JP3356625B2 - マルチメディア用配線器具 - Google Patents

マルチメディア用配線器具

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JP3356625B2
JP3356625B2 JP16495896A JP16495896A JP3356625B2 JP 3356625 B2 JP3356625 B2 JP 3356625B2 JP 16495896 A JP16495896 A JP 16495896A JP 16495896 A JP16495896 A JP 16495896A JP 3356625 B2 JP3356625 B2 JP 3356625B2
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信治 盛野
嘉浩 谷川
勲 島田
晶文 森本
定昭 近藤
光治 池田
公威 奥川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定位置に固定され
て情報伝送線が接続されるベースユニットと、各種デー
タを情報伝送線を介して伝送するように構成した内部回
路を備えベースユニットに対して着脱自在に結合される
機能ユニットとを備えたマルチメディア用配線器具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭内やオフィス内などの室内空
間において、通信、機器制御、防災・防犯などの目的
で、テキスト、画像、音声などの各種の情報を伝送する
ことが必要になってきており、いわゆるマルチメディア
化が進んできている。たとえば、無線式のローカルエリ
アネットワーク(以下、無線LANという)、パーソナ
ルハンディホンシステム(以下、PHSという)、ホー
ムバスシステム(以下、HBSという)などの情報伝送
システムが構築され、これらの情報伝送システムでは、
無線式の情報端末器、PHSの電話端末器、機器制御用
のリモコン発信器などとの間に電波や光による無線式の
伝送路を形成するとともに無線式の伝送路と有線式の伝
送路との間で中継する機能や、防災・防犯、機器制御な
どのために各種センサを有線式の伝送路に接続する機能
などが要求される。すなわち、配線設備もこのようなマ
ルチメディア化に対応できるものが要求されつつある。
【0003】ところで、LAN、PHS、HBS、その
他の情報伝送システムにおいて、情報端末器、電話端末
器、リモコン発振器、被制御機器、各種センサなどをど
こに配置するかは室内のレイアウトなどに応じて決定さ
れるから、上述した各種機能を有して有線式の伝送路に
接続される装置(以下では、この種の装置の総称として
情報配線器具という)は、室内のレイアウトなどが決定
されてから配置するのが望ましい。しかしながら、有線
式の伝送路は天井内や壁内などに配線するのが普通であ
るから、建物の施工後に各種情報配線器具の配置に応じ
て天井内や壁内に配置した伝送路を引き回すのは手間が
かかるという問題がある。
【0004】そこで、情報配線器具を、上述した各種機
能に共通な情報伝送線との接続機能を有したベースユニ
ットと、ベースユニットに対して着脱自在に結合され各
種の情報伝送機能をそれぞれ備えた機能ユニットとによ
り構成することを先に提案している。この構成では、造
営物の施工時に、造営物に情報伝送線を先行配線すると
ともに、造営面に少なくとも一部が露出するようにベー
スユニットを適宜配置で造営物に固定し、かつベースユ
ニットに情報伝送線をあらかじめ接続しておくのであ
り、ベースユニットを設置している各場所で必要な機能
を有する機能ユニットを適宜のベースユニットに結合す
ればよいのである。
【0005】上述した構成の採用によって、先行配線に
より情報伝送線を天井内や壁内に隠して見栄えよく配線
施工することができ、しかも造営物の施工後に情報伝送
線を隠すような配線施工を行なう場合よりも配線施工が
容易になる。さらに、ベースユニットを適宜に設置して
おき、後から所要機能の機能ユニットを結合すればよい
から、各種機能を設ける場所の変更などが容易になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に定位置に固定したベースユニットに対して機能ユニッ
トを着脱する構成では、機能ユニットをベースユニット
に対して電気的に接続するとともに機械的に結合するこ
とが必要である。電気的な接続には結線作業を不要とす
るためにコネクタを用いる。ここに、定位置に固定され
ているベースユニットに対して機能ユニットを結合する
から、ベースユニットに対して機能ユニットの位置を調
節することで、コネクタの位置合わせを行なければなら
ない。
【0007】コネクタは一方が差し込み側(プラグ)と
なり他方が受け側(レセプタクル)となるものであっ
て、レセプタクルに設けた差込み孔にプラグを挿入する
ことによってレセプタクルとプラグとを電気的に接続す
るものが一般的である。また、コネクタは一般に方向性
を有しており、プラグとレセプタクルとが特定の位置関
係にならなければ互いに結合することはできない。
【0008】しかしながら、ベースユニットと機能ユニ
ットとの対向面に対してコネクタは小さいものであるか
ら、レセプタクルとプラグとが互いに結合可能な位置に
位置しているか否かを確認するのは難しく、機能ユニッ
トをベースユニットに結合する作業に手間取っているの
が現状である。本発明は上記事由に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、機能ユニットをベースユニットに
対して電気的に接続する作業を容易にしたマルチメディ
ア用配線器具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、情報
伝送線に接続されるレセプタクルを備えレセプタクルを
取付面に望ませる形で取付面の定位置に配置されるベー
スユニットと、レセプタクルに電気的に接続可能であっ
てレセプタクルに対して取付面と直交する方向に着脱さ
れるプラグを備え情報伝送線を介して他装置との間で情
報を授受するように構成された内部回路をプラグに接続
した機能ユニットとからなり、ベースユニットおよび機
能ユニットはレセプタクルとプラグとが電気的に接続さ
れた状態でベースユニットと機能ユニットとを機械的に
結合する結合手段を備え、ベースユニットと機能ユニッ
トとの対向面の一方にはレセプタクルとプラグとの接続
部位を囲む円筒状の案内壁が形成され、他方には案内壁
に嵌合して案内壁の中で回動自在となる嵌合突部が形成
され、プラグの周囲には案内壁に嵌合突部の一部が係合
した状態でレセプタクルの周囲に当接可能となるように
突出寸法が設定されかつ断面非円形に形成されたガイド
片が突設され、レセプタクルの周囲にはプラグがレセプ
タクルに接続される位置でガイド片に嵌合するガイド溝
が形成されているものである。
【0010】この構成によれば、ガイド片とガイド溝と
の嵌合によってレセプタクルとプラグとの位置合わせが
なされ、かつ円筒状の案内壁の中に嵌合突部の一部を挿
入した状態でガイド片がレセプタクルの周囲に当接する
から、ガイド片とガイド溝とが嵌合していない状態でも
案内壁に嵌合突部の一部を係合させた状態でベースユニ
ットに対して機能ユニットが回転可能になる。つまり、
ベースユニットは機能ユニットに対して位置規制される
ことによって回転のみが許され、かつ回転中のいずれか
の位置ではガイド片がガイド溝に嵌合することになる。
案内壁と嵌合突部とは直径が比較的大きいから、目視す
ることなく容易に係合させることができ、さらに案内壁
と嵌合突部とが係合した状態では、位置規制された状態
で回転させるだけでガイド片をガイド溝に嵌合させるこ
とができるから、目視は不要である。結局、レセプタク
ルにプラグを接続するに際して目視が不要であって、機
能ユニットをベースユニットに電気的に接続する作業が
容易になるのである。しかも、ガイド片はプラグの周囲
に形成され、案内壁に嵌合突部が係合した状態でガイド
片がレセプタクルの周囲に当接するから、プラグがベー
スユニットに直接当接することはなく、プラグがガイド
片に保護される形となってプラグの損傷を防止すること
ができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ガイド片およびガイド溝が略U形であることを特徴
とする。請求項3の発明は、請求項1の発明において、
ガイド片およびガイド溝が略D形であることを特徴とす
る。請求項2、3は望ましい実施態様である。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記結合手段を備えるホルダと、ホルダに対して案
内壁の中心線を中心として回動する回動台とを機能ユニ
ットに設け、上記プラグおよび上記ガイド片を回動台に
設けたことを特徴とする。この構成では、結合手段とは
独立して電気的接続が可能になるのであって、電気的接
続を行なった後に回動台に対してホルダを回転させるこ
とにより機械的結合を行なうようにすればよい。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、上記結合手段が、機能ユニットにおけるベースユニ
ットとの対向面に突設された先端略L字形の複数個のフ
ックと、ベースユニットにおける機能ユニットとの対向
面に形成され各フックがそれぞれ係合する複数個の結合
孔とからなり、結合孔は案内壁の中心線を中心とする弧
状に形成されていて一端部はフックが挿入される広幅に
形成され他端部はフックが係合する狭幅に形成されてい
ることを特徴とする。
【0014】この構成は望ましい実施態様である。請求
項6の発明は、請求項5の発明において、ベースユニッ
トの内部であって各結合孔の周囲にはフックが結合孔に
おける上記他端部に導入されたときにフックに接触する
接続板が配置され、フックと接続板とは導電材料により
形成されていて接続板は電源線に接続されていることを
特徴とする。
【0015】この構成は、フックと結合孔とにより結合
手段を構成したものであって、結合手段が回転を伴って
ベースユニットに機能ユニットを結合するから、回動台
を備える請求項5の発明の構成を採用することによっ
て、プラグとレセプタクルとによる電気的接続の後にフ
ックと結合孔とによる機械的結合を行なうことができ
る。しかも、結合孔の周囲に配置された接続板とフック
とを電気的にも接続し、接続板を電源線に接続している
から、機能ユニットへの電源供給にはフックを用いるこ
とが可能になる。
【0016】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、上記機能ユニットが、内部回路を備えたユニット本
体と、結合手段、プラグ、ガイド片を備える接続用アダ
プタとを着脱自在に結合することにより構成され、プラ
グに接続線を介して接続されたコネクタを介して内部回
路とプラグとが接続されていることを特徴とする。この
構成によれば、内部回路を収めたユニット本体と、ベー
スユニットへの電気的接続および機械的結合を引き受け
る接続用アダプタとにより機能ユニットを構成している
から、各種のユニット本体に対して接続用アダプタを共
用することができる。つまり、部品の共用化による製造
コストや在庫コストの低減を図ることができる。
【0017】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、案内壁が機能ユニットに設けられていることを特徴
とする。この構成は望ましい実施態様である。請求項9
の発明は、請求項1の発明において、案内壁が上記取付
面よりも凹没する形でベースユニットに形成されている
ことを特徴とする。
【0018】この構成によれば、機能ユニットの一部が
取付面に挿入されることになり、結果的に取付面からの
機能ユニットの突出量を小さくすることができる。請求
項10の発明は、請求項1の発明において、ベースユニ
ットが、取付面に固定される円筒状の取付体と、取付体
の中心線方向に移動自在であって嵌合突部を有した接続
体と、接続体の少なくとも一部を取付体から突出させる
ようにばね付勢する押圧ばねとを備え、レセプタクルお
よびガイド溝は接続体に形成され、機能ユニットは取付
体に挿入可能な円筒状に形成されていることを特徴とす
るものである。
【0019】この構成によれば、機能ユニットをベース
ユニットに接続する際には接続体を取付体から突出させ
て接続を容易にすることができ、機能ユニットをベース
ユニットに結合した後には機能ユニットの一部を取付体
に押し込んで取付面からの突出量を少なくすることが可
能である。請求項11の発明は、請求項10の発明にお
いて、上記取付体がレセプタクルに電気的に接続される
端子台を備え、レセプタクルと端子台とはカールコード
を介して接続されていることを特徴とする。
【0020】この構成によれば、機能ユニットを接続台
に結合して接続台を取付体の中心線方向に移動させる際
に、端子台とレセプタクルとの間の電線が弛むことがな
く、取付体に対して接続台を移動可能とする形で電気的
に接続することができるのである。請求項12の発明
は、請求項10の発明において、上記取付体の内側面に
は接続体の一部に当接して取付体からの接続体の突出量
を規制するストッパ突部が形成され、機能ユニットの外
側面には取付体に挿入された後にストッパ突部に係止さ
れて機能ユニットの一部を取付体内に挿入した形に保持
するストッパ突起が設けられて成ることを特徴とする。
【0021】この構成では、ストッパ突部にストッパ突
起が係止されることによって、機能ユニットを取付体に
挿入した形に保持することができ、機能ユニットの取付
面からの突出量を小さくすることができる。請求項13
の発明は、請求項5の発明において、機能ユニットには
ベースユニットとの対向面に進退自在に突出するロック
ピンが設けられ、ベースユニットにはフックの先端部が
結合孔の狭幅の端部に導入されたときにロックピンが係
合することによって機能ユニットのベースユニットに対
する回転を禁止するロック用孔が形成されて成ることを
特徴とする。
【0022】この構成では、ロックピンとロック用孔と
の係合により機能ユニットのベースユニットに対する回
転が禁止されるから、ベースユニットと機能ユニットと
が結合された状態で機能ユニットをベースユニットに対
して回転させることができなくなり、フックと結合孔と
の係合状態が解除できなくなる。つまり、振動や衝撃に
対して機能ユニットがベースユニットから容易に外れな
くなるのである。
【0023】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、押操作によりロックピンを機能ユニット側に引
き込んで機能ユニットをベースユニットに対して回転可
能とするロック解除釦を設けたことを特徴とする。この
構成によればロック解除釦を押操作すればロックピンと
ロック用孔との係合状態を解除して機能ユニットをベー
スユニットに対して回転させることが可能になるのであ
り、機能ユニットの交換や保守点検が容易になる。
【0024】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、ロック解除釦の押操作を禁止する位置と押操作
を許可する位置とが選択可能な施錠手段を備えることを
特徴とする。この構成によれば、ロック解除釦の押操作
を禁止することができるから、意図的に外さないかぎり
ロックピンとロック用孔との係合状態を解除することが
できなくなる。つまり、不用意に外されることがなくな
るのである。とくに、施錠手段として何らかの鍵を持つ
構成を採用すれば、鍵を持たない者は機能ユニットを外
すことができなくなり、機能ユニットの盗難などを防止
することができる。
【0025】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、ロックピンが移動方向に直交する引き戻しピン
を備え、ロック解除釦が引き戻しピンに当接してロック
解除釦の押操作による移動をロックピンが機能ユニット
側に引き込まれる向きの移動に変換する傾斜面を備え、
施錠手段が引き戻しピンに係合して引き戻しピンの移動
を禁止する位置と引き戻しピンとの係合を解除する位置
との間でスライド自在な施錠ボルトと、回転移動を施錠
ボルトのスライド移動に変換する施錠ピンとからなるこ
とを特徴とする。
【0026】この構成は望ましい実施態様である。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)本発明は、基本的に、図1に示すよう
に、ベースユニット10と機能ユニット20とを着脱自
在に結合するものであり、ベースユニット10と機能ユ
ニット20とは機械的に結合されるとともに、電気的に
も接続される。機械的な結合手段には各種の構造を採用
することができ、たとえば電気的な接続状態が達成され
た後にねじのような固定具を用いる構造を採用し得る
が、本実施形態では機能ユニット20に突設したフック
21を、ベースユニット10に設けた結合孔11に挿入
して係合させる構成を採用している。また、電気的な接
続手段としてはモジュラジャック型のレセプタクル12
と、モジュラプラグ型のプラグ22とを用いている。ベ
ースユニット10は壁や天井などに取り付けて使用する
ものであるが、室内の天井に取り付けることが多いか
ら、以下ではベースユニット10と機能ユニット20と
を結合したときの、ベースユニット10側を上側と規定
する。
【0028】ベースユニット10は、図2ないし図6に
示すように、基板プレート13の上面に固定板14を固
定ねじ16によって結合し、基板プレート13の下面側
に装着される化粧カバー15を設けて形成されている。
化粧カバー15は基板プレート13の中央部を円形状に
露出させる部位を除いて基板プレート13の下面と側面
全周とを覆う形状に形成されている。この化粧カバー1
5は上縁に係止爪15aを有し、係止爪15aを固定板
14の周部に係止させることによって基板プレート13
に着脱可能に結合される。
【0029】基板プレート13は、略コ字形の収納溝1
3aを有し、収納溝13aの定位置には導電金属よりな
る接続板31a,31b,31cが収納固定されてい
る。接続板31a,31bは電源用であり、接続板31
cは接地用として設けられている。また、電源用の接続
板31a,31bにはそれぞれ1つの端子片32a,3
2bが連続一体に設けられ、接地用の接続板31cには
2つの端子片32c,32dが連続一体に設けられてい
る。基板プレート13において各接続板31a〜31c
に対応する部位には、上下に貫通する結合孔11が形成
され、各結合孔11は共通の中心を持つ円周の一部とな
る弧状に形成され、かつ一端部の幅が他の部分よりも広
くなる形状に形成されている。図示例では各結合孔11
は1つの円周上に形成されているが、中心を共通にした
円周上であれば各結合孔11は直径の異なる円周上に形
成してもよい。
【0030】基板プレート13および固定板14には上
下に貫通する一対のボックス取付孔18aと一対のカバ
ー取付孔18bとが形成されている。ボックス取付孔1
8aは埋込型の配線器具用に用いるスイッチボックスの
規格に適合する間隔で形成された弧状の長孔であり、カ
バー取付孔18bは両ボックス取付孔18aの中心間を
結ぶ直線に直交する直線上に形成された弧状の長孔であ
る。ボックス取付孔18aやカバー取付孔18bを弧状
の長孔としているのは、長孔の長さの範囲内で取付方向
を調節することができるようにするためである。ボック
ス取付孔18aおよびカバー取付孔18bは化粧カバー
15により覆われると下方からは見えなくなる。つま
り、化粧カバー15を外した状態でボックス取付孔18
aやカバー取付孔18bに挿入されるねじを用いること
によってベースユニット10を天井面等の施工面に固定
した後、基板プレート13および固定板14に対して化
粧カバー15を取り付けるとベースプレート10の固定
用に用いたねじの頭部を隠すことができるのである。
【0031】ところで、基板プレート13にはモジュラ
ジャックよりなるレセプタクル12と、上述した接続板
31a〜31cに電気的に接続される端子ブロック30
が固定される。レセプタクル12についてはとくに詳し
くは説明しないが、基本的には図7に示すように、プラ
グ側の接触子に弾接するコンタクト41と圧接端子型の
端子片42とを保持する端子基台43をボディ44に固
定し、端子片42に情報伝送線45aを接続するための
固定具46およびレバー47を設けているものである。
つまり、固定具46に情報伝送線45aを保持した状態
で、レバー47の操作により固定具46を端子基台43
に近づけると情報伝送線45aが端子片42に圧接され
るように、レバー47の回動を固定具46の直進移動に
変換する機構を構成してある。
【0032】レセプタクル12の下端側の両側面には、
図8に示すように、上部側を下部側よりも広幅にする段
部12aが形成され、段部12aよりも下方には弾性片
12bが形成されている。弾性片12bはレセプタクル
12のボディ44の両側面に直交する方向に可撓性を有
し、弾性片12bの先端部はボディ44の側面から突出
する形状になっている。したがって、基板プレート13
の上面中央部に形成した保持溝13bにレセプタクル1
2の下端部を挿入し(図6における保持溝13bの左右
幅はレセプタクル12の左右幅にほぼ等しく設定され
る)、図8に示すように、基板プレート14の下壁にレ
セプタクル12の下面を当接させるとともに、保持溝1
3bの両側面に形成した係止片13cを上述した段部1
2aと弾性片12bとの間に挟持すれば、レセプタクル
12を基板プレート13に固定することができる。ここ
で、レセプタクル12の下面にはプラグ22を挿入する
ためのプラグ挿入口12cが開口し、基板プレート13
の中央部に形成した挿入窓13dにプラグ挿入口12c
が一致するように、レセプタクル12の基板プレート1
3に対する位置決めがなされる。この位置決めには、レ
セプタクル12の一面を固定板14に当接させ、保持溝
13bの中に設けた固定爪13eによりレセプタクル1
2を係止すればよい。
【0033】基板プレート13の下面には略U字形に形
成されたガイド溝17が開口する。ガイド溝17はU字
の弧状部分が非連続となる形状に形成され、上述したプ
ラグ挿入口12cがU字の開放端間を結ぶ直線よりも内
側に位置するようにプラグ挿入口12cとガイド溝17
との位置関係が設定される。つまり、ガイド溝17によ
り囲まれる空間内にプラグ挿入口12cが形成される。
【0034】端子ブロック30は鎖錠ばねのばね力を用
いて外部電線を鎖錠保持するいわゆる速結端子型の端子
部を絶縁材料である合成樹脂の容器33に納装したもの
であり、基板プレート13に対して2個固定されてい
る。各端子ブロック30は基板プレート13と固定板1
4との間に一部が挟持されることによって定位置に固定
される。外部電線を容器33に導入するための一対の電
線挿入口34が容器33に開口するとともに、鎖錠保持
の状態を解除して外部電線を引き抜くことができるよう
に設け解除釦を操作するための解除窓35が容器33に
開口する。容器33の内部に納装される端子部の構造は
周知のものであるからとくに詳しく説明しないが、簡単
に説明すると、帯状の導電板の一端部を略J字状に折曲
して鎖錠片を形成するとともに他端部を略Z字状に折曲
して接続片を形成した形状を有する鎖錠ばねと、鎖錠ば
ねとの間に外部電線を挟持する端子板とを備えるもので
あり、端子ブロック30より突出する端子を端子片32
a〜32dに当接させることで接続板31a〜31cに
電気的に接続されるようになっている。鎖錠片と接続片
とは導電板の厚み方向において同側に設けられ、端子板
に対し外部電線を弾性的に押し付ける機能を有し、かつ
鎖錠片が電線挿入口34から離れるに従って外部電線に
近付くように傾斜していることで、鎖錠片の先端縁が外
部電線に食い込んで外部電線を抜け止めするようになっ
ている。また、鎖錠片の近傍には解除釦が配置され、解
除窓35にマイナスドライバの先端部などを挿入し解除
釦を押すと鎖錠片が撓んで外部電線から離れるようにし
てある。各端子ブロック30には電線挿入口34が2個
ずつ設けられ、一方の端子ブロック30は端子片32
a,32bにそれぞれ接続されて電源用として用いら
れ、他方の端子ブロック30は端子片32c,32dに
接続されることによって接地用として用いられる。
【0035】機能ユニット20は、図9に示すように、
ユニット本体23と接続用アダプタ24とからなる。ユ
ニット本体23には、データを授受する機能を有した内
部回路が収納される。たとえば、無線式LANやPHS
ではアンテナおよびアンテナに付設される回路が内部回
路として収納される。また、HBSでは監視カメラや各
種センサなどがユニット本体23に設けられそれらの信
号を扱う回路が内部回路として設けられる。さらに、室
内間通信を行なったり各種の負荷を制御するためのワイ
ヤレス信号となる赤外線を授受するための光送受信部を
ユニット本体23に設け、その信号を扱う回路を内部回
路とする場合もある。機能ユニット23に設ける装置お
よび内部回路は、例示したものに限らず必要に応じて適
宜選択することができる。
【0036】接続用アダプタ24は、図10ないし図1
2に示すように、ユニット本体23に結合されるホルダ
25と、ホルダ25に対して回動自在に取り付けられる
回動台26とを備え、回動台26はねじりコイルばねよ
りなる復帰ばね27によってホルダ25に対して特定の
回転方向に付勢される。つまり、復帰ばね27は、一端
部がホルダ25に係止され他端部が回動台26に係止さ
れることによって、回動台26をホルダ25に対して付
勢する。ホルダ25は中央部に装着孔25aを有する円
筒状であって装着孔25aに回動台26が装着される。
挿着孔25aの上端縁には内鍔部25bが形成され、回
動台26の上端部に形成した段部26aを内鍔部25b
に係止することによって、ホルダ25に対して回動台2
6の上方への脱落が防止されている。また、回動台26
の周面には復帰ばね27を装着するための保持溝26b
が形成されている。また、装着孔25aの下端縁には係
止段部25cが形成され、係止段部25cに周部が係止
される抑え板28をホルダ25に対して接着ないし溶着
することによって、ホルダ25に対して回動台26が下
方に脱落しないようにしてある。また、図示していない
が、回動台26の回動範囲を規制する手段も設けられ
る。
【0037】上述したプラグ22は、回動台26に対し
て結合される。図13に示すように、回動台26には上
下に貫通した取付孔26cが開口し、取付孔26cの上
端縁には内向きに係止鍔片29bが突設される。また、
プラグ22の側面に設けた固定用凹溝22aに対して回
動台26に設けた係止突起29aを係合させる。プラグ
22には周知のように長手方向の中間部両側面に係止部
を備えたレバー22dが突設されているから、取付孔2
6cにプラグ22を挿入して係止鍔片29dにレバー2
2dの係止部を係止させるとともに、固定用凹溝22a
に係止突起29aを係合させれば、レバー22dが取付
孔26cの内周面に弾接することによって係止突起29
aと固定用凹溝22aとの係合状態が維持されて、プラ
グ22が回動体26に保持されることになる。
【0038】この状態において、プラグ22は一部を回
動台26の上面から突出させた形で回動台26に保持さ
れ、回動台26とともにホルダ25に対して回動する。
また、プラグ22には接続線22bを介してコネクタ2
2cが接続されており、ユニット本体23に設けた各種
機能の内部回路にコネクタ22cを介して接続される。
回動台26の上面にはプラグ22を囲む形で略U字形の
ガイド片52が突設される。ガイド片52は回動台26
の上面からの突出寸法がプラグ22の突出寸法とほぼ等
しいかプラグ22の突出寸法よりもやや大きく設定さ
れ、U字の弧状部分の中央に設けたスリットにより2分
されている。さらに、U字の開放端間を結ぶ平面よりも
プラグ22がガイド片52の内側に入るようにプラグ2
2とガイド片52との位置関係が設定される。このガイ
ド片52はベースユニット10に形成したガイド溝17
に嵌合するように寸法が形成され、ガイド溝17にガイ
ド片52が嵌合すると、プラグ22がプラグ挿入孔12
cに導入され、プラグ22がレセプタクル12に電気的
に接続されるように位置関係が設定されている。
【0039】フック21は装着孔25aの周囲の3箇所
に突設されており、各フック21は導電材料(銅)によ
り形成されている。3個のフック21はどのような位置
関係でもよいが、ここでは一つの円周上で不等間隔に配
列されている。また、各フック21の先端部は上記円周
の中心方向を向くように折曲されている。フック21の
下部はホルダ25において装着孔25aの周部に形成さ
れた貫通孔25fに挿通される。また、図14に示すよ
うに、フック21の下部であってホルダ25の下面側に
引き出された部位はホルダ25の下面に沿って折曲され
て接触片21aを形成している。ホルダ25の下面に
は、導電板よりなる3枚の端子板54が各一対の取付ね
じ55を用いて固定されている。各取付ねじ55は、図
11に示す固定孔56aと連結孔56bとにそれぞれ螺
合する。ここで、フック21に設けた接触片21aは、
端子板54に重ねられた状態で連結孔56bに螺合する
取付ねじ55によってホルダ25に固定され、このとき
端子板54とフック21とが電気的に接続されることに
なる。また、フック21に設けた接触片21aはホルダ
25の下面に設けた溝部25gに挿入されることによっ
て位置決めされている。上述した構成によって端子板5
4に内部回路からの電線を接続することにって、フック
21に対して内部回路を接続したことになる。
【0040】ホルダ25の上面の周部には全周に亙って
円筒状の案内壁53が突設される。案内壁53はホルダ
25の上面からの突出寸法がガイド片52よりも大きく
設定されている。また、ホルダ25の外周面には全周に
亙って取付鍔25dが突設され、取付鍔25dには上下
に貫通する取付孔25eが4箇所に形成される。したが
って、上面に開口窓を有するユニット本体23の内側か
ら開口窓に案内壁53を通すようにホルダ25をユニッ
ト本体23に装着した後、ガイド片52の取付鍔25d
に設けた取付孔25eを通るねじを用いてホルダ25を
ユニット本体23に結合することができるのである。こ
こにおいて、ユニット本体23は、内部回路を納装する
ために上下に分離可能になっているから、分離状態でホ
ルダ25を装着することができる。この構成を採用する
ことによって、ユニット本体23に設ける内部回路がど
のようなものであっても、接続用アダプタ24を共用す
ることができ、結果的に部材の共用化によって金型コス
トや在庫コストなどを低減することができる。
【0041】接続用アダプタ24にはロック装置60が
設けられる。ロック装置60は図11に示すように、ホ
ルダ25の下面周部に凹設された収納室25hに、ロッ
クピン61、ロック解除釦62、施錠ピン63、施錠ボ
ルト64などを収納して構成される。図15に示すよう
に、ロックピン61はロック用ばね65によって上向き
に付勢されており、ホルダ25に設けたピン孔(図示せ
ず)を通してホルダ25の上面に対して進退可能となる
ように配置されている。ロックピン61の下部にはロッ
クピン61の長手方向に直交する面内で左右に突出する
引き戻しピン61aが突設される。一方、ロック解除釦
62は、コイルスプリングよりなる復帰ばね66により
ホルダ25の外側方に向かって付勢され、一端部が収納
室25hから進退可能となるように配置されている。ロ
ック解除釦62の他端部は略コ字形であって、コ字の両
脚片の下面には先端に向かって上り傾斜する傾斜面62
aが形成され、この傾斜面62aは上記ロック用ばね6
5のばね力によって上述した引き戻しピン61aに当接
している。しかして、ロック解除釦62を収納室25h
に押し込むように操作すれば、傾斜面62aによって引
き戻しピン61aに下向きの力を作用させることにな
り、結果的にロックピン61がロック用ばね65のばね
力に抗して下方に移動することになる。つまり、ロック
ピン61をホルダ25の上面から後退させることができ
るのである。なお、ロック解除釦62には鍔部62bが
形成され復帰ばね66のばね座としての機能と、収納室
25hの内側面に当接することでロック解除釦62の収
納室25hからの脱落を防止する機能とに兼用されてい
る。
【0042】ところで、施錠ピン63は収納室25hに
おいてロック解除釦62とほぼ平行に配置された円柱状
の部材であって、中心線の回りに回動可能となるように
収納室25hに配置されている。施錠ピン63には鍔部
63aが形成され、この鍔部63aをばね座とする押さ
えばね67により収納室25hの内側に向かって付勢さ
れている。施錠ピン63の一端部は収納室25hから露
出しており、この露出部位にはマイナスドライバなどを
挿入することができるように溝63bが形成されてい
る。また、施錠ピン63の他端部には中心とは異なる部
位にスライドピン63cが突設されている。このスライ
ドピン63cは施錠ボルト64に設けた上下方向のスラ
イド溝64aに挿入される。施錠ボルト64は後述する
ように収納室25hの中で移動方向がホルダ25の下面
に沿う面内の一方向に記載されているから、施錠ピン6
3を回転させると、施錠ボルト64が収納室25hの中
で左右に移動することになる。
【0043】施錠ボルト64は移動方向の一端部に施錠
孔64bを有し、施錠孔64bはロックピン61に設け
た引き戻しピン61aの一端部が挿入可能な大きさに形
成されている。つまり、施錠ピン63の操作による施錠
ボルト64の移動範囲は、ロックピン61がホルダ25
から突出している状態(つまりロック解除釦62に押力
を作用させていない状態)で、引き戻しピン61aが施
錠孔64bに入る位置と、引き戻しピン61aが施錠孔
64bから出る位置との間に規定されている。施錠ボル
ト64の施錠孔64bに引き戻しピン61aが挿入され
た状態では、ロックピン61は上下に移動できないか
ら、ロックピン61がホルダ25の上面から突出した状
態で施錠されることになる。また、引き戻しピン61a
が施錠ボルト64の施錠孔64bから出ている状態で
は、ロック解除釦62の操作によってロックピン61を
下方に引き込んでホルダ25の上面から後退させること
ができるのである。
【0044】ホルダ25の下面には挿着孔25aの外周
側で端子板54を覆うとともにロック装置60を収納し
た収納室25hを覆うカバー板57が組立ねじ58によ
って固着される。組立ねじ58は3本用いられており、
カバー板57が収納室25hを覆うことによってロック
装置60を構成する各部材が収納室25hから脱落する
のが防止されるとともに、収納室25hとカバー板57
との間で施錠ボルト64の移動方向が規制されることに
なる。上述したロック装置60は、ベースユニット10
に機能ユニット20(接続用アダプタ24)を結合した
状態に保つ機能を有するものであって、ベースユニット
10の下面には、ロックピン61の上端部がホルダ25
から突出しているときにロックピン61に係合すること
によってベースユニット10に対する機能ユニットの回
転を禁止するロック用孔68が形成されている。ベース
ユニット10と機能ユニット20とを結合させる操作に
ついては後述する。
【0045】ところで、ベースユニット10を天井面の
ような施工面に取り付けるには、図16に示すように埋
込型の配線器具に用いるスイッチボックス70を用いる
ことができる。スイッチボックス70は、単位寸法の配
線器具を3個1列に並べて取り付けることができる取付
枠(JIS規格の大角形3個用の取付枠)を2個並設す
ることができるものを用いる。このサイズのスイッチボ
ックス70を用いると、スイッチボックス70の周囲が
ベースユニット10の外周に露出するから、スイッチボ
ックス70の露出部分を覆うために、スイッチボックス
70の開口面にはぬりしろカバー71が取着され、ぬり
しろカバー71に対してベースユニット10が固定され
る。ぬりしろカバー71を設けることによって、スイッ
チボックス70の開口面の中心位置にベースユニット1
0の中心位置を一致させた形でスイッチボックス70に
ベースユニット10を固定することができる。ぬりしろ
カバー71は、スイッチボックス70の舌片70aに螺
合するボックスねじ72を用いてスイッチボックス70
に固着される。また、カバー取付孔18bを通してぬり
しろカバー71の取付片71aに螺合する結合ねじ73
を用いてベースユニット10がぬりしろカバー71に取
着される。ここで、図示していないが、ぬりしろカバー
71においてボックスねじ72の挿通されるだるま孔状
の透孔71bを形成している周部は、取付片71aを形
成している部位よりも上方に位置するように段差が形成
されており、ぬりしろカバー71を外部に露出させない
ように、ぬりしろカバー71の上記周部を天井材やクロ
スで覆うことができるようにしてある。
【0046】上述したように、ベースユニット10には
モジュラジャックよりなるレセプタクル12と電源用の
端子ブロック30とが設けられているから、ベースユニ
ット10の上面にはレセプタクル12に接続される情報
伝送線45a(図7参照)と電源線45b(図2参照)
とが配線されることになる。規約上、スイッチボックス
70の中では小勢力の情報伝送線45aと電力供給用の
電源線45bとは絶縁隔壁を設けて配線しなければなら
ないから、絶縁材料により形成したセパレータ74を情
報伝送線45aと電源線45bとの間に介在させる。
【0047】セパレータ74は可撓性材料により形成さ
れ、図17に示すように、高さ調整片74aと絶縁片7
4bと可撓片74cとを備える。高さ調整片74aは左
右方向の切取孔74dを上下に複数条備え、高さ調整片
74aにおける切取孔74dの長手方向の両端部には薄
肉部74eが形成されている。したがって、所望の高さ
位置の切取孔74dの部位で高さ調整片74aの下端部
を切除すれば、高さ調整片74aの上下の寸法を容易に
調節することができる。高さ調整片74aの上には絶縁
片74bが連続し、絶縁片74bの上縁および左右両側
縁に連続する形で可撓片74cが形成される。可撓片7
4cは絶縁片74bの各周縁に直交する断面形状が略V
字形であって、絶縁片74bの上縁と左右両側縁とに連
続した可撓片74c同士は互いに連続している。また、
絶縁片74bの上縁に連続した可撓片74cと絶縁片7
4bとに跨がる形でリブ74fが形成され、このリブ7
4fによって絶縁片74bの上縁に連続する可撓片74
cについては可撓範囲が制限されている。
【0048】ベースプレート10(基板プレート13)
の上面には、レセプタクル12および端子ブロック30
を囲む形で角筒状の保護壁13gを突設してあり、保護
壁13gの上縁には略V字形の位置決め切欠13hを形
成してあるから(図2参照)、セパレータ74の高さ調
整片74aの上下寸法を適宜に設定し、位置決め切欠1
3hに高さ調整片74aを挿入することによって、レセ
プタクル12と端子ブロック30との間に絶縁片74b
を介在させることができる。ここで、高さ調整片74a
が適当な寸法に設定されていると、可撓片74cはスイ
ッチボックス70の内周面に弾接することになり、スイ
ッチボックス70とベースプレート10との間でセパレ
ータ74を自立させることができる。
【0049】ベースユニット10はスイッチボックス7
0を用いずに天井面に取り付けることも可能である。す
なわち、図18に示すように、タッピングねじよりなる
取付ねじ75をボックス取付孔18aを通して天井材に
螺合させるのである。この場合、天井材には保護壁13
gを挿入することができる程度の透孔を形成しておくこ
とが必要である。また、スイッチボックス70を設けて
いないことによって、レセプタクル12や端子ブロック
30にほこりや異物が付着する可能性があるから、保護
壁13gに着脱自在に結合する端子カバー19を設け
て、レセプタクル12および端子ブロック30を覆う。
この場合も端子カバー19の中にセパレータ71を配置
するのが望ましい。
【0050】ベースユニット10は機能ユニット20が
結合されていない状態では、結合孔11やレセプタクル
12が開放されており、異物が入るおそれがあるから、
図16に示すように、結合孔11に係止されるフック部
76aを上面に備えた円板状の閉じ蓋76を取り付ける
ことができるようにしてある。閉じ蓋76の下面には閉
じ蓋76を外す際に指に引っ掛かるように一対の外し突
起76bが突設されている。
【0051】次に、天井面のような施工面に取り付けた
ベースユニット10に対して機能ユニット20(接続用
アダプタ24)を結合させる手順について説明する。図
19に示すように、定位置に取り付けられたベースユニ
ット10に対して機能ユニット20(図では接続用アダ
プタ24のみを示してある)を近づけると、ホルダ25
の上面に突設した案内壁53の内側にベースユニット1
0が嵌合する。要するに、ベースユニット10において
天井面から突出する部位は案内壁53の内側に形成され
た嵌合凹所81に嵌合する嵌合突部82として機能す
る。このとき通常は、ベースユニット10に設けたガイ
ド溝17に対して機能ユニット20に設けたガイド片5
2は一致していないから、嵌合突部82は先端面がガイ
ド片52に当接する位置まで嵌合凹所81の中に挿入さ
れることになる。つまり、嵌合突部82と嵌合凹所81
とは浅く嵌合した状態になる。
【0052】ここで、嵌合凹所81に嵌合突部82を嵌
合させて機能ユニット20をベースユニット10に対し
て位置規制した状態で、図20に矢印で示すように機能
ユニット20をベースユニット10に対して回転させる
と、図21に示すようにガイド片52がガイド溝17に
一致するようになる。このとき、ガイド片52がガイド
溝17に嵌合し、同時にレセプタクル12のプラグ挿入
口12cにプラグ22が挿入されることになる。また、
同時に結合孔11の広幅部分にフック21の先端部が一
致してフック21の先端部が結合孔11に挿入されるこ
とになる。つまり、回動台26の復帰ばね27による付
勢方向は上述の位置関係が得られるように規定されてい
る。
【0053】次に、図22に示すように、機能ユニット
20に対してベースユニット10をさらに回転させる
と、レセプタクル12とプラグ22とは結合状態となっ
ていて回転しないが、フック21を設けたホルダ25に
対してプラグ22を設けた回動台26が回転可能である
から、フック21がプラグ22に対して移動し、フック
21の先端部が結合孔11の狭幅部分に導入されて、フ
ック21が接続板31a〜31cに接触するようにな
る。つまり、フック21と接続板31a〜31cが電気
的に接続される。この位置ではロックピン61がロック
用孔68に挿入され、ベースユニット10に対して機能
ユニット20が回転できなくなる。
【0054】この状態で施錠ピン63を回転させて施錠
ボルト64をロックピン61に係合させれば、ロック解
除釦62を押し込むことができなくなり、ベースユニッ
ト10に対して機能ユニット20を回転させることがで
きなくなる。つまり、ベースユニット10から機能ユニ
ット20が外れにくくなり、外部振動などによる機能ユ
ニット20の脱落を防止することができる。
【0055】一方、施錠ピン63の操作により施錠ボル
ト64とロックピン61との係合状態を解除しておけ
ば、ロック解除ピン62の押操作によってロックピン6
1とロック用孔68との係合状態を解除することがで
き、結合時とは逆向きに機能ユニット20を回転させる
ことで、ベースユニット10から機能ユニット20を取
り外すことができる。
【0056】機能ユニット20は上述のようにしてベー
スユニット10に対して着脱自在に結合される。ベース
ユニット10に対して機能ユニット20が結合されてい
るときには結合孔11およびプラグ挿入口12cは機能
ユニット20により覆われているが、機能ユニット20
が結合されていないベースユニット10では、結合孔1
1およびプラグ挿入口12cは開放されたままになって
いる。したがって、ほこりのような異物が導電部に付着
しやすいから、異物の付着を防止するために、図16に
示すような蓋板36を基板プレート13に対して着脱自
在に結合できるようにしてある。この蓋板36は、円板
状に形成されフック21と同様の形状を有した3本のフ
ック片36aが上面に突設されている。各フック片36
aはそれぞれ結合孔11に挿入され、結合孔11に係合
して蓋板36を保持する。また、蓋板36の下面には一
対の小突起36bが突設され、両小突起36bを指に当
てて蓋板36を回転させることができるようにしてあ
る。つまり、蓋板36を着脱する際には小突起36bに
指を当てて蓋板36を回転させればよいのである。
【0057】(実施形態2)本実施形態は、図23に示
すように、機能ユニット20の上面に突設した断面円形
の嵌合突部82を、ベースユニット10の下面に円形に
開口する嵌合凹所81に挿入するものであり、嵌合凹所
81は比較的深く形成してある。結合孔11、プラグ挿
入口12c、ガイド溝17、ロック用孔68は嵌合凹所
81の内底面に形成され、フック21、プラグ22、ガ
イド片52、ロックピン61は嵌合突部82の上面に突
設される。機能ユニット20の下端部には嵌合突部82
よりも直径の大きいフランジ部83が形成され、機能ユ
ニット20をベースユニット10に結合したときに、ベ
ースユニット10の下面にフランジ部83が隙間なく密
着するように寸法関係が設定してある。
【0058】ベースユニット10は、図24に示すよう
に、下端部外周にフランジ部84を備え、このフランジ
部84に設けた固定孔85を通して天井面のような施工
面にタッピングねじよりなる取付ねじ(図示せず)を螺
合させることによって、施工面に固定される。また、フ
ランジ部84の下面はドーナツ形の化粧カバー86によ
り覆われ、固定孔85に挿通された取付ねじの頭部が隠
されるようになっている。化粧カバー86の内周縁には
上方に突出する係止フック86aが設けられ、嵌合凹部
81の下部に形成された係止孔81aに係止フック86
aを係着することによって化粧カバー86がベースユニ
ット10に保持される。
【0059】機能ユニット20には、図25に示すよう
に、ロックピン61およびロック解除釦62が設けられ
るが、施錠ピン63および施錠ボルト64は設けられて
いない。ロックピン61の上端部は図25(b)のよう
な構造を有し、ロックレバー61bの中間部に設けた支
軸61cを機能ユニット20に軸支させることによっ
て、ロック解除釦62が押されてロックピン61が上方
に移動すると、ロックレバー61bの他端部に設けたロ
ック体61dが下方に下がってベースユニット10との
係合状態を解除するようになっている。
【0060】本実施形態では、接続用アダプタ24は用
いておらず、機能ユニット20のフランジ部83に内部
回路が納装されるようになっている。他の構成および機
能は実施形態1と同様であるから説明を省略する。 (実施形態3)本実施形態では、図26に示すように、
ベースユニット10が、円筒状に形成した取付体91
と、取付体91の中で上下に移動可能な接続体92と、
取付体91に対して接続体92を下向きに付勢する押圧
ばね93とにより構成されている。取付体91は下端外
周面にフランジ部91aを有し、フランジ部91aを通
して取付ねじを施工面に螺合させることによって施工面
に固定される。ここに、実施形態2で示したものと同様
の化粧カバーを用いることによって、取付ねじの頭部を
覆うことができる。
【0061】接続体92には実施形態1のベースユニッ
ト10と同様に、レセプタクル12および端子ブロック
30が設けられ、取付体91の上面にはレセプタクル1
2と端子ブロック30とにそれぞれカールコード94を
介して電気的に接続された端子台95a,95bが設け
られている。カールコード94を用いているのは、たる
みによって押圧ばね93に挟まったりすることがなく、
しかも接続体92を取付体91に対して上下に移動可能
とすることができるからである。
【0062】接続体92は押圧ばね93によって下向き
に付勢されているから、接続体92が取付体91から抜
け出てしまわないように、取付体91の内周面の下部に
は周方向の横片と横片の一端部から上向きに突出する縦
片とを備える略L字形のストッパ突部91b(図27参
照)が周方向の複数箇所に形成されている。接続体92
は下部の直径が上部よりも小さくなるように段差部92
aを有しており、この段差部92aがストッパ突部91
bに当接することによって、接続体92の下方への移動
が規制されている。したがって、押圧ばね93は取付体
91や接続体92に対して結合する必要はなく、接続体
92が回転しても押圧ばね93のねじれによる復帰力が
作用することはない。ここに、接続体92の下部は嵌合
突部82として機能するのであって、段部92aがスト
ッパ突部91bに当接している状態で、接続体92の下
面は取付体91の下端面と同一平面かやや下方に突出す
ることになる。
【0063】本実施形態において使用可能な機能ユニッ
ト20は、図28に示すように、少なくとも上端部が取
付体91に挿入可能な形状のものであって、取付体91
に挿入可能な部位はストッパ突部91bの先端縁を通る
円よりも直径の小さい円形に形成される。また、この部
位の外周にはストッパ突部91bに係止されるストッパ
突起96が周方向の複数箇所に突設される。つまり、ス
トッパ突起96がストッパ突部91bの上に載ることに
よって機能ユニット20は取付体91に対して下方への
移動が禁止され、ストッパ突部91bの縦片にストッパ
突起96が当接することによって機能ユニット20の取
付体91に対する回転が禁止される。また、実施形態1
のようなフック21は形成されておらず、端子ブロック
30に電気的に接続される電力用の接続部もレセプタク
ル12およびプラグ22の関係と同様に差込み式になっ
ている。つまり、接続体92に対して機能ユニット20
を位置合わせした後に上方に押すことで、機能ユニット
20がレセプタクル12および端子ブロック30に電気
的に接続されるようになっている。
【0064】したがって、まず機能ユニット20の上面
に形成したガイド片52に囲まれている嵌合凹所81に
対して接続体92の下部に設けた嵌合突部82を挿入
し、さにガイド片52をガイド溝17に一致させ、機能
ユニット20を上方に押し付ければ、機能ユニット20
とベースユニット10との電気的接続がなされる。その
後、ストッパ突起96をストッパ突部91bに係止させ
るように機能ユニット20を押し上げるとともに回転さ
せると、機能ユニット20がベースユニット10に機械
的に保持されることになる。
【0065】ここにおいて、本実施形態では機能ユニッ
ト20として取付体91の内部に収まる程度の小型のも
のを用いるようにすれば、施工面からの突出寸法を小さ
くすることができて外観が向上することになる。ただ
し、機能ユニット20の取外しを考慮し、機能ユニット
20をベースユニット10に結合した状態において機能
ユニット20の下端部が保持体92の下面から所定寸法
だけ突出するように、ストッパ突部91bに対するスト
ッパ突起96の位置が設定される。
【0066】他の構成および機能は実施形態1と同様で
ある。 (実施形態4)本実施形態は、図29に示すように、実
施形態1の構成においてプラグ挿入口12cを開閉する
シャッタ97をベースユニット10に設けたものであ
る。シャッタ97はレセプタクル12と基板プレート1
3との間に介装され、基板プレート13の上面に形成し
たスライド溝98の中でスライド自在となっている。し
かして、プラグ挿入口12cを開放する位置とプラグ挿
入口12cを閉塞する位置との間でシャッタ97が移動
するのであり、機能ユニット20を接続しないときにシ
ャッタ97を閉じることによってレセプタクル12に異
物が付着するのを防止することができる。シャッタ97
には基板プレート13の下面側に露出するつまみ97a
が設けられ、このつまみ97aの操作によってシャッタ
97を開閉することができる。
【0067】シャッタ97の形態としては、上述のもの
に限定されるものではなく、アイリス絞りと同様に複数
毎の羽板を用いて開口部分の面積を同心状かつ連続的に
変化させる構造のものや、2枚の蓋板をプラグ挿入口1
2cの中央で突き合わせるようにばね付勢し、プラグ2
2の挿入力を傾斜面で受けることによって両蓋板をばね
力に抗して開く構造のものを用いてもよい。この構造に
よって両開きにしているシャッタ97では、プラグ22
の挿入力によってシャッタ97が自動的に開き、プラグ
22を抜けばシャッタ97がばね力によって自動的に閉
じるから、シャッタ97の開閉作業が不要であり、作業
が簡単であるとともに、シャッタ97の閉め忘れを防止
することができる。他の構成および機能は実施形態1と
同様である。
【0068】(実施形態5)上述の各実施形態では、ガ
イド溝17およびガイド片52を略U字形に形成してい
るが、図30に示すように、略D字形に形成することも
可能であって、その他の非円形かつ回転対称性を持たな
い形状であればどのようなものでも採用可能である。
【0069】本実施形態では、電源用のフック21を2
個設けているが、接地用のフックは設けていない。ま
た、フック21の大きさを異ならせてある。フック21
の個数についてはとくに限定されるものではなく、3個
以上であってもよい。他の構成および機能は実施形態1
と同様である。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、情報伝送線に接続さ
れるレセプタクルを備えレセプタクルを取付面に望ませ
る形で取付面の定位置に配置されるベースユニットと、
レセプタクルに電気的に接続可能であってレセプタクル
に対して取付面と直交する方向に着脱されるプラグを備
え情報伝送線を介して他装置との間で情報を授受するよ
うに構成された内部回路をプラグに接続した機能ユニッ
トとからなり、ベースユニットおよび機能ユニットはレ
セプタクルとプラグとが電気的に接続された状態でベー
スユニットと機能ユニットとを機械的に結合する結合手
段を備え、ベースユニットと機能ユニットとの対向面の
一方にはレセプタクルとプラグとの接続部位を囲む円筒
状の案内壁が形成され、他方には案内壁に嵌合して案内
壁の中で回動自在となる嵌合突部が形成され、プラグの
周囲には案内壁に嵌合突部の一部が係合した状態でレセ
プタクルの周囲に当接可能となるように突出寸法が設定
されかつ断面非円形に形成されたガイド片が突設され、
レセプタクルの周囲にはプラグがレセプタクルに接続さ
れる位置でガイド片に嵌合するガイド溝が形成されてい
るものであり、ガイド片とガイド溝との嵌合によってレ
セプタクルとプラグとの位置合わせがなされ、かつ円筒
状の案内壁の中に嵌合突部の一部を挿入した状態でガイ
ド片がレセプタクルの周囲に当接するから、ガイド片と
ガイド溝とが嵌合していない状態でも案内壁に嵌合突部
の一部を係合させた状態でベースユニットに対して機能
ユニットが回転可能になるのであって、ベースユニット
は機能ユニットに対して位置規制されることによって回
転のみが許され、かつ回転中のいずれかの位置ではガイ
ド片がガイド溝に嵌合することになるのである。ここ
に、案内壁と嵌合突部とは直径が比較的大きいから、目
視することなく容易に係合させることができ、さらに案
内壁と嵌合突部とが係合した状態では、位置規制された
状態で回転させるだけでガイド片をガイド溝に嵌合させ
ることができるから、目視は不要であり、結局、レセプ
タクルにプラグを接続するに際して目視が不要であっ
て、機能ユニットをベースユニットに電気的に接続する
作業が容易になるという利点を有するのである。しか
も、ガイド片はプラグの周囲に形成され、案内壁に嵌合
突部が係合した状態でガイド片がレセプタクルの周囲に
当接するから、プラグがベースユニットに直接当接する
ことはなく、プラグがガイド片に保護される形となって
プラグの損傷を防止することができるという利点があ
る。
【0071】請求項4の発明のように、結合手段を備え
るホルダと、ホルダに対して案内壁の中心線を中心とし
て回動する回動台とを機能ユニットに設け、プラグおよ
びガイド片を回動台に設けたものでは、結合手段とは独
立して電気的接続が可能になるのであって、電気的接続
を行なった後に回動台に対してホルダを回転させること
により機械的結合を行なうようにすればよいことにな
る。
【0072】請求項6の発明のように、ベースユニット
の内部であって各結合孔の周囲にはフックが結合孔にお
ける他端部に導入されたときにフックに接触する接続板
が配置され、フックと接続板とは導電材料により形成さ
れていて接続板は電源線に接続されているものでは、フ
ックと結合孔とにより結合手段が構成され、結合手段が
回転を伴ってベースユニットに機能ユニットを結合する
から、回動台を備える請求項5の発明の構成を採用する
ことによって、プラグとレセプタクルとによる電気的接
続の後にフックと結合孔とによる機械的結合を行なうこ
とができることになる。しかも、結合孔の周囲に配置さ
れた接続板とフックとを電気的にも接続し、接続板を電
源線に接続しているから、機能ユニットへの電源供給に
はフックを用いることが可能になるという利点がある。
【0073】請求項7の発明のように、機能ユニット
が、内部回路を備えたユニット本体と、結合手段、プラ
グ、ガイド片を備える接続用アダプタとを着脱自在に結
合することにより構成され、プラグに接続線を介して接
続されたコネクタを介して内部回路とプラグとが接続さ
れているものでは、内部回路を収めたユニット本体と、
ベースユニットへの電気的接続および機械的結合を引き
受ける接続用アダプタとにより機能ユニットを構成して
いるから、各種のユニット本体に対して接続用アダプタ
を共用することができるのであって、部品の共用化によ
る製造コストや在庫コストの低減を図ることができると
いう利点がある。
【0074】請求項9の発明のように、案内壁が取付面
よりも凹没する形でベースユニットに形成されているも
のでは、機能ユニットの一部が取付面に挿入されること
になり、結果的に取付面からの機能ユニットの突出量を
小さくすることができるという利点がある。請求項10
の発明のように、ベースユニットが、取付面に固定され
る円筒状の取付体と、取付体の中心線方向に移動自在で
あって嵌合突部を有した接続体と、接続体の少なくとも
一部を取付体から突出させるようにばね付勢する押圧ば
ねとを備え、レセプタクルおよびガイド溝は接続体に形
成され、機能ユニットが取付体に挿入可能な円筒状に形
成されているものでは、機能ユニットをベースユニット
に接続する際には接続体を取付体から突出させて接続を
容易にすることができ、機能ユニットをベースユニット
に結合した後には機能ユニットの一部を取付体に押し込
んで取付面からの突出量を少なくすることが可能である
という利点を有する。
【0075】請求項11の発明のように、取付体がレセ
プタクルに電気的に接続される端子台を備え、レセプタ
クルと端子台とはカールコードを介して接続されている
ものでは、機能ユニットを接続台に結合して接続台を取
付体の中心線方向に移動させる際に、端子台とレセプタ
クルとの間の電線が弛むことがなく、取付体に対して接
続台を移動可能とする形で電気的に接続することができ
るという利点を有するものである。
【0076】請求項12の発明のように、取付体の内側
面には接続体の一部に当接して取付体からの接続体の突
出量を規制するストッパ突部が形成され、機能ユニット
の外側面には取付体に挿入された後にストッパ突部に係
止されて機能ユニットの一部を取付体内に挿入した形に
保持するストッパ突起が設けられたものでは、ストッパ
突部にストッパ突起が係止されることによって、機能ユ
ニットを取付体に挿入した形に保持することができ、機
能ユニットの取付面からの突出量を小さくすることがで
きるという利点がある。
【0077】請求項13の発明のように、機能ユニット
にはベースユニットとの対向面に進退自在に突出するロ
ックピンが設けられ、ベースユニットにはフックの先端
部が結合孔の狭幅の端部に導入されたときにロックピン
が係合することによって機能ユニットのベースユニット
に対する回転を禁止するロック用孔が形成されているも
のでは、ロックピンとロック用孔との係合により機能ユ
ニットのベースユニットに対する回転が禁止されるか
ら、ベースユニットと機能ユニットとが結合された状態
で機能ユニットをベースユニットに対して回転させるこ
とができなくなり、フックと結合孔との係合状態が解除
できなくなる。つまり、振動や衝撃に対して機能ユニッ
トがベースユニットから容易に外れなくなるという利点
がある。
【0078】請求項14の発明のように、押操作により
ロックピンを機能ユニット側に引き込んで機能ユニット
をベースユニットに対して回転可能とするロック解除釦
を設けたものでは、ロック解除釦を押操作すればロック
ピンとロック用孔との係合状態を解除して機能ユニット
をベースユニットに対して回転させることが可能になる
のであり、機能ユニットの交換や保守点検が容易になる
という利点がある。
【0079】請求項15の発明のように、ロック解除釦
の押操作を禁止する位置と押操作を許可する位置とが選
択可能な施錠手段を備えるものでは、ロック解除釦の押
操作を禁止することができるから、意図的に外さないか
ぎりロックピンとロック用孔との係合状態を解除するこ
とができなくなる。つまり、不用意に外されることがな
くなるのである。とくに、施錠手段として何らかの鍵を
持つ構成を採用すれば、鍵を持たない者は機能ユニット
を外すことができなくなり、機能ユニットの盗難などを
防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態1に用いるベースユニットを示す斜視
図である。
【図3】実施形態1に用いるベースユニットを示す断面
図である。
【図4】実施形態1に用いるベースユニットを示す下面
図である。
【図5】実施形態1に用いるベースユニットを示す平面
図である。
【図6】実施形態1に用いるベースユニットの固定板を
外した平面図である。
【図7】実施形態1に用いるレセプタクルを示し、
(a)は分解斜視図、(b)は斜視図である。
【図8】実施形態1の要部を示し、(a)は側面図、
(b)は断面図である。
【図9】実施形態1に用いる機能ユニットを示す分解斜
視図である。
【図10】実施形態1に用いる機能ユニットを示す断面
図である。
【図11】実施形態1に用いる機能ユニットを示す下面
図である。
【図12】実施形態1に用いる機能ユニットを示す平面
図である。
【図13】実施形態1の要部断面図である。
【図14】実施形態1の要部分解斜視図である。
【図15】実施形態1の要部斜視図である。
【図16】実施形態1におけるベースユニットの取付構
造を示す分解斜視図である。
【図17】実施形態1に用いるセパレータを示し、
(a)は斜視図、(b)は平面図である。
【図18】実施形態1におけるベースユニットの取付構
造を示す分解斜視図である。
【図19】実施形態1におけるベースユニットへの機能
ユニットの取付手順を示す側面図である。
【図20】実施形態1におけるベースユニットへの機能
ユニットの取付手順を示し、(a)は側面図、(b)は
要部平面図である。
【図21】実施形態1におけるベースユニットへの機能
ユニットの取付手順を示し、(a)は側面図、(b)は
要部平面図である。
【図22】実施形態1におけるベースユニットへの機能
ユニットの取付手順を示し、(a)は側面図、(b)は
要部平面図である。
【図23】実施形態2を示す分解斜視図である。
【図24】実施形態2に用いるベースユニットを示す斜
視図である。
【図25】実施形態2を示し、(a)は機能ユニットを
示す分解斜視図、(b)は要部斜視図である。
【図26】実施形態3を示す一部破断した斜視図であ
る。
【図27】実施形態3の要部斜視図である。
【図28】実施形態3を示す一部破断した斜視図であ
る。
【図29】実施形態4を示す分解斜視図である。
【図30】実施形態5を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ベースユニット 11 結合孔 12 レセプタクル 17 ガイド溝 20 機能ユニット 21 フック 22 プラグ 22b 接続線 22c コネクタ 23 ユニット本体 24 接続用アダプタ 25 ホルダ 26 回動台 31a〜31c 接続板 45a 情報伝送線 45b 電源線 52 ガイド片 53 案内壁 61 ロックピン 61a 引き戻しピン 62 ロック解除釦 62a 傾斜面 63 施錠ピン 64 施錠ボルト 68 ロック用孔 69 押圧ばね 81 嵌合凹所 82 嵌合突部 91 取付体 91b ストッパ突部 92 接続体 94 カールコード 95a,95b 端子台 96 ストッパ突起
フロントページの続き (72)発明者 森本 晶文 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 近藤 定昭 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 池田 光治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 奥川 公威 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−38022(JP,A) 特開 昭63−98983(JP,A) 実開 平5−38781(JP,U) 実開 平5−75941(JP,U) 実開 昭63−2310(JP,U) 特公 昭63−58019(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 25/00 H01H 13/02 H01H 13/62 H01R 13/33 H01R 13/629

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報伝送線に接続されるレセプタクルを
    備えレセプタクルを取付面に望ませる形で取付面の定位
    置に配置されるベースユニットと、レセプタクルに電気
    的に接続可能であってレセプタクルに対して取付面と直
    交する方向に着脱されるプラグを備え情報伝送線を介し
    て他装置との間で情報を授受するように構成された内部
    回路をプラグに接続した機能ユニットとからなり、ベー
    スユニットおよび機能ユニットはレセプタクルとプラグ
    とが電気的に接続された状態でベースユニットと機能ユ
    ニットとを機械的に結合する結合手段を備え、ベースユ
    ニットと機能ユニットとの対向面の一方にはレセプタク
    ルとプラグとの接続部位を囲む円筒状の案内壁が形成さ
    れ、他方には案内壁に嵌合して案内壁の中で回動自在と
    なる嵌合突部が形成され、プラグの周囲には案内壁に嵌
    合突部の一部が係合した状態でレセプタクルの周囲に当
    接可能となるように突出寸法が設定されかつ断面非円形
    に形成されたガイド片が突設され、レセプタクルの周囲
    にはプラグがレセプタクルに接続される位置でガイド片
    に嵌合するガイド溝が形成されていることを特徴とする
    マルチメディア用配線器具。
  2. 【請求項2】 ガイド片およびガイド溝は略U形である
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチメディア用配線
    器具。
  3. 【請求項3】 ガイド片およびガイド溝は略D形である
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチメディア用配線
    器具。
  4. 【請求項4】 上記結合手段を備えるホルダと、ホルダ
    に対して案内壁の中心線を中心として回動する回動台と
    を機能ユニットに設け、上記プラグおよび上記ガイド片
    を回動台に設けたことを特徴とする請求項1記載のマル
    チメディア用配線器具。
  5. 【請求項5】 上記結合手段は、機能ユニットにおける
    ベースユニットとの対向面に突設された先端略L字形の
    複数個のフックと、ベースユニットにおける機能ユニッ
    トとの対向面に形成され各フックがそれぞれ係合する複
    数個の結合孔とからなり、結合孔は案内壁の中心線を中
    心とする弧状に形成されていて一端部はフックが挿入さ
    れる広幅に形成され他端部はフックが係合する狭幅に形
    成されていることを特徴とする請求項4記載のマルチメ
    ディア用配線器具。
  6. 【請求項6】 ベースユニットの内部であって各結合孔
    の周囲にはフックが結合孔における上記他端部に導入さ
    れたときにフックに接触する接続板が配置され、フック
    と接続板とは導電材料により形成されていて接続板は電
    源線に接続されていることを特徴とする請求項5記載の
    マルチメディア用配線器具。
  7. 【請求項7】 上記機能ユニットは、内部回路を備えた
    ユニット本体と、結合手段、プラグ、ガイド片を備える
    接続用アダプタとを着脱自在に結合することにより構成
    され、プラグに接続線を介して接続されたコネクタを介
    して内部回路とプラグとが接続されていることを特徴と
    する請求項1記載のマルチメディア用配線器具。
  8. 【請求項8】 案内壁は機能ユニットに設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチメディア用配線
    器具。
  9. 【請求項9】 案内壁は上記取付面よりも凹没する形で
    ベースユニットに形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のマルチメディア用配線器具。
  10. 【請求項10】 ベースユニットは、取付面に固定され
    る円筒状の取付体と、取付体の中心線方向に移動自在で
    あって嵌合突部を有した接続体と、接続体の少なくとも
    一部を取付体から突出させるようにばね付勢する押圧ば
    ねとを備え、レセプタクルおよびガイド溝は接続体に形
    成され、機能ユニットは取付体に挿入可能な円筒状に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のマルチメ
    ディア用配線器具。
  11. 【請求項11】 上記取付体はレセプタクルに電気的に
    接続される端子台を備え、レセプタクルと端子台とはカ
    ールコードを介して接続されていることを特徴とする請
    求項10記載のマルチメディア用配線器具。
  12. 【請求項12】 上記取付体の内側面には接続体の一部
    に当接して取付体からの接続体の突出量を規制するスト
    ッパ突部が形成され、機能ユニットの外側面には取付体
    に挿入された後にストッパ突部に係止されて機能ユニッ
    トの一部を取付体内に挿入した形に保持するストッパ突
    起が設けられて成ることを特徴とする請求項10記載の
    マルチメディア用配線器具。
  13. 【請求項13】 機能ユニットにはベースユニットとの
    対向面に進退自在に突出するロックピンが設けられ、ベ
    ースユニットにはフックの先端部が結合孔の狭幅の端部
    に導入されたときにロックピンが係合することによって
    機能ユニットのベースユニットに対する回転を禁止する
    ロック用孔が形成されて成ることを特徴とする請求項5
    記載のマルチメディア用配線器具。
  14. 【請求項14】 押操作によりロックピンを機能ユニッ
    ト側に引き込んで機能ユニットをベースユニットに対し
    て回転可能とするロック解除釦を設けたことを特徴とす
    る請求項13記載のマルチメディア用配線器具。
  15. 【請求項15】 ロック解除釦の押操作を禁止する位置
    と押操作を許可する位置とが選択可能な施錠手段を備え
    ることを特徴とする請求項14記載のマルチメディア用
    配線器具。
  16. 【請求項16】 ロックピンは移動方向に直交する引き
    戻しピンを備え、ロック解除釦は引き戻しピンに当接し
    てロック解除釦の押操作による移動をロックピンが機能
    ユニット側に引き込まれる向きの移動に変換する傾斜面
    を備え、施錠手段は引き戻しピンに係合して引き戻しピ
    ンの移動を禁止する位置と引き戻しピンとの係合を解除
    する位置との間でスライド自在な施錠ボルトと、回転移
    動を施錠ボルトのスライド移動に変換する施錠ピンとか
    らなることを特徴とする請求項15記載のマルチメディ
    ア用配線器具。
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