JPH08189382A - 自動車用エンジン制御装置 - Google Patents

自動車用エンジン制御装置

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JPH08189382A
JPH08189382A JP7000090A JP9095A JPH08189382A JP H08189382 A JPH08189382 A JP H08189382A JP 7000090 A JP7000090 A JP 7000090A JP 9095 A JP9095 A JP 9095A JP H08189382 A JPH08189382 A JP H08189382A
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control device
engine
function
control
auxiliary valve
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JP7000090A
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Kenichiro Kurata
謙一郎 倉田
Toshimichi Minowa
利道 箕輪
Mineo Kashiwatani
峰雄 柏谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】補助弁を用いてエンジンの吸入空気量を応答性
良く制御することで、他の出力制御装置と組み合わせる
必要がなく、少ない構成部品で、精密な出力制御を行う
制御装置を提供する。 【構成】エンジンの吸気通路に主通路と、別通路とを備
えると共に、別通路の空気の流れを制御するための補助
弁5を備えた自動車用エンジンの制御装置14におい
て、補助弁を制御する制御装置が、燃焼改善を実行する
第一の機能15と、前記機能以外の少なくとも1つの第
二の機能16を備えたことを特徴とし、補助弁を動かす
ためのアクチュエータ8と、センサ10からの入力信号
に基づいてアクチュエータに信号を出力する制御装置を
備えると共に、制御装置が条件に応じてスワールを生成
させる第一の機能と、少なくとも1つの第二の機能とし
て、トラクション制御手段、A/T過負荷防止制御手
段、加速補助制御手段等を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジンの出
力制御装置に関し、特に、エンジンの給気通路に主通路
と別通路を備えると共に、該別通路の空気の流れを制御
するための補助弁を備えてエンジンの吸入空気を応答性
良く制御する自動車用エンジンの出力制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】吸気管の一部に主通路と別通路を備え、
主通路に空気の流れを制御するための補助弁を備えたエ
ンジンの制御装置においては、従来、補助弁は燃焼改善
を目的とする機能のみのために配置されていた。例え
ば、特開昭58−206822号公報に示されるよう
に、主通路における空気の流量を制御することによって
シリンダへの吸入空気の一部を別通路へ流し、これによ
りシリンダに入る吸入空気、あるいは、吸入混合気にス
ワールと呼ばれる渦を形成し、燃料の拡散を助けるなど
して、特に、希薄燃焼領域での燃焼改善を行う機能のみ
に行い、前記機能を実施しない期間には補助弁を開放に
し、シリンダへの空気吸入の妨げにならないように保持
されるのみであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
用エンジンにおいては、エンジンの出力を過渡的、また
は、定常的に制御する必要があり、前記特開昭58−2
06822号公報に示されているように、補助弁を燃焼
改善のための第一の機能にのみ用いた場合には、別にエ
ンジンの出力制御を行うための装置を設ける必要があっ
た。付加される出力制御装置として、吸入空気量による
エンジン出力制御を行う目的で、スロットル弁にアクチ
ュエータを取り付け、これを制御することが行われてい
るが、スロットル弁を操作してから実際にシリンダーへ
の吸入空気量が変化するまでに時間的な遅れを生じ、応
答性が悪く、精密な出力制御が行えないといった問題点
がある。
【0004】これに対して、エンジンへの供給燃料量を
一時的に変化させたり、点火時期を一時的にずらすなど
の方法でエンジンの出力制御を行う方法では、応答性は
良いがエンジン効率が悪化し、排出有害成分が増加する
などの問題があった。そこで、これらを組み合わせて欠
点を補いあうような構成としたものも存在するが、装置
を構成する部品点数が増大し、構成、制御方法とも複雑
で高価となっていた。
【0005】本発明の目的は、エンジン制御装置におけ
る前記問題点に鑑みてなされたものであって、補助弁を
用いてエンジンの吸入空気量を応答性良く制御すること
で、他の出力制御装置と組み合わせる必要がなく、少な
い構成部品で、精密な出力制御の行える自動車用エンジ
ンの出力制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するべ
く、本発明に係る自動車用エンジン制御装置は、エンジ
ンの吸気通路に主通路と、別通路とを備えると共に、該
別通路の空気の流れを制御するための補助弁を備えた自
動車用エンジンの制御装置において、前記補助弁を制御
する制御装置が、燃焼改善を実行する第一の機能と、前
記機能以外の少なくとも1つの第二の機能を備えたこと
を特徴しており、該補助弁を動かすためのアクチュエー
タと、センサからの入力信号に基づいてアクチュエータ
に信号を出力する制御装置を備えると共に、前記制御装
置が条件に応じてスワールを生成させる第一の機能と、
少なくとも1つの第二の機能として、トラクション制御
手段、A/T過負荷防止制御手段、加速補助制御手段等
を備えたことを特徴している。
【0007】
【作用】前記のように構成された本発明によれば、補助
弁をエンジンの燃焼改善を実行するために操作するエン
ジン制御の第一機能を実施できるばかりでなく、エンジ
ン制御の様々な目的のために補助弁を操作できるエンジ
ン制御の第二の機能が実現できるものである。
【0008】換言すれば、エンジンの吸気通路に主通路
と、別通路とを備えると共に、該別通路の空気の流れを
制御するための補助弁を設け、該補助弁で、吸入空気の
流れや量を制御するのみで、エンジンの様々な状態に対
応するべく制御できる。即ち、本発明の制御装置は、別
通路に空気を導いてシリンダへの吸入空気の流れにスワ
ール等を発生させ、エンジンの燃焼状態を改善する第一
の機能のほかに、前記スワール生成以外を目的とする第
二の機能も実施可能とする。
【0009】そして、前記第二の機能として、エンジン
の過大な出力を抑えてタイヤの空転を防ぐトラクション
制御、自動変速機(A/T)のシフトレバーがニュート
ラルレンジからドライブレンジに変化した時にエンジン
から過大な力が加わってA/Tを破損するのを防ぐA/
T過負荷防止制御、応答性の良いアイドル回転数制御、
車速自動制御、アクセルペダルの急踏み込み時に応答良
くエンジンの発生トルクを増大させる加速補助制御、及
び、排気行程の末期に排出ガスが吸気側を吹き込むのを
防ぐ吹き返し防止制御等や、それらの制御を部分的に補
助する制御を行うことができる。
【0010】また、特に、第二の機能として過渡的なエ
ンジン吸入空気量の調節を実施した場合は、補助弁が吸
気バルブのすぐ近くに存在するために、コレクタ等の吸
気系容積の影響による時間的遅れが極めて少なく、他の
制御装置と併用することなく応答性の良い吸入空気量制
御を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例のエンジン制御装
置の概要を示した構成図である。図1において、エンジ
ンの吸気マニホールド1には主通路2の他に別通路3が
設けられ、マニホールド1の上流にはスロットル弁4
が、主通路3には補助弁5が、マニホールド1の下流に
は燃料噴射装置6、及び、吸気弁7がそれぞれ設けられ
ている。また、補助弁5には、制御装置9からの信号に
基づいて補助弁5を動かすことのできるアクチュエータ
8が取り付けられている。制御装置9は、センサ10か
らの信号に基づいてアクチュエータ8に信号を出力し、
補助弁5を制御するもので、エンジンの燃焼状態を改善
することを目的とする第一の機能11のほかに、上記燃
焼改善以外を目的とする第二の機能12を少なくともひ
とつ実施可能に備えている。これらの機能は、それぞれ
期間をずらして実施されてもよいし、或いは複数同時に
実行されても良い。
【0012】図2は、本発明によるエンジン制御装置の
構成例を示した第一実施例であり、図1と同一の符号は
同一部材である。図2において、制御装置14はセンサ
10からの信号に基づいて所定の処理を行い、アクチュ
エータ8に信号を出力し、補助弁5の制御を行う。この
制御装置14には、別通路に空気を導いてシリンダ13
への吸入空気の流れにスワールやタンブルと呼ばれる乱
れを発生させ、エンジンの燃焼状態を改善し、特に希薄
燃焼(以下リーンと略す)領域においてリーン限界を延
ばすことを目的とする第一の機能15のほかに、前記ス
ワール生成以外を目的とする第二の機能16が少なくと
も一つ実施可能に備えている。
【0013】前記第二の機能16として、エンジンの過
大な出力を抑えてタイヤの空転を防ぐトラクション制御
や、自動変速機(以下A/Tと略す)のシフトレバーが
ニュートラルレンジ(以下Nレンジと略す)からドライ
ブレンジ(以下Dレンジと略す)に変化した時にエンジ
ンから過大な力が加わりA/Tを破損するのを防ぐ目的
で行われるA/T過負荷防止制御、応答性の良いアイド
ル回転数制御や、車速自動制御、アクセルペダルの急踏
み込み時に応答良くエンジンの発生トルクを増大させる
ための加速補助制御、排気行程の末期に排出ガスが吸気
側を吹き込むのを防ぐ吹き返し防止制御や、それらの機
能の一部分を補助的に行うことなどがあげられる。
【0014】図3は、本発明によるエンジン制御装置の
構成例を示した第二実施例である。図3において、制御
装置20は水温センサからの信号17や、エンジン回転
数Neの信号18、燃料噴射量Tpの信号19等の各信
号に基づいて所定の処理を行い、アクチュエータ8に信
号を出力し、補助弁5の制御を行う。この制御装置20
において、別通路に空気を導いてシリンダ13への吸入
空気の流れにスワールを発生させ、エンジンの燃焼状態
を改善し、特に希薄燃焼(以下リーンと略す)領域にお
いてリーン限界を延ばすことを目的とする第一の機能2
1のほかに、例えば、冷却水の低温時(以下コールド時
と略す)に前記のリーン領域以外を目的とする第二の機
能22が少なくともひとつ実施可能に備えられている。
本発明の第二実施例は、共にエンジンの燃焼状態の改善
を目的として行われ、これらの機能はそれぞれ期間をず
らして実施される。
【0015】図4は、本発明を実施するのに必要な制御
装置の構成を示したシステム構成図である。エンジン3
0には、吸気管31、及び排気管32が取り付けられて
おり、吸気管31の下流には主通路2及び別通路3、こ
れらの通路への吸入気の流れを制御するための補助弁
5、補助弁5を動かすためのアクチュエータ8、燃料噴
射装置6が、吸気管31の上流にはスロットル弁39、
及び、スロットル弁39を駆動するためのスロットルア
クチュエータ38がそれぞれ設けられている。
【0016】アクチュエータ8は、制御装置33によっ
て制御されており、制御装置33には駆動輪速Vrの信
号34及び従動輪速Vfの信号35、ドライバ選択スリ
ップ率Sdの信号36、A/TN−D信号の信号37、
アクセル開度αの信号38がそれぞれ入力されている。
これにより、本発明の実施が可能となる。図5は、前記
第一実施例の第二の機能としてエンジンのトラクション
制御を行う第三実施例のための構成を示したブロック図
である。図5において、スリップ率演算手段50は入力
された従動輪速Vrの信号56及び駆動輪速Vfの信号
57から以下の式によりスリップ率Sを求め、比較手段
51に出力する。
【0017】
【数1】
【0018】一方、目標スリップ率Star演算手段5
3は、ドライバ意図Sd検出手段52、及び、運転状況
検出手段60からの情報をもとに目標スリップ率Sar
を求め、比較手段51に出力する。なお、運転状況検出
手段60が無い場合でも本制御は実施可能である。比較
手段51では、入力されたスリップ率Sと目標スリップ
率Sarの比較を行い、比較結果をスロットル弁開度θ
th演算手段54、補助弁開度θajs演算手段55に
出力する。スロットル弁開度θth演算手段54、補助
弁開度θajs演算手段55では入力された情報に基づ
いてそれぞれスロットル弁開度θth、補助弁開度θa
jsを求め、スロットル弁39のクチュエータ58、補
助弁5のアクチュエータ59を作動する。スロットル弁
39及びアクチュエータ58として電子スロットルが利
用可能である。
【0019】図6は、前記第三実施例をマイクロコンピ
ュータ等を用いてソフトウェアにより実際に行うための
フローチャートである。本プログラムは、駆動輪の空転
が増し、前記式(1)で与えられるスリップ率Sが目標
スリップ率Starを越えると、前記図4の補助弁5及
びスロットル弁39を併用したトラクション制御を開始
し、一定時間が経過すると補助弁5の操作を止めてスロ
ットル弁39のみによる制御によりトラクション制御を
続けるもので、途中スリップ率Sが目標スリップ率St
ar以下になり次第制御を終了するものである。本プロ
グラムは、例えば、2ms毎の様に一定周期で起動され
る。
【0020】プログラムは、ステップS1でスタートす
ると、続くステップS2でアクセル開度α、駆動輪速V
r、従動輪速Vf、ドライバ設定スリップ率Sdの読み
込みを行う。次いでステップS3で前記の式(1)に基
づいてスリップ率Sを求める。図6に示したフローチャ
ートでは、目標スリップ率Starとしてドライバ設定
スリップ率Sdの値をそのまま用いるために、次のステ
ップS4において目標スリップ率Sarにドライバ設定
スリップ率Sdを代入する。その後、ステップS5で目
標スリップ率Sarとスリップ率Sの比較判定を行い、
Star≧Sの場合、即ち、駆動輪の空転が目標以下の
場合には、制御を行わず、ステップS13で補助弁制御
継続時間を測定するためのタイマカウンタtime=0
として、ステップS14で補助弁開度θajsをθaj
sを通常値とし、次のステップS15へ進む。
【0021】補助弁の開度θajsは、通常前記図1で
示した燃焼改善のための第一の機能11を実施するよう
制御されており、そのためのθajsの通常値が、例え
ば、エンジン回転数Ne、燃料噴射幅Tpをパラメータ
とする関数fl(Ne,Tp)で求まるとすれば、θa
jsの通常値としてθajs=f1(Ne,Tp)を代
入すればよい。本実施例では、スロットル弁はアクセル
開度αに比較して開くものとし、したがって、ステップ
S15では、スロットル弁開度θajs=k2・αを代
入する。
【0022】一方、比較判定のステップS5において、
Sar<S、即ち、駆動輪の空転が目標を越えた場合に
は、制御を開始する。初めに、ステップS6で経過した
補助弁制御継続時間を計測するタイマカウンタtime
>補助弁制御終了予定時間k1かどうかの判定を行い、
ステップ7でtime<k1、即ち、補助弁制御終了時
間になっていない場合には補助弁開度θajs=0と
し、ステップS8でタイマカウンタtimeに1を加え
る。
【0023】本プログラムの起動を2msおきとし、補
助弁制御終了予定時間k1を50とすれば、スリップ検
出後100msの間、補助弁を用いて本制御が行われ
る。なお、本制御を行わない間、ステップ13でタイマ
カウンタtimeは常にクリアされているので、ステッ
プS6のトラクション制御開始直後でのタイマカウンタ
timeの価は0である。
【0024】続く処理のステップS9〜S11は、スロ
ットル弁θthの制御を行うためのものである。初め
に、ステップ9でスリップ率目標偏差dS=目標スリッ
プ率Star−スリップ率Sを求め、この値に基づいて
ステップS10でスロットル弁開度θthを求める。ス
ロットル弁開度θthを求めるのには、例えば、PID
制御を用いた手法が有効である。
【0025】一方、ステップS6の制御開始後経過時間
判定においては、time>k1が成立しない場合、即
ち、すでに補助弁制御終了時間になっている場合には、
ステップS16で補助弁開度θajsに通常値f1(N
e,Tp)を代入する。これらの処理が終了するとステ
ップ11で補助弁開度θajsと、スロットル弁開度θ
thとを出力し、ステップS12で本プログラムを終了
する。
【0026】図7は、前記図6で示した第三実施例のド
ライバ意図検出に、リアルタイムを持たせるための変更
部分を示したものである。即ち、前記図6における目標
スリップ率Starの演算のステップS4を図7に示し
たステップS20〜S22で置き換えることにより、瞬
間的なドライバ意図を反映したトラクション制御が実施
可能である。図6において、スリップ率Sを求めるステ
ップS3の後、図7に示したステップS20でアクセル
踏み込み率dα=アクセル開度α−前回アクセル開度α
oldを求める。次に、ステップS21で以下の式によ
り目標スリップ率Starを求める。
【0027】
【数2】
【0028】前記の式(2)において、(dα−k5)
により、アクセル踏み込み率dαが一定値k5より大き
い場合にはドライバ設定スリップ率Sdよりも目標スリ
ップ率Starを高くとり、一定値k5より小さい場合
にはドライバ設定スリップ率Sdよりも目標スリップ率
Starを低く設定することが可能である。k4はその
比例定数で、k4,k5は路面状況に応じて適宜設定し
てもよい。これにより、ドライバのアクセルペダル操作
に忠実なトラクション制御が行え、トラクション制御に
よりドライバが感じる不自然さ、物足りなさを解消でき
る。その後、ステップS22で次回のアクセル踏み込み
率dαを算出するため、今回のアクセル開度dαをαo
ldに代入する。
【0029】図8は、前記第三実施例を、前記図6に示
したプログラムにより実行した場合の本発明と従来例の
作用状態を示すチャート図である。点線64で示すよう
にスリップ率Sが目標スリップ率Star(直線66)
よりも大きくなった瞬間t1に開始するトラクション制
御は、従来、点線70に示すように補助弁操作を行わ
ず、点線68に示すようにスロットル弁を用いて行われ
ていたため、スロットル弁操作に対するエンジントルク
の抑制効果に大きな遅れが生じ、点線64のスリップ率
Sが目標値に収束するのに長い時間t4 を要し、また、
点線68のスロットル弁開度θthも長い間t4 閉じて
おく必要があり、精密なトラクション制御が行えなかっ
た。即ち、従動輪の空転がなかなかに収まらず、点線6
1に示すように従動輪速Vrが下がるまでに長い距離t
1 を不安定な状態で走行しなければならなかった。
【0030】これに対し、本発明による実線71(t1
〜t2 )に示すような補助弁を併用したトラクション制
御では、エンジンの吸気弁の近くで空気量制御が行える
ため、応答良く吸入空気量の制御が行え、実線65に示
すようにスリップ率Sが目標値に収束するのに短い時間
3 となり、かつ、実線62に示すように従動輪速Vr
が下がるのが短い距離t3 となって、早く安定な状態で
走行ができる。
【0031】その理由については、以下の図9及び図1
0によって後述する。補助弁を併用したトラクション制
御では、前記のようにエンジントルクを応答良く制御す
ることか可能なので、スリップ率Sは実線65に示すよ
うに素早く目標値(t3 )に収束し、したがって、同時
に制御を行っているスロットル弁開度θthも実線69
に示すように閉じる時間(t3 )を短くてすむ。即ち、
従動輪速Vrは実線62のように素早く下がり
(t3 )、精密なトラクション制御が可能である。
【0032】図9、図10は、本発明によるエンジン出
力制御装置のスロットル弁、あるいは、補助弁の吸入空
気量と、回転数、吸気管の各部の容積及び排気量との関
係を示す説明図である。エンジンの出力制御を行う場
合、吸入空気量、及び、燃料量を正確に、且つ、応答良
く制御することが望ましい。この内、燃料量は、主に吸
入空気量に応じて決められるために、エンジンの出力制
御を行うためには、吸入空気量を応答良く制御できるこ
とが必要となる。このような要求に対し、図9に示した
ようにスロットル弁4を操作して吸入空気量を制御しよ
うとした場合、スロットル弁4の通過空気量Gthの変
化に対し、まず、吸気管80内の圧力、即ち、空気密度
ρm1が変化し、ρm1の変化に応じてシリンダ13に
吸入される空気量が変化するという形をとるため、スロ
ットル弁4の制御によるスロットル弁の通過空気量Gt
hの変化に対して、シリンダ13の吸入空気量の変化は
一次遅れとなる。
【0033】ここで、スロットル通過空気量Gthとシ
リンダ13の吸入空気の関係を式で現す。補助弁は開放
されているとし、スロットル弁4の通過空気量をGth
(Kg/s)、スロットル弁の以後の空気密度ρm1
(kg/m3 )、コレクタの容積をV1(m3 )、吸気
管の体積をV2(m3 )、シリンダ13の排気量をQ
(m3 )、エンジンの回転数をNe(rpm)とすれ
ば、シリンダ13の吸入空気量は、Q×ρm1×Ne/
60であらわされるから、以下の式が成立する。
【0034】
【数3】
【0035】よって、この場合の空気密度ρm1、即
ち、シリンダの吸入空気量の応答は、V1+V2に反比
例した形となる。これに対し、補助弁5を操作し、シリ
ンダへの吸入空気量を制御する場合、制御を開始してか
ら比較的短い時間では、別通路3から流れ込む空気量は
ごく少ないものと考え、その影響を無視すれば、図10
に示したように補助弁5通過空気量をGajs(Kg/
s)、補助弁5以後の空気密度をρm2(kg/
3 )、吸気管の体積をV2(m3 )、シリンダの排気
量をQ(m3 )、エンジンの回転数をNe(rpm)と
してシリンダ13の吸入空気量はQ×ρm2×Ne/6
0と表され、したがって以下の式が成立する。
【0036】
【数4】
【0037】よって、補助弁5操作に対するシリンダの
吸入空気量の応答は、吸気管80のうち補助弁より下流
のV2に反比例した形となり、補助弁5を用いて吸入空
気量の調節を行うようにした本発明によれば、応答良く
空気量の制御を行うことができること、即ち、エンジン
出力を応答良く制御することが可能である。図11は、
従来のスロットル弁によるエンジン制御に対して、本発
明の補助弁によるエンジン制御の作用の比較を示すチャ
ート図である。
【0038】エンジン出力の抑制制御をA点で行う場
合、点線83に示すように補助弁開度θajsを一定に
し、スロットル弁を点線81のように閉じた場合のエン
ジン発生トルクは点線85のように前記式(3)にした
がって下がる。これに対し、本発明による補助弁を実線
84のように閉じた場合には、エンジンの発生トルクは
前記式(4)にしたがって応答良く下がる。
【0039】図12は、前記第二実施例のスワール生成
以外の第二の機能として、自動変速機(以下A/Tと略
す)の過負荷防止制御を行う第四実施例の制御装置の構
成図である。図12において、N−D操作検出手段93
にはN−D信号90が、アクセル開度変化率検出手段9
4にはアクセル開度αの信号91がそれぞれ入力されて
おり、それらの出力は、制御開始判定手段96に入力さ
れる。制御開始判定手段96にはこれらの他に、補助弁
開度θajsの信号92、及び、エンジン回転数Neの
信号100が入力されており、これらの情報をもとにA
/T過負荷防止制御の開始を判定する。
【0040】制御が開始されると、制御開始判定手段9
6は、補助弁開度θajs演算手段97及びタイマ95
に信号を出力する。タイマ95は、制御開始から所定の
時間が経過すると補助弁開度θajs演算手段97に終
了信号を出力する。補助弁開度θajs演算手段97
は、入力された信号をもとに補助弁開度θajsを求
め、アクチュエータ98に信号を出力し、これにより補
助弁99を制御する。
【0041】図13は、前記第四実施例をマイクロコン
ピュータ等を用いてソフトウェアにより実現するための
プロセスの一例を示したものである。図13で示したプ
ログラムは、A/TのシフトレバーがNレンジからDレ
ンジに操作された後一定時間の間初期条件判定を行い、
判定条件が成立すれば制御を開始し、所定の時間が経過
すると制御を止めるものである。
【0042】本プログラムは、例えば、2ms毎の一定
周期で起動される。プログラムはセテップS30でスタ
ートすると、初めのステップS31でアクセル開度α、
補助弁開度θajs、エンジン回転数Ne、N−D信号
の読み込みを行う。次いで、ステップS32でN−D信
号=1であるかの判定を行う。このステップS32でN
−D信号=1以外、即ち、N−D信号=0の場合には、
本実施例においてはシフトレバーがNレンジのままであ
ることを表しているので判定を終了し、ステップS46
でN−D操作後経過時間Dtimeを0とし、ステップ
S47、及び、ステップS48で制御を行わない場合の
処理を行う。ステップS47では制御を行わない場合の
処理として、初めに補助弁開度θajsに通常値を代入
する。即ち、補助弁の開度θajsは、通常、前記図2
で示した燃焼改善のための第一の機能を実施するよう制
御されており、そのためのθajsの通常値が、例え
ば、エンジン回転数Ne、燃料噴射幅Tpをパラメータ
とする関数f1(Ne,Tp)で求まるとすれば、θa
jsの通常値としてθajs=f1(Ne,Tp)を代
入すればよい。
【0043】次いで、ステップS48で制御継続時間を
表すtime=0とする。ステップS32のN−D信号
の判定において、N−D信号=1であった場合には、今
回Dレンジであることがわかるので、ステップS33で
NレンジからDレンジへの操作(以下N−D操作)後の
経過時間Dtimeによる判定を行い、Dtime<k
5、即ち、N−D操作後の経過時間が一定時間k5より
小さい間は、本制御が必要と判断し、続いてステップS
34以降の処理を行う。
【0044】それ以外の場合には、すでにクラッチ締結
が終了していると見なされ、制御を行わない場合の処理
を行うステップS47、ステップS48へと進む。Dt
ime<k5の場合には、続く処理としてステップS3
4でN−D操作後の経過時間Dtimeを1トインクリ
メントする。その後ステップ35の判定に進み、保持し
ている前回のN−D信号の値N−Dold=0であるか
の判定を行う。ステップS32における判定で今回Dレ
ンジであることが判っているので、N−Dold=0が
成立する。即ち、前回Nレンジであった場合には、N−
D操作が行われたことになり、ステップS36〜S38
の制御開始判定及び処理処理が行われる。
【0045】また、ステップS35においてN−Dol
d=1、即ち、前回すでにDレンジに入っていた場合に
は、制御開始後の経過時間timeによる判定を行う。
time>0の場合には、すでに制御を開始しているの
で、ステップS36〜S38の開始判定を行わず、制御
を続行する。time>0以外、即ち、time=0の
場合には、N−D操作後未だ制御を開始していないの
で、ステップS36〜S38の制御開始の初期判定へ進
む。
【0046】A/T過負荷防止制御は、エンジンのもつ
過大なエネルギーがA/Tに急激に伝わって、その各部
品に負担をかけるのを防ぐ目的のものであるから、エン
ジン回転数Neが高く、かつ、エンジンの発生トルクが
大きい、即ち、アクセル開度αが大きい場合に必要であ
る。よって、制御開始の初期判定として、ステップS3
6のエンジン回転数Ne≧k6、かつ、ステップS37
のアクセル開度α≧k7の判定を行う。
【0047】更に、本発明のA/T過負荷防止制御は、
補助弁を閉じることによってエンジン出力を一時的に抑
えて行うため、初めから補助弁が閉じた状態で十分な制
御効果が得られないために、ステップS38でθajs
≦k8の判定を行う。これらを全て満足すれば制御が開
始され、3つの判定のうちどれか一つでも満たされない
場合には、制御を行わず、ステップS47、及びステッ
プS48へ進む。
【0048】制御が開始されてからの処理として、初め
に、ステップS39において制御開始後経過時間tim
eによる判定を行う。制御開始後、カウンタtime
は、後段のステップS41における制御終了まで毎回イ
ンクリメントされる。本プログラムが2msおきに起動
されるとすれば、k?=50として約100msの間、
本制御が行われることになる。
【0049】ステップS39の判定において、time
がk7以下、即ち、所定の経過時間以内の場合には、θ
ajs=0とし、ステップS41で制御開始後経過時間
timeに1を加える。前記の各処理が終了したあと、
後処理としてステップS42で次回の判別に用いるため
N−D信号の値をN−Doldに代入して保持する。最
後に、ステップS43で前記プロセスで演算されたθa
jsの値を出力して、終了する。θajsは、前記図1
2の補助弁アクチュエータに出力され、補助弁が制御さ
れる。
【0050】図14〜16は、従来例と前記図13に示
したプログラムにより実行した場合の本発明の前記第四
実施例との比較チャート図である。図14〜16に示し
た例では、N−D操作を行う少し前(t1 )からアクセ
ルを踏み込み、エンジンの回転が上昇したところでN−
D操作(t2 )を行い、その後すぐにアクセルをさらに
強く踏み込み、A/Tのクラッチが締結する時にエンジ
ンが非常に大きなトルクを発生するような操作を行い、
その時のN−D信号出力、アクセル開度α、スロットル
弁開度θth、補助弁開度θajs、エンジン出力トル
ク、エンジン回転数、A/Tにおいてクラッチの締結を
行うのに用いられる油圧であるライン圧、A/Tの出力
軸から取り出される駆動軸トルク、及び駆動輪速Vrの
変化を示したものである。
【0051】図14は、A/T過負荷防止制御を行わな
い場合の前記操作における各値の変化を表したチャート
図を示したものである。この場合スロットル弁開度θt
hは、アクセルペダルの踏み込み量に比例して開くよう
になっている。図14において、横軸は時間経過を示
し、エンジン回転数Neが上昇してから、N−D操作を
行い、これとほぼ同時にアクセル開度θajsをさらに
開くと、A/Tのライン圧が上昇し、かつ、エンジン出
力トルクが次第に大きくなるため、クラッチが締結を始
める頃にはエンジンは高回転で、かつ、大きなトルクを
発生した状態になっている。
【0052】したがって、クラッチ締結時、特に、締結
開始近傍でエンジンの持つ大きなエネルギーがA/Tに
伝達され、A/Tに非常に大きな力が加わると同時に大
きな軸トルクが出力され、駆動輪を空転させてしまう。
これは効率悪化をもたらすばかりでなく、乗り心地も悪
い。図15は、前記操作に対して、従来のスロットル弁
を用いたA/T過負荷防止制御を行った場合の各値の変
化を表したチャート図である。図15では、A/T過負
荷防止制御として、N−D操作(t2 )を行うと所定の
判定を行い、条件が成立すれば制御を開始し、開始後一
定時間アクセル開度αに対するスロットル弁開度θth
を小さく(t2 )してエンジン出力トルクを制御したも
のである。
【0053】図15において、エンジン回転数Neが上
昇してから、N−D操作を行い、これとほぼ同時に、ア
クセル開度αをさらに開くと、A/Tのライン圧が上昇
し、かつ、エンジン出力トルクが次第に大きくなる。N
−D操作からやや遅れて制御が開始され、スロットル弁
開度θthが閉じられるが、前記図9で示したように、
スロットル弁の操作に対するエンジン出力応答の時定数
が大きく、出力が下がるにはしばらく時間を要する。し
たがって、エンジン出力トルクが十分に下がる前にクラ
ッチの締結(t2 )が行われ、スロットル弁を用いた制
御を行っても、駆動軸に伝達される過負荷のうち、初期
のもっとも大きな部分は除去できずに伝達されてしま
い、駆動輪速Vrにも空転が現われてしまう。
【0054】また制御を終了し、スロットル弁を開く
が、吸入空気量の立ち上がりが遅いためにエンジン出力
は急には上がらず、クラッチ締結(t3 )の完了後も、
一時的に駆動軸トルクが不足気味になる。このように、
従来のようにスロットル弁を用いて過負荷制御を行った
場合には応答性が悪く、最も重要な過負荷の初期部分を
取り除くことができないばかりか、制御終了後のトルク
回復が遅く、非力感をもたらしてしまう。このような問
題点に対し、従来、ライン圧の上昇をゆっくりにした
り、締結のタイミングを予想して早めに制御を開始する
ことが行われてきたが、変速機の効率が悪化したり、タ
イミングを合わせるのが容易でないなど、問題点を多く
含んでいた。
【0055】図16は、前記操作に対して、本発明によ
る補助弁を用いてA/T過負荷防止制御を行った場合の
各値の変化を表したチャート図である。図16では、A
/T過負荷防止制御として、N−D操作(t1 )を行う
と所定の判定を行い、条件が成立すれば制御を開始し、
開始後一定時間補助弁開度θajsを0にしてエンジン
出力トルクを制御するものである。
【0056】図16において、エンジン回転数Neが上
昇してから、N−D操作(t1 )を行い、これとほぼ同
時に、アクセル開度αをさらに開くと、A/Tのライン
圧が上昇し、かつ、エンジン出力トルクが次第に大きく
なる。補助弁を用いる本制御は、N−D操作からやや遅
れて開始され、エンジン出力トルク応答の時定数が前記
図10で示したようにスロットル弁操作による場合に比
べてはるかに小さく、エンジン出力トルクは応答良く下
がる。したがって、クラッチの締結時(t3 )には、エ
ンジン出力トルクは十分に抑えられており、駆動軸に過
負荷が伝達されることを防ぐことが可能となり、駆動輪
速Vrにも空転は現われない。
【0057】図16に示した制御では、クラッチの締結
期間中過大なエンジン出力トルクが発生しないのでエン
ジン回転数Neの変化が軽く、したがって、A/Tの出
力側と入力側の回転数の合わせ込みが容易であるため、
クラック締結に要する時間も短くてすむ。また、クラッ
チ締結の終了後には制御が終了ており、エンジン出力ト
ルクは十分に立ち上がっており、非力感を感じることが
ない。このように吸気弁の近くに設けられた補助弁を用
いて過負荷防止制御を行う本発明によれば、A/Tのク
ラッチ締結動作のタイミングに合わせて応答性良くエン
ジン出力を制御できるので、A/Tの効率を良くし、難
しいタイミングのあわせをすることなく、有効な過負荷
防止制御を行うことができる。
【0058】図17は、前記第二実施例のスワール生成
以外の第二の機能として、加速補助制御を行う第五実施
例の制御装置の構成図である。ドライバが急加速を要求
し、アクセル開度αを急激に開く場合(以下急加速時と
略す)、それに合わせてスロットル弁を急激に開いても
前記図9で示したように、シリンダの吸入空気量が増加
するのに遅れが生じ、エンジンの出力トルクはドライバ
の意図通りには上昇しない。これに対して従来、燃料噴
射量を増加させ、一時的に燃料を濃くすることでエンジ
ンの出力トルクを補って、見かけ上応答性をよくする方
法がとられていた。
【0059】しかし、このような方法では燃料の持つエ
ネルギーを十分に使うことができず、燃費を悪化させる
うえ、排出ガス中の有害成分を増大させてしまう。これ
に対して、急加速時に補助弁を開いてシリンダの吸入空
気量を応答良く増加させ、エンジントルクを応答良く上
昇させるようにした本発明による加速補助制御では、燃
料を吸入空気に見合っただけ供給すればよく、したがっ
て燃費もよく、排出ガス中の有害成分をいたずらに増加
させることがない。
【0060】図17において、アクセル開度αの信号1
30がアクセル開度変化率α検出手段131及び加速停
止判定手段134に入力されており、アクセル開度α変
化率検出手段131で求められたアクセル開度α変化率
は、急加速判定手段133に入力される。急加速判定手
段133においてアクセル開度α変化率が大きい、即
ち、ドライバが急加速を要求していると判断されたとき
には、タイマ132及び補助弁位開度演算手段135に
制御開始信号137が出力され、加速補助制御が開始さ
れる。タイマ132は、制御開始から所定の時間が経過
すると補助弁開度θajs演算手段135に信号を出力
し、制御を終了させる。
【0061】また、加速停止判定手段134ではアクセ
ル開度αの信号130が一定値以下になった場合に、急
加速は不要と判定し、制御停止のための信号を補助弁開
度θajs演算手段135に出力する。補助弁開度θa
js演算手段135は入力された各信号値に基づいて処
理を行い、アクチュエータ136に補助弁開度θajs
を出力し、これにより補助弁138の位置を制御する。
【0062】図18は、上記第五実施例をマイクロコン
ピュータ等を用いてソフトウェアにより実際に行うため
のフローチャートである。本プログラムは、アクセル開
度αの変化率が一定値k11を越えると補助弁を開いて
加速補助制御を開始し、一定時間が経過するか、あるい
は、アクセル開度αが所定の値k10以下になった場合
に制御を終了するものである。
【0063】本プログラムは、例えば、2ms毎の様に
一定周期で起動される。該プログラムはステップS60
でスタートとすると、続くステップS61でアクセル開
度αの読み込みを行い、ステップS62で読み込んだア
クセル開度αから前回プログラム実行時に読み込んだア
クセル開度αoldを引くことによりアクセル開度αの
変化率dαを求める。
【0064】続いてステップS63でアクセル開度αに
よる判定を行い、αがk10以上の場合には、続くステ
ップS64へ進み、k10よりも小さい場合には、急加
速は不要であると判断し、制御を行わないか、あるい
は、制御を中断し、制御を行わない場合の処理としての
ステップS72,S73に進む。制御を行わない場合の
処理としては、初めにステップS72で補助弁開度θa
jsに通常値を代入する。即ち、補助弁の開度θajs
は通常前記図2で示した燃焼改善のための第一の機能を
実施するよう制御されており、そのためのθajsの通
常値が、例えば、エンジン回転数Ne、燃料噴射幅Tp
をパラメータとする関数f1(Ne,Tp)で求まると
すれば、θajsの通常値としてθajs=f1(N
e,Tp)を代入すればよい。次いで、ステップS73
で制御残り時間を表すtime=0とする。ステップS
63でα≧k10が成立した場合、次のステップとして
制御残り時間timeによる判定を行う。ここで、ti
me≦0の場合には、現在加速補助制御に行われていな
いことになるので加速補助制御の開始判定を行う次のス
テップS65へ進む。制御残り時間timeが0より大
きい、即ち、加速補助制御中である場合には、ステップ
S65,S66の初期判定と初期処理を行わずにステッ
プS67以降の制御処理に入る。
【0065】本制御の開始判定として、上記ステップS
62で求めたアクセル開度変化率dαがk11以上かど
うかの判定を行い、成立しなければ制御を行わずに、制
御を行わない場合の処理としてステップS72,S73
へ進む。成立した場合には、ステップ60で制御を開始
し、初期処理として制御残り時間time=k12とす
る。その後、ステップS67で制御残り時間timeか
ら1を引き、補助弁開度θajs=max、即ち、補助
弁を全体とする。最後に、ステップS69で次回の処理
のためにアクセル開度αを前回アクセル開度αoldに
代入し、ステップS70で補助弁開度θajsをアクチ
ュエータに出力して、ステップS71でプログラムを終
了する。
【0066】図19は、前記第五実施例における本発明
の効果を示すチャード図である。図19は、アクセル開
度α139を急激に大きくする場合について説明したも
のである。通常、補助弁は、前記第二実施例で示した燃
焼改善のための第一の機能として、シリンダへの吸入空
気にスワールを生成する目的で用いられている。したが
って、前記図4に示した別通路3へ空気を導くよう補助
弁開度θajsは、小さい値に設定されている。
【0067】また、従来の補助弁開度θajsの点線1
40は、エンジン回転数Ne、及び、燃料噴射量Tpに
応じて一義的に決められていたためにアクセル開度αを
実線139のように大きくした場合には、アクセル開度
αに応じて初めにスロットル弁が開き、遅れを伴いつつ
次第にエンジン吸入空気量が実線141のように増大
し、それに応じて噴射燃料量Tpが実線143のように
求まる。最後に求まったTpをもとにして補助弁開度θ
ajsが求められていた。
【0068】したがって、前記のようにアクセル開度α
を実線139のように急激に大きくした場合でも、補助
弁開度θajsは点線140のようにすぐには開かず、
エンジンの吸入空気量の変化(点線142)に連れて次
第に開いていくような仕組みになっている。補助弁がエ
ンジンの吸入空気量(点線142)の増加に対してむし
ろ抵抗となって急加速時のエンジン出力トルクの応答を
一層悪化させていた。
【0069】これに対して、本発明による加速補助制御
を行った場合には、アクセル開度αが実線139のよう
な急激な増加を直接検出して、エンジン吸入空気量や噴
射燃料量に先行する形で制御されるため、補助弁が抵抗
とならないばかりか、前記図9及び図10で示したよう
に弁の操作に対してむしろ応答性よくエンジン吸入空気
量が実線143のように増大し、噴射燃料量Tpの増大
を伴って素早くエンジンの出力トルクを立ち上げること
が可能である。
【0070】図20は、エンジンの制御装置において、
前記第一実施例から第五実施例に示したように補助弁を
用いた少なくとも2つの異なる機能を実施可能な制御装
置の構成の一例を示した第六実施例である。図20にお
いて、補助弁155を用いた機能1の演算手段152、
補助弁155を用いた機能2の演算手段153,…に
は、センサ150からそれぞれ必要な信号が入力されて
おり、各演算手段152,153,…は所定の演算処理
を実施して得られた機能1の為の補助弁位置θajs
1、機能2の為の補助弁位置θajs 2,…を機能選
択手段154に出力する。機能選択手段154では、入
力された各機能のための補助弁位置の信号157,15
8,…をもとに所定の選択処理等を行い、選択された機
能のための補助弁位置θajsの信号159をアクチュ
エータ156に出力し、これにより補助弁155の位置
制御を行う。 機能選択手段154における機能の選択
方法としては、各機能に優先度を設け、優先度の高い機
能を選択したり、或いは単純に優先度を決定できない機
能については、どちらの機能も犠牲にしないよう中間的
な値を出力する方法があげられる。
【0071】図21は、前記第六実施例において、前記
図20の機能選択手段154を、マイクロコンピュータ
等を用いてソフトウェアにより実際に行うためのフロー
チャートである。本プログラムは、前記第三実施例、第
四実施例、第五実施例に示したトラクション制御、A/
T過負荷防止制御、加速補助制御の優先順位をそれぞれ
2,1,3とし、実行中の制御のうちもっとも優先度の
高い機能の為の補助弁位置を出力するようにしたもので
ある。
【0072】本プログラムは、例えば、2ms毎の様に
一定周期で起動され、保存された各機能のための補助弁
位置θajsをもとに実行するか、あるいは、各機能の
演算手段と同期を取って実行される。図21において、
ステップS80でプログラムが開始(スタート)される
と、初めに、ステップ81でA/T過負荷防止制御の為
の補助弁位置θajs k、トラクション制御の為の補
助弁位置θajs t、及び、加速補助制御の為の補助
弁位置θajs kの読み込みを行う。次に、ステップ
82で優先順位のもっとも高いA/T過負荷防止制御が
実行中かどうかを判定し、実行中であれば、ステップS
83でθajs=θajs kとし、そうでなければ、
次の判定のためにステップS86に進む。
【0073】次のステップS86では優先順位の2番目
に高いトラクション制御が実行中かどうかを判定し、実
行中であれば、ステップS87でθajs=θajs
tとし、そうでなければ次の判定のためにステップS8
8に進む。次のステップS88では優先順位の3番目に
高い加速補助制御が実行中がどうかを判定し、実行中で
あればステップS84でθajs=θajs hとし、
そうでない場合、即ち、前記のすべての機能が実行中で
ない場合には、前記図2に示したスワールを生成するた
めの第一の機能が選択されるため、ステップS90で補
助弁開度θajs=f1(Ne,Tp)とし、ステップ
S84で最後に選択された補助弁位置θajsを出力し
て、ステップS85でプログラムを終了する。
【0074】図22は、前記図21の機能選択のための
プログラムを、前記図13、図6、図18に示したA/
T過負荷防止制御、トラクション制御、加速補助制御の
プログラムの後処理をする形で具体的に示したフローチ
ャートである。本プログラムは、例えば、2ms毎の様
に一定周期で起動され、保存された各機能のための補助
弁位置θajsをもとに実行するか、あるいは、各機能
の演算手段と同期を取って実行される。
【0075】図22において、ステップS91でプログ
ラムが開始(スタート)されると、初めに、ステップS
92でA/T過負荷防止制御の為の補助弁位置θajs
k、トラクション制御の為の補助弁位置θajs
t、及び、加速補助制御の為の補助弁位置θajs
の読み込みを行う。次に、ステップS93で優先順位の
もっとも高いA/T過負荷防止制御が実行中かどうかの
判定を行うが、図13の示したプログラムではA/T過
負荷防止制御の実行中には補助弁出力θajs k=0と
なっているのでこれに利用して判定を行う。この判定が
成立すれば、ステップS94でθajs=0とし、そう
でなければ、次の判定のためにステップS97に進む。
次のステップS97では、優先順位の2番目に高いトラ
クション制御が補助弁操作に関して実行中かどうかを判
定する。即ち、トラクション制御における補助弁開度出
力θajs t=0であるかどうかの判定を行う。これ
が成立すれば、ステップS94に進みθajs=0と
し、成立しなければ、次のステップS98に進む。
【0076】ステップS98では補助弁出力θajs=
θajs hをただちに代入しているが、これは前記図
18に示した加速補助制御において、制御を実施しない
間は前記第二実施例のスワールを生成するための第一の
機能の為の補助弁位置を出力するようになっていること
を利用したものである。最後に、ステップS95で前記
の判定処理により求められた補助弁開度θajsを出力
し、ステップS96でプログラムを終了する。
【0077】図23は、エンジンの制御装置において、
前記第一実施例から第五実施例に示したように補助弁を
用いた少なくとも2つの異なる機能を実施可能な制御装
置の一例を示した第七実施例である。図23において、
機能選択手段161にはセンサ160から、本制御装置
162で実施される各機能に必要な信号が入力されてお
り、機能選択手段161は入力された情報をもとに補助
弁166を用いた機能1または補助弁166を用いた機
能2、またはそれ以外の機能・・・、のいずれかひとつ
の機能を選択し、その機能のための演算手段163にセ
ンサ160からの入力信号を伝え、それを実行させる。
【0078】ここで、機能選択手段161は、センサ1
60からの信号のうち各機能に必要な信号すべてを読み
込んでもよいし、或いは、機能の選択に必要な信号のみ
を取り込んでもよい。ただし、その場合には各機能を実
施するのに不足となる信号については、各機能の演算手
段が直接取り込まなければならない。このようにして選
択された機能の為の補助弁開度θajsの信号164が
得られ、アクチュエータ165に入力される。これによ
り、補助弁166の位置が制御される。機能選択手段1
61における機能の選択方法としては、各機能に優先度
を設け、優先度の高い機能を選択する方法があげられ
る。
【0079】図24は、前記第七実施例において、前記
図23の機能選択手段161を含む制御装置162を、
マイクロコンピュータ等を用いてソフトウェアにより実
際に行うためのフローチャートである。本プログラム
は、補助弁を用いて実行される複数の機能から、入力条
件に基づいて、最も優先度の高い機能を選び、実行する
ものである。本プログラムは、例えば、2ms毎の様に
一定周期で起動される。
【0080】図24において、ステップS100でプロ
グラムが開始(スタート)されると、初めに、ステップ
S101で必要なセンサ信号の読み込みを行う。次に、
ステップ102で優先順位の最も高い補助弁を用いた機
能1を実施するかどうかの判定を行い、実施する場合に
は、ステップS103で補助弁を用いた機能1の為の補
助弁位置θajs 1を求め、これをステップS104
で補助弁開度θajsに代入して出力する。実施しない
場合には次の判定のためにステップS107に進む。
【0081】次の判定のためのステップS107では、
優先順位の2番目に高い補助弁を用いた機能2を実施す
るかどうかの判定を行い、実施する場合には、ステップ
S108で補助弁を用いた機能2の為の補助弁位置θa
js 2を求め、これをステップS109で補助弁開度
θajsに代入して出力する。前記判定のためのステッ
プS107において、補助弁を用いた機能2を実施しな
い場合には次の優先度が高い機能の実施についての判定
へ進む。以下、同様に判定、実行を行い、2番目に優先
度の低い補助弁を用いた機能n−1についての判定をす
るためのステップS110において、これを実施しない
場合には、ステップS113で最も優先度の低い補助弁
を用いた機能nの為の補助弁位置θajs nを求め、
これをステップS114で補助弁開度θajsとしてス
テップS105で出力する。以上の処理により、前記第
六実施例が実現できる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、補助弁を備えたエンジ
ン制御装置において、該制御装置の制御指令により補助
弁を操作してエンジンの複数の制御機能を実現できるの
で、補助弁の利用効率を上げることができる。また、エ
ンジンの吸入空気量を応答性良く制御できることから、
他の出力制御装置と組み合わせをすることなく、かつ、
構成部品が少なく、簡易な制御手段によって、エンジン
の繊細な出力制御が実行できる。このためエンジン制御
装置の信頼性、及び、価格を低減し、かつ、燃費や運転
性などに関わるエンジン性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助弁を用いて複数の機能を実施可能
としたエンジン制御装置の構成図。
【図2】エンジン制御装置の具体的な構成図。
【図3】異なるタイミングで複数の機能を実施可能とし
たエンジン制御装置の構成図。
【図4】本発明の制御装置の構成要素を示したシステム
構成図。
【図5】本発明のエンジンのトラクション制御を行うた
めのブロック図。
【図6】図5に示した機能をマイクロコンピュータ等を
用いて行うフローチャート。
【図7】図6で示したトラクション制御の変更部分を示
したフローチャート。
【図8】図5の機能を実行した場合の作用状態を示すチ
ャート図。
【図9】本発明のエンジン出力制御装置のスロットル弁
部の吸入空気量と、回転数、吸気管の各容積、及び、排
気量との関係を示す説明図。
【図10】本発明のエンジン出力制御装置の補助弁の通
過空気量と、回転数、吸気管の各容積、及び、排気量と
の関係を示す説明図。
【図11】本発明の補助弁の制御と従来のスロットル弁
による制御との比較を示すチャート図。
【図12】本発明のスワール生成以外の機能として自動
変速機の過負荷防止制御を行う制御装置の構成図。
【図13】図12に示した機能をマイクロコンピュータ
等を用いて行うフローチャート。
【図14】A/T過負荷防止制御を行わないエンジンの
各検出部の値の変化を示すチャート図。
【図15】スロットル弁を用いてA/T過負荷防止制御
を行ったエンジンの各検出部の値の変化を示すチャート
図。
【図16】本発明の補助弁を用いてA/T過負荷防止制
御を行ったエンジンの各検出部の値の変化を示すチャー
ト図。
【図17】本発明のスワール生成以外の機能として加速
補助制御を行う制御装置の構成図。
【図18】図17に示した機能をマイクロコンピュータ
等を用いて行うフローチャート。
【図19】図17に示した機能を実行した場合の本発明
と従来例との作用を比較したチャート図。
【図20】補助弁を用いて少なくとも2つの異なる機能
を実施可能な制御装置の構成図。
【図21】図20に示した制御装置の機能選択手段をマ
イクロコンピュータ等を用いて行うフローチャート。
【図22】図21の機能選択のためのプログラムを具体
的に示したフローチャート。
【図23】補助弁を用いて少なくとも2つの異なる機能
を実施可能な制御装置の構成図。
【図24】図23に示した制御装置をマイクロコンピュ
ータ等を用いて行うフローチャート。
【符号の説明】
1…吸気マニホールド、2…主通路、3…別通路、4…
スロットル弁、5…補助弁、6…燃料噴射装置、7…吸
気弁、8…アクチュエータ、9…制御装置、10…セン
サ、11…制御の第一の機能、12…制御の第二の機
能、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 29/00 C 29/02 311 A 43/00 301 K U 45/00 301 J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気通路に主通路と、別通路
    とを備えると共に、該別通路の空気の流れを制御するた
    めの補助弁を備えた自動車用エンジンの制御装置におい
    て、前記補助弁を制御する制御装置が、燃焼改善を実行
    する第一の機能と、前記機能以外の少なくとも1つの第
    二の機能を備えたことを特徴とする自動車用エンジン制
    御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの吸気通路に主通路と、別通路
    とを備えると共に、該別通路の空気の流れを制御するた
    めの補助弁と、該補助弁を動かすためのアクチュエータ
    と、センサからの入力信号に基づいてアクチュエータに
    信号を出力する制御装置を備えた自動車用エンジン制御
    装置において、前記補助弁を制御する制御装置が、条件
    に応じてスワールを生成させる第一の機能と、前記スワ
    ール生成機能以外の少なくとも1つの第二の機能を備え
    たことを特徴とする自動車用エンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置が、水温センサ、エンジン
    回転数、燃料噴射幅等の入力信号に応じて空気過剰領域
    におけるリーン限界を伸ばすべくスワールを生成させる
    第一の機能と、冷却水温の低温等に基づく燃焼低下状態
    を改善すると共にHCを低減するべくスワールを生成さ
    せる第二の機能を備えたことを特徴とする請求項1又は
    2記載の自動車用エンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置が第二の機能として、エン
    ジンの出力を抑さえ、タイヤの空転を抑えるトラクショ
    ン制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の自動車用エンジン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置が第二の機能として、エン
    ジンの出力を抑さえるA/T過負荷防止制御手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用
    エンジン制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置が第二の機能として、アク
    セルペダルの急踏み込み時に応答良くエンジンの出力を
    上げるための加速補助制御手段を備えていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の自動車用エンジン制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御装置が、前記少なくとも二つの
    機能の内、一つ或いは複数の機能を選択して実施するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の自動車エンジン制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御装置が、前記少なくとも二つの
    機能の実施に優先順位を設け、該機能のうち一つ或いは
    複数の機能を選択して実施することを特徴とする請求項
    1又は2記載の自動車エンジン制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置が、入力された信号に基づ
    いて前記少なくとも二つの第二機能の実施を決定するた
    めの機能選択手段を備えたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の自動車エンジン制御装置。
  10. 【請求項10】 前記制御装置が、前記少なくとも二つ
    の機能を状況に応じて選択を行い、かつ、演算を行って
    前記少なくとも二つの機能の補助弁の位置の各々の値を
    求め、該値の内、一つの値、複数の値、或いは、複数の
    値の範囲内の任意の値のいずれかを選択する機能選択手
    段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動
    車エンジン制御装置。
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