JP3354482B2 - 手動利器における本体と柄部との連結構造 - Google Patents

手動利器における本体と柄部との連結構造

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JP3354482B2 JP09766298A JP9766298A JP3354482B2 JP 3354482 B2 JP3354482 B2 JP 3354482B2 JP 09766298 A JP09766298 A JP 09766298A JP 9766298 A JP9766298 A JP 9766298A JP 3354482 B2 JP3354482 B2 JP 3354482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば鋏、ナイ
フ、あるいはフォーク等の手動利器における本体と柄部
の連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋏は一対の鋏片と、その鋏片を
開閉動作する一対の柄部とは、別の材料により形成され
ている。一対の鋏片は主として鉄等の金属製で、柄部は
合成樹脂製のものがあり、鋏片に対し柄部は取り外し不
能に連結されており、簡単に分離できないものである。
【0003】近年、資源の再利用を促進し、環境の保護
を図るために、金属材料よりなる鋏片と合成樹脂材料よ
りなる柄部とを分別して回収可能にするための試みがな
されている。その例として、一対の鋏片の基端部に樹脂
製の柄部を嵌合し、柄部と鋏片の基端部とを連結ピンに
より連結し、その連結ピンをカバーにより覆うようにし
たものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術においては、カバーを取り外した後、連結ピンを取
り外して柄部を鋏片の基端部から取り外す作業が必要で
あるため、分離作業が面倒であるという問題があった。
【0005】又、従来の鋏として、鋏片の基端部に嵌合
した樹脂製の柄部を特定の方向に湾曲することにより柄
部の一部を曲げ破壊して、鋏片と柄部を分離することが
できるように構成したものも提案されている。
【0006】しかし、上記の鋏は柄部を曲げ破壊しなけ
ればならないので、鋏片と柄部の分離操作が面倒である
ばかりでなく、柄部は破壊されるので再利用することが
できないという問題があった。
【0007】さらに、鋏片の基端部をテーパ状に形成
し、柄部の挿入孔に前記基端部を圧入嵌合する構成のも
のも提案されている。しかし、上記の鋏は鋏片の基端部
が柄部の挿入孔から抜ける方向への外力が繰り返し作用
すると、圧入嵌合部の結合力が低下するので、使用中に
柄部が基端部から外れる虞れがあった。
【0008】この発明の目的は上記従来の技術に存する
問題点を解消して、柄部と鋏片等の手動利器本体との分
離作業を容易に行うことができるとともに、柄部の破壊
をなくして再利用を可能にする手動利器における本体と
柄部の連結構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、本体と柄部を別の材
料により形成して連結した手動利器において、前記柄部
に挿入孔を形成し、本体の基端部を前記挿入孔に挿入し
た状態で、柄部と本体の基端部とをロック部材によりロ
ックし、ロック部材のロックをワンタッチで解除して柄
部と本体の基端部とを分離可能にし、本体の基端部には
係合孔が形成され、柄部には該柄部の挿入孔に前記基端
部を挿入した状態で、前記基端部の一部及び係合孔を露
出し得る嵌入穴が形成され、該嵌入穴にロック部材を嵌
入して、該ロック部材に設けた嵌合突部を前記係合孔に
係合するようにしている
【0010】請求項に記載の発明では、請求項1に
いて、ロック部材は柄部の嵌入穴の周面に形成した係止
突起に係止される係止爪を有するものである。請求項
に記載の発明では、請求項において、前記係止爪はロ
ック部材の嵌入穴への嵌入時に前記係止突起を乗り越え
て係止突起に係止されるように弾性変形可能な支持アー
ムに設けられている。
【0011】請求項に記載の発明では、請求項
のいずれか一項において、前記嵌入穴の周面には、切欠
斜面が形成され、これによりロック部材との間に操作部
材としてのドライバーが進入し得る隙間が形成されるよ
うにしている。
【0012】請求項に記載の発明では、請求項
のいずれか一項において、前記係止爪は柄部の嵌入穴の
周縁に係止される第1の係止爪と、第1の係止爪が係止
された後に柄部に設けた係止突起を乗り越えて係止され
る第2の係止爪とにより構成されている。請求項6に記
載の発明では、本体と柄部を別の材料により形成して連
結した手動利器において、前記柄部に挿入孔を形成し、
本体の基端部を前記挿入孔に挿入した状態で、柄部と本
体の基端部とをロック部材によりロックし、ロック部材
のロックをワンタッチで解除して柄部と本体の基端部と
を分離可能にし、本体の基端部には嵌合凹部が形成さ
れ、柄部には該柄部の挿入孔に前記基端部を挿入した状
態で、前記基端部の一部及び嵌合凹部を露出し得る嵌入
穴が形成され、該嵌入穴にロック部材を嵌入して、該ロ
ック部材に設けた嵌合突部を前記嵌合凹部に係合するよ
うにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を鋏に具体化した
第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0014】図5に示すように、この鋏を構成する第1
鋏片11と第2鋏片12とは連結ピン13により開閉可
能に連結されている。前記第1鋏片11には、第1柄部
14が連結され、第2鋏片12には第2柄部16が連結
されている。第1鋏片11と第1柄部14は第1ロック
部材15により離脱しないようにロックされ、第2鋏片
12と第2柄部16は第2ロック部材17により離脱し
ないようにロックされている。
【0015】次に、図3を中心に第1鋏片11と第1柄
部14との連結構造について説明する。第1鋏片11は
図5に示すように刃部11aを有し、刃部11aと基端
部11bの間には図3に示すように前記連結ピン13を
挿通する孔11cが形成されている。前記基端部11b
の中央部には係合孔11dが形成され、該係合孔11d
の前後には第1及び第2の孔11e,11fが形成され
ている。前記係合孔11dの形状として、例えばトラッ
ク形状、楕円形状あるいは円形状がある。
【0016】前記第1柄部14の基端部には例えば円環
状の指掛孔14aが形成され、その柄部14の先端部に
は、前記第1鋏片11の基端部11bを挿入するための
扁平状の挿入孔14bが形成されている。前記挿入孔1
4bの入口上部には、係止斜面14cが形成され、基端
部11bの上縁前方寄りに形成した段部11gが前記係
止斜面14cに当接することにより挿入孔14bへの基
端部11bの挿入深さが一定になるようにしている。
【0017】前記第1柄部14の先端寄りの一側面には
第1ロック部材15を嵌入するための嵌入穴14dが形
成されている。この嵌入穴14dは、前記挿入孔14b
の中間部一側を開口するように形成され、その嵌入穴1
4dの後側部には図1(a)に示すように係止突起14
eが一体に形成されている。同じく嵌入穴14dの後側
部には前記係止突起14eと対応するように、切欠斜面
14fが形成され、図2(a)に示すように該斜面14
fとロック部材15との間でドライバー等の操作部材D
を進入する隙間Gを形成するようにしている。
【0018】前記第1ロック部材15は、合成樹脂製の
本体15aと、該本体の内側面に一体形成され、かつ前
記鋏片11の基端部11bの係合孔11dに嵌合される
嵌合突部15bと、前記基端部11bに形成した第1の
孔11eに進入して、第1柄部14の嵌入穴14dの内
側縁に係止される第1係止爪15cとを備えている。
又、前記第1ロック部材15は、前記本体15aの一側
に一体形成された薄肉部15dと、該薄肉部15dの内
側面に一体的に形成され、かつ図1(c)に示すよう
に、前記基端部11bに形成した第2の孔11fに進入
するとともに前記柄部14に形成した係止突起14eに
係止される第2係止爪15fを備えた弾性変形し得る支
持アーム15eとにより構成されている。
【0019】なお、第1ロック部材15の本体15aの
前記第1係止爪15cと対応する外周面には、斜面15
gが形成され、ロック部材15の嵌入穴14dへの嵌入
時にロック部材15が傾動できるようにしている。
【0020】次に、第1鋏片11と第1柄部14とを第
1ロック部材15により連結する方法を図1を中心に説
明する。最初に、図3に示す第1柄部14の挿入孔14
bに対し第1鋏片11の基端部11bを挿入し、段部1
1gを柄部14の係止斜面14cに当接する。この状態
においては図1(a)に示すように第1及び第2の孔1
1eと11f及び係合孔11dが柄部14の嵌入穴14
dから外側方に露出する。即ち、第1の孔11eの一部
が柄部14の嵌入穴14dの一側縁により覆われるよう
に、かつ係止突起14eが第2の孔11fの途中まで乗
り出した状態となる。
【0021】次に、第1ロック部材15の第1係止爪1
5cを図1(b)に示すように前記第1の孔11eに進
入させて第1係止爪15cを柄部14の嵌入穴14dの
内周縁Eに係止する。
【0022】次に、第1ロック部材15を図1(b)に
おいて第1係止爪15cを中心に矢印方向に回動し、嵌
合突部15bを鋏片11側の係合孔11dに嵌合しつ
つ、第2係止爪15fを係止突起14eの円弧状案内面
Sに押圧して支持アーム15eを弾性変形しつつ、第2
係止爪15fを第2の孔11fへ向かって押圧する。こ
れにより、第2係止爪15fは支持アーム15eの弾性
変形により係止突起14eを乗り越えて第2の孔11f
内に進入する。この状態では第2係止爪15fが係止突
起14eに係止されているので、第1ロック部材15は
嵌入穴14d内から離脱不能となる。又、第1ロック部
材15が嵌入穴14d内に嵌入されるとともに嵌合突部
15bが鋏片11側の係合孔11dに嵌合されているの
で、第1鋏片11と第1柄部14とを挿入孔14bに沿
って引き離そうとする外力が作用しても離れることはな
い。
【0023】次に、第1ロック部材15のロック状態を
解除する方法を図2に基づいて説明する。図2(a)に
示す第1鋏片11と第1柄部14のロック状態におい
て、前記切欠斜面14fにより形成される隙間Gから例
えばマイナスドライバー等の操作部材Dの先端部を進入
し、操作部材Dを矢印方向に回動する。すると薄肉部1
5dが梃子の原理により上方に持ち上げられ、支持アー
ム15eが弾性変形しつつ第2係止爪15fが係止突起
14eを乗り越えて、図2(b)に示すように離脱され
る。このため第1ロック部材15は嵌入穴14dから取
り外される。このため、第1鋏片11から第1柄部14
を分離することができる。前記操作部材Dの先端を前記
支持アーム15eに押圧してアーム15eを弾性変形す
ると、第2係止爪15fの解除動作が円滑となる。
【0024】なお、第1ロック部材15の取り外し時に
は、第1ロック部材15は第1係止爪15cを中心に図
2(a)において、時計回り方向に回動されるが、これ
は斜面15gにより許容される。
【0025】前記第2鋏片12と第2柄部16とを連結
状態にロックする第2ロック部材17の構造は、図4に
示すように構成されているが、第1鋏片11と第1柄部
14とをロックする第1ロック部材15の構造とほぼ同
様に構成されている。従って、各部材12,16,17
に対し第1実施形態と機能の同じものは同じアルファベ
ット符号を付して説明を省略する。
【0026】さて、前記のように構成した鋏についてそ
の作用効果を構成とともに説明する。 (1)前記実施形態では、第1鋏片11の基端部11b
を第1柄部14の挿入孔14bに挿入し、柄部14に形
成した嵌入穴14dに第1ロック部材15を嵌入し、そ
の嵌合突部15bを基端部11bの係合孔11dに嵌合
し、第1及び第2の係止爪15c,15fを嵌入穴14
dの内周縁E及び係止突起14eに係止するようにし
た。このため、第1ロック部材15をワンタッチで嵌入
穴14dに嵌合するとにより第1鋏片11と柄部14と
を容易に連結することができる。
【0027】(2)前記実施形態では、柄部14の嵌入
穴14dの内周面に切欠斜面14fを形成し、ロック部
材15の薄肉部15dとの間に隙間Gができるようにし
た。このため、操作部材Dを隙間Gに挿入してロック部
材15を梃子の原理によりワンタッチで簡単に取り外す
ことができる。従って、第1鋏片11と第1柄部14と
の分離作業を容易に行うことができる。
【0028】次に、この発明の第2の実施形態を図6及
び図7に基づいて説明する。なお、この実施形態におい
て、第1実施形態と同一の機能を有する部材については
同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】この第2実施形態においては、第1実施形
態の鋏片11の第1及び第2の孔11e、11fと、ロ
ック部材15の第1及び第2の係止爪15c、15fと
を省略している。又、第1柄部14の嵌入穴14dの底
面に係止凹部14gを2カ所に形成し、これと対応して
第1ロック部材15の本体15aの内側面に前記係止凹
部14gに係止される係止突部15hを形成している。
さらに、第1ロック部材15の嵌合突部15bを前記第
1鋏片11の基端部11bに形成した係合孔11dに圧
入嵌合することにより、第1ロック部材15が柄部14
から離脱しないようになっている。
【0030】この第2実施形態では、鋏の使用中におい
て、第1ロック部材15が嵌入穴14dから抜ける方向
への外力が作用することはないので、鋏片11と柄部1
4とが離れることはない。
【0031】この第2実施形態において、第1ロック部
材15を取り外す場合には、切欠斜面14fにより形成
される隙間Gからマイナスの操作部材Dを挿入して、梃
子の原理により薄肉部15dを持ち上げることにより、
本体15aを嵌入穴14dから取り出すことができる。
【0032】この第2実施形態のその他の作用及び効果
は、前記第1実施形態の(1)及び(2)と同様に、第
1ロック部材15をワンタッチで嵌入穴14dに嵌合し
て第1鋏片11と第1柄部14とを容易に連結すること
ができ、第1鋏片11と第1柄部14との分離作業を容
易に行うことができる。
【0033】次に、この発明の第3実施形態を図8に基
づいて説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を有
する部材については同一の符号を付して説明を省略す
る。この第3実施形態では、第2柄部16の前端寄りに
嵌入穴16gを形成するとともに、その嵌入穴16gの
前後両側に案内溝16hを形成している。又、第2ロッ
ク部材17の本体17aには第2鋏片12の基端部12
bに形成した嵌合凹部12gに嵌合される嵌合突部17
hを形成している。本体17aの前後両側には前記案内
溝16hに案内される案内リブ17iが形成されてい
る。さらに、本体17aの内側面には前記鋏片12の基
端部12bに形成した係止凹部12hに係合される係止
突部17jが形成されている。
【0034】従って、この第2ロック部材17を柄部1
6の嵌入穴16gに嵌合するには、ロック部材17を上
方から案内リブ17iを案内溝16hにより案内しつつ
下方へ移動し、嵌合突部17hを嵌合凹部12gに嵌合
するとともに、係止突部17jを係止凹部12hに係合
する。このとき係止突部17jは弾性変形して係止凹部
12hに係合されるので、鋏の操作中に第2ロック部材
17が嵌入穴16gから抜け出ることはない。
【0035】第2ロック部材17を柄部16から取り外
す場合には、第2ロック部材17の本体17aの外表面
に設けた滑止突条17kを指により上方に押圧すると、
係止突部17jが弾性変形しつつ係止凹部12hから抜
けだし嵌入穴16gから第2ロック部材17が離脱す
る。
【0036】この第3実施形態のその他の作用及び効果
は、前記第1実施形態の(1)及び(2)と同様に、第
2ロック部材17をワンタッチで嵌入穴16gに嵌合し
て第2鋏片12と第2柄部16とを容易に連結すること
ができるとともに、第2鋏片12と第2柄部16との分
離作業を容易に行うことができる。
【0037】次に、この発明の第4実施形態を図9及び
図10に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同様
の機能を有する部材については同一の符号を付して説明
を省略する。
【0038】この第4実施形態においては、図10に示
すように第2ロック部材17の本体17aの内側面に弾
性変形可能な一対の支持アーム17l,17lを一体に
形成するとともにその支持アーム17l,17lの先端
に係止爪17m,17mを形成している。柄部16には
係止爪17m,17mを収容するスペース16i,16
iが形成されている。そして、鋏片12に形成した一対
の孔12i,12iに前記支持アーム17l,17lを
弾性変形させて挿通するとともに、係止爪17m,17
mを鋏片12の反対側に係止することによりロック部材
17を嵌入穴16dに嵌入した状態を保持するようにし
ている。
【0039】又、柄部16には一対の支持アーム17
l,17lと対応する位置に切欠斜面16f,16fが
設けられ、それにより形成される隙間G,Gから操作部
材Dを挿入することにより前記支持アーム17l,17
lを押圧して係止爪17m,17mの係止状態を解除す
ることにより、ロック部材17を嵌入穴16dから離脱
することが可能である。なお、前記係止爪17m,17
mのいずれか一方の係止状態を解除することにより、ロ
ック部材17をワンタッチで取り外すことができる。
【0040】この第4実施形態のその他の作用及び効果
は、前記第1実施形態の(1)及び(2)と同様に、第
2ロック部材17をワンタッチで嵌入穴16gに嵌合し
て第2鋏片12と第2柄部16とを容易に連結すること
ができるとともに、第2鋏片12と柄部16との分離作
業をワンタッチで容易に行うことができる。
【0041】次に、この発明の第5実施形態を図11に
基づいて説明する。なお、前記第1実施形態と同様の機
能を有する部材については同一の符号を付して説明を省
略する。
【0042】この第5実施形態においては、第1ロック
部材15の本体15aの切欠凹部14fと対応する位置
に係止凹部15kを設け、柄部14の切欠斜面14fと
対応する位置に支持アーム14hを一体に形成するとと
もに、該支持アーム14hの先端に前記係止凹部15k
に係合する係止突部14iを一体に形成している。又、
柄部14には係止爪15cが進入するスペース14jが
形成されている。
【0043】この第5実施形態においては、ロック部材
15を柄部14の嵌入穴14dに嵌入する場合には、係
止爪15cを孔11eから柄部14に設けたスペース1
4jに進入し、係止爪15cを鋏片11に係止しつつ本
体15aを嵌入穴14dに押圧する。これにより、支持
アーム14hが弾性変形して係止突部14iが係止凹部
15kに係合され、ロック部材15が嵌入穴14dに係
合される。ロック部材15を取り外す場合には、切欠斜
面14fにより形成される隙間Gから操作部材Dを挿入
して薄肉部15dを持ち上げることにより、嵌入穴14
dからロック部材15を取り外すことができる。
【0044】この第5実施形態のその他の作用及び効果
は、前記第1実施形態の(1)及び(2)と同様に、第
1ロック部材15をワンタッチで嵌入穴14dに嵌合し
て第1鋏片11と柄部14とを容易に連結することがで
きるとともに、第1鋏片11と第1柄部14との分離作
業をワンタッチで容易に行うことができる。
【0045】次に、この発明の第6実施形態を図12に
基づいて説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を
有する部材については、同一の符号を付して説明を省略
する。
【0046】この第6実施形態においては、ロック部材
15の嵌合突部15bを鋏片11の係合孔11dに圧入
嵌合するのみの構成としている。この実施形態において
も、操作部材Dにより薄肉部15dを持ち上げることに
よりロック部材15を柄部14の嵌入穴14dから取り
外すことができる。
【0047】この第6実施形態のその他の作用及び効果
は、前記第1実施形態の(1)及び(2)と同様に、第
1ロック部材15をワンタッチで嵌入穴14dに嵌合し
て第1鋏片11と柄部14とを容易に連結することがで
きるとともに、第1鋏片11と第1柄部14との分離作
業をワンタッチで容易に行うことができる。
【0048】次に、この発明の第7実施形態を図13に
基づいて説明する。なお、この実施形態において第1実
施形態と同様の機能を有する部材については同一の符号
を付して説明を省略する。
【0049】この実施形態においては支持アーム15e
及び係止爪15fを2カ所に形成している。従って、こ
の実施形態においてはロック部材15のロック状態がよ
り確実となる。
【0050】次に、この発明の第8実施形態を図14に
基づいて説明する。この実施形態においては、嵌合突部
15bを鋏片11の係合孔11dに圧入嵌合するととも
に、係止突部14iを係止凹部15kに係合している。
従って、ロック部材15のロック状態を確実にすること
ができる。
【0051】この第8実施形態の効果は、第1ロック部
材15をワンタッチで嵌入穴14dに嵌合して第1鋏片
11と柄部14とを容易に連結することができるととも
に、第1鋏片11と第1柄部14との分離作業をワンタ
ッチで容易に行うことができる。
【0052】
【0053】
【0054】・前述した鋏以外に、ナイフあるいはスプ
ーン等の手動利器に具体化してもよい。・前記実施形態
では、前記嵌入穴の周面に切欠斜面を形成したが、これ
をロック部材の外周面に形成し、嵌入穴の内周面との間
にドライバー等の操作部材が進入し得る隙間が形成され
るようにしてもよい。
【0055】前記実施形態から把握できる請求項以外の
技術思想について以下に説明する。 (1)請求項において、ドライバー等の操作部材が進
入し得る隙間が形成される側のロック部材には薄肉部が
形成され、該薄肉部は操作部材により持ち上げられるよ
うにしている手動利器における本体と柄部の連結構造。
【0056】(2)請求項又は上記(1)において、
ロック部材の外周面には嵌入穴内でのロック部材の傾動
を許容する斜面が形成されている手動利器における本体
と柄部の連結構造。
【0057】(3)請求項1〜、上記(1),(2)
のいずれか一つにおいて、手動利器は鋏であり、一対の
鋏片の基端部にそれぞれ柄部を嵌合し、ロック部材によ
りロックするようにした鋏における鋏片と柄部の連結構
造。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、柄部と刃部等の手動利器本体との分離作業を容易
に行うことができるとともに、柄部の破壊をなくして再
利用を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態を示すロック部材を
嵌入する動作を説明する断面図。
【図2】 ロック部材を解除する動作を示す断面図。
【図3】 第1鋏片、第1柄部及び第1ロック部材の分
解斜視図。
【図4】 第2鋏片、第2柄部及び第2ロック部材の分
解斜視図。
【図5】 鋏全体を示す正面図。
【図6】 この発明の第2実施形態の鋏片と柄部のロッ
ク部材を省略した正面図。
【図7】 図6の柄部の嵌入穴にロック部材を嵌入した
1−1線拡大断面図。
【図8】 この発明の第3実施形態を示すロック部材を
分離した斜視図。
【図9】 この発明の第4実施形態を示す鋏片と柄部の
ロック部材を省略した正面図。
【図10】 図9の柄部の嵌入穴にロック部材を嵌入し
た2−2線拡大断面図。
【図11】 この発明の第5実施形態を示す要部の断面
図。
【図12】 この発明の第6実施形態を示す要部の断面
図。
【図13】 この発明の第7実施形態を示す要部の断面
図。
【図14】 この発明の第8実施形態を示す要部の断面
図。
【符号の説明】
11…第1鋏片、11b…基端部、11c…孔、11d
…係合孔、11e,11f…第1及び第2の孔、12…
第2鋏片、12b…基端部、14…第1柄部、14b…
挿入孔、14d…嵌入穴、14e…係止突起、15…第
1ロック部材、15b…嵌合突部、15c…第1係止
爪、15d…薄肉部、15e…第2係止爪、16…第2
柄部、17…第2ロック部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−225860(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26B 1/00 - 17/02 B26B 23/00 - 29/04 B25G 1/00 - 3/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と柄部を別の材料により形成して連
    結した手動利器において、 前記柄部に挿入孔を形成し、本体の基端部を前記挿入孔
    に挿入した状態で、柄部と本体の基端部とをロック部材
    によりロックし、ロック部材のロックをワンタッチで解
    除して柄部と本体の基端部とを分離可能にし、本体の基
    端部には係合孔が形成され、柄部には該柄部の挿入孔に
    前記基端部を挿入した状態で、前記基端部の一部及び係
    合孔を露出し得る嵌入穴が形成され、該嵌入穴にロック
    部材を嵌入して、該ロック部材に設けた嵌合突部を前記
    係合孔に係合するようにした本体と柄部の連結構造
  2. 【請求項2】 請求項1において、ロック部材は柄部の
    嵌入穴の周面に形成した係止突起に係止される係止爪を
    有するものである手動利器における本体と柄部の連結構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記係止爪はロック
    部材の嵌入穴への嵌入時に前記係止突起を乗り越えて係
    止突起に係止されるように弾性変形可能な支持アームに
    設けられている手動利器における本体と柄部の連結構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記嵌入穴の周面には、切欠斜面が形成され、これによ
    りロック部材との間に操作部材としてのドライバーが進
    入し得る隙間が形成されるようにしている手動利器にお
    ける本体と柄部の連結構造。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか一項において、
    前記係止爪は柄部の嵌入穴の周縁に係止される第1の係
    止爪と、第1の係止爪が係止された後に柄部に設けた係
    止突起を乗り越えて係止される第2の係止爪とにより構
    成されている手動利器における本体と柄部の連結構造。
  6. 【請求項6】 本体と柄部を別の材料により形成して連
    結した手動利器において、 前記柄部に挿入孔を形成し、本体の基端部を前記挿入孔
    に挿入した状態で、柄部と本体の基端部とをロック部材
    によりロックし、ロック部材のロックをワンタッチで解
    除して柄部と本体の基端部とを分離可能にし、本体の基
    端部には嵌合凹 部が形成され、柄部には該柄部の挿入孔
    に前記基端部を挿入した状態で、前記基端部の一部及び
    嵌合凹部を露出し得る嵌入穴が形成され、該嵌入穴にロ
    ック部材を嵌入して、該ロック部材に設けた嵌合突部を
    前記嵌合凹部に係合するようにした本体と柄部の連結構
    造。
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