JPH06220255A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH06220255A
JPH06220255A JP2964793A JP2964793A JPH06220255A JP H06220255 A JPH06220255 A JP H06220255A JP 2964793 A JP2964793 A JP 2964793A JP 2964793 A JP2964793 A JP 2964793A JP H06220255 A JPH06220255 A JP H06220255A
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toluene
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英一郎 山口
Aarinku Maruten
アーリンク マルテン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生ゴムを新ゴムに配合しても、従来の再生
ゴムで大きな問題となっていた破壊特性の大幅な低下を
招くことのないゴム組成物を提供し、これにより再生ゴ
ムの使用範囲を広範なものとして、使用済タイヤ等のリ
サイクル化を向上さることにある。 【構成】 原料ゴム100重量部と軟化剤15重量部に
対して、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴム30重
量部以下を配合してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム組成物に関するも
のであり、更に特に、使用済みタイヤ等のゴム製品のリ
サイクル化を向上し得る再生ゴム含有ゴム組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境意識の高まりにより、産業廃
棄物のリサイクルが重要な社会問題となってきている。
そのような中で、使用済みタイヤ等のゴム製品において
もリサイクル化の向上が急務となってきている。
【0003】従来、使用済みタイヤ等のゴム製産業廃棄
物は、セメント用キルン燃料や再生ゴム等の方法でリサ
イクルされるのが一般的であった。しかし、真の意味で
のリサイクルとして、再びゴム製品として利用する再生
ゴムとしての利用が最も望ましいものである。
【0004】再生ゴムについては、これまでに種々の報
告がなされており、例えば、日本ゴム協会誌第53巻第
8号(1980)では、再生ゴムの特性を支配する因子
の解析が行われており、それによると可塑度に対しては
ゾル分量、加硫ゴムの引っ張り強さに対しては網目鎖の
分解率およびゾルの分子量が主として寄与することが報
告されている。また、同誌では、ムーニー可塑度の検討
も行っており、それによるとムーニー可塑度はトルエン
溶解分と比例関係にあることが報告されている。
【0005】その他にも、ムーニー粘度を特定範囲に規
定した再生ゴムが幾つか報告されている(特開昭56−
10534号公報、特開昭57−49634号公報
等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、再生ゴムはそれ
単独では強力が著しく低く、使用範囲が極めて限られた
ものとなっていた。また、再生ゴムを配合剤として新ゴ
ムに少量添加した場合でも、破壊特性、耐摩耗性、発熱
特性が大幅に低下し、やはりその使用範囲は限られたも
のとなっていた。
【0007】さらに、従来の再生ゴムは加工性改良剤と
しての検討に重点が置かれ、単純にムーニー粘度を下げ
るための検討や、再生ゴム自身の強度を向上させるため
の検討のみで、新ゴムに配合した場合の検討は殆どなさ
れていなかった。
【0008】そこで本発明の目的は、再生ゴムを新ゴム
に配合しても、従来の再生ゴムで大きな問題となってい
た破壊特性の大幅な低下を招くことのないゴム組成物を
提供し、これにより再生ゴムの使用範囲を広範なものと
して、使用済タイヤ等のリサイクル化を向上さることに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、原料ゴムに所定の配
合量以上の軟化剤を配合したゴム組成物に、トルエン溶
解分が所定量以上の再生ゴムとを所定量配合することに
より、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0010】すなわち、本発明のゴム組成物は、原料ゴ
ム100重量部と軟化剤15重量部以上に対して、トル
エン溶解分が25%以上の再生ゴム30重量部以下を配
合してなることを特徴とするものである。
【0011】本発明においては、原料ゴムは合成ゴムも
しくは天然ゴムのいずれでもよく、使用目的に応じて種
々のゴム成分を選定することができる。また、軟化剤は
配合ゴムを軟化させて加工を容易にするために加えられ
る配合剤であり、アロマティックオイル、スピンドル油
等が挙げられる。好ましくは、アロマティックオイルで
ある。
【0012】さらに、本発明において使用することので
きる、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴムは、オイ
ルパン法、リクレメーター法等の一般に知られている方
法で製造することができ、脱硫時間の延長、脱硫温度の
上昇、脱硫濃度の高濃度化等、様々な方法で目的とする
再生ゴムを得ることができる。
【0013】なお、ここでいうトルエン溶解分は、次の
ようにして求めることができる。まず、再生ゴム約1g
を精秤し(これをxgとする)、約1mm角に細かく切
った後、トルエン30ml中に24時間放置する。次い
で、トルエン溶液をろ過した後、洗浄し、残渣を24時
間乾燥させる。しかる後、8時間真空乾燥させて得られ
た残渣をトルエン不溶解分とする(これをygとす
る)。このようにして求めたxgおよびygから次式、 トルエン溶解分=[(x−y)/x]×100 に従いトルエン溶解分を算出することができる。
【0014】本発明の再生ゴム含有ゴム組成物は、上述
の軟化剤および再生ゴムに加え、通常のカーボンブラッ
ク、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤等
を通常用いられている配合量で適宜配合することができ
るのは勿論のことである。
【0015】
【作用】本発明の再生ゴム含有組成物においては、原料
ゴム100重量部に対して軟化材を15重量部以上配合
する必要がある。この配合量が15重量部未満では、再
生ゴム中の低分子量の影響により、破壊特性が低下して
しまうためである。
【0016】また、本発明において再生ゴム中のトルエ
ン溶解分を25%以上としたのは、この値が25%未満
であると、トルエン不溶解分がゴム中で破壊核として働
き、破壊特性が大幅に低下してしまうためである。な
お、トルエン溶解分についての上限については、使用す
る再生ゴムの原料となる使用済みゴムの配合系、例えば
カーボンブラックの濃度等に応じて変動し得るものであ
り、通常の使用済みゴム製品で得れる範囲であれば特に
問題はない。
【0017】かかる再生ゴムの配合量は、原料ゴム10
0重量部に対して30重量部以下とする必要がある。こ
の配合量が、30重量部を超えると弾性率の低下、発熱
性の悪化を来すためである。好ましくは、上記軟化剤の
配合量に対し再生ゴムの配合量は1/2以下とする。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき具体的に説明す
る。本実施例においては、以下に示すトルエン溶解分の
再生ゴムを使用した。
【0019】上記再生ゴムAは市販の村岡ゴム(株)製
のものである。これに対し、再生ゴムBはオイルパン法
により脱硫時間を延長して製造したものである。同様
に、再生ゴムCはオイルパン法により脱硫温度を高温と
したものである。これらいずれの再生ゴムも原料は使用
済みタイヤより得られたゴム粉末30メッシュ品であ
る。
【0020】上記各種再生ゴムを使用して下記の表1に
示す配合処方(重量部)にて各種ゴム組成物を調製し
た。これらゴム組成物について破壊強力を測定した。破
壊強力の測定方法は、JIS K6301に基づき行っ
た。サンプルはダンベル状サンプルを用いた。
【0021】なお、得られた測定値は、実施例1〜4に
対しては比較例1を100とし、また比較例2〜3に対
しては比較例2を100として夫々指数表示した。値が
大きいほど結果が良好であることを示している。得られ
た結果を下記の表1に示す。
【0022】
【表1】 1)スチレンブタジエンゴム 2)アロマティックオイル 3)ジベンゾチアジルスルフィド 4)ジフェニルグアニジン
【0023】上記表1から以下のことが確かめられた。
まず、軟化剤を15重量部を超えて多量に配合したゴム
組成物に、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴムを夫
々配合した実施例1〜4においては、トルエン溶解分が
25%未満の従来の再生ゴムを配合した比較例1に比し
大幅に破壊強力の向上が認められた。
【0024】これに対し、軟化剤の配合量が15重量部
未満のゴム組成物に、トルエン溶解分が25%以上の再
生ゴムを配合しても、破壊強力の向上は認められなかっ
た。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のゴム
組成物においては、原料ゴムに所定の配合量以上の軟化
剤を配合したゴム組成物に、トルエン溶解分が所定量以
上の再生ゴムとを所定量配合したことにより、再生ゴム
を新ゴムに配合する際に従来の再生ゴムにおいて大きな
問題となっていた破壊特性の低下を防止することができ
る。従って、再生ゴムの使用範囲がこれまで以上に広範
なものなり、使用済タイヤ等のリサイクル化がより向上
することになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ゴム100重量部と軟化剤15重量
    部以上に対して、トルエン溶解分が25%以上の再生ゴ
    ム30重量部以下を配合してなることを特徴とするゴム
    組成物。
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