JP3365471B2 - フッ素ベース磁性流体 - Google Patents

フッ素ベース磁性流体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素ベース磁性
流体に関する。更に詳しくは、磁性微粒子をパーフルオ
ロポリエーテル系基油中に分散せしめたフッ素ベース磁
性流体に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第3,784,471号明細書には、界
面活性剤吸着フェライト類微粒子をパーフルオロポリエ
ーテル系基油中に分散させたフッ素ベース磁性流体にお
いて、フェライト類微粒子に吸着させた界面活性剤とし
て一般式 F[CF(CF3)CF2O]mCF(CF3)COOH (m:3〜50) で表わされるパーフルオロポリエーテルカルボン酸また
はそのアンモニウム塩等が用いられることが記載されて
いる。
【0003】しかしながら、このようなパーフルオロポ
リエーテルカルボン酸塩界面活性剤をフェライト類微粒
子に吸着させてパーフルオロポリエーテル系基油中に分
散させただけでは、後記比較例の結果に示されるように
分散性が悪く、基油中での分散不良微粒子量がかなり多
くなって、磁性流体の収率をかなり低下させるばかりで
はなく、得られる磁性流体の飽和磁化値もかなり低くな
り、実用性に欠けるものとなる。また、分散性について
は、上記パーフルオロポリエーテルカルボン酸(塩)のm
値が比較的小さい場合には、その分散性がよくないこと
も米国特許明細書に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
微粒子とパーフルオロポリエーテル系基油との間の親和
性を高め、真空装置のシール材などとして有効に用いら
れるフッ素ベース磁性流体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
(A)磁性微粒子を、 (B)一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)XRSO3M あるいは 一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)(X)mR´OSO3M (ここで、R,R´は2価の有機基であり、Mは水素原子、
アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム基
であり、Xは−COO−基または−CONH−基であり、nは1
〜100の整数であり、mは0または1である)で表わされる
パーフルオロエーテルスルホン酸、パーフルオロエーテ
ル硫酸エステルまたはこれらの塩および (C)一般式 F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2)qNH2 F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)rH または F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)rCOCF(CF3)[OCF
2CF(CF3)]pF (ここで、pは1以上、好ましくは2〜50の整数であり、q
は2〜20の整数であり、rは1〜6の整数である)で表わさ
れるパーフルオロエーテルカルボン酸アミド化合物を用
いて、(D)パーフルオロポリエーテル系基油中に分散せ
しめたフッ素ベース磁性流体によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】磁性微粒子としては、一般にフェ
ライト類微粒子が用いられる。フェライト類微粒子とし
ては、任意の方法によって製造されたものが用いられる
ものの、好ましくは純度、粒径の制御、そして何よりも
生産性の点で有利である共沈法によって製造されたフェ
ライト類微粒子、例えばマグネタイト(Fe3O4)、ニッケ
ル・フェライト(NiO・Fe2O3)、マンガンフェライト(MnO
・Fe2O3)、コバルトフェライト(CoO・Fe2O3)、ニッケル
-亜鉛フェライト(Ni・ZnO・Fe2O3)、マンガン-亜鉛フェ
ライト(Mn・ZnO・Fe2O3)、コバルト-亜鉛フェライト(Co
・ZnO・Fe2O3)等が好んで用いられる。
【0007】これら以外にも、鉄、マンガン、ニッケ
ル、コバルト等の金属またはそれらのホウ化物、窒化
物、炭化物等の微粒子、更にはこれらの金属とマグネシ
ウム、アルミニウム、亜鉛、銅、ニオブ、モリブデン、
ガリウム、インジウム、ジルコニウム、カドミウム、錫
等の少なくとも一種との合金またはそれらのホウ化物、
窒化物、炭化物等の微粒子なども用いることができる。
【0008】一般に、磁性微粒子は親水性が強いため、
そのままでは基油中で凝集してしまい、磁性流体を形成
し得ない。そこで、磁性微粒子の表面に基油との親和性
を高め、凝集を防止する必要がある。親和性を高めかつ
凝集を防止するために用いられる化合物は、一分子が親
フッ素基とフェライト類への吸着力の強い極性基によっ
て構成されていることが好ましい。また、親フッ素基に
は、微粒子の凝集を防止するために、ある程度の弾性を
有する鎖長が必要であり、溶媒への溶解性や分散能など
から、パーフルオロエーテル基を持つものが選択され
る。
【0009】結局、これらの観点から、本発明において
は、前記一般式で表わされるような前記2種類のパーフ
ルオロエーテルスルホン酸、パーフルオロエーテル硫酸
エステルまたはこれらの塩類の少なくとも一種が用いら
れる。これら2種類のパーフルオロエーテルスルホン酸
またはその塩類は、以下に記載される如き方法によって
容易に得ることができる。ここで、2価の有機基であるR
基としては、炭素数1〜20のアルキレン基、アリレン基
等が、またR´基としては同様のアルキレン基、ポリア
ルキレンエーテル基、アリレン基等がそれぞれ用いられ
る。
【0010】一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)XRSO3Mで
表わされるパーフルオロエーテルスルホン酸(塩)は、く
り返し単位nが1〜100の整数のヘキサフルオロプロペン
オキシドオリゴマーから導かれるカルボン酸またはその
誘導体を、アミノアルキルスルホン酸(塩)もしくはヒド
ロキシアルキルスルホン酸(塩)と反応させることによっ
て製造される。
【0011】一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)(X)mR´OS
O3Mで表わされるパーフルオロエーテル硫酸エステル
(塩)は、くり返し単位nが1以上の整数のヘキサフルオ
ロプロペンオキシドオリゴマーから導かれるカルボン酸
またはその誘導体とジオールまたはアミノアルコールと
の縮合物、あるいはヘキサフルオロプロペンオキシドオ
リゴマーから導かれるカルボン酸またはその誘導体を還
元したアルコールを硫酸エステル化することによって製
造される。
【0012】これら2種類のパーフルオロエーテルスル
ホン酸、パーフルオロエーテル硫酸エステルまたはこれ
らの塩類の一般式において、nの値がこのような範囲内
に限定されるのは、これ以外の値のものを用いた場合に
は、得られる磁性流体に分散性の低下や粘度の増加など
の性能低下がみられるためである。
【0013】 また、上述のパーフルオロエーテルスル
ホン酸、パーフルオロエーテル硫酸エステルまたはこれ
らの塩類を用いたのみでは分散性が悪いので、これと共
に前記3種類のパーフルオロエーテルカルボン酸アミド
化合物の少なくとも一種が用いられる。これら3種類の
パーフルオロエーテルカルボン酸アミド化合物は、後記
実施例に記載される如き方法によって容易に得ることが
できる。その際、ヘキサフルオロプロペンオキシドテロ
マーカルボン酸もしくはそのアルキルエステル等に反応
させるα,ω−ジアミノアルカンとしては炭素数が2〜
20、好ましくは8〜12のものが用いられる。炭素数
がこれより少ないものを用いると、鎖長が短かすぎて凝
集が防止されず、一方これより鎖長の長いものを用いる
と、磁性流体の粘度特性などが低下するようになる。
【0014】これら3種類のパーフルオロエーテルカル
ボン酸アミド化合物の一般式において、p,q,rの値が
このような範囲内に限定されるのは、これ以外の値のも
のを用いた場合には、得られる磁性流体に分散性の低下
や粘度の増加などの性能低下がみられるためである。
【0015】 磁性流体は、パーフルオロエーテルスル
ホン酸、パーフルオロエーテル硫酸エステルまたはこれ
らの塩類およびパーフルオロエーテルカルボン酸アミド
化合物の存在下において、磁性微粒子をパーフルオロポ
リエーテル系基油中に分散せしめることによって調製さ
れる。パーフルオロエーテルスルホン酸(塩)またはパ
ーフルオロエーテル硫酸エステル(塩)は、磁性微粒子
100重量部当り約10〜100重量部、好ましくは約
20〜50重量部の割合で、またパーフルオロエーテル
カルボン酸アミド類は、パーフルオロポリエーテル系基
油100重量部当り約1〜150重量部、好ましくは約
10〜80重量部の割合でそれぞれ用いられ、これらは
同時にあるいは任意の順序で添加されて用いられる。
【0016】また、パーフルオロポリエーテル系基油と
しては、次のような一般式で表わされるようなものが用
いられ、実際には市販品、例えばNOKクリューバー製品B
ARRIERTAシリーズのもの等を用いることができる。 F[CF(CF3)CF2O]mRf Rf:パーフルオロアルキル基、好ましくは炭素数1〜3の
パーフルオロアルキル基 m:1以上の整数、好ましくは10〜50(平均)
【0017】分散処理は、ホモジナイザ、ボールミル、
超音波照射等を用いる常法に従って行われるが、この際
フロリナートFC-77(住友3M製品)などのフッ素化有機溶
媒を共存させて分散液の調製を容易とし、調製後用いら
れた有機溶媒を留去し、その後遠心分離して分散不良微
粒子を除去することにより磁性流体を得ることができ
る。
【0018】
【発明の効果】磁性微粒子をパーフルオロポリエーテル
系基油中に分散せしめてフッ素ベース磁性流体を製造す
るに際し、パーフルオロエーテルスルホン酸、パーフル
オロエーテル硫酸エステルまたはこれらの塩類およびパ
ーフルオロエーテルカルボン酸アミド化合物を併用する
ことにより、分散性良好な磁性流体が得られる。得られ
たフッ素ベース磁性流体は、シャフト付き真空装置のシ
ール材などとして用いられたとき、真空度およびトルク
値の変化量を最小のものとする効果を奏する。
【0019】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0020】実施例1 (A) 共沈法マグネタイト微粒子 (粒径90Å) 4g (B) F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)COO(CH2)2SO3H (n:平均8) 1g (C) F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2)12NH2 (p:平均15) 5g (D) パーフルオロポリエーテル系基油 30g (NOKクリューバー製品BARRIERTA J100V) 以上の各成分からなる混合物について、24時間の超音波
照射による分散処理を行い、39.9gのフッ素ベース磁性
流体を得た。
【0021】なお、上記(B)成分は、ヘキサフルオロプ
ロペンオキシドテロマーカルボン酸1モルと HOCH2CH2S
O3H (酢酸ビニルと発煙硫酸とを反応させた後加水分解
して製造)1.5モルとを酸またはアルカリの存在下で24時
間還流することにより製造された。また、上記(C)成分
は、ヘキサフルオロプロペンオキシドテロマーカルボン
酸メチルエステルに1,12-ジアミノドデカン(東京化成製
品)を120℃で5時間反応させた後、フッ素系溶媒(住友3M
製品フロリナートFC72)で抽出することにより製造され
た。
【0022】得られたフッ素ベース磁性流体を、ポール
ピース-永久磁石-ポールピースが15mm径のシャフトに嵌
裝され、その間に形成された空間に充填させて真空シー
ルを構成させた後、真空シール評価装置に設置し、0.01
Torr、1000rpm、500時間の条件下で連続運転したときの
真空度およびトルク値を測定すると、真空度に変化はみ
られず、またトルク値の変化量も1%以下であった。
【0023】実施例2 実施例1において、(C)成分として F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2)8NH2 (p:平均15) の同量を用い、同様の結果を得た。
【0024】実施例3 実施例1において、(B)成分として同じ物質の(n:平均1
5)のものを同量用い、同様の結果を得た。
【0025】実施例4 実施例1において、(C)成分として F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)5H (p:平均15) の同量を用いてフッ素ベース磁性流体を製造し、得られ
た磁性流体について同様に真空度およびトルク値を測定
すると、真空度に変化はみられず、またトルク値の変化
量も5%以下であった。
【0026】なお、上記(C)成分は、ヘキサフルオロプ
ロペンオキシドテロマーカルボン酸メチルエステルに等
モル量のペンタエチレンヘキサミン(東京化成製品)を加
え、120℃で5時間反応させた後、フッ素系溶媒(フロリ
ナートFC72)で抽出し、精製することにより製造され
た。
【0027】実施例5 実施例4において、(C)成分として F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)4H (p:平均15) の同量を用い、同様の結果を得た。
【0028】実施例6 実施例4において、(B)成分として同じ物質の(n:平均1
5)のものを同量用い、同様の結果を得た。
【0029】実施例7 実施例1において、(C)成分として F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)5COCF(CF3)[OCF
2CF(CF3)]pF(p:平均15) の同量を用いてフッ素ベース磁性流体を製造し、得られ
た磁性流体について同様に真空度およびトルク値を測定
すると、真空度に変化はみられず、またトルク値の変化
量も5%以下であった。
【0030】なお、上記(C)成分は、ヘキサフルオロプ
ロペンオキシドテロマーカルボン酸メチルエステルに1/
2モル量のペンタエチレンヘキサミン(東京化成製品)を
加え、120℃で5時間反応させた後、フッ素系溶媒(フロ
リナートFC72)で抽出し、精製することにより製造され
た。
【0031】実施例8 実施例7において、(C)成分として F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)4COCF(CF3)[OCF
2CF(CF3)]pF(p:平均15) の同量を用い、同様の結果を得た。
【0032】実施例9 実施例7において、(B)成分として同じ物質の(n:平均1
5)のものを同量用い、同様の結果を得た。
【0033】実施例10 実施例1において、(B)成分として F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)CONH(CH2)2SO3H (n:平均15) を2.5g用い、同様の結果を得た。
【0034】実施例11 実施例1において、(B)成分として F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)CONH(CH2)10SO3Na (n:平均15) を5g用い、同様の結果を得た。
【0035】実施例12 実施例1において、(B)成分として F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)CH2OSO3Na (n:平均8) の同量を用いてフッ素ベース磁性流体を製造し、得られ
た磁性流体について同様に真空度およびトルク値(ただ
し、500rpm、300時間)を測定すると、真空度に変化はみ
られず、またトルク値の変化量も3%以下であった。
【0036】実施例13 実施例12において、(B)成分として F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)COO(CH2)18OSO3 1/2 Ca (n:平均8) を2.5g用い、同様の結果を得た。
【0037】比較例1 実施例1において、(C)成分を用いない場合には、磁性
微粒子の分散性は不良であり、磁性流体を得ることがで
きなかった。
【0038】比較例2 前記実施例3において、(C)成分を用いない場合には、
磁性流体を得ることはできるが、真空度の低下がみら
れ、またトルク値の変化量も10%以上であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 智子 茨城県つくば市和台25番地 エヌオーケ ー株式会社内 (72)発明者 菅野 隆夫 茨城県つくば市和台25番地 エヌオーケ ー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−263202(JP,A) 特開 昭63−124402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 1/12 - 1/375

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)磁性微粒子を、 (B)一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)XRSO3M (ここで、R
    は2価の有機基であり、Mは水素原子、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属またはアンモニウム基であり、Xは−COO
    −基または−CONH−基であり、nは1〜100の整数であ
    る)で表わされるパーフルオロエーテルスルホン酸また
    はその塩あるいは 一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)(X)mR´OSO3M (ここ
    で、R´は2価の有機基であり、M、Xおよびnは前記定義
    と同じであり、mは0または1である)で表わされるパー
    フルオロエーテル硫酸エステルまたはその塩および (C)一般式 F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2)qNH2 (こ
    こで、pは1以上の整数であり、qは2〜20の整数である)
    で表わされるパーフルオロエーテルカルボン酸アミド化
    合物を用いて、(D)一般式 F[CF(CF3)CF2O]mRf (ここ
    で、Rfはパーフルオロアルキル基であり、mは1以上の
    整数である)で表わされるパーフルオロポリエーテル系
    基油中に分散せしめたフッ素ベース磁性流体。
  2. 【請求項2】 (A)磁性微粒子を、 (B)一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)XRSO3M (ここで、R
    は2価の有機基であり、Mは水素原子、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属またはアンモニウム基であり、Xは−COO
    −基または−CONH−基であり、nは1〜100の整数であ
    る)で表わされるパーフルオロエーテルスルホン酸また
    はその塩あるいは 一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)(X)mR´OSO3M (ここ
    で、R´は2価の有機基であり、M、Xおよびnは前記定義
    と同じであり、mは0または1である)で表わされるパー
    フルオロエーテル硫酸エステルまたはその塩および (C)一般式 F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)rH
    (ここで、pは1以上の整数であり、rは1〜6の整数であ
    る)で表わされるパーフルオロエーテルカルボン酸アミ
    ド化合物を用いて、(D)一般式 F[CF(CF3)CF2O]mRf (こ
    こで、Rfはパーフルオロアルキル基であり、mは1以上
    の整数である)で表わされるパーフルオロポリエーテル
    系基油中に分散せしめたフッ素ベース磁性流体。
  3. 【請求項3】 (A)磁性微粒子を、 (B)一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)XRSO3M (ここで、R
    は2価の有機基であり、Mは水素原子、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属またはアンモニウム基であり、Xは−COO
    −基または−CONH−基であり、nは1〜100の整数であ
    る)で表わされるパーフルオロエーテルスルホン酸また
    はその塩あるいは 一般式 F[CF(CF3)CF2O]nCF(CF3)(X)mR´OSO3M (ここ
    で、R´は2価の有機基であり、M、Xおよびnは前記定義
    と同じであり、mは0または1である)で表わされるパー
    フルオロエーテル硫酸エステルまたはその塩および (C)一般式 F[CF(CF3)CF2O]pCF(CF3)CONH(CH2CH2NH)rCOC
    F(CF3)[OCF2CF(CF3)]pF(ここで、pは1以上の整数であ
    り、rは1〜6の整数である)で表わされるパーフルオロエ
    ーテルビスカルボン酸アミド化合物を用いて、(D)一般
    式 F[CF(CF3)CF2O]mRf (ここで、Rfはパーフルオロアル
    キル基であり、mは1以上の整数である)で表わされるパ
    ーフルオロポリエーテル系基油中に分散せしめたフッ素
    ベース磁性流体。
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