JP3361580B2 - 給紙機構 - Google Patents

給紙機構

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JP3361580B2
JP3361580B2 JP25864593A JP25864593A JP3361580B2 JP 3361580 B2 JP3361580 B2 JP 3361580B2 JP 25864593 A JP25864593 A JP 25864593A JP 25864593 A JP25864593 A JP 25864593A JP 3361580 B2 JP3361580 B2 JP 3361580B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は給紙機構に関し、より詳
細には、複写機やレーザープリンタ、並びにファクシミ
リ等の画像形成装置に最適な給紙機構に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にこの種の給紙機構では、用紙束の
下面に摩擦パッドを圧接することにより、用紙を捌く、
いわゆる摩擦パッド方式が採用されていた。しかし、上
記摩擦パッド方式では、給紙ローラ等の給紙用駆動部材
を昇降させる必要があり、ばねクラッチやソレノイド等
の、多くの部品が必要となるため、構造が複雑になり、
コストが高かった。 【0003】そこで、本件出願人は、特願平4−267
543号において、画像形成装置本体の給紙用開口部の
外側に、用紙束を上方から下方へ斜めに導入する給紙ト
レイを設け、さらに、上記画像形成装置本体の内部に設
けられて用紙を一枚ずつ捌く捌き手段を設けた構成を提
案している。この捌き手段は、給紙トレイから上記給紙
用開口部に導入された用紙束の導入端部下面を受けると
ともに上方にリフトする乗載部材を含んでおり、リフト
された用紙束から用紙を一枚ずつ給紙するようにしてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記特願平4−267
543号の構成では、給紙ローラ等の給紙用駆動部材を
昇降させる必要がないので、摩擦パッド方式に比べて大
幅にコストの低減を図ることができる。反面、用紙束を
画像形成装置本体の内部に導入する導入時においては、
用紙束の導入端部が下向きになるように、用紙束を傾斜
させる必要があるとともに、装置本体内での給紙時で
は、用紙束の導入端部を上方へリフトする必要があるこ
とから、用紙束を導入しやすくすることと、用紙束の位
置ずれ防止を両立させることが困難であった。 【0005】即ち、用紙束を導入する際には、用紙束の
寸法公差を考慮して、給紙用開口部の開口幅を比較的に
大きめに設定することが好ましい。しかし、給紙用開口
部の開口幅が大きいと、その分、用紙束の導入端部をリ
フトした際に、用紙束の位置ずれが起きやすくなる結
果、斜め給紙が生じやすい。他方、斜め給紙防止を考慮
して、給紙用開口部の開口幅を比較的に小さめに設定す
ると、その分、用紙束の導入が困難になり、用紙の折れ
曲がりや、用紙束のセッティングミスを招来することに
なる。 【0006】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、用紙束の導入端部をリフトして給紙する形式の
給紙機構において、用紙束の位置ずれ防止と用紙束の導
入容易性とを両立可能な給紙機構を提供することを目的
としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の給紙機構は、画像形成装置本体の側部に形
成され、用紙束を当該画像形成装置本体の内部に導入す
ための給紙用開口部と、上記給紙用開口部の両側部に
配設され、用紙束の導入方向上流側が広くなるように形
成された一対のリブと、 一対のリブの互いに対向する面
にそれぞれ貼着された弾性ガイド部材とを有し、 弾性ガ
イド部材の一部は、給紙用開口部内において、用紙束の
導入方向下流側および垂直方向上側が導入経路中に入り
込み、導入される用紙束に摺接して用紙束の位置ずれを
規制するための傾斜縁部分を含んでいることを特徴とし
ている。 【0008】 【作用】上記構成の給紙機構によれば、弾性ガイド部材
は、給紙用開口部の、当該用紙束の導入方向下流側にお
いて、用紙束と摺接可能に用紙束の導入経路中に入り込
んでいるので、用紙束の導入方向上流側においては、比
較的容易に用紙束を給紙用開口部に導入することができ
る。そして、用紙束の導入方向下流側においては、上記
弾性ガイド部材により、当該用紙束の位置ずれが規制さ
れる。 【0009】他方、弾性ガイド部材は、給紙用開口部
の、垂直方向上側で、用紙束と摺接可能に用紙束の導入
経路中に入り込んでいるので、用紙束の導入端部がリフ
トされ始める段階では、比較的容易に用紙束をリフトす
ることができる。そして、用紙束のリフト終了段階にお
いては、上記弾性ガイド部材により、当該用紙束の位置
ずれが規制される。 【0010】また、上記弾性ガイド部材は、用紙束を弾
性的にガイドするので、この弾性ガイド部材は、自己の
弾性により用紙束の寸法のばらつきを吸収する。 【0011】 【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、本発明の一実施例における給紙機構の
概略を示す略図であり、(A)は平面略図、(B)は正
面略図であり、図2は、上記給紙機構の要部を示す斜視
図であり、図3ないし図4は、上記給紙機構が適用され
た、複写機等の画像形成装置の要部の一部破断側面図で
ある。 【0012】先ず、図3および図4を参照して、この給
紙機構Aは、給紙トレイ2にスタックされた複数枚の用
紙束Pを、当該用紙束Pの上面に当接される給紙ローラ
3によって、画像形成装置本体1の側部1aの給紙用開
口部1bを通して、1枚ずつ連続的に給紙する、スタッ
クバイパス部として構成されている。スタックバイパス
部の給紙方向下流側には、用紙束Pの搬送タイミングを
制御するレジスト手段12が配置されている。このスタ
ックバイパス部としての給紙機構Aの上方には、画像形
成装置本体1の側部1aの開口1c、およびガイド部材
4を介して給紙するための、手差し給紙部が設けられて
いる。 【0013】給紙機構Aは、用紙束Pをスタックする上
記給紙トレイ2と、用紙束Pを搬送する給紙ローラ3
と、用紙束Pを一枚ずつ捌く捌き手段Bを備えている。
捌き手段Bは、用紙束Pの導入端部を載置する乗載部材
5と、この乗載部材5を介して用紙束Pを上方へ付勢す
る付勢手段としての圧縮コイルばね6と、上方へ付勢さ
れた用紙束Pの導入端部上面に当接して、用紙束Pの飛
び出しを防止するとともに用紙束Pが1枚ずつ給紙され
るように捌く一対の爪部材7と、所要時に圧縮コイルば
ね6に抗して乗載部材5を押し下げる押し下げ部材8と
を含んでいる。 【0014】給紙トレイ2は、給紙用開口部1bの下部
に挿入された状態で、画像形成装置本体1の内底部1d
に、着脱自在に取付けられている。給紙ローラ3は、長
尺の回転軸31に一体回転可能に取付けられたゴム製の
ものである。給紙ローラ3は、断面略半月形形状をして
おり、給紙ローラ3の周面は、給紙に供される円筒面
と、給紙を回避するために、鈍角で交差する二面に切欠
かれた切欠面とを有している。 【0015】乗載部材5は、給紙用開口部1bの内奥側
において給紙ローラ3の下方に位置しており、画像形成
装置本体1の内底面1dに立設されたリブに上下動自在
に取付けられている。この乗載部材5は、用紙束Pの導
入端部を、給紙可能なセット状態(図3の状態)で載置
する。乗載部材5は、下方に開放した容器状部分51
と、この容器状部分51の上面に一体に設けられたブリ
ッジ状部分52とを備えている。この容器状部分51の
上面が、セット状態の用紙束Pを載置する載置部51a
を構成している。載置部51aには、板状のクッション
材51bが取付けられている。ブリッジ状部分52は、
載置部51aの用紙導入側端部から中央部において、導
入される用紙束Pの上面を案内するチャンネル材からな
る。 【0016】容器状部分51の一方の側面には、入力突
起51cが一体に設けられている(図2参照)。この入
力突起51cが、後述する押し下げ部材8の回動軸81
の他端部分81cによって下方へ押し下げられることに
より、乗載部材5が下方へ押し下げられるようになって
いる。圧縮コイルばね6は、画像形成装置本体1の内底
面1dと乗載部材5の底面との間に介在し、乗載部材5
を上方へ付勢する。 【0017】図2を参照して、爪部材7は、平面視でコ
字形形状をした爪部材本体71と、この爪部材本体71
の上面から給紙方向の反対側に向かって延設された爪部
72とを備えている。爪部材本体71は、画像形成装置
本体1に設けられた、第1ないし第4のリブR1〜R4
(第1のリブR1が最も外方に配置され、第2,第3お
よび第4のリブと順次に配置されている)に着脱自在に
取付けられている。爪部材7は、取付けるリブを選択す
ることにより、規格上、原稿幅の狭いものに対応する内
側位置と、原稿幅の広いものに対応する外側位置とに、
選択的に配置できるようになっている。爪部材本体71
が、最外方の第1のリブR1、および第3のリブR3に
係止された状態で、爪部材7は、図示の通り、外側位置
に配置される。爪部材本体71が、最内方の第4のリブ
R4、および第2のリブR2に係止された状態で、爪部
材7は、内側位置に配置される。 【0018】爪部材7の爪部72と、下方に押し下げら
れた乗載部材5の載置部51aとの間には、図3に示す
ように、用紙束Pをセットするための空間Vが設けられ
るようになっている。この空間Vに用紙束Pの導入端部
が導入された状態(図に示す状態)が、給紙可能なセ
ット状態である。押し下げ部材8は、画像形成装置本体
1に回動可能に支持されている回動軸81と、回動軸8
1に連結される指押しレバー82とを備えている。 【0019】上記回動軸81は、図外の支軸部材により
画像形成装置本体1に軸支される本体部81aと、本体
部81aの一端から屈曲して上記指押しレバー82の基
端部と芯合わせ(aligment)した状態で上記指
押しレバー82に対し一体的に固定される一端部分81
bと、本体部81aの他端から屈曲して上記入力突起5
1cの上部に係止する他端部分81cとを一体に備えた
針金部材である。 【0020】上記指押しレバー82の基端部82aは、
画像形成装置本体1の内底面1dに立設された柱状体8
3に対向している。柱状体83は、外周に圧縮コイルば
ね84を有しているとともに、直径方向に延びて上記基
端部82aを導入可能な溝部83aを備えている。そし
て、上記圧縮コイルばね84の付勢力によって、常時指
押しレバー82を上方へ付勢しているとともに、上記圧
縮コイルばね84の付勢力に抗して溝部83a内に基端
部82aが押し込まれるのを許容することにより、指押
しレバー82の回動を許容している。他方、指押しレバ
ー82は、指掛け用の先端部82bを備えている。先端
部82bは、画像形成装置本体1の外部に突き出されて
いる。 【0021】図1(A)(B)および図2を参照して、
筒状リブ11は、給紙方向に直交する方向に対向した状
態で一対が設けられており、その側部は、図1(A)に
示すように、用紙束Pの導入方向上流側が広くなる平面
視八の字形に形成されている。これら筒状リブ11の、
互いに対向する面11aには、それぞれ、弾性ガイド部
材103が貼着されている。 【0022】弾性ガイド部材103は、上記面11aに
固定される固定部分103aと、固定部分103aの、
当該用紙束導入方向DNの下流側の縁部を区画し、給紙
用開口部1bの、当該用紙束Pの導入方向DN下流側
(図1(A)参照)および垂直方向上側(図1(B)参
照)で、用紙束Pと摺接可能に用紙束Pの導入経路中に
入り込む傾斜縁部分103bとを含んでおり、これによ
って、後述するように、用紙束Pの位置ずれを規制する
ように構成されている。 【0023】弾性ガイド部材103は、例えばPETフ
ィルム(商品名:ルミラー)等の樹脂材料で弾性的に変
形可能に構成されており、これによって、用紙幅の公差
や裁断誤差による広狭に吸収することができるようにな
っている。次に本実施例の作用について説明する。図2
を参照して、先ず、用紙束Pのセッティングにおいて、
押し下げ部材8の指押しレバー82の先端部82bが指
Fによって押し下げられると、回動軸81の本体部81
aが図2において反時計回り方向に回転され、他端部分
81cが本体部81aと一体に反時計回り方向に回転さ
れる。これに伴って、図2から明らかなように、回動軸
81の他端部分81cが、乗載部材5の入力突起51c
を介して乗載部材5を押し下げ、爪部材7と乗載部材5
の載置部51aとの間に、用紙束Pをセットするための
空間Vを生じさせる(図3参照)。 【0024】次に、積み重ね状態の用紙束Pを給紙用開
口部1bを通して上記空間Vへ挿入した後、押し下げ部
材8による乗載部材5の押し下げを解除すると、圧縮コ
イルばね6によって乗載部材5が押し上げられることに
より、用紙束Pが上方へ付勢されて給紙可能な状態とな
り、用紙のセットが完了する(図4参照)。ここで、上
記弾性ガイド部材103の傾斜縁部分103bは、給紙
用開口部1bの、当該用紙束Pの導入方向DN下流側に
おいて、用紙束Pと摺接可能に用紙束Pの導入経路PH
中に入り込んでいる(図1(A)参照)ので、用紙束P
の導入方向DN上流側においては、比較的容易に用紙束
Pを給紙用開口部1bに導入することができる。そし
て、用紙束Pの導入方向DN下流側においては、上記弾
性ガイド部材103に用紙束Pが摺接することにより、
当該用紙束Pの位置ずれが規制される。 【0025】他方、弾性ガイド部材103は、給紙用開
口部1bの、垂直方向上側で、用紙束Pと摺接可能に用
紙束Pの導入経路PH中に入り込んでいる(図1(B)
参照)ので、用紙束Pの導入端部がリフトされ始める段
階では、比較的容易に用紙束Pをリフトすることができ
る。そして、用紙束Pのリフトが終了する段階において
は、上記弾性ガイド部材103の傾斜縁部分103bに
用紙束Pが摺接することにより、当該用紙束Pの位置ず
れが規制される。 【0026】また、上記弾性ガイド部材103は、用紙
束Pを弾性的にガイドするので、この弾性ガイド部材1
03の弾性により用紙束Pの寸法のばらつきを吸収す
る。このように、本実施例の給紙機構Aによれば、用紙
束Pの導入方向DN上流側や、用紙束Pのリフト開始段
階においては、比較的用紙束Pの変位を容易に許容する
ことができるとともに、用紙束Pの導入方向DN下流側
や、用紙束Pのリフト終了段階においては、用紙束Pに
弾性ガイド部材103が摺接して当該用紙束Pの位置ず
れを規制することができるので、用紙束Pの位置ずれ防
止と用紙束Pの導入容易性とを両立することができる。 【0027】また、上記弾性ガイド部材103は、その
弾性により用紙束Pの寸法のばらつきを吸収することが
できるので、この点からも位置ずれ防止と導入容易性と
を両立することができるという利点がある。なお、この
発明は、上記実施例に限定されるものではなく、この発
明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すこと
ができる。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の給紙機構
によれば、用紙束の導入方向上流側や、用紙束のリフト
開始段階においては、比較的用紙束の変位を容易に許容
することができるとともに、用紙束の導入方向下流側
や、用紙束のリフト終了段階においては、用紙束に弾性
ガイド部材が摺接して当該用紙束の位置ずれを規制する
ことができるので、用紙束の位置ずれ防止と用紙束の導
入容易性とを両立することができるという顕著な効果を
奏する。 【0029】また、上記弾性ガイド部材は、その弾性に
より用紙束の寸法のばらつきを吸収することができるの
で、この点からも位置ずれ防止と導入容易性とを両立す
ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例における給紙機構の概略を示
す略図であり、(A)は平面略図、(B)は正面略図で
ある。 【図2】上記給紙機構の要部を示す斜視図である。 【図3】上記給紙機構が適用された、複写機等の画像形
成装置の要部の一部破断側面図である。 【図4】上記給紙機構が適用された、複写機等の画像形
成装置の要部の一部破断側面図である。 【符号の説明】 1 画像形成装置本体 1a 側部 1b 給紙用開口部 2 給紙トレイ 5 乗載部材 103 弾性ガイド部材 A 給紙機構 B 捌き手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−235832(JP,A) 特開 昭57−117435(JP,A) 実開 昭59−159645(JP,U) 実公 昭59−25786(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/04 320 B65H 3/68 G03G 15/00 514

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】画像形成装置本体の側部に形成され、用紙
    束を当該画像形成装置本体の内部に導入するための給紙
    用開口部と、上記給紙用開口部の両側部に配設され、用紙束の導入方
    向上流側が広くなるように形成された一対のリブと、 一対のリブの互いに対向する面にそれぞれ貼着された弾
    性ガイド部材とを有し、 弾性ガイド部材の一部は、給紙用開口部内において、用
    紙束の導入方向下流側および垂直方向上側が導入経路中
    に入り込み、導入される用紙束に摺接して用紙束の位置
    ずれを規制するための傾斜縁部分を含んでいる ことを特
    徴とする給紙機構。
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