JPH11185843A - 電気接続端子 - Google Patents

電気接続端子

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JPH11185843A
JPH11185843A JP34929797A JP34929797A JPH11185843A JP H11185843 A JPH11185843 A JP H11185843A JP 34929797 A JP34929797 A JP 34929797A JP 34929797 A JP34929797 A JP 34929797A JP H11185843 A JPH11185843 A JP H11185843A
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JP
Japan
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electrical connection
connection terminal
insertion portion
electric
connection
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JP34929797A
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English (en)
Inventor
Katsumori Ueda
勝盛 上田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルケースの接続ピンへの電線の接続作業
を簡略化することができるとともに、電線の種類によら
ずに安定した電気的接続状態が得られる電気接続端子を
提供する。 【解決手段】 この電気接続端子11は、イグニッショ
ンコイルのコイルケースの電気接続部に突設され、外周
に係止用の凹凸形状が設けられた接続ピンに、所定の電
線を電気的に接続するためのものであり、電線端に圧着
される圧着部13と、コイルケースの電気接続部に挿入
される略筒状の挿入部15と、1対の係止舌片17,1
9とを備えている。両係止舌片17,19は、断面が弓
形形状を有し、挿入部15の中間部における互いに対向
する位置に、挿入部15の先端から遠ざかる方向に斜め
に、径方向内方に向けて突設されており、電気接続部へ
の挿入部15の挿入に伴って両側から挟み込むようにし
て接続ピン7に係合するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用高圧抵抗
電線(以下、単に電線という)をイグニッションコイル
のコイルケースに設けられた接続ピンに接続するための
電気接続端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、イグニッションコイルのコイ
ルケースに設けられた接続ピンへ電線を接続する従来の
接続方法を示す図である。図16に示されるように、イ
グニッションコイルのコイルケース1には、一般に、電
線3の電線端3aが挿入される円柱形の窪み形状を有す
る電気接続部5が設けられるとともに、その電気接続部
5の底部には、外周に係止用の凹凸形状7aが形成され
た接続ピン7が突設されている。接続ピン7の外周の凹
凸形状7aは、周方向に連なる断面三角形の係止溝を複
数形成したものや、螺旋状のネジ溝を設けたものなどが
ある。また、一般に、接続ピン7の電気接続部5の底部
からの突出高さは、電気接続部5の深さよりも低く設定
されている。
【0003】電線3の接続は、接着剤9を塗布した電線
3の電線端3aをコイルケース1の電気接続部5内にね
じ込むことによって行われる。このように、電線端3a
が電気接続部5内にねじ込まれると、接続ピン7が電線
3のシース3b内に圧入され、電線3の銅製の複数の芯
線からなる導体部3cと電気的に接続される。シース3
b内に圧入された接続ピン7は、外周に設けられた凹凸
形状7aにより抜止めされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の接続方法では、接着剤9を塗布した電線3の電線
端3aをコイルケース1の電気接続部5内にねじ込むこ
とによって電線3の接続を行っているので、電線3の接
続作業に手間がかかるともに、導体部3cの劣化等によ
り導体部3cと接続ピン7との十分な電気的接触が得ら
れなくなることがあるなどの問題がある。
【0005】また、従来の接続方法は、接続ピン7を電
線3のシース3b内に圧入して導体部3cとの電気的な
接続を行うようになっているので、導体部3cが磁性材
料からなる巻芯に抵抗線を巻回して形成される電線や、
導体部3cがカーボンファイバ等の半導体材料によって
形成された電線の場合には、導体部3cが脆いため、電
気的な接続状態が安定しないため、使用できないという
問題がある。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、コイ
ルケースの接続ピンへの電線の接続作業を簡略化するこ
とができるとともに、電線の種類によらずに安定した電
気的接続状態が得られる電気接続端子を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、イグニッションコイルのコイルケース
に設けられた凹状の形状を有する電気接続部の底部から
突設され、外周に係止用の凹凸形状が設けられた接続ピ
ンに、所定の電線を電気的に接続するための電気接続端
子であって、一端部に形成され、前記電線の導体部を露
出させた電線端に圧着される圧着部と、他端部に形成さ
れ、前記電気接続部の内径よりもやや小径の外径を有す
る前後に開口した略筒形状を有し、前記電気接続部に挿
入される挿入部と、前記挿入部の先端側に向いた面がそ
の長さ方向に沿って延びる溝状の凹面形状を有し、前記
挿入部の周壁部の軸心を挟んで互いに対向する位置に、
前記挿入部の先端から遠ざかる方向に斜めに、前記挿入
部の径方向内方に向けて突設されており、前記電気接続
部への前記挿入部の挿入に伴って両側から挟み込むよう
にして前記接続ピンの前記外周に係合する1対の係止舌
片と、を備えることを特徴とする。
【0008】好ましくは、前記接続ピンの前記電気接続
部の前記底部からの突出高さは、前記電気接続部の深さ
よりも低くなっており、前記電気接続端子は、単一の金
属板材より折曲げ成形されており、前記1対の係止舌片
は、前記挿入部の前記周壁部の長さ方向の中間部に抜き
起こし加工により形成されているのがよい。
【0009】また、好ましくは、前記接続ピンの前記電
気接続部の前記底部からの突出高さは、前記電気接続部
の深さよりも低くなっており、前記電気接続端子は、単
一の金属板材より折曲げ成形されており、前記1対の係
止舌片は、前記挿入部の前記先端側の縁部に連接された
部分を前記挿入部の内側に折曲げることにより形成され
るとともに、前記挿入部の先端部は、テーパ状に縮径さ
れているのがよい。
【0010】さらに、好ましくは、前記1対の係止舌片
は、その全長にわたって一定幅を有する長細形状である
のがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る電気接続端子の平面図であり、図2はその電気接続端
子の挿入部の正面図であり、図3はその挿入部の側面図
であり、図4はその電気接続部の圧着部の正面図であ
り、図5はその圧着部の側面図であり、図6はその電気
接続端子に設けられる係止舌片の断面図である。なお、
本実施形態において、電気接続端子11が接続されるイ
グニッションコイルのコイルケース1に設けられる電気
接続部5および接続ピン7の構成(図8および図9参
照)は、図16に示される従来の構成と同一であり、そ
の詳細な説明は省略する。
【0012】この電気接続端子11は、一端部に形成さ
れる圧着部13と、他端側に形成される挿入部15と、
その挿入部15に設けられる1対の係止舌片17,19
とを備え、所定の金属板から打ち抜かれた所定形状の単
一の金属板材より折曲げ成形により形成されている。こ
のような電気接続端子11は、圧着部13と挿入部15
とをつなぐ連結部21にて「く」の字状に屈曲されてい
る。
【0013】挿入部15は、図2および図3に示すよう
に、図8および図9に示されるコイルケース1の円柱状
の窪み形状を有する電気接続部5の内径よりもやや小径
の外径を有する前後に開口した略円筒形状を有してお
り、接続ピン7との接続の際、電気接続部5内に挿入さ
れるようになっている。
【0014】1対の係止舌片17,19は、図2および
図3に示されるように、挿入部15の周壁部15aの長
さ方向の中間部における挿入部15の軸心を挟んで互い
に対向する位置に、挿入部15の先端から遠ざかる方向
に斜めに、挿入部15の径方向内方に向けて抜き起こし
加工により突設されている。
【0015】両係止舌片17,19の先端部17a,1
9aは、挿入部15の中心部にて、挿入部15の径方向
に沿った間隔が、接続ピン7の最小外径よりも狭くなる
ように位置決めされた状態で対向しており、挿入部15
が電気接続部5内に挿入されるのに伴って、両係止舌片
17,19の先端部17a,19aが、両側から挟み込
むようにして接続ピン7の外周に係合するようになって
いる。
【0016】このような係止舌片17,19は、その全
長にわたって一定幅を有する細長形状であるとともに、
図6に示されるように、その実質的に全長にわたって挿
入部15の先端側を向いた面17b,19bがその長さ
方向に延びる溝状の凹面形状になるように、長さ方向に
沿って弓形に屈曲されている。
【0017】ここで、両係止舌片17,19の面17
b,19bにおける凹面形状の曲率半径Rは、接続ピン
7の外周に沿うように、接続ピン7の最小半径に等しく
設定するのが好ましい。
【0018】圧着部13は、図4および図5に示される
ように略U字形形状を有しており、図7に示されるよう
に、所定の電線3の導体部3cを露出させた電線端3a
を抱え込むようにして電線端3aに圧着されるようにな
っている。このとき、電線3は、その露出された導体部
3cを電線3の外周側に折り返した状態で電気接続端子
11と圧着され、電気接続端子11との電気的接続が行
われるようになっている。
【0019】このような圧着部13には、複数箇所(3
箇所)に縮径部13aが形成されているとともに、その
縮径部13aには、内側に突出する複数の係止凸部13
bが形成されており、これによって、電線3の保持強度
が高められている。
【0020】電線接続端子11のコイルケース1の接続
ピン7への接続は、図8に示されるように、電線端3a
に圧着された電気接続端子11の挿入部15をコイルケ
ース1の電気接続部5内に押込むことによって行われ
る。
【0021】挿入部15を電気接続部5内に挿入する
と、挿入部15が所定の挿入深さAまで挿入された時点
で、先端側の開口部から挿入部15内に浸入した接続ピ
ン7が係止舌片17,19と当接し、係止舌片17,1
9の面17b,19bの凹面形状によって両係止舌片1
7,19間の中央部に案内される。さらに、挿入が行わ
れると、接続ピン7が両係止舌片17,19の間に圧入
され、両係止舌片17,19が挿入部15の後端側に撓
んで接続ピン7の通過が許容され、両係止舌片17,1
9の先端部17a,19aが、図9に示されるように、
両側から挟み込むようにして接続ピン7の外周の凹凸形
状7aに係合し、これによって電線3の電気接続端子1
1を介した接続ピン7への電気的な接続が行われるとと
もに、電気接続端子11がコイルケース1の電気接続部
5に固定される。
【0022】以上のように、本実施形態によれば、電線
3の電線端3aに圧着された電気接続端子11の挿入部
15を、コイルケース1の電気接続部5に挿入するだけ
で、接続ピン7に両係止舌片17,19が係合し、これ
によって電気接続端子11を介して電線3と接続ピン7
との電気接続が行われるとともに、電気接続部5への電
気接続端子11の固定が行われるので、接続ピン7への
電線3の接続作業を大幅に簡略化することができるとと
もに、接続ピン7と両係止舌片17,19との係合によ
り安定した電気接続状態が得られる。
【0023】また、電線3と電気接続端子11との電気
的な接続は、電線3の導体部3cを露出させた電線端3
aに圧着部13を圧着することによって行われるので、
電線の種類によらずに、例えば、導体部3cが磁性材料
からなる巻芯に抵抗線を巻回して形成される電線3や、
導体部3cがカーボンファイバ等の半導体材料によって
形成された電線3の場合でも、電線3と電気接続端子1
1および接続ピン7との安定した電気的な接続状態が得
られる。
【0024】さらに、電気接続端子11に設けられる1
対の係止舌片17,19の挿入部15の先端側に向いた
面17b,19bは、両係止舌片17,19の長さ方向
に沿って延びる溝状の凹面形状となっているので、接続
ピン7がその係止舌片17,19の凹面形状によって両
係止舌片17,19間の中央部にスムーズに案内される
ようになっており、接続ピン7と両係止舌片17,19
との接続および係合を容易に行うことができるととも
に、係止舌片17,19や接続ピン7に無理な力が掛か
り係止舌片17,19や接続ピン7が変形してしまい、
接続不能となるのを防止することができる。
【0025】また、1対、すなわち2本の係止舌片1
7,19を設ける構成であるので、例えば3本以上の係
止舌片を設ける構成に比べて、接続ピン7に係合する先
端部17a,19aの位置決めが容易であり、係止舌片
17,19を容易に形成することができるという利点が
ある。
【0026】さらに、1対の係止舌片17,19は挿入
部15の中間部に設けられており、挿入部15の先端部
が十分な挿入深さAだけコイルケース1の電気接続部5
内に挿入された後、接続ピン7と両係止舌片17,19
とが当接するようになっているので、挿入部5を接続ピ
ン7と両係止舌片17,19との位置合わせのためのガ
イド部として有効に機能させることができ、これによっ
て、接続ピン7を両係止舌片17,19間の中央部によ
りスムーズに案内することができ、接続ピン7や係止舌
片17,19の変形をより確実に防止することができ
る。
【0027】また、両係止舌片17,19は、挿入部1
5の中間部に抜き起こし加工により形成されるので、こ
の電気接続端子11を折曲げ加工により形成するための
所定形状の金属板材を、所定の金属板から打ち抜く際の
前記金属板材の占有面積を小さくすることができ、材料
コストを削減することができるとともに、両係止舌片1
7,19を内側に叩き出すだけで容易に形成することが
できる。
【0028】さらに、両係止舌片17,19は一定幅を
有する長細形状であるので、折曲げ加工が容易であると
いう利点がある。
【0029】図10は本発明の第2実施形態に係る電気
接続端子の平面図であり、図11はその電気接続端子の
側面図であり、図12はその電気接続端子の挿入部の正
面図であり、図13はその電気接続端子の圧着部の正面
図である。本実施形態に係る電気接続端子31におい
て、前述の電気接続端子11と対応する部分には同一の
参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0030】この電気接続端子31も前述の電気接続端
子11と同様に、一端部に形成される圧着部13と、他
端側に形成される挿入部15と、その挿入部15に設け
られる1対の係止舌片17,19とを備え、所定の金属
板から打ち抜かれた所定形状の単一の金属板材より折曲
げ成形により形成されており、ここでは、前述の電気接
続端子11と構成の異なる部分についてのみ説明する。
【0031】本実施形態に係る電気接続端子31では、
圧着部13と挿入部15とが連結部21を介して直線状
に連なるように形成されている。連結部21には、圧着
部13が圧着される電線3の末端部が当接される(図1
4参照)電線当接部33が抜き起こし加工により形成さ
れている。
【0032】挿入部15の先端部には、複数の切り欠き
15bが設けられてテーパ状に縮径されてガイド部15
cが形成されており、コイルケース1の電気接続部5に
スムーズに挿入できるようになっている。また、1対の
係止舌片17,19は、挿入部15の先端側の縁部に連
接された部分を挿入部15の内側に折曲げることにより
形成されている。
【0033】電気接続端子31のコイルケース1の電気
接続部5への接続および固定は、前述の電気接続端子1
1の場合と同様に、電気接続端子31の挿入部15をコ
イルケース1の電気接続部5内に挿入することによって
行われる。
【0034】以上のように、本実施形態によれば、電気
接続端子31の挿入部15の先端部には、テーパ状に縮
径されたガイド部15cが形成されているので、挿入部
15をコイルケース1の電気接続部5にスムーズに挿入
することができ、これによって、挿入部15の先端部に
おける外縁部の角が電気接続部5の開口部に当接し、挿
入をスムーズに行えなかったり、その当接によって挿入
部15の先端部および係止舌片17,19の基端部が変
形し、接続ピン7と接続不能となるのを防止することが
できる。
【0035】また、本実施形態においても、電気接続端
子11の挿入部15を、コイルケース1の電気接続部5
に挿入するだけで電気接続端子11の電気接続部5への
接続および固定が行われるので、接続ピン7への電線3
の接続作業を大幅に簡略化することができるともに、接
続ピン7と両係止舌片17,19との係合により安定し
た電気接続状態が得られるなどの前述の第1実施形態と
同様な効果が得られる。
【0036】図15は、本実施形態に係る電気接続端子
31の変形例に係る電気接続端子41の平面図である。
この電気接続端子41が、前述の電気接続端子31と異
なっている点は、連結部21にて「く」の字形に屈曲さ
れている点と、電線当接部33が形成されていない点の
みであり、この電気接続端子41においても、電気接続
端子31と同様な効果が得られる。
【0037】なお、上述の各実施形態では、両係止舌片
17,19の先端部17a,19aが挿入部15の軸心
方向に関して同一の位置で対向するように両係止舌片1
7,19を設けたが、接続ピン7の外周に設けられる凹
凸形状7aがネジ溝である場合には、そのネジ溝のピッ
チに合わせて、先端部17a,19aが挿入部15の軸
心方向に関して所定距離だけ(例えば、前記ネジ溝の半
周分のピッチだけ)ずらせた位置で斜めに対向するよう
に両係止舌片17,19を設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、電線の電線端に圧着された電気接続端子の挿入部
を、コイルケースの凹状の電気接続部に挿入するだけ
で、両係止舌片の間に圧入された接続ピンの凹凸形状を
有する外周に両係止舌片の先端部が係合し、これによっ
て電気接続端子を介して電線と接続ピンとの電気接続が
行われるとともに、コイルケースの電気接続部への電気
接続端子の固定が行われるので、コイルケースの接続ピ
ンへの電線の接続作業を大幅に簡略化することができる
ともに、接続ピンと両係止舌片との係合により安定した
電気接続状態が得られる。
【0039】また、電線と電気接続端子との電気的な接
続は、電線の導体部を露出させた電線端に圧着部を圧着
することによって行われるので、電線の種類によらず
に、例えば、導体部が磁性材料からなる巻芯に抵抗線を
巻回して形成される電線や、導体部がカーボンファイバ
等の半導体材料によって形成された電線の場合でも、電
線と電気接続端子および接続ピンとの安定した電気的な
接続状態が得られる。
【0040】さらに、電気接続端子に設けられる1対の
係止舌片の挿入部の先端側に向いた面は、両係止舌片の
長さ方向に沿って延びる溝状の凹面形状となっているの
で、電気接続端子の挿入部をコイルケースの電気接続部
に挿入し、接続ピンが係止舌片の挿入部の先端側の凹面
形状の面に当接すると、接続ピンがその係止舌片の凹面
形状によって両係止舌片間の中央部にスムーズに案内さ
れるようになっており、接続ピンと両係止舌片との接続
および係合を容易に行うことができるとともに、係止舌
片や接続ピンに無理な力が掛かり係止舌片や接続ピンが
変形してしまい、接続不能となるのを防止することがで
きる。
【0041】また、1対、すなわち2本の係止舌片を設
ける構成であるので、例えば3本以上の係止舌片を設け
る構成に比べて、接続ピンに係合する先端部の位置決め
が容易であり、係止舌片を容易に形成することができる
という利点がある。
【0042】請求項2記載の発明によれば、接続ピンの
電気接続部の底部からの突出高さは、電気接続部の深さ
よりも低くなっているとともに、1対の係止舌片は挿入
部の中間部に設けられているので、挿入部の先端部が十
分な挿入深さだけコイルケースの電気接続部内に挿入さ
れた後、接続ピンと両係止舌片とが当接するようになっ
ている。このため、挿入部を接続ピンと両係止舌片との
位置合わせのためのガイド部として有効に機能させるこ
とができ、これによって、接続ピンを両係止舌片間の中
央部によりスムーズに案内することができ、接続ピンや
係止舌片の変形をより確実に防止することができる。
【0043】また、両係止舌片は、挿入部の中間部に抜
き起こし加工により形成されるので、この電気接続端子
を折曲げ加工により形成するための所定形状の金属板材
を、所定の金属板から打ち抜く際の前記金属板材の占有
面積を小さくすることができ、材料コストを削減するこ
とができるとともに、両係止舌片を内側に叩き出すだけ
で容易に形成することができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、電気接続端
子の挿入部の先端部は、テーパ状に縮径されているの
で、挿入部をコイルケースの電気接続部にスムーズに挿
入することができ、これによって、挿入部の先端部にお
ける外縁部の角が電気接続部の開口部に当接し、挿入を
スムーズに行えなかったり、その当接によって挿入部の
先端部および係止舌片の基端部が変形し、接続ピンと接
続不能となるのを防止することができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、両係止舌片
は一定幅を有する長細形状であるので、折曲げ加工が容
易であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気接続端子の平
面図である。
【図2】図1の電気接続端子の挿入部の正面図である。
【図3】図2の挿入部の側面図である。
【図4】図1の電気接続部の圧着部の正面図である。
【図5】図4の圧着部の側面図である。
【図6】図1の電気接続端子に設けられる係止舌片の断
面図である。
【図7】電線端に圧着された状態を示す図4の圧着部の
断面図である。
【図8】図1の電気接続端子をコイルケースの電気接続
部に接続する際の様子を示す断面図である。
【図9】図1の電気接続端子をコイルケースの電気接続
部に接続された状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る電気接続端子の
平面図である。
【図11】図10の電気接続端子の側面図である。
【図12】図10の電気接続端子の挿入部の正面図であ
る。
【図13】図10の電気接続端子の圧着部の正面図であ
る。
【図14】図10の電気接続端子をコイルケースの電気
接続部に接続する際の様子を示す断面図である。
【図15】図10の電気接続端子の変形例に係る電気接
続端子の平面図である。
【図16】コイルケースの電気接続部に電線を接続する
従来の接続方法を示す図である。
【符号の説明】
1 コイルケース 3 電線 3c 導体部 5 電気接続部 7 接続ピン 11 電気接続端子 13 圧着部 15 挿入部 17,19 係止舌片 31,41 電気接続部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッションコイルのコイルケースに
    設けられた凹状の形状を有する電気接続部の底部から突
    設され、外周に係止用の凹凸形状が設けられた接続ピン
    に、所定の電線を電気的に接続するための電気接続端子
    であって、 一端部に形成され、前記電線の導体部を露出させた電線
    端に圧着される圧着部と、 他端部に形成され、前記電気接続部の内径よりもやや小
    径の外径を有する前後に開口した略筒形状を有し、前記
    電気接続部に挿入される挿入部と、 前記挿入部の先端側に向いた面がその長さ方向に沿って
    延びる溝状の凹面形状を有し、前記挿入部の周壁部の軸
    心を挟んで互いに対向する位置に、前記挿入部の先端か
    ら遠ざかる方向に斜めに、前記挿入部の径方向内方に向
    けて突設されており、前記電気接続部への前記挿入部の
    挿入に伴って両側から挟み込むようにして前記接続ピン
    の前記外周に係合する1対の係止舌片と、を備えること
    を特徴とする電気接続端子。
  2. 【請求項2】 前記接続ピンの前記電気接続部の前記底
    部からの突出高さは、前記電気接続部の深さよりも低く
    なっており、 前記電気接続端子は、単一の金属板材より折曲げ成形さ
    れており、前記1対の係止舌片は、前記挿入部の前記周
    壁部の長さ方向の中間部に抜き起こし加工により形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の電気接続端
    子。
  3. 【請求項3】 前記接続ピンの前記電気接続部の前記底
    部からの突出高さは、前記電気接続部の深さよりも低く
    なっており、 前記電気接続端子は、単一の金属板材より折曲げ成形さ
    れており、前記1対の係止舌片は、前記挿入部の前記先
    端側の縁部に連接された部分を前記挿入部の内側に折曲
    げることにより形成されるとともに、前記挿入部の先端
    部は、テーパ状に縮径されていることを特徴とする請求
    項1記載の電気接続端子。
  4. 【請求項4】 前記1対の係止舌片は、その全長にわた
    って一定幅を有する長細形状であることを特徴とする請
    求項2または3記載の電気接続端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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FR2896093A1 (fr) * 2006-01-10 2007-07-13 Diamecans Soc Par Actions Simp Borne electrique de coupe circuit, ensemble comprenant une borne electrique de coupe-circuit et un cable d'alimentation electrique, et dispositif de coupure de courant en sortie d'une batterie d'accumulateur

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