JP2008289636A - 理美容鋏 - Google Patents

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Shigeyoshi Adachi
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Abstract

【課題】
刃部材と指環部材とを十分な接合安定性、接合強度及び接合精度を備えながら簡便に接合することができるとともに、デザイン性にも優れた刃体の接合構造を備える理美容鋏を提供することを課題とする。
【解決手段】
刃体を構成する指環部材110と刃部材120とに、それぞれ継手部113と継手収容部124とを形成し、継手部113を継手収容部124に収容させた後、ネジ締めやリベット止め、レーザー溶接、スポット溶接等の固定手段によって継手部113を継手収容部124内に固定することにより、指環部材110と刃部材120とを接合する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、理美容鋏に関するものであり、さらに詳しくは、理美容鋏を構成する刃体の刃部材と指環部材との接合構造に特徴を有する理美容鋏に関するものである。
理美容鋏は、2本の刃体を枢着させてなる。刃体は、一般的に、図27に示した様に、まず半製品としての刃部材と指環部材とを、それぞれの部材に要求される機能特性を備えた金属材料から、鍛造や鋳造等の手段によって別々に作製した後、両者を接合して表面の研磨や刃付け作業を行って完成品に仕上げられる。
刃部材と指環部材との接合手段としては、アルゴン溶接の他にリベット止め、ネジ止め等の手段が提案されている(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。しかし、リベット止めやネジ止めのものは接合の安定性や精度、強度及びデザイン性に劣ることから、アルゴン溶接によって行われるのが一般的である。
また、理美容鋏には、直線状の刃を備えるカット鋏や、一方の刃を櫛歯状に形成した梳鋏といった種類があるだけでなく、使用する理美容師の好みに応えられるように刃部や指環部の形状も多様にある。そこで、理美容鋏のメーカーでは、理美容師の様々なニーズに応じた理美容鋏を提供すべく、予め各種形状の刃部材と指環部材とを半製品の状態で用意しておき、顧客からの注文を受けてからその注文に応じた刃部材と指環部材とを選択し、両者をアルゴン溶接して半製品を作成した後、溶接部分の研削や刃付け等の各種加工を行って完成品に仕上げて納入することが行われている。しかしながら完成品に仕上げるまでには、溶接、研削、仕上げ及び溶接変形による精度調整等の加工に時間を要するため、顧客の注文から納入までに時間がかかっていた。
国際公開第02/32631号パンフレット 実開平4−14048号公報 実開平6−52767号公報
上記の問題を解消するには、刃部材と指環部材との接合精度を損なわずに簡便かつ強固に行うことができ、接合後において溶接部分の研削等の仕上げ加工が不要なアルゴン溶接以外の方法で接合することが求められる。つまり、アルゴン溶接以外の接合方法を採用すれば、メーカー側では、予め刃部材と指環部材とに刃付け等の各種加工を施しておき、顧客の注文があったときにこれらを接合するだけで簡単に完成品に仕上げることができることとなり、納入までの時間が短縮できるとともに作製コストを安価にすることが可能となる。
そこで、本発明は、刃部材と指環部材とを簡便かつ強固に接合することができるとともに、十分な接合安定性、接合強度及び接合精度を備えながら、デザイン性が損なわれることのない刃体の接合構造を備える理美容鋏を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明が採った手段は、二本の刃体を枢着してなる理美容鋏であって、前記刃体が、柄部と指環部とを備える指環部材と、刃部と枢着部とを備える刃部材とからなり、前記指環部材には、前記柄部の端面から突出してなる継手部が形成され、前記刃部材には、前記枢着部の端面に前記継手部が差し込まれる継手収容部が形成されており、前記継手部を前記継手収容部に収容させた後、固定手段によって固定することによって、前記指環部材と前記刃部材とを接合することを特徴とする理美容鋏、である。
すなわち、請求項1に記載の理美容鋏は、刃部材と指環部材との接合を、指環部材に形成した継手部を刃部材に形成した継手収容部に差し込んた後に、例えばネジ締めやリベット止め、レーザー溶接、スポット溶接等のアルゴン溶接以外の手段で固定することによって行うようにしたものである。これにより、刃部材と指環部材との接合精度及び接合安定性を確保しつつ、簡便かつ強固に接合を行うことができるようになる。
また、請求項2に記載の発明が採った手段は、継手部の両側には可撓部が形成されており、該継手部が継手収容部に差し込まれたときに、前記可撓部が前記継手収容部の内側面を付勢しながら密着することによって、前記継手部が前記継手収容部内で移動しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏、である。
請求項2に記載の理美容鋏は、指環部材に形成された継手部の両側に、可撓部を設けることによって、継手部が継手収容部内で移動しないようにしたものである。これによって、継手部が継手収容部で、特に横方向へのガタつきを防止することができるので、より安定した接合状態を得ることができる。
また、請求項3に記載の発明が採った手段は、継手部には、板バネが配設されており、該継手部を継手収容部に差し込まれたときに、前記板バネが前記継手収容部の内面を付勢し、前記継手部を前記継手収容部に密着させることによって、前記継手部が前記継手収容部内で移動しないようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の理美容鋏、である。
請求項3に記載の理美容鋏では、継手部を継手収容部に際し込んだときに、継手部に配設された板バネが継手収容部の内面を付勢することで、継手部と継手収容部とを密着させるようにしたものである。これにより、継手部が継手収容部で、特に縦方向におけるガタつきを防止することができるので、より安定した接合状態を得ることができる。
また、請求項4に記載の発明が採った手段は、指環部材の柄部の端面には突起部が形成され、刃部材の枢着部の端面には前記突起部に対応する切欠部が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の理美容鋏、である。
指環部材と刃部材とを接合するときに、突起部を切欠部に嵌合させることによって、接合部分の捻れ方向に対する強度を高めることができる。
また、請求項5に記載した発明が採った手段は、継手収容部には、継手部が差し込まれる方向に沿ってリブが設けられており、前記継手部には、前記継手収容部に差し込まれたときに前記リブが嵌め合わされる溝部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の理美容鋏、である。
刃部材に形成される継手収容部にリブを設ける一方、指環部材に形成される継手部にこのリブと嵌り合う溝部を設けることで、継手部が継手収容部内で横方向に移動することを防止して、正確な位置決めを行えるようになる。
また、請求項6に記載した発明が採った手段は、刃部材の枢着部には、継手収容部に連通する開口部が形成され、指環部材の継手部には、前記継手収容部に差し込まれたときに前記開口部より露出する部分に係止部が形成されるとともに、固定手段として、前記係止部に係止される凸部が形成されて、前記継手部が前記継手収容部に差し込まれた状態で前記開口部に取り付けられる蓋部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏、である。
継手部を継手収容部の内部に固定するための固定手段を、刃部材の刃裏面に形成された開口部を閉塞する蓋部材としたことにより、継手部に形成された係止部と蓋部材に形成された凸部とが係止して、継手部が継手収容部からの抜け落ちが防止されることとなる。
また、請求項7に記載した発明が採った手段は、開口部が、枢着部の刃裏面に形成されることを特徴とする請求項6に記載の理美容鋏、である。
刃部材の開口部が刃裏面側に形成することで、刃表面側を面一に仕上げることができるので、美しい見た目とすることができる。
また、請求項8に記載した発明が採った手段は、刃部材側にのみ触点が形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の理美容鋏、である。
触点とは、開閉作動する一対の刃体の支点軸となるボルトが貫通された孔の周辺の円弧状をした部分である。そして、物を切るときは、切断抵抗によって一対の刃体の裏側同士が互いに離れようとするが、同時に、触点にも一対の刃体の開閉動作の円滑さを阻害する程の大きな切断抵抗がかかっている。そこで、鋏に対してこの切断抵抗よりも大きい力を加えるとともに、この加えた力により触点同士が圧接された状態で摺動することで、一対の刃体の裏側同士が互いに離れることなく圧接された状態で開閉動作されることによって物が切れるようになっている。
このように、触点は鋏の切れ味を大きく左右するものであるところ、請求項6に係る理美容鋏では、これを刃部材側にのみ形成している。すなわち、触点が刃部材側でのみ決定されるので、接合前に予め触点を形成しておくことが可能となる。
請求項1に記載した理美容鋏によれば、刃部材に形成した継手部を、指環部材に形成した継手収容部に収容した後、ネジ止めやリベット止め、レーザー溶接、スポット溶接等のアルゴン溶接以外の固定手段によって固定して刃部材と指環部材とを接合する構造を採用したことにより、十分な接合安定性、接合強度及び接合精度を確保するとともに、接合後の仕上げ処理を不要として刃体の作製を短時間でかつ容易に行うことができるようになる。
請求項2に記載した理美容鋏によれば、請求項1に記載の理美容鋏の効果に加えて、指環部材に形成された継手部の両側に可撓部を設けたので、継手部が継手収容部内で横方向に移動することを防止することができる。これにより、刃部材と指環部材との間にガタ付きが生じることなく、より安定した接合状態を得ることができる。
請求項3に記載した理美容鋏によれば、請求項1及び2に記載の理美容鋏の効果に加えて、継手部の面上に板バネを配設したことにより、継手部を継手収容部に差し込んだときに、板バネが前記継手収容部の内面を付勢して、継手部を前記継手収容部に密着させることができるので、継手部が継手収容部内で縦方向に移動することを防止することができる。これにより、刃部材と指環部材との間にガタ付きが生じることなく、より安定した接合状態を得ることができる。
請求項4に記載した理美容鋏によれば、請求項1から3のいずれかに記載した理美容鋏の効果に加えて、指環部材の柄部の端面に突起部を形成するとともに、刃部材の枢着部の端面に切欠部を形成したことにより、指環部材と刃部材とを接合するときに、突起部と切欠部とが嵌合して、接合部分の捻れ方向に対する強度を高めることができる。
請求項5に記載した理美容鋏によれば、請求項1から4のいずれかに記載した理美容鋏の効果に加えて、継手収容部にリブが設け、継手部に、継手収容部に差し込まれたときにリブと嵌め合わさる溝部を設けたことにより、継手部を継手収容部内でしっかりと位置決
めすることができる。
請求項6に記載した理美容鋏によれば、請求項1に記載した理美容鋏の効果に加えて、継手部を継手収容部に固定するための固定手段に、刃部材の刃裏面に形成された開口部に取り付けられて継手部に形成された係止部と係止する凸部を備えた蓋部材を採用したので、継手部が継手収容部からの抜け落ちを確実に防止することができる。
請求項7に記載した理美容鋏によれば、請求項6に記載した理美容鋏の効果に加えて、刃部材の枢着部に形成される開口部を刃裏面側に形成したので、刃表面側を面一にすることができるので、蓋部材を取り付けたときに理美容鋏の美観性を損なうことがない。
請求項8に記載した理美容鋏によれば、請求項1から7のいずれかに記載した理美容鋏の効果に加えて、刃部材と指環部材とを接合する前に予め刃部材側にのみ触点を成形しておくことができるので、製造工程を簡略化させることができる。
以下に本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1には、実施例1に係る理美容鋏10が示されており、図2及び図3には、理美容鋏10を構成する刃体100が示されている。また、図4には、刃体100の分解図が示されている。図1に示すように、理美容鋏10は、2本の刃体100、100のボルト孔126にボルト200を螺合することによって開閉自在に枢着されている。そして、図2から図4に示すように、刃体100は、指環部材110と、刃部材120とを備えてなる。
図4に示すように、指環部材110は、指環部111と柄部112とを備えており、さらに柄部112には、継手部113がの端面112aから突出して設けられている。図5には、指環部材110の柄部112部分を拡大した図が示されている。継手部113は、後述する刃部材120に形成される継手収容部124に収容されて、刃部材120との接合を担う部分である。この継手部113には、後述する刃部材120に形成された継手収容部124に固定するためのネジ140が挿通されるネジ孔114が形成されるとともに、その両側には可撓部115が形成されている。
刃部材120は、刃122が形成された刃部121と、2本の刃体100、100を枢着する際にボルト200が挿通される枢着孔126が形成される枢着部123とを備える。図6には、刃部材120の枢着部123部分を拡大した図が示されている。図6に示すように、枢着部123の端面123aには、継手収容部124が形成されている。この継手収容部124は、指環部材110に形成される継手部113及び可撓部114が差し込まれて指環部材110との接合を担う部分である。また、枢着部123の平面123b及び底面123cには、継手収容部124に連通し、指環部材110の継手部113に形成されたネジ孔114と対応するネジ孔125が形成されている。
さらに、図7に示すように、刃部材120の刃裏面には、触点Sが形成されている。この触点Sは、指環部材110には形成されておらず、刃部材120にのみ形成されている。
図8には、図3におけるA−A断面図が示されている。指環部材110と刃部材120との接合は、指環部材110に形成された継手部113及び可撓部115を、刃部材120に形成された継手収容部124に差し込んだ後に固定することによって行われる。そして、図8に示すように、継手部113及び可撓部115を継手収容部124に差し込んだときには、可撓部115は押し潰された状態となって、継手収容部124の内側面を付勢して密着する。これにより、指環部材110と刃部材120との間でガタつきが生じたり、継手部113が継手収容部124から容易に抜け落ちたりすることが防止されている。
指環部材110と刃部材120との接合は、継手部113を継手収容部124に差し込んで固定することによって完了するのであるが、この固定は、刃部材120の枢着部123に形成されたネジ孔125と、継手部113に形成されたネジ孔114とに、ネジ140を螺合することによって行われる。逆に、継手部113を継手収容部124に固定するネジ140を緩めれば、指環部材110と刃部材120とは容易に分離することが可能である。このように、ネジによる固定手段を採用したことによって、指環部材110と刃部材120とを一度接合した後であっても再度分離させることが可能となるので、例えば、刃の研ぎ処理等のメンテナンスや修理をメーカーに依頼する場合に、刃部材120と指環部材110とを分離させて、メンテナンスや修理が必要な部材のみをメーカーに預けて、残った部材に一方の部材の予備を取り付けて使用することも可能となる。
上記のように、指環部材110に形成された継手部113を、刃部材120に形成された継手収容部124に差し込んで固定するという構造を採用することによって、接合安定性、接合精度及び接合強度を損なうことなく、指環部材110と刃部材120との境目が目立たないデザイン性にも優れた刃体とすることが可能となるとともに、接合後の仕上げ処理が不要となるので、作製時間を短縮させることができる。
実施例2は、実施例1に改良を加えたものであり、その基本構成は実施例1と共通する。従って、ここでは、実施例1との相違点である指環部材110の継手部113の構成について詳述し、その他の構成に関しては説明を省略する。
図9には、実施例2の指環部材110の柄部112部分を拡大した図が示されている。柄部112の端面112aには継手部113が突出して設けられている。この継手部113には、後述する刃部材120に形成された継手収容部124と固定するためのネジ140が挿通されるネジ孔114が形成されるとともに、その両側には、可撓部115が形成されている。さらに、継手部113の平面上には、板バネ130が配設されている。この板バネ130は、図10に示すように、側面視略くの字型に形成されており、基端130aが継手部113の平面上に固定され、その中腹から先端130bにかけて下降傾斜して形成されている。また、板バネ130には、継手部113に形成されるネジ孔114と対応する位置に、ネジ140が挿通する穴部131が形成されている。
図11には、継手部113が刃部材120に形成された継手収容部124に収容された状態を側面側から見た断面図が示されている。図11に示すように、継手部113が継手収容部124に差し込まれると、板バネ130は継手収容部124内で押し潰されて、継手収容部124の上面と密着される。これにより、継手収容部124内における継手部113の縦方向へのガタ付きが防止されて、より安定した接合状態を得ることができるようになる。
実施例3もまた、実施例1に改良を加えたものであり、その基本構成は実施例1と共通する。従って、ここでは、実施例1との相違点についてのみ詳述し、その他の構成に関しての説明は省略する。
図12には、実施例3における指環部材110の柄部112部分を拡大した図が示されている。図12に示すように、指環部材110の柄部112の端面112aには、継手部113が突出して設けられている。この継手部113には、後述する刃部材120に形成された継手収容部124と固定するためのネジ140が挿通されるネジ孔114が形成されるとともに、その両側には、可撓部115が形成されている。さらに、柄部112の端面112aの両端、すなわち、継手部113の左右両側には、側面視略楔型に形成された突起部116がそれぞれ形成されている。
図13には、実施例3における刃部材120の枢着部123部分を拡大した図が示されている。刃部材120の枢着部123の端面123aには、指環部材110の継手部113及び可撓部115が収容される継手収容部124が形成されている。そして、この枢着部123の端面123aの両端、すなわち、継手収容部124の開口の左右両側には、それぞれ切欠部127が形成されている。この切欠部127は、指環部材110の柄部112の端面112aに形成された突起部116が嵌合される部分であり、その形状は突起部116と対応した側面視略楔型に形成されている。
図14には、指環部材110と刃部材120との接合部分を側面から見た図が示されている。指環部材110の継手部113及び可撓部115を刃部材120の継手収容部124に収容して両部材を接合すると、図14に示すように、指環部材110の柄部112の端面112aに形成された突起部116が、刃部材120の枢着部123の端面123aに形成された切欠部127に嵌合される。このように、突起部116と切欠部127とが嵌合することによって、指環部材110と刃部材120との接合部分における捻れ方向への固定を行うことができるので、より安定した接合状態を得ることができるようになる。
実施例4もまた、指環部材110に継手部113を形成し、刃部材120に継手収容部124を形成した点で上記各実施例と共通する。しかし、実施例4では、継手部113及び継手収容部124の形態が実施例1から3と異なる。従って、ここでは実施例1から3と相違する構成について詳述し、その他の構成については説明を省略する。
図15には、実施例4における刃部材120の枢着部123部分を拡大した図が示されており、図16には、図15におけるB−B断面図が示されている。図15に示すように、枢着部123の端面123aには、継手収容部124が形成されている。また、図15及び図16に示すように、継手収容部124の内部の下面には、継手部113の差し込み方向に沿ってリブ128が形成されている。さらに、枢着部123の平面123b及び底面123cには、継手収容部124に連通し、後述する指環部材110の継手部113に形成されたネジ孔114と対応するネジ孔125がそれぞれ形成されている。このうち、枢着部123の底面123c側に形成されたネジ孔125は、リブ128を貫通して形成されている。
図17には、指環部材110の柄部112部分を拡大した図が示されている。柄部112の端面112aには継手部113が突出して設けられている。この継手部113には、後述する刃部材120に形成された継手収容部124と固定するためのネジ140が挿通されるネジ孔114が形成されるとともに、刃部材120の継手収容部124に形成されたリブ128と対応する溝部117が形成されている。
このように、継手収容部124にリブ128を形成し、継手部113にリブ128と対応する溝部117を形成することによって、継手収容部124に継手部113を差し込むときに、リブ128と溝部117とが嵌り合って差し込み方向が真っ直ぐに案内されることとなる。また、継手部113が継手収容部124内で移動することが防止されるので、ガタ付きを生じることのない安定した接合状態を得ることができる。さらに、リブ128を形成したことで、継手収容部124が形成される枢着部123の剛性が向上するとともに、リブ128を貫通してネジ孔125が形成されることにより、ネジ孔125の深さを稼ぐことができるので、接合部分の強度を高めることができる。
図18には、実施例5の刃体100の分解図が示されている。実施例5における刃体100もまた、実施例1から4と同様に、継手部113が形成される指環部材110と、継手収容部124が形成される刃部材120とを備えるが、継手部113を継手収容部124に固定するための固定手段の形態が実施例1から4とは異なっている。従って、ここでは実施例1から4と相違する固定手段の構成について詳述することとし、その他の構成については説明を省略する。
図18に示すように、指環部材110は、指環部111と柄部112とからなり、柄部112の端面112aには継手部113が突出して設けられている。この継手部113の一方の側面には、係止凹部118が形成されている。
また、刃部材120は、刃122が形成された刃部121と、2本の刃体100、100を枢着する際にボルト200が挿通される枢着孔126が形成される枢着部123とを備える。枢着部123の端面123aには、継手収容部124が形成されている。この継手収容部124は、指環部材110に形成される継手部113が差し込まれて指環部材110との接合を担う部分である。そして、枢着部123の片側面には、継手収容部124に連通するネジ孔125が形成されている。
図19には、指環部材110の継手部113を、刃部材120の継手収容部124に差し込んだ状態を平面から見た断面図が示されている。図19に示すように、継手収容部124に差し込まれた継手部113は、枢着部123の片側面に形成されたネジ孔125に螺合されたネジ140によって固定される。すなわち、ネジ孔125に螺合されて、継手収容部124の内部に突き出たネジ140の先端部分が、継手部113の係止凹部118と係止することによって継手部113が継手収容部124内に固定されるのである。
図20には、実施例6に係る刃体100の分解図が示されている。図20に示すように、実施例6は実施例5に改良を加えたものであって、刃部材120の枢着部123に形成されるネジ孔125が、枢着部123の両側面にそれぞれ設けられている。このネジ孔125は、枢着部123の側面から継手収容部124内部へと斜め方向に連通して形成されている。一方、指環部材110の継手部113の両側面には、それぞれ刃部材125の枢着部123のネジ孔125と対応する係止凹部118が形成されている。
図21には、指環部材110の継手部113を刃部材120の継手収容部124に差し込んだ状態を平面から見た断面図が示されている。図21に示すように、継手収容部124に差し込まれた継手部113は、枢着部123の両側面にそれぞれ形成されたネジ孔125に螺合されて継手収容部124の内部に突き出たネジ140の先端部分が、それぞれ継手部113の係止凹部118と係止することによって継手部113が継手収容部124に固定される。これによれば、ネジ125によって、継手部113を継手収容部124の内方へと強制的に押さえつけることができるので、より強固かつ安定した接合状態を得ることができる。
図22には、実施例7に係る刃体100の底面側、すなわち刃裏側から見た図が示されており、図23にはその分解図が示されている。図22及び図23に示すように、刃体100は、指環部材110と、刃部材120と、蓋部材150とからなる。
図22及び図23に示すように、指環部材110は、指環部111と柄部112とからなり、柄部112の端面112aには継手部113が突出して設けられている。継手部113は、後述する刃部材120に形成される継手収容部124に収容されて、刃部材120との接合を担う部分である。この継手部113の底面側、すなわち、刃部材と接合したときに、刃裏側に位置する面側には、継手収容部124への差し込み方向と直交する方向に沿って形成された係止部119が形成されている。この係止部119は、後述する蓋部材150の凸部151が嵌め合わされる部分である。
刃部材120は、刃122が形成される刃部121と、2本の刃体100、100を枢着する際にボルト200が挿通される枢着孔126が形成される枢着部123とを備える。そして、枢着部123の端面123aには、継手収容部124が形成されている。この継手収容部124は、指環部材110に形成される継手部113が差し込まれて指環部材110との接合を担う部分である。また、枢着部123の底面123b側、すなわち、刃裏側には、継手収容部124に連通して、後述する蓋部材150が嵌め合わされるための開口部129が形成されている。
蓋部材150は、刃部材120の枢着部123に形成された開口部129に嵌め合わされて、刃部材120の継手収容部124に差し込まれた指環部材110の継手部113が抜けないようにするための固定手段である。蓋部材150の底面150aには、凸部151が形成されている。この凸部151は、指環部材110の継手部113に形成された凹部119と対応した形状に形成されている。
図24には、指環部材110の柄部112部分及び刃部材120の枢着部123部分を拡大した示されており、図25には、指環部材と刃部材とを接合した状態を側面からみた断面図が示されている。指環部材と刃部材との接合は、図24及び図25に示すように、まず、指環部材110に形成された継手部113を、刃部材120に形成された継手収容部124に差し込むことから行う。次いで、刃部材120の開口部129に、蓋部材150を取り付ける。このとき、凸部151が係止部119と嵌り合うようにして行う。この凸部151と凹部119とが嵌合することによって、継手部113が継手収容部124内で固定されることとなる。このようにして蓋部材150を開口部129に取り付けた後、蓋部材150と開口部129との間にレーザー溶接若しくはスポット溶接を施して、蓋部材150を開口部129に固定させることによって、指環部材110と刃部材120との接合が完了する。
図26には、実施例8に係る指環部材110の柄部112部分及び刃部材120の枢着部123部分を拡大した図が示されている。実施例8は、実施例7に一部改良を加えたものである。従って、ここでは実施例7と相違する構成についてのみ詳述することとし、その他の構成については説明を省略する。
指環部材110に形成される継手部113には、蓋部材150に形成される凸部151と係止する係止部119が貫通孔として形成されるとともに、その貫通孔としての係止部119を通って継手部113をその差し込み方向に沿って二分するようにスリット119aが形成されている。一方、蓋部材150の底面150aに形成される凸部151は、係止部119の形状に合わせた略円形に形成されている。そして、継手部113を刃部材120の継手収容部124に差し込んだ後に、刃部材120の開口部129に蓋部材150を取り付けると、蓋部材150に形成された凸部151が継手部113に形成された係止部119に係止されると同時に、継手部113がスリット119aを中心として幅方向に押し広げられることとなる。
尚、実施例7及び8では、蓋部材150を開口部129に固着させる際に、レーザー溶接若しくはスポット溶接を行うため、固定手段にネジ止めを採用する実施例1から6のように、一度接合した後で再度分離することができない。しかし、従来のアルゴン溶接と比較して、極めて簡易に刃体を作製することができるという利点を有する。
以上、実施例1から8に基づき本発明を説明したが、各実施例は本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形をすることが可能であり、本発明の技術的範囲には、これらの改良変形が含まれる。
例えば、実施例1から3においては、指環部材110に形成される継手部113の両側に可撓部115を形成しているが、これを省略しても構わない。また、実施例4においては、指環部材110に形成される突起部116及び刃部材120に形成される切欠部127の形状をそれぞれ側面視略略楔型にしているが、この形状に限られるものではなく、例えば、側面視矩形に形成したり、ピン状に形成したりしてもよい。
また、実施例1から6において、指環部材と刃部材とを接合した後で再度分離する必要がない場合には、ネジ止めに代えてリベット止めを採用してもよいし、接合強度をより高めるために、両部材の接合端面の全周若しくは一部に、溶接痕が小さいレーザー溶接やスポット溶接を施してもよい。
実施例1に係る理美容鋏の平面図である。 実施例1に係る理美容鋏を構成する刃体の平面図である。 実施例1に係る理美容鋏を構成する刃体の側面図である。 実施例1に係る理美容鋏を構成する刃体の分解平面図である。 実施例1における指環部材の柄部の拡大斜視図である。 実施例1における刃部材の枢着部の拡大斜視図である。 実施例1における刃部材の底面図である。 図3におけるA−A断面図である。 実施例2における指環部材の斜視図である。 実施例2における指環部材の柄部の拡大側面図である。 実施例2における指環部材と刃部材との接合部分を側面側からみた断面図である。 実施例3における指環部材の柄部の拡大斜視図である。 実施例3における刃部材の枢着部の拡大斜視図である。 実施例3における指環部材と刃部材との接合部分を側面からみた図である。 実施例4における刃部材の枢着部の拡大斜視図である。 図15におけるB−B断面図である。 実施例4における指環部材の柄部の拡大斜視図である。 実施例5における刃体の分解平面図である。 実施例5における指環部材と刃部材との接合部分を平面側からみた断面図である。 実施例6における刃体の分解平面図である。 実施例6における指環部材と刃部材との接合部分を平面側からみた断面図である。 実施例7における刃体の底面図である。 実施例7における刃体の分解底面図である。 実施例7における指環部材の柄部及び刃部材の枢着部の拡大分解斜視図である。 実施例7における指環部材と刃部材との接合部分を側面側からみた断面図である。 実施例8における指環部材の柄部及び刃部材の枢着部の拡大分解斜視図である。 従来の理美容鋏の刃体の分解平面図である。
符号の説明
10 理美容鋏
100 刃体
110 指環部材
111 指環部
112 柄部
113 継手部
115 可撓部
116 突起部
117 溝部
119 係止部
120 刃部材
121 刃部
123 枢着部
124 継手収容部
129 開口部
127 切欠部
128 リブ
130 板バネ
150 蓋部材
151 凸部
S 触点

Claims (8)

  1. 二本の刃体を枢着してなる理美容鋏であって、
    前記刃体が、柄部と指環部とを備える指環部材と、刃部と枢着部とを備える刃部材とからなり、
    前記指環部材には、前記柄部の端面から突出してなる継手部が形成され、
    前記刃部材には、前記枢着部の端面に前記継手部が差し込まれる継手収容部が形成されており、
    前記継手部を前記継手収容部に収容させた後、固定手段によって固定することによって、前記指環部材と前記刃部材とを接合することを特徴とする理美容鋏。
  2. 継手部の両側には可撓部が形成されており、該継手部が継手収容部に差し込まれたときに、前記可撓部が前記継手収容部の内側面を付勢しながら密着することによって、前記継手部が前記継手収容部内で移動しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏。
  3. 継手部には、板バネが配設されており、該継手部を継手収容部に差し込まれたときに、前記板バネが前記継手収容部の内面を付勢し、前記継手部を前記継手収容部に密着させることによって、前記継手部が前記継手収容部内で移動しないようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の理美容鋏。
  4. 指環部材の柄部の端面には突起部が形成され、刃部材の枢着部の端面には前記突起部に対応する切欠部が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の理美容鋏。
  5. 継手収容部には、継手部が差し込まれる方向に沿ってリブが設けられており、前記継手部には、前記継手収容部に差し込まれたときに前記リブが嵌め合わされる溝部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の理美容鋏。
  6. 刃部材の枢着部には、継手収容部に連通する開口部が形成され、指環部材の継手部には、前記継手収容部に差し込まれた状態で前記開口部より露出する部分に係止部が形成されるとともに、固定手段として、前記係止部に係止される凸部が形成されて、前記継手部が前記継手収容部に差し込まれた状態で前記開口部に取り付けられる蓋部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏。
  7. 開口部が、枢着部の刃裏面に形成されることを特徴とする請求項6に記載の理美容鋏。
  8. 刃部材側にのみ触点が形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の理美容鋏。
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