JP6331189B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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この構成によれば、複数の昇降部材が、基板の把持位置と、基板の受渡し位置との間で昇降させられる。回転ベースと基板搬送手段との基板の受渡しの際には、複数の昇降部材が受渡し位置まで上昇し、受渡し位置にある複数の昇降部材と基板搬送手段との間で、基板が受け渡される。また、複数の把持部材は、受渡し位置よりも下方に設定された把持位置において、協働して基板を保持する。
また、収容溝の深さの分だけ把持位置を回転ベースの上面に近づけることができる。すなわち、回転ベースの上面と把持位置との間の空間の間隔を、収容溝の深さの分だけさらに狭めることができる。これにより、基板の下面を、より一層適切に保護できる。
この構成によれば、把持位置において、複数の把持部材に加えて、さらに複数の昇降部材によって基板を保持できる。これにより、基板を、より一層安定的に保持できる。
この構成によれば、複数の把持部材から基板に対して下向きの力が加えられる。一方、複数の昇降部材から基板に対して上向きの力が加えられる。つまり、複数の把持部材によって基板の上方向への位置ずれが規制され、複数の昇降部材によって基板の下方向への位置ずれが規制される。このように、複数の把持部材および複数の昇降部材の両方によって、基板を上下方向に挟み込むことができるので、基板を安定的に保持できる。
請求項7に記載の発明は、前記把持部材は、前記基板の上面の周縁部と当接する第1の当接面(55)と、前記基板の下面の周縁部と当接する第2の当接面(56)とを含むV字面を有し、前記基板の周縁部を上下に挟み込む当接部(53)と、前記当接部を前記基板の径方向に沿って移動させる移動機構(54)とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、回転ベースの周縁部に沿って配置された複数の把持部材および/または複数の昇降部材により、基板が保持される。したがって、複数の把持部材および複数の昇降部材から基板に加えられる力を、基板の円周方向に沿って均一にできる。その結果、基板をより一層安定的に保持できる。
この構成によれば、盛り上げ部によって、当該盛り上げ部と基板の下面との間の空間を、回転ベースの上面と基板の下面との間の空間よりも狭くできる。これにより、基板の周縁部における気流の乱れの発生を効果的に抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置1の概略構成を示す模式的な平面図である。
図1に示すように、基板処理装置1は、基板の一例としての円形の半導体ウエハ(以下、単に「基板W」という)における表面(上面)に対して、薬液処理(本実施形態では、エッチング処理)を施すための枚葉型の装置である。
インデクサロボットIRは、平面視U字状の2つのハンドH1を備えている。各ハンドH1は、基板Wを水平な姿勢で保持する。インデクサロボットIRは、ハンドH1を水平方向および鉛直方向に移動させる。さらに、インデクサロボットIRは、鉛直線軸まわりに回転(自転)することにより、ハンドH1の向きを変更する。
インデクサロボットIRは、ハンドH1を移動させることにより、キャリアCに基板Wを搬入する搬入動作と、キャリアCから基板Wを搬出する搬出動作を行う。また、インデクサロボットIRは、センターロボットCRと協働して、インデクサロボットIRおよびセンターロボットCRの一方から他方に基板Wを移動させる受渡し動作をインデクサ受渡し位置で行う。
処理ユニット2は、隔壁により区画されたチャンバ4内に、基板Wを保持するスピンチャック5を備えている(図1も併せて参照)。
スピンチャック5は、回転駆動機構6と、回転駆動機構6の駆動軸と一体化された回転軸7と、回転軸7の上端にほぼ水平に取り付けられた円盤状の回転ベース8とを備えている。回転軸7は鉛直方向に沿って延びており、回転駆動機構6からの駆動力を受けて、回転軸線L1まわりに回転するように構成されている。
各把持部材9は、基板Wを保持するための保持部材であり、回転ベース8の上面に対して回動可能に設けられている。各把持部材9は、支持部11と、支持部11の上方に設けられた当接部12と、当接部12と支持部11との間に設けられた傾斜部13とを含む。支持部11には、把持部材9を回動させるための回動機構14が結合されている。
当接部12は、支持部11よりも小さい外径を有しており、回転ベース8を法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において、支持部11の重心(回動軸線L2)から偏心した位置に設けられている。支持部11および当接部12は、本実施形態では、いずれも円柱状に形成されている。
回動機構14は、支持部11の回動中心の下面に結合されている。回動機構14は、たとえば、電動モータである。回動機構14の回動駆動力が支持部11に伝達されることにより、各把持部材9は、回動軸線L2周りに回動する。これにより、各把持部材9は、当接部12が基板Wの周縁部から離反する開放位置(図4(a)に示す位置)と、当接部12が基板Wの周縁部に当接する保持位置(図4(b)に示す位置)との間で回動する。回動機構14は、回転ベース8に内蔵されていてもよいし、回転ベース8の外部(たとえば、回転ベース8の下面側)に配置されていてもよい。
図5は、図3に示す昇降部材10を説明するための図解的な図である。
収容溝22は、回転ベース8の上面から厚さ方向途中部に掘り下げるように形成されている。すなわち、収容溝22の底部は、回転ベース8の上面と、回転ベース8の下面との間に位置している。収容溝22の側面は、回転ベース8の上面と収容溝22の底部とを架設しており、平面視において、昇降部材10の外周面を取り囲むように形成されている。挿通穴20は、収容溝22の底部から回転ベース8の下面を貫通している。
移動規制部16は、円柱状に形成されており、ボディ15よりも小さい外径を有している。各昇降部材10の傾斜部17は、移動規制部16とボディ15とを架設しており、移動規制部16から支持部11に向かうに従って拡がる傾斜面を有している。
昇降機構18の駆動により、各昇降部材10が、把持位置P1(より厳密には、把持用下位置P11)と、当該把持位置P1よりも回転ベース8の上面からさらに上方に離反した受渡し位置P2との間で昇降させられる。
各昇降部材10は、センターロボットCRのハンドH2から基板Wが受け渡された後、基板Wを下降させる。基板Wが把持位置P1(より厳密には、把持用下位置P11)に達すると各昇降部材10が下降停止する。そして、基板Wは、把持用下位置P11において、基板Wの下面の周縁部が各昇降部材10の傾斜部17に当接した状態で仮保持される。
図2に示すように、薬液供給ノズル25は、たとえば、連続流の状態で薬液を吐出するストレートノズルであり、スピンチャック5の上方で、その吐出口を基板Wの回転中心付近に向けて固定的に配置されている。薬液供給ノズル25には、薬液供給源(図示せず)からの薬液が供給される薬液供給管26が接続されている。薬液供給管26の途中部には、薬液供給ノズル25からの薬液の供給/供給停止を切り換えるための薬液バルブ27が介装されている。薬液バルブ27を開くことによって、薬液供給管26へと薬液が送り込まれる。なお、薬液供給管26の途中部には、薬液の流量を調節するためのバルブがさらに介装されていてもよい。
なお、薬液供給ノズル25は、必ずしも基板Wの上面に対して固定的に配置されている必要はない。したがって、たとえば、薬液供給ノズル25として、スキャンノズルの形態が採用されてもよい。すなわち、薬液供給ノズル25が基板Wの上面の上方において水平面内で揺動可能なアームに取り付けられ、このアームの揺動により基板Wの表面における薬液の着液位置がスキャンされるようにしてもよい。むろん、リンス液供給ノズル30についても、同様のスキャンノズルの形態が採用されてもよい。
次に、基板処理装置1により実行される基板Wの処理の一例について説明する。図6は、図1に示す基板処理装置1の処理例を示すフローチャートである。図7Aおよび図7Bは、図6に示す処理例の一工程を説明するための図解的な図である。以下、図1〜図7Bを参照しつつ、基板処理装置1の処理例を説明する。
また、制御装置3は、薬液処理に先立って、昇降機構18(図5参照)を制御して、各昇降部材10を把持位置P1から受渡し位置P2まで上昇させる(ステップS1:昇降部材上昇)。各昇降部材10が、受渡し位置P2に到着すると、制御装置3は、センターロボットCRを制御して、センターロボットCRのハンドH2から各昇降部材10に基板Wを受渡し、基板Wをチャンバ4内に搬入させる(ステップS2:基板受渡し)。
各昇降部材10が把持位置P1に到着すると、制御装置3は、把持部材9の回動機構14を制御して、各把持部材9を回動させて、当接部12を、開放位置(図4(a)に示す位置)から保持位置(図4(b)に示す位置)に向けて移動させる(ステップS4:基板把持)。これにより、基板Wは、各昇降部材10によって仮保持されている把持用下位置P11(図4(b)および図5(b)の二点鎖線で示す位置)からせり上がり、把持用上位置P12において、各把持部材9の当接部12により挟持される(図4(b)の実線で示す位置)。
また、制御装置3は、不活性ガスバルブ37を開き、不活性ガス(本実施形態では、N2ガス)の供給を開始する(ステップS6:不活性ガス供給)。供給された不活性ガスは、不活性ガス供給管35の上端から吐出され、基板Wの下面と回転ベース8の上面との隙間を通り、回転軸線L1を中心とした放射状に吹き出される。
図6に示すように、制御装置3は、予め定める薬液処理時間が経過した後、薬液バルブ27を閉じて、基板Wに対する薬液の供給を停止させる(ステップS8:薬液供給停止)。薬液の供給を停止させた後、制御装置3は、リンス液バルブ32を開き、リンス液ノズルから基板Wの回転中心(回転軸線L1)上に向けてリンス液を吐出させる(ステップS9:リンス液供給)。基板Wの上面に供給されたリンス液は、基板Wの上面において遠心力を受け、その外方へと広がり、基板Wの表面の全域に至る。これにより、基板Wの上面に供給された薬液がリンス液により洗い流される。
そして、予め定めるリンス液処理時間が経過した後、制御装置3は、リンス液バルブ32を閉じて、基板Wに対するリンス液の供給を停止させる(ステップS10:リンス液供給停止)。
不活性ガスの供給を停止した後、制御装置3は、把持部材9の回動機構14を制御して、各把持部材9を回動させて、当接部12を保持位置から開放位置に向けて移動させる(ステップS14:基板把持解除)。これにより、基板Wの保持が解除される。また、各把持部材9の回動に伴って、基板Wが、把持用上位置P12から、把持用下位置P11に下降し、再度、昇降部材10によって仮保持される(図4(a)および図5(b)参照)。
すなわち、基板処理装置1によれば、ハンドH2と複数の昇降部材10との間で基板Wを受け渡す際には、回転ベース8の上面から離隔した受渡し位置P2において基板Wが受け渡される。そのため、受渡し位置P2にある基板Wの下面と回転ベース8の上面との間の空間S1(図7A参照)を、ハンドH2が良好に進退可能な広間隔に確保できる。これにより、ハンドH2と回転ベース8との間の良好な基板Wの受渡しを実現できる。
図8に示す基板処理装置41が、前述の第1実施形態に係る基板処理装置1と相異する点は、回転ベース8の上面の周縁部に、本発明の盛り上げ部の一例としての絞り部42が設けられている点、および収容溝22に代えて、収容溝43が設けられている点である。その他の構成は、前述の第1実施形態における基板処理装置1と同様である。図8および図9において、図1〜図7Bに示された各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
傾斜部45は、回転ベース8の対向部44の外周から外方に向けて斜め上に延びた傾斜面45aを含む。傾斜面45aは、その一部分が、把持位置P1(把持用上位置P12。図9の二点鎖線に示す位置)に保持される基板Wよりも下方に位置している。図9では、傾斜面45aの上端が、把持位置P1(把持用上位置P12。図9の二点鎖線に示す位置)に位置する基板Wよりも上方に位置している例を示しているが、傾斜面45aの上端が、把持位置P1(把持用上位置P12。図9の二点鎖線に示す位置)に位置する基板Wよりも下方に位置していてもよい。また、図9では、傾斜面45aの上端が、基板Wの周端よりも外側に位置している場合を示しているが、傾斜面45aの上端は、基板Wの周端のほぼ直下に位置していてもよいし、傾斜面45aの上端は、基板Wの周端よりも内側に位置していてもよい。
各把持部材9は、開口42aにおいて、前述の第1実施形態と同様の構成で、回動可能に配置されている。また、各昇降部材10は、開口42bにおいて、前述の第1実施形態と同様の構成で、昇降可能に、かつ回動可能に配置されている。
より具体的に、絞り部42によって、各把持部材9および各昇降部材10により保持された基板Wの周縁部において、図6に示すステップS6(不活性ガス供給)における不活性ガスの流路を絞ることができる。すなわち、この絞り部42によって、回転ベース8の上面と基板Wの下面とにより区画される不活性ガスの流路面積を狭めることができる。これにより、回転ベース8の上面と基板Wの下面との間の空間(すなわち、図7Bに示す空間S2)から外方に吹き出される不活性ガス流の流速を高速にできると共に、傾斜部45の形状に沿った方向に流れる気流を発生させることができる。その結果、基板Wの下面の空間への雰囲気(特に薬液のミスト)が進入することを確実に回避または抑制できるので、前述の第1実施形態で述べた効果をより一層向上させることができる。
図10に示す基板処理装置51が、前述の第1実施形態に係る基板処理装置1と相異する点は、把持部材9に代えて把持部材52が設けられている点である。その他の構成は、前述の第1実施形態における基板処理装置1と同様である。図10において、図1〜図9に示された各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
当接部53は、基板Wの上面の周縁部と当接する第1の当接面55と、基板Wの下面の周縁部と当接する第2の当接面56とを含むV字面を有している。これにより、当接部53は、把持位置P1において、基板Wの周縁部を上下に挟み込むことができる。把持部材52の下方部(たとえば、下面)には、当該把持部材52を基板Wの径方向に沿って移動させるための移動機構54が結合されている。
移動機構54の駆動により、各把持部材52が、当接部53が基板Wの周縁部から離反する開放位置(図10(a)に示す位置)と、当接部53が基板Wの周縁部に当接する保持位置(図10(b)に示す位置)との間で移動させられる。
この状態で、制御装置3は、移動機構54を制御して、各把持部材52を移動させて、当接部53を開放位置(図10(a)に示す位置)から保持位置(図10(b)に示す位置)に向けて移動させる。このとき、当接部53は、基板Wの周縁部に対向させた状態を保ちながら、基板Wの外周方向から回転軸線L1に向けて移動する。各当接部53が保持位置に到達すると、第1の当接面55が基板Wの上面の周縁部と当接すると共に、第2の当接面56が基板Wの下面の周縁部と当接する。これにより、基板Wの上下方向に対する位置ずれが規制されると共に、各把持部材52により基板Wが協働して挟持される。
以上のように、基板処理装置51によれば、複数の把持部材52を基板Wの径方向に移動させるだけで、基板Wの挟持/解除を切り換えることができる。
図11(a),(b)に示す基板処理装置61が、前述の第1実施形態に係る基板処理装置1と相異する点は、把持部材9に代えて、把持部材62が設けられている点である。その他の構成は、前述の第1実施形態における基板処理装置1と同様である。図11(a),(b)において、図1〜図10に示された各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
アーム63は、本実施形態では、回転ベース8の外部に位置する一端部および回転ベース8の内部に位置する他端部を有する柱状(本実施形態では、四角柱状)に形成されている。アーム63の一端部に当接部64が取り付けられ、アーム63の他端部に基板Wの径方向と直交する方向に延びる回動軸66が取り付けられている。アーム回動機構65は、たとえば電動モータ、シリンダ(油圧式、水圧式、空気圧式等のシリンダ)、付勢手段(弾性体、たとえばコイルばね)、磁石等によって構成されていてもよい。
以上、本発明の4つの実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
回動機構は、たとえば、各昇降部材10の支持軸19に結合された電動モータである。回動機構の回動駆動力が支持軸19に伝達されることにより、各昇降部材10は、支持軸19を回動中心として、回動可能となる。
また、前述の第1〜第3実施形態において、基板Wの中心に対して偏心させた間隔で、複数の把持部材9,52を配置することによって、各把持部材9,52を開放位置から保持位置に向けて回動させた際に、基板Wの周縁部が、把持用上位置P12において、各昇降部材10の移動規制部16に当接するようにしてもよい。このような構成であっても、把持部材9および昇降部材10の協働により、基板Wを挟持できるので、安定的に基板Wを挟持できる。
また、前述の各実施形態では、複数の把持部材9,52,62および複数の昇降部材10が、等間隔に、回転ベース8上に配置されている例について説明したが、等間隔に配置されていなくてもよい。ただし、この場合、当該基板Wの円周方向に沿って基板Wに加えられる力を均一することができないので、複数の把持部材9,52,62および複数の昇降部材10は、等間隔に配置されている方が好ましいと言える。
図12は、変形例に係る回転ベース88を説明するための図である。
回転ベース88が、前述の各実施形態における回転ベース8と相異する点は、回転ベース8に収容溝22(図5参照)が形成されていない点である。その他の構成は、前述の実施形態の構成と同様である。図12において、図1〜図11に示された各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
以上のように、回転ベース88によれば、収容溝22が形成されていないので、前述の各実施形態に比べて、ボディ15の高さTの分だけ把持位置P1が高くなる。しかしながら、依然として、受渡し位置P2よりも回転ベース88の上面に近い位置に把持位置P1を設定できる。そのため、回転ベース88の回転中において、基板Wの下面の下方部に配置された昇降部材10による気流の乱れの発生を抑制できる。併せて、回転ベース88の上面と基板Wの下面との間を不活性ガスで均一に満させることができ、その結果、基板Wの上面に供給された薬液(図6のステップS7参照)が下面に回り込むことを効果的に回避または抑制できる。以上により、基板Wの下面を適切に保護できる。
図13は、変形例に係る昇降部材70を説明するための図解的な図である。
昇降部材70におけるボディ75および移動規制部76は、いずれも四角柱状に形成されている。移動規制部76は、ボディ75の上方に配置されている。移動規制部76は、ボディ75よりも小さく形成されている。また、移動規制部76は、基板Wの径方向と直交する対向面76aを有している。本変形例では、ボディ75および移動規制部76は、互いに等しい幅WDで形成されている。そして、ボディ75と移動規制部76とを架設するように、断面視台形状の傾斜部77が、ボディ75および移動規制部76と等しい幅WDで形成されている。
また、本変形例では、四角柱状の移動規制部76が形成されている例について説明したが、移動規制部76は、対向面76aが基板Wの径方向に対して滑らかに窪んだ凹面状に形成された構成であってもよい。この構成によれば、基板Wが位置ずれしたとしても、当該凹面状の対向面76aの広い面積で当該基板Wの周縁部が当接させることができる。そのため、基板Wの位置ずれを、より一層効果的に抑制できる。
また、前述の実施形態では、複数の把持部材9,52,62の外周面および複数の昇降部材10の外周面が回転ベース8の外周の内側に位置する例について説明したが、複数の把持部材9,52,62の外周面および複数の昇降部材10の外周面は、その一部が、回転ベース8の外周の外側に位置していてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
4 チャンバ
8 回転ベース
9 把持部材
10 昇降部材
11 支持部
12 当接部
15 ボディ
16 移動規制部
17 傾斜部
20 挿通穴
22 収容溝
41 基板処理装置
42 絞り部(盛り上げ部)
43 収容溝
51 基板処理装置
52 把持部材
53 当接部
55 第1の当接面
56 第2の当接面
61 基板処理装置
62 把持部材
64 当接部
70 昇降部材
75 ボディ
76 移動規制部
77 傾斜部
88 回転ベース
H2 ハンド(基板搬送手段)
L2 回動軸線
L3 回動軸線
P1 把持位置
P2 受渡し位置
W 基板
Claims (9)
- チャンバと、当該チャンバ内に基板を搬出入するための基板搬送手段とを含む基板処理装置であって、
前記チャンバ内に設けられた、水平平坦面からなる上面を有する回転ベースと、
前記回転ベースの上面に立設され、互いに協働して前記基板の周縁部を保持する複数の把持部材と、
前記回転ベースの上面に昇降可能に設けられ、前記基板の周縁部と当接して、前記基板を、前記把持部材による前記基板の把持位置と、前記把持位置よりも上方に設定された、前記基板搬送手段との前記基板の受け渡すための受渡し位置との間で昇降させる複数の昇降部材とを含み、
各前記昇降部材は、前記回転ベースの周縁部に形成された挿通穴に挿通しており、
各前記昇降部材は、前記回転ベースの上面を法線方向から見た平面視で、対応する前記挿通穴よりも大きいボディを有している基板処理装置において、
前記回転ベースの周縁部には、底部を有し、前記回転ベースの上面から厚さ方向途中部に掘り下げて形成された、前記ボディを収容するための収容溝が形成されており、前記収容溝が平面視で前記挿通穴よりも大きく、
前記挿通穴の上端が前記底部に開口しており、
各昇降部材は、前記底部に前記ボディが接触することにより、各昇降部材の昇降の下端位置が規制される、基板処理装置。 - 前記複数の昇降部材は、前記基板の把持位置において、前記複数の把持部材と協働して前記基板の周縁部を保持する、請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記把持部材は、前記基板の上面の周縁部と当接して、前記基板の周縁部を下方に押し付けるものであり、
前記複数の把持部材は、前記基板の前記把持位置において、前記複数の昇降部材と協働して前記基板の周縁部を上下方向に挟み込むことにより、前記基板の周縁部を保持する、請求項2に記載の基板処理装置。 - 前記昇降部材の前記ボディの高さは、前記収容溝の深さと同一である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記昇降部材は、
前記基板の周縁部と対向するように前記ボディの上に設けられ、前記回転ベースの上面に沿う前記基板移動を規制する移動規制部と、
前記移動規制部と前記ボディとの間に設けられ、前記移動規制部から前記ボディに向かうに従って拡がる傾斜面を有する傾斜部とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記把持部材は、
前記回転ベースに対し、所定の回転軸線周りに回転可能に設けられた支持部と、
前記回転軸線に対して偏心して設けられ、前記支持部の前記回転軸周りの回転により、前記基板の周縁部から離反する開放位置と、前記基板の周縁部に当接する保持位置との間で変位可能な当接部とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記把持部材は、
前記基板の上面の周縁部と当接する第1の当接面と、前記基板の下面の周縁部と当接する第2の当接面とを含むV字面を有し、前記基板の周縁部を上下に挟み込む当接部と、
前記当接部を前記基板の径方向に沿って移動させる移動機構とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記複数の把持部材および前記複数の昇降部材は、前記回転ベースの周縁部に沿って、互いに間隔を空けて交互に配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記回転ベースの上面の周縁部には、前記基板の円周方向の全域に亘って形成された盛り上げ部が形成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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