JP3359741B2 - 密封容器の開栓装置 - Google Patents

密封容器の開栓装置

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JP3359741B2
JP3359741B2 JP12423794A JP12423794A JP3359741B2 JP 3359741 B2 JP3359741 B2 JP 3359741B2 JP 12423794 A JP12423794 A JP 12423794A JP 12423794 A JP12423794 A JP 12423794A JP 3359741 B2 JP3359741 B2 JP 3359741B2
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進 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密封容器の開栓装置に係
り、特に開栓用のタブを有するシール方式の栓体を剥が
して開栓する開栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人体から採取した血液等の栓体
は、ゴム部付きのアルミ箔性の栓体で開口部が予めシー
ルされている真空採血管に、前記ゴム部に注射針を挿通
して封入される。そして検査に際しては、真空採血管の
栓をあけてサンプリングが行なわれる。
【0003】ところで近年、感染症の予防のために、栓
体の取扱いには細心の注意を払う必要があることから、
栓体に触れることなく開栓できる開栓装置の開発が望ま
れており、ゴム栓等の圧入方式の栓体については、従来
から各種の開栓装置が提案され、実用に供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記真空採
血管で採用されているようなシール方式の栓体の場合に
は、開栓用のタブを把持し栓体を開口部から剥がして開
栓しなければならないため機械化が困難であり、この種
の栓体に体する開栓装置は現在のところ開発されていな
い。
【0005】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、シール方式の栓体を手を触れずに確実に密封容器か
ら剥がして開栓することができる密封容器の開栓装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、開栓用のタブを有するシール方式の
栓体により開口部がシールされている密封容器の開栓装
置において、開栓位置にある密封容器の前記タブを把持
する把持機構と;密封容器のタブ位置の反対側に設定さ
れた支持部を基点として前記把持機構を密封容器のタブ
把持位置から容器の上方を通って前記タブ把持位置とは
反対側の斜め上方へ往復回動させる開栓機構と;を具備
することを特徴とする。
【0007】そして、本発明においては、把持機構を、
上下に開閉してタブを把持するチャックと、このチャッ
クを駆動する駆動源とから構成することが好ましく、そ
の駆動源としては、電磁駆動源または流体圧駆動源を用
いることが好ましい。
【0008】また、把持機構を、開栓機構に固定された
支持部材と、この支持部材を上下に貫通し下端のチャッ
ク部と支持部材下面との間でタブを挟持する把持部材
と、この把持部材を常時上方に付勢するスプリングとか
ら構成し、把持機構の開放は、前記把持部材の上端部を
圧下する駆動機構で行なうようにすることが好ましい。
【0009】また、開栓機構に、下端部を支点として密
封容器に対し遠近方向に揺動自在な逆L形状の揺動部材
を設けるとともに、駆動機構を、揺動部材の支点位置を
通る駆動軸に下端部が固設されて揺動部材と同一方向に
揺動駆動される揺動ロッドと;前記揺動部材に取付けら
れ、揺動ロッドの密封容器から離れる方向への揺動の際
に揺動ロッドが当接し、揺動ロッドの揺動力を揺動部材
に伝える連動ピンと;揺動部材の上端部に枢着され、上
端部がリンクを介し、揺動ロッドの上端部に連結されて
カム面で把持部材の上端部を圧下する揺動カムと;から
構成することが好ましい。
【0010】開栓機構は、チャック駆動部を有する把持
機構と係合して該把持機構を開栓位置にある密封容器の
タブ位置から該タブとは逆の側の斜め上方に案内するガ
イドカム孔と、該把持機構をガイドカム孔に沿って往復
案内する駆動部材で構成してもよい。
【0011】さらに、開栓機構を、開栓位置にある密封
容器のタブ位置から該タブとは逆の側の斜め上方への伸
縮ストロークを有する流体作動シリンダで構成し、この
シリンダのシリンダロッド先端に、チャック駆動部を有
する把持機構を取り付けてもよい。
【0012】さらに、把持機構の移動軌跡とタブの折曲
げ軌跡とを、密封容器の上方位置において一部オーバラ
ップさせることがより好ましい。
【0013】
【作用】本発明による密封容器の開栓装置は、垂直方向
に開閉する把持機構を、開栓機構によつて、密封容器の
上方位置を通ってタブとは逆の側の斜め上方に移動させ
るようになっているので、ダブは垂直方向からチャツク
され、タブの向きとは逆の斜め上方に引っ張られる。こ
のため、栓体は人の手で剥がすようにして開口部から自
動的に剥がされ、確実に開栓される。
【0014】そして、本発明において、把持機構を、上
下に開閉してタブを把持するチャックと、このチャック
を駆動する駆動源とから構成することにより、タブが栓
体から水平に延びておらず、多少上下に折曲がっていて
も、確実にタブを把持することが可能となる。この際、
駆動源として、電磁駆動源または流体圧源を用いること
により、装置構成を簡素化することが可能となる。
【0015】また、把持機構を、支持部材と把持部材と
スプリングとから構成し、把持機構の開放を、駆動機構
で行なうようにすることにより、把持機構と駆動機構と
を常に一体として移動させる必要がなくなる。
【0016】また、開栓機構に揺動部材を設けるととも
に、駆動機構を、揺動ロッドと連動ピンと揺動カムとか
ら構成することにより、揺動ロッドを揺動させるだけで
すべての動作を行なわせることが可能となる。
【0017】開栓機構を、タブ位置からタブとは逆の斜
め上方への伸縮ストロークを有するシリンダロッド先端
に把持機構を取り付けた流体圧作動シリンダで構成する
ことにより、シリンダロッドの伸縮だけで把持機構が所
定の軌跡に沿って移動される。
【0018】把持機構の把持部材をタブ位置において水
平方向へ前進・後退させるようにしたのでタブが下方に
折れ曲がる心配がなくなる。
【0019】さらに、把持機構の移動軌跡とタブの折曲
げ軌跡とを、密封容器の上方位置において一部オーバラ
ップさせることにより、栓体から上方に折曲がっている
タブを、把持機構で水平方向に倒してから把持すること
ができ、より確実に把持することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1および図2は、本発明の第1実施例に係る密封容器の
開栓装置を示すもので、この開栓装置は、4本の設置脚
1を介して垂直に保持される取付基板2を備えており、
この取付基板2には、密封容器3の固定機構4、密封容
器3の開口部をシールしている栓体5のタブ5aを把持
する把持機構6、およびこの把持機構6を後述する所定
の軌跡で移動させて開栓する開栓機構7がそれぞれ設け
られている。
【0021】前記固定機構4は、図1および図2に示す
ように、密封容器3の下端を支持して密封容器3の上下
方向の位置決めを行なう受台8と、密封容器3の上下方
向中間部を保持する例えば2つの保持部材9とから構成
されており、前記各保持部材9には板ばねが組込まれ、
密封容器3を図1における右方から押込むことにより、
密封容器3が各保持部材9にスナップ係止されて安定保
持されるようになっている。
【0022】また、前記把持機構6は、図1および図2
に示すように、後述する開栓機構7に固定された支持部
材10と、この支持部材10を上下に貫通する把持部材
11とを備えており、把持部材11の下端部には、支持
部材10の下面との間で前記タブ5aを挟持する逆垂▲
載▼頭円錐形のチャック部12が固設されているととも
に、把持部材11の上端部には、後述する駆動機構13
および駆動部材14により圧下される上端フランジ部1
5が固設されている。そして、把持部材11の上端フラ
ンジ部15と支持部材11との間には、把持部材11を
常時上方に押圧付勢するスプリング16が介装されてお
り、把持機構6は、このスプリング16の付勢力によ
り、通常はチャック閉の状態になっている。
【0023】一方、前記開栓機構7は、図1および図2
に示すように、下端部を支点として密封容器3に対し遠
近方向に揺動自在な逆L形状の揺動部材17を備えてお
り、この揺動部材17の前面側には、前記駆動機構13
が組付けられているとともに、前記取付基板2の揺動部
材17上方位置には、前記駆動部材14が固設されてい
る。
【0024】前記駆動機構13は、図1および図2に示
すように、前記揺動部材17の支点位置を通って揺動部
材17を揺動自在に支持する駆動軸18を備えており、
この駆動軸18の取付基板2背面側の端部には、駆動軸
18を駆動するための駆動ハンドル19が固設され、ま
た駆動軸18の取付基板2前面側の端部には、揺動ロッ
ド20の下端部が固設されている。そしてこの揺動ロッ
ド20は、前記駆動ハンドル19を操作することによ
り、揺動部材17と同一方向に揺動駆動されるようにな
っている。
【0025】前記揺動部材17の揺動ロッド20両側位
置には、図1に示すように、揺動ロッド20の揺動力を
揺動部材17に伝える連動ピン21および揺動ロッド2
0の密閉容器3側の揺動範囲を規制するストッパピン2
2がそれぞれ取付けられており、これら両ピン21、2
2は、偏心円カム構造をなしていて揺動ロッド20との
当接タイミングを微調整できるようになっている。
【0026】なお、揺動部材17の密封容器3側への揺
動範囲は、図1に示すように、取付基板2に取付けたス
トッパピン23で行われるようになっており、このスト
ッパピン23も、前記ストッパピン22と同様、偏心円
カム構造をなしていて揺動部材17との当接タイミング
を微調整できるようになっている。
【0027】この揺動部材17の上端部には、図1およ
び図2に示すように、概略三角形状をなす揺動カム24
の下端部が、支点ピン25を介して枢着されており、こ
の揺動カム24の上端部は、リンク26を介して前記揺
動ロッド20の上端部に連結され、またカム面24a
は、前記把持機構6の把持部材11の上端フランジ部1
5上面に接触している。そして、揺動ロッド20によっ
て揺動カム24を揺動させることにより、把持部材11
がスプリング16の付勢力に抗して下方にスライドし、
把持機構6のチヤック部12が支持部材10に対してチ
ャック開の状態となるようになっている。
【0028】一方、前記駆動部材14は、図1および図
2に示すように、板カム状をなしており、前記揺動部材
17が図1において反時計廻りに揺動した際に、前記把
持機構6の把持部材11の上端フランジ部15がこれに
当接し、スプリング16に抗して押し下げられることに
より、把持機構6がチャック開の状態となり、チャック
部12と支持部材10との間で挟持していた栓体5の把
持を解除し、栓体5を落下させるようになっている。
【0029】なお、揺動部材17の図1における反時計
廻りの揺動範囲は、支持部材10の上面に立設されて把
持部材11の上下動をガイドするガイド筒27に、上端
フランジ部15が当接することにより規制されるように
なっている。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
開栓に際しては、まず図3に示すように、密封容器3を
固定機構4に装着固定する。この際、栓体5のタブ5a
は、図3に示すように図中右方にくるようにしておく。
【0031】この状態で駆動ハンドル19(図2参照)
を操作し、駆動軸18を図3において時計廻りに回転さ
せると、揺動ロッド20と揺動部材17が一体となって
図中時計廻りに揺動し、やがて図4に示すように、揺動
部材17がストッパピン23に当接してその揺動が規制
される。
【0032】この状態で、さらに駆動軸18を図中廻り
に回転させると、図5に示すように、ストッパピン22
に当接する位置まで揺動ロッド20のみが揺動する。す
ると、揺動カム24のカム面24aで把持部材11の上
端フランジ部15が圧下され、チャック部12が下降し
てチャック開の状態となる。
【0033】次いで、駆動ハンドル19を逆方向に操作
し、駆動軸18を図5において反時計廻りに回転させる
と、図6に示すように、まず連連ピン21に当接する位
置まで揺動ロッド20のみが揺動し、揺動カム24によ
る上端フランジ部15への圧下力が解除される。従っ
て、、把持部材11がスプリング16の付勢力で上動
し、支持部材10の下面とチャック部12との間でタブ
5aが挟持される。
【0034】この状態から、駆動ハンドル19をさらに
操作し、駆動軸18を図6における反時計廻りに回転さ
せると、揺動ロツド20の揺動力が連動ピン21を介し
て揺動部材17に伝達されることにより、図7および図
8に示すように、揺動ロッド20と揺動部材17とが一
体となって反時計廻りに揺動し、把持機構6が、密封容
器3の上方位置を通ってタブ5aとは逆の側の斜め上方
に移動することになる。このため、手で栓体5を剥がす
ようにして栓体5が剥がされ、密封容器3が開栓され
る。
【0035】この状態から、駆動軸18をさらに反時計
廻りに回転させると、やがて図9に示すように、駆動部
材14に把持機構6の上端フランジ部15が当接し、駆
動軸18の回転により圧下される。これにより、把持部
材11がスプリング16の付勢力に抗し下降してチャッ
ク開の状態となり、支持部材10とチャック部12との
間でタブ5aが挟持されていた栓体5が落下する。
【0036】以後、図3に示す状態に戻って前記操作が
繰返され、密封容器3の開栓が順次行なわれる。
【0037】ところで、図3に示す状態から図4に示す
状態まで把持機構6が移動する場合、図10に示すよう
に、把持機構6の移動軌跡Aとタブ5aの折曲げ軌跡B
とは、密封容器3の上方位置において一部オーバラップ
している。このため、タブ5aが折曲がって、栓体5か
ら上方に立上がっている状態になっていても、このタブ
5aが、図3に示す状態から図4に示す状態まで移動す
るチャック部12により押し倒されて水平状態となり、
確実にタブ5aを把持することができる。しかも、チャ
ック部には、逆▲載▼頭円錐形状をなしているので、必
要以上にタブ5aが押し倒されることがなく、タブ5a
が下方に折曲がって把持できないといった不具合が生じ
るおそれがない。
【0038】しかして、駆動ハンドル19を揺動させる
だけで、栓体5を確実に剥離除去することができ、開栓
時に密封容器3内に異物が混入するおそれもない。
【0039】なお、前記第1実施例においては、駆動軸
18を駆動ハンドル19で駆動する場合について説明し
てが、例えばブレーキモータ等で駆動して自動化を図る
ようにしてもよい。また、図は省略したが、モータで回
動するアームと駆動ハンドル19をクランクで連結し、
モータの一回転で駆動ハンドル19が所定角度揺動等に
するようにしてして自動化を図ることができる
【0040】図11および図12は、本発明の第2実施
例を示すもので、前記第1実施例における把持機構6お
よび開栓機構7に代え、把持機構36および開栓機構3
7を用いるようにしたものである。
【0041】すなわち、前記把持機構36は、図11に
示すように、上下に開閉してタブ5aを把持するチャッ
ク38と、このチャック38を駆動する流体圧駆動ある
いは電磁駆動の駆動源39とを備えている。また、前記
開栓機構37は、図11および12に示すように、駆動
源39の背面側から突出する2本のガイドピン40a、
40bと、取付基板2に設けられた長孔状のガイドカム
孔41と、把持機構36を前記ガイドカム孔41に沿っ
て移動させる駆動部材42を備えている。そして、図1
1、図12の実施例では駆動部材42として揺動アーム
42´が用いられている。
【0042】すなわち、図11、図12の開栓機構37
は、把持機構36の背面から突出する前記2本のガイド
ピン40a、40bを前記ガイドカム孔41に嵌入係合
させるとともに、取付基板2の背面側で、駆動軸18に
よって揺動自在に支持された揺動アーム42´の係合孔
43に前記ガイドピン40a、40bを係合させてあ
る。かくして、揺動アーム42´を揺動させることによ
り、これとガイドピン40a、40bを介して係合して
いる把持機構36が、一定の姿勢を保ちながらガイドカ
ム41に沿って移動するようになっている。なお、その
他の点については、前記第1実施例と同一構成となって
おり、作用も同一である。
【0043】なお、図11、図12の実施例では、駆動
部材42として揺動アーム42´を用い、これにより把
持機構36をガイドカム孔41に沿って移動させる場合
を例示したが、揺動アーム42に代えて流体圧シリンダ
を使用し、シリンダロッドのストロークで把持機構36
をガイドカム孔41に沿って往復移動させても良い。
【0044】しかして、本実施例によれば、チャック3
8を流体圧駆動あるいは電磁駆動の駆動源39により駆
動するようにしているので、把持機構36および開栓機
構37の構成を簡素化することができる。
【0045】図13は本発明の第3の実施例を示すもの
で、この実施例の把持機構46は、流体圧あるいは、電
磁駆動源49によってチャック部52を開閉する構成に
なるとともに、この把持機構46を容器3のタブ5a位
置から該タブ位置とは逆の側の斜め上方に向けて往復移
動させる開栓機構47として、流体圧作動シリンダ60
を具備している。
【0046】該開栓機構47のシリンダ60は、開栓位
置にある密封容器3の斜め上方のフレーム61に、角度
調節自在の軸支部62を介して取り付けられているとと
もに、シリンダロッド63の先端に前記把持機構46を
取り付けてある。そして、シリンダロッド63先端の把
持機構46を、開栓位置にある容器3のタブ位置から該
タブ位置とは逆の斜め上方へ向けて直線的に移動させる
角度と伸縮ストロークで設置されている。
【0047】かくして、図14のように、シリンダロッ
ド63を伸長させて先端の把持機構46を容器3のタブ
位置まで移動させた後、チャック部52を閉じてタブ5
aを掴む。
【0048】次いで、図15に示すように、シリンダロ
ッド63の短縮ストロークで、把持機構46を容器3の
先端上方を通って逆の側の斜め上方へ移動させることに
より、 、タブ5aは容器3からはぎとられ、把持機構
46とともに、斜め上方へ移送される。この位置で把持
機構46のチャック部52を開放することにょり、タブ
5aは把持機構46から離脱し、ホッパ64に排出され
る。
【0049】図13乃至図14において、符号65は、
横方向の回転ローラ66によって容器3を軸廻りに回転
させながら容器栓体5のタブ5aを検出し、タブ5aを
所定の向きに調整するタブ位置矯正装置、符号67は、
縦方向の回転ブラシ68によって、開栓位置にある容器
栓体5のタブ5aを水平方向に起こす姿勢矯正装置であ
り、この姿勢矯正装置67とタブ位置矯正装置65によ
って、ランダムに置かれた密封容器3のタブ5aが常に
把持機構46のチャック位置に向くようになっている。
【0050】ところで、多数の容器3の中には、把持機
構46が容器3のタブ位置へ下降する際に、タブ5aが
チャック部52の先端によって下方に折り曲げられ、掴
むことができなくなることも考えられる。この問題を解
決するために、好ましくは、把持機構46を容器3のタ
ブ位置において水平に前進・後退させるスライド機構6
9を設ける 。
【0051】このスライド機構69は、図16のよう
に、開栓機構47のベース70をホッパ64に対して水
平方向に摺動自在に係合させ、例えば、サーボモータ7
1によって正逆回転する送り螺子72などの駆動装置で
開閉装置47のベース70自体を水平に前進・後退させ
る構造でもよく、また、図17のように、把持機構46
のラック部73をシリンダロッド63の先端の水平フレ
ーム74にスライド自在に係合させ、モータ76等で正
逆回転するピニオン75を把持機構46のラック部73
に噛み合わせて水平方向に前進・後退させる構造でもよ
い。
【0052】このように構成することにより、容器3の
タブ位置まで下降させた把持機構46をタブ5aから遠
ざかる方向へ水平に前進させ、しかる後、チャック部5
2を開いてタブ位置に後退させてタブ5aを掴むように
することができる。
【0053】図の実施例ではタブ5aを挾むチャック部
12、38、52の先端を鋭角にしてある。これはチャ
ック部が下降する際に、タブ5aとの接触面積を小さく
してタブ5aが反発力でチャック部12、38、52の
上側に戻りやすくするためである。
【0054】なお、前記実施例においては、密閉容器3
を1本ずつ開栓する場合について説明したが、開栓装置
のユニットを複数セット用い、複数本の密封容器を同時
または連動して開栓することができる。例えば図2の左
方に所定間隔で副数本の密封容器3を並べてセットでき
るようにするとともに、これに対応させて複数の揺動部
材17等を配設するようにすれば、1本の駆動軸18を
用いて複数本の密封容器3を同時に開栓することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、栓体のタ
ブを把持する把持機構を、開栓機構により密封容器の上
方位置を通ってタブとは逆の側の斜め上方に移動させる
ようにしているので、栓体を恰も人の手で剥がすように
して開口部から剥がすことができ、確実に開栓すること
ができる。
【0056】そして本発明において、把持機構を、上下
に開閉してタブを把持するチャックと、このチャックを
駆動する駆動源とから構成することにより、タブが栓体
から水平に延びておらず、多少上下に折曲がっていて
も、確実にタブを把持することが可能となる。この際、
駆動源として、電磁駆動または流体圧源を用いることに
より、装置構成を簡素化することができる。
【0057】また、把持機構を、支持部材と把持部材と
スプリングとから構成し、把持機構の把持機構の開放
を、駆動機構で行なうようにすることにより、把持機構
と駆動機構とを常に一体として移動させる必要がなくな
る。
【0058】また、開栓機構に揺動部材を設けるととも
に、駆動機構を、揺動ロッドと連動ピンと揺動カムとか
ら構成することにより、揺動ロッドを揺動させるだけで
すべての動作を行なわせることができる。
【0059】把持機構を移動させる開栓機構にシリンダ
を用いることにより、装置をコンパクトになり作動を円
滑にすることができる。
【0060】把持機構の把持部材を、タブ位置において
水平方向へ前進・後退させることにより、タブが下方へ
曲がることがなくなるので開栓もれがない。。
【0061】さらに、把持機構の移動軌跡とタブの折曲
げ軌跡とを、密封容器の上方位置において一部オーバラ
ップさせることにより、栓体から上方に折曲がっている
タブを、把持機構で水平方向に倒してから把持すること
ができ、より確実に把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る密封容器の開栓装
置を示す正面図である。
【図2】 図1の右側面図である。
【図3】 開栓動作の第1段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図4】 開栓動作の第2段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図5】 開栓動作の第3段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図6】 開栓動作の第4段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図7】 開栓動作の第5段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図8】 開栓動作の第6段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図9】 開栓動作の第7段階における開栓装置の状態
を示す説明図である。
【図10】 把持機構の移動軌跡とタブの折曲げ軌跡と
のオーバラップ状態を示す説明図である。
【図11】 本発明の第2実施例を示す要部構成図であ
る。
【図12】 図11を背面側から見た構成図である。
【図13】 本発明の第3実施例を示す要部構成図
【図14】 図13の実施例の開栓動作説明図である。
【図15】 図13の実施例の開栓動作説明図である。
【図16】 把持機構の水平移動機構を備えた図13相
当図である。
【図17】 水平移動機構の他の実施例を示す要部説明
図である。
【符号の説明】
2…取付基板、 3…密封容器、 4…固定機構、 5
…栓体、 5a…タブ、 6、36、46…把持機構、
7、37、47…開栓機構、 8…受台、9…保持部
材、 10…支持部材、 11…把持部材、 12、5
2…チャック部、 13…駆動機構、 14…駆動部
材、 16…スプリング、 17…揺動部材、 18…
駆動軸、 20…揺動ロッド、 21…連動ピン、 2
2、23…ストッパピン、 24…揺動カム、 24a
…カム面、 25…支点ピン、26…リンク、 38…
チャック、 39、49…駆動源、 40a、40b…
ガイドピン、 41…ガイド孔、 42…駆動アーム、
43…係止孔、60…シリンダ、62…軸支部、64
…ホッパ、65…タブ位置矯正装置、66…横方向回転
ローラ、67…タブ姿勢矯正装置、68…縦方向回転フ
ラシ、 71…サーボモータ 、72…送り螺子、 7
3…ラック部、 74…水平フレーム、75…ピニオ
ン、 76…モータ、 A…移動軌跡、 B…折曲げ軌
跡。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開栓用のタブを有するシール方式の栓体
    により開口部がシールされている密封容器の開栓装置に
    おいて、開栓位置にある密封容器の前記タブを把持する
    把持機構と;密封容器のタブ位置の反対側に設定された
    支持部を基点として前記把持機構を密封容器のタブ把持
    位置から容器の上方を通って前記タブ把持位置とは反対
    の斜め上方へ往復回動させる開栓機構と;を具備する
    ことを特徴とする密封容器の開栓装置
  2. 【請求項2】 把持機構は、上下に開閉してタブを把持
    するチャックと、このチャックを駆動する駆動源を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の密封容器の開栓
    装置。
  3. 【請求項3】 駆動源として、電磁駆動源または流体圧
    駆動源が用いられることを特徴とする請求項2記載の密
    封容器の開栓装置。
  4. 【請求項4】 把持機構は、開栓機構に固定された支持
    部材と、この支持部材を上下に貫通し下端のチャック部
    と支持部材下面との間でタブを挟持する把持部材と、こ
    の把持部材を常時上方に付勢するスプリングとを備え、
    把持機構の開放は、前記把持部材の上端部を圧下する駆
    動機構で行なわれることを特徴とする請求項1記載の密
    封容器の開栓装置。
  5. 【請求項5】 開栓機構は、下端部を支点として密封容
    器に対し遠近方向に揺動自在な逆L形状の揺動部材を備
    え、駆動機構は、揺動部材の支点位置を通る駆動軸に下
    端部が固設されて揺動部材と同一方向に揺動駆動される
    揺動ロッドと;前記揺動部材に取付けられ、揺動ロッド
    の密封容器から離れる方向への揺動の際に揺動ロッドが
    当接し、揺動ロッドの揺動力を揺動部材に伝える連動ピ
    ンと;揺動部材の上端部に枢着され、上端部がリンクを
    介し、揺動ロッドの上端部に連結されてカム面で把持部
    材の上端部を圧下する揺動カムと;を備えていることを
    特徴とする請求項4記載の密封容器の開栓装置。
  6. 【請求項6】 開栓機構は、チャック駆動部を具備する
    把持機構と係合して該把持機構を、開栓位置にある密封
    容器のタブ位置から該タブとは逆の側の斜め上方に案内
    するガイドカム孔と、該把持機構をガイドカム孔に沿っ
    て往復案内する駆動部材を有することを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の密封容器の開栓装置。
  7. 【請求項7】 開栓機構が、開栓位置にある密封容器の
    タブ位置から該タブとは逆の側の斜め上方への伸縮スト
    ロークを有する流体圧作動シリンダからなり、該シリン
    ダのシリンダロッド先端に、チャック駆動部を具備する
    把持機構を取り付けたことを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の密封容器の開栓装置。
  8. 【請求項8】 把持機構が、容器のタブ位置において把
    持部材を水平方向へ前進・後退させるスライド機構を具
    備していることをさらに特徴とする請求項7記載の密封
    容器の開栓装置
  9. 【請求項9】 把持機構の移動軌跡とタブの折曲げ軌跡
    とは、密封容器の上方位置において一部オーバラップし
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5
    記載の密封容器の開栓装置。
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