JP3362524B2 - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JP3362524B2
JP3362524B2 JP24237094A JP24237094A JP3362524B2 JP 3362524 B2 JP3362524 B2 JP 3362524B2 JP 24237094 A JP24237094 A JP 24237094A JP 24237094 A JP24237094 A JP 24237094A JP 3362524 B2 JP3362524 B2 JP 3362524B2
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lead wire
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flyback transformer
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフライバックトラ
ンスに関する。詳しくは、高圧リード線と高圧巻線とを
導電ゴムを介して簡単で、かつ確実に接続させることが
できるようにした新規なフライバックトランスを提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6は従来のフライバックトラ
ンスの一例aを示すものである。
【0003】bは下方に開口を有するケース体であり、
低圧巻線が巻かれた低圧ボビンc及び高圧巻線が巻かれ
た高圧ボビンdが内蔵され、U字状のフェライトコア
e、eの一端が、ケース体bの上下から挿入されてい
る。
【0004】fはケース体bから上方に突設された導管
部であり、内部には下方に行くに従って内側に傾斜する
係止片g、g、・・・が一体に成形されている。
【0005】hは高圧リード線であり、該高圧リード線
hの芯線iは、先端が斜めに切断されている。
【0006】jはシャーレ状をした接続金具であり、底
面板の略中心には高圧リード線hの芯線iが挿通される
挿通孔j´が形成されている。
【0007】kはケース体bの導管部fに下方から圧入
された導電ゴムであり、lは導電ゴムkと高圧ボビンd
に巻かれた高圧巻線とを接続する為の接続線である。
【0008】そして、ケース体bから上方に突設された
導管部fに、高圧リード線hを上方から挿入し、高圧リ
ード線hの芯線iの先端を導電ゴムkに刺し込む。
【0009】そして、高圧リード線hの芯線iが導電ゴ
ムkに刺し込まれるのと略同時に、高圧リード線hの先
端に固定された接続金具jが、係止片g、g、・・・に
当接し、係止片g、g、・・・を一端押し広げ、接続金
具jが係止片g、g、・・・を通過した後に元に戻るこ
とにより、係止片g、g、・・・の先端が接続金具jの
開口端面に係合しケース体bの導管部fから高圧リード
線hが抜けるのが防止されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフラ
イバックトランスaにあっては、高圧リード線hの芯線
iの先端を導電ゴムkに刺し込むため、芯線iの先端は
鋭角的にしておかなければならなかった。
【0011】しかし、芯線iの先端を鋭角的にしておく
と、取扱に注意をする必要があると共に芯線iの先端を
鋭角的にする為の加工工程の増加と言う問題があった。
【0012】また、ゴム部材に針を刺すというのは大変
な力を要するものであるが、従来のフライバックトラン
スaに於いては、高圧リード線hの芯線iを導電ゴムk
に刺し込む際に力を加える部分が、高圧リード線hのう
ち、ケース体bの導管部fから外に出ている部分であ
る。
【0013】その為、力を加える部分と力が加わる部分
との距離が離れており、芯線iを導電ゴムkに刺し込む
際に、高圧リード線hのうち、ケース体bの導管部f内
にある部分が曲がってしまい、導電ゴムkに芯線iを十
分に刺し込めず、接触不良等の原因になっていた。
【0014】またその際に、芯線iを曲げてしまい、高
圧リード線hを無駄にしてしまうという問題も起こって
いた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明フライバックトラ
ンスは、上記した課題を解決するために、軸方向に延び
る接触用突起が内周面から一体的に突設された嵌合穴を
導電ゴムに形成し、接続金具を前記嵌合穴に圧入する
と、接続金具の外周面と導電ゴムの接触用突起とが圧接
されるとともに、接続金具が導管部に形成した係合部に
係止されるようにしたものである。
【0016】
【作用】従って、本発明フライバックトランスによれ
ば、高圧リード線の芯線の先端が鋭角的になっていない
ので取扱いに注意を払う必要がなく、また、芯線の先端
を鋭角的にするための加工工程が不要になる。しかも、
接触用突起は導電ゴムの嵌合穴の内周面から一体的に突
設させたものであるから、部品点数組付工数ともに増え
ず、そのため、製造工程に要する時間の減少につなが
る。
【0017】そのうえ、高圧リード線を導電ゴムに接続
するために無理に加えた力によって高圧リード線を曲げ
てしまうことがなくなり、また、芯線を導電ゴムにうま
く刺し込めないことによる接触不良等もなくなる。 そし
て、接続金具の外周面と導電ゴムの接触用突起とが圧接
されるので接続金具と導電ゴムとの接触が確実になる。
また、接続金具が導管部の係合部に係止されるので接続
金具の抜け、つまり高圧リード線の抜けが防止される。
【0018】
【実施例】以下に、本発明フライバックトランスの詳細
を図示した実施例に従って説明する。
【0019】図1乃至図4は本発明フライバックトラン
スの実施の一例を示すものである。
【0020】1はフライバックトランスである。
【0021】2は下面に開口を有するケース体であり、
低圧巻線3aが巻かれた低圧ボビン3及び高圧巻線4a
が巻かれた高圧ボビン4が収納され、U字状のフェライ
トコア5、5の一端同士が、ケース体2に上下から挿入
されることにより、O字状に支持されている。
【0022】6はケース体2の上面に突設された導管部
であり、中心孔6aを有し、該中心孔6aの上下方向に
おける略中央部から、下方に行くに従って内側に傾斜す
る係止片7、7、・・・が一体に形成されている。
【0023】8は高圧リード線であり、9は高圧リード
線8の芯線である。
【0024】10はシャーレ状をした接続金具であり、
高圧リード線8の先端に固定され、かつ底面板の略中心
に高圧リード線8の芯線9がはんだ付け等の適宜手段に
より接続されている。
【0025】11はケース体2の導管部6に下方から圧
入された円柱状をした導電ゴムであり、12は導電ゴム
11と高圧巻線4aとを接続する為の接続線である。
【0026】13は導電ゴム11の上面に形成された嵌
合穴であり、底面13aに近づくにつれ内周面13bの
径が小さくなるようになっている。
【0027】嵌合穴13の内周面13bには、軸方向に
延びる蒲鉾型をした接触用突起14、14、・・・が突
設され、該接触用突起14、14、・・・の内接円は上
端では上記接続金具10の外径より大きく、下端では接
続金具10の外径より小さくなるように形成されてい
る。
【0028】そして、接続金具10と嵌合穴13とが嵌
合する際に、互いの軸線同士がずれている場合には、接
触用突起14、14、・・・の斜面がガイドの役目を果
たし軸線同士を一致させる。
【0029】即ち、接続金具10と嵌合穴13とにズレ
があっても、接続金具10を嵌合穴13に押し込んで行
くことにより接触用突起14、14、・・・の斜面がズ
レを矯正し確実に嵌合することができる。また、接続金
具10の嵌合穴13への嵌合が容易に行なえる。
【0030】次に本発明フライバックトランス1に高圧
リード線8を接続する工程を説明する。
【0031】先ず、ケース体2から上方に突設された導
管部6の中心孔6aに上方から高圧リード線8を挿入し
て行くと、高圧リード線8の先端に固定され、かつ芯線
9に接続された接続金具10が係止片7、7、・・・に
当接し、係止片7、7、・・・を押し広げる。
【0032】そこから更に、高圧リード線8を導管部6
に挿入して行くとその先端に固定された接続金具10が
導電ゴム11に形成された嵌合穴13に嵌合される。
【0033】そして、嵌合穴13に接続金具10が嵌合
されることにより、接続金具10の外周面と嵌合穴13
に形成された接触用突起14、14、・・・とが圧接さ
れる。
【0034】これにより、高圧リード線8と高圧巻線4
aとが接続金具10、導電ゴム11及び接続線12を介
して接続される。
【0035】また、接続金具10が嵌合穴13に嵌合さ
れると略同時に、係止片7、7、・・・が元に戻り、該
係止片7、7、・・・の先端が接続金具10の上縁に当
接し、これにより、ケース体2の導管部6の中心孔6a
から高圧リード線8が抜けるのが防止される。
【0036】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明フライバックトランスは、高圧巻線、低圧巻
線等の所要要素を収納したケース体に高圧リード線の導
管部を形成し、高圧リード線の先端に高圧リード線の芯
線と接続された接続金具を固定して導管部に挿入し、高
圧巻線に接続された導電ゴムを上記導管部と同軸上に固
定し、高圧リード線と高圧巻線とを導電ゴムを介して接
続させるフライバックトランスであって、軸方向に延び
る接触用突起が内周面から一体的に突設された嵌合穴を
前記導電ゴムに形成し、前記接続金具を前記嵌合穴に圧
入すると、前記接続金具の外周面と前記導電ゴムの接触
用突起とが圧接されるとともに、前記接続金具が前記導
管部に形成した係合部に係止されるようにしたことを特
徴とする。
【0037】従って、本発明フライバックトランスによ
れば、高圧リード線の芯線の先端が鋭角的になっていな
いので取扱いに注意を払う必要がなく、また、芯線の先
端を鋭角的にするための加工工程が不要になる。しか
も、接触用突起は導電ゴムの嵌合穴の内周面から一体的
に突設させたものであるから、部品点数組付工数ともに
増えず、そのため、製造工程に要する時間の減少につな
がる。
【0038】そのうえ、高圧リード線を導電ゴムに接続
するために無理に加えた力によって高圧リード線を曲げ
てしまうことがなくなり、また、芯線を導電ゴムにうま
く刺し込めないことによる接触不良等もなくなる。 そし
て、接続金具の外周面と導電ゴムの接触用突起とが圧接
されるので接続金具と導電ゴムとの接触が確実になる。
また、接続金具が導管部の係合部に係止されるので接続
金具の抜け、つまり高圧リード線の抜けが防止される。
【0039】尚、前記実施例において示した具体的な形
状乃至構造は、本発明フライバックトランスを実施する
に当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明フライバックトラン
スの実施の一例を示すものであり、本図は一部を切欠い
て示す側面図である。
【図2】導管部の拡大断面図である。
【図3】導電ゴムの拡大平面図である。
【図4】図3のIVーIV線に沿う断面図である。
【図5】図6と共に従来のフライバックトランスの一例
を示すものであり、本図は一部を切欠いて示す側面図で
ある。
【図6】導管部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フライバックトランス 2 ケース体 3a 低圧巻線 4a 高圧巻線 6 導管部7 係止片(係合部) 8 高圧リード線 9 芯線 10 接続金具 11 導電ゴム 13 嵌合穴 13b 内周面 14 接触用突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−262107(JP,A) 特開 平6−69042(JP,A) 特開 平5−101861(JP,A) 実開 昭63−50110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧巻線、低圧巻線等の所要要素を収納
    したケース体に高圧リード線の導管部を形成し、高圧リ
    ード線の先端に高圧リード線の芯線と接続された接続金
    具を固定して導管部に挿入し、高圧巻線に接続された導
    電ゴムを上記導管部と同軸上に固定し、高圧リード線と
    高圧巻線とを導電ゴムを介して接続させるフライバック
    トランスであって、 軸方向に延びる接触用突起が内周面から一体的に突設さ
    れた嵌合穴を前記導電ゴムに形成し、 前記接続金具を前記嵌合穴に圧入すると、前記接続金具
    の外周面と前記導電ゴムの接触用突起とが圧接されると
    ともに、前記接続金具が前記導管部に形成した係合部に
    係止されるようにしたことを特徴とするフライバックト
    ランス。
  2. 【請求項2】 上記接触用突起を軸方向に延びる蒲鉾型
    に形成したことを特徴とする請求項1に記載のフライバ
    ックトランス。
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