JP3358580B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP3358580B2 JP05798599A JP5798599A JP3358580B2 JP 3358580 B2 JP3358580 B2 JP 3358580B2 JP 05798599 A JP05798599 A JP 05798599A JP 5798599 A JP5798599 A JP 5798599A JP 3358580 B2 JP3358580 B2 JP 3358580B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/0006Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings
    • F16H2057/0012Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings for reducing drive line oscillations

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気量
又はスロットルバルブ開度に基づいて燃料の基本噴射量
を制御する車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料直接噴射式エンジンを搭載した車両
の多くでは、混合気の空燃比を正確に決定する目的か
ら、吸気管にエアフローメータや吸気管負圧センサを設
けており、アクセルペダルにより操作されるスロットル
バルブの開閉に応じて変化する吸気量を、エアフローメ
ータの検出風量や吸気管負圧センサの検出負圧に基づい
て算出し、算出したエンジンの吸気量に基づいて、最適
な空燃比となるように燃料の基本噴射量を制御してい
る。
【0003】他方、排気中のNOx(窒素酸化物)を低
減する効果的な手段として、EGR(Exhaust Gas Re-c
irculation; 排気ガス再循環)と称し、排気管とスロッ
トルバルブの下流側の吸気管との間を連通する開閉可能
なEGR通路を設け、排気管へ排出された排気ガスの一
部を適宜に吸気管へ還流させる構成が公知である。この
ようなEGRを適用したエンジンでは、EGRの実行時
には、吸気管に排気ガスが混入するため吸気管負圧が変
動し、エアフローメータや吸気管負圧センサの検出する
吸気量と空燃比とが対応せず、したがって上記のエンジ
ンの吸気量に基づく基本噴射量の制御を適切に行うこと
はできない。
【0004】このため、このようなエンジンでは、高負
荷時(高回転・大量噴射時)にはEGRを行わず、エン
ジンの吸気量に基づいて基本噴射量を制御する第一の制
御を用いる一方、低負荷時(低回転・小量噴射時)にの
みEGRを行い、その際には第二の制御として、エンジ
ンの吸気量ではなくスロットルバルブ開度に基づいて、
基本噴射量を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無段変速機
を備えた車両において、アクセルペダルの踏み込みによ
る急加速要求に基づいて無段変速機が減速側に操作され
た場合、この変速の終了時に車体の前後振動が発生する
ことが知られている。これはシャクリ振動(Backingあ
るいは Transient Surge)と称されるものであり、急加
速要求に応じて無段変速機が減速側に操作されると、動
力の伝達に関与する回転体の回転数が変化して、その回
転数の変化量(角加速度)と慣性モーメントとに応じた
慣性トルクが発生するが、変速が終了してそれらの回転
体の回転数が目標回転数に安定する際に、慣性トルクが
解放される結果、この慣性トルクによって駆動トルクが
一時的に増大し、動力伝達系統の捩れ弾性に抗して車体
の前後振動が生ずるものである。
【0006】この種のシャクリ振動を抑制すべく、例え
ば本出願人の提案している特開平11−5460号公報
の装置では、エンジンの出力トルクと無段変速機の変速
比とに基づいて、変速終了時に発生することが予想され
るシャクリ振動の半周期を算出すると共に、シャクリ振
動の発生の半周期前の時点を基準とした所定のタイミン
グで、エンジンの出力トルクと無段変速機の変速比とを
共に制御して、シャクリ振動を相殺するような逆位相の
振動を発生させ、これによりシャクリ振動を抑制してい
る。以下、このようにエンジンと無段変速機との少なく
とも一方を制御して車両の前後振動を抑制する制御をシ
ャクリ抑制制御という。このシャクリ抑制制御は、操作
応答性のよい燃料直接噴射式のエンジンにおいては特に
効果的である。
【0007】他方、車両振動に関しては、急ブレーキな
どの減速の際のショックを緩和すべく、基本噴射量の減
少出力を小分けにして少しずつ行うことによりエンジン
の出力トルクを徐々に低減させていく、いわゆるなまし
制御を行う構成の装置もある。
【0008】しかし、これらの急加速の際のシャクリ抑
制制御や、減速の際のなまし制御を、上述のようにエン
ジンの吸気量に基づいて基本噴射量を制御する第一の制
御とスロットルバルブ開度に基づいて基本噴射量を制御
する第二の制御とを選択して実行する方式の車両制御装
置に適用する場合には、シャクリ抑制制御やなまし制御
の実行中に、(スロットルバルブ開度に基づく)第二の
制御から(吸気量に基づく)第一の制御への移行が行わ
れたり、又は逆に第一の制御から第二の制御への移行が
行われると、両制御による制御量にずれがあるため、ト
ルクの急激な変動によるショックが生じてしまい、シャ
クリ抑制制御やなまし制御が効果的に行えなくなるとい
う問題点がある。
【0009】また、シャクリ抑制制御はシャクリ振動を
相殺するためのものであるから、きわめて正確なタイミ
ングで制御出力を行うことが要請されるところ、吸気量
の変化とエンジン出力トルクの変化とでは時間的なずれ
があるため、エンジンの吸気量に基づいてシャクリ抑制
制御を行うのでは、正確なタイミングで制御出力を行う
ことが困難である。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、エンジンの吸気量に基づいて基本噴射量を制御す
る第一の制御とスロットルバルブ開度に基づいて基本噴
射量を制御する第二の制御とを選択して実行する方式の
車両制御装置において、シャクリ抑制制御やなまし制御
を効果的に実行することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
第1の本発明は、エンジンと無段変速機とを備えた車両
の制御装置であって、前記エンジンの吸気量に基づいて
基本噴射量を制御する第一の制御と、前記エンジンのス
ロットルバルブ開度に基づいて基本噴射量を制御する第
二の制御とを、前記エンジンの負荷状態に応じ選択して
実行する車両の制御装置において、前記第二の制御の実
行中に前記エンジンの負荷状態が前記第一の制御に移行
すべき負荷状態となった場合に、スロットルバルブ開度
に基づき前記エンジン又は前記無段変速機を制御して前
記車両の前後振動を抑制するシャクリ抑制制御が行われ
ている状態では、前記第二の制御から前記第一の制御に
移行しないことを特徴とする車両の制御装置である。
【0012】第1の本発明では、スロットルバルブ開度
に基づいて基本噴射量を制御する第二の制御の実行中
に、エンジンの負荷状態が、吸気量に基づいて基本噴射
量を制御する第一の制御に移行すべき負荷状態となった
場合であっても、エンジン又は無段変速機に対しスロッ
トルバルブ開度に基づくシャクリ抑制制御が行われてい
る状態では、第一の制御に移行せず、そのシャクリ抑制
制御が終了したことを条件に第一の制御に移行する。こ
のように第1の本発明では、第二の制御から第一の制御
への移行がシャクリ抑制制御の終了後に行われるため、
この移行がシャクリ抑制制御の実行中に行われることに
伴うショックが生じることはない。また、シャクリ抑制
制御がスロットルバルブ開度に基づいて行われるから、
吸気量に基づく場合に比して応答性がよく、きわめて正
確なタイミングで制御出力を行うことができる。したが
って第1の本発明では、シャクリ抑制制御を効果的に行
うことができる。
【0013】第2の本発明は、エンジンと無段変速機と
を備えた車両の制御装置であって、前記エンジンの吸気
量に基づいて基本噴射量を制御する第一の制御と、前記
エンジンのスロットルバルブ開度に基づいて基本噴射量
を制御する第二の制御とを、前記エンジンの負荷状態に
応じ選択して実行する車両の制御装置において、前記第
一の制御の実行中に前記エンジンの負荷状態が前記第二
の制御に移行すべき負荷状態となった場合に、前記車両
の減速時に前記エンジンの出力トルクを徐々に低減させ
ていくなまし制御が行われている状態では、前記第一の
制御から前記第二の制御に移行しないことを特徴とする
車両の制御装置である。
【0014】第2の本発明では、吸気量に基づいて基本
噴射量を制御する第一の制御の実行中に、エンジンの負
荷状態がスロットルバルブ開度に基づいて基本噴射量を
制御する第二の制御に移行すべき負荷状態となった場合
であっても、車両の減速時に前記エンジンの出力トルク
を徐々に低減させていくなまし制御が行われている状態
では、第二の制御に移行せず、当該なまし制御が終了し
たことを条件に第二の制御に移行する。このように第2
の本発明では、第一の制御から第二の制御への移行がな
まし制御の終了後に行われるため、この移行がなまし制
御の実行中に行われることに伴うショックが生じること
はなく、なまし制御を効果的に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。図
1には、本発明の実施形態に係る車両の制御装置1の概
略構成図が示されている。この実施形態で対象とする車
両は、燃料直接噴射式のエンジン10と、駆動輪を備え
た走行部(図示せず)とを無段変速機16を介して接続
してなる車両である。
【0016】図1において、エンジン10のクランク軸
12は、発進クラッチ14を介してベルト式無段変速装
置(Continuously Variable Transmission;以下、CV
Tという)16の入力軸18と連結されている。CVT
16の出力軸20は、図示しない差動歯車装置等を介し
て車両の駆動軸と連結されており、これによりエンジン
10の回転力が走行部の駆動輪へ伝達される。
【0017】上記CVT16の入力軸18及び出力軸2
0には、有効径が可変な可変プーリ22及び24が設け
られている。これら可変プーリ22及び24の間には伝
動ベルト26が巻き掛けられている。可変プーリ22及
び24は、入力軸18及び出力軸20にそれぞれ固定さ
れた固定回転体28及び30と、入力軸18及び出力軸
20に軸方向には移動可能でかつ回転方向には相対回転
不能に設けられた可動回転体32及び34とを備えてい
る。可動回転体32及び34は、これらにそれぞれ取り
付けられた油圧アクチュエータ33,35の作動により
軸方向に移動するように構成されており、これにより固
定回転体28及び30と可動回転体32及び34との間
に形成されたV溝幅が変動し、伝動ベルト26の掛り径
が変更される。
【0018】CVT16の入力軸18及び出力軸20に
は、これらの回転速度を検出するための回転センサ36
及び38がそれぞれ設けられている。これら回転センサ
36,38は、マイクロコンピュータを主体としてなる
電子制御装置(以下ECUという)40に電気的に接続
されており、ECU40は、回転センサ36,38の検
出信号に基づいてCVT16の変速比を制御する。
【0019】エンジン10には、燃料を燃焼室内に直接
噴射する燃料噴射装置11が設けられている。エンジン
10の吸気管41に設置されたスロットルバルブ49に
は、これを開閉操作するスロットルアクチュエータ50
が設けられており、また吸気管41には、吸気量を算出
すべく吸気管負圧を検出する吸気管負圧センサ42が設
けられている。他方、クランク軸12の近傍にはエンジ
ン回転速度を検知するための回転センサ44が設けられ
ている。吸気管41と排気管43とは、EGR装置39
及びEGR通路により開閉可能に連通されている。EC
U40には、これら燃料噴射装置11、スロットルアク
チュエータ50、吸気管負圧センサ42、回転センサ4
4及びEGR装置39が電気的に接続され、各検出値に
応じて燃料噴射装置11の基本噴射量やEGR装置39
の作動量を制御するように構成されている。
【0020】他方、アクセルペダル46近傍には、当該
アクセルペダル46と連動するスロットルバルブ49の
開度を検出するためのアクセルセンサ48が設けられて
おり、ECU40は、このアクセルセンサ48の検出値
に基づくスロットルバルブ開度、回転センサ38の検出
した車速及び回転センサ44の検出したエンジン回転数
に基づいて、スロットルアクチュエータ50を通じて吸
気量を制御する。
【0021】又、運転席の近傍に設けられたシフトレバ
ー52には、その操作位置を検出するためのシフトセン
サ54が設けられており、ECU40は、このシフトセ
ンサ54の検出したドライブレンジ等の情報や車速、ア
クセル開度等の情報により、発進クラッチ14やCVT
16の変速比を制御する。
【0022】さて、このような構成の車両の制御装置1
において実行される制御の例について、以下に説明す
る。以下の各実施形態の制御における共通の事項は、吸
気管負圧センサ42の検出値から算出されるエンジン1
0の吸気量に基づいて基本噴射量を制御する第一の制御
としての圧力基準噴射制御(D-Jetronic(商標);以下
D−J負荷制御という)と、アクセルセンサ48の検出
値から算出されるスロットルバルブ開度に基づいて基本
噴射量を制御する第二の制御としてのスロットル基準噴
射制御(T-Jetronic(商標);以下T−J負荷制御とい
う)とを行うことであり、さらには、図3に示すとお
り、エンジン10の負荷状態としての基本噴射量に応じ
て両制御の切換えを行い、高負荷時(高回転・大量噴射
時)にはD−J負荷制御を、また低負荷時(低回転・小
量噴射時)にはT−J負荷制御を選択して実行すること
である。
【0023】なお、これらD−J負荷制御とT−J負荷
制御との切換えの基準となる切換え基準噴射量は、負荷
増大の場合と負荷減少の場合とで一定のヒステリシスを
もって設定されている。すなわち、図3における切換え
基準噴射量はT−J領域からD−J領域へ移行する負荷
増大の場合のみを示すものであるが、逆にD−J領域か
らT−J領域へ移行する負荷減少の場合には、図示の切
換え基準噴射量より小さい基本噴射量の値が、切換え基
準噴射量として用いられるものである。
【0024】また、これらD−J負荷制御とT−J負荷
制御とにおいては、エンジン10の燃焼サイクルにおけ
る燃料噴射のタイミングを異にすることにより、異なる
形態の燃焼が行われており、D−J負荷制御の際には圧
縮行程後期に燃料噴射を行うことにより点火栓付近のみ
に濃い混合気を作るいわゆる成層燃焼が、またT−J負
荷制御の際には吸気行程で燃料噴射を行うことによるい
わゆる均質燃焼が、それぞれ行われるものである。
【0025】さらに、以下の各実施形態の制御において
は、アクセルペダル46の急加速操作が行われた場合
に、上述したシャクリ抑制制御、すなわち、アクセルセ
ンサ48の検出値から算出されるスロットルバルブ開度
に基づいてエンジン10の出力トルクを算出し、また回
転センサ36,38の各検出値に基づいてCVT16の
変速比を算出し、これらに基づいて、変速終了時に発生
することが予想されるシャクリ振動の半周期を算出する
と共に、予想されるシャクリ振動の発生時点(図4及び
図6におけるT0)の半周期前の時点(図4及び図6に
おけるTs1)を基準とした所定のタイミングで、エン
ジン10の出力トルクとCVT16の変速比とを共に制
御して、車体のシャクリ振動を相殺するような逆位相の
振動を発生させ、これによりシャクリ振動を抑制する制
御が行われるものである(図4及び図6におけるTs1
からTe1の間)。そして、このシャクリ抑制制御の制
御サブルーチンにおいては、シャクリ抑制制御が実行中
であることを示すシャクリ抑制制御実行フラグがセット
され、このシャクリ抑制制御実行フラグは、以下の各実
施形態における制御ルーチンにおいて後述のとおり参照
される。
【0026】実施形態1.実施形態1の特徴的事項は、
アクセルペダル46の急加速操作が行われ、T−J負荷
制御の実行中にエンジン回転数Ne及び基本噴射量Qが
増大し、D−J負荷制御に移行すべき負荷状態となった
場合に、エンジン10及びCVT16に対しスロットル
バルブ開度に基づくシャクリ抑制制御が行われている状
態では、T−J負荷制御からD−J負荷制御に移行しな
いところである。これを以下に図2のフローチャートに
従って説明する。
【0027】図2において、まず、回転センサ44の検
出したエンジン回転数Neと、このエンジン回転数Ne
に応じて所定のマップに基づいて求められる燃料噴射装
置11の基本噴射量Qとが、ECU40に読み込まれる
(S1)。そして、ステップS2において、現在のエン
ジン回転数Neに対応する基本噴射量Qが、図3に示さ
れる切換え基準噴射量を下回っているか否かが判別され
る。
【0028】このステップS2において肯定判定の場
合、すなわちエンジン回転数Ne及び基本噴射量Qが比
較的小さい低負荷時であって基本噴射量Qが切換え基準
噴射量を下回っている場合には、制御はステップS3に
移行し、アクセルセンサ48の検出値から算出されるス
ロットルバルブ開度に基づいて燃料噴射装置11の基本
噴射量Qを制御する第二の制御としてのT−J負荷制御
が行われる。
【0029】また、ステップS2において否定判定の場
合、すなわちエンジン回転数Ne及び基本噴射量Qが比
較的大きい高負荷時であって基本噴射量Qが切換え基準
噴射量を上回っている場合には、制御はステップS4に
移行する。ステップS4では、シャクリ抑制制御が実行
中であるか否かが、上述したシャクリ抑制制御実行フラ
グのセットの有無に基づいて判定されるが、シャクリ抑
制制御が実行されていない通常の高負荷運転時には、こ
のステップS4では否定判定され、制御はステップS5
に移行する。ステップS5では、吸気管負圧センサ42
の検出値から算出される吸気量に基づいて、燃料噴射装
置11の基本噴射量Qを制御する第一の制御としてのD
−J負荷制御が行われる。
【0030】ここで、いま、T−J負荷制御の実行中
に、アクセルペダル46の急加速操作が行われると、こ
れに応じてエンジン10及びCVT16に対し上述のシ
ャクリ抑制制御が行われ、上述したシャクリ抑制制御実
行フラグがセットされる。一方、アクセルペダル46の
急加速操作に応じてエンジン回転数Ne及び基本噴射量
Qが増大し、基本噴射量Qが図3に示される切換え基準
噴射量を上回った場合、すなわちD−J負荷制御に移行
すべき負荷状態となった場合には、ステップS4におい
てシャクリ抑制制御が実行中であるか否かが上述したシ
ャクリ抑制制御実行フラグのセットの有無に基づいて判
定されるが、ここでは、シャクリ抑制制御が実行中であ
るので、このステップS4では肯定判定され、制御は再
びステップS3に移行し、第二の制御としてのT−J負
荷制御が、引続き行われる。
【0031】そして、シャクリ抑制制御が終了したこと
を条件に、ステップS4で否定判定がされ、制御はステ
ップS5に移行して、吸気管負圧センサ42の検出値か
ら算出される吸気量に基づいて燃料噴射装置11の基本
噴射量Qを制御する第一の制御としてのD−J負荷制御
が行われる。
【0032】このように、実施形態1では、スロットル
バルブ開度に基づく第二の制御としてのT−J負荷制御
の実行中に、エンジンの負荷状態が、吸気量に基づく第
一の制御としてのD−J負荷制御に移行すべき負荷状態
となった場合であって、かつ、エンジン10及びCVT
16に対しスロットルバルブ開度に基づくシャクリ抑制
制御が行われている場合には、そのシャクリ抑制制御が
終了したことを条件に、T−J負荷制御からD−J負荷
制御に移行する。したがって、実施形態1では、シャク
リ抑制制御が行われている状態では、T−J負荷制御か
らD−J負荷制御への移行は行われず、D−J負荷制御
への移行はシャクリ抑制制御の終了後に行われるため、
この移行がシャクリ抑制制御の実行中に行われることに
伴うショックが生じることはなく、またシャクリ抑制制
御がスロットルバルブ開度に基づいて行われるので、吸
気量の変化の遅れによる影響もなく、きわめて正確なタ
イミングで制御出力を行うことができるから、シャクリ
抑制制御を効果的に行うことができる。
【0033】実施形態2.実施形態2では、アクセルペ
ダル46がオフ側に操作された場合に、吸気管負圧セン
サ42の検出値から算出される吸気量に基づいて、上述
したなまし制御、すなわち、急ブレーキなどの減速の際
のショックを緩和すべく、アクセルペダル46のオフ側
への操作に伴う燃料噴射装置11に対する基本噴射量Q
の減少出力を小分けにして少しずつ行うことにより、エ
ンジン10の出力トルクを徐々に低減させていく制御が
行われるものである。そして、このなまし制御の制御サ
ブルーチンにおいては、図6のタイミングチャートに示
すように、なまし制御が実行中であることを示すなまし
制御実行フラグがセットされ、このなまし制御実行フラ
グは、実施形態2における制御ルーチンにおいて後述の
とおり参照される。
【0034】また実施形態2においては、上記実施形態
1と同様に、エンジン10の負荷状態に応じて、低負荷
時にはT−J負荷制御が、また高負荷時にはD−J負荷
制御が、それぞれ実行されるものであり、また、T−J
負荷制御の実行中に急加速が行われD−J負荷制御に移
行すべき負荷状態となった場合であって、シャクリ抑制
制御が行われている場合には、当該シャクリ抑制制御が
終了したことを条件にT−J負荷制御からD−J負荷制
御に移行する点も、上記実施形態1と同様である。
【0035】しかして実施形態2の特徴的事項は、図6
のタイミングチャートにおけるTs2の時点においてD
−J負荷制御の実行中にアクセルペダル46がオフ側に
操作され、エンジン回転数Ne及び基本噴射量Qが減少
しT−J負荷制御に移行すべき負荷状態となった場合
に、車両の減速時にエンジンの出力トルクを徐々に低減
させていくなまし制御が行われている状態では、当該な
まし制御が終了するまではT−J負荷制御への移行が行
われず、図6におけるTe2の時点で当該なまし制御が
終了したことを条件に、D−J負荷制御からT−J負荷
制御に移行するところである。これを以下に図5のフロ
ーチャートに従って説明する。
【0036】図5の各制御ステップ中、ステップS11
ないしS15における制御は、上記実施形態1における
ステップS1ないしS5と同様のものである。すなわ
ち、ステップS11で読み込まれた基本噴射量Qが、図
3に示される切換え基準噴射量を下回っているか否かが
判定され(S12)、肯定判定の場合すなわち低負荷時
にはT−J負荷制御が(S13)、また否定判定の場合
すなわち高負荷時にはD−J負荷制御が(S15)、そ
れぞれ実行される。また、T−J負荷制御の実行中に急
加速操作が行われ、エンジン回転数Ne及び基本噴射量
Qが上昇してD−J負荷制御に移行すべき負荷状態とな
った場合であっても、シャクリ抑制制御が行われている
場合には、D−J負荷制御に移行せずT−J負荷制御が
引続き実行され(S13)、シャクリ抑制制御が終了し
たことを条件にD−J負荷制御に移行する。
【0037】そして、D−J負荷制御の実行中に、アク
セルペダル46がオフ側に操作されると、これに応じて
エンジン10に対し上述の吸気量に基づくなまし制御が
行われ、上述したなまし制御実行フラグがセットされ
る。一方、アクセルペダル46のオフ側への操作に応じ
て、エンジン回転数Ne及び基本噴射量Qが減少し、基
本噴射量Qが所定の切換え基準噴射量を下回りT−J負
荷制御に移行すべき負荷状態となった場合には、ステッ
プS12において肯定判定が行われ、制御は次のステッ
プS16に移行し、なまし制御が実行中であるか否かが
上述したなまし制御実行フラグのセットの有無に基づい
て判定されるが、ここでは、なまし制御が実行中である
ので、このステップS16では肯定判定され、制御は再
びステップS15に移行し、第一の制御としてのD−J
負荷制御が、引続き行われる。
【0038】そして、なまし制御が終了したことを条件
に、ステップS16で否定判定がされ、制御はステップ
S13に移行して、アクセルセンサ48の検出値から算
出されるスロットルバルブ開度に基づいて燃料噴射装置
11の基本噴射量Qを制御する第二の制御としてのT−
J負荷制御が行われる。
【0039】このように、実施形態2では、吸気量に基
づく第一の制御としてのD−J負荷制御の実行中に、エ
ンジンの負荷状態が、スロットルバルブ開度に基づく第
二の制御としてのT−J負荷制御に移行すべき負荷状態
となった場合であって、かつ、エンジン10に対し吸気
量に基づくなまし制御が行われている場合には、そのな
まし制御が終了したことを条件に、D−J負荷制御から
T−J負荷制御に移行する。したがって、実施形態2で
は、なまし制御が行われている状態では、D−J負荷制
御からT−J負荷制御への移行は行われず、T−J負荷
制御への移行はなまし制御の終了後に行われるため、こ
の移行がなまし制御の実行中に行われることに伴うショ
ックが生じることはなく、またなまし制御はいわば減速
操作を遅らせる制御であってこれが吸気量に基づいて行
われる場合にも吸気量の変化の遅れによる弊害はないの
で、なまし制御を効果的に行うことができる。
【0040】なお、実施形態2における図6のタイミン
グチャートにおいては、なまし制御の実行によるエンジ
ントルクの低減パターンをTs2の時点からTe2の時
点まで直線的に低減するものとして示したが、本発明に
おけるなまし制御の制御パターンはこのようなパターン
に限られず、エンジンの出力トルクを徐々に低減させる
ものであればよく、例えば階段状に出力トルクを減少さ
せるようなパターンや、低減初期に急激に、低減終期に
は緩やかに出力トルクを減少させるようなパターンとし
てもよい。
【0041】また、上記各実施形態においては、第一の
制御としてのD−J負荷制御をエンジンの吸気量に基づ
いて行うにあたり、吸気管負圧センサ42の検出値を用
いてエンジンの吸気量を算出する構成としたが、本発明
における吸気量の検出には他の構成、例えばベーン式エ
アフローバルブを用いる構成としてもよい。また、第二
の制御としてのT−J負荷制御をスロットルバルブ開度
に基づいて行うにあたり、アクセルセンサ48の検出値
を用いてスロットルバルブ49の開度を算出する構成と
したが、本発明におけるスロットルバルブ開度の検出に
は他の構成、例えばスロットルバルブ49に取り付けた
ポテンショメータによる構成としてもよく、これらの構
成も本発明の範疇に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態の車両の制御装置の概略を示
す構成ブロック図である。
【図2】 実施形態1における制御行程を示すフローチ
ャートである。
【図3】 本発明実施形態における切換え基準噴射量を
示すグラフである。
【図4】 実施形態1における制御のタイミングチャー
トである。
【図5】 実施形態2における制御行程を示すフローチ
ャートである。
【図6】 実施形態2における制御のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1 車両の制御装置、10 エンジン、11 燃料噴射
装置、14 発進クラッチ、16 無段変速機(CV
T)、40 ECU、41 吸気管、42 吸気管負圧
センサ、48 アクセルセンサ、49 スロットルバル
ブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/00 - 41/28 F02D 29/00 - 29/06 F02D 41/00 - 41/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと無段変速機とを備えた車両の
    制御装置であって、前記エンジンの吸気量に基づいて基
    本噴射量を制御する第一の制御と、前記エンジンのスロ
    ットルバルブ開度に基づいて基本噴射量を制御する第二
    の制御とを、前記エンジンの負荷状態に応じ選択して実
    行する車両の制御装置において、 前記第二の制御の実行中に前記エンジンの負荷状態が前
    記第一の制御に移行すべき負荷状態となった場合に、ス
    ロットルバルブ開度に基づき前記エンジン又は前記無段
    変速機を制御して前記車両の前後振動を抑制するシャク
    リ抑制制御が行われている状態では、前記第二の制御か
    ら前記第一の制御に移行しないことを特徴とする車両の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンと無段変速機とを備えた車両の
    制御装置であって、前記エンジンの吸気量に基づいて基
    本噴射量を制御する第一の制御と、前記エンジンのスロ
    ットルバルブ開度に基づいて基本噴射量を制御する第二
    の制御とを、前記エンジンの負荷状態に応じ選択して実
    行する車両の制御装置において、 前記第一の制御の実行中に前記エンジンの負荷状態が前
    記第二の制御に移行すべき負荷状態となった場合に、前
    記車両の減速時に前記エンジンの出力トルクを徐々に低
    減させていくなまし制御が行われている状態では、前記
    第一の制御から前記第二の制御に移行しないことを特徴
    とする車両の制御装置。
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