JPH11151467A - 基板の洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

基板の洗浄装置及び洗浄方法

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JPH11151467A
JPH11151467A JP22219998A JP22219998A JPH11151467A JP H11151467 A JPH11151467 A JP H11151467A JP 22219998 A JP22219998 A JP 22219998A JP 22219998 A JP22219998 A JP 22219998A JP H11151467 A JPH11151467 A JP H11151467A
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    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシを使用することなく基板の良好な洗浄
を行うことができる基板の洗浄装置及び洗浄方法を提供
する。 【解決手段】 基板洗浄装置は、隙間を介して左右方向
に配置された洗浄室(4,6) と、被洗浄物である基板を把
持して昇降することにより洗浄室の隙間内と洗浄室の外
部との間で基板(10)を移動させるチャック(8) と、回転
可能であると共に洗浄室の隙間内に基板が挿入された場
合にその基板の両表面にそれぞれ近接するように配置さ
れスクリュウ(12,14) と、このスクリュウに純水又は純
水と薬液との混合液(17)を供給する液体供給ノズル(18,
20) と、スクリュウに所定の粒径を有する雪氷(21)を供
給する雪氷供給ノズル(22,24) と、を有し、スクリュウ
により純水又は純粋と薬液との混合液及び雪氷を回転さ
せて基板の両表面に押圧することにより、基板の両表面
を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板の洗浄装置及び洗
浄方法に係り、特に、半導体ウエハ、液晶ディスプレー
用ガラス基板(LCD)、プラズマディスプレー用ガラ
ス基板(PDP)用ガラス基板等に適用可能な基板の洗
浄装置及び洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体ウエハ、LCD、PD
P用ガラス基板等の基板を洗浄する場合、機械的または
化学的に洗浄する方法が使用されている。この場合、P
VAなどの材料を使用した突起形状をもつブラシが用い
られ、このブラシが薬液等と組み合わされて、基板が洗
浄されている。特に、基板に金属膜および酸化膜形成
後、または、化学的および機械的研磨(CMP)後に、
基板を洗浄する場合には、大量のフッ酸により酸化膜を
エッチングして洗い流す場合もあるが、ブラシにより洗
浄する場合がほとんどである。また、レジストアッシン
グ後に基板上に残ったレジスト残査を除去する場合は、
硫酸と他の薬液との混合液で洗い流し、一方、酸化膜か
ら金属破片を除去する場合は、塩酸と他の薬液との混合
液で洗い流している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
ラシによる洗浄は、基板への機械的ダメージがあり、異
物の噛み込みと巻き込みが完全に取れず、交換の頻度も
多く、さらに、ウエハ表面でのブラシ平行度の調整が難
しい等の種々の問題がある。また、半導体ウエハまたは
ガラス基板をブラシで洗浄する場合は、ゴミ、異物、パ
ーティクルが洗浄時に巻き込まれてブラシに付着し、半
導体ウエハまたはガラス基板が完全に洗浄できないとい
う問題がある。また、化学的および機械的研磨(CM
P)後に、ブラシを使用しないで半導体ウエハまたはガ
ラス基板を洗浄する場合、大量のフッ酸でエッチングし
ないとゴミ、異物、パーティクルが完全に取れないとい
う問題がある。
【0004】さらに、上述したように、レジストアッシ
ンング後のレジスト残査は、硫酸と他の薬液との混合液
で除去しているが、化学的な反応だけでは完全に除去で
きず、大量の薬液をいくつかの工程を経て除去してお
り、作業量が多く好ましくない。そこで、本発明は、従
来技術の問題点を解決するためになされたものであり、
ブラシを使用することなく基板の良好な洗浄を行うこと
ができる基板の洗浄装置及び洗浄方法を提供することを
目的としている。また、本発明は、大量のフッ酸や薬液
を使用することなく基板のゴミ等を完全に取り除いてク
リーン度の高い洗浄を行うことができる基板の洗浄装置
及び洗浄方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の基板の洗浄装置は、隙間を介して両側に配
置された洗浄室と、被洗浄物である基板を把持し洗浄室
の隙間内と洗浄室の外部との間で基板を移動させるチャ
ック手段と、回転可能であると共に洗浄室の隙間内に基
板が挿入された場合にその基板の両表面にそれぞれ近接
するように配置されスクリュウ手段と、このスクリュウ
手段に純水又は純水と薬液との混合液を供給する液体供
給手段と、スクリュウ手段に所定の粒径を有する雪氷を
供給する雪氷供給手段と、を有し、スクリュウ手段によ
り純水又は純水と薬液との混合液及び雪氷を回転させて
基板の両表面に押圧することにより、基板の両表面を洗
浄するようにしたことを特徴としている。
【0006】本発明の基板の洗浄装置において、上記洗
浄室は、その隙間が垂直方向に延びるように配置されて
いることが好ましい。本発明の基板の洗浄装置におい
て、チャック手段は、基板の洗浄中に、基板を回転及び
往復運動させることが好ましい。本発明の基板の洗浄装
置は、更に、基板が洗浄室の隙間内に位置しているとき
は洗浄室の外部に配置され基板が洗浄室の隙間内に存在
しないときにはこの隙間内に挿入されるダミー板を有す
ることが好ましい。本発明の基板の洗浄装置は、更に、
チャック手段と基板の接触部に純水又は純水と薬液との
混合液を噴出させるノズル手段を有することが好まし
い。本発明の基板の洗浄装置は、更に、所定の粒径を有
する雪氷を製造すると共に雪氷供給手段にこの製造され
た雪氷を搬送する雪氷製造装置を有することが好まし
い。
【0007】本発明の基板の洗浄装置において、上記雪
氷製造装置は、内部が断熱されたチャンバと、このチャ
ンバ内に冷却気体を流入させる冷却気体供給手段と、チ
ャンバ内に超純水を供給する超純水供給手段と、冷却空
気を排気する排気手段と、この排気手段に設けられた圧
力調整手段と、製造された雪氷を上記雪氷供給手段に搬
送するための搬送手段と、チャンバ内の温度を測定する
温度検出手段と、チャンバ内の圧力を検出する圧力検出
手段と、有し、チャンバ内が圧力調整手段及び圧力検出
手段により所定の圧力に調整されると共に、チャンバ内
が所定の温度まで下がったときに超純水を冷却空気と共
にサイクロン回転させることにより雪氷を製造すること
が好ましい。本発明の基板の洗浄装置において、スクリ
ュウ手段は、雪氷を基板の両表面に均一な圧力で押圧す
ることが好ましい。
【0008】本発明の基板の洗浄装置において、スクリ
ュウ手段は、その回転数が制御可能であることが好まし
い。本発明の基板の洗浄装置において、雪氷供給手段に
より供給される雪氷の粒径は、約10〜約200ミクロ
ンであることが好ましい。本発明の基板の洗浄装置は、
更に、液体供給手段により供給される純水又は純水と薬
液との混合液の温度を制御して雪氷の状態を調整する液
体温度制御手段を有することが好ましい。また、本発明
は、隙間を介して両側に配置された洗浄室内で被洗浄物
である基板を洗浄する方法であって、基板を洗浄室の隙
間内に移動させる工程と、基板の両表面の近傍に純水又
は純水と薬液との混合液及び所定の粒径を有する雪氷を
供給する工程と、基板の両表面の近傍に所定の粒径を有
する雪氷を供給する工程と、純水又は純水と薬液との混
合液及び雪氷を回転させて基板の両表面に押圧して基板
の両表面を洗浄する工程と、を有することを特徴として
いる。
【0009】本発明の基板の洗浄方法は、更に、基板の
洗浄中に、基板を回転及び往復運動させる工程を有する
ことが好ましい。本発明の基板の洗浄方法は、更に、ダ
ミー板を洗浄室の隙間内に基板が存在しないときにこの
隙間内に挿入させる工程、を有することが好ましい。さ
らに、本発明は、隙間を介して両側に配置された洗浄室
内で被洗浄物である基板を洗浄する方法であって、基板
を上記洗浄室の隙間内に移動させる工程と、基板の少な
くとも一表面の近傍に純水又は純水と薬液との混合液及
び所定の粒径を有する雪氷を供給する工程と、基板の一
表面の近傍に所定の粒径を有する雪氷を供給する工程
と、純水又は純水と薬液との混合液及び雪氷を回転させ
て基板の一表面に押圧して基板の一表面を洗浄する工程
と、を有することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態を説明する。本発明は、半導体ウエハ、及
び、液晶ディスプレー用ガラス基板(LCD)、プラズ
マディスプレー用ガラス基板(PDP)用ガラス基板等
のガラス基板の洗浄装置及び洗浄方法に適用可能であ
る。以下、基板である半導体ウエハを化学的および機械
的研磨(CMP)後、及び、アッシング後に、使用され
る洗浄装置を実施形態として説明する。図1は本発明の
基板の洗浄装置の一実施形態を示す正面断面図であり、
図2は図1の側面図である。図1及び図2に示すよう
に、符号1は、本実施形態の基板の洗浄装置全体を示
し、この洗浄装置1は、所定の大きさの隙間2を介して
左右方向に配置された一対の洗浄室4,6を備えてい
る。これらの洗浄室4, 6の外部には、図2に示すよう
に、左右対称に3個づつ合計6個のチャック8(8a,
8b,8c,8d,8e,8f)が設けられている。こ
れらのチャック8は、後述するように、昇降可能であ
り、基板(半導体ウエハ)10を把持して下降させて基
板10を洗浄室4, 6の隙間2内に移動させたり、上昇
させて隙間2内から洗浄室4, 6の外部に取り出すよう
に設けられている。
【0011】洗浄室4, 6内には、基板10の両表面に
近接して複数の羽根を備えた一対のスクリュウ12, 1
4が配置されている。これらのスクリュウ12, 14
は、それぞれ回転軸15, 16に結合され、駆動源(図
示せず)により回転可能である。なお、洗浄室4,6の
向かい合う側にはそれぞれ内側壁4a,6bが設けられ
ており、スクリュウ12,14の部分は、スクリュウ1
2,14の背面を覆うように外側に後退している。ま
た、洗浄室4, 6の上方には、洗浄室4, 6の隙間2内
に純水又は純水と薬液との混合液17を供給する一対の
液体供給ノズル18, 20が設けられている。さらに、
洗浄室4, 6の上方には、スクリュウ12,14に所定
の粒径を有する雪氷21を供給する一対の雪氷供給ノズ
ル22, 24が設けられている。
【0012】また、洗浄室4, 6の隙間2の下方位置に
は、薬液により腐食しない材料から形成され且つ洗浄物
である基板10と同じ厚みを有するダミー板26が配置
されている。洗浄室4, 6の隙間2に基板10が存在し
ない場合には、このダミー板26が上昇して隙間2内に
挿入されるようになっている。次に、上述したチャック
8をより具体的に説明する。本実施形態では、図2に示
すように、チャック8は、左右対称に右側に3個のチャ
ック8a,8b,8cが配置され、左側にチャック8
d,8e,8fが配置されている。これらの各3個のチ
ャック8は、それぞれ独立の駆動源28を有し、これら
の駆動源28により、6個全てのチャック8が同一回転
速度で同期運転されるようになっている。この結果、図
2に示すように、これらのチャック8が同一方向に回転
することにより、基板10が回転される。
【0013】また、基板10が半導体ウエハの場合に
は、このウエハはオリエンテーションフラット又はノッ
チを有する。チャック8に保持された基板10のオリエ
ンテーションフラット又はノッチがチャック8上を通過
する場合でも、基板(半導体ウエハ)10は、常に他の
5個のチャック8により保持されているため、安定した
状態を維持することが可能となる。また、本実施形態で
は、例えば、右側の3個のチャック8a,8b,8c
は、固定配置され、基板10の位置決めの基準とされ、
左側のチャック8d,8e,8fは、基板10の径の誤
差値によりチャックと基板との間に隙間ができるような
場合であっても、チャック8が基板10を隙間なく保持
できるように過負荷調整できるバネ等を備えた構造を備
えている。このバネ圧は、約0.5〜2Kgであり、特
に、0.5から1Kgが好ましい。
【0014】なお、これらの6個のチャック8は、単一
のベース(図示せず)上に配置され、このベースが昇降
することにより基板10が昇降できるようになってい
る。さらに、基板10は、チャック8により把持(保
持)された状態で回転されるため、チャック8との接触
部が汚染される可能性がある。このため、本実施形態で
は、基板10のチャック8との接触部の近傍に、薬液ノ
ズル30をそれぞれ設け、これらの薬液ノズル30から
純水又は薬液を噴出して洗浄するようにしている。次
に、図3により、雪氷を製造すると共にこの製造した雪
氷を雪氷供給ノズル22, 24に搬送する雪氷製造装置
40を説明する。図3は雪氷製造装置40を示す斜視図
である。この図3に示すように、雪氷製造装置40は、
内部が断熱された雪氷チャンバ42と、この雪氷チャン
バ42内に冷却気体を流入させる冷却気体入口44と、
雪氷チャンバ42内に超純水を供給する超純水供給口4
6と、冷却空気を排気する排気管48と、この排気管4
8に設けられた圧力調整弁50と、製造された雪氷を上
記の雪氷供給ノズル22,24に搬送するための搬送パ
イプ52と、雪氷チャンバ42内の温度を測定する温度
センサ54と、雪氷チャンバ42内の圧力を検出する圧
力検出器55を備えている。
【0015】このように構成された雪氷製造装置40
は、以下のように動作する。断熱された雪氷チャンバー
42の内部は、停止状態において、冷却気体入口44か
ら大気温度に近いクリーンドライエア又はクリーンドラ
イ窒素が流れており結露はしていない状態となってい
る。装置の運転が開始されると、冷却気体入口44に
は、上述の大気温度に近い気体は流れなくなり、その代
わり、−20℃から−80℃のクリーンドライエア又は
クリーンドライ窒素の冷却気体が流れ込む。この冷却気
体は、雪氷チャンバー42の丸い筒形状の内壁に沿って
噴射されサイクロン回転をしながら排気管48から排気
される。温度センサー54により測定された雪氷チャン
バー42内の温度が所定温度まで下がったときに、超純
水供給口46から超純水が霧状に噴霧される。この噴霧
された超純水は雪氷チャンバー42内で冷却気体と共に
サイクロン回転し、回転中に潜熱が冷却気体に奪われて
雪氷の微細粒子に相変化する。そして冷却空気は排気管
48から排気される。圧力検出器55により検出された
雪氷チャンバ42内の圧力値により、圧力調整弁50の
開閉角度が調整され、雪氷チャンバー42内の圧力を一
定に保っている。また、雪氷チャンバー42内の圧力
は、大気圧より高く設定されているため、その差圧によ
り、雪氷チャンバー42内で発生した雪氷は搬送パイプ
52から雪氷供給ノズル22, 24に搬送される。
【0016】次に、上記の洗浄装置1の動作及び洗浄装
置1を用いた基板の洗浄方法を説明する。最初に、チャ
ック8に基板10を取り付ける。このとき、チャック8
は、ベース(図示せず)と共に洗浄室4, 6の上方に位
置している。次に、基板10を把持したチャック8は下
降し、洗浄室4, 6の隙間2内に基板10が挿入され、
基板10が洗浄開始位置に配置される。ここで、チャッ
ク8の昇降速度は、約10〜約1000mm/分の範囲
で調整可能である。また、この基板10の洗浄開始位置
への移動及び後述する着脱位置への移動の速度は、比較
的高速の約100〜約1000mm/分である。この
後、図2に示すように、基板10は、チャック8の自転
により回転され、同時に、チャック8が昇降することに
より上下方向に往復運動を行う。この基板10の回転数
は、約10〜約60rpmでり、チャック8の昇降速度
は、比較的低速である約30〜約500mm/分であ
る。
【0017】また、液体供給ノズル18, 20から、基
板10の両表面と隙間2との間に、純水又は純水と薬液
との混合液17が供給される。さらに、雪氷供給ノズル
22, 24から、雪氷21がスクリュウ12, 14に供
給される。この雪氷21は、スクリュウ12, 14が回
転することにより上方から流下する純水又は純水と薬液
との混合液17と混合され、基板10の両表面に向って
押し出される。このとき、純水又は純水と薬液との混合
液17と混合された雪氷21が基板10の表面をこす
り、スクラブ洗浄を行う。洗浄時において、純水の温度
及び純水と薬液との混合液の温度は、約5℃〜約30℃
の範囲に調整される。純水又は純水と薬液との混合液の
温度を調整することにより、洗浄状態が変化しても、常
に最良の洗浄特性を得ることができる。
【0018】また、洗浄室4, 6へ供給される雪氷21
の量、又は、洗浄室4,6と基板10との間の隙間の大
きさ、スクリュウ12, 14の回転数を調整することに
より、雪氷21が基板10に押出される圧力(押圧力)
を調整することが可能であり、これにより基板10への
ダメージの回避や洗浄状態を制御できる。洗浄室4,6
と基板10の表面との隙間は、約1mmであることが好
ましいが、液体供給ノズル18, 20により供給される
純水又は純水と薬液との混合液17の温度によっては雪
氷21の状態が変化するため、約0.5〜約1.5mm
でもよい。雪氷供給ノズル22, 24から供給される雪
氷21の粒径は、約10〜約200ミクロンが好まし
く、約50ミクロンの粒径の場合が最も良好な洗浄効果
が得られた。
【0019】このようにして、基板10の両表面が洗浄
され、その結果、純水又は純水と薬液との混合液17及
び雪氷21が汚染されるが、これらの汚染された純水又
は純水と薬液との混合液17及び雪氷21は、図1にお
いて符号32で示すように、洗浄室4, 6の隙間2から
下方に重力により自然落下する。このとき、純水又は純
水と薬液との混合液17及び雪氷21は、上方から常時
供給されているため、基板10の全表面が連続的に洗浄
され、汚染された純水又は純水と薬液との混合液17及
び雪氷21も常に洗浄室4, 6の下方に排出され、洗浄
室4, 6内にこれらの汚染物が残存することがない。さ
らに、本実施形態では、洗浄された基板10は、チャッ
ク8により上方の着脱位置に移動される。これにより、
この基板10の洗浄が終了し、次の基板の洗浄が同様な
手順により行われる。
【0020】本実施例においては、一つの基板の洗浄が
終了し次の基板の洗浄が開始される前には、隙間2に基
板10が存在しない状態となるが、このとき、洗浄室
4, 6の下方に配置されていたダミー板26が、このよ
うに上昇して隙間2内に挿入される。一方、本実施形態
においては、複数の基板を連続的に洗浄する際に、純水
又は純水と薬液との混合液17及び雪氷21を常時供給
するようにしている。従って、一つの基板の洗浄が終了
し次の基板の洗浄が開始される前、即ち、隙間2に基板
10が存在しないときには、ダミー板26が、上昇して
隙間2内に挿入されるため、純水又は純水と薬液との混
合液17及び雪氷21を常に一定の状態に保つことが可
能となる。これにより、全体的な洗浄効率を向上させる
ことができる。
【0021】上述した基板の洗浄方法は、基板10の両
表面を洗浄するようにしたものであるが、本発明はこれ
に限定されず、必要に応じて、基板の一方の表面のみを
洗浄することもできる。具体的に説明すれば、例えば、
基板10の右側表面(図1参照)を洗浄する場合には、
液体供給ノズル18から純水又は純水と薬液との混合液
を供給し且つ雪氷供給ノズル22から雪氷が供給され、
更に、スクリュウ12が回転してこれらの純水又は純水
と薬液との混合液及び雪氷を基板10の表面に押圧する
ことにより、物理的且つ化学的に洗浄することになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブラシを使用することなく基板の良好な洗浄を行うこと
ができる。また、大量のフッ酸及び薬液を使用すること
がないためコストが低くなる。さらに、基板のゴミ等を
完全に取り除いてクリーン度の高い洗浄を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基板の洗浄装置の一実施形態を示す
正面断面図
【図2】 図1の側面図
【図3】 本発明の実施形態に使用される雪氷製造装置
を示す斜視図
【符号の説明】
1 基板の洗浄装置 2 隙間 4,6 洗浄室 4a,6b 内側壁 8 チャック 10 基板(半導体ウエハ) 12, 14 スクリュウ 15,16 回転軸 17 純水又は純水と薬液との混合液 18, 20 液体供給ノズル 21 雪氷 22, 24 雪氷供給ノズル 26 ダミー板 28 駆動源 30 薬液ノズル 32 廃液 40 雪氷製造装置 42 雪氷チャンバ 44 冷却気体入口 46 超純水供給口 48 排気管 50 圧力調整弁 52 搬送パイプ 54 温度センサ 55 圧力検出器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隙間を介して両側に配置された洗浄室
    と、 被洗浄物である基板を把持し洗浄室の隙間内と洗浄室の
    外部との間で基板を移動させるチャック手段と、 回転可能であると共に上記洗浄室の隙間内に基板が挿入
    された場合にその基板の両表面にそれぞれ近接するよう
    に配置されたスクリュウ手段と、 このスクリュウ手段に純水又は純水と薬液との混合液を
    供給する液体供給手段と、 上記スクリュウ手段に所定の粒径を有する雪氷を供給す
    る雪氷供給手段と、を有し、 上記スクリュウ手段により上記純水又は純水と薬液との
    混合液及び雪氷を回転させて上記基板の両表面に押圧す
    ることにより、基板の両表面を洗浄するようにしたこと
    を特徴とする基板の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記洗浄室は、その隙間が垂直方向に延
    びるように配置されている請求項1記載の基板の洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 上記チャック手段は、上記基板の洗浄中
    に、基板を回転及び往復運動させる請求項1記載の基板
    の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 更に、上記基板が洗浄室の隙間内に位置
    しているときは洗浄室の外部に配置され上記基板が洗浄
    室の隙間内に存在しないときにはこの隙間内に挿入され
    るダミー板を有する請求項1記載の基板の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 更に、上記チャック手段と基板の接触部
    に純水又は純水と薬液との混合液を噴出させるノズル手
    段を有する請求項1記載の基板の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 更に、所定の粒径を有する雪氷を製造す
    ると共に上記雪氷供給手段にこの製造された雪氷を搬送
    する雪氷製造装置を有する請求項1に記載の基板の洗浄
    装置。
  7. 【請求項7】 上記雪氷製造装置は、内部が断熱された
    チャンバと、このチャンバ内に冷却気体を流入させる冷
    却気体供給手段と、チャンバ内に超純水を供給する超純
    水供給手段と、冷却空気を排気する排気手段と、この排
    気手段に設けられた圧力調整手段と、製造された雪氷を
    上記雪氷供給手段に搬送するための搬送手段と、チャン
    バ内の温度を測定する温度検出手段と、チャンバ内の圧
    力を検出する圧力検出手段と、有し、チャンバ内が圧力
    調整手段及び圧力検出手段により所定の圧力に調整され
    ると共に、チャンバ内が所定の温度まで下がったときに
    超純水を冷却空気と共にサイクロン回転させることによ
    り雪氷を製造する請求項6記載の基板の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 上記スクリュウ手段は、上記雪氷を基板
    の両表面に均一な圧力で押圧する請求項1記載の基板の
    洗浄装置。
  9. 【請求項9】 上記スクリュウ手段は、その回転数が制
    御可能である請求項1記載の基板の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 上記雪氷供給手段により供給される雪
    氷の粒径は、約10〜約200ミクロンである請求項1
    記載の基板の洗浄装置。
  11. 【請求項11】 更に、上記液体供給手段により供給さ
    れる純水又は純水と薬液との混合液の温度を制御して雪
    氷の状態を調整する液体温度制御手段を有する請求項1
    記載の洗浄装置。
  12. 【請求項12】 隙間を介して両側に配置された洗浄室
    内で被洗浄物である基板を洗浄する方法であって、 基板を上記洗浄室の隙間内に移動させる工程と、 上記基板の両表面の近傍に純水又は純水と薬液との混合
    液及び所定の粒径を有する雪氷を供給する工程と、 上記基板の両表面の近傍に所定の粒径を有する雪氷を供
    給する工程と、 上記純水又は純水と薬液との混合液及び雪氷を回転させ
    て上記基板の両表面に押圧して基板の両表面を洗浄する
    工程と、 を有することを特徴とする基板の洗浄方法。
  13. 【請求項13】 更に、上記基板の洗浄中に、基板を回
    転及び往復運動させる工程を有する請求項12記載の基
    板の洗浄方法。
  14. 【請求項14】 更に、ダミー板を洗浄室の隙間内に基
    板が存在しないときにこの隙間内に挿入させる工程を有
    する請求項12記載の基板の洗浄方法。
  15. 【請求項15】 隙間を介して両側に配置された洗浄室
    内で被洗浄物である基板を洗浄する方法であって、 基板を上記洗浄室の隙間内に移動させる工程と、 上記基板の少なくとも一表面の近傍に純水又は純水と薬
    液との混合液及び所定の粒径を有する雪氷を供給する工
    程と、 上記基板の一表面の近傍に所定の粒径を有する雪氷を供
    給する工程と、 上記純水又は純水と薬液との混合液及び雪氷を回転させ
    て上記基板の一表面に押圧して基板の一表面を洗浄する
    工程と、 を有することを特徴とする基板の洗浄方法。
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