JP3359858B2 - 樹脂発泡体、積層発泡体およびこれらを用いた発泡成形体 - Google Patents

樹脂発泡体、積層発泡体およびこれらを用いた発泡成形体

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JP3359858B2 JP02876898A JP2876898A JP3359858B2 JP 3359858 B2 JP3359858 B2 JP 3359858B2 JP 02876898 A JP02876898 A JP 02876898A JP 2876898 A JP2876898 A JP 2876898A JP 3359858 B2 JP3359858 B2 JP 3359858B2
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雅浩 新堂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばトレイ、
丼、カップなどの食品容器や、断熱材、緩衝材などに使
用される樹脂発泡体、積層発泡体と、これらを用いた発
泡成形体とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばスーパーマーケットの店頭など
で、食品を収容した状態で販売されるトレイ、丼、カッ
プなどの食品容器としては従来、スチレンの単独重合体
の発泡シートを、真空成形などの方法で熱成形したもの
が主流であった。しかし近年の、一般家庭などへの電子
レンジの普及や、あるいはコンビニエンスストアの増加
などにともなって、たとえばあらかじめ加熱前の段階ま
で調理された食品を、その容器ごと電子レンジで加熱調
理する機会が増加する傾向にあり、上記従来の食品容器
では耐熱性が十分でないために、これに代わる、耐熱性
にすぐれ、加熱調理しても変形したりしない容器が求め
られるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この要求に対応すべ
く、はじめに非発泡のポリプロピレン製の容器が検討さ
れたが、このものは断熱性が十分でなく、たとえば陶磁
器製の食器に食品を移しかえて加熱調理した場合と同様
に、加熱調理された食品の熱によって容器自体も高温に
なって、電子レンジから素手で取り出せないといった問
題を生じるために、とくに食べるまでの取り扱いの簡便
さが重要視される、上記のような食品の容器には適さな
かった。
【0004】そこでつぎに、電子レンジなどによる加熱
調理に対する耐熱性にすぐれる上、断熱性にもすぐれた
食品容器用の素材として、スチレンと、(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリル酸エステル、無水マレイン酸な
どとの共重合体を主体とする発泡体が提案された(たと
えば特開平3−109441号公報、特公平4−555
86号公報など)。
【0005】しかしこれらの発泡体は耐油性が不十分で
あった。また上記の共重合体単独では耐衝撃性も不十分
であった。そこでこれらの先行技術では、とくにその耐
衝撃性を改善すべく、発泡体中に、ジエン系モノマーを
含む共重合体や、ハイインパクトポリスチレンなどの成
分を配合したり、あるいは耐衝撃性と耐油性とをともに
改善すべく、シート状に形成された発泡体の片面または
両面に、非発泡の樹脂の層を積層したりすることが開示
されているが、いずれも十分な対策とはいえなかった。
【0006】スチレン系樹脂に、耐油性にすぐれたプロ
ピレン系樹脂を配合すると、耐油性が改善されるだけで
なく耐衝撃性も向上するという知見にもとづいた発泡シ
ートが提案された(たとえば特開平4−258645号
公報、特開平6−49261号公報など)。しかし、ス
チレン系樹脂とプロピレン系樹脂とは本来的に相溶性に
乏しいために、両者を単純に混合しただけのものは発泡
が困難で、発泡倍率の高い、つまり断熱性にすぐれた発
泡体が得られず、またその不均一な分散状態ゆえにかえ
って、耐衝撃性が大きく低下するおそれもあった。
【0007】そこでこれらの先行技術では、プロピレン
系樹脂として、シンジオタクチック構造を有する特殊な
ポリプロピレンを使用したり、あるいは第3成分とし
て、スチレン−イソプレンブロック共重合体を配合した
りすることで、両樹脂の相溶性を向上させているが、こ
のいずれの方法を採用した発泡シートも、汎用性の高い
食品容器などの素材として使用するにはあまりにコスト
が高くつきすぎるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、耐熱性、断熱性、耐油性
および耐衝撃性にすぐれた食品容器などをより安価に製
造しうる新規な樹脂発泡体、および積層発泡体と、これ
らの発泡体を用いた発泡成形体とを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
発明者らはスチレン系樹脂とプロピレン系樹脂との併用
系に使用するスチレン系樹脂について種々、検討した。
その結果、ハイインパクトポリスチレンの1種でありな
がら、これまでのものよりもさらに耐衝撃性が高く、A
BSに匹敵する高い耐衝撃性を有する上、コスト面でも
ABSに十分に対抗できるものと期待されている、スチ
レン系樹脂からなる連続相中に、スチレン系樹脂からな
る単一の連続相を内包するゴム状重合体が分散した、単
一オクルージョン(occlusion、内包)型の分
散粒子形状を有するとともに、不飽和カルボン酸、不飽
和カルボン酸エステルおよび酢酸ビニルからなる群より
選ばれた少なくとも1種とエチレンとの共重合体が含有
されたゴム変性スチレン系樹脂が、プロピレン系樹脂と
の相溶性にもすぐれていることが明らかとなった。
【0010】そして、かかるゴム変性スチレン系樹脂
を、プロピレン系樹脂とともに所定の配合割合で使用す
ると、耐熱性、断熱性、耐油性および耐衝撃性にすぐれ
た食品容器などを、より安価に製造できる樹脂発泡体が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。し
たがって本発明の樹脂発泡体は、(a) スチレン系樹脂か
らなる連続相中に、スチレン系樹脂からなる単一の連続
相を内包するゴム状重合体が分散した、単一オクルージ
ョン型の分散粒子形状を有するとともに、不飽和カルボ
ン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび酢酸ビニルから
なる群より選ばれた少なくとも1種とエチレンとの共重
合体が含有されたゴム変性スチレン系樹脂と、(b) プロ
ピレン系樹脂とを、重量比で(a) /(b) =50/50〜
95/5の割合で含有する樹脂組成物を発泡させたこと
を特徴とするものである。
【0011】また本発明の積層発泡体は、シート状に形
成された上記の樹脂発泡体の少なくとも片面に、非発泡
の樹脂の層が積層されたことを特徴とするものである。
さらに本発明の発泡成形体は、上記いずれかの発泡体
を、所定の形状に熱成形したことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。本発
明の樹脂発泡体は、前記のように、(a) スチレン系樹脂
からなる連続相中に、スチレン系樹脂からなる単一の連
続相を内包するゴム状重合体が分散した、単一オクルー
ジョン型の分散粒子形状を有するとともに、不飽和カル
ボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび酢酸ビニルか
らなる群より選ばれた少なくとも1種とエチレンとの共
重合体が含有されたゴム変性スチレン系樹脂と、(b) プ
ロピレン系樹脂とを、重量比で(a) /(b) =50/50
〜95/5の割合で含有する樹脂組成物を発泡させたも
のである。
【0013】このうち(a) のゴム変性スチレン系樹脂を
構成するスチレン系樹脂としては、スチレンの単独重合
体の他、スチレンと、他のビニルモノマーとの共重合体
なども使用できる。スチレンと共重合可能な他のビニル
モノマーとしては、たとえばアクロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチルなどがあげられる。これらの
スチレン系樹脂はそれぞれ単独で使用される他、2種以
上を併用することもできる。
【0014】また、かかるスチレン系樹脂中に分散され
るゴム状重合体としては、発泡体に耐衝撃性を付与する
効果などを考慮すると、とくにジエン系ゴムが好まし
く、かかるジエン系ゴムとしてはたとえばポリブタジエ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピ
レン−非共役ジエン三元共重合体などがあげられる。ま
た、上記のうちポリブタジエンとしては、シス結合の含
有率が高いハイシスポリブタジエンから、シス結合の含
有率が低いローシスポリブタジエンまでの種々のポリブ
タジエンが、いずれも使用可能である。
【0015】これらのゴムもそれぞれ単独で使用される
他、2種以上を併用することもできる。上記ゴム状重合
体は、スチレン系樹脂からなる連続相中に、単一オクル
ージョン型の分散粒子形状を有するように分散される。
単一オクルージョン型の分散粒子形状とは、スチレン系
樹脂の連続相中に分散された多数のゴム状重合体の粒子
がそれぞれ、当該ゴム状重合体を外殻とする粒子内部
に、スチレン系樹脂からなる単一の連続相を内包した、
いわゆるコアシェル構造を有するものを指す。
【0016】かかる単一オクルージョン型の分散粒子形
状は、通常の多くのゴム変性スチレン系樹脂において、
スチレン系樹脂の連続相中に分散されたゴム状重合体の
粒子が示す、当該ゴム状重合体を外殻とする粒子内部
に、多数のスチレン系樹脂の小粒子を内包したいわゆる
サラミ構造とは明らかに異なるものである。上記の、単
一オクルージョン型の分散粒子形状を有するゴム変性ス
チレン系樹脂は、サラミ構造を有するものと比べて、光
沢などの外観が向上するという利点がある。
【0017】単一オクルージョン型の分散粒子形状を有
するゴム変性スチレン系樹脂はたとえば、スチレンとゴ
ム分とのブロック共重合体(スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体など)の存在下で、スチレンを重合させる
などして製造される。単一オクルージョン型の分散粒子
形状における、ゴム状重合体の粒子の、スチレン系樹脂
の連続相中での分散粒径は、およそ0.1〜0.5μm
程度であるのが好ましい。
【0018】ゴム状重合体の粒子の分散粒径が上記の範
囲未満では、発泡体の耐衝撃性が低下するおそれがあ
る。また逆に、分散粒径が上記の範囲を超えた場合に
は、ゴム変性スチレン系樹脂の均一性が低下するため
に、やはり発泡体の耐衝撃性が低下するおそれがある
他、光沢などの外観が悪化するおそれもある。なおゴム
状重合体の粒子の分散粒径は、上記の範囲内でもとくに
0.2〜0.4μm程度であるのが好ましい。
【0019】かかる、ゴム状重合体の粒子の分散粒子形
状や分散粒径は、下記のようにして観察される。すなわ
ち、ウルトラミクロトームなどを用いてゴム変性スチレ
ン系樹脂の超薄切片を作製し、四塩化オスミウム溶液に
およそ一日、浸漬して染色したのち、その透過型電子顕
微鏡写真を撮影して、写真中のゴム状重合体の粒子の分
散粒子形状を確認するとともに、上記ゴム状重合体の粒
子の分散粒径を計測する。
【0020】上記ゴム変性スチレン系樹脂中に含有させ
る、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよ
び酢酸ビニルからなる群より選ばれた少なくとも1種と
エチレンとの共重合体としては、たとえばエチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メ
タクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、お
よびエチレン−酢酸ビニル共重合体などがあげられる。
これらの共重合体もそれぞれ単独で使用される他、2種
以上を併用することもできる。
【0021】かかる共重合体は、ゴム変性スチレン系樹
脂100重量部に対して0.1〜10重量部程度の範囲
で含有させるのが好ましい。共重合体の含有量が上記の
範囲未満では、発泡体の耐衝撃性が低下するおそれがあ
る。また逆に共重合体の含有量が上記の範囲を超えた場
合には、発泡体の耐熱性が低下するおそれがある。
【0022】なお共重合体の含有量は、上記の範囲内で
もとくに、ゴム変性スチレン系樹脂100重量部に対し
て1〜5重量部程度であるのが好ましい。上記の、(a)
のゴム変性スチレン系樹脂としては、たとえば特開平8
−151500号公報に開示された各種の樹脂があげら
れる。その具体例としては、これに限定されないがたと
えば住友化学工業(株)製の商品名スミブライトDJシ
リーズがあげられ、その中でもとくに品番DJ800
0、DJ9000などが、とくに耐油性にすぐれるため
に好適に使用される。
【0023】(a) のゴム変性スチレン系樹脂と併用され
る(b) のプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独
重合体の他、プロピレンとエチレンとのランダムあるい
はブロック共重合体なども使用できる。これらのプロピ
レン系樹脂もそれぞれ単独で使用される他、2種以上を
併用することもできる。なおプロピレンの単独重合体、
すなわちポリプロピレンや、あるいはプロピレンとエチ
レンとのブロック共重合体中のプロピレン部分として
は、種々の立体規則性を有するものがいずれも使用可能
であるが、本発明においては、(a) のゴム変性スチレン
系樹脂自体が、前述したようにプロピレン系樹脂との相
溶性にすぐれるため、特殊でかつ高価なシンジオタクチ
ック構造を有する特殊なポリプロピレンを使用する必要
がなく、主としてアイソタクチック構造やアタクチック
構造を有する(もちろんシンジオタクチック成分が少量
含まれていてもよい)、通常の汎用のポリプロピレンを
使用することができる。
【0024】本発明においては、上記(a) のゴム変性ス
チレン系樹脂と、(b) のプロピレン系樹脂とを、重量比
で(a) /(b) =50/50〜95/5の割合で含有させ
る必要がある。上記の範囲よりも(a) のゴム変性スチレ
ン系樹脂が少ない場合には、発泡性が低下して、十分な
断熱性を有する発泡体が得られず、逆に(b) のプロピレ
ン系樹脂が少ない場合には、発泡体の耐油性、耐熱性が
低下してしまう。
【0025】なお上記両樹脂の含有割合(a) /(b) は、
発泡体の耐熱性、断熱性、耐油性および耐衝撃性などの
各特性のバランスを考慮すると、上記の範囲内でもとく
に60/40〜90/10程度であるのが好ましく、6
5/35〜80/20程度であるのがさらに好ましい。
本発明の樹脂発泡体のもとになる樹脂組成物には、上記
2種の樹脂の他に、当該樹脂組成物を発泡させるための
発泡剤が添加される他、発泡の際に気泡の大きさなどを
調整する気泡調整剤などの種々の添加剤を、必要に応じ
て添加してもよい。
【0026】発泡剤としては、樹脂組成物の発泡方法に
応じて、気体状、揮発性および分解型などの、従来公知
の種々の発泡剤が、いずれも使用可能である。上記のう
ち気体状の発泡剤としては、たとえば二酸化炭素、空
気、窒素などのガスがあげられる。また揮発性の発泡剤
としては、たとえばプロパン、n−ブタン、i−ブタ
ン、ペンタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロペンタン
などの環状脂肪族炭化水素類、トリクロロフルオロメタ
ン、ジクロロフルオロメタン、メチルクロライドなどの
ハロゲン化炭化水素類などがあげられる。さらに分解型
の発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミンなどの有機系の発泡剤や、あ
るいは弱酸と、当該弱酸との反応によって二酸化炭素を
発生する無機塩とを組み合わせた無機系の発泡剤とがあ
げられる。無機塩としては、たとえばアルカリ金属もし
くはアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩(重炭酸
ナトリウムなど)や、炭酸アンモニウムなどがあげられ
る。また弱酸としては、たとえばシュウ酸、マロン酸、
マレイン酸、フマル酸、コハク酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、アジピン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、ステアリン酸、オレイン酸、カプリル酸、エナント
酸、カプロン酸、吉草酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フ
タル酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスル
ホン酸、クロル酢酸、ジグリコール酸などの有機酸や、
あるいはホウ酸などの無機酸、酸性酒石酸カルシウムな
どの酸性酸などがあげられ、このうちとくにクエン酸が
好適に使用される。
【0027】これらの発泡剤もそれぞれ単独で使用され
る他、2種以上を併用することもできる。このうちとく
に、本発明の樹脂発泡体を後述する押出成形法で製造す
る場合には、弱酸と、成形時の熱によって当該弱酸と反
応して二酸化炭素を発生する無機塩とを組み合わせた無
機系の分解型の発泡剤が好適に使用される。
【0028】上記弱酸と無機塩とは、それぞれ別々に樹
脂組成物に添加してもよく、両者を、ワックス類や熱可
塑性樹脂などでコーティングしたり、あるいはマスター
バッチ化した状態で添加してもよい。かかる、弱酸と無
機塩との組み合わせによれば、他の発泡剤に比べてより
微細な気泡を発生させることができるため、断熱性が向
上するとともに、光沢などの発泡体の外観が向上すると
いう利点がある。この効果は、上記弱酸と無機塩とを、
他の発泡剤、たとえば気体状あるいは揮発性の発泡剤な
どと併用した場合にも得られる。
【0029】無機系の分解型の発泡剤としての弱酸と無
機塩とは、(a) のゴム変性スチレン系樹脂、および(b)
のプロピレン系樹脂の総量100重量部に対して、合計
で0.01〜5重量部の範囲で添加するのが好ましい。
気泡調整剤としては、たとえばタルク、シリカなどの無
機粉末や、多価カルボン酸などの酸性塩、多価カルボン
酸と炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムとの反応混
合物などがあげられる。これらの気泡調整剤もそれぞれ
単独で使用される他、2種以上を併用することもでき
る。
【0030】気泡調整剤以外の他の添加剤としては、た
とえば着色剤、難燃剤、滑剤(炭化水素系、脂肪酸系、
脂肪酸アミド系、エステル系、アルコール系などの各種
ワックス類、金属石けん類、シリコーン油、低分子量ポ
リエチレンなど)、展着剤(流動パラフィン、ポリエチ
レングリコール、ポリブテンなど)、分散剤などがあげ
られる。これら他の添加剤は、樹脂発泡体を製造する際
の妨げとならず、かつ製造された樹脂発泡体の特性に影
響を及ぼさない程度の範囲で添加される。
【0031】上記の各成分からなる樹脂組成物を製造
し、発泡させて、本発明の樹脂発泡体を製造する方法は
とくに限定されないが、たとえばシート状などの連続形
状を有する樹脂発泡体の場合は、下記のような一般的な
押出成形法が好適に採用される。すなわち、樹脂組成物
のもとになる上記の各成分をドライブレンドし、ついで
押出成形機を用いて溶融、混練して得た樹脂組成物を、
当該押出成形機の先端に取り付けたダイ(口金)から大
気中に押し出す。
【0032】そうすると、押し出されるのとほぼ同時
に、樹脂組成物が発泡剤の作用によって発泡するので、
それを冷却すると、シート状などの連続形状を有する本
発明の樹脂発泡体が製造される。なお上記の方法におい
て、前述した、無機系の分解型の発泡剤と弱酸とをマス
ターバッチ化したものなどの、固形状の発泡剤を使用す
る場合は、ドライブレンドの工程、またはそのつぎの溶
融、混練の工程でこれを添加すればよい。
【0033】また、気体状または揮発性の発泡剤を使用
する場合は、それを溶融、混練状態の樹脂組成物に圧入
すればよい。具体的にはたとえば、押出成形機のスクリ
ューシリンダに設けたノズルから、当該スクリューシリ
ンダ内で溶融、混練されている樹脂組成物に、気体状ま
たは揮発性の発泡剤を圧入すればよい。なお前記各成分
のうち(a) のゴム変性スチレン系樹脂と、(b) のプロピ
レン系樹脂とを、あらかじめ別に用意した押出成形機を
用いて溶融、混練し、当該押出成形機の先端に取り付け
た複数個の小孔を有するダイから大気中に押し出して冷
却したのち、ペレタイザーを用いてペレット化した状態
で、先に述べた樹脂発泡体の押出成形に使用しても、同
様の樹脂発泡体が得られる。
【0034】本発明の樹脂発泡体は、その用途にあわせ
て、種々の形状に形成される。たとえば前述した食品容
器などの用途の場合は、かかる食品容器が通常、シート
状の樹脂発泡体を、真空成形法などによって熱成形して
製造されるため、樹脂発泡体は、その原反としてのシー
ト状に形成されるのが好ましい。つぎに、本発明の積層
発泡体について説明する。
【0035】本発明の積層発泡体は、上記食品容器など
の外観ならびに強度を向上するために、その原反として
の、シート状の樹脂発泡体の片面あるいは両面に、非発
泡の樹脂の層を積層したものである。積層する非発泡の
樹脂の層を構成する樹脂としては、たとえばポリスチレ
ンや、スチレンと(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸エステル、無水マレイン酸などの他のビニルモノマ
ーとの共重合体などのスチレン系樹脂、かかるスチレン
系樹脂をジエン系ゴムなどのゴムで変性したゴム変性ス
チレン系樹脂、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
ブロック共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重
合体、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどの
オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、エチ
レン−ブテン共重合体、エチレン−オクテン共重合体、
エチレン−プロピレン共重合ゴムなどがあげられる。こ
れらの樹脂もそれぞれ単独で使用される他、2種以上を
併用することもできる。とくにリサイクル面や積層の容
易さ、あるいは発泡体との物性のバランスなどを考慮す
ると非発泡の樹脂の層を構成する樹脂としては、発泡体
と類似の成分が好適に使用される。また、市販されてい
る印刷フィルムなども使用可能である。
【0036】また、上記非発泡の樹脂の層は、無機充て
ん剤を含有してもよい。かかる無機充てん剤としては、
たとえばタルク、クレー、炭酸カルシウム、シリカ、水
酸化マグネシウムなどがあげられる。シート状の樹脂発
泡体の片面あるいは両面に非発泡の樹脂の層を積層する
方法としては種々、考えられるが、樹脂発泡体のシート
を前記の押出成形法にて形成する場合は、 層の数だけ用意された、それぞれの層のもとになる
樹脂組成物を仕込んだ押出成形機の先端を、各押出成形
機から溶融、押し出しされる樹脂を合流させて積層する
ダイに供給して、各層を同時に、積層しながら押出成形
しつつ、樹脂発泡体の層を発泡させるいわゆる共押出
法、 シート状に押出成形し、かつ発泡させた直後の樹脂
発泡体の片面あるいは両面に、あらかじめ用意した、非
発泡の樹脂の層となるフィルムやシート、あるいは樹脂
発泡体の押出成形と同時に、他の押出成形機で押出成形
したフィルムやシートを、連続的に供給してラミネート
するラミネート法などが好適に採用される。
【0037】つぎに、本発明の発泡成形体について説明
する。かかる本発明の発泡成形体は、先に述べたシート
状の樹脂発泡体、または上記の積層発泡体を原反として
使用して、真空成形などの方法で熱成形して形成され
る。上記の発泡成形体は、原反としての樹脂発泡体が、
前記のように耐熱性、断熱性、耐油性および耐衝撃性に
すぐれ、かつ安価に製造されるために、それ自体も上記
の各特性にすぐれ、かつ食品容器として汎用性の高い安
価なものとなる。また原反として積層発泡体を使用した
場合には、上記の各特性に加えてさらに、外観ならびに
強度が向上する。
【0038】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例にもとづい
て説明する。 実施例1〜4、比較例1〜4 下記表1、2に示す各成分をドライブレンドした混合物
を、2本のスクリューシリンダを有するタンデム型の押
出成形機のホッパに供給し、1本目の、スクリュー径φ
90mmのスクリューシリンダ内で溶融、混練させつ
つ、この1本目のスクリューシリンダに設けたノズルか
ら、揮発性の発泡剤としてのブタンを圧入した。
【0039】つぎに上記の樹脂組成物を、2本目の、ス
クリュー径φ115mmのスクリューシリンダに供給
し、当該スクリューシリンダ内で均一に冷却した後、こ
の2本目のスクリューシリンダの先端に取り付けた、口
径170mmの円筒状のダイから、100kg/時間の
吐出量で、円筒状に大気中に押し出すとともに発泡させ
た。
【0040】そして得られた円筒状の樹脂発泡体を冷却
マンドレルで連続的に冷却した後、円周上の2点で、カ
ッターによって連続的に切開して、シート状の樹脂発泡
体を製造した。なお表1、2中の各成分の具体的な構成
は、それぞれ下記のとおりである。 (a) ゴム変性スチレン系樹脂 A1:ポリスチレンからなる連続相中に、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体の粒子が、単一オクルージョ
ン型の分散粒子形状を有するように分散されているとと
もに、エチレン−アクリル酸エステル共重合体が含有さ
れたゴム変性スチレン系樹脂〔前出の住友化学工業
(株)製の商品名スミブライトDJ9000〕 A2:ポリスチレンからなる連続相中に、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体の粒子が、単一オクルージョ
ン型の分散粒子形状を有するように分散されたゴム変性
スチレン系樹脂〔電気化学工業(株)製の商品名UR−
621〕 A3:ポリスチレンからなる連続相中に、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体の粒子が、サラミ構造を有す
るように分散されたゴム変性スチレン系樹脂〔旭化成
(株)製の商品名403R〕 (b) プロピレン系樹脂 B1:エチレン−プロピレンブロック共重合体〔日本ポ
リオレフィン(株)製の商品名J720N〕 B2:エチレン−プロピレンブロック共重合体〔住友化
学工業(株)製の商品名AD571〕 (c) 発泡剤 C1:クエン酸と重炭酸ナトリウムとをマスターバッチ
化した固形状の発泡剤〔ベーリンガーインゲルハイムケ
ミカルズ社製の商品名HK−70〕 C2:クエン酸と重炭酸ナトリウムとをマスターバッチ
化した固形状の発泡剤〔ベーリンガーインゲルハイムケ
ミカルズ社製の商品名CF−40S〕 実施例5 下記表1に示す各成分を使用するとともに、各成分の溶
融、混練物にブタンを圧入しなかったこと以外は実施例
1〜4、比較例1〜4と同様にして、シート状の樹脂発
泡体を製造した。
【0041】上記各実施例、比較例について、以下の各
試験を行って、その特性を評価した。 厚み測定 各実施例、比較例の樹脂発泡体の厚みを、マイクロメー
タを用いて測定した。 密度測定 各実施例、比較例の樹脂発泡体の厚みと坪量とを測定
し、これらの測定値と、樹脂発泡体の原料である樹脂組
成物の密度とから、下記式により、樹脂発泡体の密度
(g/cm3 )を算出した。なお樹脂組成物の密度は、
当該樹脂組成物を構成する各樹脂成分の固有の密度と、
その配合比率とから求めた。
【0042】
【数1】
【0043】平均気泡径の測定 各実施例、比較例の樹脂発泡体の平均気泡径を、AST
M D−2842−69に規定された測定方法に準じて
測定した。 アイゾット衝撃強度の測定 各実施例、比較例の樹脂発泡体のアイゾット衝撃強度
(23℃)を、JISK6872に規定された測定方法
に準じて測定した。
【0044】耐熱・耐油性試験 各実施例、比較例の樹脂発泡体を、発泡スチレンシート
成形機(真空成形機)を用いて、長さ156mm、幅1
26mm、深さ30mmのグラタン皿状に熱成形した。
そして、150ccのサラダオイルを入れた上記のグラ
タン皿を電子レンジに入れて加熱して、変形が発生した
サラダオイルの温度を記録した。
【0045】以上の結果を表1、2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1、2より、本発明の構成である実施例
1〜5の樹脂発泡体はいずれも、従来のゴム変性スチレ
ン系樹脂を用いた比較例1、2のものに比べて、耐衝撃
性にすぐれることがわかった。これは、先に述べたよう
に従来のゴム変性スチレン系樹脂が、ポリプロピレン系
樹脂との相溶性に乏しいために、両者を単純に混合した
だけである比較例1、2では、その不均一な分散状態ゆ
えに耐衝撃性が大きく低下したのが原因であると推測さ
れる。
【0049】また上記各実施例の樹脂発泡体はいずれ
も、(a) のゴム変性スチレン系樹脂を単独で使用した比
較例3のものに比べて耐熱・耐油性が向上するととも
に、(b)のプロピレン系樹脂を単独で使用した比較例4
のものに比べて発泡性が良好で、微細な気泡が発生した
ために、断熱性にすぐれることがわかった。また各実施
例を比較すると、発泡剤としてブタンのみを使用した実
施例1よりも、クエン酸と重炭酸ナトリウムとを用いた
実施例2〜5の方が、より微細な気泡を形成できて、断
熱性を向上できることがわかった。
【0050】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
耐熱性、断熱性、耐油性および耐衝撃性にすぐれた食品
容器などをより安価に製造しうる新規な樹脂発泡体、お
よび積層発泡体と、これらの発泡体を用いた発泡成形体
とを提供できるという特有の作用効果を奏する。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/04 B32B 5/18 B32B 27/30 C08L 51/00 C08L 51/04 - 51/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) スチレン系樹脂からなる連続相中に、
    スチレン系樹脂からなる単一の連続相を内包するゴム状
    重合体が分散した、単一オクルージョン型の分散粒子形
    状を有するとともに、不飽和カルボン酸、不飽和カルボ
    ン酸エステルおよび酢酸ビニルからなる群より選ばれた
    少なくとも1種とエチレンとの共重合体が含有されたゴ
    ム変性スチレン系樹脂と、 (b) プロピレン系樹脂とを、重量比で(a) /(b) =50
    /50〜95/5の割合で含有する樹脂組成物を発泡さ
    せたことを特徴とする樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】少なくとも、弱酸と、当該弱酸との反応に
    よって二酸化炭素を発生する無機塩とを、発泡剤とし
    て、樹脂組成物に添加することによって発泡されている
    請求項1記載の樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】シート状に形成されている請求項1または
    2記載の樹脂発泡体。
  4. 【請求項4】請求項3記載のシート状の樹脂発泡体を熱
    成形したことを特徴とする発泡成形体。
  5. 【請求項5】請求項3記載のシート状の樹脂発泡体の少
    なくとも片面に、非発泡の樹脂の層が積層されたことを
    特徴とする積層発泡体。
  6. 【請求項6】非発泡の樹脂の層が、無機充てん材を含有
    させたオレフィン系樹脂の層である請求項5記載の積層
    発泡体。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の積層発泡体を熱成
    形したことを特徴とする発泡成形体。
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