JP3355843B2 - インデックスプリント作成供給装置および写真焼付現像装置 - Google Patents

インデックスプリント作成供給装置および写真焼付現像装置

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JP3355843B2
JP3355843B2 JP00287695A JP287695A JP3355843B2 JP 3355843 B2 JP3355843 B2 JP 3355843B2 JP 00287695 A JP00287695 A JP 00287695A JP 287695 A JP287695 A JP 287695A JP 3355843 B2 JP3355843 B2 JP 3355843B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインデックスプリント作
成供給装置および写真焼付現像装置に関する。さらに詳
しくは、現像した写真とインデックスプリントをオーダ
ー毎に照合する装置に関するもので、プリント写真の焼
付現像処理を行う装置とは別に設けられるインデックス
プリント作成装置、インデックスプリント作成装置がイ
ンデックスプリント作成部としてプリント写真の焼付現
像処理を行う装置に一体的に併設された写真焼付現像装
置、および写真焼付現像装置内にインデックスプリント
焼付手段を内蔵する写真焼付現像装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図15に基づいて、一般的なラボにおけ
る現像焼付処理の工程を説明する。
【0003】図15において、実線の矢印はフィルム、
破線の矢印は写真プリント、1点鎖線の矢印はインデッ
クスプリントのそれぞれの処理工程を示しており、処理
工程終了後のフィルムF、写真プリントPおよびインデ
ックスプリントIPは、DP袋208に挿入される。ま
た、図15において、201はスプライス装置、202
はフィルム現像装置、203はプリント装置、204は
ペーパー現像装置、205はペーパーカット装置、20
6はインデックスプリント装置、207はフィルムエン
ベロッパーである。
【0004】まず、未処理のフィルムが挿入されている
フィルムカートリッジ200はスプライス装置201に
挿入される。スプライス装置201は、複数のフィルム
をテープなどで連結し、ロールフィルムカセット209
内にロール状に収納する。ロールフィルムカセット20
9は、フィルム現像装置202にセットされ、現像され
たフィルムは、プリント装置203にセットされる。
【0005】プリント装置203では、ペーパーマガジ
ン210に収納されているロール状の印画紙に、フィル
ムのコマ画像を1つずつ焼き込み、再びペーパーマガジ
ン211に巻き取る。ペーパーマガジン211は、ペー
パー現像装置204にセットされ、現像処理を施された
ペーパーは、ペーパーカット装置205においてコマ毎
に切り離され、プリント写真Pができあがる。
【0006】また、プリント装置203で焼付けの終わ
ったフィルムFは、インデックスプリント装置206に
セットされ、さらに、フィルムエンベロッパー207で
6コマずつに切断され、1本分ずつ分けてネガ袋シート
に収納される。
【0007】インデックスプリント装置206は、1本
分のフィルムのコマ画像を、1枚ないし数枚のプリント
に焼き付けたインデックスプリントIPを作成するもの
である。
【0008】このようにして作成されたフィルムF、プ
リント写真PおよびインデックスプリントIPは、DP
袋208に収納される。DP袋には顧客の氏名、電話番
号、ネガフィルムの種類などが写真注文受付時に記入さ
れており、これに対応するフィルムF、プリント写真P
およびインデックスプリントIPを間違いなく収納しな
ければならない。そのため、従来では、DP袋208に
記載されているオーダーナンバーと同じナンバーが記載
されたラベルを現像する前からフィルムの先端に貼り付
けておき、処理が終了したフィルムのラベルナンバーを
目視にて照合してDP袋に入れている。
【0009】また、インデックスプリントは、フィルム
または写真の画面を目視にて照合し、DP袋に詰めてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように目視による照合では作業者が必要であり、撮影画
面がよく似たオーダーがあると、間違う可能性が高く、
また照合の作業の効率がわるくなるという問題がある。
【0011】また、このようなシステムでは自動化が困
難であるという問題もある。
【0012】本発明は、叙上の事情に鑑み、インデック
スプリントとフィルムなどの照合が簡単になされ、また
自動化にも対応できるインデックスプリント作成供給装
置および写真焼付現象装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかわるイン
デックスプリント作成供給装置は、 (a)フィルムのコマ画像を一枚のプリントに複数焼き
付けることができるインデックスプリント作成手段と、 (b)前記フィルムのオーダー情報を認識するオーダー
認識手段と、 (c)前記インデックスプリントを複数枚保管すること
のできる保管手段と、 (d)該保管手段に保管されたインデックスプリントの
オーダー情報を認識する第1認識機構と、供給位置にお
かれたDP袋またはフィルムのオーダー情報を認識する
第2認識機構を有し、当該第1認識機構と第2認識機構
とにより認識されたオーダー情報を照合する照合手段
と、 (e)該照合手段によって照合され、オーダー情報の一
致したインデックスプリントを前記供給位置に供給する
供給手段を備えており、前記供給手段が、さらに、前記
照合手段によって照合され、オーダー情報の一致しない
インデックスプリントを前記保管手段に返送することを
特徴としている。
【0014】そして、前記オーダー認識手段が、予めフ
ィルムまたはDP袋に記録されている前記オーダー情報
を読み取ることによって認識する手段であることが好ま
しい。
【0015】または、前記オーダー認識手段が、作業者
の入力によって認識する手段であることも好ましい。
【0016】さらに、前記オーダー認識手段に、前記オ
ーダー情報を該当するインデックスプリントに記録する
オーダー記録手段が連結され、前記第1認識機構が、当
該オーダー記録手段でインデックスプリントに記録され
たオーダー情報を読み取る機構であることが好ましい。
【0017】または、前記保管手段が複数の保管手段を
有しており、前記第1認識機構が、その保管位置に対応
してインデックスプリントのオーダー情報を認識する機
構であることも好ましい。
【0018】さらに、前記第2認識機構が、前記供給位
置におかれたDP袋またはフィルムに記録されているオ
ーダー情報を読み取る機構であることが好ましい。
【0019】または、前記第2認識機構が、作業者の入
力によって認識する機構であることも好ましい。
【0020】請求項8にかかわる写真焼付現像装置は、 (a)焼付現像されたプリント写真をオーダー毎に仕分
けて保持しうるオーダー仕分手段と、該オーダー仕分手
段においてオーダー毎に仕分けられたプリント写真のオ
ーダーに対応するオーダー情報を記憶する第1記憶手段
とを備えてなる写真焼付現像部、 (b)前記プリント写真のオーダー毎にインデックスプ
リントを作成するインデックスプリント作成手段と、前
記オーダー情報を該当するインデックスプリントの情報
として記憶する第2記憶手段とを備えてなるインデック
スプリント作成部、および (c)前記写真焼付現像部と前記インデックスプリント
作成部を連結する情報伝達手段を備えており、前記第1
記憶手段と前記第2記憶手段に記憶されているオーダー
情報を照合し、前記オーダー仕分手段に該当するインデ
ックスプリントを選択的に供給搬送することができる搬
送手段をさらに備えてなることを特徴としている。
【0021】請求項9にかかわる写真焼付現像装置は、 (a)焼付現像されたプリント写真をオーダー毎に仕分
けて保持しうるオーダー仕分手段と、前記プリント写真
にオーダー毎に対応する情報を記録する第1記録手段
と、該第1記録手段によって記録されたオーダー情報を
読み取り、前記オーダー仕分部に保管されたプリント写
真のオーダーナンバーを記憶する第1読取手段とを備え
てなる写真焼付現像部、および (b)前記プリント写真のオーダー毎にインデックスプ
リントを作成するインデックスプリント作成手段と、前
記オーダー情報を該当するインデックスプリントに記録
する第2記録手段と、該第2記録手段によって記録され
たオーダー情報を読み取る第2読取手段とを備えてなる
インデックスプリント作成部を備えており、プリント写
真とインデックスプリントに記録されたオーダー情報を
照合し、前記オーダー仕分手段によってオーダー毎に仕
分けられているプリント写真に該当するインデックスプ
リントを選択的に供給搬送することができる搬送手段を
さらに備えてなることを特徴としている。
【0022】請求項10にかかわる写真焼付現像装置
は、インデックスプリント焼付手段を内蔵する写真焼付
現像装置であって、オーダー毎の最初のコマの焼付前、
または最後のコマの焼付後にインデックスプリントを焼
き付けることを特徴としている。
【0023】そして、オーダー毎の各コマの画像情報を
スキャナーにて読み取り、その情報をデジタル方式のイ
ンデックスプリント焼付手段に伝達し、インデックスプ
リントを焼き付けるよう構成されてなることが好まし
い。
【0024】または、前記インデックスプリント焼付手
段が、焼付レンズ交換手段または焼付レンズ移動手段
と、画面の任意の位置を遮光するペーパーマスクを備え
てなることが好ましい。
【0025】
【作用】請求項1にかかわるインデックスプリント作成
供給装置は、インデックスプリント作成手段においてイ
ンデックスプリントを作成するときに、そのオーダーナ
ンバーをインデックスプリントに記録しておく。そし
て、現像が終了したプリント写真の1オーダー分を該当
するDP袋に収納するときに、当該DP袋に貼り付けて
あるオーダーナンバー、または現像したフィルムに貼付
されているオーダーナンバーを読み取り、適合するイン
デックスプリントを供給する。
【0026】請求項8にかかわる写真焼付現像装置は、
オーダー仕分手段に保管されるプリント写真のオーダー
ナンバーと、プリント写真の焼付現像とは別の部分にて
作成したインデックスプリントのオーダーナンバーを、
それぞれ、第1記憶手段、第2記憶手段に記憶してお
く。第1記憶手段と第2記憶手段は情報伝達手段によっ
て連結されており、記憶したオーダーナンバーが照合さ
れる。
【0027】請求項9にかかわる写真焼付現像装置は、
プリント写真の裏面とインデックスプリントの裏面にオ
ーダーナンバーを書き込み、それを読み取ることによっ
て照合する。
【0028】請求項10にかかわる写真焼付現像装置
は、1オーダー分のプリント写真が焼き込まれたあとの
同じ印画紙にインデックスプリントを焼き込み、オーダ
ー仕分部にプリント写真と一緒に排出することによっ
て、照合を行う。
【0029】請求項11にかかわる写真焼付現像装置
は、1オーダー分のプリント写真の焼付を行うと同時に
その画像がスキャナーによって読み取られ、デジタル方
式のインデックスプリント焼付手段に記憶され、インデ
ックスプリント用に編集される。編集された画像は、1
オーダー分のプリント写真が焼き込まれたあとの同じ印
画紙に焼き込まれる。
【0030】請求項12にかかわる写真焼付現像装置
は、1オーダー分のプリント写真の焼付が終わると、ネ
ガフィルムをインデックスプリント焼付手段にセットす
る。フィルムのコマ画像は、焼付レンズ移動手段とペー
パーマスク移動手段とによって、1オーダー分のプリン
ト写真が焼き込まれたあとの同じ印画紙のインデックス
プリント画面上に順番通りに焼き込まれる。
【0031】
【実施例】
実施例1 図1に請求項1にかかわるインデックスプリント作成供
給装置の一実施例の構造説明図を示す。
【0032】本発明のインデックスプリント作成供給装
置は、フィルムの現像処理を行う装置、および写真の焼
付現像処理を行う装置に併設される。また、実施例1の
インデックスプリント作成供給装置に挿入されるフィル
ムおよびそのフィルムが収納されるDP袋には、図3に
示されるように、バーコードBと算用数字Sの両方が記
載されたシール10が貼付される。自動による照合と、
目視による照合の双方に対応できるからである。
【0033】また、請求項にいうオーダー情報とは、顧
客名、店舗名、DP袋の識別ナンバー、顧客住所、連絡
先電話番号、IDナンバーなどの情報のことをいい、そ
れらが、バーコードとしてフィルムおよびDP袋などに
記録され、インデックスプリントなどの照合に用いられ
ることが好ましい。しかし、本発明では、たとえば3〜
5行程度の簡単な算用数字であってもよい。現像処理さ
れたフィルムと、そのフィルムに該当するインデックス
プリントとを、自動的にまたは簡単に照合できることに
主眼がおかれているからである。したがって、以後、オ
ーダー情報を単にオーダーナンバーという。
【0034】図1は、インデックスプリント作成供給装
置1の構成の一例を説明しており、2はインデックスプ
リント作成手段(以下、単に作成手段という)、3はオ
ーダー認識手段、4はオーダー記録手段、5は保管手
段、6は照合手段、7は供給手段、8はDP袋、9はネ
ガ袋シート、Pはプリント写真、IPはインデックスプ
リント、10はオーダーナンバーの記載されたシール、
Aは供給位置を示す。
【0035】なお、図1においては、簡単のために、フ
ィルムF、インデックスプリントIPが印刷されるペー
パー17、および印刷後のインデックスプリントIPを
搬送する装置に関して要部のみ記載している。ロールフ
ィルムカセット15内には、複数の現像済フィルムFが
その端部をテープ16で連結されてロール状に収納され
ている。フィルム搬送装置は、ロールフィルムカセット
15からフィルムFを引き出し、作成手段2に搬送す
る。ペーパー搬送装置は、ロール状のペーパー17を引
き出し、印刷が終わったあと、一枚ずつカッター18で
切り離し、保管手段5まで搬送する。インデックスプリ
ント搬送装置は、保管手段5からインデックスプリント
IPを一枚ずつ取り出し、供給位置Aまで搬送する。
【0036】作成手段2は、光源21とスキャナー22
とサーマルプリンター23とを備えており、現像済フィ
ルムFのコマ画像を、1枚のプリントに複数個、焼き付
けることができる。通常、1本分のフィルムのコマ画像
を1ないし2枚のプリントに焼き込み、当該フィルムの
インデックスとすることができるのでインデックスプリ
ントIPと呼ばれる。このようなインデックスプリント
を作成する手段としては、熱昇華型のプリンターや、イ
ンクジェット型のプリンター、ドットインパクト型のプ
リンター、CRTおよび液晶型のプリンター、レーザー
プリンターなど、従来からのものを用いることが可能で
ある。
【0037】オーダー認識手段3は、インデックスプリ
ントの裏面に該当するオーダーナンバーを記載するため
に、そのオーダーナンバーを認識してオーダー記録手段
に伝達するものである。本実施例では、かかるオーダー
認識手段3としてバーコードリーダーを採用し、フィル
ムFに貼付されているシール10のバーコードが自動的
に読み取れるよう、フィルムが搬送される経路上に設置
する。バーコードリーダーは、たとえば、赤外線の操作
などによって読み取り、オーダー記録手段4に伝達す
る。
【0038】オーダー記録手段4は、オーダー認識手段
3によって読み取られたオーダーナンバーをインデック
スプリントIPの裏面等に印刷する。オーダー記録手段
4によって記録されたオーダーナンバーは、第1認識機
構11によって読み取られ、DP袋8のオーダーナンバ
ーと照合される。本実施例では、請求項におけるオーダ
ー記録手段はバーコード印刷機であるため、第1認識機
構11はバーコードリーダーである。
【0039】保管手段5は、図2に示されるように、下
面略半分が開放された箱体25からなり、実線の矢印2
0の方向から搬入されるインデックスプリントIPを、
搬入された順に積み重ねて保管する。この箱体25の開
放された下面側には、真空源に連結された吸引機構26
が設けられており、インデックスプリントIPを下から
一枚ずつ取り出すことができる。そして、取り出された
インデックスプリントはインデックスプリント搬送装置
によって1点鎖線に示された矢印の向きに搬送される。
【0040】照合手段6は、図1に示されるように、第
1認識機構11と第2認識機構12を備えている。本実
施例において、第1認識機構11は、インデックスプリ
ントIPの裏面に印刷されたバーコードを読み取るバー
コードリーダーであり、連結コード13によって第2認
識機構に連結されている。第2認識機構は、DP袋8に
ネガ袋シート9やプリント写真Pを入れるためのスペー
ス(供給位置)Aにおかれる、DP袋8またはフィルム
のバーコードを読み取るバーコードリーダーである。こ
のようなバーコードリーダーとしては、スーパーのレジ
にあるようなスタンドタイプのほか、ハンディタイプの
ものも採用可能である。
【0041】そして、照合手段6は、第1認識機構11
と第2認識機構12が読み取ったオーダーナンバーを照
合する機構も備えており、連結された供給手段7の動作
を制御する。
【0042】供給手段7は、第1認識機構11と供給位
置Aとのあいだのインデックスプリント搬送経路上に設
けられる。また、この供給手段7は、図2に示されるよ
うに、インデックスプリントを保管手段5へ返送する機
構と、該返送機構へ送るか、供給位置Aへ送るか分岐の
役割をする二股形状のアーム27とを有しており、照合
手段6の指示により作動する。
【0043】供給位置AにDP袋8またはフィルム9が
おかれると、第2認識機構がオーダーナンバーを読み取
る。そして、供給手段7が保管手段5の下方から順にイ
ンデックスプリントを取り出し、第1認識機構がオーダ
ーナンバーを読み取る。
【0044】読み取ったオーダーナンバーが異なるとき
には、図2の(a)に示されるように、アーム27は図
面における右側に移動しており、インデックスプリント
を保管手段5に返送する。
【0045】読み取ったオーダーナンバーが等しいとき
には、図2の(b)に示されるように、アーム27は図
面における左側に移動し、インデックスプリントを供給
位置Aへ搬送する。
【0046】実施例1の装置では前記構造を採用してい
るので、ロールフィルムカセット15を所定位置にセッ
トするだけで、フィルムまたはDP袋と、それに該当す
るインデックスプリントを、自動的に照合することがで
きる。
【0047】実施例2 実施例1ではオーダー認識手段3として、フィルム搬送
工程でフィルムのオーダーナンバーを読み取るバーコー
ドリーダーが用いられている。
【0048】このほかに本発明におけるオーダー認識手
段としては、DP袋に貼付されているバーコードを読み
取るようにしてもよい。そのばあい、ハンディタイプの
バーコードリーダを用いて、作業者が操作するようにす
ることもできる。
【0049】実施例3 さらに、本発明におけるオーダー認識手段としては、操
作パネルやキーボードなどが連結されたCPUであるこ
とが有効であり、作業者がフィルムやDP袋に貼付され
ているオーダーナンバーを読み取り、入力する。
【0050】そのばあい、図3に示されるようなバーコ
ードBが記載されたラベルでなく、従来のように算用数
字のみが記載されたラベルが貼付されたフィルムやDP
袋にも適用することができる。
【0051】そして、入力されたオーダーナンバーは、
CPUによってバーコードに変換されオーダー記録手段
4でインデックスプリントの裏面などに印刷される。印
刷されたバーコードは第1認識機構11によって自動的
に読み取られ、供給位置におかれたDP袋などのオーダ
ーナンバーと照合される。
【0052】実施例4 実施例1〜3ではオーダー記録手段および第1認識機構
として、バーコードが用いられている。
【0053】このほかに、本発明のインデックスプリン
ト作成供給装置は、インデックスプリントの裏面にオー
ダーナンバーを記録しなくても、第1認識機構が、下か
ら順に保管されているインデックスプリントの、下から
の順番と対応してオーダーナンバーを認識することので
きる機構であればよい。
【0054】そのばあい、供給位置におかれたDP袋の
オーダーナンバーを第2認識機構で認識したら、そのオ
ーダーナンバーを有するインデックスプリントが出てく
るまで、インデックスプリントを送る。その送り枚数を
チェックして該当するインデックスプリントを取り出す
ようにすればよい。
【0055】または、一番下に保管されているインデッ
クスプリントのオーダーナンバーと、同じオーダーナン
バーを有するDP袋が供給位置におかれたときにインデ
ックスプリントを供給し、異なるDP袋がおかれたばあ
いには、ブザーを鳴らすなどして警告を発するようにし
てもよい。また、インデックスプリントのオーダーナン
バーを供給装置に表示することにより、DP袋を選んで
もよい。
【0056】実施例4のインデックスプリント作成供給
装置の動作をつぎに説明する。
【0057】実施例4の第1認識機構は、オーダー認識
機構で認識したオーダーナンバーに対応して保管手段に
保管された順にオーダーナンバーを記憶する。第2認識
機構が供給位置に置かれたDP袋のオーダーナンバーを
読み取ったら、そのナンバーに該当するインデックスプ
リントを保管手段から探し出し供給する。
【0058】実施例5 実施例4では、1つの箱体25からなる保管手段5を用
いている。しかし、本発明における保管手段としては、
複数の保管位置(箱体やトレイなど)を有する保管手段
を用い、第1認識機構を、その保管位置に対応してオー
ダーナンバーを記憶する機構とすることも可能である。
【0059】たとえば、保管手段を循環可能な複数のト
レイから構成し、作成手段から搬送されてくるインデッ
クスプリントを、トレイに一枚づつ収容する。
【0060】第1認識機構11は、どのトレイにどのオ
ーダーナンバーのインデックスプリントが収容されてい
るかをトレイの位置に対応して記憶する。
【0061】第2認識機構12が、供給位置のフィルム
またはDP袋のオーダーナンバーを読み取ると、そのオ
ーダーナンバーから、該当するインデックスプリントが
収容されているトレイの位置をさがしだし、そのトレイ
からインデックスプリントを取り出して供給位置に搬送
する。
【0062】実施例6 実施例1〜5では第2認識機構として、供給位置Aにお
かれたDP袋またはフィルムのバーコードを読み取るバ
ーコードリーダーが用いられている。
【0063】このほかに本発明における第2認識機構と
しては、操作パネルやキーボードなどが連結されたCP
Uを用いることができる。
【0064】そのばあい、作業者は供給位置Aにおかれ
たDP袋またはフィルムに貼付されているオーダーナン
バーを目視により読み取り、操作パネルやキーボードを
操作して入力する。入力されたオーダーナンバーと等し
いナンバーのインデックスプリントを第1認識機構11
が認識すると、供給手段7はそのインデックスプリント
を供給位置Aに搬送する。
【0065】実施例7 次に、図4および図5に基づいて請求項8にかかわる写
真焼付現像装置の一実施例を説明する。
【0066】図4は本発明の写真焼付現像装置41の外
観概略図である。この写真焼付現像装置41は写真焼付
現像部42とインデックスプリント作成部43からな
る。
【0067】写真焼付現像部42としては、従来から用
いられているものと同様のものを適用することができ、
焼付部44、現像処理部45、乾燥部46、ペーパーカ
ット部47、およびオーダー仕分部48を有している。
写真焼付現像部42は、ネガマスク51に挿入された現
像済フィルムのコマ画像を、ペーパーマガジン52にセ
ットされている帯状の印画紙に焼き付け、現像処理を行
って乾燥させたのち、ペーパーカット部47で1コマず
つ切り離し、1オーダー分ずつオーダー仕分部48に排
出する。1オーダー分とは、フィルムカートリッジに挿
入されている1本分のフィルムのことをいう。
【0068】インデックスプリント作成部43は、フィ
ルム挿入口61を有しており、図5に示されるように、
挿入口61から挿入されたフィルムFの像をスキャナー
62で読み取り、プリントヘッド63でロールペーパー
64に印刷し、ペーパーカッター65で適当な大きさに
切り取る。適当な大きさとは、たとえば1オーダー分の
コマ画像がすべて含まれる大きさをいい、切断されたイ
ンデックスプリントIPは、箱状の保管部66に一時的
に保管され、搬送手段69によって写真焼付現像部42
のオーダー仕分部48に搬送される。搬送手段69はイ
ンデックスプリントを一枚ずつ吸引して取り出す吸引機
構67と、該吸引機構67が固着された搬送ベルト68
とを備えている。
【0069】プリントヘッド63は熱昇華型など、実施
例1で説明したものと同様のものを用いることができ
る。
【0070】図4に示される写真焼付現像装置41は、
写真焼付現像部42の脇にインデックスプリント作成部
43が組み込まれた構成を有しており、従来の写真焼付
現像処理を行いながら、コマ画像の焼付の終わったフィ
ルムを、すぐ脇にあるインデックスプリント作成部43
のフィルム挿入口61に挿入するだけで簡単にインデッ
クスプリントが作成され、しかも、オーダー仕分部48
に、該当するオーダーのプリント写真とインデックスプ
リントとがひとまとめになって排出される機能を有す
る。
【0071】図4に示されるように、写真焼付現像部4
2およびインデックスプリント作成部43はそれぞれキ
ーボード53または54を有している。写真焼付現像部
42およびインデックスプリント作成部43にはそれぞ
れCPUおよびメモリー(請求項8にいう第1記憶手段
および第2記憶手段)が内蔵されており、これらは情報
伝達コード55によって連結される。
【0072】まず、写真現像焼付部42での焼付時に、
作業者が、フィルムに貼付されているオーダーナンバー
をキーボード53によって入力する。これによって、オ
ーダー仕分部48で仕分けられるプリント写真Pのオー
ダーナンバーが第1記憶手段に記憶される。
【0073】つぎに、インデックスプリント作成部43
においても同様に、作業者がオーダーナンバーをキーボ
ード54にて入力する。これにより、作成された順に第
2記憶手段がオーダーナンバーを記憶する。
【0074】写真現像焼付部42の第1記憶手段とイン
デックスプリント作成部43の第2記憶手段とは情報伝
達コード55によって連結されており、オーダー仕分部
48に排出されたプリント写真のオーダーナンバーが第
1記憶手段から第2記憶手段に伝えられる。第2記憶手
段は保管部66の一番下に保管されているインデックス
プリントIPのオーダーナンバーを、第1記憶手段から
伝達されたオーダーナンバーと等しいかどうか照合し、
等しければ、搬送手段69を駆動して、インデックスプ
リントIPをオーダー仕分部48に供給する。異なって
いれば、警報を発したり表示したりして作業者に知らせ
る。
【0075】図5に示されるように、搬送手段69は、
吸引機構67によって保管部66に保管された順にイン
デックスプリントIPを一枚ずつ取り出し(図中動作
)、オーダー仕分部48のトレー49まで、モーター
により駆動する搬送ベルト68にて搬送し(図中動作
)、吸引機構67の吸引を停止することによってイン
デックスプリントをトレー49に供給し(図中動作
)、再びモーターを駆動させて搬送ベルト68により
吸引機構67を元の位置まで戻す。
【0076】実施例7の装置では、前述のような構造を
採用しているので、作業者がオーダー仕分部48に仕分
けられたプリント写真を該当するフィルムと合わせてD
P袋に収納するという従来どおりの作業の他に、インデ
ックスプリントを照合するといった手間のかかる作業を
必要としない。
【0077】実施例8 請求項8にかかわる写真焼付現像装置において、図5に
示される搬送手段69を、オーダー仕分部48の複数の
トレー49に選択的にインデックスプリントを搬送しう
る手段とすることも可能である。
【0078】たとえば、複数のトレー49が並べられて
いるオーダー仕分部48の上方に、トレー49と平行に
搬送手段69を設ける。選択されたトレー49の上方で
吸引機構67の吸引を止めるようにすればインデックス
プリントは目的のトレー49に供給される。実施例7の
ばあいと同様に写真現像焼付部42の第1記憶手段とイ
ンデックスプリント作成部43の第2記憶手段とは情報
伝達コード55によって連結されており、オーダ仕分部
48に排出保管されたプリント写真の複数のオーダーナ
ンバーが第1記憶手段から第2記憶手段に伝えられる。
第2記憶手段は保管部66の一番下に保管されているイ
ンデックスプリントIPのオーダーナンバーを、第1記
憶手段から伝達された複数のオーダーナンバーと照合
し、等しい場所に搬送手段69を駆動して、インデック
スプリントIPをオーダー仕分部48に供給する。
【0079】または、吸引機構67が吸引を止める位置
を決めておく。オーダー仕分部48に設けられた複数の
トレー49は循環可能であり、どのトレー49に供給す
るかはトレーを回転させることによって選択することが
できる。
【0080】そのように、トレー49を選択できるばあ
い、インデックスプリントIPの供給が多少前後して
も、搬送手段69またはオーダー仕分部48を制御する
ことによって確実にインデックスプリントを該当するオ
ーダーナンバーのプリント写真とをひとまとめにするこ
とができる。
【0081】実施例9 図6および図7に請求項9にかかわる写真焼付現像装置
の一実施例の構造断面図を示す。
【0082】実施例7および8の装置では、入力された
情報を記憶することにより照合を行うが、入力した情報
をプリント写真およびインデックスプリントに書き込
み、それを仕分ける直前にリーダーに読み取らせること
によっても自動的に照合することができる。
【0083】請求項9にかかわる写真焼付現像装置の外
観は、図4に示される写真焼付現像装置41と同じであ
る。しかし内部は異なるので、図6に請求項9にかかわ
る写真焼付現像部71の構造を、図7にインデックスプ
リント作成部72の要部の構造をそれぞれ示す。
【0084】図6において、写真焼付現像部71の焼付
部44には、光源56、レンズ57、ミラー58が内蔵
されており、ネガマスク51にセットされたフィルムの
コマ画像を、ペーパーマガジン52にロール状に保持さ
れている帯状の印画紙59に焼き付ける。画像が焼き付
けられた印画紙59は現像処理部45、乾燥部46、ペ
ーパーカット部47を経て、図4に示されるオーダー仕
分部48に排出される。
【0085】この写真焼付現像部71は、キーボード5
3(図4参照)のほかに、第1記録手段73と第1読取
手段74を備えている。第1記録手段73は焼付部44
に設けられ、プリント写真の裏面にオーダーナンバーを
印刷する。オーダーナンバーはバーコードで印刷され、
第1読取手段74によって自動的に読み取られる。第1
読取手段74は、オーダー仕分部48近くに設けられる
ペーパーカット部47内に設けられることが好ましい。
【0086】図7において、スキャナー62(図5参
照)で読み取られたフィルムの像は、プリントヘッド6
3でロールペーパー64に印刷される。印刷されたイン
デックスプリントIPはペーパーカッター65で所定の
大きさに切断され、箱状の保管部66に一時的に保管さ
れる。搬送手段69は、インデックスプリントIPを一
枚ずつ写真焼付現像部42のオーダー仕分部48に搬送
する。
【0087】このインデックスプリント作成部72は、
キーボード54(図4参照)のほかに、第2記録手段7
5と第2読取手段76を備えている。第2記録手段75
は、ロールペーパー64を挟んでプリントヘッド63と
対向する位置に設けられ、インデックスプリントIPの
裏面にオーダーナンバーを印刷する。オーダーナンバー
はバーコードで印刷され、第2読取手段76によって自
動的に読み取られる。第2読取手段76は、吸引機構6
7によって保管部66から引き出されたインデックスプ
リントIPの裏面に書き込まれたオーダーナンバーが読
み取れるような位置に設けられる。
【0088】実施例9の写真焼付現像装置においても実
施例7および8の装置と同様に、作業者は写真焼付現像
部71で焼付けを行う際に、フィルムに貼付されている
オーダーナンバーをキーボード53にて入力する。入力
されたオーダーナンバーは第1記録手段73によって帯
状の印画紙59の裏面に記録される。
【0089】つぎに作業者は、焼付けの終わったフィル
ムをインデックスプリント作成部72に挿入し、写真焼
付現像部71で入力したのと同じオーダーナンバーをキ
ーボード54で入力する。入力されたオーダーナンバー
は第2記録手段75によってインデックスプリントの裏
面に記録される。
【0090】写真焼付現像部71は、コマ画像の焼き込
まれた印画紙59を現像処理し、ペーパーカット部47
において1コマずつ切断する。こうして作成されたプリ
ント写真の裏面にはバーコードが印刷されており、第1
読取手段74がこのバーコードからオーダーナンバーを
読み取る。こうしてオーダー仕分部48にて仕分けられ
るプリント写真のオーダーナンバーが記憶される。
【0091】インデックスプリント作成部72は、保管
部66に保管されているインデックスプリントIPを吸
引機構67によって、印刷された順に一枚ずつ取り出
す。取り出されたインデックスプリントIPのオーダー
ナンバーは、第2読取手段76によって確認される。
【0092】このように第2読取手段76によって確認
されたオーダーナンバーが、第1読取手段74が記憶し
ているオーダーナンバーと等しいばあいには、吸引機構
67によって吸着されているインデックスプリントを、
オーダー仕分部48に供給する。
【0093】第2読取手段76によって確認されたオー
ダーナンバーが、第1読取手段74が記憶しているオー
ダーナンバーと異なるばあいには、警報を発したり、表
示したりして作業者に知らせる。
【0094】実施例10 実施例9の発明の写真焼付現像装置においても実施例8
と同様に、図5に示される搬送手段69を、オーダー仕
分部48の複数のトレー49を選択してインデックスプ
リントを搬送しうる手段とすることができる。そのばあ
い、搬送手段69またはオーダー仕分部48を実施例8
と同様な構造とする。
【0095】実施例10の第1読取手段74は、オーダ
ー仕分部48のどのトレー49に、どういうオーダーナ
ンバーのプリント写真Pが保持されているかを記憶す
る。そして、第2読取手段76が読み取ったオーダーナ
ンバーと等しいものがあるかどうか、あるばあいにはど
のトレー49にあるかを判断し、搬送手段69を駆動し
てインデックスプリントIPを該当するプリント写真が
保持されているトレー49まで搬送して供給する。ない
ばあいには、警報を発したり、表示したりして作業者に
知らせる。
【0096】実施例11 実施例9および10において、第1記録手段73および
第2記録手段75は、バーコードを書き込む手段であ
り、完全な自動化が可能である。
【0097】しかし、本発明の写真焼付現像装置におけ
る第1記録手段73および第2記録手段75としては、
算用数字や記号や文字など簡単なマークを印刷する手段
であってもよい。
【0098】そのばあい、作業員が印刷されたマークを
目視により照合する。似たような写真があっても裏面に
印刷されたマークは簡単に判別でき、間違いなく仕分け
ることができる。
【0099】実施例12 なお、前述の実施例において、自動的にオーダーナンバ
ーを読み取る機構としてバーコードリーダーを用いたも
のがあるが、これは説明のための一例でありこれ以外に
も、磁気情報によるものやマーク位置を検出するものな
ど多種多様な方法が考えられる。
【0100】実施例13 図8に請求項11にかかわる写真焼付現像装置の一実施
例の構造説明図を示す。
【0101】請求項11にかかわる写真焼付現像装置8
1は、プリント写真の焼付現像処理を行う装置にインデ
ックスプリント焼付手段83を内蔵させたものである。
このインデックスプリント焼付手段83はデジタル方式
であり、スキャナー94で読み取った画像を制御機構9
5に記憶し、1枚のプリント写真に編集して焼き付け
る。
【0102】図8において、写真焼付現像装置81は、
焼付部84、現像処理部85、乾燥部86、ペーパーカ
ット部87およびオーダー仕分部88を有している。ま
た、焼付部84は、光源91、レンズ92およびミラー
93を内蔵しており、インデックスプリント焼付手段8
3は、スキャナー94、制御機構95およびCRT96
からなる。なお、89はロール状の印画紙である。
【0103】この写真焼付現像装置81において、イン
デックスプリントの作成作業は以下のようにして行われ
る。
【0104】まず、オーダー毎にネガの画像情報をスキ
ャナー94により読み取り、演算処理を行いネガを焼付
位置に搬送したのち、焼付光の色調などの補正制御を
し、各コマの画像を印画紙89に順次焼き付ける。
【0105】インデックスプリント焼付手段83では、
スキャナー94で読み取ったオーダー毎のネガの画像情
報が制御機構95に伝達されて記憶されている。一方、
焼付部84では、オーダーの最後のコマが焼き付けられ
たあとに、インデックスプリント用の画面として焼き付
けをしない部分が設けられ、そのあとからつぎのオーダ
ーの焼き付けが実施されている。
【0106】CRT96は焼付部84のあとに設けられ
ており、インデックスプリント用にコマ画像が焼き付け
られていない部分が、CRT96による焼付位置に達す
ると、制御機構95に記憶され、編集された画面情報が
焼き付けられる。
【0107】コマ画像およびインデックスが焼き込まれ
た印画紙89は、現像処理部85、乾燥部86およびペ
ーパーカット部87を経て、オーダー仕分部88にオー
ダー毎に排出される。その際、オーダー毎の最後のプリ
ント写真のあとにインデックスプリントが焼き付けられ
ており、続いて排出されるので、オーダー仕分部88に
て自動的に照合が行われたことになる。
【0108】実施例13の写真焼付現像装置81では、
自動的に照合作業が行われるため、照合間違いがなく、
作業効率が向上する。また、インデックスプリント焼付
作業がプリント写真の焼付工程に含まれるため、ネガの
搬送などの作業が削減され、作業効率を一層向上させる
ことができる。
【0109】実施例14 実施例13のデジタル方式のインデックスプリント焼付
手段83は、CRTを用いたものであるが、本発明では
これに限定されず、たとえば液晶、発光ダイオード、レ
ーザーなどを利用した方式においても実施は可能であ
る。
【0110】実施例15 図9に請求項12にかかわる写真焼付現像装置の一実施
例の構造説明図を示す。
【0111】請求項12におけるインデックスプリント
焼付手段100は、図8における写真焼付現像装置81
に内蔵される。その位置は実施例13のインデックスプ
リント焼付手段83の位置と同じく、焼付部84のあ
と、現像処理部85の前に設けられる。インデックスプ
リント焼付手段100の位置は、図8の焼付部84中に
組み込んでもよい。以後、現像部85の前に設けた場所
について説明する。
【0112】図9において、インデックスプリント焼付
手段100は、光源101、ネガマスク102、焼付レ
ンズ103、ミラー104、および4本の帯状のペーパ
ーマスク105からなり、2点鎖線で示されるインデッ
クスプリント画面106上に1オーダー分のコマ画像を
順次焼き込む。フィルムFは焼付部84でオーダー毎の
最後のコマを焼き付けたあと、再度ネガマスク102に
挿入され、オーダーの最初のコマから順次焼付位置に搬
送される。
【0113】また、インデックスプリント焼付手段10
0は、インデックスプリント画面106上に1オーダー
分のコマ画像を順次焼き込むために、焼付レンズを平面
移動させるための焼付レンズ移動機構110と、画面1
06上の任意の位置の遮光を行うペーパーマスク移動機
構130を備えている。
【0114】図10において、焼付レンズ移動機構11
0は、焼付レンズ103を保持する矩形のレンズプレー
ト111と、該レンズプレート111を縦方向(矢印A
方向)にスライド自在に支持する2本の第1スライドシ
ャフト112および横方向(矢印B方向)にスライド自
在に支持する2本の第2スライドシャフト113と、第
1スライドシャフト112および第2スライドシャフト
113の両端部に設けられるスライド体114、115
と、該スライド体114、115をガイドするガイドシ
ャフト116、117と、前記スライド体114、11
5に固定されるベルト118、119と、該ベルト11
8、119を回動させるモータ120、121とからな
る。
【0115】レンズプレート111を縦方向(矢印A方
向)にスライドさせるときには、モータ121を駆動さ
せ、ベルト119を矢印CまたはD方向に回動させる。
ベルト119にはスライド体115が固定されており、
ベルト119の回動にしたがってスライド体115が縦
方向に移動する。スライド体115はスライドシャフト
113を支持し、スライドシャフト113はレンズプレ
ート111を支持しているのでスライド体115の移動
にしたがってレンズプレート111は縦方向に移動す
る。横方向(矢印B方向)に移動するときも同様であ
る。
【0116】図9において、ペーパーマスク移動機構1
30は、4本の帯状のペーパーマスク105を移動させ
て、印画紙89の任意の位置を遮光し、焼付部分107
を形成する。4本のペーパーマスク105の動きは制御
機構によって制御される。
【0117】図11において、1本のペーパーマスク1
05aを例にとり、その機構および動作を説明する。
【0118】ペーパーマスク105aの両端131は折
り曲げられており、フレーム132および138に形成
された溝133にスライド自在に挿入され、支持され
る。また両端131はベルト134に連結されている。
ベルト134はプーリー135、136に巻回されてお
り、プーリー136は連結シャフト137によって対向
するプーリー(図示せず)と連結されている。フレーム
138は対向するフレーム132と同様にベルト、溝を
有しているが、一端のプーリーは、モータ139に連結
されている。モータ139を駆動すると、これに連結さ
れたプーリーから、ベルト、連結シャフト137、プー
リー136、ベルト134と動力が伝わり、モーター1
39の回転の向きを変えることによってペーパーマスク
105aを矢印E方向に自由に移動させることができ
る。
【0119】つぎに、本実施例のインデックスプリント
焼付手段100の動作を図9に基づいて説明する。作業
者はプリント写真のための焼付が終わったフィルムF
を、インデックスプリントを作成するためのネガマスク
102に挿入する。挿入されたフィルムFは1コマずつ
順に搬送される。焼付レンズ103は、焼付レンズ移動
機構110によってネガの平面方向の縦横自在に移動可
能であり、インデックスプリント画面106上で焼付け
の順番通りの位置に各コマの画面が位置するよう移動す
る。ペーパーマスク105は、ペーパーマスク移動機構
130によって印画紙(ペーパー)89の平面方向の縦
横自在に移動可能であり、インデックスプリント画面1
06上で順番通りのコマの焼付部分107以外の部分を
遮光するように移動する。
【0120】このように制御されることにより、オーダ
ー毎に各コマの写真のあとに続けてインデックスプリン
トを焼付け、連続して現像し、オーダー仕分部にてイン
デックスプリントの照合が自動的に行われる。
【0121】実施例15の装置においても実施例13お
よび14の装置と同様に、自動的にインデックスプリン
トとプリント写真との照合作業が行われるため、照合間
違いがなく、作業効率が向上する。
【0122】実施例16 実施例15のインデックスプリント焼付手段100は、
焼付レンズ移動機構110のかわりに焼付レンズ交換機
構を用いてもよい。
【0123】図12に示されるように、焼付レンズ交換
機構150は、各コマ用の焼付レンズ140を回転自在
の円盤141に設けたものである。フィルムFのコマ画
像142は、焼付レンズ140aを通して、ペーパー1
49のインデックスプリント画面148に順次焼き付け
られる。147は、各コマ画面である。
【0124】円盤141は、駆動モータ145により円
盤支持軸146を中心に回転し、一コマごとに焼付レン
ズ140を交換する。焼付レンズ140を通る光軸15
1は、画面中心152を通る光軸中心153よりずれて
おり、それぞれインデックスプリント画面148上の所
定の位置にコマ画面147をつくる。コマ番号順に、コ
マ画面147が並べられるよう、焼付レンズ140は円
盤141上に配置される。
【0125】図13は、焼付レンズとインデックスプリ
ント画面との位置関係を示すものであり、(a)は側面
説明図、(b)は平面説明図である。図14は、円板1
41上の焼付レンズの配置を示したものである。
【0126】図13(a)に示されるように、フィルム
Fを透過した光が、インデックスプリント画面148に
届くばあい、光路上に焼付レンズa、b、c、dを配置
する必要がある(光源からフィルムFまでのあいだには
ミラートンネル(拡散箱)があるので均一に光が届
く)。ところが、焼付レンズの大きさからa、b、c、
dに固定して配置することは、スペース的に無理である
ので、焼付レンズを移動可能として、必要なときに焼付
レンズを必要な場所に配置するようにする。
【0127】図14(a)は、インデックスプリント画
面が4×6コマのばあい、図14(b)は、6×4コマ
のばあいを示している。
【0128】図14(a)は、回転中心Oからの距離が
異なる4つの焼付レンズA、B、C、Dを1組とし、合
計6組(4×6)のレンズが、円盤141上に配置され
ている。Aのレンズがaの位置(側面から見たばあいに
は図13のaの位置)で焼付を行ったあと、円盤141
は矢印の方向に回転し、Bのレンズをbの位置(同じく
図13のbに対応する)にセットする。このように、
a、b、c、dの位置で順次1段目のコマ画像の焼付が
なされたあと、2段目の焼付を次の組の焼付レンズA
´、B´、C´、D´で行う。
【0129】図14(b)は、6つの焼付レンズA、
B、C、D、E、Fを1組とし、合計4組(6×4)の
レンズが、円盤上に配置されている。
【0130】なお、円盤141の回転の量を制御する方
法としては、位置決めセンサ155を用いたもの(円盤
に孔を開けておき、これを検出するものなど)や駆動モ
ータとして、パルスモータを採用したもの(パルス数か
ら回転の量を制御するもの)など、従来よく知られた方
法を用いることができる。
【0131】さらには、図14(a)のA、B、C、D
の4個の焼付けレンズだけを用いて、図12のペーパー
149の幅方向(ペーパーの搬送方向に対して直角方
向)に対する画面の焼付け位置を変更する。そして、ペ
ーパーの搬送方向に対する画面の焼付け位置の変更は、
ペーパーを一画面分(図13(b)の一段分に相当す
る)搬送することによって制御する。以上の構造によ
り、焼付けレンズの個数を削減することは、容易に考え
られる。
【0132】実施例17 実施例13、14、15および16は、ロール状に保持
される帯状の印画紙(ペーパー)に焼き付けるばあいに
ついて説明したが、本発明はこれに限定されず、シート
状の印画紙(ペーパー)に焼付を行う装置についても同
様に考えられる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のインデッ
クスプリント照合装置は、照合作業をオーダーナンバー
にて行うため、良く似た画面による照合間違いがなくな
る。
【0134】また、自動化が容易で照合作業の効率が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1にかかわるインデックスプリント作成
供給装置の一実施例の構造説明図である。
【図2】図1のインデックスプリント作成供給装置の保
管手段の一例の構造説明図である。
【図3】請求項1〜9にかかわるインデックスプリント
作成供給装置および写真焼付現像装置に適用されるフィ
ルムまたはDP袋に用いられるラベルの一例の説明図で
ある。
【図4】請求項8にかかわる写真焼付現像装置の一実施
例の外観概略図である。
【図5】図4に示される写真焼付現像装置のインデック
スプリント作成部および写真焼付現像部の一例の構造説
明図である。
【図6】請求項9にかかわる写真焼付現像装置の写真焼
付現像部の一例の構造説明図である。
【図7】請求項9にかかわる写真焼付現像装置のインデ
ックスプリント作成部の一例の要部の構造説明図であ
る。
【図8】請求項11にかかわる写真焼付現像装置の一実
施例の構造説明図である。
【図9】請求項12にかかわる写真焼付現像装置のイン
デックスプリント焼付手段の一例の構造説明図である。
【図10】図9のインデックスプリント焼付手段の焼付
レンズ移動機構の一例の斜視説明図である。
【図11】図9のインデックスプリント焼付手段のペー
パーマスク移動機構の一例の斜視説明図である。
【図12】請求項12にかかわる写真焼付現像装置の焼
付レンズ交換機構の一例の構造説明図である。
【図13】図12の焼付レンズ交換機構の焼付レンズと
インデックスプリント画面との位置関係を示す説明図で
ある。
【図14】図12の焼付レンズ交換機構の焼付レンズの
配置を示す説明図である。
【図15】従来のプリント写真の焼付現像処理システ
ム、およびインデックスプリントの作成システムの説明
図である。
【符号の説明】
A 供給位置 F フィルム P プリント写真 IP インデックスプリント 1 インデックスプリント作成供給装置 2 作成手段 3 オーダー認識手段 4 オーダー記録手段 5 保管手段 6 照合手段 7 供給手段 8 DP袋 11 第1認識機構 12 第2認識機構 41、81 写真焼付現像装置 42、71 写真焼付現像部 43、72 インデックスプリント作成部 48 オーダー仕分部(オーダー仕分手段) 55 情報伝達コード(情報伝達手段) 73 第1記録手段 74 第1読取手段 75 第2記録手段 76 第2読取手段 83、100 インデックスプリント焼付手段 105 ペーパーマスク 110 焼付レンズ移動機構 150 焼付レンズ交換機構

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フィルムのコマ画像を一枚のプリ
    ントに複数焼き付けることができるインデックスプリン
    ト作成手段と、 (b)前記フィルムのオーダー情報を認識するオーダー
    認識手段と、 (c)前記インデックスプリントを複数枚保管すること
    のできる保管手段と、 (d)該保管手段に保管されたインデックスプリントの
    オーダー情報を認識する第1認識機構と、供給位置にお
    かれたDP袋またはフィルムのオーダー情報を認識する
    第2認識機構を有し、当該第1認識機構と第2認識機構
    とにより認識されたオーダー情報を照合する照合手段
    と、 (e)該照合手段によって照合され、オーダー情報の一
    致したインデックスプリントを前記供給位置に供給する
    供給手段を備えており、 前記供給手段が、さらに、前記照合手段によって照合さ
    れ、オーダー情報の一致しないインデックスプリントを
    前記保管手段に返送することを特徴とするインデックス
    プリント作成供給装置。
  2. 【請求項2】 前記オーダー認識手段が、予めフィルム
    またはDP袋に記録されている前記オーダー情報を読み
    取ることによって認識する手段である請求項1記載のイ
    ンデックスプリント供給作成装置。
  3. 【請求項3】 前記オーダー認識手段が、作業者の入力
    によって認識する手段である請求項1記載のインデック
    スプリント作成供給装置。
  4. 【請求項4】 前記オーダー認識手段に、前記オーダー
    情報を該当するインデックスプリントに記録するオーダ
    ー記録手段が連結され、前記第1認識機構が、当該オー
    ダー記録手段によりインデックスプリントに記録された
    オーダー情報を読み取る機構である請求項1、2または
    3記載のインデックスプリント供給作成装置。
  5. 【請求項5】 前記保管手段が複数の保管位置を有して
    おり、前記第1認識機構が当該保管位置に対応してイン
    デックスプリントのオーダー情報を認識する機構である
    請求項1、2または3記載のインデックスプリント作成
    供給装置。
  6. 【請求項6】 前記第2認識機構が、前記供給位置にお
    かれたDP袋またはフィルムに記録されているオーダー
    情報を読み取る機構である請求項1、2、3、4または
    5記載のインデックスプリント作成供給装置。
  7. 【請求項7】 前記第2認識機構が、作業者の入力によ
    って認識する機構である請求項1、2、3、4または5
    記載のインデックスプリント作成供給装置。
  8. 【請求項8】 インデックスプリント焼付手段を内蔵す
    る写真焼付現像装置であって、オーダー毎の最初のコマ
    の焼付前、または最後のコマの焼付後に各コマの焼付と
    同一の焼付工程にてインデックスプリントを焼き付ける
    ことを特徴とする写真焼付現像装置。
  9. 【請求項9】 オーダー毎の各コマの画像情報をスキャ
    ナーにて読み取り、その情報をデジタル方式のインデッ
    クスプリント焼付手段に伝達し、インデックスプリント
    を焼き付けるよう構成されてなる請求項記載の写真焼
    付現像装置。
  10. 【請求項10】 前記インデックスプリント焼付手段
    が、焼付レンズ交換機構または焼付レンズ移動機構と、
    画面の任意の位置を遮光するペーパーマスクを備えてな
    る請求項記載の写真焼付現像装置。
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