JP3366923B2 - 搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法 - Google Patents

搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法

Info

Publication number
JP3366923B2
JP3366923B2 JP00645593A JP645593A JP3366923B2 JP 3366923 B2 JP3366923 B2 JP 3366923B2 JP 00645593 A JP00645593 A JP 00645593A JP 645593 A JP645593 A JP 645593A JP 3366923 B2 JP3366923 B2 JP 3366923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zone
carriage
time
traveling
disconnection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00645593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06211332A (ja
Inventor
順司 吉住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakanishi Metal Works Co Ltd
Original Assignee
Nakanishi Metal Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nakanishi Metal Works Co Ltd filed Critical Nakanishi Metal Works Co Ltd
Priority to JP00645593A priority Critical patent/JP3366923B2/ja
Priority to TW082110287A priority patent/TW245694B/zh
Priority to KR1019940000194A priority patent/KR0168701B1/ko
Publication of JPH06211332A publication Critical patent/JPH06211332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366923B2 publication Critical patent/JP3366923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G43/00Control devices, e.g. for safety, warning or fault-correcting
    • B65G43/08Control devices operated by article or material being fed, conveyed or discharged
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D65/00Designing, manufacturing, e.g. assembling, facilitating disassembly, or structurally modifying motor vehicles or trailers, not otherwise provided for
    • B62D65/02Joining sub-units or components to, or positioning sub-units or components with respect to, body shell or other sub-units or components
    • B62D65/18Transportation, conveyor or haulage systems specially adapted for motor vehicle or trailer assembly lines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2201/00Indexing codes relating to handling devices, e.g. conveyors, characterised by the type of product or load being conveyed or handled
    • B65G2201/02Articles
    • B65G2201/0294Vehicle bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2203/00Indexing code relating to control or detection of the articles or the load carriers during conveying
    • B65G2203/02Control or detection
    • B65G2203/0208Control or detection relating to the transported articles
    • B65G2203/025Speed of the article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2203/00Indexing code relating to control or detection of the articles or the load carriers during conveying
    • B65G2203/04Detection means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2811/00Indexing codes relating to common features for more than one conveyor kind or type
    • B65G2811/06Devices controlling the relative position of articles
    • B65G2811/0673Control of conveying operations

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば自動車生産
ラインなどに設置される自走式台車を用いた搬送装置の
切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法に関する。
なお、この明細書において、自走式台車という用語は、
たとえば床に設けられた軌道に沿って走行する床形自走
式コンベヤの自走式キャリヤ、レールに吊り下げられて
これに沿って走行するオーバーヘッド形自走式コンベヤ
の自走式キャリヤなど、所定の移動径路に沿って独立し
て走行しうる移動体を全て含む意味に用いられる。
【0002】
【従来の技術】自動車生産ラインに設置される搬送装置
として、互いに独立して走行しうる複数台の自走式台車
が走行レールなどで規制された一定の移動径路に沿って
走行するものが知られている。
【0003】図11は、このような搬送装置の一部を概
略的に示している。
【0004】この搬送装置には、図面に矢印で示す自走
式台車(1) の移動方向に、第1搬送ゾーン(A) 、一旦停
止ゾーン(B) 、追付きゾーン(C) 、作業ゾーン(D) 、切
離しゾーン(E) および第2搬送ゾーン(F) が順に設けら
れている。第1および第2搬送ゾーン(A)(F)ならびに作
業ゾーン(D) は、複数台の台車(1) が同時に存在しうる
長さを有する。一旦停止ゾーン(B) 、追付きゾーン(C)
および切離しゾーン(E) は、台車(1) 1台分に相当する
長さを有する。
【0005】第1および第2搬送ゾーン(A)(F)において
は、台車(1) は独立して所定の高速の搬送速度(たとえ
ば約60m/分)で走行する。作業ゾーン(D) において
は、台車(1) はほぼ一定の車間間隔をあけて所定の低速
の作業速度(たとえば6.0〜1.5m/分)で走行す
る。追付きゾーン(C) においては、台車(1) は作業速度
の1.3〜2.0倍程度の追付き速度で走行する。
【0006】台車(1) は、第1搬送ゾーン(A) を高速の
搬送速度で走行し、一旦停止ゾーン(B) に進む。
【0007】先行する台車が存在しない最先頭の台車
(1) の場合は、一旦停止ゾーン(B) において一旦停止す
ることなく、そのまま追付きゾーン(C) に進入し、追付
きゾーン(C) を搬送速度より減速された追付き速度で走
行する。そして、台車(1) は、追付きゾーン(C) を通過
した後、作業ゾーン(D) および切離しゾーン(E) をさら
に低速の一定の作業速度で走行し、第2搬送ゾーン(F)
に入って再び高速の搬送速度で走行する。
【0008】後続の台車(1) の場合は、一旦停止ゾーン
(B) に進んだときに、先行の台車(1) が追付きゾーン
(C) に存在していれば、一旦停止ゾーン(B) において一
旦停止させられる。その後、先行の台車(1) が追付きゾ
ーン(C) に存在しなくなると、後続の台車(1) の一旦停
止が解除されて、この台車(1) が一旦停止ゾーン(B) か
ら追付きゾーン(C) に進入する。追付きゾーン(C) に進
んだ後続の台車(1) は、作業速度より速い追付き速度で
走行し、すでに作業ゾーン(D) に入って作業速度で走行
している先行の台車(1) に追付き、作業ゾーン(D) を出
るまで、先行の台車(1) との車間距離を比較的短いほぼ
一定の値に保つように速度制御されながら、作業速度ま
たはこれに近い速度で走行する。後続の台車(1) が作業
ゾーン(D)から切離しゾーン(E) に入ると、ほぼ同時
に、先行の台車(1) が切離しゾーン(E) から第2搬送ゾ
ーン(F) に入り、高速の搬送速度で走行して後続の台車
(1) から離れてしまうため、後続の台車(1) は切離しゾ
ーン(E) を一定の作業速度で走行する。そして、切離し
ゾーン(E) を一定の作業速度で走行している台車(1) を
先頭とする複数台の台車(1) が、ほぼ一定の車間間隔を
あけて1列にならんだ状態で、作業ゾーン(D) および切
離しゾーン(E) を走行する。
【0009】台車(1) は、通常、図示しない駆動輪が走
行レール上を転動することにより、走行レールに沿って
走行する。作業ゾーン(D) および切離しゾーン(E) にお
ける作業速度は、その日の生産目標に合わせて決定され
る。そして、作業ゾーン(D)および切離しゾーン(E) に
おける台車(1) の速度制御は、台車(1) の駆動輪の回転
速度が作業速度に比例する一定の値になるようにその駆
動モータの回転速度を制御することによって行われる。
また、駆動モータの回転速度の制御は、通常、簡単な比
例制御によって行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の搬
送装置においては、駆動モータの回転速度によって台車
の速度を間接的に制御しているので、駆動輪の外径の製
作誤差、摩耗による駆動輪外径の減少、駆動輪とレール
との間のスリップなどにより、作業ゾーンおよび切離し
ゾーンにおける作業速度の目標値と実際の走行速度との
間に誤差が生じる。このため、各台車が切離しゾーンを
走行するのに要する実際の走行時間と走行時間の目標値
との間に誤差が生じ、1日の全走行距離の目標値と実際
の全走行距離との間に誤差が生じる。製作誤差により実
際の駆動輪の外径が正しい寸法より小さくなった場合、
摩耗によって駆動輪の外径が減少した場合、駆動輪と走
行レールとの間にスリップが生じた場合などは、台車の
実際の走行速度が作業速度の目標値より小さくなって、
切離しゾーン(E) における実際の走行時間が目標値より
長くなり、1日の実際の全走行距離が目標値より小さく
なる。このため、その日の目標の台数の台車を走行させ
ることができず、したがって、目標の生産台数を確保す
ることができない。
【0011】とくに、駆動モータの回転速度の制御を簡
単な比例制御のみで行っている場合は、台車の走行距離
のオフセットをなくすことができず、これによっても上
記と同じ問題が生じる。
【0012】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
全体として切離しゾーンにおける台車の走行時間の誤差
をなくし、よって台車の1日の全走行距離の誤差をなく
すことができる台車走行速度制御方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による方法は、
自走式台車の移動方向に、複数台の台車が同時に存在し
うる作業ゾーン、台車1台分に相当する長さの切離しゾ
ーン、および複数台の台車が同時に存在しうる搬送ゾー
ンが順に設けられており、作業ゾーンおよびこれに続く
切離しゾーンにおいては、複数台の台車がほぼ一定の車
間間隔をあけて所定の低速で走行し、切離しゾーンに続
く搬送ゾーンにおいては、台車が独立して所定の高速で
走行するようになされている搬送装置において、切離し
ゾーンにおける台車の走行速度を制御する方法であっ
て、全台車に共通の切離しゾーン走行時間目標値を設定
しておき、切離しゾーンを走行する各台車について、切
離しゾーンを走行するのに要した実際の走行時間を求
め、この実際の走行時間と切離しゾーン走行時間目標値
に基づいて後続の台車の走行速度を制御することを特徴
とするものである。
【0014】たとえば、先行の台車が切離しゾーンを出
てから後続の台車が切離しゾーンを出るまでの時間を計
時することにより、後続の台車の上記実際の走行時間を
求める。
【0015】たとえば、後続の各台車ごとに、先行の台
車が切離しゾーンを出たときに、これの次の台車がその
時間で切離しゾーンを走行すべきであることを表わす切
離しゾーン走行時間要求値をセットし、この台車が切離
し時間を出たときに、切離しゾーン走行時間要求値と実
際の走行時間との誤差を求め、この誤差と切離しゾーン
走行時間目標値に基づいてさらに次の台車の走行速度を
制御する。
【0016】たとえば、各台車ごとに、切離しゾーンを
走行中の所定の複数の時点において、切離しゾーンの残
り距離と、切離しゾーン走行時間要求値で走行するとし
たときの残り時間とを求め、この残り距離と残り時間に
基づいてその台車の走行速度を制御する。
【0017】たとえば、複数の被検知部が台車の移動方
向に一定の間隔をおいて配置された被検知体を台車に固
定し、台車の移動径路上に、台車が切離しゾーンに存在
しているときに被検知体の被検知部を検出する距離用検
出器を設けておき、距離用検出器が被検知体の被検知部
を検知するたびに、それまでに被検知部を検知した回数
より残り距離を求め、それまでに要した時間と切離しゾ
ーン走行時間要求値より残り時間を求める。
【0018】
【作用】切離しゾーンを走行する各台車について、切離
しゾーンを走行するのに要した実際の走行時間を求め、
この実際の走行時間と切離しゾーン走行時間目標値に基
づいて後続の台車の走行速度を制御するので、先行の台
車の切離しゾーンにおける走行時間に誤差が生じても、
これを後続の台車によって補正することができ、全体と
して切離しゾーンにおける走行時間の誤差がなくなる。
【0019】各台車ごとに、切離しゾーンを走行中の所
定の複数の時点において、切離しゾーンの残り距離と、
切離しゾーン走行時間要求値で走行するとしたときの残
り時間とを求め、この残り距離と残り時間に基づいてそ
の台車の走行速度を制御するようにすれば、各台車ごと
の切離しゾーンにおける走行時間の誤差も非常に小さく
なる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明を図11に
示す搬送装置に適用した実施例について説明する。
【0021】図1および図2は図11の切離しゾーン
(E) を走行している自走式台車(キャリヤ)(1) を示
し、図3は切離しゾーン(E) における速度制御に関係す
る部分の構成を示している。
【0022】図1および図2に示す台車(1) の基本的構
成は、特開平2−193890号公報に記載されている
ものと同様である。
【0023】図1および図2に示すように、台車(1) は
走行レール(2) に吊り下げられており、図面の矢印方向
に独立して自走しうるようになっている。搬送装置は複
数台の台車(1) を備えているが、図1および図2には、
これを1台だけ示している。なお、以下の説明におい
て、前後左右は台車(1) の進行方向についていうものと
する。
【0024】走行レール(2) は断面I形をなし、その適
当箇所が支持部材(29)により建物の天井(3) から吊り下
げられている。走行レール(2) の上下のフランジの間の
ウェブの左右片面に、3相交流電源線および信号伝送線
を有する配電レールが設けられている。電源線は3本、
信号伝送線は複数本設けられるが、図3には1本の信号
伝送線(4) だけを示している。信号伝送線(4) は、適当
な絶縁体(5) により、ゾーン(A) 〜(F) に対応する前後
複数の区画に分けられている。図3には、信号伝送線
(4) のうち、作業ゾーン(D) に対応する作業区画(4d)、
切離しゾーン(E)に対応する切離し区画(4e)および第2
搬送ゾーン(F) に対応する第2搬送区画(4f)だけを示し
ている。
【0025】台車(1) は、中間の複数箇所で屈曲自在と
なった連結部材(6) により連結された前後複数のトロリ
(7)(8)(9)(10) を備えており、連結部材(6) の中間部に
自動車組み立て品などの被搬送物(11)を積載するための
ハンガ(12)が吊り下げられている。1個のトロリ(駆動
トロリ)(8) は、走行レール(2) の上部フランジの上面
を転動する駆動輪(13)を介して走行レール(2) に吊り下
げられている。このトロリ(8) には、駆動輪(13)を駆動
するための減速機付駆動モータ(14)が設けられている。
残りのトロリ(従動トロリ)(7)(9)(10)は、走行レール
(2) の上部フランジの上面を転動する従動輪(15)を介し
て走行レール(2) に吊り下げられている。また、各トロ
リ(7) 〜(10)には、走行レール(2) の上下のフランジを
左右両側から挟む振れ止め輪(16)が設けられている。
【0026】各台車(1) には制御ユニット(17)が設けら
れ、これにはマイコン(マイクロコンピュータ)などを
使用した車上制御装置(18)が設けられている。駆動モー
タ(14)などは、この制御装置(18)によって制御される。
【0027】各台車(1) の適当箇所に、配電レールの電
源線および信号伝送線にそれぞれ摺接する複数の集電子
が設けられ、これらは制御装置(18)に接続されている。
集電子も電源線および信号伝送線に対応して複数個設け
られているが、図3には信号伝送線(4) に対応する集電
子(19)だけを示している。なお、集電子が信号伝送線の
ある区画に摺接している間、その台車(1) はその区画に
対応するゾーン(A) 〜(F) に存在しているということに
する。
【0028】各台車(1) の先頭のトロリ(7) の下部に、
先行台車検出器(20)が設けられている。図示は省略した
が、この検出器(20)は、前方に向かってビーム光を照射
する投光部と反射により戻ってくるビーム光を受ける受
光部とを有する光電スイッチを備えている。この光電ス
イッチの投光部および受光部は、車上制御装置(18)に接
続されている。各台車(1) の最後尾のトロリ(10)の下部
に、後続の台車(1) の先行台車検出器(20)の投光部から
照射されたビーム光を反射する反射部材(21)が設けられ
ている。後続の台車(1) が先行の台車(1) にある程度接
近すると、先行の台車(1) の反射部材(21)で反射して後
続の台車(1) の先行台車検出器(20)の受光部に入る光量
が設定値以上になり、検出器(20)の出力がオンになる。
【0029】各台車(1) の先頭のトロリ(7) に、車間距
離検出器(22)が設けられている。図示は省略したが、こ
の検出器(22)は前後複数組の光電スイッチを備えてお
り、各光電スイッチは左右1対の垂直支持板の一方に固
定された投光部と同他方に固定された受光部とから構成
されている。これら各光電スイッチの投光部および受光
部も、車上制御装置(18)に接続されている。各台車(1)
の最後尾のトロリ(10)に遮光板(23)が設けられており、
この遮光板(23)が後続の台車(1) の車間距離検出器(22)
の1対の支持板の間に進入したときに、遮光板(23)の後
端より前方にある車間距離検出器(22)の光電スイッチが
遮断されるようになっている。そして、車間距離検出器
(22)の複数の光電スイッチの出力によって前後の台車
(1) の車間距離が段階的に検出される。
【0030】地上には、複数の制御ユニット(24)(25)(2
6)が設けられている。制御ユニットは1つまたは複数の
ゾーン(A) 〜(F) に対応して設けられるが、図3にはそ
の一部だけを示している。各制御ユニット(24)〜(26)に
はマイコンなどを用いた地上制御装置が設けられてい
る。図3には切離しゾーン(E) に対応する制御ユニット
(25)の地上制御装置(27)だけを示しており、信号伝送線
(4) の切離し区画(4e)がこの制御装置(27)に接続されて
いる。図示しない他の信号伝送線の切離し区画もこの制
御装置(27)に接続されている。他の制御ユニット(24)(2
6)についても同様である。地上には一定のクロック信号
を発生する時間基準発振器(28)が設けられ、その出力が
全ての制御ユニット(24)〜(26)に入力する。図示は省略
したが、全ての制御ユニット(24)〜(26)は共通の3相交
流電源に接続されている。この電源は配電レールの電源
線にも接続されており、これを介して各台車(1) の車上
制御装置(18)および駆動モータ(14)などに電源が供給さ
れる。
【0031】各台車(1) からその集電子が摺接している
信号伝送線の区画に台車存在信号などの信号が送信さ
れ、これがその区画に接続された地上制御装置によって
受信される。一方、各地上制御装置は、対応する信号伝
送線の区画に速度指令信号などの制御信号を送信し、こ
れがその区画に対応するゾーンに存在する台車(1) の車
上制御装置によって受信される。そして、このような信
号の送受信を行うことにより、各ゾーンにおける台車
(1) の走行制御が行われる。このような台車(1) の走行
制御は、後述する切離しゾーン(E) における速度制御の
部分を除いて、基本的には本出願人が先に提案した特願
平4−225717号のものと同様である。
【0032】第1搬送ゾーン(A) においては、高速の搬
送速度で走行することが指令されており、各台車(1) は
この搬送速度で走行する。このとき、台車(1) が先行の
台車(1) にある程度接近すると、前述のように先行台車
検出器(20)の出力がオンになり、これがオンになってい
る間は台車(1) が停止させられる。先行の台車(1) が遠
ざかって先行台車検出器(20)の出力がオフになると、台
車(1) は再び搬送速度で走行する。これにより、前後の
台車(1) が所定の値より接近することが防止される。
【0033】台車(1) が追付きゾーン(C) に存在する場
合、この台車(1) からの台車存在信号を受けて、一旦停
止ゾーン(B) の信号伝送線(4) の区画に一旦停止信号を
送信する。これにより、追付きゾーン(C) に先行の台車
(1) が存在する場合は、後続の台車(1) は一旦停止ゾー
ン(B) で一旦停止させられる。台車(1) が追付きゾーン
(C) に存在しなくなって、台車存在信号がなくなると、
一旦停止ゾーン(B) の信号伝送線(4) の区画に一旦停止
解除信号が送信される。これにより、後続の台車(1) は
一旦停止ゾーン(B) から追付きゾーン(C) に進む。ま
た、追付きゾーン(C) においては、追付き速度で走行す
ることが指令されており、台車(1) はこの追付き速度で
走行して先行の台車(1) に追付く。
【0034】作業ゾーン(D) においては、低速の作業速
度で走行することが指令されている。先行する台車が存
在しない最先頭の台車(1) の場合は、指令された作業速
度で走行する。後続の台車(1) の場合は、車間距離検出
器(22)で検出される先行の台車(1) との車間距離が設定
された所定の段階になるように作業速度を中心とする速
度で走行する。すなわち、車間距離が設定された段階よ
り大きいときは作業速度より少し大きい速度で走行し、
車間距離が設定された段階より小さいときは作業速度よ
り少し小さい速度で走行し、車間距離が設定された段階
にあるときは作業速度で走行する。
【0035】切離しゾーン(E) においては、後述するよ
うに作業速度を補正した速度で走行することが指令さ
れ、台車(1) はこの速度で走行する。
【0036】そして、切離しゾーン(E) を出ると、台車
(1) は、第1搬送ゾーン(A) の場合と同様に、第2搬送
ゾーン(F) を搬送速度で走行する。
【0037】台車(1) には、前後方向に長くのびた垂直
板状の被検知体(30)が固定されている。被検知体(30)の
下部に、一定の前後幅を有する前後複数のスリット(31)
が一定の間隔をあけて形成されており、スリット(31)相
互間ならびに前端のスリット(31)と被検知体(30)の前端
縁との間および後端のスリット(31)と被検知体(30)の後
端縁との間が被検知部(32)となっている。隣接する被検
知部(32)の前端縁の相互間距離(被検知部間ピッチ)は
一定である。
【0038】搬送装置の切離しゾーン(E) の近傍に、台
車(1) の移動径路に沿って、入口検出器(33)と出口検出
器(34)が設けられている。図4に示すように、これら各
検出器(33)(34)は左右方向に対向する投光器(35)と受光
器(36)とからなる光電スイッチにより構成されており、
受光器(36)の出力が検出器(33)(34)の出力となる。入口
検出器(33)および出口検出器(34)の出力は、地上制御装
置(27)に入力する。投光器(35)および受光器(36)はたと
えば天井(3) などに固定された垂直な支持部材(37)の二
股状になった下端部に固定されており、台車(1) のスリ
ット(31)のない被検知体(30)の上側部分(30a) が投光器
(35)と受光器(36)の間を通過するようになっている。入
口検出器(33)および出口検出器(34)の出力は、投光器(3
5)と受光器(36)の間がこれらの間に入った被検知体(30)
の上側部分(30a) によって遮断されている間だけオンに
なり、それ以外のときはオフになっている。図6に示す
ように、台車(1) が作業ゾーン(D) から切離しゾーン
(E) に入ったときすなわち集電子(19)が信号伝送線(4)
の作業区画(4d)から切離し区画(4e)に移ったときに、入
口検出器(33)が被検知体(30)の上側部分(30a) の前縁を
検知して、その出力がオンになる。また、図9に示すよ
うに、台車(1) が切離しゾーン(E) から第2搬送ゾーン
(F) に入ったときすなわち集電子(19)が切離し区画(4e)
から第2搬送区画(4f)に移ったときに、出口検出器(34)
が被検知体(30)の上側部分(30a) の前縁を検知して、そ
の出力がオンになる。
【0039】入口検出器(33)と出口検出器(34)の間に、
複数個(この例では3個)の距離用検出器(38)が設けら
れている。距離用検出器は符号(38)で総称し、区別する
必要があるときは、後のものから順に第1距離用検出器
(38a) 、第2距離用検出器(38b) および第3距離用検出
器(38c) と呼ぶことにする。図5に示すように、各距離
用検出器(38)も左右方向に対向する投光器(39)と受光器
(40)とからなる光電スイッチにより構成されており、受
光器(40)の出力が検出器(38)の出力となる。各距離用検
出器(38)の出力はOR回路(41)に入力し、このOR回路
(41)の出力が地上制御装置(27)に入力する。投光器(39)
および受光器(40)は前記同様の支持部材(42)の二股状に
なった下端部に固定されており、台車(1) のスリット(3
1)のある部分が投光器(39)と受光器(40)の間を通過する
ようになっている。各距離用検出器(38)の出力は、投光
器(39)と受光器(40)の間がこれらの間に入った被検知体
(30)の被検知部(32)によって遮断されている間だけオン
になり、それ以外のときはオフになっている。したがっ
て、被検知体(30)が各距離用検出器(38)の部分を通過す
ると、各検出器(38)の出力は、被検知部(32)が通過して
いる間はオンになり、スリット(31)が通過している間は
オフになるという動作を繰り返す。第1距離用検出器(3
8a) は、入口検出器(33)より被検知部(32)の1ピッチ分
前方に配置されている。第1距離用検出器(38a) から第
2距離用検出器(38b) までの距離、第2距離用検出器(3
8b) から第3距離用検出器(38c) までの距離、および第
3距離用検出器(38c) から出口検出器(34)までの距離
は、被検知体(30)の被検知部(32)の数と被検知部間ピッ
チの積に等しい。このため、入口検出器(33)が被検知体
(30)の上側部分(30a) の前縁を検知した図6の状態から
台車(1) が被検知部(32)の1ピッチ分前進したときに、
第1距離用検出器(38a) が被検知体(30)の最前列の被検
知部(32)の前縁を検知して、その出力がオンになる。こ
の状態から台車(1)が前進して第1距離用検出器(38a)
が最後列の被検知部(32)の前縁を検知した状態では、被
検知体(30)の前縁は第2距離用検出器(38b) に達してお
らず、第2距離用検出器(38b) の出力はオフになってい
る。この状態から台車(1) が被検知部(32)の1ピッチ分
前進したときに、図7に示すように第2距離用検出器(3
8b) が被検知体(30)の最前列の被検知部(32)の前縁を検
知して、その出力がオンになる。このとき、被検知体(3
0)はすでに第1距離用検出器(38a) を離れており、第1
距離用検出器(38a) の出力はオフになっている。この状
態から台車(1) が前進して第2距離用検出器(38b) が最
後列の被検知部(32)の前縁を検知した状態では、被検知
体(30)の前縁は第3距離用検出器(38c) に達しておら
ず、第3距離用検出器(38c) の出力はオフになってい
る。この状態から台車(1) が被検知部間(32)の1ピッチ
分前進したときに、図8に示すように第3距離用検出器
(38c) が被検知体(30)の最前列の被検知部(32)の前縁を
検知して、その出力がオンになる。このとき、被検知体
(30)はすでに第2距離用検出器(38b) を離れており、第
2距離用検出器(38b) の出力はオフになっている。この
状態から台車(1) が前進して第3距離用検出器(38c) が
最後列の被検知部(32)の前縁を検知した状態では、被検
知体(30)の前縁は出口検出器(34)に達しておらず、出口
検出器(34)の出力はオフになっている。この状態から台
車(1) が被検知部(32)の1ピッチ分前進したときに、図
9に示すように出口検出器(34)が被検知体(30)の上側部
分(30a) の前縁を検知して、その出力がオンになる。こ
のとき、被検知体(30)はすでに第3距離用検出器(38c)
を離れており、第3距離用検出器(38c) の出力はオフに
なっている。このように、入口検出器(33)が被検知体(3
0)の上側部分(30a) の前縁を検知してから出口検出器(3
4)が被検知体(30)の上側部分(30a) の前縁を検知するま
での間、台車(1) が被検知部(32)の1ピッチ分進むたび
に、いずれか1個の距離用検出器(38)の出力が必ずオン
になり、したがって、地上制御装置(27)に入力するOR
回路(41)の出力がオンになる。また、入口検出器(33)と
出口検出器(34)との間隔は、前後の台車(1) の車間距離
が正常に保持されているときの前後の台車(1) のピッチ
すなわち先行の台車(1) の一定点と後続の台車(1) の同
じ点との距離に等しい。したがって、前後の台車(1) の
車間距離が正常に保持されている場合、先行の台車(1)
の被検知体(30)の前縁が出口検出器(34)に達したとき
に、後続の台車(1) の被検知体(30)の前縁が入口検出器
(33)に達するようになっている。
【0040】地上制御装置(27)は、最先頭の台車(1) が
切離しゾーン(E) に入った後、すなわち入口検出器(33)
が最先頭の台車(1) の被検知体(30)を検知した後、発振
器(28)からのクロック信号ならびに距離用検出器(38)お
よび出口検出器(34)の出力に基づいて、切離しゾーン
(E) における台車(1) の走行速度の制御を行う。
【0041】この制御は、たとえば次のように行う。
【0042】まず、切離しゾーン(E) における走行速度
標準値、被検知部間ピッチを単位とする切離しゾーン走
行距離、および発振器(28)のクロックパルスを単位とす
る全台車(1) に共通の切離しゾーン走行時間目標値を設
定しておく。最先頭の台車(1) が切離しゾーン(E) に入
ったときに、走行速度標準値を速度指令値として出力
し、切離しゾーン走行距離を残り距離カウンタにセット
し、切離しゾーン走行時間目標値を切離しゾーン走行時
間要求値として残り時間カウンタにセットする。残り距
離とは、台車(1) が切離しゾーン(E) を出るまでに走行
すべき距離を表わす。したがって、最先頭の台車(1) が
切離しゾーン(E) に入った時点での残り距離は、切離し
ゾーン走行距離となる。切離しゾーン走行時間要求値と
は、台車がその時間で切離しゾーン(E) を走行すべきで
あることを表わすものである。また、残り時間とは、台
車(1) が切離しゾーン(E) を走行時間要求値で走行する
としたときの切離しゾーン(E) を出るまでに残された時
間を表わす。したがって、最先頭の台車(1) が切離しゾ
ーン(E) に入った時点での残り時間すなわち切離しゾー
ン走行時間要求値は、切離しゾーン走行時間目標値とな
る。残り距離カウンタは、台車(1) が被検知部(32)の1
ピッチ分進んでOR回路(41)の出力がオンになるたびに
1ずつ減算される。残り時間カウンタは、発振器(28)か
らのクロックパルスが入力するたびに1ずつ減算され
る。台車(1) が被検知部(32)の1ピッチ分進んでOR回
路(41)の出力がオンになるたびに、そのときの残り距離
カウンタの値を残り時間カウンタの値で除算して、新し
い速度指令値を求め、これを出力する。台車(1) が切離
しゾーン(E) を出るまで、上記の動作を繰り返し、台車
(1)が切離しゾーン(E) から出たときに、そのときの残
り時間カウンタの値から走行時間誤差(切離しゾーン走
行時間要求値と実際の走行時間との誤差)を求める。そ
して、切離しゾーン走行距離を残り距離カウンタに、切
離しゾーン走行時間目標値を走行時間誤差で補正した値
を切離しゾーン走行時間要求値として残り時間カウンタ
にそれぞれセットし、後続の台車(1) について上記の動
作を繰り返す。
【0043】図10のフローチャートは、地上制御装置
(27)の処理のうち、切離しゾーン(E) における走行速度
制御に関する部分だけを示している。次に、これを参照
して、上記の動作をさらに詳細に説明する。
【0044】まず、最先頭の台車(1) が切離しゾーン
(E) の入口に到達するまで待機し(ステップ1)、到達
したならば、ステップ2に進む。台車(1) が切離しゾー
ン(E)の入口に到達したことは、入口センサ(33)の出力
がオフからオンに変わることによって検知される。ステ
ップ2において、速度指令値に走行速度標準値をセット
し、この速度指令値を出力する(ステップ3)。これに
より、台車(1) は、走行速度標準値で走行する。次に、
走行時間誤差レジスタRF に0をセットする(ステップ
4)。次に、残り距離レジスタRL に切離しゾーン走行
距離Lをセットし、残り時間レジスタRT に切離しゾー
ン走行時間目標値Tと誤差レジスタRF の値との和を切
離しゾーン走行時間要求値としてセットする(ステップ
5)。最先頭の台車(1) については、前記のようにステ
ップ4においてレジスタRF に0がセットされているの
で、レジスタRT には目標値Tがセットされる。次に、
残り距離カウンタCL に残り距離レジスタRL の値をセ
ットし、残り時間カウンタCT に残り時間レジスタRT
の値をセットする(ステップ6)。残り距離カウンタC
L および残り時間カウンタCT は、図示しない別のプロ
グラムにおいて、前に説明したように1ずつ減算され
る。次に、台車(1) が切離しゾーン(E) の出口に到達し
たかどうかを調べる(ステップ7)。台車(1) が切離し
ゾーン(E) の出口に到達したことは、出口センサ(34)の
出力がオフからオンに変わることによって検知される。
最初はまだ台車(1) は出口に到達していないので、ステ
ップ7からステップ8に進んで、カウンタCL の値を読
み込み、これがレジスタRL の値と等しいかどうかを調
べる(ステップ9)。台車(1) が被検知部(32)の1ピッ
チ分進だときにカウンタCL が1だけ減算されるので、
カウンタCL の値とレジスタRL の値が等しいかどうか
を調べることにより、台車(1) が1ピッチ分進んだかど
うかが調べられる。台車(1) が1ピッチ分進むまではス
テップ8に戻り、ステップ8および9を繰り返す。台車
(1) が1ピッチ分進んで、CL とRL が等しくなくなる
と、ステップ9からステップ10に進んで、カウンタCT
の値を読み込み、カウンタCL のカウント値が比較的小
さい定数C1 より大きいかどうかを調べる(ステップ1
1)。台車(1) が切離しゾーン(E) の出口付近に達する
までは、カウンタCL の値はC1 より大きいので、ステ
ップ11からステップ12に進み、カウンタCT の値が比較
的小さい定数C2 より大きいかどうかを調べる。台車
(1) が切離しゾーン(E) の出口付近に達するまでは、カ
ウンタCT の値はC2 より大きいので、ステップ12から
ステップ13に進み、新しい速度指令値の演算を行う。こ
の演算は、次の式を用いて行われる。
【0045】 速度指令値=(残り距離/残り時間)×補正係数 残り距離は、そのときのカウンタCL の値と被検知部間
ピッチの大きさとを乗算することにより求められる。残
り時間は、カウンタCT の値より求められる。補正係数
は、制御系により定まる定数であり、通常は1より大き
い値である。
【0046】次に、速度指令値を出力する(ステップ1
4)。これにより、台車(1) は、補正された速度で走行
する。次に、レジスタRL にカウンタCL の値をセット
し、レジスタRT にカウンタCT の値をセットし(ステ
ップ15)、ステップ7に戻る。台車(1) が切離しゾーン
(E) の出口に近付くと、カウンタCL の値がC1 以下に
なって、ステップ11からステップ16に進む。または、カ
ウンタCT の値がC2 以下になって、ステップ12からス
テップ16に進む。ステップ16においては、速度指令値に
走行速度標準値をセットし、ステップ14に進む。これに
より、台車(1) は、切離しゾーン(E) の出口に近付く
と、走行速度標準値で走行する。
【0047】ステップ7において、台車(1) が切離しゾ
ーン(E) の出口に到達すると、ステップ17に進み、その
ときのカウンタCT の値を誤差レジスタRF にセットす
る。そして、ステップ5に戻り、上記の動作を繰り返
す。
【0048】最先頭の台車(1) の場合、ステップ4にお
いて誤差レジスタRF に0がセットされるため、ステッ
プ5においてレジスタRT にセットされる切離しゾーン
走行時間要求値は走行時間目標値Tに等しい。最先頭の
台車(1) が切離しゾーン(E)を走行時間要求値(走行時
間目標値T)で走行した場合、台車(1) が出口に到達し
てステップ7からステップ17に進んだときに、カウンタ
CT の値は0になっている。したがって、誤差レジスタ
RF も0になり、ステップ5で残り時間レジスタRT に
セットされる切離しゾーン走行時間要求値は走行時間目
標値Tと等しい。そして、後続の台車(1) については、
走行時間目標値Tと等しい走行時間要求値で切離しゾー
ン(E) を走行するような制御が行われる。最先頭の台車
(1) が切離しゾーン(E) を走行時間要求値(走行時間目
標値T)より短い時間で走行した場合、台車(1) が出口
に到達してステップ7からステップ17に進んだときに、
カウンタCT の値は正の値になっている。したがって、
誤差レジスタRの値も正の値になり、ステップ5で残り
時間レジスタRT にセットされる切離しゾーン走行時間
要求値は走行時間目標値Tより大きい値になる。そし
て、後続の台車(1) については、走行時間目標値Tより
長い走行時間要求値で切離しゾーン(E) を走行するよう
な制御が行われる。逆に、最先頭の台車(1) が切離しゾ
ーン(E) を走行時間要求値(走行時間目標値T)より長
い時間で走行した場合、台車(1) が出口に到達してステ
ップ7からステップ17に進んだときに、カウンタCT の
値は負の値になっている。したがって、誤差レジスタR
の値も負の値になり、ステップ5で残り時間レジスタR
T にセットされる切離しゾーン走行時間要求値は走行時
間目標値Tより小さい値になる。そして、後続の台車
(1) については、走行時間目標値Tより短い走行時間要
求値で切離しゾーン(E) を走行するような制御が行われ
る。後続の台車(1) についても同様であり、台車(1) が
出口に到達してステップ7からステップ17に進んだとき
のカウンタCT の値は、台車(1) がステップ5において
残り時間レジスタRT にセットされた切離しゾーン走行
時間要求値で切離しゾーン(E) を走行した場合に0にな
り、切離しゾーン走行時間要求値より短い時間で走行し
た場合に正の値になり、切離しゾーン走行時間要求値よ
り長い時間で走行した場合に負の値になる。このよう
に、台車(1) が出口に到達したときにステップ17におい
てセットされる誤差レジスタRF の値は、ステップ5に
おいて残り時間レジスタRT にセットされた切離しゾー
ン走行時間要求値と台車(1)が切離しゾーン(E) を走行
するのに要した実際の走行時間との誤差である。また、
残り時間レジスタRT にセットされる切離しゾーン走行
時間要求値は、ステップ5においてこの誤差レジスタR
F の値によって補正される。したがって、何台目かの台
車(1) が切離しゾーン(E) の出口に到達したときにセッ
トされる誤差レジスタRF の値は、それまでの台車(1)
の走行時間目標値の合計と実際の走行時間の合計との誤
差(累積誤差)である。そして、このような誤差レジス
タRF の値によって後続の台車(1) の切離しゾーン走行
時間要求値を補正しているので、走行時間の累積誤差は
0になる。このため、台車(1) の1日の全走行距離の誤
差も0になる。
【0049】搬送装置には、上記の作業ゾーン(D) およ
び切離しゾーン(E) とは別に、1組または2組以上の作
業ゾーンおよび切離しゾーンが設けられることがある。
このような場合、1つの発振器(28)を全ての組の作業ゾ
ーンおよび切離しゾーンの制御ユニットで共用するのが
望ましい。このようにすれば、各制御ユニットにおける
計時用のクロックパルスに時間的なばらつきが生じるこ
とがなく、搬送装置全体として、精度の高い速度制御が
可能になる。
【0050】
【発明の効果】この発明の方法によれば、上述のよう
に、全体として切離しゾーンにおける台車の走行時間の
誤差をなくし、台車の1日の全走行速度の誤差をなくす
ことができる。
【0051】各台車ごとに、切離しゾーンを走行中の所
定の複数の時点において、切離しゾーンの残り距離と、
切離しゾーン走行時間要求値で走行するとしたときの残
り時間とを求め、この残り距離と残り時間に基づいてそ
の台車の走行速度を制御することにより、各台車ごとの
切離しゾーンにおける走行時間の誤差も非常に小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す搬送装置の主要部の側
面図である。
【図2】図1を前から見た横断面図である。
【図3】切離しゾーンにおける台車の走行速度制御に関
する部分の1例を示す構成図である。
【図4】入口検出器の部分の横断面図である。
【図5】距離用検出器の部分の横断面図である。
【図6】被検知体と入口検出器および第1距離用検出器
との関係を示す説明図である。
【図7】被検知体と第1および第2距離用検出器との関
係を示す説明図である。
【図8】被検知体と第2および第3距離用検出器との関
係を示す説明図である。
【図9】被検知体と第3距離用検出器および出口検出器
との関係を示す説明図である。
【図10】地上制御装置の処理の1例を示すフローチャ
ートである。
【図11】この発明が適用される搬送装置の主要部を示
す概略平面図である。
【符号の説明】
(1) 自走式台車 (2) 走行レール (27) 地上制御装置 (30) 被検知体 (32) 被検知部 (38a)(38b)(38c) 距離用検出器 (D) 作業ゾーン (E) 切離しゾーン (F) 第2搬送ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/00 - 1/12 B65G 43/00 - 43/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自走式台車の移動方向に、複数台の台車が
    同時に存在しうる作業ゾーン、台車1台分に相当する長
    さの切離しゾーン、および複数台の台車が同時に存在し
    うる搬送ゾーンが順に設けられており、作業ゾーンおよ
    びこれに続く切離しゾーンにおいては、複数台の台車が
    ほぼ一定の車間間隔をあけて所定の低速で走行し、切離
    しゾーンに続く搬送ゾーンにおいては、台車が独立して
    所定の高速で走行するようになされている搬送装置にお
    いて、切離しゾーンにおける台車の走行速度を制御する
    方法であって、 全台車に共通の切離しゾーン走行時間目標値を設定して
    おき、切離しゾーンを走行する各台車について、切離し
    ゾーンを走行するのに要した実際の走行時間を求め、こ
    の実際の走行時間と切離しゾーン走行時間目標値に基づ
    いて後続の台車の走行速度を制御することを特徴とする
    搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方
    法。
  2. 【請求項2】先行の台車が切離しゾーンを出てから後続
    の台車が切離しゾーンを出るまでの時間を計時すること
    により、後続の台車の上記実際の走行時間を求めること
    を特徴とする請求項1の搬送装置の切離しゾーンにおけ
    る台車走行速度制御方法。
  3. 【請求項3】後続の各台車ごとに、先行の台車が切離し
    ゾーンを出たときに、これの次の台車がその時間で切離
    しゾーンを走行すべきであることを表わす切離しゾーン
    走行時間要求値をセットし、この台車が切離しゾーンを
    出たときに、切離しゾーン走行時間要求値と実際の走行
    時間との誤差を求め、この誤差と切離しゾーン走行時間
    目標値に基づいてさらに次の台車の切離しゾーン走行時
    間要求値をセットすることを特徴とする請求項2の搬送
    装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法。
  4. 【請求項4】各台車ごとに、切離しゾーンを走行中の所
    定の複数の時点において、切離しゾーンの残り距離と、
    切離しゾーン走行時間要求値で走行するとしたときの残
    り時間とを求め、この残り距離と残り時間に基づいてそ
    の台車の走行速度を制御することを特徴とする請求項3
    の搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方
    法。
  5. 【請求項5】複数の被検知部が台車の移動方向に一定の
    間隔をおいて配置された被検知体を台車に固定し、台車
    の移動径路上に、台車が切離しゾーンに存在していると
    きに被検知体の被検知部を検出する距離用検出器を設け
    ておき、距離用検出器が被検知体の被検知部を検知する
    たびに、それまでに被検知部を検知した回数より残り距
    離を求め、それまでに要した時間と切離しゾーン走行時
    間要求値より残り時間を求めることを特徴とする請求項
    4の搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御
    方法。
JP00645593A 1993-01-19 1993-01-19 搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法 Expired - Fee Related JP3366923B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00645593A JP3366923B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法
TW082110287A TW245694B (en) 1993-01-19 1993-12-06 Method of controlling the travel speed of a trolley in the disengaging zone of the conveying device
KR1019940000194A KR0168701B1 (ko) 1993-01-19 1994-01-07 반송 장치의 절리 구역에 있어서의 대차 주행속도 제어 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00645593A JP3366923B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06211332A JPH06211332A (ja) 1994-08-02
JP3366923B2 true JP3366923B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=11638914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00645593A Expired - Fee Related JP3366923B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3366923B2 (ja)
KR (1) KR0168701B1 (ja)
TW (1) TW245694B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4389864B2 (ja) * 2005-11-16 2009-12-24 トヨタ自動車株式会社 車両組み立てラインシステム
JP5448101B2 (ja) 2011-02-02 2014-03-19 株式会社ダイフク 搬送用走行体の走行制御方法
JP5448102B2 (ja) 2011-02-02 2014-03-19 株式会社ダイフク 搬送用走行体の走行制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW245694B (en) 1995-04-21
JPH06211332A (ja) 1994-08-02
KR940018302A (ko) 1994-08-16
KR0168701B1 (ko) 1998-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103270461B (zh) 搬送用行走体的行走控制方法
JP2844073B2 (ja) キャリヤ自走式コンベヤ
JP3366923B2 (ja) 搬送装置の切離しゾーンにおける台車走行速度制御方法
JPH0750117B2 (ja) 車輌の速度制御方法及び速度制御装置
JP4241701B2 (ja) 搬送台車の走行制御方法及び走行制御システム
JP2577885B2 (ja) 搬送装置の走行制御装置
JP3671798B2 (ja) 荷搬送設備
JP3620144B2 (ja) 有軌道台車の走行制御装置
JPS62140116A (ja) 自走台車の車間距離検出装置
JP3006485B2 (ja) 有軌道台車の走行制御方法
JP2900774B2 (ja) 有軌道台車の走行制御方法及び走行制御装置
JP2000020127A (ja) 搬送台車の衝突防止装置
JP2577886B2 (ja) 搬送装置の走行制御装置
JP2709584B2 (ja) 機械式立体駐車場の斜め停車自動修正方法及び装置
JPH05303423A (ja) ループ台車の追突防止制御装置
EP0557962A1 (en) Collision avoidance system for carriages
JP2884125B2 (ja) 車両移動装置
JP3661265B2 (ja) 無人搬送車の走行制御装置
JPS62140117A (ja) 自走台車の走行制御方法
JPS62157913A (ja) 無人搬送システム
JPH02210171A (ja) 駐車場設備の搬送台車走行制御方法
JPS62140115A (ja) 自走台車の車間距離制御方法
JPH0612123A (ja) 無人搬送車の走行制御装置
JP3632008B2 (ja) 自動運転軌道車輌
JPH06156626A (ja) 搬送装置の位置決め方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020903

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees