JP3354367B2 - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

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JP3354367B2
JP3354367B2 JP33062095A JP33062095A JP3354367B2 JP 3354367 B2 JP3354367 B2 JP 3354367B2 JP 33062095 A JP33062095 A JP 33062095A JP 33062095 A JP33062095 A JP 33062095A JP 3354367 B2 JP3354367 B2 JP 3354367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体や液晶ディ
スプレイなどに用いられる基板の洗浄や乾燥などを行う
基板洗浄装置に関し、特に、基板の着脱を確実かつ容易
に行うための基板チャック構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造工程や液晶ディスプレイの
製造工程は、基板上に所望のパターンを形成するフォト
工程、基板表面上の酸化膜のエッチングを行うエッチン
グ工程およびフォト工程で使用されたレジストを除去す
る剥離工程などを含んでいる。これらの処理工程におい
ては、基板上に所定の処理液が供給されて各々の処理が
なされている。したがって、次工程に移る際には、前工
程で用いられた処理液が十分に除去され、残留しないよ
うに基板を洗浄する基板洗浄工程が必要ある。このよ
うな洗浄を行う装置としては、基板の表面に洗浄液を供
給しつつ、基板表面に付着、残留した前工程の処理液な
どをブラシなどを用いて洗浄し、その後基板表面に窒素
などの不活性ガスを吹き付けながら基板を高速回転さ
せ、付着残留している洗浄液を不活性ガスの風圧と遠心
力で振り払う装置が広く用いられている。
【0003】ここで、基板が矩形形状を有する場合、前
述のように基板を高速回転させると回転斑や乱流が発生
し易く良好な洗浄液の振り払い除去を行うことができな
い。そこで、本願出願人が先に提案した特開平7−10
6233号公報においては、中央に前記基板形状をくり
ぬいて基板収納領域を形成した略円板形状の整流板に基
板を嵌め込んで回転させている。このように構成すれ
ば、整流板と共に基板を回転させることで安定した高速
回転を得ることが可能になり、良好な洗浄液の振り払い
除去ができる。
【0004】前記整流板は前記基板収納領域の寸法を基
板寸法より大きく(数mmのクリアランス)形成し基板
全体を壁面で保持するか、或いはくりぬき寸法を基板寸
法より一回り大きく形成し、くりぬき部分に立設された
複数の固定ピンによって基板収納領域を形成し基板の角
部や辺部を保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来に基板洗
浄装置の基板の保持構造は整流板に対する基板の装着を
容易にするために、基板収納領域の寸法を基板より大き
く形成している。このため、基板は整流板の基板収納領
域の中で容易に移動できる遊嵌状態で保持されることに
なる。その結果、基板は整流板の回転開始と同時に慣性
方向に移動し、壁面または固定ピンに衝突する。特に、
厚さが1mm前後のガラスで形成されている液晶用矩形
基板の場合は、衝突によって基板周辺部が破損したり、
基板が割れてしまったりするという問題がある。
【0006】一方、基板の移動を最小限にして衝突によ
る衝撃を少なくするために整流板の基板収納領域の寸法
を基板寸法にできるだけ近付け、クリアランスを小さく
することが考えられるが、この場合、基板を整流板に装
着する時に高い位置決め精度が要求されると共に、高速
回転後に整流板と基板とが噛み合ってしまい整流板から
基板を取り外す時に割ってしまう危険があるという問題
がある。
【0007】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、回転時の基板の固定を確実に行
い、基板の衝突による破損を防止すると共に、基板の着
脱を容易に行うことのできる基板洗浄装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、発明は、基板をそれが形成する平面内で回転させ
つつその表面に洗浄液を供給して、基板の洗浄を行う基
板洗浄装置において、洗浄されるべき基板が載置され、
載置された基板とともに回転可能であるとともに、昇降
可能な基板テーブルと、基板テーブルに載置された基板
の少なくとも対辺位置に配置され、基板表面に対して略
水平方向に開閉可能であるとともに、閉状態において基
板を挟み込んで基板テーブルに固定する複数の開閉チャ
ックピンと、基板テーブルが降下位置にあるときには基
板を開閉チャックピンによって挟み込んで基板テーブル
に固定し、基板テーブルが上昇位置にあるときには開閉
チャックピンによる基板の固定を解放する手段であっ
て、開閉チャックピンを開方向に付勢する付勢手段と、
基板テーブルの上昇と同時に付勢手段の付勢力によって
開閉チャックピンを開方向に駆動して基板の固定を解放
する連動機構と、を含むチャックピン動作手段と、を有
することを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、基板は回転可能な状態
である降下位置にある時のみ、基板は対辺位置に配置さ
れた開閉チャックピンによって基板面に対して略水平方
向に挟み込み固定される。また、基板の着脱を行う上昇
位置に基板がある時には前記開閉チャックピンの固定が
解放される。したがって、基板の回転前に該基板がしっ
かりと固定されるため基板が移動し、周辺部分に衝突し
て破損することを確実に防止することができると共に、
基板着脱時には固定が解放されるため該基板の着脱作業
を容易に行うことができる。また、基板を保持する基板
テーブルの上昇と同時に連動機構が付勢手段によって動
作し、開閉チャックピンの開動作を行う。したがって、
複雑な機構を用いることなく基板の固定解放動作を容易
に行うことができる。
【0010】
【0011】
【0012】また、前記目的を達成するために、発明
は、上記構成において、前記チャックピン動作手段は、
さらに、基板テーブルの降下時に開閉チャックピンの下
端が当接するストッパーを有し、基板テーブルの下降時
に開閉チャックピンの下端がストッパーに当接すること
によって、付勢手段の付勢力に逆らって開閉チャックピ
ンが閉方向に移動させられて基板を挟み込んで基板テー
ブルに固定することを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、基板を保持する基板テ
ーブル降下し、開閉チャックピンの下端がストッパー
に当接すると、その当接状態に応じて前記開閉チャック
ピンが閉動作を行う。したがって、複雑な機構を用いる
ことなく基板の挟み込み固定を行うことができる。ま
た、ストッパー高さを調節することで挟み込み強度の調
整が可能であると共に、挟み込み量を容易に変更可能に
なるので、異なるサイズの基板の固定を容易に行うこと
ができる。
【0014】前記目的を達成するために、発明は、
板をそれが形成する平面内で回転させつつその表面に洗
浄液を供給して、基板の洗浄を行う基板洗浄装置におい
て、洗浄されるべき基板が載置され、載置された基板と
ともに回転可能であるとともに、昇降可能な基板テーブ
ルと、基板テーブルに載置された基板の少なくとも対辺
位置に配置され、基板表面に対して略水平方向に開閉可
能であるとともに、閉状態において基板を挟み込んで基
板テーブルに固定する複数の開閉チャックピンと、基板
テーブルが降下位置にあるときには基板を開閉チャック
ピンによって挟み込んで基板テーブルに固定し、基板テ
ーブルが上昇位置にあるときには開閉チャックピンによ
る基板の固定を解放する手段であって、基板テーブルの
昇降状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結
果に基づいて、開閉チャックピンを開閉動作するアクチ
ュエータと、を含むチャックピン動作手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、例えば、光学センサや
近接センサ等の検出手段によって、基板テーブルの昇降
状態を正確に認識し、その検出結果に基づいて開閉チャ
ックピンの開閉動作を行うので、基板洗浄装置の制御系
で基板テーブルの昇降状態や開閉チャックピンの開閉状
態の認識を容易かつ確実に行うことが可能になり基板の
保持を確実に行うことができる。
【0016】前記目的を達成するために、発明は、
記構成において、開閉チャックピンの基板に当接する部
分は弾性材料によって形成されいることを特徴とす
る。
【0017】上記構成によれば、弾性部材によって開閉
チャックピンの必要以上の押圧力を吸収することができ
るので、挟み込み固定による基板の破損を確実に防止す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1には、本実施形態である基板洗
浄装置10の一部を破断した斜視図が示されている。ま
た、図2、図3には、図1の垂直断面図が示され、図2
は基板テーブルが降下位置にある状態を示し、図3は基
板テーブルが上昇位置にある状態を示している。
【0019】本実施形態の特徴的事項は、基板の着脱を
容易にするために当該基板を載置する基板テーブルが昇
降自在であると共に、前記基板テーブルの昇降に伴って
基板を固定するチャック構造の開閉が連動して行われ、
チャック構造の閉動作時には基板の保持を確実に行い、
開動作時には基板の着脱を容易に行えるところである。
【0020】図に示すように基板12は、略円板形状の
基板テーブル14に設けられた複数の載置ピン16上に
ほぼ水平に載置され、後述する基板チャック構造によっ
て固定される。また、前記基板テーブル14は後述する
テーブル昇降機構によって基板12が載置された状態で
昇降可能である。図1に示すように基板12が長方形の
場合、該基板12を回転させた時に、回転斑や、基板1
2の角部分で気流が乱れることを防止するために、基板
周囲に略円板形状の整流板18が設けられている。この
整流板18は基板12を同一平面内に収容できるよう
に、基板12の形状に合わせて長方形形状にくりぬかれ
ている。この整流板18は、基板12とほぼ等しい厚さ
を有する円板が望ましく、基板12と整流板18が全体
として円板形状になるようにすることによって、前述し
たような回転斑や乱流の発生を良好に防止することがで
きる。また、前記基板テーブル14の下方には基台テー
ブル20が配置され、前記整流板18を複数の支持柱2
2によって固定的に支持している。
【0021】前記基台テーブル20は内部にスプライン
軸24を有する回転自在な回転筒26に固定されてい
る。また、前記スプライン軸24と回転筒26の内壁と
の間にはボールスプライン28が挿入され(本実施形態
ではスプライン軸24の上部と下部の2か所)、該スプ
ライン軸24が上下にスムーズに摺動できるようになっ
ている。一方、前記回転筒26は複数のベアリング30
を介してフレーム32に固定された保持筒34に回転自
在に保持されている。前記ボールスプライン28は回転
筒26の内壁に固定されているので、フレーム32に対
して回転筒26を回転させることによってスプライン軸
24を共回りさせることができる。つまり、駆動ベルト
36を介して回転筒26に接続された回転筒駆動モータ
38を駆動することによって、回転筒26及びスプライ
ン軸24を同時に回転駆動することができる。前述した
ように回転筒26には基台テーブル20が固定され、ス
プライン軸24には基板テーブル14が固定されている
ので、回転筒26を回転駆動することで、基台テーブル
20、整流板18、基板テーブル14、基板12を一体
に回転駆動することができる。この結果、基板12を高
速回転させて残留している洗浄液を振り払い除去するこ
とができる。なお、スプライン軸24の下端にはロータ
リーエンコーダ40が接続され、スプライン軸24の回
転変位や回転速度を検出し、図示しない制御部にその検
出結果をフィードバックして、最適な回転制御を行って
いる。
【0022】一方、前述したようにスプライン軸24は
ボールスプライン28によって上下方向に摺動可能であ
る。以下、スプライン軸24の昇降機構について説明す
る。前記フレーム32には前記スプライン軸24と平行
に支柱42が立設され、該支柱42と平行に回転自在な
棒状のネジ軸44が設けられている。このネジ軸44の
下端には駆動ベルト46を介して昇降モータ48が接続
されている。また、前記ネジ軸44にはナット部材50
が螺合し、ネジ軸44の回転に伴って昇降するようにな
っている。さらに、前記ナット部材50には支持部材5
2が固定され、フローティングジョイント54を介し
て、前記ロータリーエンコーダ40を支持する昇降案内
板56に接続されている。したがって、昇降モータ48
によってネジ軸44を回転駆動しナット部材50を昇降
させることによってロータリーエンコーダ40が接続さ
れたスプライン軸24を上下方向に移動させることがで
きる。なお、前記ネジ軸44と平行にガイドロッド58
が設けられていると共に、ナット部材50に固定された
支持部材52とロータリーエンコーダ40が固定されて
いる昇降案内板56との間にフローティングジョイント
54を介在させているため、昇降案内板56の昇降動作
を滑らかに行うことができる。図2は前記昇降機構を降
下動作させて、スプライン軸24が降下した状態、つま
り、基板テーブル14が降下し回転筒駆動モータ38の
駆動により回転可能な状態を示し、図3はスプライン軸
24が上昇した状態、つまり、基板テーブル14が上昇
し基板洗浄装置10に対して基板12を着脱可能な状態
であることを示している。
【0023】前述したように、基板12に残留した洗浄
液を振り払うために該基板12は高速で回転させる必要
があり、回転時には確実に基板テーブル14に基板12
を固定する必要がある。以下、基板のチャック構造につ
いて詳細に説明する。図1〜図3に示すように、基板テ
ーブル14の周辺部には基板12を把持固定する開閉チ
ャックピンとして、チャックピン60が対辺位置に複数
個設けられている。このチャックピン60は図2に示す
ように、基板テーブル14が降下位置にある時には、ほ
ぼ垂直に起立する閉動作を行い基板12を挟み込み所定
位置に固定する。また、基板テーブル14が上昇位置に
ある時には、図3に示すようにチャックピン60は外方
向に倒れる開動作を行い基板12の解放を行う。
【0024】図4、図5を用いて、チャックピン60の
構造及び開閉動作について説明する。前記チャックピン
60は略L字型形状を呈し、基板テーブル14の周辺部
分に設けられたブラケット62に回動軸60aを中心に
回動自在に軸支されている。前記ブラケット62は基板
テーブル14の裏面側に設けられ、基板テーブル14の
開口14aを介してチャックピン60の一端である基板
把持部64が基板テーブル14の表面側に突出するよう
になっている。また、チャックピン60の他端側のアー
ム部66にはストッパーボルト68が立設され、チャッ
クピン60の下面側にストッパーヘッド68aが突出
し、基板テーブル14が降下した時に後述するストッパ
ーブロックに当接するようになっている。さらに、前記
ストッパーボルト68には付勢手段として、例えばスプ
リング70が周設されている。このスプリング70の一
端は前記チャックピン60のアーム部66の上面に係合
し、他端は基板テーブル14のスプリング受け14bに
係合している。前記アーム部66とストッパーブロック
とが連動機構を構成し、さらに、スプリング70と連動
機構とによって、チャックピン動作手段を構成してい
る。したがって、前記スプリング70の付勢力によって
チャックピン60は回動軸60aを中心に図4中矢印A
方向に回転し、その結果、基板把持部64は図4中矢印
B方向に開動作を行う。なお、基板12の着脱を行うた
めの前記チャックピン60の開閉量は数mmで十分であ
るため、チャックピン60の回動量はごく僅かであり、
基板把持部64は、ほぼ水平方向(矢印B方向)に開閉
する。
【0025】上述したように基板テーブル14が昇降モ
ータ48(図3参照)の駆動によって上昇すると(図3
の状態)、基板12は載置ピン16によってのみ支持さ
れた解放状態になり、図示しない基板搬送装置(例え
ば、シャトル搬送装置)のアーム等によって容易に把持
可能になり、基板洗浄装置10に対して基板12の着脱
を容易に行うことができる。
【0026】次に、昇降モータ48(図2参照)を駆動
して基板テーブル14を降下させて、チャックピン60
が基台テーブル20に設けられた開口20aを通過する
と、ストッパーボルト68のストッパーヘッド68aが
基台テーブル20の裏面側に設けられたストッパーブロ
ック72に当接する。前記ストッパーヘッド68aがス
トッパーブロック72に当接すると、ストッパーボルト
68はスプリング70の付勢力に逆らって引き起こされ
る。つまり、チャックピン60が図5中矢印C方向に閉
動作して、載置ピン16によって支持されている基板1
2に押し付けられる。前述したようにチャックピン60
は基板12の対辺位置に複数個設けられているため、基
板12を挟み込み固定することができる。
【0027】前記チャックピン60の基板把持部64は
弾性部材、例えばフッ素樹脂等で形成され、基板12を
挟み込み固定する時の必要以上の押圧力を吸収し、基板
12が必要以上の押圧により破損することを防止してい
る。また、チャックピン60の回動角(起き上がり角
度)はストッパーブロック72の当接面72aの高さを
調整することで容易に調整することができるので、基板
の種類によって押圧力を変更する場合や異なるサイズの
基板を固定する場合でも、容易に押圧力や押圧量の変
更、調整を行うことが可能で、汎用性が向上する。
【0028】次に、基板洗浄装置による基板からの洗浄
液の除去手順を説明する。まず、基板洗浄装置10は図
3に示すように昇降モータ48を例えば正転方向に駆動
することによって、基板テーブル14を上昇させて、基
板12が図示しない基板搬送装置から供給されるのを待
つ。この時、基板テーブル14は上昇位置にあるのでチ
ャックピン60はスプリング70の付勢力によって開動
作し基板12の供給を待っている。基板12が基板テー
ブル14上に供給されてことが図示しないセンサ等によ
って確認されると、昇降モータ48は上昇時とは逆方向
に回転し、基板テーブル14を降下させる。基板テーブ
ル14の降下が進行し、ストッパーボルト68のストッ
パーヘッド68aがストッパーブロック72に当接する
と、チャックピン60の閉動作が開始され基板12を挟
み込みが始まり、基板12の回転前に該基板12を確実
に固定する。この時、各チャックピン60の閉動作は同
時に行われるので、基板テーブル14上における基板1
2に載置位置が所定の位置からずれていても基板12の
載置位置は自動的に中央に修正される。なお、昇降モー
タ48の駆動量は、図示しないロータリーエンコーダや
センサによって認識されチャックピン60が必要以上に
基板12を押圧しないようになっている。
【0029】図に示すように保持筒34は下部に下部
フランジ34aを有し、ここでフレーム32に固定され
ている。また、保持筒34は、上部にも上部フランジ3
4bを有しており、アウタカップ76が固定されてい
る。このアウタカップ76は、その内部に基板12や基
板テーブル14、さらには後述する環状フード78を納
めるように配置されており、基板12から振り払われた
洗浄液を回収できるようになっている。つまり、アウタ
カップ76の底部の最下部には排水管80が設けられて
おり、アウタカップ76の底部にたまる洗浄液はここか
ら排出される。また、基板12から振り払われた洗浄液
は環状フード78の内壁に衝突したり、基板12の高速
回転の結果、細かい粒となってアウタカップ76の内部
の空気中に飛散する。この洗浄液の飛沫は、吸引管84
より空気とともに吸引ブロア82に吸引される。つま
り、アウタカップ76の底部付近に吸引管84の開口
(吸引孔84a)があり、ここより空気を吸い込んでい
る。この吸引により、アウタカップ76内でおおよその
空気の流れは上から下への流れとなり、洗浄液回収のた
めの空気の流れを安定させている。
【0030】本実施形態においては、図1に示すように
基板12の装着固定が終了すると洗浄液を供給する洗浄
液供給用のノズル86が突出し、さらに基板12の表面
をブラッシングするブラシ88が突出する。ブラシ88
は、ブラシアーム90の先端に設けられ、ブラシアーム
90内に設けられた動力伝達機構により回転駆動され
る。洗浄工程においては、洗浄液をノズル86から供給
しつつ、ブラシ88によってブラッシングする。ブラシ
アーム90は、基板12の表面全体がブラッシングされ
るように、図示しない移動機構によってブラシ88を移
動させながら、基板12の洗浄を行う。
【0031】さらに本実施形態においては、基板12の
洗浄作業が終了した後、基板12の乾燥作業を行うため
の上部気体噴射ノズル92、下部気体噴射ノズル94が
設けられている。この上部気体噴射ノズル92、下部気
体噴射ノズル94によって、基板12の上下より窒素な
どの活性の低い気体を供給する。前記上部気体噴射ノズ
ル92は基板12の上方から突出し気体を噴射し、下部
気体噴射ノズル94はスプライン軸24の上端に形成さ
れている。この下部気体噴射ノズル94にはスプライン
軸24に設けられた気体供給路94aから気体が供給さ
れ基板12の下面に気体が吹き付けられる。この気体噴
射により基板の洗浄液は、かなりの部分吹き飛ばされる
が、基板12上で気流の直接あたらない部分には洗浄液
が残留する可能性がある。そこで、基板12を高速回転
させることによって、残留した洗浄液の完全な振り払い
を行う。この時、基板12はチャックピン60によって
確実に挟み込まれているので、回転中に基板12が移動
し他の部材に衝突して破損することがない。
【0032】なお、保持筒34の上部の周囲には、集塵
ダクト96が配置されている。この集塵ダクト96は、
集塵管96aを介して前記の吸引ブロア82に接続され
ており、当該集塵ダクト96の内周面に設けた集塵孔9
6bより保持筒34の上部付近の塵を集めて、アウタカ
ップ76の外に排出する。
【0033】以上のように、基板12に残留した洗浄液
の除去が終了したら昇降モータ48を再び正転方向に駆
動して、スプライン軸24を上昇させて、基板テーブル
14を上昇させると共に、チャックピン60による基板
12の挟み込み固定を解放する。前述してように基板1
2は載置ピン16のみによって支持されるので、基板搬
送機構の搬送アーム等によって容易に基板洗浄装置10
から取り出すことができる。この時、前記載置ピン16
の高さを高くして基板12の載置位置と基板テーブル1
4との距離を大きくすることによって搬送アーム等挿入
が容易になり、基板12の着脱効率を向上することがで
きる。なお、基板テーブル14の回転時は基板12はチ
ャックピン60によって確実に固定されているため、載
置ピン16の高さを高くすることが基板12等の高速回
転に影響することはない。なお、本実施形態において
は、チャックピン60を基板12の1辺に対して2個つ
づ配置した例を説明したが、必要に応じてその数を増減
したり、配置位置を変更しても同様の挟み込み固定の効
果を得ることができる。
【0034】なお、上述した実施形態においては、基板
テーブル14の昇降動作に連動したスプリング70とス
トッパーブロック72との作用によって、チャックピン
60が機械的に開閉動作する例を示したが、例えば、基
板テーブル14の上昇位置と下降位置とを検出する検出
手段を設け、その検出結果に基づいてアクチュエータを
動作させてチャックピン60が電気的に開閉動作するよ
うにしてもよい。
【0035】検出手段に、例えば光学センサや近接セン
サを用いた場合、検出手段の取り付け位置は、基板テー
ブル14の近傍で直接基板テーブル14の位置を検出で
きる位置でも、スプライン軸24に沿った位置やネジ軸
44に沿った位置で間接的に基板テーブル14の位置を
認識できる位置でもよい。また、昇降モータ48の回転
数や回転方向を検出する検出器を用いて、基板テーブル
14の位置を認識するようにしてもよい。これらの検出
手段の検出結果に基づいて、例えばモータやシリンダ等
のアクチュエータを駆動して、チャックピン60が開閉
動作を行う。この場合、アクチュエータの駆動軸によっ
て直接チャックピン60を動作させてもよいが、チャッ
クピン60が取り付けられた基板テーブル14は高速で
回転するためモータやシリンダによって動作するシャフ
トやワイヤーを用いて間接的にチャックピン60を開閉
動作させることが望ましい。
【0036】このような構成にすることによって、基板
洗浄装置の制御系で電気的に基板テーブル14の昇降状
態の認識やチャックピン60の開閉動作の認識を容易に
行うことができるので確実な基板の固定を行うことがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基板は
回転可能な状態である降下位置にある時のみ、基板を対
辺位置に配置された開閉チャックピンによって基板面に
対して略水平方向に挟み込み固定される。また、基板の
着脱を行う上昇位置に基板がある時に前記開閉チャック
ピンの固定が解放される。したがって、基板の回転時に
は該基板がしっかりと固定され、基板が移動し周辺部分
に衝突して破損することを確実に防止することができる
と共に、基板着脱時には固定が解放されるため該基板の
着脱作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板洗浄装置の実施形態の一部
破断斜視図である。
【図2】 本発明に係る基板洗浄装置の実施形態で基板
が降下位置にある時の断面図である。
【図3】 本発明に係る基板洗浄装置の実施形態で基板
が上昇位置にある時の断面図である。
【図4】 本発明に係る基板洗浄装置の実施形態におけ
るチャック構造の開状態を説明する拡大図である。
【図5】 本発明に係る基板洗浄装置の実施形態におけ
るチャック構造の閉状態を説明する拡大図である。
【符号の説明】
10 基板洗浄装置、12 基板、14 基板テーブ
ル、16 載置ピン、18 整流板、20 基台テーブ
ル、24 スプライン軸、26 回転筒、34保持筒、
38 回転筒駆動モータ、48 昇降モータ、60 チ
ャックピン、64 基板把持部、70 スプリング、7
2 ストッパーブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−291030(JP,A) 特開 平5−206097(JP,A) 特開 昭63−153839(JP,A) 特開 昭57−207571(JP,A) 特開 昭62−195663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板をそれが形成する平面内で回転させ
    つつその表面に洗浄液を供給して、基板の洗浄を行う基
    板洗浄装置において、 洗浄されるべき基板が載置され、載置された基板ととも
    に回転可能であるとともに、昇降可能な基板テーブル
    と、 基板テーブルに載置された基板の少なくとも対辺位置に
    配置され、基板表面に対して略水平方向に開閉可能であ
    るとともに、閉状態において基板を挟み込んで基板テー
    ブルに固定する複数の開閉チャックピンと、 基板テーブルが降下位置にあるときには基板を開閉チャ
    ックピンによって挟み込んで基板テーブルに固定し、基
    板テーブルが上昇位置にあるときには開閉チャックピン
    による基板の固定を解放する手段であって、開閉チャッ
    クピンを開方向に付勢する付勢手段と、基板テーブルの
    上昇と同時に付勢手段の付勢力によって開閉チャックピ
    ンを開方向に駆動して基板の固定を解放する連動機構
    と、を含むチャックピン動作手段と、 を有することを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の基板洗浄装置において、 前記チャックピン動作手段は、さらに、基板テーブルの
    降下時に開閉チャックピンの下端が当接するストッパー
    を有し、基板テーブルの下降時に開閉チャックピンの下
    端がストッパーに当接することによって、付勢手段の付
    勢力に逆らって開閉チャックピンが閉方向に移動させら
    れて基板を挟み込んで基板テーブルに固定することを特
    徴とする基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 基板をそれが形成する平面内で回転させ
    つつその表面に洗浄液を供給して、基板の洗浄を行う基
    板洗浄装置において、 洗浄されるべき基板が載置され、載置された基板ととも
    に回転可能であるとともに、昇降可能な基板テーブル
    と、 基板テーブルに載置された基板の少なくとも対辺位置に
    配置され、基板表面に対して略水平方向に開閉可能であ
    るとともに、閉状態において基板を挟み込んで基板テー
    ブルに固定する複数の開閉チャックピンと、 基板テーブルが降下位置にあるときには基板を開閉チャ
    ックピンによって挟み 込んで基板テーブルに固定し、基
    板テーブルが上昇位置にあるときには開閉チャックピン
    による基板の固定を解放する手段であって、 基板テーブ
    ルの昇降状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検
    出結果に基づいて、開閉チャックピンを開閉動作するア
    クチュエータと、を含むチャックピン動作手段と、 を有することを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1つに
    記載の基板洗浄装置において、 開閉チャックピンの基板に当接する部分は弾性材料によ
    って形成されていることを特徴とする基板洗浄装置。
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