JPH1174240A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH1174240A
JPH1174240A JP23449897A JP23449897A JPH1174240A JP H1174240 A JPH1174240 A JP H1174240A JP 23449897 A JP23449897 A JP 23449897A JP 23449897 A JP23449897 A JP 23449897A JP H1174240 A JPH1174240 A JP H1174240A
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JP
Japan
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substrate
wafer
chuck
holding
processing liquid
Prior art date
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JP23449897A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sawada
敦史 澤田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1174240A publication Critical patent/JPH1174240A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の浮き上がりを防止できる基板処理装置を
提供する。 【解決手段】ウエハWは挟持爪24によって挟持される。
挟持爪24は、ウエハWを挟持する際にウエハWが当接す
るチャック面142 を有している。チャック面142 は、ウ
エハWが挟持されている状態において、上端側ほどウエ
ハWの中心に向くように、かつ、ウエハWの下方から上
方に至るまで所定の傾斜角で傾斜している。これによ
り、ウエハWの浮き上がりが規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばLCD(L
iquid Crystal Display)製造装置、PDP(Plasma Disp
lay Panel)製造装置または半導体製造装置に適用され、
LCD用ガラス基板やPDP用ガラス基板、半導体ウエ
ハなどの基板に処理を施すための基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえばICの製造工程には、半導体ウ
エハ(以下単に「ウエハ」という」。)に電子回路を形
成する工程が含まれている。電子回路をウエハに形成す
る工程では、ウエハの表面を薬液または純水などの処理
液によって洗浄処理した後に、洗浄処理されたウエハの
表面を乾燥処理したりするためのウエハ処理装置が用い
られる。
【0003】図11は、従来のウエハ処理装置の構成例
を概略的に示す正面図である。ウエハ処理装置は、中空
の回転軸170の上端に取り付けられた回転板171を
備えている。回転板171の上面には、ウエハWを周縁
部にて挟持するための挟持爪172が立設されている。
回転板171の上面のほぼ中央には、処理液吐出ノズル
173が設けられている。処理液吐出ノズル173から
は、図外の処理液タンクから回転軸170内に挿通され
ている処理液供給パイプ174に導かれてきた処理液が
吐出されるようになっている。
【0004】回転板171の上方には、支軸175によ
って支持され、ウエハWの乾燥処理時に、ウエハWの上
面にウォーターマークが形成されることを防止するため
の遮蔽板176が設けられている。遮蔽板176の下面
のほぼ中央には、処理流体吐出ノズル177が設けられ
ている。処理流体吐出ノズル177からは、図外の処理
液タンクおよびN2 タンクから支軸175内に挿通され
ている処理流体供給パイプ178に導かれてきた処理液
およびN2 ガスが、図示しないバルブ等によって選択的
に吐出されるようになっている。
【0005】遮蔽板176は、上下方向に移動可能にさ
れている。より具体的には、遮蔽板176は、ウエハW
に乾燥処理が施される場合にはウエハWの上面近傍の乾
燥処理位置(実線で示す位置)に位置させられ、乾燥処
理前の洗浄処理時および乾燥処理後においては、乾燥処
理位置よりも上方の退避位置(二点鎖線で示す位置)に
退避させられるようになっている。
【0006】ウエハWに対して処理が行われる場合に
は、回転軸170が高速に回転させられる。その結果、
回転板171が中心軸Oを中心に高速回転し、これに伴
って挟持爪172に挟持されているウエハWが高速回転
する。また、処理液吐出ノズル173から処理液がウエ
ハWの下面のほぼ中央に吐出され、ウエハWの上面には
処理流体吐出ノズル177から処理液が供給される。こ
れにより、高速回転しているウエハWの上面および下面
に処理液が供給され、ウエハWが洗浄処理される。処理
開始から所定時間経過後、処理液吐出ノズル173およ
び処理流体吐出ノズル177からの処理液の吐出が停止
させられ、ウエハWへの洗浄処理が終了する。
【0007】ウエハWへの洗浄処理に引き続き、ウエハ
Wが回転されたまま、ウエハWに対して乾燥処理が施さ
れる。具体的には、退避位置に位置している遮蔽板17
6が下方向に移動させられ、乾燥処理位置に位置させら
れるとともに、処理流体吐出ノズル177からN2 ガス
が吐出される。また、回転軸170が洗浄処理時よりも
さらに高速に回転させられる。その結果、ウエハWがさ
らに高速回転し、遠心力によって処理液が振り切られ
る。N2 ガスの吐出によって、ウエハWの上面付近の雰
囲気はN2 ガス雰囲気となる。したがって、ウエハWの
上面の酸化が防止される。これにより、ウエハWの上面
にウォーターマークが形成されることが防止される。
【0008】遮蔽板176は、ウエハWへの乾燥処理が
終了する直前に上方向に移動させられ、退避位置に退避
させられる。処理終了直前に遮蔽板176を退避させる
のは、処理タクトを向上させるためである。また、遮蔽
板176の退避に伴ってN2ガスの吐出も停止される。
図12は、挟持爪172の構成をより詳細に説明するた
めの側面図である。挟持爪172は、上端に水平面18
0が形成されたほぼ円柱状の本体部181と、本体部1
81の上端において水平面180以外の部分から立ち上
がったチャック部182とを備えている。本体部181
の水平面180には、ウエハWが載置される載置ピン1
83が立設されている。チャック部182は、水平面1
80から連続する鉛直面であるチャック面184を有し
ている。ウエハWは、載置ピン183に載置され、か
つ、ウエハWの縁部がチャック面184に当接した状態
で挟持爪172に挟持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、挟持爪17
2に挟持されている状態のウエハWの重心は、必ずしも
回転板171の中心軸O上に位置しているとは限らず、
中心軸Oに対して偏心している場合がある。すなわち、
ウエハ処理装置の組立て精度上、ウエハWの重心を回転
板171の中心軸Oに位置させるのは難しく、また、ウ
エハWの縁部にオリエンテーションフラットなどの切欠
きが形成されている場合には、ウエハWの重心はウエハ
Wの中心に対して偏心するため、ウエハWの重心は回転
板171の中心軸Oに位置しない。一方、処理中におい
てはウエハWは高速回転しているから、ウエハWには遠
心力が作用している。したがって、処理中のウエハWに
は偏心力が作用しており、処理中のウエハWは不安定な
状態となっている。
【0010】一方、挟持爪172は、必ずしもチャック
面184が厳密な鉛直面となるように取り付けられてい
るとは限らず、その上端側が中心軸Oから離反する方向
に傾斜した状態で回転板171に取り付けられている場
合がある。この場合、不安定な状態で回転しているウエ
ハWはチャック面184に沿って上方向にずれ、挟持爪
172から離脱するおそれがある。そのため、ウエハW
が損傷するおそれがある。
【0011】また、挟持爪172が真っ直ぐに回転板1
71に取り付けられている場合であっても、ウエハWの
下方の処理液吐出ノズル173から吐出される処理液の
噴射力が、ウエハWの上方の処理液吐出ノズル177よ
りも大きい場合は、ウエハWが浮き上がる可能性があ
る。また、これら2つののノズルからの処理液の噴射力
がたとえ等しかったとしても、これら2つのノズルから
吐出される処理液が最初にウエハWにあたる位置や方向
は、平面視で少なくとも互いにずれているので、ウエハ
Wに回転モーメントが加えられ、ウエハWの片側が浮き
上がってしまう恐れが有る。すなわち、ウエハWの下方
の処理液吐出ノズル173からウエハWの下面に処理液
が吐出される限り、ウエハWの少なくとも一部分が浮き
上がることになる。これらの場合、ウエハWは挟持爪か
ら離脱し、損傷するおそれがある。
【0012】さらに、乾燥処理中においては、遮蔽板1
76は高速回転しているウエハWの上面近傍の処理位置
に位置しているから、遮蔽板176とウエハWとの間の
空間は負圧となっている。一方、遮蔽板176はウエハ
Wがまだ高速回転している処理終了直前に退避させられ
る。この場合、遮蔽板176とウエハWとの間の負圧力
によってウエハWが上方に吸い寄せられ、ウエハWが浮
き上がる場合がある。したがって、この場合において
も、ウエハWは挟持爪172から離脱し、損傷するおそ
れがある。
【0013】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、基板挟持部材に挟持されている基板の浮き
上がりを防止することができ、その結果基板が基板挟持
部材から離脱することを防止できる基板処理装置を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、回転可能に
設けられた回転板と、基板の下面を保持しつつ基板を挟
持するためのもので、基板を挟持するための基板挟持位
置と、基板の挟持を解除する基板開放位置との間で変位
可能に上記回転板に設けられた基板挟持部材と、この基
板挟持部材を上記基板挟持位置と基板開放位置との間で
変位させる挟持部材駆動手段と、上記基板挟持部材に設
けられ、上記基板挟持部材が上記基板挟持位置に位置し
ている状態で基板の縁部に当接し、基板の縁部が当接し
ている状態でその基板の上方において基板の内部に向か
って所定の傾斜角で傾斜しているチャック面とを含むこ
とを特徴とする基板処理装置である。
【0015】本発明によれば、基板は、基板の上方にお
いて基板の内部に向かって傾斜しているチャック面に当
接した状態で挟持されるから、たとえば基板挟持部材に
より基板が挟持されている状態で回転板を回転させる場
合に、基板挟持部材の回転板への取付状態が悪くても、
基板の浮き上がりが規制される。したがって、基板が基
板挟持部材から離脱することがない。そのため、基板の
損傷を回避できる。
【0016】また、基板の浮き上がりを規制するため
に、たとえば、挟持されている基板の上方において基板
挟持部材に突起部を設けることが考えられる。しかし、
この場合には、基板の浮き上がりが生じた際に、基板の
上面縁部と突起部とが接触するから、基板の上面縁部が
汚染されるおそれがある。一方、本発明では、チャック
面は、基板の上面縁部に点接触するだけであるから、基
板の上面縁部の汚染を防止できる。
【0017】請求項2記載の発明は、上記基板挟持部材
に挟持された基板に対して処理液を吐出するためのノズ
ルをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板処
理装置である。たとえば基板挟持部材により基板が挟持
されている状態で回転板を回転させている場合、チャッ
ク面に処理液が付着する場合がある。一方、本発明で
は、チャック面は傾斜しているから、上述のような場合
であっても、チャック面に付着した処理液は、その傾斜
した表面に沿って導かれ、チャック面から速やかに排出
される。そのため、処理液が基板に再付着することを防
止できるから、基板の汚染を回避できる。
【0018】請求項3記載の発明は、上記ノズルは、上
記基板挟持部材に挟持された基板の下面に向けて処理液
を吐出するものであることを特徴とする請求項2記載の
基板処理装置である。基板挟持部材に挟持されている基
板の下面に処理液が供給される場合には、その噴射力に
より基板に対して上方向の力が作用する。また、さらに
基板の上面にも処理液が供給される場合には、基板に対
して回転モーメントが作用する。一方、本発明では、基
板が当接しているチャック面は、基板の上方において基
板の内部に向かって傾斜しているから、上述のような場
合であっても、処理液の噴射力による基板の浮き上がり
は規制される。そのため、基板の離脱を防止できるか
ら、基板の損傷を回避できる。
【0019】請求項4記載の発明は、上記チャック面
は、基板の縁部が当接している状態で基板の下方から上
方に至るまで上記傾斜角で傾斜するように形成されてい
るものであることを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載の基板処理装置である。本発明によれば、基
板の下方においては、チャック面は、下方に向かうほど
基板の外部に向かって傾斜しているから、たとえば基板
の端面付近に処理液が付着していても、その処理液を基
板から速やかに排出することができる。そのため、基板
の端面付近での汚染をも防止できる。
【0020】請求項5記載の発明は、上記基板挟持部材
に挟持された基板の上方において、上記基板に対して接
近および離隔可能に設けられ、基板と対向する面がほぼ
平面状の遮蔽板をさらに含むことを特徴とする請求項1
ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。たと
えば基板挟持部材により基板が挟持されている状態で回
転板を回転させている場合、遮蔽板を基板に接近させ、
かつ遮蔽板と基板との間に不活性ガスを供給させれば、
基板上面の酸化を防止できるから、ウォーターマークが
形成されることはない。一方、回転板を完全に停止させ
てから遮蔽板を基板から離隔させると、処理タクトが低
下するから、たとえば回転板がまだ回転している最中に
遮蔽板を基板から離隔させる場合がある。このような場
合、遮蔽板と基板との間の負圧力により基板が浮き上が
るおそれがある。しかし、本発明では、基板が当接して
いるチャック面は基板の上方において基板の内部に向か
って傾斜しているから、上述のような場合であっても、
基板の浮き上がりは規制される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係るウエハ処理装置の構成を示す縦断
面図である。このウエハ処理装置は、挾持機構1に挟持
されている半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」とい
う。)Wを高速回転させつつ当該ウエハWの上面および
下面のほぼ中央に、薬液(フッ酸、硫酸、硝酸、酢酸、
燐酸、アンモニア、または過酸化水素水などを含む)ま
たは純水などの処理液を供給して当該ウエハWを洗浄処
理し、引き続き当該ウエハWを高速回転させて乾燥処理
するためのものである。
【0022】挟持機構1には、円筒構造の回転構造物2
が連結されている。回転構造物2は、円筒状の回転軸
3、および回転軸3の内部に設けられた円筒状のチャッ
ク軸4を含む。回転軸3は、この装置の土台となる基台
5に固定された固定筒体6の上端部および下端部の内壁
面にそれぞれ配置された軸受7a,7bにより軸支され
ている。回転軸3は、モータMの駆動力によって所定の
回転方向に回転されるようになっている。チャック軸4
の上端には、外向きフランジ4aが形成されている。チ
ャック軸4の支持は、外向きフランジ4aがスペーサ4
bを介して回転軸3の上端に支持されることにより達成
されている。
【0023】チャック軸4の内部空間には、処理液管8
が回転しないように挿通されている。処理液管8と回転
構造物2との間には、軸受9a,9bが介在されてい
る。処理液管8の下端部は基台5に取り付けられた保持
部10の第1部材10aに固定されている。第1部材1
0aは、基台5に直接取り付けられた第2部材10bに
ボルト10cで取り付けられている。
【0024】処理液管8の内部空間には、処理液供給パ
イプ11が設けられている。処理液供給パイプ11に
は、その下端側から図外の処理液タンクからの処理液が
供給されるようになっている。処理液供給パイプ11の
上端部は開口しており、処理液タンクから処理液供給パ
イプ11に供給されてきた処理液を吐出する処理液吐出
ノズル12として機能する。
【0025】挟持機構1は、図2に示すように、回転軸
3の上端部に形成された外向きフランジ3aにボルト2
0で締結された回転ヘッド21、回転ヘッド21にボル
ト22で締結された回転板23、回転板23に立設され
た挟持爪24を備えている。また、挟持機構1には、挟
持爪24の下端部付近に突設された揺動腕80に一端が
連結され、挟持爪24を鉛直軸まわりに回動させること
によりチャック状態とチャック解除状態との間で切り換
える爪操作リンク25、爪操作リンク25の他端にボル
ト26で連結されたリンク操作部材27、およびリンク
操作部材27の下面にボルト28で締結された連結部材
29が備えられている。
【0026】連結部材29は、ボルト30によってチャ
ック軸4の上端の外向きフランジ4aに固定されてい
る。チャック軸4を回動させることで、リンク操作部材
27が挟持機構1の中心軸Oまわりに回動し、爪操作リ
ンク25が揺動する。その結果、挟持爪24が鉛直軸ま
わりに回動することになる。回転軸3の下端部付近に
は、チャック軸4を回動させるためのチャック駆動機構
31が設けられている。チャック駆動機構31は、チャ
ック軸4の外周面にベース部31aを介して取り付けら
れた回動円板31c、回転軸3の外周面にベース部50
aを介して取り付けられた固定円板31b、および固定
円板31bに対して回動円板31cを相対的に回動させ
るためのエアシリンダ31dを含む。
【0027】固定円板31bの下面には、下方に向かっ
て突出する固定ピン31eが設けられている。回動円板
31cの上面には、上方に向かって突出する回動ピン3
1fが設けられている。固定ピン31eと回動ピン31
fとの間には引張コイルばね31gが介装されており、
これにより、チャック軸4は、挟持爪24がチャック状
態となる方向に向けて付勢されている。
【0028】回動円板31cの下面には、下方向に向か
って突出するシリンダ用ピン31hが設けられている。
シリンダ用ピン31hは、エアシリンダ31dのロッド
に対向して設けられている。エアシリンダ31dに図外
の空気供給源から加圧空気が供給されると、エアシリン
ダ31dのロッドが突出してシリンダ用ピン31hを押
し、回動円板31cをコイルばね31gのばね力に抗し
て回動させる。その結果、チャック軸4が回転軸3に対
して相対的に回動する。これに伴い、チャック軸4の上
端側に設けられた爪操作リンク25が揺動し、挟持爪2
4をチャック状態からチャック解除状態に回動させる。
【0029】エアシリンダ31のロッドを引っ込める
と、回動円板31cはコイルばね31gのばね力によっ
て元の位置に復帰する。その結果、チャック軸4および
爪操作リンク25がチャック解除状態に変位するときと
は逆方向に動作し、挟持爪24は元のチャック状態に戻
る。回動円板31cには、周方向に沿う所定長の規制孔
31iが形成されており、この規制孔31iには、固定
円板31bに取り付けられたピン31jが変位自在に挿
通している。回転円板31cの回動範囲は、規制孔31
iの端面にピン31jが当接することにより規制され
る。
【0030】基台5には、回転軸3を高速回転させるモ
ータMが取付部材40を介して取り付けられている。モ
ータMには、コード42を介して電力が供給されるよう
になっている。モータMは、駆動軸43を上向きにして
取り付けられており、この駆動軸43には、プーリ44
が固定されている。また、回転軸3には、駆動軸43の
プーリ44に対応する位置にプーリ45が固定されてお
り、プーリ44,45の間には無端状のベルト46が掛
け回されている。プーリ45の下側には、プーリ45を
固定するためのロックナット47が回動軸3に螺合して
いる。
【0031】モータMが駆動されると、その駆動力は、
駆動軸43に伝達され、さらにプーリ44、ベルト46
およびプーリ45を介して回転軸3に伝達される。その
結果、回転軸3の上端に固定された回転ヘッド21が高
速回転する。そして、回転ヘッド21に挟持爪24、爪
操作リンク25および連結部材29などを介して連結さ
れたチャック軸4もまた高速に回転することになり、結
局、ウエハWを挟持するための挟持機構1全体が回転軸
3とともに回転する。このとき、固定筒体6および回転
構造物2に内装された処理液管8は、回転することな
く、静止状態に保持される。
【0032】モータMの下方には、モータMの回転情報
を検出するためのエンコーダ48が備え付けられてい
る。エンコーダ48の出力は、コード49を介して制御
装置52に与えられ、モータMの回転情報が監視される
ようになっている。固定筒体6の基台5への取付けは、
基台5に取り付けられている第1取付部材5aに固定筒
体6に取り付けられている第2取付部材6aをボルト6
bで取り付けることによって達成されている。
【0033】回転軸3の下端側の部位に関連して、回転
軸3の回転位置を検出するための位置検出機構50が備
えられている。位置検出機構50は、回転軸3の外周面
にベース部50aを介して取り付けられ、所定の位置に
切欠きを有する回転円板50b、および回転円板50b
を発光素子と受光素子とで挟むように配置された透過型
の光電センサ50cを含む。光電センサ50cは、回転
円板50bに形成された切欠きが光電センサ50cの発
光素子と受光素子との間に位置すればオン信号を出力
し、さもなければオフ信号を出力する。このオン/オフ
信号は制御装置52に与えられる。
【0034】制御装置52では、回転軸3が停止したと
き、直前に光電センサ50cがオン信号を出力してから
回転軸3の回転が停止するまでの時間に基づき、回転軸
3の回転位置が把握される。したがって、エンコーダ4
8の出力を監視しながら、さらにモータMを駆動して回
転軸3を回転させることにより、回転ヘッド21の回転
位置を所定位置に自動制御することができる。これによ
り、たとえば挟持爪24とウエハWを取り出すための搬
送ロボットのアーム(図示せず。)とが干渉したりする
ことを防止できる。
【0035】また、チャック駆動機構31の下方には、
チャック状態検出機構51が備えられている。チャック
状態検出機構51は、チャック軸4の回動後の位置を検
出することで挟持爪24におけるウエハWのチャック状
態/チャック解除状態を検出するものである。チャック
状態検出機構51は、ベース部31aに取り付けられた
回動円板51aと、回動円板51aが発光素子および受
光素子の間に挟まれるように配置された透過型の光電セ
ンサ51bとを備えている。
【0036】回動円板51aには、円周上の所定位置に
1つの切欠きが形成されている。切欠きは、ウエハWが
チャックされたときに光電センサ51bの発光素子と受
光素子との間に位置し、ウエハWのチャック解除が完了
したときに光電センサ51bの発光素子と受光素子との
間から外れるようになっている。光電センサ51bが出
力するオン/オフ信号は、制御装置52に与えられる。
【0037】制御装置52では、光電センサ51bの出
力信号に基づいて、ウエハWのチャックおよびチャック
解除が行われたか否かが判断される。これにより、処理
液による基板処理中にチャックが不十分なウエハWが挟
持爪24から離脱したりするのを未然に防ぐことができ
る。挟持機構1の上方には、遮蔽板110が設けられて
いる。遮蔽板110は、ウエハWの上面にウォーターマ
ークが形成されることを防止するためのものである。遮
蔽板110の上面には、支軸111が取り付けられてい
る。支軸111の内部には、図外の処理液タンクおよび
2 タンクから処理液およびN2 ガスが導かれる処理流
体供給パイプ112が挿通している。処理流体供給パイ
プ112の下端は開口しており、処理液タンクおよびN
2 タンクから処理流体供給パイプ112に導かれてきた
処理液タンクおよびN2 ガスが、図示しないバルブによ
り選択的に吐出される処理流体吐出ノズル113として
機能する。
【0038】遮蔽板110は、昇降駆動部114によっ
て上下方向に移動可能にされている。より具体的には、
遮蔽板110は、ウエハWに対して乾燥処理が行われる
場合、ウエハWの上面近傍の乾燥処理位置(実線で示す
位置)に位置している。また、ウエハWに対して乾燥処
理が開始される前の洗浄処理時および乾燥処理が終了し
た後には、乾燥処理位置の上方の退避位置(二点鎖線で
示す位置)に位置している。
【0039】このウエハ処理装置によるウエハWの処理
について概説すれば、次のとおりである。すなわち、図
示しない搬送ロボットによってウエハWがウエハ処理装
置に搬送されてくると、このウエハWが挟持爪24にセ
ットされるのに先立ち、エアシリンダ31dに加圧空気
が供給され、回動円板31cがコイルばね31gのばね
力に抗して固定円板31bに対して相対的に回動する。
その結果、チャック軸4が回動し、これに連動して爪操
作リンク25が揺動する。これにより、挟持爪24はチ
ャック解除状態となる。
【0040】その後、搬送ロボットがウエハWを挟持爪
24にセットすると、エアシリンダ31dへの加圧空気
が解放され、回動円板31cはコイルばね31gのばね
力によって元の位置に復帰する。その結果、挟持爪24
はチャック状態に戻る。これにより、ウエハWが挟持爪
24にチャックされる。その後、モータMが駆動され、
回転軸3が高速に回転させられる。また、図示しない処
理液タンクから処理液供給パイプ11および処理流体供
給パイプ112に処理液が供給され、処理液が処理液吐
出ノズル12および処理流体吐出ノズル113から噴射
される。その結果、ウエハWの上面および下面のほぼ中
心に向けて処理液が供給される。一方、ウエハWは高速
回転しているから、当該処理液は遠心力によりウエハW
の縁部に向かって広がっていく。これにより、ウエハW
の下面および上面に処理液が一様に供給される。ウエハ
Wに対する洗浄処理が終了するときには、処理液の供給
が停止される。
【0041】ウエハWに対する処理液を用いた洗浄処理
終了後、ウエハWに対して乾燥処理が施される。具体的
には、退避位置に位置していた遮蔽板110がウエハW
の上面近傍の処理位置まで下降させられるともに、処理
流体吐出ノズル113からN 2 ガスが吐出される。その
結果、N2 ガスがウエハWの上面全体を覆う領域に行き
渡る。また、回転軸3が回転させられる。回転軸3の回
転に伴ってウエハWは高速回転するから、ウエハWに付
着していた処理液は遠心力によりウエハWから振り切ら
れる。一方、処理流体吐出ノズル113からN2 ガスが
吐出されているから、ウエハWの上面付近の雰囲気はN
2 ガス雰囲気となる。したがって、ウエハWの上面が酸
化することが防止される。これにより、ウエハWの上面
にウォーターマークが形成されることが防止される。
【0042】ウエハWへの乾燥処理開始から所定時間が
経過し、処理終了直前になると、N 2 ガスの吐出が停止
されるとともに、遮蔽板110の回転が停止させられ、
さらに遮蔽板110が退避位置に退避させられる。この
ように、処理終了直前に遮蔽板110を退避させるの
は、処理タクトを向上させるためである。乾燥処理終了
後、エアシリンダ31dに加圧空気が供給され、挟持爪
24がチャック解除状態となる。チャック解除されたウ
エハWは、搬送ロボットのアームによって取り出され
る。
【0043】図3は、挟持機構1の構成を示す平面図で
ある。回転ヘッド21(図1参照。)の上面には、ドー
ナツ円板状の回転板23がボルト22によって取り付け
られている。回転板23の周辺部には、挟持爪24が鉛
直軸81まわりに回動自在であるように等角度間隔で立
設されている。挟持爪24の下端部には、水平方向に沿
う揺動腕80が一体的に形成されている。揺動腕80の
先端には、爪操作リンク25の一端が回動自在に連結さ
れている。爪操作リンク25の他端は、リンク操作部材
27の縁部にボルト26によって回動自在に連結されて
いる。この構成により、リンク操作部材27を回動させ
ることによって、挟持爪24を鉛直軸81まわりに回動
させることができる。
【0044】図4は、挟持爪24の構成を示す平面図で
ある。また、図5は、図4の矢視方向Aから見た側面図
であり、図6は、図4の矢視方向Bから見た側面図であ
り、図7は、図4の矢視方向Cから見た側面図である。
以下では、図4ないし図7を参照して、挟持爪24の構
成について説明する。挟持爪24は、上端が水平面12
0となっている円柱状の本体部121、および本体部1
21の上端において水平面120以外の領域から立ち上
がった立ち上がり部130を有している。本体部121
の水平面120には、ウエハWが載置される載置ピン1
22が設けられている。載置ピン122は、先端が湾曲
面となっており、点接触にてウエハWの下面を支持す
る。水平面120の縁部の載置ピン122の近傍にはテ
ーパ面123が形成されており、これにより水平面12
0上の処理液を水平面120から速やかに除去できるよ
うになっている。
【0045】立ち上がり部130は、ウエハWをチャッ
クするためのチャック部140、およびチャックが解除
されたウエハWを位置決めするための位置決め部150
を有している。チャック部140は、本体部121の水
平面120に連続する鉛直面141と、水平面120に
連続し、かつ鉛直面141に隣接するチャック面142
と、上端に形成された水平面143とを有する。水平面
143の鉛直面141およびチャック面142側の縁部
にはテーパ面144が形成されており、これにより水平
面143上の処理液を速やかに除去できるようになって
いる。
【0046】チャック面142は、挟持爪24において
ウエハWを挟持する際に挟持機構1の中心軸Oに対向し
た状態でウエハWの端面に当接する面である。チャック
面142は、挟持しているウエハWの浮き上がりを防止
するために、挟持機構1の中心軸Oに対向している状態
でその上端側が中心軸Oに向かうように傾斜している。
さらに言えば、チャック面142は、下端から上端に至
るまで鉛直軸81に対して所定の傾斜角θで傾斜してい
る。傾斜角θは、たとえば5(度)に設定されている。
【0047】なお、チャック面142の傾斜角θは、ウ
エハWを挟持している状態においてウエハWが浮き上が
って挟持爪24から離脱しないような角度であればよ
く、この傾斜角が大きいほど基板の浮き上がりをより有
効に防止できるが、傾斜角が大きすぎるとチャック面1
42とウエハWの上面との間のV字状の隙間の処理液が
十分排出されない恐れがある。このため、チャック面1
42の傾斜角θは1(度)〜80(度)の範囲内である
ことが好ましい。
【0048】位置決め部150は、本体部121の水平
面120に連続し、かつチャック部140の鉛直面14
1に隣接する位置決め面151を有している。位置決め
部150は、チャック部140の水平面143よりも上
方に突出した突起部152を有しており、この突起部1
52には、位置決め面151の上端から上方に向かって
傾斜しているテーパ面153が形成されている。
【0049】図8は、ウエハWの挟持および挟持解除に
ついて説明するための図である。処理を施すためにウエ
ハWがこのウエハ処理装置に搬入される以前の期間に
は、爪操作リンク25は、図3において実線で示すよう
な状態となっている。このとき、挟持爪24は、図8
(a) に示すように、チャック面142が中心軸Oに対向
する状態となっている。
【0050】この状態において搬送ロボットによってウ
エハWが搬送されてくると、ウエハWの受入れに先立
ち、チャック軸4(図1参照。)が、チャック駆動機構
31によって、図3において反時計まわり方向P1に沿
って回動される。これに連動して、リンク操作部材27
が反時計まわり方向P1に沿って回動する。その結果、
爪操作リンク25は、図3に二点鎖線で示すような状態
に変位する。このとき、中心軸Oに対向する面は、図8
(b) に示すように、位置決め面151となる。このよう
な状態において、ウエハWが挟持爪24の載置ピン12
2上に載置される。
【0051】その後、エアシリンダ31dのロッドが引
っ込められる。その結果、チャック軸4がコイルばね3
1gのばね力で図3において時計まわり方向P2に沿っ
て回動する。これに連動して、リンク操作部材27が図
3において時計まわり方向P2に沿って回動する。その
結果、爪操作リンク25は図3に実線で示す状態に戻
る。その結果、挟持爪24は、図8(a) に示すように、
チャック面142が中心軸Oに対向する状態となる。す
なわち、挟持爪24は、基板挟持位置に位置する。
【0052】また、これに伴って、ウエハWの縁部がチ
ャック面142に当接する。この場合、チャック面14
2は下端から上端に至るまで傾斜角θで傾斜しているか
ら、ウエハWは、図9に示すように、チャック面142
に対して点接触する。したがって、ウエハWの上面縁部
はチャック面142にほとんど接触しないから、ウエハ
Wの上面縁部にパーティクルなどが付着しにくくなって
いる。また、ウエハWの下方においては、チャック面1
42はウエハWから離反する方向に向かって傾斜してい
る。したがって、たとえばウエハWの縁部に処理液が付
着している場合であっても、ウエハWを高速回転させれ
ば、処理液をウエハWから振り切らせることができる。
こうして、載置ピン122に載置されたウエハWは、3
つの挟持爪24により三方向から位置決めされてチャッ
クされる。
【0053】その後、洗浄処理が開始される。すなわ
ち、ウエハWが高速回転させられるとともに、処理液が
処理液吐出ノズル12および処理流体吐出ノズル113
からウエハWの上面及び下面のほぼ中心に供給される。
この場合、ウエハWは、ウエハWの上方において中心軸
Oに向かって傾斜しているチャック面142に挟持され
ているから、たとえば上端側が中心軸Oから離反する方
向に傾斜するように挟持爪24が取り付けられていたと
きであっても、ウエハWの浮き上がりは規制される。ま
た、ウエハWはチャック面142に対して点接触するか
ら、パーティクルなどがウエハWの上面に付着しにくく
なっている。さらに、ウエハWの下方においてはチャッ
ク面142はウエハWから離反する方向に向かって傾斜
しているから、ウエハWの遠心力によりウエハWの縁部
に導かれてきた処理液は、そのままウエハWから振り切
られる。
【0054】処理液を用いた洗浄処理が終了した後、ウ
エハWに対して乾燥処理が施される。すなわち、引き続
きウエハWが高速回転させられるとともに、遮蔽板11
0がウエハWの上面近傍の乾燥処理位置に位置させら
れ、かつ処理流体吐出ノズル113からN2 ガスが吐出
される。そして、遮蔽板110は、乾燥処理終了直前に
退避位置まで上昇させられる。
【0055】この場合、ウエハWは、ウエハWの上方に
おいて中心軸Oに向かって傾斜しているチャック面14
2に当接しているから、遮蔽板110とウエハWの上面
との間の負圧力によってウエハWが上方に吸い寄せられ
そうになっても、ウエハWの浮き上がりが規制される。
ウエハWのチャックが解除される際には、リンク操作部
材27が図3において反時計まわり方向P1に沿って回
動し、これに連動して爪操作リンク25が図3に二点鎖
線で示すような状態に変位する。その結果、挟持爪24
は、図8(b) に示すように、位置決め面151がウエハ
Wに対向する状態となる。すなわち、挟持爪24は、基
板開放位置に位置する。これにより、ウエハWのチャッ
クが解除されると同時に、ウエハWが位置決めされる。
【0056】以上のようにこの実施形態によれば、ウエ
ハWは、ウエハWの上方において中心軸Oに向かって傾
斜しているチャック面142に当接した状態で挟持爪2
4に挟持されるから、挟持爪24の取付け状態が不良で
あった場合に、ウエハWが浮き上がろうとしても、その
浮き上がりを規制することができる。また、ウエハWの
下面に向かって処理液が吐出される場合であっても、ウ
エハWの浮き上がりを規制することができる。さらに、
遮蔽板110がウエハWの回転中にウエハWから離隔さ
れる場合においても、ウエハWの浮き上がりを規制する
ことができる。したがって、いずれの場合であっても、
ウエハWが挟持爪24から脱落することはない。そのた
め、ウエハWの損傷を回避できる。
【0057】また、ウエハWの上面縁部にパーティクル
などが付着することを防止することができるから、ウエ
ハWの上面縁部の汚染を防止できる。さらに、チャック
面142は傾斜しているから、処理中に処理液がチャッ
ク面142に付着した場合であっても、その処理液はチ
ャック面142の傾斜に従って下方に導かれ、最終的
に、チャック面142から排出される。したがって、チ
ャック面142からウエハWに処理液が転移することを
防止できる。そのため、ウエハWの汚染防止を図ること
ができる。
【0058】さらにまた、ウエハWの遠心力によりウエ
ハWの縁部に導かれてきた処理液を、そのままウエハW
から振り切ることができるから、ウエハWの縁部に処理
液が付着したままになることはない。そのため、ウエハ
Wの下面縁部の汚染を防止できる。本発明の実施の一形
態の説明は以上のとおりであるが、本発明は上述の実施
形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形
態では、チャック面142は、下端から上端に至るまで
一定の傾斜角θで傾斜している。しかし、たとえば図1
0に示すように、チャック面160が、中心軸Oに対向
する位置にある場合に、下端から挟持すべきウエハWの
上面まで鉛直に形成された鉛直面部161と、ウエハW
の上面から上端まで上端側に向かうほど中心軸Oに向か
うように傾斜した傾斜面部162とを有するものであっ
てもよい。なお、傾斜面部162の傾斜角θは、ウエハ
Wが浮き上がって挟持爪24から離脱しないような角度
に設定する必要がある。この構成によっても、ウエハW
の浮き上がりは規制されるから、ウエハWの挟持爪24
からの離脱を防止でき、その結果ウエハWの損傷を回避
することができる。
【0059】また、上記実施形態では、ICの製造に用
いられるウエハWに処理を施すためのウエハ処理装置に
本発明を適用する場合を説明しているが、本発明は、た
とえばLCD用ガラス基板やPDP用ガラス基板に対し
て処理を施すための基板処理装置に適用することができ
るのはもちろんである。その他、特許請求の範囲に記載
された範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るウエハ処理装置の構
成を示す縦断面図である。
【図2】回転軸の上端付近の構成を詳述するための拡大
断面図である。
【図3】挟持機構の構成を示す平面図である。
【図4】挟持爪の構成を示す平面図である。
【図5】図4の矢視方向Aから見た側面図である。
【図6】図4の矢視方向Bから見た側面図である。
【図7】図4の矢視方向Cから見た側面図である。
【図8】ウエハの挟持および挟持解除について説明する
ための図である。
【図9】ウエハの挟持状態を説明するための図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るウエハ処理装置
における挟持爪の構成を示す側面図である。
【図11】従来のウエハ処理装置の構成を概略的に示す
側面図である。
【図12】従来の挟持爪の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
4 チャック軸(挟持部材駆動手段) 12 処理液吐出ノズル(ノズル) 23 回転板 24 挟持爪(基板挟持部材) 25 爪操作リンク(挟持部材駆動手段) 31 チャック駆動機構(挟持部材駆動手段) 110 遮蔽板 112 処理流体供給パイプ 113 処理流体吐出ノズル 114 昇降駆動部 142 チャック面 W ウエハ θ 傾斜角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能に設けられた回転板と、 基板の下面を保持しつつ基板を挟持するためのもので、
    基板を挟持するための基板挟持位置と、基板の挟持を解
    除する基板開放位置との間で変位可能に上記回転板に設
    けられた基板挟持部材と、 この基板挟持部材を上記基板挟持位置と基板開放位置と
    の間で変位させる挟持部材駆動手段と、 上記基板挟持部材に設けられ、上記基板挟持部材が上記
    基板挟持位置に位置している状態で基板の縁部に当接
    し、基板の縁部が当接している状態でその基板の上方に
    おいて基板の内部に向かって所定の傾斜角で傾斜してい
    るチャック面とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記基板挟持部材に挟持された基板に対し
    て処理液を吐出するためのノズルをさらに含むことを特
    徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記ノズルは、上記基板挟持部材に挟持さ
    れた基板の下面に向けて処理液を吐出するものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記チャック面は、基板の縁部が当接して
    いる状態で基板の下方から上方に至るまで上記傾斜角で
    傾斜するように形成されているものであることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】上記基板挟持部材に挟持された基板の上方
    において、上記基板に対して接近および離隔可能に設け
    られ、基板と対向する面がほぼ平面状の遮蔽板をさらに
    含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の基板処理装置。
JP23449897A 1997-08-29 1997-08-29 基板処理装置 Pending JPH1174240A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004056006A (ja) * 2002-07-23 2004-02-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP2012089480A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法
CN109433539A (zh) * 2018-12-26 2019-03-08 上海福赛特机器人有限公司 一种膜片搬运与涂胶的机构及操作方法
CN116274096A (zh) * 2023-04-28 2023-06-23 苏州冠礼科技有限公司 一种夹持式晶圆清洗装置

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