JP2727961B2 - トランス - Google Patents
トランスInfo
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- JP2727961B2 JP2727961B2 JP6578494A JP6578494A JP2727961B2 JP 2727961 B2 JP2727961 B2 JP 2727961B2 JP 6578494 A JP6578494 A JP 6578494A JP 6578494 A JP6578494 A JP 6578494A JP 2727961 B2 JP2727961 B2 JP 2727961B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- flange
- coil
- enlarged
- transformer
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の映像機器、家電機
器、音響機器、産業機器、通信機器等に使用されるトラ
ンスに関するものである。
器、音響機器、産業機器、通信機器等に使用されるトラ
ンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスは、図6の断面図、図7
のトランス本体の斜視図に示すような構造となってい
た。図を用いて説明すると、トランス本体は内側ボビン
1に1次コイル3と、外側ボビン2に2次コイル4が巻
回され、1次側引出しリード線22、2次側引出しリー
ド線23は引出しリード溝11を通してそれぞれのピン
端子13に巻付け半田接続される。更に図示していない
がEE型又は、EI型よりなる磁性材の鉄芯24が挿入
されてトランス本体を構成する。
のトランス本体の斜視図に示すような構造となってい
た。図を用いて説明すると、トランス本体は内側ボビン
1に1次コイル3と、外側ボビン2に2次コイル4が巻
回され、1次側引出しリード線22、2次側引出しリー
ド線23は引出しリード溝11を通してそれぞれのピン
端子13に巻付け半田接続される。更に図示していない
がEE型又は、EI型よりなる磁性材の鉄芯24が挿入
されてトランス本体を構成する。
【0003】上記トランス本体をケース29の中に収納
して充填剤25を注入し、底板30を装着してトランス
が完成される。上記嵌合ボビンの内側ボビン1は、中央
に磁性材の鉄芯24が挿入される孔6を有し、その外周
にコイルを巻回する筒状部5を有する。上記筒状部5の
両端外縁部に大きさの異なる鍔部7,8を設ける。鍔部
8は外側ボビン2の鍔部14の内面に面で当接する鍔端
面cを設け、鍔部7の下端部に膨大部9を形成し、膨大
部9の下端面に、巻回された1次コイル3からの1次側
引出しリード線22をガイドする引出しリード溝11と
引出しリード保持用凸部12を複数個設け、ピン端子1
3を複数本植設する。さらに、上記膨大部9の下端部に
係合用凹部26を形成する突状部を設ける。
して充填剤25を注入し、底板30を装着してトランス
が完成される。上記嵌合ボビンの内側ボビン1は、中央
に磁性材の鉄芯24が挿入される孔6を有し、その外周
にコイルを巻回する筒状部5を有する。上記筒状部5の
両端外縁部に大きさの異なる鍔部7,8を設ける。鍔部
8は外側ボビン2の鍔部14の内面に面で当接する鍔端
面cを設け、鍔部7の下端部に膨大部9を形成し、膨大
部9の下端面に、巻回された1次コイル3からの1次側
引出しリード線22をガイドする引出しリード溝11と
引出しリード保持用凸部12を複数個設け、ピン端子1
3を複数本植設する。さらに、上記膨大部9の下端部に
係合用凹部26を形成する突状部を設ける。
【0004】外側ボビン2の巻線が巻回される筒状部5
の両端外縁部に鍔部14,15を設ける。鍔部14の下
端部に膨大部16を形成し、下端面に巻回された2次コ
イル4からの2次側引出しリード線23をガイドする引
出しリード溝11と引出しリード保持用凸部12を複数
個設け、ピン端子13を複数本植設するとともに、鍔部
15の下端部に内側ボビン1の膨大部9に設けた係合用
凹部26にはめ合わされる切欠き28を有する係合用凸
部27を設ける。10は内側ボビン1の膨大部9に設け
た絶縁壁、17は鍔部15の外側面に設けた絶縁壁、1
8は外側ボビン2の開口部、19は内側ボビン1の鍔部
7、外側ボビン2の鍔部14に設けた鉄芯ガイド鍔であ
る。
の両端外縁部に鍔部14,15を設ける。鍔部14の下
端部に膨大部16を形成し、下端面に巻回された2次コ
イル4からの2次側引出しリード線23をガイドする引
出しリード溝11と引出しリード保持用凸部12を複数
個設け、ピン端子13を複数本植設するとともに、鍔部
15の下端部に内側ボビン1の膨大部9に設けた係合用
凹部26にはめ合わされる切欠き28を有する係合用凸
部27を設ける。10は内側ボビン1の膨大部9に設け
た絶縁壁、17は鍔部15の外側面に設けた絶縁壁、1
8は外側ボビン2の開口部、19は内側ボビン1の鍔部
7、外側ボビン2の鍔部14に設けた鉄芯ガイド鍔であ
る。
【0005】上記嵌合ボビンの内側ボビン1に1次コイ
ル3を巻回した後、内側ボビン1の鍔部8の鍔端面cを
外側ボビン2の鍔部14の内面に密着させるとともに、
外側ボビン2に設けた係合用凸部27を内側ボビン1の
膨大部9下端に設けた係合用凹部26に圧入固定し、外
側ボビン2を保持・固定して、2次コイル4を巻回す
る。ピン端子13の根元に巻付けられた引出しリード線
22,23を半田接続し、磁性材の鉄芯24を組込んで
トランス本体が構成されている。
ル3を巻回した後、内側ボビン1の鍔部8の鍔端面cを
外側ボビン2の鍔部14の内面に密着させるとともに、
外側ボビン2に設けた係合用凸部27を内側ボビン1の
膨大部9下端に設けた係合用凹部26に圧入固定し、外
側ボビン2を保持・固定して、2次コイル4を巻回す
る。ピン端子13の根元に巻付けられた引出しリード線
22,23を半田接続し、磁性材の鉄芯24を組込んで
トランス本体が構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的にトランスは、
トランスが使用される回路条件によって、機器に応じた
各種安全規格の適用を受ける。事例として映像機器にお
ける絶縁距離の要求を見れば、国内の電気用品では1.
5mm以上、北米のULでは1.6mm以上、欧州のIEC
では6.0mm以上とされる絶縁距離が適用される。
トランスが使用される回路条件によって、機器に応じた
各種安全規格の適用を受ける。事例として映像機器にお
ける絶縁距離の要求を見れば、国内の電気用品では1.
5mm以上、北米のULでは1.6mm以上、欧州のIEC
では6.0mm以上とされる絶縁距離が適用される。
【0007】より大きな絶縁距離を確保するためには嵌
合ボビン方式では内部構造が複雑になり、外側ボビンの
保持・固定が困難となり、ボビン嵌合時に外側ボビンの
ガタつきが発生し、絶縁距離が維持できなくなる等の品
質的な問題が発生し、対策のため、構造設計のマージン
が大きくなりトランスの形状特にトランスの高さが高く
なる。更に、絶縁機能と外側ボビンの保持・固定機能を
両立させるために、構造がより複雑になり高精度の金型
寸法を要求することによって金型費用のアップ、金型寿
命の低下等が生じ、トランスの価格にも大きく跳ね返
る。
合ボビン方式では内部構造が複雑になり、外側ボビンの
保持・固定が困難となり、ボビン嵌合時に外側ボビンの
ガタつきが発生し、絶縁距離が維持できなくなる等の品
質的な問題が発生し、対策のため、構造設計のマージン
が大きくなりトランスの形状特にトランスの高さが高く
なる。更に、絶縁機能と外側ボビンの保持・固定機能を
両立させるために、構造がより複雑になり高精度の金型
寸法を要求することによって金型費用のアップ、金型寿
命の低下等が生じ、トランスの価格にも大きく跳ね返
る。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、小型
で低背化を実現したより安価なトランスを供給すること
を目的とする。
で低背化を実現したより安価なトランスを供給すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、嵌合ボビンの内側ボビンのピン端子が植
設される膨大部を有した鍔部のコイル側端部に、コイル
部分に突出するように外側ボビンの筒状部内面に当接し
外側ボビンを保持する当接支持用凸部を設け、上記膨大
部の下端にも外側ボビンを保持し固定する係合用の凹部
を設け、この凹部にはめ合わされる係合用凸部を外側ボ
ビンの開口部を形成した鍔部の一部に設けた構成とする
ものである。
めに本発明は、嵌合ボビンの内側ボビンのピン端子が植
設される膨大部を有した鍔部のコイル側端部に、コイル
部分に突出するように外側ボビンの筒状部内面に当接し
外側ボビンを保持する当接支持用凸部を設け、上記膨大
部の下端にも外側ボビンを保持し固定する係合用の凹部
を設け、この凹部にはめ合わされる係合用凸部を外側ボ
ビンの開口部を形成した鍔部の一部に設けた構成とする
ものである。
【0010】
【作用】上記構成とすることにより、内側ボビンのピン
端子が植設される膨大部を有した鍔部のコイル側端部
に、コイル部分に突出するように設けた当接支持用凸部
が、外側ボビンの筒状部内面に挿入され当接することに
より、外側ボビンの開口部が形成される鍔部の端面が内
側ボビンの鍔部に面で接触するとともに、上記当接支持
用凸部が筒状部内面を保持し、外側ボビンを保持する。
更に、上記外側ボビンの鍔部に設けた係合用凸部を、内
側ボビンのピン端子が植設される膨大部下端に設けた係
合用凹部に圧入係合する。上記係合用凸部が係合用凹部
に押さえられ、凸部が変形しながら圧入され係合後に元
の形に復元して外側ボビンを強固に固定するものであ
る。
端子が植設される膨大部を有した鍔部のコイル側端部
に、コイル部分に突出するように設けた当接支持用凸部
が、外側ボビンの筒状部内面に挿入され当接することに
より、外側ボビンの開口部が形成される鍔部の端面が内
側ボビンの鍔部に面で接触するとともに、上記当接支持
用凸部が筒状部内面を保持し、外側ボビンを保持する。
更に、上記外側ボビンの鍔部に設けた係合用凸部を、内
側ボビンのピン端子が植設される膨大部下端に設けた係
合用凹部に圧入係合する。上記係合用凸部が係合用凹部
に押さえられ、凸部が変形しながら圧入され係合後に元
の形に復元して外側ボビンを強固に固定するものであ
る。
【0011】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1は内部構造を示す断面図、
図2はトランス本体を示す斜視図、図3は係合部を示す
断面の拡大図である。
参照しながら説明する。図1は内部構造を示す断面図、
図2はトランス本体を示す斜視図、図3は係合部を示す
断面の拡大図である。
【0012】すなわち、嵌合ボビンの内側ボビン1は、
中央に磁性材の鉄芯24が挿入される孔6を有し、その
外周にコイルを巻回する筒状部5を形成する。上記筒状
部5の両端外縁部に大きさの異なる鍔部7と8を設け
る。鍔部8の外側ボビン2の鍔部14の内面に接する面
に、鍔部8の外縁のコイル側端面より鍔部8の外周に沿
って鉄芯24に達する最短沿面距離を6.0mm以上構成
するように、鉄芯24を挿入する孔6の周囲を囲う環状
の絶縁用凹部21を設ける。
中央に磁性材の鉄芯24が挿入される孔6を有し、その
外周にコイルを巻回する筒状部5を形成する。上記筒状
部5の両端外縁部に大きさの異なる鍔部7と8を設け
る。鍔部8の外側ボビン2の鍔部14の内面に接する面
に、鍔部8の外縁のコイル側端面より鍔部8の外周に沿
って鉄芯24に達する最短沿面距離を6.0mm以上構成
するように、鉄芯24を挿入する孔6の周囲を囲う環状
の絶縁用凹部21を設ける。
【0013】鍔部7の上端部の鉄芯24に接する端面に
鉄芯ガイド鍔19を設け、上記鍔部7の下端部には膨大
部9を形成し、上記膨大部9の上端の鉄芯24に接する
端面に絶縁壁10を設けるとともに、下端面に巻回され
た1次コイル3からの1次側引出しリード線22をガイ
ドする引出しリード溝11と引出しリード保持用凸部1
2を複数個設け、ピン端子13を複数本植設する。
鉄芯ガイド鍔19を設け、上記鍔部7の下端部には膨大
部9を形成し、上記膨大部9の上端の鉄芯24に接する
端面に絶縁壁10を設けるとともに、下端面に巻回され
た1次コイル3からの1次側引出しリード線22をガイ
ドする引出しリード溝11と引出しリード保持用凸部1
2を複数個設け、ピン端子13を複数本植設する。
【0014】更に、上記膨大部9が形成された鍔部7の
1次コイル3側の端部に、外側ボビン2の筒状部5の内
面に当接し、コイル側端部より鍔部7の外周に沿って鉄
芯24に達する最短沿面距離を6.0mm以上構成したコ
イル側に突出するような当接支持用凸部31を設ける。
ここで図示しないが、任意で上記鍔部7と外側ボビン2
の鍔部15の接合面に絶縁用凸部、凹部を設けてもよ
い。上記膨大部9の下端面に、突状の係合用凹部26を
設ける。
1次コイル3側の端部に、外側ボビン2の筒状部5の内
面に当接し、コイル側端部より鍔部7の外周に沿って鉄
芯24に達する最短沿面距離を6.0mm以上構成したコ
イル側に突出するような当接支持用凸部31を設ける。
ここで図示しないが、任意で上記鍔部7と外側ボビン2
の鍔部15の接合面に絶縁用凸部、凹部を設けてもよ
い。上記膨大部9の下端面に、突状の係合用凹部26を
設ける。
【0015】外側ボビン2の巻線が巻回される筒状部5
の両端外縁部に鍔部14,15を設ける。鍔部14の内
面に内側ボビン1の鍔部8に設けた環状の絶縁用凹部2
1にはめ合わされる絶縁用凸部20を設け、下端部に膨
大部16を設ける。上記膨大部16の上端の鉄芯24に
接する端面に鉄芯ガイド鍔19を設け、下端面に巻回さ
れた2次コイル4からの2次側引出しリード線23をガ
イドする引出しリード溝11と引出しリード保持用凸部
12を複数個設け、ピン端子13を複数本植設する。
の両端外縁部に鍔部14,15を設ける。鍔部14の内
面に内側ボビン1の鍔部8に設けた環状の絶縁用凹部2
1にはめ合わされる絶縁用凸部20を設け、下端部に膨
大部16を設ける。上記膨大部16の上端の鉄芯24に
接する端面に鉄芯ガイド鍔19を設け、下端面に巻回さ
れた2次コイル4からの2次側引出しリード線23をガ
イドする引出しリード溝11と引出しリード保持用凸部
12を複数個設け、ピン端子13を複数本植設する。
【0016】鍔部15に内側ボビン1を挿入する開口部
18を形成し、下端部に内側ボビン1の膨大部9の下端
面に設けた係合用凹部26にはめ合わされる切欠き28
を有した係合用凸部27を設ける。上記嵌合ボビンの内
側ボビン1に1次コイル3を巻回し、内側ボビン1に設
けた当接支持用凸部31を外側ボビン2の開口部18か
ら筒状部5の内面にはめ合わせるとともに、外側ボビン
2の鍔部15に設けた係合用凸部27を内側ボビン1の
膨大部9の下端面に設けた係合用凹部26に圧入係合し
て外側ボビン2を保持・固定する。外側ボビン2には2
次コイル4を巻回する。
18を形成し、下端部に内側ボビン1の膨大部9の下端
面に設けた係合用凹部26にはめ合わされる切欠き28
を有した係合用凸部27を設ける。上記嵌合ボビンの内
側ボビン1に1次コイル3を巻回し、内側ボビン1に設
けた当接支持用凸部31を外側ボビン2の開口部18か
ら筒状部5の内面にはめ合わせるとともに、外側ボビン
2の鍔部15に設けた係合用凸部27を内側ボビン1の
膨大部9の下端面に設けた係合用凹部26に圧入係合し
て外側ボビン2を保持・固定する。外側ボビン2には2
次コイル4を巻回する。
【0017】ここで、1次コイル3を外側ボビン2へ、
2次コイル4を内側ボビン1に巻いてもよい。引出しリ
ード溝11を通してそれぞれのピン端子13に巻付けら
れた1次側引出しリード線22と2次側リード線23を
半田接続し、EE型又は、EI型よりなる磁性材の鉄芯
24を挿入してトランス本体を構成する。上記トランス
本体をケース29の中に収納して、充填剤25を注入
し、底板30を装着してトランスが完成される。
2次コイル4を内側ボビン1に巻いてもよい。引出しリ
ード溝11を通してそれぞれのピン端子13に巻付けら
れた1次側引出しリード線22と2次側リード線23を
半田接続し、EE型又は、EI型よりなる磁性材の鉄芯
24を挿入してトランス本体を構成する。上記トランス
本体をケース29の中に収納して、充填剤25を注入
し、底板30を装着してトランスが完成される。
【0018】上記構成とすることにより、ボビンの嵌合
結合が強固に行え、絶縁距離の確保も行え、トランスの
高さも低く抑えることができる。
結合が強固に行え、絶縁距離の確保も行え、トランスの
高さも低く抑えることができる。
【0019】(実施例2)以下、本発明の他の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は係合部を
示す断面の拡大図、図5は係合部を示す拡大図である。
実施例1による嵌合ボビンの内側ボビン1の膨大部9が
形成された鍔部7の1次コイル3側の端部に、上記鍔部
7の厚みより小さく且つコイル積層方向に平行となる当
接支持用凸部31の高さ寸法を、上部の高さ寸法aより
下部の高さ寸法bを0.5mm以上高く形成し、コイル側
端部より鍔部7の外周に沿って鉄芯24に達する最短沿
面距離を6.0mm以上構成するコイル側に突出するよう
な当接支持用凸部31を設ける。
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は係合部を
示す断面の拡大図、図5は係合部を示す拡大図である。
実施例1による嵌合ボビンの内側ボビン1の膨大部9が
形成された鍔部7の1次コイル3側の端部に、上記鍔部
7の厚みより小さく且つコイル積層方向に平行となる当
接支持用凸部31の高さ寸法を、上部の高さ寸法aより
下部の高さ寸法bを0.5mm以上高く形成し、コイル側
端部より鍔部7の外周に沿って鉄芯24に達する最短沿
面距離を6.0mm以上構成するコイル側に突出するよう
な当接支持用凸部31を設ける。
【0020】ここで図示しないが、任意で上記鍔部7と
外側ボビン2の鍔部15の接合面に絶縁用凸部、凹部を
設けてもよい。上記膨大部9の下端面に、固定用の係合
用凹部26を、ピン端子13よりコイル側に向かって任
意の位置から1次コイル3側の端面まで設ける。外側ボ
ビン2の開口部18を形成した鍔部15下端内縁部に、
上記当接支持用凸部31にはめ合わされる当接支持用凹
部32を設けるとともに、鍔部15の下端部に内側ボビ
ン1の膨大部9の下端面に設けた係合用凹部26にはめ
合わされる面で当接し係合する係合用凸部27を設け
る。
外側ボビン2の鍔部15の接合面に絶縁用凸部、凹部を
設けてもよい。上記膨大部9の下端面に、固定用の係合
用凹部26を、ピン端子13よりコイル側に向かって任
意の位置から1次コイル3側の端面まで設ける。外側ボ
ビン2の開口部18を形成した鍔部15下端内縁部に、
上記当接支持用凸部31にはめ合わされる当接支持用凹
部32を設けるとともに、鍔部15の下端部に内側ボビ
ン1の膨大部9の下端面に設けた係合用凹部26にはめ
合わされる面で当接し係合する係合用凸部27を設け
る。
【0021】上記嵌合ボビンの内側ボビン1に1次コイ
ル3を巻回した後、内側ボビン1に設けた当接支持用凸
部31を外側ボビン2の開口部18から挿入し、筒状部
5の内面と当接支持用凹部32にはめ合わせるととも
に、外側ボビン2の鍔部15下端部に設けた係合用凸部
27を内側ボビン1の膨大部9下端面に設けた係合用凹
部26に圧入係合して外側ボビン2を保持・固定する。
外側ボビン2には2次コイル4を巻回する。
ル3を巻回した後、内側ボビン1に設けた当接支持用凸
部31を外側ボビン2の開口部18から挿入し、筒状部
5の内面と当接支持用凹部32にはめ合わせるととも
に、外側ボビン2の鍔部15下端部に設けた係合用凸部
27を内側ボビン1の膨大部9下端面に設けた係合用凹
部26に圧入係合して外側ボビン2を保持・固定する。
外側ボビン2には2次コイル4を巻回する。
【0022】ここで、1次コイル3を外側ボビン2へ、
2次コイル4を内側ボビン1へ巻いてもよい。1次側引
出しリード線22と2次側引出しリード線23を引出し
リード溝11を通してそれぞれのピン端子13に巻付け
半田接続し、図中に図示していないがEE型又は、EI
型よりなる磁性材の鉄芯24を挿入して、トランス本体
を構成する。上記のトランス本体を、ケース29の中に
収納して充填剤25を注入し、底板30を装着してトラ
ンスが完成される。
2次コイル4を内側ボビン1へ巻いてもよい。1次側引
出しリード線22と2次側引出しリード線23を引出し
リード溝11を通してそれぞれのピン端子13に巻付け
半田接続し、図中に図示していないがEE型又は、EI
型よりなる磁性材の鉄芯24を挿入して、トランス本体
を構成する。上記のトランス本体を、ケース29の中に
収納して充填剤25を注入し、底板30を装着してトラ
ンスが完成される。
【0023】上記構成とすることにより、ボビンの嵌合
固定がより安定し、絶縁距離も一層確実に確保できるこ
とになる。
固定がより安定し、絶縁距離も一層確実に確保できるこ
とになる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、内側ボビンの膨
大部を有した鍔部のコイル側端部に設けた当接支持用凸
部を、外側ボビンの筒状部内面にはめ合わせることによ
り外側ボビンを保持するとともに、上記外側ボビンの鍔
部に設けた係合用凸部を内側ボビンの膨大部下端に設け
た係合用凹部に圧入係合し、係合凸部が係合凹部に押さ
えられ、上記係合用凸部が変形しながら圧入され係合後
に元の形に復元し、外側ボビンを強固に固定することに
より、絶縁距離確保のため、ボビン形状が複雑になって
も、容易に外側ボビンを強固に保持・固定してガタつき
を防止することができる。トランスの安全性を向上する
とともに、小型化・低背化を実現できる。更に、適正な
部品クリアランスを容易に確保できるため、金型作成が
容易となりローコスト化を図り安価で高品質のトランス
を提供することができる。
大部を有した鍔部のコイル側端部に設けた当接支持用凸
部を、外側ボビンの筒状部内面にはめ合わせることによ
り外側ボビンを保持するとともに、上記外側ボビンの鍔
部に設けた係合用凸部を内側ボビンの膨大部下端に設け
た係合用凹部に圧入係合し、係合凸部が係合凹部に押さ
えられ、上記係合用凸部が変形しながら圧入され係合後
に元の形に復元し、外側ボビンを強固に固定することに
より、絶縁距離確保のため、ボビン形状が複雑になって
も、容易に外側ボビンを強固に保持・固定してガタつき
を防止することができる。トランスの安全性を向上する
とともに、小型化・低背化を実現できる。更に、適正な
部品クリアランスを容易に確保できるため、金型作成が
容易となりローコスト化を図り安価で高品質のトランス
を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例におけるトランスの断面図
【図2】同実施例におけるトランス本体を示す斜視図
【図3】同実施例における係合部を示す断面の拡大図
【図4】本発明の他の実施例における係合部を示す断面
の拡大図
の拡大図
【図5】他の実施例における係合部を示す拡大図
【図6】従来例におけるトランスの断面図
【図7】従来例におけるトランス本体を示す斜視図
1 内側ボビン 2 外側ボビン 3 1次コイル 4 2次コイル 5 筒状部 6 孔 7,8 鍔部 9 膨大部 10 絶縁壁 11 引出しリード溝 12 引出しリード保持用凸部 13 ピン端子 14,15 鍔部 16 膨大部 17 絶縁壁 18 開口部 19 鉄芯ガイド鍔 20 絶縁用凸部 21 絶縁用凹部 22 1次側引出しリード線 23 2次側引出しリード線 24 鉄芯 25 充填剤 26 係合用凹部 27 係合用凸部 28 切欠き 29 ケース 30 底板 31 当接支持用凸部 32 当接支持用凹部 a 上部の高さ寸法 b 下部の高さ寸法 c 鍔端面
Claims (2)
- 【請求項1】 中央に磁性材を貫通させる孔を有し一方
のコイルを巻回するプラスチック成形品よりなる内側ボ
ビンの筒状部の両端外縁部に大きさの異なる鍔部を各々
設け、一方の鍔部の下端部に膨大部を形成し複数個のリ
ード線ガイド溝を設け、複数本のピン端子を植設し、他
方のコイルを巻回するプラスチック成形品よりなる外側
ボビンの筒状部の両端外縁部に鍔部を各々設け、一方の
鍔部に内側ボビンをはめ込む開口部を形成し、他方の鍔
部の下端部に膨大部を形成し複数個のリード線ガイド溝
を設け、複数本のピン端子を植設し、上記嵌合ボビンの
内側ボビンにピン端子が植設された膨大部を有した鍔部
のコイル側端部にコイル部分に突出するように外側ボビ
ンの筒状部の内面に当接し外側ボビンを保持する凸部を
形成するとともに、上記膨大部の下端部にも係合用の凹
部を設け、この凹部にはめ合わされる係合用凸部を外側
ボビンの開口部を形成した鍔部の一部に設け、上記の内
側ボビンに設けた当接支持用凸部を外側ボビンの筒状部
内面にはめ合わせるとともに、外側ボビンの鍔部に設け
た係合用凸部を内側ボビンの膨大部の下端に設けた係合
用凹部に圧入係合して外側ボビンを保持固定し、上記嵌
合ボビンに、それぞれコイルを巻回し、磁性材を挿入し
たトランス本体を、プラスチック成形品よりなるケース
に収納してなるトランス。 - 【請求項2】 内側ボビンのピン端子が植設された膨大
部を有した鍔部のコイル側端部にコイル部分に突出する
ように外側ボビンの筒状部内面を当接支持する凸部を設
け、コイル積層方向に平行となる凸部高さ寸法を、上記
凸部の上端側より、ピン端子が植設される膨大部側に形
成した凸部の下端側を0.5mm以上大きく形成するとと
もに、上記下端側の凸部にはめ合わされる当接支持用凹
部を外側ボビンの開口部を形成した鍔部の内縁端部に設
け、上記鍔部の下端部に形成される係合用凸部を内側ボ
ビンの膨大部下端面に設けた係合用凹部と面で当接し係
合する形状とした請求項1記載のトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6578494A JP2727961B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6578494A JP2727961B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07283033A JPH07283033A (ja) | 1995-10-27 |
JP2727961B2 true JP2727961B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=13297012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6578494A Expired - Fee Related JP2727961B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2727961B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220189671A1 (en) * | 2019-03-13 | 2022-06-16 | Tds Co. Ltd | Coil device and method for manufacturing same and bobbin for coil used therein |
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KR20060091570A (ko) * | 2005-02-16 | 2006-08-21 | 주식회사 엔이씨 | 트랜스포머의 분리형 보빈 |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6578494A patent/JP2727961B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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US20220189671A1 (en) * | 2019-03-13 | 2022-06-16 | Tds Co. Ltd | Coil device and method for manufacturing same and bobbin for coil used therein |
US11978585B2 (en) * | 2019-03-13 | 2024-05-07 | Tds Co. Ltd | Coil device and method for manufacturing same and bobbin for coil used therein |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07283033A (ja) | 1995-10-27 |
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