JP4662901B2 - 理美容鋏 - Google Patents

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Description

本発明は、理美容鋏に関するものであり、さらに詳しくは、理美容鋏を構成する刃体の刃部材と指環部材との接合構造に特徴を有する理美容鋏に関するものである。
理美容鋏は、2本の刃体を枢着させてなる。刃体は、図29に示した様に、まず半製品10としての刃部材11と指環部材12とを、それぞれの部材に要求される機能特性を備えた金属やセラミック等の材料から、鍛造や鋳造等の手段によって別々に作製した後、両者を接合して表面の研磨や刃付け作業を行って完成品に仕上げられる。
刃部材と指環部材との接合手段としては、溶接の他に鋲止め、ネジ止め等の手段があるが、鋲止めやネジ止めのものは溶接に比べて接合の安定性や精度、強度及びデザイン性に劣ることから、溶接によって行われるのが一般的である(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。また、理美容鋏には、直線状の刃を備えるカット鋏や、一方の刃を櫛歯状に形成した梳鋏といった種類があるだけでなく、使用する理美容師の好みに応えられるように刃部や指環部の形状も多様にある。
そこで、理美容鋏のメーカーでは、顧客たる理美容師の様々なニーズに応じた理美容鋏を提供すべく、予め各種形状の刃部材と指環部材とを半製品の状態で用意しておき、顧客からの注文を受けてからその注文に応じた刃部材と指環部材とを選択して溶接した後、各種加工を行って完成品に仕上げて納入することが行われている。しかしながら完成品に仕上げるまでには、溶接、研削等の加工に時間を要するため、顧客の注文から納入までに時間がかかっていた。
一方、理美容鋏を使用する理美容師にとっては、使い慣れて手に馴染んだ理美容鋏を常に使用したいという要望がある。にもかかわらず、例えば、理美容鋏の切れ味が落ちたときに研ぎ処理をメーカーに依頼する場合には、たとえそれが刃部材のみの処理で済むものであっても刃部材と指環部材とが溶接により接合されているためにこれらを分離することができず、理美容鋏をそのままメーカーに預けなければならかなった。このため、理美容師は予備の理美容鋏を用意する必要があるとともに、その間は手に馴染んでいない理美容鋏を使用することを強いられていた。
また、理美容師の中には、理美容鋏の指環部分や刃部分に模様を付けたり、宝石等を取り付けるなどして、独自性を高めた理美容鋏を求める者もいる。しかし、刃部材と指環部材とが分離できないとなると、例えば、研ぎ処理をしても切れ味が回復しない等、修繕が不可能な場合には、その理美容鋏の全部を新しいものに交換しなければない。そうすると、理美容鋏にせっかく装飾を施しても、新しい理美容鋏に交換したときには再度加工しなければならないため、独自性の強い理美容鋏を求めるユーザーの要望を十分に満たすことが
できなかった。
国際公開第02/32631号パンフレット 実開平4−14048号公報 実開平6−52767号公報
上記の問題を解消するには、刃部材と指環部材との接合が簡便かつ強固に行え、かつ接合後に刃部材と指環部材とが分離可能な溶接以外の方法で接合することが必要となる。つまり、溶接以外の接合方法を採用すれば、メーカー側では、刃部材と指環部材とに研磨等の各種加工を施しておき、顧客の注文があったときにこれらを接合するだけでよくなり、納入までの時間が短縮できるとともに作製コストを安価にすることが可能となる。
また、理美容師の側でも、例えば研ぎ処理等のメンテナンスや修理をメーカーに依頼する場合に、刃部材と指環部材とを分離させて、メンテナンスや修理が必要な部材のみをメーカーに預けて、残った部材に一方の部材の予備を取り付けて使用することが可能となる。
しかしながら、従来の溶接以外の接合方法は、上述したように接合部分の安定性や強度、精度及びデザイン性が溶接の場合と比べて大きく劣ることから採用することは難しかった。
そこで、本発明は、刃部材と指環部材との接合が簡便に行えるとともに、接合後であっても両者を分離することができ、さらに十分な接合安定性、接合強度及び接合精度を備えながら、デザイン性にも優れた理美容鋏の刃体の接合構造を備える理美容鋏を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載した発明が採った手段は、刃部材200と指環部材300とを接合してなる刃体100を2本枢着してなる理美容鋏10であって、刃部材200には、その基部210の平面210A及び端面210Bが開口してなる嵌合凹部220が形成され、指環部材300には、その基部310より突出してなる嵌合舌片320が形成されるとともに、刃部材200の基部210の端面210B若しくは指環部材300の嵌合舌片320の根元近傍のいずれか一方には凸状部330、250が形成され、他方には凸状部330、250が嵌合される凹状部230、340が形成されており、凹状部230、340に凸状部330、250を嵌合しながら、嵌合凹部220と嵌合舌片330とを嵌合させて固定することにより、刃部材200と指環部材300とが接合されることを特徴とする理美容鋏10、である。
この理美容鋏10は、刃部材200と指環部材300との接合を、基本的に刃部材100側に形成した嵌合凹部220と、指環部材300側に形成した嵌合舌片320とを嵌め合わせることによって行うものである。しかし、単なる嵌合による接合では、ガタつきや歪みなどが生じて接合安定性に欠けるものとなってしまう。そこで、本発明に係る理美容鋏10では、嵌合凹部220に嵌合舌片320を嵌合させることに加え、刃部材200の端面210B若しくは嵌合舌片320の根元近傍の何れか一方に凸状部330、250を設け、この凸状部330、250を、他方に設けた凹状部230、340に嵌合するようにしている。これによって、接合部分における捻れ方向への歪みが生じることを防止することが可能となる。
尚、本発明に係る理美容鋏を構成する刃部材と柄部材とは、それぞれ材質や製造方法等、特に限定されるものではなく、例えば、ステンレス等の鋏材料から、鍛造、鋳造、研削等の機械加工によって作製してもよいし、鋏材料を成型した成型体として作製してもよい。
さらに、請求項1に記載した発明が採った手段は、嵌合凹部220と嵌合舌片330との固定は、嵌合凹部220と嵌合舌片330とにそれぞれ形成されたネジ孔221、331にネジ400を螺合することによって行われることを特徴とする請求項1または2に記載の理美容鋏10、である。嵌合凹部220と嵌合舌片320との固定をネジ締めによって行うことで、両者を強固に固定することができるとともに、刃部材200と指環部材300との分離、接合を自在に行うことができるようになる。
請求項2に記載した発明が採った手段は、刃部材200側にのみ触点が形成されることを特徴とする請求項1に記載の理美容鋏10、である。
触点とは、開閉作動する一対の刃体の支点軸となるボルトが貫通された孔の周辺の円弧状をした部分である。そして、物を切るときは、切断抵抗によって一対の刃体の裏側同士が互いに離れようとするが、同時に、触点にも一対の刃体の開閉動作の円滑さを阻害する程の大きな切断抵抗がかかっている。そこで、鋏に対してこの切断抵抗によりも大きい力を加えるとともに、この加えた力により触点同士が圧接された状態で摺動することで、一対の刃体の裏側同士が互いに離れることなく圧接された状態で開閉動作されることによって物が切れるようになっている。
このように、触点は鋏の切れ味を大きく左右するものであるところ、請求項4に係る利美容鋏10では、これを刃部材200側のみ形成している。すなわち、触点240が刃部材200側で決定されるので、刃部材200若しくは指環部材300の一方を交換するような場合であっても、その機能が損なわれることがないのである。
請求項1に記載した理美容鋏によれば、刃部材に形成された嵌合凹部と、指環部材に形成された嵌合舌片とを嵌合させるとともに、凸状部を凹状部に嵌合させることによって、刃部材と指環部材との接合部分が捻れ方向に移動することが防止されて安定した接合状態とすることができる。
さらに、請求項1に記載した理美容鋏によれば、嵌合凹部と嵌合舌片との固定を、嵌合凹部と嵌合凸部とにそれぞれ形成されたネジ孔と、このネジ孔に螺合されるネジとによって行われるので、両者を強固に固定することができ、かつ刃部材と指環部材との分離、接合を自在に行うことができるようになる。また、刃部材と指環部材との分離、接合を自在に行えることによる付随的な効果として、例えば、指環部材の表面にレーザー光線を照射して模様をつけたり、宝石やビーズ等の宝飾品を取り付けたりする等して装飾を施した場合であっても、刃部材のみを交換することで指環部材を繰り返し使用することができるので、ユーザー独自の理美容鋏を作製することも気軽に行えるようになる。
請求項2に記載した理美容鋏によれば、請求項1に記載した理美容鋏の効果に加えて、触点を刃部材側にのみ形成したので、刃部材若しくは指環部材の一方を交換するような場合であっても、触点の位置が変わることがなく、常に安定した切れ味を確保することができる。また、刃部材側のみで触点同士の接触具合の調整が可能となるので、例えば、メーカーに研ぎ処理等のメンテナンスを依頼するために刃部材を分離して預けるような場合には、メーカー側で触点の調整を行ってから顧客に返却することが可能となる。さらに、従来は、刃部材と指環部材とを溶接した後で触点を形成しなければならなかったのに対し、刃部材と指環部材とを接合する前に刃部材側に触点を成形しておくことができるので、製造工程を簡略化させることができる。
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。勿論、下記実施例は、本発明の好適な実施例を示すに過ぎず、本発明の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
実施例1は、請求項1の構成を備える理美容鋏の実施例を示すものである。図1には、本実施例に係る理美容鋏10が示されている。理美容鋏10は、二本の刃体100、100が、ボルト11によって枢着されてなり、このボルト11を支点として二本の刃体100、100の開閉が行えるようになっている。図2及び図3には、理美容鋏10を構成する刃体100が示されている。図2及び図3に示すように、刃体100は、刃部材200と、指環部材300とが接合されて構成されている。
図4及び図5には、刃体100を構成する刃部材200が示されている。まず、図4に示すように、刃部材200の基部210には、指環部材300との接合を担う嵌合凹部220が形成されている。さらに、図5に示すように、刃部材200の裏面には、触点240が形成されている。この触点240は、後述する指環部材300には形成されておらず、刃部材200にのみ形成されている。
図6には、刃部材200の嵌合凹部220を拡大した図が示されている。図6に示すように、嵌合凹部220は、基部210の平面210A及び端面210Bが開口して形成され、その内部にはネジ400が螺合されるネジ孔221が形成されている。
さらに、基部210の端面210Bの左右両側には、後述する指環部材300に形成される凸状部330が嵌合される略コの字状の凹状部230が、嵌合凹部220の開口端面と一体となって形成されている。
図7には、刃体100を構成する指環部材300が示されている。指環部材300の基部310からは、刃部材200に形成される嵌合凹部220に嵌合する嵌合舌片320が延設されている。
図8には、指環部材300の嵌合舌片320を拡大した図が示されている。図8に示すように、嵌合舌片320には、刃部材200の嵌合凹部220に形成されるネジ穴221と対応するネジ孔321が形成されている。ネジ孔321は、嵌合凹部220と嵌合舌片320とを固定するネジ400が螺合されるために形成されるものであり、さらに嵌合舌片320の表側320Aには、ネジ400の頭が収容されるザクリ孔322が設けられている。そして、嵌合舌片320の根元の左右両側には、刃部材200に形成された凹状部230に嵌合する凸状部330が、基部310の端面310Aのより突設されている。
こうして形成された嵌合凹部220と嵌合舌片320を嵌合させるとともに、凹状部230に凸状部330を嵌合させることによって、刃部材200と指環部材300の接合が行われるのである。
図9には、凹状部230に凸状部330を嵌合させる方法が示されており、図10及び図11には、嵌合凹部220と嵌合舌片320とを嵌合させた状態が示されている。刃部材200と指環部材300とを接合するには、図9に示すように、嵌合舌片320を嵌合凹部220内に嵌合させながら、刃部材200に形成される凹状部230に、指環部材300に形成される凸状部330を嵌合させる。すると、図10及び図11に示されるように、嵌合舌片320は、嵌合凹部220の内部にその全体が収容された状態となる。そして、ネジ孔221及び321にネジ400を螺合させて締め付けることによって両者が固定される。
このようにして、嵌合凹部220と嵌合舌片320とを嵌合してネジ400で締め付けるとともに、凹状部230に凸状部330を嵌合させることによって、刃部材200と指環部材300との接合部分における上下方向に対する固定と捻れ方向に対する固定とがなされるのである。一方で、刃部材200と指環部材300とは、嵌合凹部200と嵌合舌片340とを固定しているネジ400を緩めるだけで、簡単に分離することが可能である。
図12から図14には、実施例2に係る刃部材200並びに指環部材300が示されている。実施例2もまた、請求項1の構成を備える理美容鋏の実施例であり、実施例1と同様に、刃部材200に嵌合凹部220と凹状部230とが形成され、指環部材300に嵌合舌片320と凸状部330とが形成されている。しかし、実施例1では、凸状部330が指環部材300の端面310Aより突設されるのに対し、実施例2では、凸状部330がピン形状に形成されて、嵌合舌片320の根元の左右両側面320Bより突設されている点で相違している。このように、凸状部330をピン形状に形成しても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図15から図17には、実施例3における刃部材200と指環部材300とが示されてる。実施例3もまた、請求項1の構成を備える理美容鋏の実施例であり、実施例1と同様に、刃部材200に嵌合凹部220と凹状部230とが形成され、指環部材300に嵌合舌片320と凸状部330とが形成されるが、凹状部230の形状が実施例1とは異なっている。
すなわち、実施例1では、凹状部230の形状が、嵌合凹部220の開口端面と一体となって略コの字状に形成されているのに対し、実施例3では、嵌合凹部220の開口端面とは分離されて、刃部材200の基部210の端面210Bの左右両側に凹部として形成されている。そして、指環部材300に形成される凸状部330も、凹部として形成された凹状部230と対応する形状に形成されている。
図18には、実施例4における刃部材200と指環部材300とが示されている。実施例4もまた、請求項1の構成を備える理美容鋏の実施例であるが、実施例1から3では、刃部材200に凹状部230が形成され、指環部材300に凸状部330が形成されているのに対して、実施例4では、刃部材200側に凸状部250が形成され、指環部材300側に凹状部340が形成されている。図18に示すように、刃部材200に形成される凸状部250は、刃部材200の基部210の端面210Bの両側、すなわち嵌合凹部220の開口端面の両側より突出して形成されている。一方、凹状部340は、凸状部250と対応するように、指環部材300の嵌合舌片320の根元両側部分を切り欠いた形状に形成されている。そして、凹状部340に凸状部250を嵌合させながら、嵌合凹部220と嵌合舌片330とを嵌合させてネジ400で締め付けることによって、両者の固定がなされる。
尚、嵌合凹部220と嵌合舌片320には、それぞれ互いに対応する段部222、322が形成されている。この段部222、332は、刃部材200と指環部材300とを接合した際に長手方向に離間することをより防止するために形成されるものであるが、本実施例において必ずしも必要な構成ではなく、省略しても構わない。
図19及び図20には、それぞれ実施例5における刃部材200と指環部材300とが示されている。実施例5もまた、請求項1の構成を備える理美容鋏の実施例であり、図19に示すように、刃部材200側に形成される凸状部250は、刃部材200の端面210Bから突出して形成されている。一方、図20に示すように、指環部材300には、凸状部250が嵌合される凹状部340が、嵌合舌片320の根元下方の端面310Bが窪んだ側面視略コの字状をなす凹部として形成されている。
図21及び図22には、刃部材200と指環部材300とを接合させた状態が示されている。図21及び図22に示すように、刃部材200と指環部材300との接合は、刃部材200の嵌合凹部220に指環部材300の嵌合舌片320が嵌合すると共に、凸状部250が、凹状部340に嵌合されることによってなされる。そして、嵌合凹部220と嵌合舌片320との嵌合及び凸状部250の凹状部340への嵌合を維持した状態で、ネジ400をネジ孔221、331に螺合することで両者は固定され、図21に示すような刃体100が形成される。
図23には、実施例6における刃部材200と指環部材300とが示されている。実施例6もまた、請求項1の構成を備える理美容鋏の実施例であり、図23に示すように、実施例6では、凹状部230が刃部材200側に形成され、凸状部330が指環部材300側に形成されている。そして、凹状部230は、刃部材200の端面210Bから側面210Cに繋がる角部分を切り欠いて形成され、凸状部330は、この凹状部230と対応するように指環部材300の端面310Aから突出して形成されている。
図24には、実施例7における刃部材200と指環部材300とが示されている。実施例7は、実施例6に改良を加えたものであり、凹状部230と凸状部330とを2セット形成したものである。このように、凹状部230と凸状部330は複数セット形成してもよい。
実施例8は、請求項2の構成を備える理美容鋏の実施例である。図25から図28には、実施例8に係る理美容鋏を構成する刃部材200及び指環部材300について示されている。実施例8は、実施例1から7とは刃部材200と指環部材300との接合を担う凸状部330と凹状部230とが形成される位置がそれぞれ異なっている。すなわち、実施例1から7では、凸状部330、250が指環部材300の嵌合舌片320の根元近傍若しくは刃部材200の基部210の端面210Bのいずれか一方に形成され、他方に凸状部330、250が嵌合される凹状部230、340が形成されているのに対し、実施例8では、凸状部330が嵌合舌片320の先端に形成され、嵌合凹部220の内部に凸状部330が嵌入される凹状部230が形成されているのである。
図25には刃部材200が示されている。刃部材200には、その基部210の平面210Aと端面210Bとが開口してなる嵌合凹部220が形成されている。そして、この嵌合凹部220の最奥部には、後述する凸状部330が嵌入される凹状部230が形成されている。
図26には指環部材300が示されている。その基部310からは、刃部材200に形成される嵌合凹部220に嵌合する嵌合舌片320が延設されている。そして、嵌合舌片320の先端には、刃部材200の嵌合凹部220に形成された凹状部230に嵌入する凸状部330が形成されている。
そして、図27及び図28に示すように、刃部材200と指環部材300とを接合するには、凹状部230に凸状部340を嵌入させながら、嵌合舌片330を嵌合凹部220に嵌合した後、ネジ孔221及び321にネジ400を螺合させて締め付けて行う。
尚、嵌合凹部220と嵌合舌片320には、それぞれ互いに対応する段部222、322が形成されている。この段部222、332は、刃部材200と指環部材300とを接合した際に長手方向に離間することをより防止するために形成されるものであるが、本実施例において必ずしも必要な構成ではなく、省略しても構わない。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、上記実施例は本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形をすることが可能であり、本発明の技術的範囲には、これらの改良変形が含まれる。
例えば、上記実施例1から3では、凸状部が指環部材側に形成され、凹状部が刃部材側に形成されているが、同形状の凹状部及び凸状部を、実施例1から3とは逆に、それぞれ指環部材側及び刃部材側に形成してもよい。また、上記各実施例では、嵌合凹部と嵌合舌片との固定をネジ締めによって行うことで刃部材と指環部材との接合及び分離を自在に行えるようにしているが、分離機能が必要でない場合にはネジ締めに代えて、例えば、カシメやリベット止め等の取り外しができない固定手段を採用してもよい。この場合には、接合強度をより高めるために、併せてスポット溶接や一部溶接を施してもよい。このような取り外し不可能な固定手段を用いた場合には、刃部材と指環部材とを一度接合した後で両者を分離することは当然できないのであるが、強度を落さず、かつ従来の全体溶接よりも簡便に接合できる点で利点がある。
さらに、凸状部は、上記各実施例のように、刃部材若しくは指環部材と一体に形成する以外に別体に形成してもよい。例えば、刃部材若しくは指環部材に凸状部の差込み孔を形成し、これに別体に形成した凸状部を圧入して取り付けたり、あるいはピン止め、ネジ止め、スポット溶接、一部溶接等の手段を用いて取り付けたりしてもよい。
実施例1に係る理美容鋏の平面図である。 実施例1に係る理美容鋏を構成する刃体の平面図である。 実施例1に係る理美容鋏を構成する刃体の分解平面図である。 実施例1における刃体を構成する刃部材の平面図である。 実施例1における刃部材の底面図である。 実施例1における刃部材に形成される嵌合凹部を拡大した斜視図である。 実施例1における刃体を構成する指環部材の平面図である。 実施例1における指環部材に形成される嵌合舌片を拡大した斜視図である。 実施例1における刃部材と指環部材とを接合方法を説明する図である。 実施例1における嵌合凹部と嵌合舌片との嵌合状態を説明する平面図である。 図10のA−A断面図である。 実施例2における刃部材の嵌合凹部を拡大した斜視図である。 実施例2における指環部材の嵌合舌片を拡大した斜視図である。 実施例2における刃部材と指環部材とを接合方法を説明する図である。 実施例3における刃部材の嵌合凹部を拡大した斜視図である。 実施例3における指環部材の嵌合舌片を拡大した斜視図である。 実施例3における刃部材と指環部材とを接合方法を説明する図である。 実施例4における刃部材の嵌合凹部及び指環部材の嵌合舌片の拡大斜視図である。 実施例5における刃部材の嵌合凹部を拡大した斜視図である。 実施例5における指環部材の嵌合舌片を拡大した斜視図である。 実施例5における理美容鋏を構成する刃体の平面図である。 図21のB−B断面図である。 実施例6における刃部材の嵌合凹部及び指環部材の嵌合舌片の拡大斜視図である。 実施例7における刃部材の嵌合凹部及び指環部材の嵌合舌片の拡大斜視図である。 実施例8に係る刃部材の嵌合凹部を拡大した斜視図である。 実施例8に係る指環部材の嵌合舌片を拡大した斜視図である。 実施例8に係る刃部材の嵌合凹部及び指環部材の嵌合舌片の拡大平面図である。 実施例8における刃部材と指環部材とを接合方法を説明する図である。 従来の理美容鋏の刃体の構成を説明する図である。
10 理美容鋏
100 刃体
200 刃部材
220 嵌合凹部
221 ネジ孔
230 凹状部
250 凸状部
300 指環部材
320 嵌合舌片
321 ネジ孔
330 凸状部
340 凹状部
400 ネジ

Claims (1)

  1. 表面と裏面を備えた刃部材と指環部材とを接合してなる刃体を2本枢着してなる理美容鋏であって、
    前記刃部材には、支点軸より指環部材側の基部の表面及び端面が開口してなる嵌合凹部が形成され、
    前記指環部材には、基部より突出してなる嵌合舌片が形成されるとともに、
    前記刃部材に形成された前記嵌合凹部の前記端面には凹状部が形成され、
    前記指環部材に形成された前記嵌合舌片の根元側部には前記凹状部が嵌合される凸状部が形成されており、
    前記凹状部に前記凸状部を嵌合しながら、前記嵌合凹部と前記嵌合舌片とを嵌合させ、前記嵌合凹部と前記嵌合舌片とにそれぞれ形成されたネジ孔にネジを螺合することによって固定することにより、前記刃部材と前記指環部材とが着脱自在に接合され、
    前記刃部材側の裏面にのみ触点が形成されることにより、刃材部若しくは指環部材の一方を交換するような場合であっても触点の機能が損なわれることが無いことを特徴とする理美容鋏。
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