JP3355210B2 - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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Description
のであり、更に特に、使用済みタイヤ等のゴム製品のリ
サイクル化を向上し得る再生ゴム含有ゴム組成物に関す
るものである。
棄物のリサイクルが重要な社会問題となってきている。
そのような中で、使用済みタイヤ等のゴム製品において
もリサイクル化の向上が急務となってきている。
物は、セメント用キルン燃料や再生ゴム等の方法でリサ
イクルされるのが一般的であった。しかし、真の意味で
のリサイクルとして、再びゴム製品として利用する再生
ゴムとしての利用が最も望ましいものである。
告がなされており、例えば、日本ゴム協会誌第53巻第
8号(1980)では、再生ゴムの特性を支配する因子
の解析が行われており、それによると可塑度に対しては
ゾル分量、加硫ゴムの引っ張り強さに対しては網目鎖の
分解率およびゾルの分子量が主として寄与することが報
告されている。また、同誌では、ムーニー可塑度の検討
も行っており、それによるとムーニー可塑度はトルエン
溶解分と比例関係にあることが報告されている。
定した再生ゴムが幾つか報告されている(特開昭56−
10534号公報、特開昭57−49634号公報
等)。
単独では強力が著しく低く、使用範囲が極めて限られた
ものとなっていた。また、再生ゴムを配合剤として新ゴ
ムに少量添加した場合でも、破壊特性、耐摩耗性、発熱
特性が大幅に低下し、やはりその使用範囲は限られたも
のとなっていた。
しての検討に重点が置かれ、単純にムーニー粘度を下げ
るための検討や、再生ゴム自身の強度を向上させるため
の検討のみで、新ゴムに配合した場合の検討は殆どなさ
れていなかった。
に配合しても、従来の再生ゴムで大きな問題となってい
た破壊特性の大幅な低下を招くことのないゴム組成物を
提供し、これにより再生ゴムの使用範囲を広範なものと
して、使用済タイヤ等のリサイクル化を向上することに
ある。
解決するために鋭意検討した結果、原料ゴムに所定の配
合量以上の軟化剤を配合したゴム組成物に、トルエン溶
解分が所定量以上の再生ゴムとを所定量配合することに
より、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。
ム100重量部と軟化剤15重量部以上に対して、トル
エン溶解分が25%以上の再生ゴム30重量部以下を配
合してなることを特徴とするものである。
しくは天然ゴムのいずれでもよく、使用目的に応じて種
々のゴム成分を選定することができる。また、軟化剤は
配合ゴムを軟化させて加工を容易にするために加えられ
る配合剤であり、アロマティックオイル、スピンドル油
等が挙げられる。好ましくは、アロマティックオイルで
ある。
きる、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴムは、オイ
ルパン法、リクレメーター法等の一般に知られている方
法で製造することができ、脱硫時間の延長、脱硫温度の
上昇、脱硫濃度の高濃度化等、様々な方法で目的とする
再生ゴムを得ることができる。
ようにして求めることができる。まず、再生ゴム約1g
を精秤し(これをxgとする)、約1mm角に細かく切
った後、トルエン30ml中に24時間放置する。次い
で、トルエン溶液をろ過した後、洗浄し、残渣を24時
間乾燥させる。しかる後、8時間真空乾燥させて得られ
た残渣をトルエン不溶解分とする(これをygとす
る)。このようにして求めたxgおよびygから次式、 トルエン溶解分=[(x−y)/x]×100 に従いトルエン溶解分を算出することができる。
の軟化剤および再生ゴムに加え、通常のカーボンブラッ
ク、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤等
を通常用いられている配合量で適宜配合することができ
るのは勿論のことである。
ゴム100重量部に対して軟化材を15重量部以上配合
する必要がある。この配合量が15重量部未満では、再
生ゴム中の低分子量成分の影響により、破壊特性が低下
してしまうためである。
ン溶解分を25%以上としたのは、この値が25%未満
であると、トルエン不溶解分がゴム中で破壊核として働
き、破壊特性が大幅に低下してしまうためである。な
お、トルエン溶解分についての上限については、使用す
る再生ゴムの原料となる使用済みゴムの配合系、例えば
カーボンブラックの濃度等に応じて変動し得るものであ
り、通常の使用済みゴム製品で得られる範囲であれば特
に問題はない。
0重量部に対して30重量部以下とする必要がある。こ
の配合量が、30重量部を超えると弾性率の低下、発熱
性の悪化を来すためである。好ましくは、上記軟化剤の
配合量に対し再生ゴムの配合量は1/2以下とする。
る。本実施例においては、以下に示すトルエン溶解分の
再生ゴムを使用した。
のものである。これに対し、再生ゴムBはオイルパン法
により脱硫時間を延長して製造したものである。同様
に、再生ゴムCはオイルパン法により脱硫温度を高温と
したものである。これらいずれの再生ゴムも原料は使用
済みタイヤより得られたゴム粉末30メッシュ品であ
る。
示す配合処方(重量部)にて各種ゴム組成物を調製し
た。これらゴム組成物について破壊強力を測定した。破
壊強力の測定方法は、JIS K6301に基づき行っ
た。サンプルはダンベル状サンプルを用いた。
対しては比較例1を100とし、また比較例3、4に対
しては比較例2を100として夫々指数表示した。値が
大きいほど結果が良好であることを示している。得られ
た結果を下記の表1に示す。
まず、軟化剤を15重量部を超えて多量に配合したゴム
組成物に、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴムを夫
々配合した実施例1〜4においては、トルエン溶解分が
25%未満の従来の再生ゴムを配合した比較例1に比し
大幅に破壊強力の向上が認められた。
未満のゴム組成物に、トルエン溶解分が25%以上の再
生ゴムを配合しても、破壊強力の向上は認められなかっ
た。
組成物においては、原料ゴムに所定の配合量以上の軟化
剤を配合したゴム組成物に、トルエン溶解分が所定量以
上の再生ゴムとを所定量配合したことにより、再生ゴム
を新ゴムに配合する際に従来の再生ゴムにおいて大きな
問題となっていた破壊特性の低下を防止することができ
る。従って、再生ゴムの使用範囲がこれまで以上に広範
なものなり、使用済タイヤ等のリサイクル化がより向上
することになる。
Claims (2)
- 【請求項1】 原料ゴム100重量部に対して軟化剤1
5重量部以上が配合され、さらに脱硫工程を経て得られ
た、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴムが配合され
てなることを特徴とするゴム組成物。 - 【請求項2】 前記再生ゴムの配合量が前記原料ゴム1
00重量部あたり30重量部以下である請求項1記載の
ゴム組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2964793A JP3355210B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2964793A JP3355210B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06220255A JPH06220255A (ja) | 1994-08-09 |
JP3355210B2 true JP3355210B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=12281902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2964793A Expired - Fee Related JP3355210B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355210B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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CN109880159A (zh) * | 2019-03-08 | 2019-06-14 | 徐州工业职业技术学院 | 一种降温脱硫生产环保高品质乙丙再生胶的方法 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP2964793A patent/JP3355210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06220255A (ja) | 1994-08-09 |
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