枠柵7が盛土材12の土圧に耐え
る力は強くなるが、図1に示される上端の法肩16が奥
まり、天端面17の有効面積が狭くなる。一方、前壁部
8の傾斜角が大きいほど、上端の法肩16が前進し、天
端面17の有効面積は広くなるが、格子枠柵7が盛土材
12の土圧に耐える力は弱くなる。このように、前壁部
8の傾斜角の決定には二律背反した問題がある。
【0045】しかし、本実施形態においては、上記のよ
うに前壁部8の傾斜角を設定することにより、土圧が大
きい下段側において前壁部8の傾斜角を小さくでき、盛
土材12の土圧に耐える力を確保できる。また、土圧が
小さい上段側ほど前壁部8の傾斜角を大きくでき、上端
の法肩16が前進して、天端面17の有効面積を広げる
ことができる。図13の二点鎖線は、一段目の前壁部8
の傾斜角を延長した場合の仮想線であり第一実施形態に
相当するが、この仮想線と比べて、本実施形態では法肩
16が前進しており、範囲Aだけ天端面17の有効面積
が広がっていることが分かる。
【0046】《第三実施形態》図14及び図15は、岩
盤法面の緑化構造に実施した第三実施形態を示し、以下
の工程順で行なう緑化工法により構築されている。な
お、岩盤法面1は例えば約60度の急斜面であり、その
下端の約600mm前方には側溝15が存在していると
する。
【0047】[アンカー固定工程] 岩盤法面1に、金
属棒よりなる多数のアンカー2を縦横に略等間隔をおい
て打ち込んで固定する。アンカー2の前端近くには規制
片3が止着されており、該規制片3が岩盤法面1に略当
接するまでアンカー2を打ち込む。アンカー2の前端に
は挿通リング4が止着されており、該挿通リング4に、
岩盤法面1に沿って上下方向に延びる取付材5を挿通し
て固定する。図示した取付材5は管材である。なお、規
制片3は省略してもよい。また、アンカー2と取付材5
との固定手段は、挿通リング4以外にも、ネジ、ワイヤ
ーによる縛り付け、溶接等、適宜変更できる。
【0048】[格子枠柵の設置工程] 岩盤法面1の下
端前方の用地14に強化シート6を敷き、強化シート6
の上に必要数の格子枠柵7を横に並べて設置する。強化
シート6は省略してもよい。格子枠柵7は、鉄筋を縦横
格子状に溶接(具体的にはアーク溶接による溶着)して
なる鉄筋格子をその中央部で折曲して形成されたもの
で、傾斜した前壁部8と水平な底壁部9とを備えてい
る。前壁部8の上端と底壁部9の後端との間をフック付
き連結棒等で連結してもよい。格子枠柵7の前壁部8と
岩盤法面1との間隔は、特に限定されず、本実施形態で
は例えば約400mmである。
【0049】本実施形態において使用した格子枠柵7の
寸法等は次の通りであるが、例示にすぎず、この寸法等
は施工現場に応じて適宜変更されるものである。 前壁部8が底壁部9となす傾斜角: 約60度 前壁部8の傾斜長: 約600mm 底壁部9の奥行: 約250mm 前壁部8及び底壁部9の左右長: 約2600mm 鉄筋の直径: 約10mm 鉄筋格子の格子ピッチ: 100〜300mm また、格子枠柵7の前壁部8と岩盤法面1との間隔は約
400mmとしたので、用地14の幅は400mm以上
あれば足りる。この間隔も適宜変更できる。
【0050】[格子枠柵の連結工程] 金属ワイヤより
なる連結材10の両端を格子枠柵7と取付材5に接続す
ることにより、格子枠柵7をアンカー2に連結する。格
子枠柵7の連結箇所としては前壁部8の下部や底壁部9
が適当であり、格子枠柵7毎に少なくとも二箇所とす
る。また、取付材5に対しては、連結材10の端部を掛
けてループ状又はU字状とすることにより、摺動可能に
接続する。これにより、例えば各段の盛土材12に多少
の沈下が発生して、格子枠柵7が下降した場合でも、連
結材10は取付材5に対して摺動することにより追従
し、格子枠柵7を以前と同様に連結し続ける。従って、
緑化面に亀裂が入るおそれは少ない。なお、この沈下の
おそれが少ないときには、取付材5に対して連結材10
の端部を固定してもよい。
【0051】[緑化シート敷設工程] 格子枠柵7の前
壁部8の後面と底壁部9の上面とに、目のやや粗い布よ
りなる緑化シート11を敷く。緑化シート11の上端を
少し余らせて、前壁部8の前面に垂らしておくとよい。
【0052】[盛土材充填工程] 格子枠柵7と岩盤法
面1との間に現場の土を利用して盛土材12を充填す
る。盛土材12を衝撃ローラー等で締め固める。余らせ
ておいた前記緑化シート11の上端を盛土材12の上面
に被せる。これで一段目が形成される。
【0053】[多段繰り返し工程] 盛土材12の上面
に対し、上記の格子枠柵の設置工程、格子枠柵の連結工
程、緑化シート敷設工程、盛土材充填工程を行なって、
二段目を形成する。この作業を下から上へ繰り返して、
格子枠柵7及び盛土材12を多段に構築する。図14は
6段に構築された例を示しているが、この段数は適宜変
更できる。前記の通り各段の格子枠柵7の前壁部8と岩
盤法面1との間隔は、特に限定されず、例えば約400
mmで一定であるが、段間で変化してもよい。
【0054】[吹付層形成工程] 格子枠柵7の前壁部
8の鉄筋格子を通して、緑化シート11の前面に種子及
び人工土壌を含む吹付層13を吹付形成する。詳しく
は、種子、人工土壌、肥料、吹付層の安定固着を図る養
生剤(凝結剤)、微生物の活性化を図る土壌活性剤、等
の素材を水にといて吹付ける「客土吹付工法」、又は同
様の素材を乾式で吹付ける「厚層基材吹付工法」による
ことが好ましい。また、吹付層13は単層に限らず、複
数層にしてもよい。
【0055】以上の工法で構築された岩盤法面1の緑化
構造によっても、段落[0040][0041]及び
[0042]に記した第一実施形態と同様の作用・効果
が得られる。
【0056】《第四実施形態》次に、図16及び図17
は、第三実施形態と同じく岩盤法面の緑化構造に実施し
た第四実施形態を示し、次の点(1)(2)においての
み、第三実施形態と相違している。従って、第三実施形
態と同様の部分については、図に同一の符号を付して重
複説明を避ける。
【0057】(1)岩盤法面1に多数の取付孔20をあ
け、該取付孔20に有底金属筒よりなるアンカー21を
刺し込むとともに、充填材22を充填してアンカー21
を固定する。充填材22にはコンクリート、モルタル、
接着剤、樹脂等を使用できる。アンカー21の外周には
充填材22に係止して抜け止めを果す係止凸部21aが
設けられている。アンカー21のネジ孔23に金属棒よ
りなる係止部材24を調節可能に螺合し、係止部材24
の手前端部に折曲形成された係止部25に、岩盤法面1
に沿って左右方向に延びる取付材26を係止し溶接固定
する。図示した取付材26は丸棒材である。
【0058】(2)連結材27はアセンブリ化されたも
ので、U字状の切欠28が形成された金属厚板製の二つ
のフック29と、両フック29を繋ぐ金属撚り線よりな
るワイヤ30とからなる。各フック29の切欠28を格
子枠柵7と取付材26に引っ掛ければ、容易に格子枠柵
7をアンカー21に連結できる。切欠28の開口は窄め
られており、格子枠柵7や取付材26からの外れを防止
している。このように、本実施形態においては、左右方
向に延びる取付材26を用いているので、連結材27の
位置を左右方向に自在に調節でき、格子枠柵7に対する
連結箇所の自由度が高くなる。
【0059】なお、図18に示すように、ワイヤ30を
ループ状に湾曲して格子枠柵7(又は取付材26)に掛
けるとともに、フック29の切欠28をワイヤ30自身
に引っ掛け、前記ループが小さくなるように絞って連結
することもできる。この場合、前記ループがクッション
作用を奏し、格子枠柵7をアンカー21に緩衝性・融通
性をもって連結できる。これにより、例えば各段の盛土
材12に多少の沈下が発生して、格子枠柵7が下降した
場合でも、連結材27は前記ループにおいて若干延びる
ことにより追従し、格子枠柵7を以前と同様に連結し続
ける。従って、緑化面に亀裂が入るおそれは少ない。
【0060】また、図19に示す変更例のように、取付
材26を四角棒材とし、連結材27のフック29の切欠
28を四角状にすることもできる。
【0061】《第五実施形態》次に、図20及び図21
は、コンクリート擁壁ブロックの壁面の緑化構造に実施
した第五実施形態を示し、次の点(1)(2)(3)に
おいてのみ、第三実施形態と相違している。従って、第
三実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を
付して重複説明を避ける。
【0062】(1)コンクリート擁壁ブロック32の壁
面33は約90度の急斜面である。この壁面33に多数
の取付孔34をあけ、該取付孔34にアンカー35を刺
し込むとともに、第四実施形態と同様の充填材36を充
填してアンカー35を固定する。 (2)格子枠柵7の寸法は第三実施形態のものと略同じ
であるが、前壁部8の傾斜長は約500mmである。 (3)壁面33の高さは例えば1500mmであり、格
子枠柵7は三段に積み上げる。最下段の格子枠柵7の前
壁部8の下端と壁面33との間隔は約1000mmであ
るが、三段目の格子枠柵7の前壁部8の下端と壁面33
との間隔は約500mmである。
【0063】この緑化構造によれば、従来は広い用地幅
を確保できないために緑化が難しかったコンクリート構
造物の壁面33を容易に緑化でき、景観の向上を図るこ
とができる。
【0064】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の法面、壁
面等の緑化構造及び緑化工法によれば、法面、壁面等に
盛った盛土材の奥行きが小さくても該盛土材の崩れを防
止することができ、もって法面、壁面等の下端のすぐ前
方に道路、側溝、所有地境界等があるときのように用地
幅が狭い場合でも、簡単に施工して緑化を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る岩盤法面の緑化構
造を示す断面図である。
【図2】同緑化構造の変更例の断面図である。
【図3】同緑化構造の斜視図である。
【図4】同緑化構造における連結材の別の使用法を示す
斜視図である。
【図5】同緑化構造における連結材の別の使用法を示す
斜視図である。
【図6】同連結材の変更例の斜視図である。
【図7】連結材の別例の斜視図である。
【図8】連結材の別例の斜視図である。
【図9】連結材の別例の斜視図である。
【図10】図9の連結材における締付部材の分解斜視図
である。
【図11】連結材の別例の斜視図である。
【図12】連結材の別例の斜視図である。
【図13】本発明の第二実施形態に係る岩盤法面の緑化
構造を示す断面図である。
【図14】本発明の第三実施形態に係る岩盤法面の緑化
構造を示す断面図である。
【図15】同緑化構造の斜視図である。
【図16】本発明の第四実施形態に係る岩盤法面の緑化
構造を示す断面図である。
【図17】同緑化構造の斜視図である。
【図18】同緑化構造における連結材の別の使用法を示
す斜視図である。
【図19】同連結材の変更例の斜視図である。
【図20】本発明の第五実施形態に係るコンクリート擁
壁ブロックの壁面の緑化構造を示す断面図である。
【図21】同緑化構造の斜視図である。
【符号の説明】
1 岩盤法面 2 アンカー 5 取付材 6 強化シート 7 格子枠柵 8 前壁部 9 底壁部 10 連結材 11 緑化シート 12 盛土材 13 吹付層 21 アンカー 26 取付材 27 連結材 29 フック 30 ワイヤ 32 コンクリート擁壁ブロック 33 壁面 35 アンカー 37 アンカー 38 係止部 39 連結材 40 連結材 41 連結材 42 線状体 43 締付部材 54 係止部 55 連結材 57 連結材 58 ターンバックル

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面、壁面等の緑化対象面に固定された
    アンカーと、 鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とからなり
    緑化対象面の前方に設置された格子枠柵と、 前記格子枠柵をアンカーに連結する連結材と、 前記格子枠柵と緑化対象面との間に充填された盛土材と
    を備えたことを特徴とする法面、壁面等の緑化構造。
  2. 【請求項2】 前記アンカーに係止部が設けられ、前記
    連結材の一端が該係止部に直接的に接続された請求項1
    記載の法面、壁面等の緑化構造。
  3. 【請求項3】 前記緑化対象面に沿って延びる取付材が
    アンカーに固定され、前記連結材の一端が該取付材に接
    続されることによりアンカーに間接的に接続された請求
    項1記載の法面、壁面等の緑化構造。
  4. 【請求項4】 前記連結材は、金属ワイヤ、金属鎖、合
    成樹脂ロープ、ガラス繊維ロープ等の線状体である請求
    項1、2又は3記載の法面、壁面等の緑化構造。
  5. 【請求項5】 前記連結材は、金属ワイヤ、合成樹脂ロ
    ープ、ガラス繊維ロープ等の線状体と、該線状体の全体
    をループにした状態で、該線状体の両端部同士を結束す
    る結束手段との組み合わせである請求項1、2又は3記
    載の法面、壁面等の緑化構造。
  6. 【請求項6】 前記連結材は、金属ワイヤ、合成樹脂ロ
    ープ、ガラス繊維ロープ等の線状体と、該線状体の両方
    又は一方の端部を小ループにした状態で、該端部を線状
    体の途中部に結束する結束手段との組み合わせである請
    求項1、2又は3記載の法面、壁面等の緑化構造。
  7. 【請求項7】 前記結束手段は、前記線状体の両端部を
    ネジで締め付ける締付部材である請求項5又は6記載の
    法面、壁面等の緑化構造。
  8. 【請求項8】 前記結束手段は、前記線状体の両端部を
    掴んでかしめるカシメ部材である請求項5又は6記載の
    法面、壁面等の緑化構造。
  9. 【請求項9】 前記連結材は、金属ワイヤ、金属鎖、合
    成樹脂ロープ、ガラス繊維ロープ等の線状体と、該線状
    体の両方又は一方の端部に設けたフックとの組み合わせ
    である請求項1、2又は3記載の法面、壁面等の緑化構
    造。
  10. 【請求項10】 前記連結材は、金属棒、合成樹脂棒等
    の棒状体と、該棒状体の両方又は一方の端部に設けたフ
    ックとの組み合わせである請求項1、2又は3記載の法
    面、壁面等の緑化構造。
  11. 【請求項11】 前記連結材の途中にターンバックル等
    の長さ調節可能な締め具を設けた請求項4、5、6、
    7、8、9又は10記載の法面、壁面等の緑化構造。
  12. 【請求項12】 前記格子枠柵の前壁部と緑化対象面と
    の間隔が、20〜200cmである請求項1、2又は3
    記載の法面、壁面等の緑化構造。
  13. 【請求項13】 前記格子枠柵の前壁部の後面と底壁部
    の上面とに緑化シートが配設された請求項1、2、3又
    は12記載の法面、壁面等の緑化構造。
  14. 【請求項14】 前記緑化シートに種子が予め内蔵され
    た請求項13記載の法面、壁面等の緑化構造。
  15. 【請求項15】 前記緑化シートの前面に緑化用種子が
    人工土壌等の吹付材とともに吹付けられた請求項13記
    載の法面、壁面等の緑化構造。
  16. 【請求項16】 前記格子枠柵の底壁部の下に強化シー
    トが敷かれた請求項1、2、3、12又は13記載の法
    面、壁面等の緑化構造。
  17. 【請求項17】 前記格子枠柵及び盛土材が下から上へ
    2段以上に積み上げられる場合、該格子枠柵の前壁部が
    底壁部となす傾斜角は、一段毎に又は複数段毎に上段側
    ほど大きく設定された請求項1、2、3、12、13又
    は16記載の法面、壁面等の緑化構造。
  18. 【請求項18】 法面、壁面等の緑化対象面にアンカー
    を固定する工程と、 鉄筋格子製の傾斜した前壁部と水平な底壁部とからなる
    格子枠柵を緑化対象面の前方に設置する工程と、 前記格子枠柵をアンカーに連結材で連結する工程と、 前記格子枠柵と緑化対象面との間に盛土材を充填する工
    程とを含む法面、壁面等の緑化工法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458962B1 (ko) * 2001-11-07 2004-12-03 김유신 암반면 녹화구조
KR100468034B1 (ko) * 2002-06-19 2005-01-27 주식회사 도담이앤씨 앵커링을 이용한 보강토 옹벽 시공방법
KR100801066B1 (ko) * 2006-12-29 2008-02-04 김광호 절토면 보강토 옹벽 시공방법
CN105780719A (zh) * 2016-03-24 2016-07-20 浙江大学城市学院 现役驳坎护岸墙加高施工方法
JP2020070705A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 有限会社芳肱会 軽量盛土擁壁構造物の構築方法
CN111733836A (zh) * 2020-07-10 2020-10-02 苏交科集团(甘肃)交通规划设计有限公司 一种滑坡格构梁锚固系统及其施工方法

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