JP2003037094A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003037094A
JP2003037094A JP2001223752A JP2001223752A JP2003037094A JP 2003037094 A JP2003037094 A JP 2003037094A JP 2001223752 A JP2001223752 A JP 2001223752A JP 2001223752 A JP2001223752 A JP 2001223752A JP 2003037094 A JP2003037094 A JP 2003037094A
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shutter
liquid
plate
processing
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JP2001223752A
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English (en)
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Koichi Ueno
幸一 上野
Satoshi Suzuki
聡 鈴木
Hiroyuki Kitazawa
裕之 北澤
Takuya Shibao
卓也 柴尾
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の搬入・搬出時に、基板への液滴による汚
染を防止した処理装置を提供する。 【解決手段】基板搬入出口73を閉塞するシャッタ板7
6を、シャッタ駆動機構77で90度回動可能に構成す
る。また、シャッタ板76は、隔壁72と回転支持板2
1との間で基板Wが通過する通路において基板Wを覆う
大きさである。基板Wの搬入・搬出の時、上記のシャッ
タ板76が回動して、通路の上方へ移動して、覆うこと
により液滴が基板Wに落下して汚染することが防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板の如きFPD(FlatPane
l Display)用基板、フォトマスク用ガラス基
板および光ディスク用基板など(以下、単に「基板」と
称する)に処理液を供給することによって当該基板の洗
浄処理、例えば基板に付着した有機物の除去処理等を行
う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板処理装置として、例
えば、ガラス基板(以下単に「基板」という。)を水平
面内で回転させながら、基板の表裏面に薬液処理、洗浄
処理、乾燥処理をその順に施す装置がある。このような
基板処理装置の構成の一例は、図9に示されている。
【0003】この基板処理装置100は、隔壁101で
区画された処理チャンバ102内に処理カップ103を
有している。この処理カップ103の内部には、基板W
を水平に保持した状態でその中心を通る鉛直軸線まわり
に高速回転させるスピンチャック104が設けられてい
る。このスピンチャック104に関連して、基板Wに対
して処理液(薬液や純水)を供給するための処理液ノズ
ル105が配置されている。
【0004】スピンチャック104の周囲には、スピン
チャック104から飛び散る処理液を受けるための処理
カップ103が配置されており、この処理カップ103
の内側に形成された開口103aを通って、処理液ノズ
ル105が、基板Wに対して処理液を供給できる位置
と、基板Wの上方の空間から退避した退避位置との間で
進退するようになっている。
【0005】処理チャンバ102に対して基板Wを出し
入れするために、隔壁101には、スロット状の開口1
10が形成されている。この開口110に関連して、こ
の開口110を開閉するための、シャッタ機構111が
設けられている。
【0006】シャッタ機構111は、ガイド部材112
によって案内されつつ、隔壁111の内壁面に沿って上
下にスライドするシャッタ板113を有している。この
シャッタ板113の一方表面には、ラックギア部が上下
方向に沿って形成されており、このラックギア部にピニ
オンギア114が噛合している。このピニオンギア11
4が固定されている回転軸115は、図外のエアシリン
ダなどの駆動手段により駆動されるようになっている。
この構成により、回転軸15が正転/逆転駆動されるこ
とにより、この回転運動がシャッタ板113の上下動に
変換され、開口110を開閉することができる。
【0007】以上のように構成された基板処理装置10
0においては、次にように基板処理が行われる。まず、
スピンチャック104に基板Wが載置される。続いて、
駆動源が始動して、スピンチャック104の回転に伴っ
て、その回転力が基板Wに伝達され回転する。基板Wの
回転数が所定値に達すると、処理液ノズル105から薬
液および洗浄液をその順に供給して、基板Wの表面の処
理を行う。基板Wの薬液処理および洗浄処理が終わる
と、基板Wを回転させながら乾燥処理を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。基板Wの乾燥処理によって飛散し処理チャンバ1
02の隔壁101に付着した処理液が、隔壁101より
落下して基板Wを汚染する問題である。
【0009】すなわち、基板Wを回転により乾燥処理す
る場合、振り切られる処理液の大半は処理カップ103
により回収される。しかしながら、飛び散った処理液が
処理カップ103を越えて外側に配置される隔壁101
に付着し、そこで液滴が生じる。この液滴による汚染
は、基板Wが隔壁101近傍にある時に発生する。よっ
て、開口110より搬入・搬出された基板Wのスピンチ
ャック104に至る搬送通路において、上記隔壁101
に付着した液滴による汚染が発生していた。
【0010】このような、問題は隔壁101を撥水性材
料で形成することで解決できるが、近年、基板Wの大型
化にともない処理チャンバ102も大型化している。こ
のよな状況に鑑みると、撥水性材料で隔壁101を形成
すると、それだけで高価となってしまった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その本発明の目的は、基板汚染を不用
意に生じない安価な基板処理装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明は、基板に対して処理
液を供給して処理を施すための基板処理部を取り囲むよ
うに形成された隔壁と、この隔壁に形成され、上記基板
処理部に対して基板を搬入または搬出する際に基板が通
過する開口と、この開口を閉塞可能のシャッタとを備
え、前記シャッタが開口を開成する際に、基板が搬入ま
たは搬出のために通過する隔壁から基板処理部に至る通
路の上方に、前記シャッタが移動することを特徴とする
基板処理装置である。
【0013】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1に係る発明の基板処理装置においては、シャッタが開
口を開成する時、基板処理部に対して基板を搬入または
搬出する際に基板が通過する隔壁から基板処理部に至る
通路の上方に移動する。よって、通路を搬送中に基板に
対して上方がシャッタで覆われる。その結果、通路へ落
下してくる液滴等から基板は保護される。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
基板処理装置において、上記シャッタは、基板処理部に
対する基板の通路を覆う大きさであることを特徴とす
る。
【0015】請求項2に係る発明によれば、シャッタが
基板の通路を覆う大きさであるので、確実に基板を保護
することができる。その結果、基板の搬入・搬出時に基
板が落下する液滴によって汚染されることを防止するこ
とができる。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2に記載の基板処理装置において、上記シャッタ
は、開口の上端で隔壁に装着される回転軸を有し、その
回転軸を中心に下端が回動することを特徴とする。
【0017】請求項3に係る発明によれば、シャッタ
は、回動動作によって基板の通路の上方へ移動される。
よって、シャッタの開口を開成する動作によって、通路
の上方が覆われるので、短時間で落下液滴からの保護が
行われる。
【0018】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
基板処理装置において、前記シャッタは、下端に断面鋭
角な液切り部を有することを特徴とする。
【0019】請求項4に係る発明によれば、シャッタは
下端に断面鋭角な液切り部を有するので、シャッタ自体
に飛散した液滴が付着しても液切り部により、液滴が速
やかに除去される。その結果、シャッタに付着した液滴
による基板の汚染を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。 <第1実施例>本発明の実施の形態を、基板の一例とし
て液晶表示器用のガラス基板の処理に用いられる基板処
理装置を例に採って図面を参照して説明する。ただし、
本発明は、ガラス基板の処理に限らず、非円形の各種の
基板や円形の半導体ウェハ等の基板の処理にも適用する
ことができる。また、本発明が適用できる基板処理は、
薬液処理、洗浄処理、および乾燥処理を同じ装置内で連
続して行うものだけに限らず、単一の処理を行うもの
や、薬液処理、洗浄処理、および乾燥処理を同じ装置内
で連続して行うものなどにも適用可能である。
【0021】図1は、本発明の一実施形態としての基板
処理装置が配置された基板処理システムの構成を示す概
略斜視図である。この基板処理システム1では、一方の
端部にLCD用ガラス基板W(以下、単に基板Wとい
う)を基板処理装置2に搬入出する移載装置3が配置さ
れる。この移載装置3の、一端に基板Wを収容する複数
のカセット4が載置可能に構成されたカセットステーシ
ョン5が設けられており、カセットステーション5の載
置部8は、基板Wを25枚収納したカセット4を載置で
きる構成になっている。このカセットステーション5の
側方には、水平、昇降(X、Y、Z)方向に移動自在で
ると共に、かつ鉛直軸を中心に回転(θ方向)できるよ
うに構成され、搬送アーム6を備えた基板搬送装置7が
備えられている。
【0022】上記の基板処理システム1では、基板搬送
装置7がカセット4から処理工程前の一枚ずつ基板Wを
取出し、基板搬入出口73より搬送アーム6を挿入する
ことで基板処理装置2に基板Wを搬入する。それと共
に、処理工程後の基板Wを搬送アーム6が基板搬入出口
73より取り出し、カセット4内に1枚ずつ収容する。
【0023】次に基板処理装置2の構成について説明す
る。図2は本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構
成を示す縦断面図である。この基板処理装置2は、矩形
状の基板Wを処理するのに、基板を保持する回転支持部
20、それらを回転する駆動部30、回転支持部20の
上側で処理空間Sを形成し遮蔽する上部遮蔽部40、上
部遮蔽部40の昇降部50、基板Wから振り切られる液
体を回収するカップ部60、それぞれの機構を収納する
処理チャンバ70を備えている。この処理チャンバ70
内部の処理空間Sを形成する機構が、本発明の基板処理
部に相当する。
【0024】回転支持部20は、上平面視でドーナツ状
の回転支持板21に、基板Wを下面から支える支持ピン
22と駆動ピン23が立設されて構成されている。駆動
ピン23は、基板Wの4角部に対応して2個ずつ配置さ
れる。なお、図2では、図面が煩雑になることを避ける
ために、2個の駆動ピン23のみを示している。
【0025】駆動ピン23は、基板Wの外周端縁を下方
から支持する支持部23aと支持部23aに支持された
基板Wの外周端面に当接して基板Wの移動を規制する案
内立ち上がり面23bとを備えている。基板Wは、この
回転支持板21に水平姿勢で保持される。
【0026】駆動部30は、回転支持板21の回転中心
の開口24に連結して設けられている。そして、この開
口24に連通するように、回転支持板21の下面に接続
される筒軸31と、この筒軸31をベルト機構32を介
して回転するモータ33とから構成されている。このモ
ータ33は駆動手段に相当し、筒軸31は駆動軸に相当
する。モーター33を駆動することによって、筒軸3
1、回転支持板21とともに、保持された基板Wを鉛直
方向の軸芯周りで回転させる。
【0027】また、筒軸31は中空を有する筒状の部材
で構成され、中心に沿って液ノズル34が配設されてお
り、この液ノズル34の先端が基板Wの下面中心部に臨
んでいる。そして上端部のノズル孔34aから基板Wの
下面の回転中心付近に処理液を供給できるように構成さ
れている。なお、液ノズル34は基板Wの回転外周部へ
処理液を供給できるように構成してもよい。
【0028】筒軸31は回転支持板21の開口24に臨
んで延在し、回転支持板21より上側に位置し排出口3
6が開口される。そして、排出口36において、この液
ノズル34の側面と筒軸31内周面との間隙から大気圧
雰囲気からのエアーが吐出される。液ノズル34の先端
部には断面T字状に形成され、平坦な上面の中央部に洗
浄液のノズル孔34aが開口される。
【0029】液ノズル34は、配管80に連通接続され
ている。この配管80の基端部は分岐されていて、一方
の分岐配管80aには薬液供給源81が連通接続され、
他方の分岐配管80bには純水供給源82が連通接続さ
れている。各分岐配管80a、80bには開閉弁83
a、83bが設けられていて、これら開閉弁83a、8
3bの開閉を切り換えることで、ノズル孔34aから薬
液と純水とを選択的に切り換えて供給できるようになっ
ている。
【0030】また、気体供給路35は、開閉弁84aが
設けられた配管84を介して気体供給源85に連通接続
されていて、気体供給路35の上端部の吐出口35cか
ら回転支持板21と基板Wの下面との間の空間に、清浄
な空気や清浄な不活性ガス(窒素ガスなど)などの清浄
な気体を供給できるように構成されている。
【0031】また、筒軸31と液ノズル34との間隙は
流量調整弁86aを介して配管86が大気圧雰囲気に開
放されるよう構成されている。筒軸31と液ノズル34
との間隙は開口36を介して大気圧雰囲気からのエアー
を排出される。この構成により、回転支持板21が回転
するとその遠心力で処理空間S内のエアーは排出され、
回転中心に近いほど低圧状態となる。そのため、大気圧
雰囲気に開放されている筒軸31内部はポンプ効果によ
りエアーを吸入する。その際、流量調整弁86aにより
吸引されるエアー量は処理空間S内の気圧状態を所望の
状態に設定するように調整される。
【0032】モータ33やベルト機構32などは、この
基板処理装置2の底板としてのベース部材71上に設け
られた円筒状のケーシング37内に収容されている。こ
のケーシング37が、筒軸31の外周面に軸受け38を
介して接続され、筒軸31を覆う状態となる。すなわ
ち、回転支持板21に接続する直前までの筒軸31の周
囲をケーシング37で覆い、これに伴い筒軸31に下方
に取り付けられたモータ33もカバーで覆った状態とす
る。さらに、筒軸31がケーシング37の箇所の気密性
を高めるため、ケーシング37から突き出て回転支持板
21の下面を支持するでの筒軸31の周囲の雰囲気を、
その周面に沿って設けられた略円形状のシール部90で
密封する。
【0033】上部遮蔽部40は、基板Wを挟んで回転支
持板21に対向するように上部回転板41が配設されて
いる。この上部回転板41は基板Wの周縁領域を覆うリ
ング状を呈しており、中央部に大きな開口41aが開け
られている。そして開口41aの周囲は仕切壁41bが
円筒状に立設されており、この仕切壁41b内に、開口
41aを塞ぐように補助遮蔽機構45と、基板Wの上面
に純水などの洗浄液を供給する液ノズル43が、上下移
動自在に設けられている。
【0034】そして、上部回転板41は押えピン44を
介して駆動ピン23により支持され、回転支持板21と
で挟まれた処理空間Sを構成している。駆動ピン23
は、支持部23aが基板Wの周縁に対して点接触するこ
とで基板Wに不均一に応力がかかることを防止してい
る。押えピン44は、逆凸形状を呈し、上部回転板41
下面に固定して取り付けられている。
【0035】上記の構成により、駆動ピン23は押えピ
ン44とで上下に分離可能に構成される。上部回転板4
1が処理位置まで下降移動されたときに、駆動ピン23
が押えピン44に嵌合することにより、上部回転板41
が回転支持板21と一体回転可能に回転支持板21に支
持されるようになっている。つまり、駆動ピン23は、
上部回転板41を回転支持板21に着脱自在に支持する
支持機構を兼ねている。また、この押えピン44が基板
Wの浮き上がりを防止する。
【0036】補助遮蔽機構45は、円板形状の遮蔽板4
51の中心開口452に液ノズル43が間隙452aに
より非接触に挿入配置されている。中心開口452の上
端にはプレート453が延設され、その端部に昇降駆動
機構454が連設される。昇降駆動機構454は公知の
シリンダー等により構成され、後述する接離機構430
の支持アーム431に装着される。
【0037】この構成により、回転支持板31が回転す
るとその遠心力で処理空間S内のエアーは排出され、回
転中心に近いほど低圧状態となる。そのため、処理空間
Sは遮蔽板451と液ノズル43との間隙452aより
エアーを吸入する。その際、間隙452aは吸引される
エアー(気流)の流れに抵抗を与えて、処理空間S内に
供給されるエアーの流量を制限する役目を担っている。
そして、エアー量は処理空間S内の気圧状態を所望の状
態に設定するように調整される。
【0038】処理空間Sは、基板Wを挟んで下部と上部
に区画され、間隙452aにより上部に流入するエアー
流量を規定することで上部の気圧を設定し、開口36に
より下部に流入するエアー流量を規定することで下部の
気圧を設定する。この基板Wの上部と下部の気圧の設定
で基板Wの回転処理中の浮き上がりや波打ちが抑制され
る。
【0039】次に、上部回転板41の昇降部50につい
て説明する。昇降部50は、上部回転板41の上面に上
方に張り出し設置されたT字状の係合部51と、この係
合部51の上部鍔部51aに連結された昇降駆動機構5
2とから構成されている。この昇降駆動機構52はシリ
ンダー53のロッド54が伸縮することでアームバー5
5が昇降する。アームバー55の先端は、係合部51の
上部鍔部51aが係合される。
【0040】この構成でアームバー55が上部鍔部51
aに当接して上下動することにより、回転支持板21に
支持される処理位置と、基板Wの搬入・搬出を許容する
上方の退避位置とにわたって上部回転板41が移動する
ようになっている。尚、図2では、2つの昇降駆動手段
52が開示されているが、上部回転板21の上面で等間
隔に4つの係合部51が配置され、それに対応して4つ
の昇降駆動機構52が配置される。そして上部回転板4
1の回転停止位置の制御により、係合部51とアームバ
ー55が係合される。
【0041】さらに、上部回転板41の上方は、例えば
塩化ビニル樹脂による板体に多数の小孔を開けた、いわ
ゆるパンチングプレートであって、中心側に開口が形成
された流路抵抗部材57が配置されている。この流路抵
抗部材57の外周縁は処理チャンバ70に接続される。
この流路抵抗部材57の上面に昇降部50のシリンダー
53は載置され、流路抵抗部材57を貫通して下方にロ
ッド54が延設される。
【0042】さらに、流路抵抗部材57の上面には液ノ
ズル43の接離機構430が配置される。液ノズル43
は、支持アーム431に支持され、支持アーム431は
接離機構430によって旋回及び昇降される。この支持
アーム431の昇降によって、基板Wに対して液ノズル
43が接離され、旋回によって上部遮蔽部40の中心位
置と側部の待機位置との間で旋回するように構成されて
いる。このような接離動を実現する接離機構430は、
螺軸などを用いた機構や、あるいは、エアシリンダなど
で構成されている。この時、補助遮蔽機構45も同時に
昇降および旋回を行うが、遮蔽板451は昇降駆動機構
454により独立して液ノズル43に沿って昇降可能と
される。
【0043】液ノズル43の中空部には、液供給管43
2が貫通され、その下端部から回転支持板21に保持さ
れた基板Wの上面の回転中心付近に処理液を供給できる
ように構成されている。液供給管432は配管87に連
通接続されている。この配管87の基端部は分岐されて
いて、一方の分岐配管87aには薬液供給源81が連通
接続され、他方の分岐配管87bには純水供給源82が
連通接続されている。各分岐配管87a、87bには開
閉弁88a、88bが設けられていて、これら開閉弁8
8a、88bの開閉を切り換えることで、液ノズル43
から薬液と純水とを選択的に切り換えて供給できるよう
になっている。
【0044】また、液ノズル43の内周面と液供給管4
32の外周面との間の隙間は、気体供給路433となっ
ている。この気体供給路433は、開閉弁89aが設け
られた配管89を介して気体供給源85に連通接続され
ていて、気体供給路433の下端部から上部回転板41
と基板Wの上面との間の空間に清浄な気体を供給できる
ように構成されている。
【0045】カップ部60は、回転支持板21と上部回
転板41との外周端の間隙から排出される処理液を受け
るように上面が開口したリング状の排気カップ61が配
設され、以下の排気構造を含む。排気カップ61の底面
62には、円筒状の仕切り部材63が立設されていて、
この仕切り部材63の内側と外側が、各々平面視で略ド
ーナツ形状の第1の排液槽64a、第2の排液槽64b
が形成されている。それぞれの第1の排液槽64a、第
2の排液槽64bはその空間が排液と排気を兼ねる。
【0046】第1、第2の排液槽64a、64bの上方
には、回転支持板21及びそれによって保持された基板
Wの周縁の周囲を包囲するように、筒状の周囲案内部材
(スプラッシュガード)68が昇降自在に設けられてい
る。なお、図2では、図面が煩雑になることを避けるた
めに、仕切り部材63及び、後述する周囲案内部材68
は、断面形状のみを示している。
【0047】周囲案内部材68は、その外壁面で支持部
材681を介して昇降機構69に支持されている。この
昇降機構69は、図示しないモーターを駆動することに
より昇降され、これに伴って周囲案内部材68が回転支
持板21に対して昇降されるようになっている。そし
て、周囲案内部材68は円周方向に円環状の溝68aが
形成されていている。この溝68aが仕切り部材63に
嵌入されるように、周囲案内部材68が配置されてい
る。
【0048】この周囲案内部材68は、回転支持板21
に保持された基板Wの高さ位置に、周囲案内部材68が
位置しているとき、すなわち、昇降機構69で上昇され
たとき、回転される基板Wから振り切られる洗浄液が内
側傾斜面で受け止められ第1の排液槽64aに導かれ
る。
【0049】一方、周囲案内部材30の上方側の部位に
は、上方に向かうほど径が小さくなるように形成されて
おり、この外壁面が、基板Wの周縁が周囲案内部材68
の上方に位置する高さ位置に位置しているとき、すなわ
ち、昇降機構69で下降されたとき、回転される基板W
から降り注ぐ洗浄液が外壁面で受け止められ、第2の排
液槽64bに導かれることになる。
【0050】昇降機構69は、ボールネジなどの周知の
1軸方向駆動機構(図示せず)を備えていて、この1軸
方向駆動機構で支持部材681を昇降させることで、周
囲案内部材68を昇降させるように構成している。ま
た、周囲案内部材68の各々の高さ位置に対応する昇降
機構69の高さ位置には、反射型の光センサ(いずれも
図示せず)などで構成される昇降検出用のセンサが配設
され、これらセンサからの検出信号に基づき、モーター
が駆動制御され周囲案内部材68が各高さ位置に位置さ
せるように構成されている。
【0051】処理チャンバ70は、ベース部材71上に
カップ部60を囲む大きさの隔壁72と、処理空間Sの
側方に対応する位置で、この隔壁72に基板搬入出口7
3を形成される。この構成により、昇降駆動機構52が
昇降すると上部回転板41が上昇し、同時に昇降機構6
9が下降すると周囲案内部材68が下降する。それに伴
い回転支持板21が隔壁72の基板搬入出口73に臨む
こととなり、基板処理装置2に外部から基板Wを搬入・
搬出可能となる。
【0052】次に、基板搬入出口73について、図3も
参照して詳細に説明する。図3は基板処理装置2の要部
拡大断面図である。基板搬入出口73は、処理チャンバ
70内に基板Wを搬入するための搬入路と、処理チャン
バ70から処理後の基板Wを搬出するための搬出路とを
兼用している。基板搬入出口73には、隔壁72の外表
面のスロット状の開口より形成されている。
【0053】そして、この基板搬入出口73を開閉する
ためのシャッタ機構74 が設けられている。シャッタ
機構74は、基板Wを処理チャンバ70に搬入するとき
に開成され、基板Wの搬入が完了すると、基板搬入出口
73を密閉状態に閉成することができるものである。ま
た、シャッタ機構74は、基板Wを処理チャンバ70か
ら搬出するときに開成され、基板Wの搬出が完了する
と、基板搬入出口73を密閉状態に閉成することができ
るものである。
【0054】具体的には、シャッタ機構74は、基板搬
入出口73の上辺73aに沿って、この上辺73aの斜
め上方に水平に配置された回転軸75と、この回転軸7
5に固定されたシャッタ板76と、回転軸75を正転/
逆転するためのシャッタ駆動機構77とを有している。
このシャッタ駆動機構77は、たとえば、エアシリンダ
のロッドの直動をラックアンドピニオンにより回転運動
に変換し、この回転運動を回転軸75に伝達する構成の
ものであってもよい。
【0055】シャッタ板76は、処理チャンバ70を密
閉するのに充分な強度を確保でき、かつ、処理チャンバ
70内で用いられる薬液(フッ酸、硫酸、塩酸、硝酸、
燐酸、酢酸、アンモニアまたは過酸化水素水など)に対
する耐性を有するように、炭化珪素(SiC)またはア
ルミナ(Al2 )などのセラミックスで構成されて
いる。また、透明なポリ塩化ビニル(PVC)の合成樹
脂で構成されてもよい。
【0056】そして、シャッタ板76の基板搬入出口7
3に対向することになる開口対向面76aには、閉成状
態において基板搬入出口73の周囲を取り囲むことがで
きるように、それぞれ、ゴム等からなるシール部材78
が取り付けられている。
【0057】シャッタ板76の下端は断面鋭角に形成さ
れ、シャッタ板76に付着した液滴が下端で容易に落下
するように液切り部79を有する。また、この下端は液
切り部79から連設した張出し部79aを有し、この張
出し部79aの平坦な上面でシャッタ板74に付着して
流下する液滴を捉えて大きくし、液滴を流れやすいよう
にしている。よって、この張出し部79aの上面は図3
中紙面に垂直な方向に傾斜して形成されることが好まし
い。
【0058】図4に、シャッタ板76の具体的な形状を
説明するために、シャッタ板76を開口対向面76a側
から見た状態を示す。図4に示すように、シール部材7
8はリング状をしており、シャッタ板76が閉じられた
とき、シール部材78によって基板搬入出口73の周囲
が囲われるようになっている。よって、シャッタ板76
の長手方向は通過する基板Wの直径よりも大きい。ま
た、シャッタ板76の高さは、図3中に、シャッタ板7
6が回動された時の位置が、破線で示されているよう
に、基板搬入出口73から回転支持板21までの長さを
有する。
【0059】以上のようにシャッタ板76のこの大きさ
は、シャッタ板76が90度回動された時に、基板Wが
処理チャンバ70内で回転支持板21に載置されるまで
に通過する通路の上方を覆う大きさである。
【0060】図5は、本装置の制御系の構成を示すブロ
ック図であり、回転支持板21を回転制御するためのモ
ータ33と、薬液供給源81と純水供給源82と気体供
給源85からの薬液、純水、気体の供給制御をするため
の開閉弁83a、83b、84a、88a、88b、8
9aと、上部回転板41の昇降制御をするための昇降部
50と、液ノズル43と補助遮蔽機構45の旋回及び接
離制御をするための接離機構430と、遮蔽板451を
昇降制御するための昇降駆動機構454と、周囲案内部
材68を昇降制御するための昇降機構69と、シャッタ
機構74のシャッタ駆動機構77とを制御するための構
成が示されている。
【0061】制御部300には、周囲案内部材68が各
高さに位置したことを検出するセンサからの出力信号が
与えられており、これらのセンサの出力に基づいて、制
御部300は昇降機構69を制御して、周囲案内部材6
8を所望の高さに位置させるように制御している。そし
て、制御部300には、基板Wに応じた洗浄条件が、洗
浄プログラム(レシピーとも呼ばれれる)として予め制
御部300に格納されており、各基板Wごとの洗浄プロ
グラムに準じて前記各部が制御されている。なお、制御
部300には、さらに洗浄プログラムの作成・変更や、
複数の洗浄プログラムの中から所望のものを選択するた
めに用いる指示部301が接続されている。
【0062】次に、以上のような構成を有する装置の動
作を説明する。なお、一例として、基板Wは表裏面をエ
ッチングして洗浄する処理を施すことを目的としている
ものとして説明する。
【0063】処理工程の全体の流れについて以下に概説
する。まず、所定の基板Wに応じた洗浄プログラムを指
示部301から選択して実行する。そうすると、制御部
300は基板Wが本実施例装置2に搬入されるとき、上
部回転板41および液ノズル43は上方の退避位置にす
る。上部回転板41が退避位置にある状態で、駆動ピン
23と押えピン44は上下に分離されており、回転支持
板21上には駆動ピン23だけがある。そして、昇降機
構69を制御して、周囲案内部材68を下降させて、回
転支持板21を周囲案内部材68の上方に位置させる。
さらに、シャッタ駆動機構77によりシャッタ板76を
90度回動させて鎖線に示す状態とする。
【0064】こうして、上部回転板41と回転支持板2
1との間に、基板Wの搬入経路が確保される。基板搬入
出口73を介して基板搬送装置7で搬送されてきた基板
Wは、駆動ピン23によって受け持ち支持される。基板
搬送装置7の搬送アーム6が処理装置2内に入り込み、
駆動ピン23の上に未処理の基板Wをおき、その後、処
理装置2外に退避する。シャッタ板76は90度反転回
動され、基板搬入出口73を閉成する。
【0065】続いて、基板Wの受け取りが終わると、制
御部300は、上部回転板41を離間位置のままで、周
囲案内部材68を上昇し位置させて、回転支持板21に
保持された基板Wの周縁に対向する高さに周囲案内部材
68を位置させる。
【0066】次いで、この状態で、接離機構430を制
御し、液ノズル43を旋回し、開口部41aの上方から
下降させ基板W表面上に配置する。液ノズル34、43
から薬液を基板Wの下面に供給して本発明の薬液処理過
程を開始する。すなわち、開閉弁83a、88aを開成
することにより、液ノズル34、43から洗浄用薬液と
してのエッチング液を吐出させる。なお、遮蔽板451
は昇降駆動手段454を伸縮して上方に位置させる。
【0067】さらに、制御部300は、駆動制御信号を
与え、モータ33を回転させる。これにより、筒軸31
が回転され、回転支持板21が一体的に回転することに
なる。したがって、回転支持板21に保持されている基
板Wは、水平に保持された状態で回転されることにな
る。これにより、基板Wの表裏面の中央に向けてエッチ
ング液が至近距離から供給され、供給されたエッチング
液は、基板Wの回転に伴う遠心力によって回転半径方向
外方側へと導かれるので、結果として、基板Wの表裏面
の全域に対して隈無く薬液洗浄を行うことができる。
【0068】この薬液処理の際に、回転される基板Wの
周縁から振り切られて周囲に飛散する薬液は、周囲案内
部材68に案内されて排気カップ61の第1の排液槽6
4aで受け止められることになる。
【0069】なお、薬液供給源81から基板Wに供給さ
れるエッチング液としては、たとえば、HF、BHF
(希フッ酸)、HPO、HNO、HF+H2
2(フッ酸過水)、HPO+ H22(リン酸過
水)、HSO+ H22(硫酸過水)、HCl+ H
22(塩酸過水)、NHOH+ H22(アンモニア
過水)、HPO+CHCOOH+HNO、ヨウ
素+ヨウ化アンモニウム、しゅう酸系やクエン酸系の有
機酸、TMAH(テトラ・メチル・アンモニウム・ハイ
ドロオキサイド)やコリンなどの有機アルカリを例示す
ることができる。
【0070】さらに、上部回転板41と整流体400が
上方に退避しているので、基板Wから飛散され廃液の付
着を好適に抑制することができる。すなわち、上部回転
板41と整流体400は薬液による汚染を抑制されるの
で、続けて異なる処理を行う場合にも、上部回転板41
の汚れによって基板Wの処理が影響を受けることがな
い。
【0071】所定の薬液洗浄処理時間が経過すると、液
ノズル34、43からのエッチング液の供給を停止す
る。続いて、制御部300は昇降部50を制御して、上
部回転板41を下降させる。これにより、退避位置にあ
った上部回転板41が処理位置にまで下降移動すること
により、上部回転板41の押えピン44が回転支持板2
1の駆動ピン23に嵌合連結される。すなわち、回転支
持板21に一体的に支持される。この状態ので開閉弁8
3aを閉成して薬液処理過程を終了するとともに、開閉
弁83b、88bを開成する。
【0072】これにより、液ノズル34、43からは、
洗浄液として純水が、基板Wの上下面の中央に向けて供
給されることになる。よって、純水を基板Wの上下両面
に供給して基板Wに付着している薬液を純水で洗い落と
す洗浄処理過程を行う。こうして、薬液処理工程後の基
板Wの上下面に存在するエッチング液を洗い流すための
洗浄処理過程が行われる。なお、洗浄液としては、他
に、オゾン水、電解イオン水などであってもよい。
【0073】さらに、駆動制御信号を与え、モータ33
を回転させる。これにより、筒軸31が回転され、筒軸
31に固定されている回転支持板21が中心を通る鉛直
軸芯まわりに回転することになる。回転支持板21の回
転力は駆動ピン23を介して基板Wに伝達されて、基板
Wが回転支持板21とともに回転する。さらに、回転支
持板21の回転力は押えピン44を介して上部回転板4
1に伝達され、上部回転板41も回転支持板21ととも
に回転する。
【0074】さらに、制御部300は、昇降機構69を
制御して、周囲案内部材68を下降し位置させて、回転
支持板21に保持された基板Wを周囲案内部材68より
上方に位置させる。このとき、基板W上面に供給される
洗浄液は、基板Wの回転により振り切られ、基板W周縁
より流出し、周囲案内部材68の上面に降り注ぐ。この
降り注ぐ純水は、上面に沿って流下し第2の排液槽64
bに導かれて廃棄されることになる。
【0075】洗浄処理の時間が経過すると回転支持板2
1の回転を停止し、制御部300は、接離機構430を
制御して、液ノズル43と遮蔽板451を待機位置に位
置させる。
【0076】洗浄液の供給が停止された後は、回転支持
板21が高速回転駆動されることにより、基板Wに付着
した洗浄液が振り切られる。この乾燥工程の際、制御部
300は昇降駆動手段454を伸長させて、遮蔽板45
1を基板Wに近接するまで下降する。
【0077】続いて、開閉弁84a、89aを開成し、
気体供給路35、433から基板Wの上下面に窒素ガス
を供給させる。これにより、処理空間Sの空気は、すみ
やかに窒素ガスに置換されるので、洗浄処理後の基板W
の上下面に不所望な酸化膜が成長することはない。
【0078】乾燥工程の終了後には、モータ33の回転
を停止させ、さらに、上部回転板41および液ノズル4
3と遮蔽板451が退避位置に戻されて、基板搬送装置
7によって処理済の基板Wが装置外へ搬出される。以
下、上述したと同様に未処理の基板Wが搬入されて処理
が繰り返し行われる。
【0079】この洗浄処理過程の際に、回転される基板
Wの周縁から振り切られて周囲に飛散する廃液(薬液や
薬液が混ざった純水)の一部はミストとなって浮遊す
る。そして、特に隔壁72の内面や流路抵抗部材57の
下面に付着する。それらのミストは付着後、液滴となり
隔壁72においてはシャッタ機構74にも付着する。こ
の時、シャッタ板76は流下する液滴を張出し部79a
で案内することで除去するとともに、液切り部79で液
滴が残留することを防止する。
【0080】そして、基板Wが装置外へ搬出される時
に、このように液滴の残留が極力なくされたシャッタ板
76が90度回動して図3に鎖線で示すように、基板W
の通過する通路の上方を覆うこととなる。よって、流路
抵抗部材57下面に付着している液滴が落下しても、こ
のシャッタ板76が液滴の基板Wへの付着を防止するこ
ととなる。また、シャッタ板74に自体に付着していた
液滴は極力除去された後のため、基板Wが基板搬入出口
73より搬出されるまで、液滴による汚染を防止するこ
とができる。
【0081】以上、上記実施例によれば、この基板処理
装置は、基板Wを上下の回転板による処理空間で水平面
内に回転させて、基板Wの表裏面に処理を施す装置であ
る。基板Wの搬入・搬出にともないシャッタが開口を開
成する時、処理チャンバの隔壁と基板処理部との間で基
板が通過する通路の上方に移動する。よって、通路を搬
送中に基板に対して上方がシャッタで覆われる。その結
果、通路へ落下してくる液滴等から基板は保護される。
【0082】本発明は上述した実施例に限らず次のよう
に変形実施することができる。 (1)図6に示すように、シャッタ板200の下端に形
成される張出し部201には、その上面に溝202を形
成してもよい。こうすることで、張出し部201に取ら
えられる液滴はより確実に案内され除去される。
【0083】(2)また、図7に示すように、シャッタ
板210の下端に形成される張出し部211には、その
上面を下方へ傾斜して形成することで溝212を形成し
てもよい。こうすることで、張出し部211に取らえら
れる液滴は、傾斜にそってより確実に案内され除去され
る。
【0084】(3)また、図8に示すように、シャッタ
板220の下端に形成される張出し部221の溝222
は長手方向に沿って一方へ傾斜して形成してもよい。こ
うすることで、溝222に取らえられる液滴は、溝22
2自体の傾斜にそってより確実に案内され除去される。
【0085】(4)また、図1の実施形態では、搬入路
および搬出路が兼用されている例を取り上げたが、搬入
路および搬出路をそれぞれ処理チャンバ70の両側に別
々に構成されている場合は、この発明にかかるシャッタ
機構をそれぞれに設ければよい。
【0086】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の(設計)変更を施すことが可能で
ある。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板処理部を取り囲むように形成された隔壁に形成され
た開口と、この開口を閉塞可能のシャッタとを備え、シ
ャッタが開口を開成し、隔壁から基板処理部に対して基
板を搬入または搬出する際に、基板が通過する通路の上
方に移動する。よって、通路を搬送中に基板に対して上
方がシャッタで覆われる。その結果、通路へ落下してく
る液滴から基板は保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理システムの一実施例の概
略構成を示した斜視図である。
【図2】本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構
成を示した縦断面図である。
【図3】本発明に係る基板処理装置の要部拡大面図であ
る。
【図4】図1におけるシャッタ機構を開口対向面側から
見た図である。
【図5】本装置の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本装置の他の実施例を示すシャッタ板の側面図
である。
【図7】本装置の更に他の実施例を示すシャッタ板の側
面図である。
【図8】本装置の更に他の実施例を示すシャッタ板の張
り出し部側から見た正面図である。
【図9】従来の基板処理装置の構成の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】 W 基板 2、100 基板処理装置 72、101 隔壁 70、102 処理チャンバ 73 基板搬入出口 74、111 シャッタ機構 76、113、200、210、220 シャッタ板 77 シャッタ駆動機構 78 シール部材 79 液切り部 79a、201、211、221 張り出し部 20 回転支持部 30 駆動部 40 上部遮蔽部 60 カップ部 21 回転支持板 41 上部回転板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北澤 裕之 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 柴尾 卓也 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB01 AB42 BB22 BB92 BB93 BB96 CC12 CC13 CD11 CD33 5F031 CA01 CA02 CA05 FA01 FA02 FA12 MA23 NA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して処理液を供給して処理を施
    すための基板処理部を取り囲むように形成された隔壁
    と、 この隔壁に形成され、上記基板処理部に対して基板を搬
    入または搬出する際に基板が通過する開口と、 この開口を閉塞可能のシャッタと、を備え、前記シャッ
    タが開口を開成する際に、基板が搬入または搬出のため
    に通過する隔壁から基板処理部に至る通路の上方に、前
    記シャッタが移動することを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 上記シャッタは、基板処理部に対する基板の通路を覆う
    大きさであることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 上記シャッタは、開口の上端で隔壁に装着される回転軸
    を有し、その回転軸を中心に下端が回動することを特徴
    とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の基板処理装置におい
    て、 前記シャッタは、下端に断面鋭角な液切り部を有するこ
    とを特徴とする基板処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006513906A (ja) * 2003-02-20 2006-04-27 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置用アシスト装置及び電動式パワーステアリング装置
KR100782599B1 (ko) * 2006-04-04 2007-12-06 바이오스펙트럼 주식회사 복합천연방부제
CN108212883A (zh) * 2017-12-29 2018-06-29 深圳市华星光电技术有限公司 用于清洁湿法蚀刻机的缓冲单元的快门的装置和方法

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