JP3358113B2 - プログラマブルコントローラ用プログラムの作成装置 - Google Patents

プログラマブルコントローラ用プログラムの作成装置

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JP3358113B2 JP21259493A JP21259493A JP3358113B2 JP 3358113 B2 JP3358113 B2 JP 3358113B2 JP 21259493 A JP21259493 A JP 21259493A JP 21259493 A JP21259493 A JP 21259493A JP 3358113 B2 JP3358113 B2 JP 3358113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプログラマブルコントロ
ーラ用プログラムの作成装置、特にステージ式プログラ
ムの表示に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルコントローラには各種の
制御方式があるが、例えば特公平1−50923号公報
に開示されている制御方式はステージ式と呼ばれる制御
方式であり、1個又は複数個の被制御単位をステージと
し、このステージを複数個組み合わせて全体の制御シス
テムを構築している。図8は上述のステージ式を採用し
た従来のプログラマブルコントローラ(以下PCとい
う)用プログラムの作成装置の表示装置に表示されたユ
ーザープログラムの図である。各ステージSGには図示
のようにタイマT、カウンタC、次のステージへの移行
条件等が含まれており、また、ステージSG相互の関係
も分かるように表示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなPC用プ
ログラムの作成装置では、各ステージに含まれる制御の
詳細を表示しているため、ユーザープログラムの全体か
らみると、ごく一部しか表示することができず、ユーザ
ープログラムの全体を把握しようとする時には適当でな
かった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、ユーザープログラムの全体の
相互の関係を表示できるようにしたPC用プログラムの
作成装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPC用プロ
グラムの作成装置(請求項1)は、ステージ番号が特定
されたステージ命令、該ステージ命令に含まれ、少なく
とも移行先のステージ番号が特定された移行命令等から
なるユーザープログラムが格納される第1の記憶手段
と、第1の記憶手段からユーザープログラムを順次読み
出して、それがステージ命令である場合にはその度にそ
のステージ番号を抽出し、また、移行命令の場合には移
行元のステージ番号とそれに対する移行先のステージ番
号とを抽出し、各ステージ命令についてステージ番号及
び移行条件の有無からなるステージ流れ図を作成する演
算手段と、そのステージ流れ図を表示する表示装置とを
有する。本発明に係るPC用プログラムの作成装置(請
求項2)は、上記の装置において、ステージ番号に対応
して設けられ、ステージ命令を実行するか否かを規定す
るステ−ジフラグが格納される第2の記憶手段と、ステ
ージ流れ図において表示されているステージ番号のアド
レスが格納される第3の記憶手段とを有し、第2の記憶
手段及び第3の記憶手段に格納されたデータに基いて、
ステージ流れ図の実行中のステージ命令のステージ番号
を識別表示する。
【0006】
【作用】本発明(請求項1)においては、記憶手段から
ユーザープログラムを順次読み出され、それがステージ
命令である場合にはその度にそのステージ番号が抽出さ
れ、また、移行命令の場合には移行元のステージ番号と
それに対する移行先のステージ番号とが抽出され、各ス
テージ命令についてステージ番号及び移行条件の有無か
らなるステージ流れ図が作成される。従って、ステージ
命令がステージ番号及び移行条件の有無のみで表示さ
れ、ステージ命令の詳細な内容は表示されないので、ユ
ーザープログラムの全体を表示することができる。ま
た、本発明(請求項2)においては、ステージフラグ
と、表示画面に表示されているステージ番号のアドレス
とに基いて、実行中のステージ命令のステージ番号が識
別表示される。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るPC用プログ
ラムの作成装置の構成を示すブロック図である。図にお
いて、10はCPU、11はCPU10の演算処理を司
るシステムプログラムが格納されたメモリ、12はユー
ザープログラムが格納されるRAM、13は入出力ーデ
ータ及びステージフラグが格納されるRAMであり、1
4は後述する各種テーブルが格納されるRAMである。
15は画像信号が格納されるRAMで、16は表示装置
用コントローラ(以下コントローラという)であり、1
7は表示装置である。18はプリンタであり、19はキ
ーボードである。
【0008】図2はRAM14に格納される各種テーブ
ルの説明図である。図に置いて、テーブルA20にはス
テージ命令がユーザープログラムに現れる順序に従って
そのステージ番号が格納される。テーブルB21には移
行元のステージ番号、及び移行先のステージ番号をテー
ブルCに格納する際のアドレスが格納される。テーブル
C22にはそのアドレスにより特定された領域に移行先
のステージ番号が格納される。これらのテーブルの詳細
については図3のフローチャートの説明の際に説明す
る。
【0009】図3は図1の装置の動作を示すフローチャ
ートである。CPU10はRAM12に格納されている
ユーザープログラムを読み出し(S1)、それがステー
ジ命令であるかどうかを判断する(S2)。ステージ命
令であると判断された場合は図2のテーブルA20にそ
のステージ番号を登録する(S3)。ステージ命令では
ないと判断された場合には、それが移行命令であるどう
かを判断する(S4)。それが移行命令であると判断さ
れた場合には、移行命令が帰属しているステージ番号
(移行元のステージ番号)を図2のテーブルB21に登
録し、移行先のステージ番号を登録する領域のアドレス
を登録する。更に、テーブルC22のそのアドレスで特
定された領域に移行先のステージ番号を登録する(S
5)。
【0010】図4はステージ式の一例を示した図であ
る。図示の例の場合には、テーブルA20に図2に示す
ようにステージ番号S001、S002、S003が登
録される。テーブルB21には移行元のステージ番号と
移行先ステージを示すテーブルアドレス(テーブルCの
アドレス)が登録される為、移行元のステージ番号S0
01(a)及び移行先のステージ番号が登録される領域
のアドレスA0000(b)と、移行元のステージ番号
S002(a)及び移行先のステージ番号が登録される
領域のアドレスA0002(b)とが登録される。そし
て、テーブルC22のアドレスA0000にステージ番
号S002、その次のアドレスA0001はS010が
登録される。更に、アドレスA0002には移行先のス
テージ番号S003が登録される。
【0011】次に、ユーザープログラムの全てについて
の処理が終了したかどうかについて判断し(S6)、ま
だ全命令についての処理がなされていないと判断された
場合には上述の処理(S1〜S5)を繰り返す。ユーザ
ープログラムの全てについて上述の処理が終了した場合
には、次に、テーブルA20、テーブルB21及びテー
ブルC22に登録されたデータに基づいてステ−ジ流れ
図を作成し(S7)、それをRAM15に格納する(S
8)。以上のようにして画像信号が生成され、コントロ
ーラ16はその画像信号に基づいて表示装置17に流れ
図を表示させる。
【0012】図5は上述のようにして作成されたステー
ジ流れ図の例である。図示のように、ステージ命令はス
テージ番号及び移行条件の有無のみだけで表示されてお
り、ステージ命令内の各命令が省略され、PC全体の制
御状態を示したステージ流れ図を得ることができる。
【0013】図6は図5のステージ流れ図において実行
中のステージ命令を識別表示するためのモニタテーブル
の例を示した図であり、例えばRAM14に格納され
る。このモニタテーブル24は、上述のステージ流れ図
を作成する処理(S7)の際に、図5において表示され
たステージ番号とその画面上の位置を示す行列とを登録
することにより作成される。
【0014】図7はRAM13に登録されるステージフ
ラグを示した図である。このステージフラグは各ステー
ジに対応して設けられ、フラグがセットされたステージ
のみが実行される。従って、図3のフローチャートの処
理(S7)おいて、図6及び図7のモニタテーブル及び
ステージフラグを参照することにより、図5に表示され
ているステージ番号の内、実行中のステージ命令のステ
ージ番号を識別表示することができる。図5の例におい
てはステージS0003が実行中であることが表示され
ている。このようにしてユーザープログラムの全体が表
示されるとともに、どのステージが駆動されているかを
把握することができる。
【0015】なお、上述の実施例においては、ステージ
の相互の関係だけが表示されており、ステージの制御内
容が表示されていないが、例えばカーソルにより図5の
流れ図のステージSGを特定し、適当なキー操作を行う
ことにより、図4のようにそのステージSGのプログラ
ムを読み出してその詳細を表示させることもできる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各ステー
ジ命令についてステージ番号及び移行条件の有無からな
るステージ流れ図を表示するようにし、或いはそれに加
えて、実行中のステージ命令のステージ番号を識別表示
するようにしたので、ユーザープログラムの全体を表示
することができ、デバック効率の向上が図られており、
また、システム全体の状態を容易に把握することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るPC用プログラ
ムの作成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM14に格納される各種テーブルの
説明図である。
【図3】図1の装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】ステージ式の一例を示した図である。
【図5】上述の実施例により作成されたステージ式流れ
図の例を示した図である。
【図6】図5のステージ式流れ図において実行中のステ
ージ命令を識別表示するためのモニターテブルの例を示
した図である。
【図7】各ステージに対応して設定されるステージフラ
グを示した図である。
【図8】従来のステージ式の例を示した図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージ番号が特定されたステージ命
    令、該ステージ命令に含まれ、移行先のステージ番号が
    特定された移行命令等からなるユーザープログラムが格
    納される記憶手段と、 前記記憶手段からユーザープログラムを順次読み出し
    て、それがステージ命令である場合にはその度にそのス
    テージ番号を抽出し、また、移行命令の場合には移行元
    のステージ番号とそれに対する移行先のステージ番号と
    を抽出し、各ステージ命令についてステージ番号及び移
    行条件の有無からなるステージ流れ図を作成する演算手
    段と、 前記ステージ流れ図を表示する表示装置とを有すること
    を特徴とするプログラマブルコントローラ用プログラム
    の作成装置。
  2. 【請求項2】 ステージ番号に対応して設けられ、ステ
    ージ命令を実行するか否かを規定するステ−ジフラグが
    格納される第2の記憶手段と、前記ステージ流れ図にお
    いて表示されているステージ番号のアドレスが格納され
    る第3の記憶手段とを有し、前記第2の記憶手段及び前
    記第3の記憶手段に格納されたデータに基いて、前記ス
    テージ流れ図の実行中のステージ命令のステージ番号を
    識別表示することを特徴とする請求項1記載のプログラ
    マブルコントローラ用プログラムの作成装置。
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