JP3087569B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3087569B2
JP3087569B2 JP06096314A JP9631494A JP3087569B2 JP 3087569 B2 JP3087569 B2 JP 3087569B2 JP 06096314 A JP06096314 A JP 06096314A JP 9631494 A JP9631494 A JP 9631494A JP 3087569 B2 JP3087569 B2 JP 3087569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やファクシミ
リ、プリンタ等における給紙装置のうち、給紙カセット
等のカット紙載置部に多数枚積層したカット紙を、最上
段のものから1枚ずつ分離して給送するようにしたタイ
プの給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給紙装置は、図10に示
すように構成されている。すなわち、積層したカット紙
Aを、ばね42等にて上向きに付勢された受け板41に
て弾性的に支持する一方、外周面を部分的に切り欠いた
D型等のピックアップローラ43を、その回転軸44が
カット紙Aの一側縁に沿って延びるように配置し、更
に、ピックアップローラ43の下方に、分離パッド45
を備えたホルダー46をピックアップローラ43の回転
軸44に沿って延びるように配置し、更に回転軸44
に、ピックアップローラ43における円弧状の接触面4
3aの半径よりも小さい半径のカラー47を設けた構成
になっている。
【0003】この従来の構成においてピックアップロー
ラ43を矢印のように回転すると、当該ピックアップロ
ーラ43の接触面43aがカット紙Aと分離パッド45
とに順次接触し、その際のピックアップローラ43の食
い付き作用により、積層したカット紙Aのうち最上段の
1枚が分離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の構
成では、受け板41がほぼ水平か、送り方向に下降する
ように傾斜して配置され、その上に積層したカット紙A
間の摩擦係数のばらつきにより、ピックアップローラ4
3の回転で数枚のカット紙Aが一度に分離パッド45上
に供給されることがある。
【0005】このため、ピックアップローラ43で1〜
2枚のカット紙を送り出すと、数枚のカット紙の先端が
常に分離パッド45のホルダー46に載っている。特に
受け板41が下降傾斜しているものでは、カット紙が自
重でも落下してそのカット紙の先端がホルダー46に載
っている。この状態からピックアップローラ43を回転
すると、図10(b)に示すように、ピックアップロー
ラ43の接触面43aとカラー47の外周面との段差t
だけ、カット紙Aを押し下げる。すると、ホルダー46
に載った先端をそのままにしてカット紙の他の部分は下
降するから、カット紙Aの先端は図10(b)のように
曲げられる。またカット紙Aの先端はカラー47で押さ
えられていないから、上記のように曲げられたとき、ホ
ルダー46から浮上がる傾向にある。このため上層部の
数枚のカット紙Aは分離パッド45の抵抗をあまり受け
ることなく、ピックアップローラ43によって送り出さ
れる。このカット紙の先端は、カラー47と分離パッド
45の当接部Pで、前進を阻止されていたとしても、上
記段差tのために、ピックアップローラ43が最初にホ
ルダー46に当たる点Qは、上記当接部Pよりも寸法E
だけ後方になるから、その点Qで数枚重ったカット紙A
を、ピックアップローラ43で押さえつけてしまう。
【0006】このように、ピックアップローラ43と分
離パッド45の間に数枚のカット紙Aが挟み込まれる
と、カット紙Aが重って送り出されることになる。さら
に、図10(c)に示すように、ピックアップローラ4
3の接触面43aが受け板41から外れた瞬間、上記段
差tだけ、受け板41がばね42の作用で急激に上昇す
る。またその瞬間カット紙Aは上から押えるものがなく
なるため、カット紙Aの上層部は自重で落下し、さらに
多くのカット紙がホルダー46上に載る。この状態から
次のカット紙を送り出すために、ピックアップローラ4
3が前述のように回転すると、さらに多くのカット紙が
ピックアップローラ43と分離パッド45の間に挟み込
まれ、カット紙Aが一層重って送られることになる。
【0007】特に、カット紙Aが腰の弱いものであった
り極く薄いものであったりした場合には、上記の重ね送
り現象が顕著に現れていた。本発明は、かかる問題に鑑
み成されたもので、重ね送りを確実に防止できるように
した給紙装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の発明の給紙装置は、「多数枚のカット
紙を積層して載置するカット紙載置部と、前記積層した
カット紙の一側縁と平行に延びる回転軸回りに回転する
ピックアップローラとを備え、該ピックアップローラの
外周面を、前記積層したカット紙の表面に接触し得る接
触面とカット紙の表面に接触しない切り欠き部とから成
るように形成する一方、前記カット紙載置部には、積層
したカット紙の少なくとも一側縁を前記ピックアップロ
ーラに向けて付勢する弾性支持手段を設けるとともに、
前記カット紙の送り出し側において前記ピックアップロ
ーラと接触する方向に付勢された分離部材を設けてなる
給紙装置において、前記回転軸に、前記ピックアップロ
ーラの切り欠き部がカット紙に対向した状態のときにカ
ット紙の一側縁を押さえる円弧状の押さえ部材を、前記
ピックアップローラの接触面よりも小さい半径でカット
紙に接触するように設け、更に、前記回転軸に、前記ピ
ックアップローラがカット紙に接触していない状態でカ
ット紙に接触するガイド体を設け、このガイド体の外周
面を、前記回転軸の軸線に沿った方向から見て、前記ピ
ックアップローラの接触面の先端と後端とに滑らかに連
続すると共に、当該ガイド体がカット紙に接触してから
離れるまでの間において前記押さえ部材の外周面とも滑
らかに連続するように形成する」の構成にしたものであ
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明の給紙装置
は、請求項1と同じ前提の構成においいて、「前記回転
軸に、前記ピックアップローラの切り欠き部がカット紙
に対向した状態のときに前記カット紙の一側縁を押さえ
るためのリング状のカラーを被嵌し、前記ピックアップ
ローラにおける接触面の半径R1と、カラーにおける外
周面の半径R2と、カラーにおける内周面の半径R3
と、回転軸の半径R4と、ピックアップローラにおける
切欠き部の最小半径R5とを、R2≧R1で且つR1>
(R2−R3+R4)、R5<(R2−R3+R4)の
関係に設定し、更に、前記回転軸に、少なくとも前記カ
ラーがカット紙に接触した状態からピックアップローラ
がカット紙に接触するまでの間においてカット紙に接触
するガイド体を設け、このガイド体の外周面を、前記回
転軸の軸線に沿った方向から見て前記ピックアップロー
ラの接触面とカラーの外周面とに滑らかに連続するよう
に形成する」の構成にした。
【0010】なお、本発明において「カット紙」とは通
常の紙のみでなく、合成樹脂シート等の記録媒体一般を
示す概念である。
【0011】
【発明の作用・効果】請求項1の構成において、ピック
アップローラの切り欠き部がカット紙に対向した状態で
は、積層したカット紙は押さえ部材にて上昇限度位置に
保持されており、ピックアップローラが回転すると、ガ
イド体がカット紙に当接してから、積層したカット紙の
うち最上段のカット紙の一側縁表面にピックアップロー
ラの接触面が当接し、その際の摩擦による食い付き作用
により、カット紙が引き出され、分離部材で1枚だけに
分離して送り出される。
【0012】この場合、ガイド体の外周面が、前記回転
軸の軸線に沿った方向から見て前記ピックアップローラ
の接触面の先端と押さえ部材とに滑らかに連続するよう
にして形成されているから、ピックアップローラがカッ
ト紙を送り出す方向に回転するのにともない、カット紙
および分離部材は、ガイド体によって徐々に押し下げら
れる。このためカット紙載置部から分離部材へ向けて移
動するカット紙は、ガイド体によって浮き上がることな
く押えられ、またその先端の進行をガイド体と分離部材
の当接部の手前で阻止される。従ってピックアップロー
ラと分離部材の間に多量のカット紙が挟み込まれること
がなく、重ね送りを防止または著しく低減できる。
【0013】また、ピックアップローラの外周面の後端
とガイド体とが滑らかに連続していることにより、ピッ
クアップローラにおける接触面の後端がカット紙載置部
から外れるとき、ガイド体によってカット紙が徐々に上
げられることになるので、多数のカット紙が分離部材へ
向けて急速に落下して送り込まれることがない。したが
ってピックアップローラと分離部材の間に多数のカット
紙を挟んでしまうことがなく、カット紙の重ね送りを一
層低減できる。
【0014】請求項2に記載した発明によると、押さえ
部材としてのカラーは回転軸に対し回転自在であるか
ら、当該カラーによってカット紙が引き出されることは
なく、また回転軸の回転にかかわらずカラーは分離部材
との接触により停止状態を維持し、分離前のカット紙の
進行を阻止している。
【0015】そして、ピックアップローラの接触面の半
径と、カラーの外周面の半径と、カラーの内周面の半径
と回転軸の半径とを請求項2に記載の関係に設定したこ
とにより、ピックアップローラの接触面の先端が分離部
材と接触しはじめても、カラーは自重で分離部材上のカ
ット紙を押さえていることができる。つまり、ピックア
ップローラの接触面の先端における角が、分離部材を押
してわずか凹み、それによってカット紙の先端部分が浮
き上がることがあっても、その浮き上がりをカラーで阻
止でき、複数枚重なったカット紙の先端に対して分離部
材を作用させることができるため、複数枚重なったカッ
ト紙のうち上端の1枚だけをピックアップローラにて送
り出すことができる。
【0016】従って請求項2の構成にすると、ガイド体
を設けたことと相俟って、カット紙の重ね送りをより確
実に防止できるのである。
【0017】
【実施例】次に、本発明をレーザービーム式のプリンタ
について具体化した実施例を図面(図1〜図9)に基づ
いて説明する。
【0018】図1は画像形成装置としてのプリンタ1の
概略側断面図、図2は給紙装置の一部切り欠き正面図で
ある。本実施例のプリンタ1は、本体ケース2の一側上
側に、カット紙載置部の一例としての給紙カセット3を
着脱自在に装着している。本発明の給紙装置は、前記給
紙カセット3と、ピックアップローラ4と、分離パッド
5aを支持したホルダー5からなる分離部材を備えてい
る。
【0019】給紙カセット3に積層して載置したカット
紙Aは、ピックアップローラ4及びホルダー5によって
1枚ずつ分離され、搬送ローラ対6を介して感光体ユニ
ット9に搬送される。感光体ユニット9は、感光ドラム
7や転写ローラ8等にて構成されている。感光体ユニッ
ト9に隣接した部位のうち給紙カセット3に近い部位に
は現像装置10が配置されている。現像装置10には、
トナーカートリッジ26からトナーが補給される。感光
体ユニット9を挟んで現像装置10と反対側に位置した
部位には、加熱ローラ11と押圧ローラ12とから成る
定着ユニット13が配置されている。
【0020】前記感光体ユニット9の下方には、スキャ
ナユニット17、制御基板18,19及び電源ユニット
20等が配置されている。スキャナユニット17は、回
転多面鏡付きのレーザー発光部14、集光レンズ15、
反射鏡16等を備えている。プリンタ1の前面を構成す
るカバー体21には複数の操作ボタン22を設けてい
る。
【0021】感光ドラム7の下方には帯電体23を配置
している。プリンタ1における印刷は概略次の順序で行
われる。すなわち、帯電体23にて感光ドラム7の表面
に帯電させる一方、スキャナユニット17から画像デー
タに応じてレーザービームを感光ドラム7に照射するこ
とにより、感光ドラム7の表面に静電潜像(電位パター
ン)を形成し、次いで、現像装置10にて供給したトナ
ーにより前記潜像を可視像化し、次いで、感光ドラム7
と転写ローラ8との間に供給されたカット紙Aに前記ト
ナーを転写し、次いで、定着ユニット13にて、前記転
写された像に熱又は圧力を付加してカット紙Aにトナー
像を定着させるのである。
【0022】印刷されたカット紙Aは、排紙ローラ対2
4にて排紙トレイ25に排出される。次に、本発明に係
る給紙装置を図2〜図7に基づいて説明する。給紙装置
における給紙カセット3内には、送り出し方向に下降す
るように傾斜した用紙受け板31が配置され、この用紙
受け板31で、積層したカット紙Aを支持している。用
紙受け板31の傾斜角度は、カット紙Aが自重で滑り落
ちるように急角度に設定されている。カット紙Aの下端
は給紙カセット3の下壁3aで受けられる。用紙受け板
31は、ピックアップローラ4に接近離隔する方向に移
動可能に支持され、カット紙Aを同ローラ4に接触させ
るように、弾性支持手段、例えばばね30にて同ローラ
4に向け押圧付勢してある。
【0023】ピックアップローラ4は、用紙受け板31
の下端付近において、カット紙Aの送り出し側の側縁と
平行に延びる回転軸33に支持されている。本実施例の
給紙装置は複数個例えば2個のピックアップローラ4を
備えている。これら両ピックアップローラ4はゴム等の
摩擦係数の大きい弾性素材で形成されており、回転軸3
3に固定して被嵌した合成樹脂製の筒状体34の両端部
に嵌着している。前記回転軸33はプリンタのフレーム
等に軸支しており、図示しない駆動モータ及び伝動ギヤ
機構を介して駆動される。
【0024】前記ピックアップローラ4の外周面は、回
転軸33を中心とする円弧状の接触面4aと、その円弧
を所定範囲でカットした弦状の切り欠き部4bとで略D
字状に形成されている。接触面4aはカット紙Aに接触
してこれを送る作用をするが、切り欠き部4bはカット
紙Aに接触しない。ピックアップローラ4の接触面4a
のうち回転方向に向かって先端を符号4a’で示し、後
端を符号4a”で示している。回転軸33のうち前記筒
状体34の両側の部位には、カット紙Aの押さえ部材の
一例として、円板状のカラー38を回転自在に設けてい
る。カラー38の半径は、ピックアップローラ4の接触
面4aの半径よりもやや小さく、切り欠き部4bの最少
半径よりも十分に大きい。
【0025】前記筒状体34のうち両ピックアップロー
ラ4の間の部位には、リブ状のガイド体32を一体形成
している。ガイド体32は、ピックアップローラ4の切
り欠き部4bの範囲にほぼ対応した扇形に形成されてお
り、両端を接触面4aの半径とほぼ同じかわずか小さい
半径に設定して、中間部をカラー38の半径とほぼ同じ
かわずかに小さい半径に設定しており、両端と中間部の
間を連続した円弧面32aで接続している。つまり、ガ
イド体32の円弧面32aは、回転軸33の軸線方向か
ら見た状態で、カラー38の外周面とピックアップロー
ラ4における接触面4aの先端4a′及び後端4a″と
に滑らかに連続するように形成している(図4,図5参
照)。従って、カット紙A及び分離パッド5aにカラー
38が接触した状態からピックアップローラ4が接触す
る状態へ、あるいはピックアップローラ4がカット紙A
に接触した状態からカラー38に接触する状態へ移行す
るに際して、ガイド体32の円弧面32aがカット紙A
に接触し、カラー38とピックアップローラ4の間の段
差を緩やかに解消している。
【0026】前記分離パッド5aは摩擦係数の大きい弾
性変形可能な素材で形成されており、左右両ピックアッ
プローラ4に対向するように両ローラの軸線方向にわた
って長く延びている。分離パッド5aを支持したホルダ
ー5は、用紙受け板31の送り出し側において下壁3a
の一部(カット紙の幅よりも狭い)を切り欠いた箇所
に、ピックアップローラ4に接近離隔する方向に移動可
能に支持され、弾性手段、例えばばね40にて分離パッ
ド5aがローラ4に当接する方向に付勢されている。
【0027】以上の構成において、ピックアップローラ
4の停止状態(すなわち切り欠き部4bがカット紙Aに
対向した状態)では、ガイド体32及び両カラー38が
カット紙Aにおける一側縁の表面に当接しかつ、分離パ
ッド5aの表面にも当接しており、カット紙Aの表面及
び分離パッド5aをピックアップローラ4から離した位
置に保持している。カット紙Aは用紙受け板31上にセ
ットした当初から、上層部の数枚が自重でホルダー5上
まで落下している。
【0028】回転軸33がカット紙Aを送り出す方向
(図3の矢印方向)に回転すると、ピックアップローラ
4の接触面4aがカット紙Aの表面に当接して、摩擦力
により、積層したカット紙Aのうち上層部のものを分離
パッド5aに向けて送り出す。その後、接触面4aは分
離パッド5a上でカット紙Aの最上部の一枚を他のもの
から分離し、画像形成部へ送る。
【0029】この場合、図5に示すように、回転軸33
の軸線に沿った方向から見た状態で、ガイド体32の円
弧面32aがピックアップローラ4の接触面4aの両端
4a′,4a″とカラー38の外周面とに滑らかに連続
しているから、ピックアップローラ4の接触面4aがカ
ット紙Aの表面及び分離パッド5aに順次当接するにお
いて、積層したカット紙Aと分離パッド5aとはガイド
体32にて徐々に押し下げられて行く。ホルダー5に載
ったカット紙Aの先端は、カット紙よりも少し遅れてホ
ルダーに押し下げられているから、従来のように大きく
曲げられることがなく、また、ガイド体32の円弧面3
2aで上から押さえられているので、分離パッド5aか
ら浮き上がることが少ない。
【0030】図4のように、ピックアップローラ4の接
触面4aがカット紙Aの表面に当接して上層部のものを
送りはじめると、カット紙Aの先端は、ガイド体32の
円弧面32aで上から押さえられながらかつ分離パッド
5aに押しつけられながら前進し、円弧面32aと分離
パッド5aの当接部の手前に形成された楔状部(ニップ
部)につき当って停止する。この際に、ピックアップロ
ーラ4の摩擦力を最も受ける最上部のカット紙Aがニッ
プ部の最も先まで前進し、その下のカット紙が少しずつ
ずれて位置する。つまり、分離作用が少し行なわれる。
【0031】そして、ピックアップローラ4の接触面4
aが分離パッド5a上まで回転してくると、最上部のカ
ット紙Aがピックアップローラ4の摩擦力により送り出
され、その下のカット紙Aは最上部のカット紙Aとの摩
擦力よりも分離パッド5aとの摩擦力が大きいために分
離パッド上に残される。つまりカット紙のうち最上部の
1枚が分離して送り出される。
【0032】図7のように、ピックアップローラ4の回
転がさらに進んで、接触面4aの後端4a”が用紙受け
板31から外れても、ガイド体32の円弧面32aがカ
ット紙Aの上面に接し、用紙受け板31を徐々に上昇さ
せていく。従来のようにカット紙Aが急に上昇したり、
カット紙Aの上層部のものが急に落下して分離パッド5
a上に多数のカット紙が供給されることもない。従っ
て、カット紙Aは、用紙受け板31上から分離パッド5
aへ少量ずつかつ定常的に送られ、重ね送りを一層防止
できる。
【0033】ピックアップローラ4の回転に伴うカット
紙Aの動きと分離パッド5aの動きを図8のグラフに示
している。このうち(a)は本実施例におけるカット紙
Aの動きを示し、(b)は本実施例における分離パッド
5aの動き示している。他方、(c)は図10(従来
例)におけるカット紙Aの動きを示し、(d)は同じく
図10における分離パッド5aの動き示している。
【0034】この図8の比較から明らかなように、本実
施例では、積層したカット紙Aの動きと分離パッド5a
の動きが極めて滑らかである。図9では請求項2に対応
した第2実施例を示している。この実施例では、ピック
アップローラ4における接触面の半径R1よりもカラー
38の外周面の半径R2を大きくするか、半径R1と半
径R2をほぼ同じにし、また回転軸33(半径R4)が
嵌合するカラー38の中心穴の半径(内周面の半径)R
3を、R4<R3としている。そして前記R1,R2,
R3,R4を、R1>(R2−R3+R4)の関係に設
定し、またピックアップローラ4の切り欠き部4bの最
小半径R5を、R5<(R2−R3+R4)の関係に設
定したものである。
【0035】つまり、カラー38は回転軸33に対し、
いわゆるガタをもって半径方向に自由に動き得る状態に
あるが、ピックアップローラ4が切り欠き部4bをカッ
ト紙Aおよび分離パッド5aに向けているとき、R5<
(R2−R3+R4)の関係にあるから、カラー38が
ピックアップローラ4をカット紙Aおよび分離パッド5
から離して保持している。カット紙Aおよび分離パッド
5を押し上げるばね30,40の付勢力によってカラー
38はその中心穴を回転軸33に下から当てている。
【0036】ピックアップローラ4でカット紙を送り出
すとき、R1>(R2−R3+R4)の関係にあるか
ら、ピックアップローラ4の接触面4aが分離パッド5
aに当たっている状態では、ピックアップローラ4の接
触面4aは、カラー38に妨げられることなくカット紙
Aおよび分離パッド5aに当接することになり、このた
め、カット紙Aを的確に引き出すことができる(この状
態では、カラー38の内周面は回転軸33に当たってお
らず、カラー38はその自重によりカット紙Aの表面に
当接している)。そして、ピックアップローラ4の切欠
き部4bが分離パッド5aに対向した状態では、カラー
38は分離パッド5aを介してばね40で上向きに押さ
れて、カラー38の内周面が回転軸33に当接している
ため、カット紙Aはカラー38によって浮き上がり不能
保持されているのであり、このため、カット紙Aを、
ピックアップローラ4の回転に伴って正確に分離させる
ことができる。この図9の場合も、ガイド体32は前記
第1実施例と同様に設けられており、同様の作用をす
る。この実施例においては、カット紙Aの先端が浮き上
がるのを、前記実施例と同様にガイド体32によって押
さえられるだけでなく、両ピックアップローラ4の外側
においてもカラー38で押さえることができる。従っ
て、分離パッド5aの摩擦がカット紙Aの先端に確実に
作用することになり、その結果、ピックアップローラ4
の回転にて最上部の1枚だけを確実に分離できるのであ
る。
【0037】本発明においてピックアップローラ及びガ
イド体の個数は2個ずつに限らず、1個又は3個以上の
複数個でも良い。また、ガイド体はピックアップローラ
が取付く筒状体とは別体に形成しても良いのである。さ
らに、用紙受け板31をほぼ水平に配置したものでも、
「発明が解決しようとする課題」のところで説明したよ
うに、ピックアップローラ4により数枚のカット紙Aが
分離パッド上に送られているので、本発明は有効に実施
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの概略側断面図である。
【図2】給紙装置の一部破断正面図である。
【図3】図2のIII − III視断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図2のV−V視断面図である。
【図6】要部斜視図である。
【図7】作動状態の図である。
【図8】従来例との比較のためのグラフである。
【図9】第2実施例の要部断面図である。
【図10】従来の給紙装置の図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 3 給紙カセット 4 ピックアップローラ 4a 接触面 4b 切り欠き部 5 ホルダー 5a 分離パッド 32 ガイド体 32a 円弧面 34 筒状体 38 カラー(押さえ部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−321225(JP,A) 特開 平5−4732(JP,A) 特開 昭63−37041(JP,A) 実開 平2−2329(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数枚のカット紙を積層して載置するカッ
    ト紙載置部と、前記積層したカット紙の一側縁と平行に
    延びる回転軸回りに回転するピックアップローラとを備
    え、該ピックアップローラの外周面を、前記積層したカ
    ット紙の表面に接触し得る接触面とカット紙の表面に接
    触しない切り欠き部とから成るように形成する一方、前
    記カット紙載置部には、積層したカット紙の少なくとも
    一側縁を前記ピックアップローラに向けて付勢する弾性
    支持手段を設けるとともに、前記カット紙の送り出し側
    において前記ピックアップローラと接触する方向に付勢
    された分離部材を設けてなる給紙装置において、 前記回転軸に、前記ピックアップローラの切り欠き部が
    カット紙に対向した状態のときにカット紙の一側縁を押
    さえる円弧状の押さえ部材を、前記ピックアップローラ
    の接触面よりも小さい半径でカット紙に接触するように
    設け、 更に、前記回転軸に、前記ピックアップローラがカット
    紙に接触していない状態でカット紙に接触するガイド体
    を設け、このガイド体の外周面を、前記回転軸の軸線に
    沿った方向から見て、前記ピックアップローラの接触面
    の先端と後端とに滑らかに連続すると共に、当該ガイド
    体がカット紙に接触してから離れるまでの間において前
    記押さえ部材の外周面とも滑らかに連続するように形成
    していることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】多数枚のカット紙を積層して載置するカッ
    ト紙載置部と、前記積層したカット紙の一側縁と平行に
    延びる回転軸回りに回転するピックアップローラとを備
    え、該ピックアップローラの外周面を、前記積層したカ
    ット紙の表面に接触し得る接触面とカット紙の表面に接
    触しない切り欠き部とから成るように形成する一方、前
    記カット紙載置部には、積層したカット紙の少なくとも
    一側縁を前記ピックアップローラに向けて付勢する弾性
    支持手段を設けるとともに、前記カット紙の送り出し側
    において前記ピックアップローラと接触する方向に付勢
    された分離部材を設けてなる給紙装置において、 前記回転軸に、前記ピックアップローラの切り欠き部が
    カット紙に対向した状態のときに前記カット紙の一側縁
    を押さえるためのリング状のカラーを被嵌し、前記ピッ
    クアップローラにおける接触面の半径R1と、カラーに
    おける外周面の半径R2と、カラーにおける内周面の半
    径R3と、回転軸の半径R4と、ピックアップローラに
    おける切欠き部の最小半径R5とを、R2≧R1で且つ
    R1>(R2−R3+R4)、R5<(R2−R3+R
    4)の関係に設定し、 更に、前記回転軸に、少なくとも前記カラーがカット紙
    に接触した状態からピックアップローラがカット紙に接
    触するまでの間においてカット紙に接触するガイド体を
    設け、このガイド体の外周面を、前記回転軸の軸線に沿
    った方向から見て前記ピックアップローラの接触面とカ
    ラーの外周面とに滑らかに連続するように形成したこと
    を特徴とする給紙装置。
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