JP2009105145A - 基板処理装置 - Google Patents

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Seiji Ano
誠士 阿野
Hiroaki Uchida
博章 内田
Naotada Maekawa
直嗣 前川
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Abstract

【課題】基板の表面の全域に、処理液を用いた処理を均一に施すことができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】下プレート部4に保持されたウエハWに対して、上プレート2の基板上対向面19を対向させる。基板上対向面19には、ウエハWの中心に対向する位置に頂点を有する円錐状の凹部18が形成されている。
ウエハWの上面と上プレート2の基板上対向面19とで挟まれた上処理空間41に処理液が供給されて、上処理空間41が処理液により液密状態にされる。上処理空間41が、ウエハWの中心から周縁部に向かうにつれて徐々に狭くなっているので、ウエハWの上面の全域において、処理液の速度がほぼ等しい。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、FED(Filed Emission Display)用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板などの基板に対して処理液を用いた処理を施す基板処理装置に関する。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板などの基板の表面に処理液による処理を施すために、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が用いられることがある。
この枚葉式の基板処理装置は、たとえば、複数本のチャックピンで基板をほぼ水平に保持しつつ、その基板を回転させるスピンチャックと、ほぼ平坦な水平面からなる基板対向面を、スピンチャックによって回転される基板の表面に所定の微小間隔を隔てて対向配置されるプレート(遮断板)と、遮断板の基板対向面に、基板の表面の中心に対向するように形成されて、処理液を吐出するための吐出口とを備えている。吐出口から基板の表面の中心に向けて吐出された処理液は、吐出口を中心して、基板の表面上を放射状に拡がる。遮断板の基板対向面と基板の表面との間隔が微小であるため、基板の表面と遮断板との間の空間が処理液により液密状態にされる。これにより、基板の表面の全域に処理液が接液されて、処理液による処理が基板の表面に施される。
特開平8−78368号公報
しかしながら、処理液が吐出口を中心として放射状に流れるため、吐出口からの処理液は、基板の中心部から周縁部に向かうにつれて流速が低下する。そのため、基板の周縁では、基板の中心よりも基板の表面と接触する機会が増加する。したがって、基板の周縁部では、中心部よりも処理が進み、処理液による処理が基板の面内で不均一となるおそれがある。
そこで、この発明の目的は、基板の表面の全域に、処理液を用いた処理を均一に施すことができる基板処理装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、水平に配置された基板(W)の一方面に間隔を隔てて対向する第1の対向面(19,19A,19B)を有し、処理液を吐出するための第1の吐出口(28)が、前記第1の対向面における基板の中心に対向する位置に形成された第1のプレート(2,2A,2B)と、前記第1の吐出口に処理液を供給して、当該第1の吐出口からの処理液によって、基板の一方面と前記第1のプレートとの間の空間(41)を液密状態にする第1の処理液供給手段(27,28,33,34)とを備え、前記第1の対向面の形状が、基板の周縁部における前記第1のプレートと前記一方面との間隔が、基板の中心における前記プレートと前記一方面との間隔よりも小さくなるようにされている、基板処理装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板の一方面と第1プレートとの間の空間が処理液により液密状態にされることにより、基板の一方面の全域に処理液が接液される。これにより、基板の一方面に処理液による処理が施される。
第1の吐出口から吐出された処理液は、基板の一方面と第1プレートの対向面との間の空間を、第1の吐出口を中心として放射状に拡がる。基板の中央部では処理液の流路が拡げられているとともに、基板の周縁部では処理液の流路が絞られている。このため、基板の周縁部における処理液の流れを速めることができる。これにより、処理液による処理の基板面内での均一性を向上させることができる。
請求項2記載の発明は、前記第1の対向面には、基板の中心に対向する位置を含む領域に、第1の凹部(18,51)が形成されている、請求項1記載の基板処理装置である。
この構成によれば、第1プレートの対向面に第1の凹部が形成されているから、基板の一方面と第1プレートの対向面との間の空間は、基板の中心部で比較的広く、基板の周縁部で比較的狭くなっている。
基板の周縁部において処理液の流路が絞られているので、液密状態で処理液の流れが比較的遅いとされる基板の周縁部において、処理液の流れを速めることができる。これにより、処理液による処理の基板面内での均一性を向上させることができる。
請求項3記載の発明は、前記第1の凹部(18)は、基板の中心に対向する位置に頂点を有する円錐状のものである、請求項2記載の基板処理装置である。
この構成によれば、処理液の流路が基板の中心から周縁部に向かうにつれて徐々に絞られている。このため、基板の一方面の中心以外の領域における処理液の流れを、基板の一方面の中心における処理液の流れと同等まで速めることができる。これにより、基板の一方面の全域において、処理液の速度をほぼ等しくすることができる。ゆえに、処理液による処理の基板面内での均一性をより一層向上させることができる。
しかも、対向面に形成された凹部が円錐状であるので、基板の一方面の中心に供給された処理液を、基板の周縁部までスムーズに案内することができる。
請求項4記載の発明は、前記基板の他方面に間隔を隔てて対向する第2の対向面(9C)を有し、処理液を吐出するための第2の吐出口(17)が、前記第2の対向面(9C)における基板の中心に対向する位置に形成された第2のプレート(4C)と、前記第2の吐出口に処理液を供給して、当該第2の吐出口からの処理液によって、基板の他方面と前記第2のプレートとの間の空間(42)を液密状態にする第2の処理液供給手段(27,28,33,34)とをさらに備え、前記第2の対向面には、基板の中心に対向する位置を含む領域に、第2の凹部(54)が形成されている、請求項2または3記載の基板処理装置である。
この発明によれば、基板の一方面だけでなく他方面においても、基板の周縁部における処理液の速度と、基板の中心における処理液の速度とをほぼ等しくすることができる。これにより、基板の両面において、基板面内での処理の均一性を向上させることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。
この基板処理装置は、基板の一例である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wの表面および裏面の双方に対して処理液による処理を施すための枚葉型の装置であり、ウエハWを保持する有底略円筒形状の基板下保持部材1と、基板下保持部材1の上方で、基板下保持部材1と対向する円板状の上プレート2とを備えている。ウエハWの表面および裏面に処理を施すための処理液として、薬液およびDIW(脱イオン化された純水)が用いられる。
薬液として、フッ酸、バファードフッ酸(Buffered HF:フッ酸とフッ化アンモニウムとの混合液)、SC1(アンモニア過酸化水素水混合液)、SC2(塩酸過酸化水素水混合液)、SPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水混合液)およびポリマ除去液などを例示することができる。薬液として、たとえばフッ酸が用いられる場合には、基板処理装置によって、ウエハWの表面に対し、酸化膜を除去するための酸化膜エッチング処理を施すことができる。
図2Aは、基板下保持部材1の斜視図であり、図2Bは、基板下保持部材1の構成を図解的に示す平面図である。図2Aには、基板下保持部材1上にウエハWを保持させた状態を示している。
図1、図2Aおよび図2Bを参照して、基板下保持部材1は、ウエハWよりもやや大径の円板状に形成された下プレート部4と、下プレート部4と隣接し、下プレート部4の周囲を取り囲む略円筒形に形成された内側環状部5と、内側環状部5を取り囲む略円筒形に形成された外側環状部6と、内側環状部5の下部と外側環状部6の下部とを接続する円環状の連結部7とを備えている。
下プレート部4は、この下プレート部4に保持されたウエハWの下面と対向する基板対向面9を上方に向けて配置されている。基板対向面9は、略平坦な水平面である。基板下対向面9の周縁部には、ウエハWを挟持するための複数(たとえば、3つ)の支持ピン8がほぼ等間隔で配置されている。基板対向面9は、複数の支持ピン8で支持されたウエハWの下面と所定の間隔P1(たとえば、2.0mm〜0.3mm)を隔てて対向するようになっている。下プレート部4は、石英によって形成されている。
内側環状部5は、後述する回転軸10の中心軸線を中心とする略円筒状に形成されており、その上面が、下プレート部4に保持された状態のウエハWとほぼ同じ高さにされている。
外側環状部6は、後述する回転軸10の中心軸線を中心とする略円筒状に形成されており、その内周面の上端部には、上プレート2の周縁を受け止めるための環状段部11が、内外の環状部5,6間に形成されている。すなわち、上プレート2と環状段部11とが嵌り合うことで、上プレート2が後述する処理位置に位置決めされる。環状段部11の下面は、内側環状部5の上面よりも高くされている。
連結部7の上方には、薬液およびDIWを廃液するための廃液溝14が形成されている。廃液溝14は、内側環状部5の外周面、外側環状部6の内周面および連結部7の上面により区画されており、ウエハWの回転軸線(後述する回転軸10の中心軸線)を中心とする円環状の溝である。連結部7には、その上下面を貫通する複数(たとえば、6つ)の廃液孔12が、回転軸10の中心軸線を中心とする円周上にほぼ等間隔で配置されている。各廃液孔12には、図外の廃液処理設備へと導くための廃液路13が接続されている。内側環状部5、外側環状部6および連結部7は、たとえばポリ塩化ビニル(poly-vinyl chloride)により一体に形成されている。
下プレート部4の下面には、鉛直方向に延びる回転軸10が結合されている。この回転軸10には、モータ15から回転力が入力されるようになっている。
また、回転軸10は中空軸となっていて、回転軸10の内部には、下面処理流体供給管16が挿通されている。下面処理流体供給管16は、下プレート部4の基板下対向面9まで延びており、基板下対向面9の中央部に開口された下側吐出口17と連通している。下面処理流体供給管16は、回転軸10の回転に伴って回転されるようになっている。下面処理流体供給管16には、図示しないロータリージョイントを介して、静止状態にある下供給管44が接続されている。下供給管44には、薬液下供給管20、DIW下供給管21およびIPA蒸気下供給管22が接続されている。
薬液下供給管20には薬液供給源からの薬液が供給されるようになっている。薬液下供給管20の途中部には、薬液の供給/停止を切り換えるための薬液下バルブ23が介装されている。
DIW下供給管21には、DIW供給源からのDIWが供給されるようになっている。DIW下供給管21の途中部には、DIWの供給/停止を切り換えるためのDIW下バルブ24が介装されている。
IPA蒸気下供給管22には、IPA蒸気供給源からのIPA蒸気が供給されるようになっている。IPA蒸気下供給管22の途中部には、IPA蒸気の供給/停止を切り換えるためのIPA蒸気下バルブ25が介装されている。
DIW下バルブ24およびIPA蒸気下バルブ25が閉じられた状態で、薬液下バルブ23が開かれると、薬液供給源からの薬液が、薬液下供給管20、下供給管44および下面処理流体供給管16を通じて下側吐出口17に供給される。また、薬液下バルブ23およびIPA蒸気下バルブ25が閉じられた状態で、DIW下バルブ24が開かれると、DIW供給源からのDIWが、DIW下供給管21、下供給管44および下面処理流体供給管16を通じて下側吐出口17に供給される。さらに、薬液下バルブ23およびDIW下バルブ24が閉じられた状態でIPA蒸気下バルブ25が開かれると、IPA蒸気供給源からのIPA蒸気が、IPA蒸気下供給管22、下供給管44および下面処理流体供給管16を通じて下側吐出口17に供給される。
上プレート2は、ウエハWよりも大径の円板状のものであり、石英によって形成されている。この上プレート2は、水平に配置されており、下プレート部4に保持されるウエハWに対向する基板上対向面19を下方に向けて配置されている。基板上対向面19には、円錐状の凹部18が形成されている。この凹部18は、基板上対向面19のうち、下プレート部4に保持されるウエハWに対向する領域に形成されている。凹部18は、ウエハWの中心に対向する位置に頂点を有する円錐状に形成されている。このため、ウエハWの上面と上プレート2の基板上対向面19とで挟まれる後述の上処理空間41は、ウエハWの中心から周縁部に向かうにつれて徐々に狭くなっている。なお、基板上対向面19のうち、ウエハWに対向しない周縁部は、平坦な水平面である。
上プレート2の上面には、回転軸10と共通の軸線に沿う回転軸26が固定されている。この回転軸26は中空に形成されていて、その内部には、上面処理流体供給管27が挿通されている。上面処理流体供給管27は、上プレート2の基板上対向面19まで延びており、基板上対向面19の中央部に開口された上側吐出口28と連通している。
上面処理流体供給管27は、回転軸26の回転に伴って回転されるようになっている。上面処理流体供給管27には、図示しないロータリージョイントを介して、静止状態にある上供給管43が接続されている。上供給管43には、薬液上供給管30、DIW上供給管31およびIPA蒸気上供給管32が接続されている。
薬液上供給管30には、薬液供給源からの薬液が供給される。薬液上供給管30の途中部には、薬液の供給/停止を切り換えるための薬液上バルブ33が介装されている。
DIW上供給管31には、DIW供給源からのDIWが供給される。DIW上供給管31の途中部には、DIWの供給/停止を切り換えるためのDIW上バルブ34が介装されている。
IPA蒸気上供給管31には、図示しないIPA蒸気供給源からのIPA蒸気が供給される。IPA蒸気上供給管31の途中部には、IPA蒸気の供給/停止を切り換えるためのIPA蒸気上バルブ35が介装されている。
DIW上バルブ34およびIPA蒸気上バルブ35が閉じられた状態で、薬液上バルブ33が開かれると、薬液供給源からの薬液が、薬液上供給管30、上供給管43および上面処理流体供給管27を通じて上側吐出口28に供給される。また、薬液上バルブ33およびIPA蒸気上バルブ35が閉じられた状態で、DIW上バルブ34が開かれると、DIW供給源からのDIWが、DIW上供給管31、上供給管43および上面処理流体供給管27を通じて上側吐出口28に供給される。さらに、薬液上バルブ33およびDIW上バルブ34が閉じられた状態で、IPA蒸気上バルブ35が開かれると、IPA蒸気供給源からのIPA蒸気が、IPA蒸気供給管32、上供給管43および上面処理流体供給管27を通じて上側吐出口28に供給される。
回転軸26は、昇降可能な昇降部材36によって上方から支持されている。回転軸26の外周面には、その上端部に径方向外方に向けて突出する円環状のフランジ部37が形成されている。昇降部材36は、フランジ部37よりも下方において回転軸26の外周面を取り囲む円環状の支持板38を備えている。支持板38の内周縁は、フランジ部37の外周縁よりも小径とされている。支持板38の上面とフランジ部37の下面とが係合することにより、回転軸26が昇降部材36に支持される。
昇降部材36には、昇降部材36を昇降させるための昇降駆動機構40が結合されている。昇降駆動機構40が駆動されることにより、回転軸26に固定された上プレート2が、下プレート部4に保持されたウエハWの上面に近接する処理位置(図1に実線にて図示。)と下プレート部4の上方に大きく退避した退避位置(図1に二点鎖線にて図示。)との間で昇降されるようになっている。
上プレート2を処理位置まで下降させて、ウエハWに処理液を用いた処理が施される。処理位置において、上プレート2は、下プレート部4に保持されたウエハWの上面に近接しつつ対向する。このとき、下プレート部4の中心とウエハWの上面の中心との間隔P2はたとえば1.0mmであり、下プレート部4の周縁部とウエハWの上面の周縁部の間隔P3はたとえば0.7mmである。
昇降駆動機構40が駆動されて、上プレート2が退避位置から処理位置まで下降されると、上プレート2の周縁部が、外側環状部6の環状段部11に受け止められる。そして、昇降部材36がさらに下降されると、支持部材38とフランジ部37との係合が解除されて、回転軸26および上プレート2は、昇降部材36から離脱して、基板下保持部材1に支持される。そのため、処理位置においては、上プレート2が、基板下保持部材1と一体的に回転されるようになっている。したがって、ウエハWを下プレート部4に保持した状態で回転軸260にモータ15から回転駆動力を入力することにより、上プレート2、下プレート部4およびウエハWを、鉛直軸線周りに回転させることができる。
図3は、基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
基板処理装置は、マイクロコンピュータを含む構成の制御装置50を備えている。
この制御装置50には、モータ15、昇降駆動機構40、薬液上バルブ33、DIW上バルブ34、IPA蒸気上バルブ35、薬液下バルブ23、DIW下バルブ24およびIPA蒸気下バルブ25などが制御対象として接続されている。
図4は、基板処理装置で行われる処理例を説明するためのフローチャートである。図5は、基板処理装置で行われる処理例を説明するための図である。
処理対象のウエハWは、図示しない搬送ロボットによって基板処理装置内に搬入されて、その表面を上方に向けた状態で基板下保持部材1の下プレート部4に保持される。なお、このウエハWの搬入時においては、上プレート2は退避位置にある。
下プレート部4にウエハWが保持されると、制御装置50は昇降駆動機構40を駆動して、上プレート2を処理位置まで下降させて、その基板上対向面19を、ウエハWの上面に対向配置させる(ステップS2)。
上プレート2が処理位置まで下降すると、制御装置50はDIW上バルブ34を開き、上側吐出口28からDIWを吐出する。上側吐出口28からのDIWは、ウエハWの上面と上プレート2の基板上対向面19とで挟まれた上処理空間41を、上側吐出口28を中心として放射状に拡がる。また、制御装置50はDIW下バルブ24を開き、下側吐出口17からDIWを吐出する。下側吐出口17からのDIWは、ウエハWの下面と下プレート部4の基板下対向面9とで挟まれた下処理空間42を、下側吐出口17を中心として放射状に拡がる。さらに、制御装置50は、モータ15を制御して、基板下保持部材1の回転を開始させる。基板下保持部材1の回転に伴って、ウエハWおよび上プレート2が回転する(ステップS3)。基板下保持部材1、ウエハWおよび上プレート2は、予め定められる回転速度(たとえば、200rpm程度。)で回転される(図5(a)参照)。
上側吐出口28および下側吐出口17からのDIWの吐出が続行されて、上プレート2と下プレート部4とで挟まれた空間にDIWが充填される。これにより、上処理空間41および下処理空間42がDIWにより液密状態にされる(図5(b)参照)。上処理空間41または下処理空間42から溢れるDIWは、上プレート2の基板上対向面19と内側環状部5の上面との間、廃液溝14、廃液孔12および廃液路13を流通し、図外の廃液処理設備へ導かれる。
上処理空間41および下処理空間42がDIWにより液密状態にされてから予め定める時間(たとえば、10秒間)が経過した後、制御装置50は、DIW上バルブ34およびDIW下バルブ24を閉じて、上側吐出口28および下側吐出口17からのDIWの供給を停止する(ステップS5)。
次に、基板下保持部材1、ウエハWおよび上プレート2の回転を続行させつつ、制御装置50は、薬液上バルブ33および薬液下バルブ23を開き、上側吐出口28および下側吐出口17から薬液を吐出する(ステップS6、図5(c)参照)。これにより、上処理空間41および下処理空間42に液密状態が保たれたまま、上処理空間41および下処理空間42のDIWが薬液に順次に置換されていき、やがて、上処理空間41および下処理空間42が薬液により液密状態にされる。
その後、上側吐出口28および下側吐出口17からの薬液の吐出が続行されて、処理空間41および下処理空間42は、薬液により液密状態に保たれる。これにより、ウエハWの上面および下面に薬液を接液させることができ、ウエハWの上面および下面を薬液により洗浄することができる(図5(d)参照)。上処理空間41は、ウエハWの中心から周縁部に向かうにつれて徐々に狭くなってので、ウエハWの上面の中心以外の領域における薬液の流れを、ウエハWの上面における薬液の流れと同等まで速めることができる。これにより、ウエハWの上面の全域において、薬液の速度がほぼ等しくなっている。
なお、上処理空間41および下処理空間42から溢れる薬液は、上プレート2の基板上対向面19と内側環状部5の上面との間、廃液溝14、廃液孔12および廃液路13を順に通って図外の廃液処理設備へと導かれる。
また、上処理空間41および下処理空間42は比較的狭くされているために、その上処理空間41および下処理空間42を、少量の薬液で液密状態にすることができる。これにより、薬液の消費量を低減させることができる。
予め定める薬液処理時間(たとえば、30秒間)が経過すると(ステップS7でYES)、制御装置50は薬液上バルブ33および薬液下バルブ23を閉じて、上側吐出口28および下側吐出口17からの薬液の吐出を停止する(ステップS8)。
次に、基板下保持部材1、ウエハWおよび上プレート2の回転を続行させつつ、制御装置50は、DIW上バルブ34およびDIW下バルブ24を開き、上側吐出口28および下側吐出口17からDIWを吐出する(ステップS9)。これにより、上処理空間41および下処理空間42に液密状態が保たれたまま、上処理空間41および下処理空間42の薬液がDIWに順次に置換されていき、やがて、上処理空間41および下処理空間42がDIWにより液密状態にされる。
その後、上側吐出口28および下側吐出口17からのDIWの吐出が続行されて、処理空間41および下処理空間42は、DIWにより液密状態に保たれる。これにより、ウエハWの上面および下面にDIWを接液させることができ、ウエハWの上面および下面に付着している薬液をDIWによって洗い流すことができる。上処理空間41は、ウエハWの中心から周縁部に向かうにつれて徐々に狭くなってので、ウエハWの上面の中心以外の領域におけるDIWの流れを、ウエハWの上面におけるDIWの流れと同等まで速めることができる。これにより、ウエハWの上面の全域において、DIWの速度がほぼ等しくなっている。
なお、上処理空間41および下処理空間42から溢れるDIWは、上プレート2の基板上対向面19と内側環状部5の上面との間、廃液溝14、廃液孔12および廃液路13を順に通って図外の廃液処理設備へと導かれる。
予め定めるリンス処理時間(たとえば、180秒間)が経過すると(ステップS10でYES)、制御装置50はDIW上バルブ34およびDIW下バルブ24を閉じて、上側吐出口28および下側吐出口17からのDIWの供給を停止する(ステップS11)。
次に、制御装置50は、IPA蒸気上バルブ35およびIPA蒸気下バルブ25を開き、上側吐出口28および下側吐出口17からIPA蒸気を吐出させる(ステップS12)。また、制御装置50は、モータ15を制御して、ウエハWを予め定める乾燥速度(たとえば、200rpm)で回転続行させる(ステップS12)。これにより、ウエハWの上面および下面に付着しているDIWが遠心力によって振り切られてウエハWが乾燥処理される。
この乾燥処理では、上プレート2の基板上対向面19および下プレート部4の基板下対向面9が、それぞれウエハWの上面および下面に近接して対向されているために、ウエハWの上面および下面が外部雰囲気から遮断されている。そして、上処理空間41および下処理空間42にIPA蒸気が供給されることにより、ウエハWの上面および下面に付着しているDIWがIPAに置換され、IPA蒸気の揮発性によってウエハWの上面および下面が乾燥されていく。このため、乾燥の過程でウエハWの下面にDIWの跡などを残すことなく、ウエハWの上面および下面を速やかに乾燥させることができる。
所定の乾燥時間(たとえば、60秒間)が経過すると(ステップS13でYES)、制御装置50は、モータ15を制御して基板下保持部材1を回転停止させるとともに、IPA蒸気上バルブ35およびIPA蒸気下バルブ25を閉じて、上側吐出口28および下側吐出口17からのIPA蒸気の供給を停止する(ステップS14)。
基板下保持部材1の停止後、制御装置50は昇降駆動機構40を駆動して、上プレート2を退避位置に向けて上昇させる(ステップS15)その後、図示しない搬送ロボットによってウエハWが搬出される(ステップS16)。
以上のように、この実施形態によれば、処理液の流路である上処理空間41が、ウエハWの中心から周縁部に向かうにつれて徐々に絞られている。このため、ウエハWの上面の中心以外の領域における処理液の流れを速めることができ、これにより、ウエハWの上面の全域において、処理液の速度をほぼ等しくすることができる。ゆえに、処理液による処理のウエハW面内での均一性を向上させることができる。
しかも、基板上対向面19に形成された凹部18が円錐状であるので、ウエハWの上面の中心に供給された処理液を、ウエハWの周縁部までスムーズに案内することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば図6に示すように、上プレート2Aの基板上対向面19Aに、円錐台形状の凹部51が形成されていてもよい。この凹部51は、ウエハWの周縁部よりも内方領域に対向する基板上対向面19Aの領域に形成されている。凹部51の底面52(上面)は、平坦な水平面で形成されている。
この図6の実施形態では、上プレート2Aの基板上対向面19AとウエハWの上面との間隔が、ウエハWの中心よりも、周縁部において比較的狭くされている。このため、ウエハWの上面の周縁部における処理液の速度と、ウエハWの上面の中心における処理液の速度とをほぼ等しくすることができる。
また、たとえば図7に示すように、上プレート2Bの基板上対向面19Bには、ウエハWの周縁部に対向する位置(図7では、ウエハWの周縁に対向する位置)に、回転軸26の中心軸線を中心とする円環状の環状突起53が形成された構成であってもよい。
さらに、前述の実施形態では、上プレート2の基板上対向面19にのみ凹部18を形成することとしたが、図8に示すように、下プレート部4Cの基板下対向面9Cにも、凹部54が形成されていてもよい。この凹部54は、基板上対向面19に形成された凹部18を天地反転させた円錐状に形成されている。基板下対向面9Cの形状は、かかる形状に限られず、たとえば、図6の凹部51や、図7の環状突起53を天地反転させた形状にすることもできる。
これにより、ウエハWの上面だけでなく下面においても、ウエハWの全域において、処理液の速度をほぼ等しくすることができる。
さらに、前記の実施形態では、上プレート2および下プレート部4を回転させつつ、ウエハWに対して処理液による処理を施す場合を例にとって説明したが、上プレート2および下プレート部4を静止させつつウエハWに処理液による処理を施してもよい。
また、前記の実施形態では、下プレート部4を含む基板下保持部材1から、外側環状部6が立ち上がる構成について説明したが、この外側環状部6が上プレート2の周縁部から垂れ下がって形成された構成であってもよいし、この外側環状部6を省略する構成であってもよい。これらの場合、上プレート2を回転させるための回転駆動機構を別途設ける必要がある。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す断面図である。 基板下保持部材の斜視図である。 基板下保持部材の構成を図解的に示す平面図である。 基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 基板処理装置で行われる処理例を説明するためのフローチャートである。 基板処理装置で行われる処理例を説明するための図である。 この発明の他の実施形態に係る基板処理装置の図解的な断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る基板処理装置の図解的な断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る基板処理装置の図解的な断面図である。
符号の説明
1 基板下保持部材
2,2A,2B 上プレート(第1のプレート)
4,4C 下プレート部(第2のプレート)
9,9C 基板下対向面(対向面)
15 モータ
17 下側吐出口
18,51 凹部(第1の凹部)
19,19A,19B 基板上対向面(対向面)
22 IPA蒸気下供給管
23 薬液下バルブ
24 DIW下バルブ
28 上側吐出口
33 薬液上バルブ
34 DIW上バルブ
41 上処理空間
42 下処理空間
53 環状突起
54 凹部(第2の凹部)
P1 間隔
P2 間隔
P3 間隔
W ウエハ(基板)

Claims (4)

  1. 水平に配置された基板の一方面に間隔を隔てて対向する第1の対向面を有し、処理液を吐出するための第1の吐出口が、前記第1の対向面における基板の中心に対向する位置に形成された第1のプレートと、
    前記第1の吐出口に処理液を供給して、当該第1の吐出口からの処理液によって、基板の一方面と前記第1のプレートとの間の空間を液密状態にする第1の処理液供給手段とを備え、
    前記第1の対向面の形状が、基板の周縁部における前記第1のプレートと前記一方面との間隔が、基板の中心における前記プレートと前記一方面との間隔よりも小さくなるようにされている、基板処理装置。
  2. 前記第1の対向面には、基板の中心に対向する位置を含む領域に、第1の凹部が形成されている、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記第1の凹部は、基板の中心に対向する位置に頂点を有する円錐状のものである、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記基板の他方面に間隔を隔てて対向する第2の対向面を有し、処理液を吐出するための第2の吐出口が、前記第2の対向面における基板の中心に対向する位置に形成された第2のプレートと、
    前記第2の吐出口に処理液を供給して、当該第2の吐出口からの処理液によって、基板の他方面と前記第2のプレートとの間の空間を液密状態にする第2の処理液供給手段とをさらに備え、
    前記第2の対向面には、基板の中心に対向する位置を含む領域に、第2の凹部が形成されている、請求項2または3記載の基板処理装置。
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