JP3354158B2 - 色補正装置、色補正方法及び色補正応用装置 - Google Patents

色補正装置、色補正方法及び色補正応用装置

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JP3354158B2
JP3354158B2 JP52026298A JP52026298A JP3354158B2 JP 3354158 B2 JP3354158 B2 JP 3354158B2 JP 52026298 A JP52026298 A JP 52026298A JP 52026298 A JP52026298 A JP 52026298A JP 3354158 B2 JP3354158 B2 JP 3354158B2
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恒夫 佐藤
雅行 斎藤
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、カラー画像機器を扱うシステムの色管理
を行う際の色補正装置、色補正方法及びその色補正方法
を応用した色補正応用装置に関するものである。
背景技術 従来例1. 図25は例えば特開平6−86059号公報に示された従来
の色変換方法及び装置を説明するためのブロック図であ
る。
図25において、R1はスキャナ部によって読み込まれた
R、G、Bの各信号をガンマ補正する入力ガンマ補正
部、R2はガンマ補正されたR、G、B信号の大小関係を
判定することによってミニマム信号Lを生成すると共
に、入力R、G、B信号とミニマム信号Lとの差分信号
X,Yを生成し、さらに、領域選択信号Sを生成する前処
理部、R3は領域選択信号Sをアドレスとする色変換パラ
メータを蓄積する色変換パラメータメモリ部、R4はミニ
マム信号Lに基づいて無彩色入力に相当する出力信号P1
を生成する無彩色出力信号生成部、R5はミニマム信号L
と差分信号X、Yで形成される空間を三角柱補間により
補間演算して出力P2を生成する補間演算部、R6は出力
P1、P2を加算してリミット処理するリミット処理部、R7
はリミット処理された信号P3をガンマ補正して出力信号
Pを作成する出力ガンマ補正部を示し、この出力ガンマ
補正部R7により生成された出力信号Pは、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)などのインク量制
御信号であり、デイザ処理部により組織的ディザ法など
で階調処理された後、プリンタ部に供給される。
以下、上述した構成を備える従来例1についてさらに
説明する。
入力ガンマ補正部R1は、反射率がリニアなスキャナ部
で読み込んだ信号を、無彩色の入力に対してR=G=B
をルックアップテーブル方式によりガンマ補正する。ま
た、前処理部R2は、入力R、G、B信号に基づいてR、
G、B信号の大小関係を判別して領域選択信号Sを設定
して、ミニマム信号L及びミニマム信号Lと入力R、
G、B信号との差分信号X、Yを生成する。
ここで、差分信号は次のように決める。
if((R≧G)&(G≧B))ならば、S=0,L=B,X
=R−L,Y=G−L if((G>R)&(R≧B))ならば、S=1,L=B,X
=G−L,Y=R−L if((G≧B)&(B>R))ならば、S=2,L=R,X
=G−L,Y=B−L if((B>G)&(G>R))ならば、S=3,L=R,X
=B−L,Y=G−L if((B>R)&(R≧G))ならば、S=4,L=G,X
=B−L,Y=R−L if((R≧B)&(B>G))ならば、S=5,L=G,X
=R−L,Y=B−L 色変換パラメータメモリ部R3は、領域選択信号Sをア
ドレス入力とするメモリであり、後述する単位三角柱ご
とに設定した4つの色変換パラメータas0,as1,as2,as3
を組として蓄えたメモリである。無彩色信号生成部R4
は、R=G=Bのとき、P1=R(=G=B)を出力す
る。この場合、該無彩色信号生成部R4は、P1=Lとなる
スルーな回路で構成される。補間演算部R5は、前処理部
R2からのミニマム信号L及び差分信号X、Yと色変換パ
ラメータメモリ部R3から読み出された色変換パラメータ
asiに基づいて三角柱の補間演算を行って出力P2を求め
る。
今、三角柱の頂点(格子点)に設定した出力値をT
i(T0,T1,T2,T3)としたとき、単位三角柱内の座標(L,
X,Y)における出力値P2は、次式で計算される。ただ
し、L軸上(X=0,Y=0)の格子点値は0とし、L,X,Y
は0〜1に正規化されているものとする。
P2=T0・X+(T2−T0)・L・X+T1・Y+(T3
T1)・L・Y リミット処理部R6では、出力値P1とP2と加算し、オー
バーフロー、アンダーフロー処理をして、出力値P3を出
力する。すなわち、 if(P1+P2>255)ならば、P3=255 if(P1+P2>0)ならば、P3=0 else P3=P1+P2 とする。
出力ガンマ補正部R7は、反射リニアな信号P3に対し
て、プリント時に反射リニアになるようにガンマ補正す
る。この補正処理はテーブル変換によって行う。
従来例2. また、図26はUnited States Patent 5、333、070に開
示されたAPPARATUS FOR ADJUSTING HUE,CHROMINANCE,AN
D LUMINANCE OF A VIDEO SIGNAL USING MATRIX CIRCUIT
Sのブロック図である。
図26において、Q1はビデオ信号を輝度信号Yとカラー
信号Cに分離するY/C分離回路、Q2は輝度信号Yとカラ
ー信号Cを色の3原色信号R、G、Bに変換するデコー
ド回路、Q3、Q4、Q5は色補正を行う3行3列のマトリク
ス回路、Q6は色補正された信号をアナログ/ディジタル
変換するA/D変換器、Q7はディジタル化された信号を記
憶するフレームメモリ、Q8はγ変換するROM、Q9はプリ
ンタのヘッドである。また、Q10はマトリクス回路Q4に
対して係数調整を行う調整回路である。
次に上記構成に係る動作について説明する。
ここでは、本発明と関連の深い色補正を行う3行3列
のマトリクス回路Q3,Q4,Q5の動作について説明する。
まず、マトリクス回路Q3は、入力された信号をRGB座
標系からSfy座標系に変換する。ここで、Sfy座標系は、
肌色軸S、緑色軸f、輝度軸Yから構成される座標系で
ある。マトリクス回路Q3のマトリクスをMnとすれば、肌
色C1、緑C2の色に関して、次式に示すようにマトリクス
Mnが決められる。
次に、マトリクス回路Q4は、Sfy座標系で色調整を行
い、Sfy座標系で表された信号を出力する。マトリクス
回路Q4のマトリクスをMhとすれば、次式のように表せ
る。
ここで、マトリクスMhの第3列が(0、0、1)とさ
れている。これは、無彩色信号の輝度を変化させないた
めである。このマトリクスMhの第3列が(0、0、1)
であるときに、各マトリクス要素の役割は次に示すとお
りである。
h11<1.0 C1の彩度を下げる h11>1.0 C1の彩度を上げる h21<0 C1−f軸方向の色相 h21>0 C1+f軸方向の色相 h31<0 C1の輝度を下げる h31>0 C1の輝度を上げる h12<0 C2−S軸方向の色相 h12>0 C2+S軸方向の色相 h22<1.0 C2の彩度を下げる h22>1.0 C1の輝度を上げる h32<0 C2の輝度を上げる h32>0 C2の輝度を上げる 上記の役割を考慮して、マトリクスMhの係数を調整回
路Q10の指示に従って決める。
次に、マトリクス回路Q5は、入力された信号をSfy
標系からRGB座標系に変換する。ここで用いられるマト
リクスは、マトリクスMnの逆マトリクスである。
上記マトリクス回路Q3、Q4、Q5による処理を順に行う
ことにより、マトリクス回路による色調整を行う。
ところで、上述した従来例1による色変換方法及び装
置において、前処理部R2は、入力R、G、B信号の大小
関係を判定し、固定的に領域選択信号Sを出力し、色変
換パラメータメモリ部R3は、領域選択信号Sに対応する
三角柱のパラメータを出力し、そのパラメータを受け
て、補間演算部R5では、補間処理を行う。そのため、入
力R、G、B信号の大小関係は同じであるが、処理する
三角柱を変えなければならない信号に対しては、高精度
な色補正を行うことができない問題があった。
また、R、G、B信号の大小関係にかかわらず、R、
G、B信号及びその混色であるイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、グレイ(K)の階調に色を精
度よく変換することはできない。
さらに、従来例1では、入力R、G、B信号を、ミニ
マム信号Lと差分信号X、Yに分離し、その後、リミッ
ト処理部R6で加算する構成となっている。そのため、加
算時のオーバーフロー、アンダーフロー処理をしなけれ
ばならず、この処理を行うか否かにより、階調の滑らか
な変化が失われるという問題もあった。
他方、上述した従来例2による色補正装置では、Sfy
座標系であり、マトリクスの第3列が固定された条件で
しか使用することができないという問題があった。ま
た、従来例2では、無彩色信号の輝度を変更したい場合
には、マトリクスの第3列を調整しなければならない
が、その調整に関する事項は何も開示されていない。
色調整を行うために、一度他の座標系に変換し、最後
に元の座標系に戻しているために、二重の手間がかかる
という問題もあった。
さらに、従来例2では、肌色C1、緑C2の色に関して色
調整するもので、他の色を調整するには困難が伴う。
この発明は、上述した従来例に係る問題点を解消する
ためになされたもので、無彩色、有彩色を分離し、各々
独立に色を管理制御することができる色補正装置及び方
法を提供することを目的とする。
また、有彩色を色相、階調ごとに分離し、独立に色を
管理することができる色補正装置及び方法を提供するこ
とを目的とする。
また、管理制御する出力テーブルを作成し、作成され
た出力テーブルを用いて、高速に処理することができる
色補正装置を提供することを目的とする。
さらに、出力テーブルを変更することで、容易に色を
修正、調整する環境を提供することができる色補正応用
装置を提供することを目的とする。
発明の開示 この発明に係る色補正装置は、画像データとして入力
される入力信号をある信号座標から他の信号座標に変換
・補正する色補正装置において、入力信号が入力信号系
で構成される入力空間を分割する分割ブロックのいずれ
に属するかを判定する入力ブロック判定手段と、入力信
号が上記入力ブロック判定手段により判定された分割ブ
ロック内のどの位置に位置するかを求める入力ブロック
内位置算出手段と、上記入力ブロック判定手段により判
定された分割ブロックに対応する出力空間のブロックの
各頂点の値を出力テーブルを参照して求める出力テーブ
ル参照手段と、上記出力テーブル参照手段により求めら
れた出力空間のブロックの各頂点の値と上記入力ブロッ
ク内位置算出手段により求められた内部位置とを用いて
出力信号を生成する出力信号生成手段とを備え、上記入
力ブロック判定手段は、色の領域の中心部に存在する無
彩色及び色の領域の周辺部に存在する複数の有彩色の各
軌跡の分割点で上記入力空間を分割し、かつ色の領域を
取り囲む黒から白まで変化する有彩色軌跡及び色の領域
の中心部を通る黒から白まで変化する無彩色軌跡を基
に、色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する軌跡
を必ず含むブロックに分割してなり、各軌跡毎にそれら
の明度方向のレベルである階調が分離されてなる分割ブ
ロックを構成し、分割ブロックの全ての構成面に対して
入力信号が内部にあると判定されたブロックを分割ブロ
ックとして選択することを特徴とするものである。
また、上記出力テーブル参照手段は、上記出力テーブ
ルとして、各軌跡の黒から白に向かって順に番号付けし
た軌跡分割点番号に対応する各カラーパッチのスキャン
値を入力分割点座標値とすると共に各カラーパッチの測
色値を出力分割点座標値として作成されたテーブルを備
え、上記入力分割点座標値または出力分割点座標値のい
ずれかを変更修正することにより色の調整制御を行うこ
とを特徴とするものである。
また、上記入力ブロック判定手段は、少なくとも1つ
の色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する無彩色
軌跡上の分割点を含む4面体を分割ブロックとすること
を特徴とするものである。
また、上記入力ブロック判定手段は、彩度レベルの異
なるところの黒から白まで変化する複数の有彩色軌跡を
基に色の領域を分割することを特徴とするものである。
また、上記入力ブロック判定手段は、彩度レベルの異
なるところの黒から白まで変化する複数の有彩色軌跡を
基に色の領域を分割し、かつ、色の領域を分割するブロ
ックをすべて4面体とすることを特徴とするものであ
る。
また、上記入力ブロック判定手段は、色相レベルの異
なるところの黒から白まで変化する複数の有彩色軌跡を
基に色の領域を分割することを特徴とするものである。
また、上記入力ブロック判定手段は、入力信号を頂点
とする錐体でブロックを分割し、上記入力ブロック内位
置算出手段は、上記錐体の体積を基に内部位置を設定
し、分割されたブロックの体積と対角体積の比から内部
位置を求めることを特徴とするものである。
また、上記出力テーブル参照手段は、上記出力テーブ
ルとして、入力分割点座標値がデバイス値、出力分割点
座標値が標準色空間値で構成される被変換信号を標準色
空間の信号に変換するための第1の出力テーブルと、入
力分割点座標値が標準色空間値、出力分割点座標値がデ
バイス値で構成される標準色空間に変換された信号をデ
バイス色空間の信号に変換するための第2の出力テーブ
ルとを備え、上記第1の出力テーブルを用いて標準化色
変換を経た後、上記第2の出力テーブルを用いて個別化
色変換を経て、あるデバイスの信号を他のデバイスの信
号に変換可能にしたことを特徴とするものである。
また、他の発明に係る色補正装置は、画像データとし
て入力される入力信号をある信号座標から他の信号座標
に変換・補正する色補正装置において、入力信号系で構
成される入力空間を各成分ごとに等間隔に分割された格
子で構成されるブロックに分割し、入力信号の各成分を
各成分の公約数で割り商の整数部を用いて分割されたブ
ロックを判定し、判定されたブロック番号と上記商の小
数部を出力する入力ブロック判定手段と、ブロック番号
に対応する出力空間のブロックの各頂点の座標値を記憶
してなる高速処理用出力テーブルを有し、上記入力ブロ
ック判定手段により判定されたブロック番号に対応する
出力空間のブロックの各頂点の座標値を上記高速処理用
出力テーブルを参照して求める出力テーブル参照手段
と、上記入力ブロック判定手段から出力される上記商の
小数部と上記出力テーブル残照手段から出力される座標
値とを用いて出力信号を得る出力信号生成手段とを備え
たことを特徴とするものである。
また、この発明に係る色補正方法は、画像データとし
て入力される入力信号をある信号座標から他の信号座標
に変換・補正する色補正方法において、入力信号が入力
信号系で構成される入力空間を分割する分割ブロックの
いずれかに属するかを判定する入力ブロック判定工程
と、入力信号が上記入力ブロック判定工程により判定さ
れた分割ブロック内のどの位置に位置するかを求める入
力ブロック内位置算出工程と、上記入力ブロック判定工
程により判定された分割ブロックに対応する出力空間の
ブロックの各頂点の値を出力テーブルを参照して求める
出力テーブル参照工程と、上記出力テーブル参照工程に
より求められた出力空間のブロックの各頂点の値と上記
入力ブロック内位置算出工程により求められた内部位置
とを用いて出力信号を生成する出力信号生成工程とを備
え、上記入力ブロック判定工程は、色の領域の中心部に
存在する無彩色及び色の領域の周辺部に存在する複数の
有彩色の各軌跡の分割点で上記入力空間を分割し、かつ
色の領域を取り囲む黒から白まで変化する有彩色軌跡及
び色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する無彩色
軌跡を基に、色の領域の中心部を通る黒から白まで変化
する軌跡を必ず含むブロックに分割してなり、各軌跡毎
にそれらの明度方向のレベルである階調が分離されてな
る分割ブロックを構成し、分割ブロックの全ての構成面
に対して入力信号が内部にあると判定されたブロックを
分割ブロックとして選択することを特徴とするものであ
る。
また、上記出力テーブル参照工程は、各軌跡の黒から
白に向かって順に番号付けした軌跡分割点番号に対応す
る各カラーパッチのスキャン値を入力分割点座標値とす
ると共に各カラーパッチの測色値を出力分割点座標値と
して作成された出力テーブルの上記入力分割点座標値ま
たは出力分割点座標値のいずれかを変更修正することに
より色の調整制御を行うことを特徴とするものである。
また、上記入力ブロック判定工程は、少なくとも1つ
の色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する無彩色
軌跡上の分割点を含む4面体を分割ブロックとすること
を特徴とするものである。
さらに、この発明に係る色補正応用装置は、調整前画
像を表示する調整前画像表示手段と、画像の無彩色、有
彩色の軌跡を選択するテーブル軌跡選択手段と、上記テ
ーブル軌跡選択手段により選択された軌跡の分割点のな
かから修正調整すべき分割点を選択するテーブル分割点
選択手段と、上記テーブル軌跡選択手段及び上記テーブ
ル分割点選択手段により選択された軌跡選択値及び分割
点選択値が属する複数の入力ブロックの内部に含まれる
入力座標値を求めることで修正調整の影響が及ぶ色領域
を求めその色領域に属する画像部分を表示する影響確認
画像表示手段と、上記色領域について各軌跡の黒から白
に向かって順に番号付けした軌跡分割点番号に対応する
各カラーパッチのスキャン値を入力分割点座標値とする
と共に各カラーパッチの測色値を出力分割点座標値とす
る出力テーブルの入力分割点座標値、出力分割点座標値
を画像の無彩色、有彩色の軌跡に対応した明度、彩度、
色相方向に沿って編集するテーブルデータ編集手段と、
上記テーブルデータ編集手段により修正調整された出力
テーブルを保存する保存手段と、上記テーブルデータ編
集手段により修正調整された出力テーブルを用いて調整
前画像を変換して調整後画像を表示する調整後画像表示
手段とを有する出力テーブル作成装置を備え、出力テー
ブルの作成及び出力テーブルの内容変更により色の修正
調整を可能にするものである。
また、上記調整前画像表示手段及び上記調整後画像表
示手段を、異なる出力デバイス上に配置したことを特徴
とするものである。
さらに、上記調整前画像表示手段及び上記調整後画像
表示手段を、複数の出力デバイス上に配置したことを特
徴とするものである。
図面の簡単な説明 図1はこの発明の実施の形態1における全体ブロック
図、 図2はこの発明の実施の形態1における色空間分割状
態を説明する概念図、 図3はこの発明の実施の形態1における実際の画像機
器の色域を説明する概念図、 図4はこの発明の実施の形態1における入力ブロック
判定手段を説明するフローチャート、 図5はこの発明の実施の形態1におけるブロック判定
の説明に供する模式図、 図6はこの発明の実施の形態1における明度、色相、
彩度の定義を説明する模式図、 図7はこの発明の実施の形態1における内部位置判定
の手順を示すフローチャート、 図8はこの発明の実施の形態1における内部位置判定
の説明に供する模式図、 図9はこの発明の実施の形態1における出力テーブル
の形態図、 図10はこの発明の実施の形態1における出力テーブル
の作成手順を示すフローチャート、 図11はこの発明の実施の形態1における出力テーブル
参照手段の手順を説明するフローチャート、 図12はこの発明の実施の形態1における内部位置と分
割ブロックの対応を示す模式図、 図13はこの発明の実施の形態2における入力ブロック
概念図、 図14はこの発明の実施の形態3における入力ブロック
概念図、 図15はこの発明の実施の形態5における入力ブロック
概念図、 図16はこの発明の実施の形態6における判定ブロック
分割の説明に供する模式図、 図17はこの発明の実施の形態7における画像出力デバ
イスに関する出力テーブル作成手順を説明するフローチ
ャート、 図18はこの発明の実施の形態8における全体ブロック
図、 図19はこの発明の実施の形態9における全体ブロック
図、 図20はこの発明の実施の形態9における高速処理用出
力テーブルの分割ブロック図、 図21はこの発明の実施の形態10における出力テーブル
作成装置の構成図、 図22はこの発明の実施の形態10におけるテーブル座標
値編集要素の説明図、 図23はこの発明の実施の形態10におけるテーブル座標
値編集要素の説明図、 図24はこの発明の実施の形態10における出力テーブル
作成修正手順を説明するフローチャート、 図25は従来例1(特開平6−86059号公報)における
色変換方法及び装置を説明するブロック図、 図26は従来例2(United States Patent 5,333,070)
における色変換方法及び装置を説明するブロック図であ
る。
発明を実施するための最良の形態 実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1を図について説明す
る。
図1はこの発明の実施の形態1に係る色補正装置及び
方法を説明するための全体ブロック図である。
図において、1は入力信号であり、スキャナのR、
G、B信号や、モニタのR、G、B信号、CIE(Commiss
ion Internationale de l'Eclairage:国際照明学会)の
R、G、B信号、CIEのX、Y、Z信号、CIEのL、a、
b信号等のディジタル化された画像信号である。2は入
力信号1が入力信号系で構成される空間(入力空間)を
分割するブロックのいずれかに属するかを判定する入力
ブロック判定手段、3は入力信号1が入力ブロック判定
手段2で判定されたブロック内のどの位置に位置するか
を求める入力ブロック内位置算出手段である。
また、4は入力ブロック判定手段2で判定されたブロ
ックに対応する出力空間のブロックの各頂点の値を出力
テーブルを参照して求める出力テーブル参照手段、5は
出力テーブル参照手段4で求められた出力空間のブロッ
クの各頂点の値と入力ブロック内位置算出手段3で求め
られた内部位置とを用いて出力信号6を生成する出力信
号生成手段であり、出力信号6は、出力テーブルの内容
により、スキャナのR、G、B信号や、モニタのR、
G、B信号、プリンタのC、M、Y信号、CIEのR、
G、B信号、CIEのX、Y、Z信号、CIEのL、a、b信
号などのディジタル化された画像信号になる。
以下、上記構成を備える実施の形態1に係る色補正装
置の詳細な説明を行う。
まず、入力ブロック判定手段2について述べる。
始めに、入力ブロックの説明を、図2に示す色空間の
分割状態を説明する図を参照して行う。
一般的に、どのような空間で色を表現したとしても、
黒から白に色み(色相と階調)がなく変化する軌跡を中
心として、その周囲に色(赤、緑、青など)が分布す
る。図2では、太線が黒から白に色みがなく変化する軌
跡であり、この発明では、この軌跡を無彩色軌跡と呼ぶ
こととする。ただし、必ずしも色みがなく変化する軌跡
である必要はなく、周囲に色が分布する黒から白に変化
する軌跡であれば、どのような軌跡であっても構わな
い。周囲の色はさまざまな色が分布するが、ある画像機
器を想定した場合、この装置が扱える色の範囲はおのず
と限界がある。
図2は、その全ての扱える色の最外郭を結んで作られ
る立体、すなわち色域を表現している。この色域におい
て、全ての色について黒から白に向かって滑らかに変化
する軌跡を考えることができる。例えば、黒からやや赤
みがかった黒、さらに赤みがかった黒へと順次変化して
いき、赤みだけの赤、その後、白の方向に順次変化して
いき、赤みがかった白を経て白へと変化する軌跡であ
る。図2では、赤、黄、緑、シアンの各軌跡を描いてい
る。この発明では、この軌跡をまとめて有彩色軌跡と呼
ぶ。有彩色軌跡も無彩色軌跡と同様に、赤の軌跡といっ
ても、必ずしも正確に赤みがかっている必要はなく、色
域の最外郭に位置する似ている色み(この場合は色相)
の色の軌跡であれば、どのような軌跡であっても構わな
い。
図2では、無彩色軌跡と複数の有彩色軌跡を示してい
る。各軌跡は、連続的につながっているが、この発明で
は、各軌跡をm(m≧2)分割し、(m+1)個の分割
点で軌跡を表すこととする。どの軌跡においても、0番
目は黒を、m番目は白を示す。図2を例とすると、赤n
と赤n+1は赤の軌跡において隣り合う二つの分割点を
示す。
この実施の形態1では、無彩色軌跡の隣り合う2つの
分割点及び色相上隣り合う2つの有彩色軌跡の各々隣り
合う2つの分割点の計6つの分割点で色空間を分割する
ブロックを構成する。図2では(灰n、灰n+1、赤
n、赤n+1、黄n、黄n+1)を頂点に持つ5面体が
分割ブロックとなる。n=0、m−1の場合は、4面体
となる。この発明では、分割点で各軌跡を表すため、各
軌跡の階調を分離して扱うことができる。
図3は実際の画像機器の色域、無彩色軌跡、有彩色軌
跡を示している。
この場合も同様に、無彩色軌跡の隣り合う2つの分割
点及び色相上隣り合う2つの有彩色軌跡の各々隣り合う
2つの分割点の計6つの分割点で色空間を分割するブロ
ックを構成する。すなわち、(灰n、灰n+1、赤n、
赤n+1、黄n、黄n+1)を頂点に持つ5面体を分割
ブロックとする。
次に、入力ブロック判定手段2による入力ブロック判
定機能について、図4に示す入力ブロック判定の手順を
示すフローチャート及び図5に示すブロック判定を説明
する図を参照して述べる。
まず、分割ブロック選択処理(図4に示す符号20)を
行う。図2及び図3で説明したように、色空間は複数の
ブロックに分割されている。分割ブロック選択処理(図
4に示す符号20)では、入力信号1の座標系を複数のブ
ロックに分け、そのひとつを選択する。ブロックを構成
する面の選択処理(図4に示す符号21)は、5面体また
は4面体である分割ブロックの面を選択することであ
る。
次いで、全ての面に対して内部にあるか否かの判定処
理(図4に示す符号22)を行う。
図5はその判定方法を説明する図である。図5におい
て、入力信号1をSとして(以後、入力信号1と入力信
号Sは同一の信号を示す)、入力信号Sが5面体を構成
する面(赤n黄n灰n)に対して、立体の内部側に位置
するか、外部側に位置するかを判定する。これは、面
(赤n黄n灰n)と入力信号Sとで構成される立体の体
積の正負で決めることができる。この作業を選択された
分割ブロックの全ての構成面に対して行い、入力信号S
が内部に位置するかを判定する。
内部にないと判定された場合は、分割ブロック選択処
理(図4に示す符号20)に戻り、次のブロックを選択し
て同じ作業を行う。
内部にあると判定された場合は、判定ブロック決定処
理(図4に示す符号23)に進む。ここでは、判定された
ブロックを入力信号Sが含まれる分割ブロックとし、分
割ブロック番号を判定ブロック番号として設定する。以
上で、入力ブロック判定手段2の説明を終了する。
次に、入力ブロック内位置算出手段3について述べ
る。
まず、この発明で用いられる明度、色相、彩度の定義
を図6を参照して説明する。色彩工学的に、明度、色
相、彩度は定義されているが、この発明では、色空間を
分割するブロックに即して言葉を定義する。
明度方向は、図6(a)に示すように、(赤n−赤n
+1)、(黄n−黄n+1)、(灰n−灰n+1)の方
向と定義する。色相方向は、図6(b)に示すように、
(赤n−黄n)、(赤n+1−黄n+1)方向と定義す
る。彩度方向は、図6(c)に示すように、(灰n−赤
n)、(灰n−黄n)、(灰n+1−赤n+1)(灰n
+1−黄n+1)の方向と定義する。そのほかのブロッ
クについても同様に定義する。
これらの定義は、一般的定義とは異なるが、色空間を
隙間なく走査するには適切な定義である。なぜならば、
一般的な定義では、黄nと黄n+1は、一般的定義にお
ける明度、色相、彩度と異なっている。そのため、黄n
から黄n+1に色を変化するように設計された画像機器
において、黄nから黄n+1の色の変化をトレースする
には、一般的定義における明度、色相、彩度を同時に取
り扱わなければならないが、この発明の明度、色相、彩
度の定義では、明度方向だけを扱えば良い。色相、彩度
方向についても同様な効果がある。このように、この発
明の定義は現実の画像機器の特性に即した定義になって
いる。
次に、入力ブロック内位置判定手段3による内部位置
判定について、図7に示す内部位置判定の手順を示すフ
ローチャート及び図8に示す内部位置判定を説明する図
を参照して述べる。
始めに、明度方向の内部位置設定作業を以下のように
して行う。
まず、明度方向の距離を狭める処理(図7に示す符号
31)を行う。これは、図8に示すように、明度方向の距
離を狭めてブロックの体積を小さくする作業を行うこと
である。図8では二点鎖線で囲まれた五面体が狭められ
た五面体を示している。次に、入力信号Sが全ての面に
対して内部にあるか否かを判定処理(図7に示す符号3
2)する。これは、図8に示す明度方向に狭められた5
面体の全ての面に対して入力信号Sがブロック内部にあ
るか否かを判定することである。判定は、入力ブロック
判定手段2による全ての面に対して内部にあるか否かの
判定処理(図2に示す符号22)に準じて行う。
全ての面に対しては内部にないと判定された場合は、
狭め方向変更処理(図7に示す符号34)に進む。ここで
は、明度方向の狭める方向を変更する作業を行う。そし
て、明度方向の距離を狭める処理(図7に示す符号31)
に戻る。
一方、全ての面に対して内部にあると判定された場合
は、最小距離か否かの判定処理(図7に示す符号33)に
進む。ここでは、狭められた明度方向の距離が、ある定
められた最小距離以下であるか否かを判定する。最小距
離以下でない場合は、(31)の明度方向の距離を狭める
に戻り、さらに距離を狭めて、同じ作業を繰り返す。最
小距離以下であると判定された場合は、明度方向に対す
る最小距離の位置を相対的に求め、これを明度方向内部
位置として設定する。
次いで、彩度方向の内部位置設定作業に移る。
この作業は、明度方向の内部位置設定作業と同様に行
う。異なる部分は、彩度方向の距離を狭める処理(図7
に示す符号35)である。図8で説明すると、彩度方向で
ある(灰n−赤n)、(灰n−黄n)、(灰n+1−赤
n+1)(灰n+1−黄n+1)の方向に距離を狭める
作業である。また、最小距離か否かの判定処理(図7に
示す符号33)で、最小距離以下であると判定された場合
は、彩度方向に対する最小距離の位置を相対的に求め、
これを彩度方向内部位置として設定する。
次いで、色相方向の内部位置設定作業に移る。
この作業は、明度方向の内部位置設定作業と同様に行
う。異なる部分は、色相方向の距離を狭める処理(図7
に示す符号35)である。図8で説明すると、色相方向で
ある(赤n−黄n)、(赤n+1−黄n+1)の方向に
距離を狭める作業である。また、最小距離か否かの判定
処理(33)で、最小距離以下であると判定された場合
は、色相方向に対する最小距離の位置を相対的に求め、
これを色相方向内部位置として設定する。
次に、図1に示した出力テーブル参照手段4について
説明する。
説明に先だって、出力テーブルを求める方法について
説明を行う。
図9はこの発明で扱う出力テーブルの形態を示す図で
ある。図9において、軌跡分割点番号とは、図2及び図
3で述べた無彩色軌跡、有彩色軌跡上の点に付けた番号
であり、各軌跡の分割点数は同じになるようにする。ま
た、入力分割点座標値は、軌跡分割点番号の色を入力信
号1の座標系で表した値であり、さらに、出力分割点座
標値は、軌跡分割点番号の色を出力信号6の座標系で表
した値である。この入力分割点座標値及び出力分割点座
標値は、少なくとも3つの色成分で表せることができ、
図8では3成分で表しているが、それ以上の成分で表し
てもよい。
図8に示すように、各軌跡分割点に対して、入力分割
点座標値と、それに対応する出力分割点座標値を組み合
わせたものが出力テーブルである。入力分割点座標値
は、入力ブロック判定手段2と入力ブロック内位置算出
手段3で使用され、出力分割点座標値は、出力テーブル
参照手段4で使用される。
このような出力テーブルは、図10に示す手順で作成す
る。
図10は例えばスキャナの出力テーブルを作成する手順
である。
まず、カラーパッチ準備処理(図10に示す符号4000)
を行う。これは、黒から白に向かって滑らかに変化する
軌跡に沿ったカラーパッチを準備することである。例え
ば、黒からやや赤みがかった黒、さらに赤みがかった黒
へと順次変化していき、赤みだけの赤、その後、白の方
向に順次変化していき、赤みがかった白を経て白へと変
化するカラーパッチを準備する。これは、赤色の軌跡の
カラーパッチであるが、そのほか、緑色、青色、黄色、
マゼンタ色、シアン色の軌跡及び無彩色(灰色)の軌跡
のカラーパッチを準備する。
次いで、カラーパッチのスキャン処理(図10に示す符
号4001)を行う。これは、準備された各カラーパッチを
スキャナでスキャンし、スキャン信号を得ることであ
る。スキャン信号は、一般にはRGB信号となる。
その後、カラーパッチの測色処理(図10に示す符号40
02)に移る。これは、準備されたカラーパッチを測色計
で測色することである。測色値は、XYZ、Lab座標系での
値となる。
以上の手順で得られたデータを基に、テーブル作成処
理(図10に示す符号4003)を行う。各カラーパッチのス
キャン値を入力分割点座標値、測色値を出力分割点座標
値として、テーブルを作成する。軌跡分割点番号は、各
軌跡の黒から白に向かって順に番号付けをする。また、
各カラーパッチの測色値を入力分割点座標値、スキャン
値を出力分割点座標値として、テーブルを作成すれば、
逆の関係の出力テーブルが得られる。
ここで、色の調整制御を行い場合には、上述したよう
にして作成された出力テーブルまたは既に存在する出力
テーブルの変更修正を行うことで達成される。例えば、
入力ブロックを変更して、出力信号の生成を行うブロッ
クを切り替えたい場合には、調整制御を行いたい入力ブ
ロックに対応する入力分割点座標値を変更修正する。今
まで赤色のブロックの信号として取り扱っていたもの
を、黄色のブロックとして取り扱う場合などが、これに
相当する。この場合、今までの赤色のブロックの信号
は、黄色のブロックとして取り扱い、出力信号生成手段
5では、黄色のブロックの信号として扱われる。
また、入力ブロックは変更せずに、出力信号だけを変
更したい場合には、調整制御したい入力ブロックに対応
する出力分割点座標値を変更修正する。赤色のブロック
の信号として扱っているが、出力信号を黄色に変更する
場合が、これに相当する、今までの赤色のブロックの信
号は、そのまま赤色のブロックとして扱われるが、参照
する出力テーブルが黄色に変化していることになる。
以上のようにして、出力テーブルの変更修正を行うこ
とにより、色の調整制御を行うことができる。
次に、上述のようにして作成された出力テーブルを参
照して、入力ブロック判定手段2により判定されたブロ
ックに対応する出力空間の各頂点の値を求める出力テー
ブル参照手段4の動作について、図11に示すフローチャ
ートを参照して詳しく述べる。
始めに、ブロック番号参照処理(図11に示す符号40)
を行う。ここでは、入力ブロック判定手段2で判定され
たブロック番号を参照する。
次いで、参照されたブロック番号を基にして、無彩色
軌跡分割点を求める処理(図11に示す符号41)、有彩色
軌跡1分割点を求める処理(図11に示す符号42)、有彩
色2軌跡分割点を求める(図11に示す符号43)を行う。
これは、参照されたブロック番号を基に、ブロックを構
成する各頂点の分割点を求めることである。具体的に
は、例えば図5に書かれている判定ブロックにおいて、
無彩色軌跡分割点として灰n、灰n+1を、有彩色軌跡
1分割点として赤n、赤n+1を、有彩色軌跡2分割点
として黄n、黄n+1をそれぞれ求めることである。
最後に、テーブル参照処理(図11に示す符号44)を行
う。ここでは、後述する出力信号生成手段5で必要な分
割点の出力分割点座標値を、上述した出力テーブルを基
に参照する。参照された値は、入力信号1が含まれる分
割ブロックを構成する頂点の出力座標系における値とし
て設定される。
次に、出力信号生成手段5について説明する。
まず、入力ブロック内位置算出手段3で得られた内部
位置を次のように定義する。
明度方向内部位置 l 彩度方向内部位置 s 色相方向内部位置 h 内部位置と分割ブロックの対応を図12に示す。また、
出力テーブル参照手段4で得られた6つの頂点の出力分
割点座標を、Bkn、Bkn+1、Yn、Yn+1、Rn、Rm+1(m=0
〜n)(なお、Bkは灰色、Yは黄色、Rは赤色を示す)
とした場合、出力信号生成手段5から出力される出力信
号6をOと書くと、出力信号Oは次式で求めることがで
きる。
O=(1−s)[l×Bkn+1+(1−l)×Bkn] +s{h[l×Yn+1(1−l)×Yn] +(1−h)[l×Rn+1+(1−l)×Rn]} 以上述べたように、上述した実施の形態1によれば、
入力信号1の色空間を、色の領域の中心部に存在する無
彩色、色の領域の周辺部に存在する複数の有彩色及びそ
れらの明度方向のレベルであるところの階調を分離する
複数のブロックに分割するので、色をブロックごとに分
離し扱えることができる。
また、出力テーブルとして、各軌跡の黒から白に向か
って順に番号付けした軌跡分割点番号に対応する各カラ
ーパッチのスキャン値を入力分割点座標値とし、各カラ
ーパッチの測色値を出力分割点座標値として作成された
テーブルを備え、上記入力分割点座標値または上記出力
分割点座標値のいずれかを変更修正することにより、色
の調整制御を容易に行うことができる。
さらに、入力信号1の色空間を、その入力画像機器が
扱える色の領域を取り囲むような黒から白まで変化する
軌跡(有彩色軌跡)及びその入力画像機器が扱える色の
領域の中心部を通る黒から白まで変化する軌跡(無彩色
軌跡)を基に、中心部を通る黒から白まで変化する軌跡
を必ず含むブロックに分割するので、入力信号1の色の
変化の軌跡に沿った色の補間を行えるようになる。ま
た、上記ブロックは、中心部を通る黒から白まで変化す
る軌跡を中心とするブロックであるため、色空間の中心
部に存在する無彩色部分と周辺部に存在する有彩色部分
を分離して扱えるようになる。さらに、各軌跡を分割点
で表わすため、各軌跡の階調を分離して扱えるようにな
る。
実施の形態2. 次に、実施の形態2について述べる。
図2及び図3に示すように、実施の形態1の入力ブロ
ックは、無彩色軌跡の隣り合う2つの分割点及び色相上
隣り合う2つの有彩色軌跡の各々隣り合う2つの分割点
の計6つの分割点で色空間を分割するブロックであった
が、この実施の形態2では、入力ブロックを以下の2つ
のタイプの4面体とする。
a).1つの無彩色軌跡上の分割点と有彩色軌跡上の隣り
合う2つの分割点と前記有彩色軌跡と色相上隣の有彩色
軌跡上の1つの分割点からなる4面体 b).2つの無彩色軌跡上の分割点と色相上隣あう有彩色
軌跡上の1つの分割点からなる4面体 すなわち、図13に実施の形態2における入力ブロック
の概念図を示す。
図13において、タイプa)の4面体は(灰n+1、赤
n、赤n+1、黄n+1)、(灰n+1、赤n、黄n、
黄n+1)であり、タイプb)の4面体は(灰n、灰n
+1、赤n、黄n)である。
この実施の形態2に係る色補正装置の構成としては、
基本的には、図1に示す実施の形態1と同様であるが、
異なる点は、この実施の形態2に係る入力ブロック判定
手段2により、少なくとも1つの色の領域の中心部を通
る黒から白まで変化する軌跡(無彩色軌跡)上の分割点
を含む4面体を分割ブロックとする点があり、その他の
構成である、入力ブロック内位置算出手段3、出力テー
ブル参照手段4、出力信号生成手段5は、実施の形態1
と同様な処理を行う。
従って、実施の形態2では、ブロックを少なくとも1
つの色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する軌跡
(無彩色軌跡)上の分割点を含む4面体とするので、全
ての処理を同等に扱えるようになり、処理が単純化され
る。
実施の形態3. 次に、実施の形態3について述べる。
実施の形態1の入力ブロックは、無彩色軌跡の隣り合
う2つの分割点及び色相上隣り合う2つの有彩色軌跡の
各々隣り合う2つの分割点の計6つの分割点で色空間を
分割するブロックであったが、この実施の形態3では、
実施の形態1の有彩色軌跡より、彩度レベルの低い色の
軌跡を追加し、無彩色から有彩色への軌跡をより正確に
取れるようにしたものである。
図14に実施の形態3における入力ブロックの概念図を
示す。
追加した軌跡は、黒から黄'nを経て白に至る軌跡など
である。これは、灰nから黄'nを経て黄nに至る軌跡
を、彩度方向の軌跡として追加したことと同等である。
入力ブロックは、各軌跡の分割点を頂点とする6面体、
5面体、4面体とする。
すなわち、この実施の形態3に係る色補正装置の構成
としては、基本的には、図1に示す実施の形態1と同様
であるが、異なる点は、この実施の形態3に係る入力ブ
ロック判定手段2により、彩度レベルの異なるところの
黒から白まで変化する複数の軌跡(有彩色軌跡)を基に
色の領域を分割する点があり、その他の構成である、入
力ブロック内位置算出手段3、出力テーブル参照手段
4、出力信号生成手段5は、実施の形態1と同様な処理
を行う。
以上述べたように、この実施の形態3では、彩度レベ
ルの異なるところの黒から白まで変化する軌跡(有彩色
軌跡)を複数用意するので、中心部に位置する無彩色部
と周辺部に位置する有彩色部との中間部分の軌跡が増
え、無彩色から有彩色への軌跡をより正確に取れるよう
になる。
実施の形態4. 次に、実施の形態4について述べる。
上述した実施の形態2では、入力ブロックを少なくと
も1つの無彩色軌跡上の分割点を含む4面体としたが、
この実施の形態3では、彩度レベルの異なる有彩色軌跡
を複数用意し、入力色空間を6面体、5面体、4面体で
分割した。
すなわち、この実施の形態4では、実施の形態2及び
3を組み合わせて、彩度レベルの異なる有彩色軌跡を複
数用意し、軌跡の4つの分割点を頂点とする4面体を入
力ブロックとする。
この実施の形態4に係る色補正装置の構成としては、
基本的には、図1に示す実施の形態1と同様であるが、
異なる点は、この実施の形態4に係る入力ブロック判定
手段2により、彩度レベルの異なるところの黒から白ま
で変化する複数の軌跡(有彩色軌跡)を基に色の領域を
分割し、かつ入力ブロックを全て4面体とする点があ
り、その他の構成である、入力ブロック内位置算出手段
3、出力テーブル参照手段4、出力信号生成手段5は、
実施の形態1と同様な処理を行う。
以上述べたように、実施の形態4では、彩度レベルの
異なるところの黒から白まで変化する軌跡(有彩色軌
跡)を複数用意し、入力ブロックを全て4面体とするの
で、全ての処理を同等に扱えるようになり処理が単純化
されるとともに、中心部に位置する無彩色部と周辺部に
位置する有彩色部との中間部分の軌跡が増え、無彩色か
ら有彩色への軌跡をより正確に取れるようになる。
実施の形態5. 次に、実施の形態5について述べる。
図2及び図3に示すように、実施の形態1の入力ブロ
ックは、無彩色軌跡の隣り合う2つの分割点及び色相上
隣り合う2つの有彩色軌跡の各々隣り合う2つの分割点
の計6つの分割点で色空間を分割するブロックであった
が、この実施の形態5では、実施の形態1の有彩色軌跡
の間に位置する軌跡を追加し、有彩色から有彩色への軌
跡をより正確に取れるようにしたものである。
図15に実施の形態5における入力ブロックの概念図を
示す。
追加した軌跡は、黒から橙nを経て白に至る軌跡など
である。これは、黄nから橙nを経て赤nに至る軌跡
を、色相方向の軌跡として追加したことと同等である。
入力ブロックは、各軌跡の分割点を頂点とする5面体、
4面体とする。
この実施の形態5に係る色補正装置の構成としては、
基本的には、図1に示す実施の形態1と同様であるが、
異なる点は、この実施の形態5に係る入力ブロック判定
手段2により、色相レベルの異なるところの黒から白ま
で変化する複数の軌跡(有彩色軌跡)を基に色の領域を
分割する点があり、その他の構成である、入力ブロック
内位置算出手段3、出力テーブル参照手段4、出力信号
生成手段5は、実施の形態1と同様な処理を行う。
以上述べたように、実施の形態5では、色相レベルの
異なるところの黒から白まで変化する軌跡(有彩色軌
跡)を複数用意するので、色空間の周辺部に位置する有
彩色の軌跡数が増え、有彩色から有彩色への軌跡をより
正確に取れるようになる。
実施の形態6. 次に、実施の形態6について述べる。
上述した実施の形態1の入力ブロック内位置算出手段
3は、図7に示したように、明度、彩度、色相方向の距
離を狭めることで入力信号1がどの分割ブロック内に位
置するかを算出したが、この実施の形態6では、入力信
号1を頂点とする錐体で、判定ブロックを分割し、上記
錐体の体積を基に内部位置を設定する。これに伴い、出
力信号生成手段5の計算式が変更となる。
図16を用いて実施の形態6を詳細に説明する。
図16に示すように、入力ブロック判定手段2は、入力
信号1(信号S)を頂点とする5つの錐体に、判定ブロ
ックを分割する。そして、入力ブロック内位置算出手段
3は、上記錐体の体積を基に内部位置を設定し、分割さ
れたブロックの体積と対角体積の比から内部位置を求め
る。すなわち、各錐体の体積を求め、その後、判定ブロ
ックの各頂点に対して、入力信号1と判定ブロックの該
当1頂点を結ぶ線分を含まない2つの錐体を求める。例
えば、頂点(赤n)に対して選択される錐体は、錐体
(S−赤n+1、黄n+1、灰n+1)と錐体(S−黄
n、黄n+1、灰n+1、灰n)である。ついで、各頂
点に対して選択された二つの錐体の体積を加算する。こ
れを、各頂点に対する対角体積と呼び、信号V(赤
n)、V(黄n)、・・・で表すことにする。
内部位置を記号P(赤n)、P(黄n)で表すことに
し、判定ブロックの体積をV(判定ブロック)と書く
と、内部位置は以下の式に基づいて求められる。
P(赤n)=V(赤n)/(2×V(判定ブロッ
ク)) P(黄n)=V(黄n)/(2×V(判定ブロッ
ク)) ・・・・・ そして、出力信号6を0と書くこととし、以下の式で
求める。下式は、体積比で内部補間することを意味す
る。ここで、Bk n、Bk n+1、Yn、Yn+1、Rn、Rn+1
は、選択ブロックの各頂点に対応する出力分割点座標値
とする。
0=Bk n×P(灰n)+Bk n+1×P(灰n+1) +Yn×P(黄n)+Yn+1×P(黄n+1) +Rn×P(赤n)+Rn+1×P(赤n+1) 以上述べたように、実施の形態6では、入力信号1を
頂点とする錐体で、判定ブロックを分割し、上記錐体の
体積を基に内部位置を設定するので、判定ブロックの体
積と対角体積の比から内部位置を求めることができるよ
うになり、多面体の各頂点に対応する出力分割点座標値
を用いて容易に出力信号6が求められる。
実施の形態7. 次に、実施の形態7について述べる。
上述した実施の形態1では、出力テーブル作成を図10
に示した手順で行うことを示したが、この実施の形態7
では、モニタやプリンタ等の画像出力デバイスに関する
出力テーブル作成手順について述べる。
図17に画像出力デバイスに関する出力テーブル作成手
順を示す。
カラーパッチの準備(図17の符号4010)では、モニタ
に表示またはプリンタで印字するカラーパッチデータを
準備する。準備するデータは、黒から白まで複数段変化
する無彩色軌跡用データ、有彩色軌跡用データである。
次に、カラーパッチの測色(図17の符号4011)を行う。
ここでは、準備されたカラーパッチデータを用いて、モ
ニタに表示またはプリンタで印字した色を測色する。最
後に、テーブル作成(図17の符号4012)を行う。準備し
た各カラーパッチのデータ値を入力分割点座標値、測色
値を出力分割点座標値として、テーブルを作成する。軌
跡分割点番号は、各軌跡の黒から白に向かって順に番号
付けをする。また、各カラーパッチの測色値を入力分割
点座標値、準備した各カラーパッチのデータ値を出力分
割点座標値として、テーブルを作成すれば、逆の関係の
出力テーブルが得られる。
以上のように、実施の形態7では、画像出力デバイス
に関するテーブル作成を行うので、画像出力デバイスの
テーブルが得られるようになり、画像出力機器を含めた
色補正が可能となる。
実施の形態8. 次に、実施の形態8について述べる。
この実施の形態8は、あるデバイス(スキャナやモニ
タ)の画像信号を、他のデバイス(モニタやプリンタ)
の画像信号に変換する例である。
すなわち、この実施の形態8に係る色補正装置の構成
としては、図1に示す実施の形態1の構成のうち、出力
テーブル参照手段4が参照する出力テーブルとして、入
力分割点座標値がデバイス値、出力分割点座標値が標準
色空間値で構成される被変換信号を標準色空間の信号に
変換するための第1の出力テーブルと、入力分割点座標
値が標準色空間値、出力分割点座標値がデバイス値で構
成される標準色空間に変換された信号をデバイス色空間
の信号に変換するための第2の出力テーブルとを備え、
第1の出力テーブルを用いて標準化色変換を経た後、第
2の出力テーブルを用いて個別化色変換を経て、あるデ
バイスの信号を他のデバイスの信号に変換可能にするも
のである。
図18に実施の形態8におけるブロック図を示す。
図中、7は変換される被変換信号を示す。例えば、ス
キャナのRGB信号、モニタのRGB信号である。8は被変換
信号7を標準色空間の信号に変換する標準化色変換工程
を示す。標準色空間とは、CIEのXYZ、Lab色空間などを
示す。9は標準化色変換工程8で変換された信号を、デ
バイス色空間の信号に変換する個別化色変換工程であ
る。デバイス色空間とは、画像を扱うデバイス(装置)
の信号で構成される空間のことを指す。スキャナなら
ば、一般的にRGB信号空間、モニタならRGB信号空間、プ
リンタならRGB信号空間またはCMY(K)信号空間でであ
る。10は個別化色変換工程9で変換された変換信号を示
す。
ここで、標準化色変換工程8、個別化色変換工程9に
ついて詳細に説明する。
標準化色変換工程8で用意する出力テーブルは、入力
分割点座標値がデバイス値、出力分割点座標値が標準色
空間値で構成されるテーブルである。この出力テーブル
を用いて、実施の形態1で述べた工程にしたがって、被
変換信号7を標準色空間の信号に変換する。個別化色変
換工程9で用意する出力テーブルは、入力分割点座標値
が標準色空間値、出力分割点座標値がデバイス値で構成
されるテーブルである。この出力テーブルを用いて、実
施の形態1で述べた工程にしたがって、標準色空間の信
号を変換信号10に変換する。
従って、実施の形態8では、実施の形態1で述べた工
程を2回行うようにするので、あるデバイス(スキャナ
やモニタ)の画像信号を、他のデバイス(モニタやプリ
ンタ)の画像信号に変換することができるようになり、
さまざまな画像機器から構成されるシステムの色管理を
行うことができるようになる。
実施の形態9. 次に、実施の形態9について述べる。
この実施の形態9は、実施の形態1で述べた工程を高
速に処理する例である。
高速処理の説明に先だって、高速処理用出力テーブル
の作成手順について説明する。
高速処理用出力テーブルは、図9で述べた出力テーブ
ルを格子状テーブルに変換したものである。まず、始め
に、出力テーブルの入力信号の各成分の毎に、公約数を
求める。例えば入力信号がRGB信号で、各8ビットの空
間の信号であれば、公約数は15または17となる。次に、
各公約数で入力信号空間を分割し、各成分ごとに等間隔
に分割された格子をつくる。このとき作られる分割ブロ
ックは、入力信号空間において直方体となる。次に、全
格子点の座標値を入力信号1として、実施の形態1で示
した工程で出力信号6を求め、入力信号1とそれに対応
する出力信号6とで構成される高速処理用出力テーブル
を作成する。
図19は実施の形態9に係る色補正装置を示すブロック
図である。
図19において、1は入力信号であり、スキャナのR、
G、B信号や、モニタのR、G、B信号、CIEのR、
G、B信号、CIEのX、Y、Z信号、CIEのL、a、b信
号などディジタル化された画像信号である。12は入力信
号系で構成される空間(入力空間)を分割するブロック
のいずれかに属するかを判定する入力ブロック判定手段
である。14は入力ブロック判定手段12で判定されたブロ
ックに対応する出力空間のブロックの各頂点の値を高速
処理用出力テーブルを参照して求める出力テーブル参照
手段である。15は出力テーブル参照手段14で求められた
出力空間のブロックの各頂点の値と、入力ブロック判定
手段12で求められた内部位置とを用いて、出力信号を生
成する出力信号生成手段である。6は出力信号である。
出力信号6は、出力テーブルの内容により、スキャナの
R、G、B信号や、モニタのR、G、B信号、プリンタ
のC、M、Y信号、CIEのR、G、B信号、CIEのX、
Y、Z信号、CIEのL、a、b信号などになる。
ここで、入力ブロック判定手段12では、入力信号1の
各成分を、各成分の公約数で割る。商の整数部を用い
て、上記格子点で分割されたブロックを判定する。判定
されたブロック番号は、出力テーブル参照手段14に送ら
れる。また、商の小数部は出力信号生成手段15に送られ
る。この商の小数部をk0、k1、k2と書く。また、公約数
が2のべき乗である場合は、シフト計算を行い、より高
速に、ブロック判定と商の小数部に当たるk0、k1、k2
求めることができるようになる。
出力テーブル参照手段14は、入力ブロック判定手段12
で判定されたブロック番号に対応する出力空間のブロッ
クの各頂点の座標値を高速処理用出力テーブルを参照し
て求める。求められた座標値を、Dn m o、Dn+1 m o、Dn
m+1 o、Dn m o+1、Dn+1 m+1 o、Dn+1 m o+1、Dn m+1
o+1、Dn+1 m+1 o+1と書く。図で示せば、図20のように
なる。
出力信号生成手段15では、入力ブロック判定手段12よ
り送られた小数部k0、k1、k2と、出力テーブル参照手段
14より送られた座標値Dn m o、Dn+1 m o、Dn m+1 o、Dn
m o+1、Dn+1 m+1 o、Dn+1 m o+1、Dn m+1 o+1、Dn+1
m+1 o+1を用いて出力信号6を得る。出力信号6(記号
O)は以下の式に基づいて求める。ここで、Tijkは中間
データを示す。まず、下式で中間データを求める。
Tn m o=K0×(Dn+1 m o−Dn m o) Tn mo+1=K0×(Dn+1 m o+1−Dn m o+1) Tn m+1 o=K0×(Dn+1 m+1 o−Dn m+1 o) Tn m+1 o+1=K0×(Dn+1 m+1 o+1−Dn m+1 o+1) さらに、上式で求めた中間データを下式の右辺に代入
して中間データを求める。
Tn m o=K1×(Tn m+1 o−Tn m o) Tn m o+1=K1×(Tn m+1 o+1−Tn m o+1) 次に、上式で求めた中間データを下式の右辺に代入し
て出力信号6を求める。
O=K2×(Tn m o+1−Tn m o) 以上述べたように、実施の形態9では、入力信号空間
の成分ごとに等間隔に分割された格子で構成される分割
ブロックに対応した高速処理用テーブルを使用するの
で、入力ブロック判定手段12の処理内容が簡略化され、
かつ内部位置も同時に求められるようになったので、処
理速度が実施の形態1に比べ1桁以上上げることができ
る。
実施の形態10. 次に、実施の形態10について述べる。
この実施の形態10は、上述した各実施の形態を実現す
るための出力テーブルを作成する出力テーブル作成装置
を有する色補正応用装置についての例である。
図21は実施の形態10に係る出力テーブル作成装置を有
する色補正応用装置を説明するための図である。
図21において、A1は白から黒まで変化する無彩色、有
彩色の軌跡を選択するテーブル軌跡選択要素、A2はテー
ブル軌跡選択要素A1で選択された軌跡の分割点を選択す
るテーブル分割点選択要素、A3はテーブル軌跡選択要素
A1で選択された軌跡の各入力分割座標点のデータを色と
して表示する入力分割点の色表示要素、A4はテーブル軌
跡選択要素A1で選択された軌跡の入力分割座標点のデー
タを表示すると共に編集も可能な入力分割座標点の座標
値表示編集要素である。
また、A5はテーブル軌跡選択要素A1で選択された軌跡
の各出力分割座標点のデータを色として表示する出力分
割点の色表示要素、A6はテーブル軌跡選択要素A1で選択
された軌跡の出力分割座標点のデータを表示すると共に
編集も可能な出力分割座標点の座標値表示編集要素、A7
は調整前画像を表示する調整前画像表示要素、A8は調整
後画像を表示する調整後画像表示要素、A9は調整前画像
表示要素A7より色をピックアップして、入力分割点の色
表示要素A3にデータを受け渡すカラーピックアップ要
素、A10は入力分割点座標値の色または出力分割点座標
値の色を変更するためのテーブル座標値編集要素、A11
は編集したテーブル座標値が影響を与える画像部分を表
示する影響確認画像表示要素である。
ここで、上記入力分割点の色表示要素A3、入力分割座
標点の座標値表示編集要素A4、出力分割点の色表示要素
A5、出力分割座標点の座標値表示編集要素A6、カラーピ
ックアップ要素A9、テーブル座標値編集要素A10によ
り、各軌跡の黒から白に向かって順に番号付けした軌跡
分割点番号に対応する各カラーパッチのスキャン値を入
力分割点座標値とすると共に各カラーパッチの測色値を
出力分割点座標値とする出力テーブルの入力分割点座標
値、出力分割点座標値を画像の無彩色、有彩色の軌跡に
対応した明度、彩度、色相方向に沿って編集するテーブ
ルデータ編集手段を構成すると共に、出力テーブル作成
装置には、このテーブルデータ編集手段により作成、修
正調整された出力テーブルを保存する図示しない保存手
段が内蔵されている。
以下、各要素の内容を詳細に説明する。テーブル軌跡
選択要素A1は、白から黒まで変化する無彩色、有彩色の
軌跡を選択する。図21では、Bk、R、G、B、C、M、
Yのボタンを表示してあるが、上述した実施の形態のよ
うに、このテーブル軌跡の数は、6つと限ったものでは
ない。テーブルの内容により、この数が決まる。また、
各ボタンは、そのテーブル軌跡の色に適した色を付けて
表示してもよい。ボタンが押されると、入力分割点の色
表示要素A3、入力分割座標点の座標値表示編集要素A4、
出力分割点の色表示要素A5、出力分割座標点の座標値表
示編集要素A6が変化する。これらA3〜A6の要素は、テー
ブル軌跡選択要素A1に選択された軌跡のテーブル値に初
期設定される。
テーブル分割点選択要素A2は、テーブル軌跡選択要素
A1により選択された軌跡の分割点のなかから修正調整す
る分割点を指示する。テーブル分割点選択要素A2はひと
つ以上選択できるようになっている。複数選択された場
合は、選択された分割点を滑らかな曲線で結ぶように修
正調整がなされる。さらに、テーブル分割点選択要素A2
が選択されると、選択された分割点の入力分割座標点を
基にして選択された軌跡選択値及び分割点選択値が属す
る複数の入力ブロックの内部に含まれる入力座標値を求
めることで修正調整の影響がおよぶ色領域を求め、その
色領域に属する画像部分を影響確認画像表示要素A11で
表示する。
入力分割点の色表示要素A3、入力分割座標点の座標値
表示編集要素A4、出力分割点の色表示要素A5、出力分割
座標点の座標値表示編集要素A6は、それぞれ、入力分割
点、出力分割点のテーブルデータ(座標値)を修正調整
する。座標値表示編集要素では、直接数値を変更して、
入力分割点、出力分割点のテーブルデータ(座標値)を
修正調整する。色表示要素は、色を見ながら、入力分割
点、出力分割点のテーブルデータ(座標値)を修正調整
する。同じ分割点の色表示要素、座標値表示編集要素
は、互いに連動しており、一方が修正調整されると、他
方が変化する。また、入力分割点の色表示要素A3、出力
分割点の色表示要素A5を選択することで、入力分割点、
出力分割点のどちらか一方だけを選択することもでき
る。
調整前画像表示要素A7は、調整前の画像を表示する要
素である。修正調整する画像はどのような画像でも構わ
ないが、作業性を向上させるためには、自然画像、色パ
レットのある画像を使用する。また、調整前画像表示要
素A7には、画像データ値参照機能もあり、画像中の色デ
ータを直接数値で見ることができる。
調整後画像表示要素A8は、調整後の画像を表示する要
素である。調整後の画像の画像は、入力分割点の色表示
要素A3、入力分割座標点の座標値表示編集要素A4、出力
分割点の色表示要素A5、出力分割座標点の座標値表示編
集要素A6およびテーブル座標値編集要素A10で、修正調
整されたテーブルを用いて、上述した実施の形態に沿っ
て画像を変換して作成される。調整後画像表示要素A8に
は、画像データ値参照機能もあり、画像中の色データを
直接数値で見ることができる。
カラーピックアップ要素A9は、調整前画像表示要素A7
より色をピックアップして、データの受渡しを行う。ピ
ックアップされたデータは入力分割点の色表示要素A3、
入力分割座標点の座標値表示編集要素A4、出力分割点の
色表示要素A5、出力分割座標点の座標値表示編集要素A6
に受け渡される。受け渡されたデータに従い、色表示要
素、座標値表示編集要素の内容が変化する。
テーブル座標値編集要素A10は、入力分割点座標値の
色または出力分割点座標値の色をツールを使って変更す
る。入力分割点の色表示要素A3、入力分割座標点の座標
値表示編集要素A4、出力分割点の色表示要素A5、出力分
割座標点の座標値表示編集要素A6では、座標値を直接入
力するか、色を直接指定するかであったが、テーブル座
標値編集要素A10は、より複雑な手法により色、また
は、座標値を指定する。
図21ではこの発明での色相、彩度、明度の方向に分割
点座標値の色を変更するツール、グラフを用いてその曲
線を変化させることで分割点座標値の色を変更するツー
ルを示している。図22および図23はこれらのツールの詳
細を示している。図22はこの発明での色相、彩度、明度
の方向に分割点座標値の色を変更するツールである。こ
こで、色相方向、彩度方向、明度方向のボタン(図では
円錐で示している)を押すと、そのボタンの種類にした
がってテーブル値が変化する。たとえば、テーブル軌跡
選択要素A1、テーブル分割点選択要素A2、入力分割点の
色表示要素A3、出力分割点の色表示要素A5を用いて、黄
nの出力分割点が選択され場合、以下の出力分割点で構
成される直線に沿って黄nの出力分割点のテーブル値が
変化する。
色相方向 赤n、黄n、緑nを結ぶ直線に沿って 彩度方向 灰n、黄nを結ぶ直線に沿って 明度方向 黄n−1、黄n、黄n+1を結ぶ直線に沿
って 図23はグラフを用いてその曲線を変化させることで分
割点座標値の色を変更するツールである。図23は出力テ
ーブルをCIELABのa*b*平面上に描画したものであ
る。図中、点Pを編集する時は、色相方向に変化させる
場合は点線に沿って、彩度方向に変化させる場合は一点
鎖線に沿って、点Pを移動させる。この時、図ではa*
b*平面上で、点Pが移動するが、この発明では、色
相、彩度、明度の方向に分割点座標値の色を変更するツ
ールで説明した方向に沿って、テーブル値を変化させ
る。さらに、色相方向、彩度方向の制約をはずし、自由
に点Pを編集する場合でも、上記色相、彩度、明度の方
向に分割点座標値の色を変更するツールで説明した方向
の直線で構成される平面上でテーブル値が変わる。
影響確認画像表示要素A11は、編集したテーブル座標
値が影響を与える画像部分を表示する。テーブル分割点
選択要素A2が選択されると、選択された分割点の入力分
割座標点を基にして修正調整の影響がおよぶ色領域を求
め、その色領域に属する画像部分を表示する。
次に、出力テーブル作成装置Aの動作について図24を
参照して説明する。
図24は出力テーブル作成装置Aを用いて出力テーブル
の作成修正調整を行う手順を示している。
始めに、調整前画像表示(図24の符号a1)を行う。こ
こでは、調整前画像表示要素A7を用いて調整すべき画像
の表示を行う。次に、軌跡選択(図24の符号a2)を行
う。軌跡選択は、テーブル軌跡選択要素A1を用いること
で行う。続いて、分割点選択(図24の符号a3)を行う。
これは、テーブル分割点選択要素A2を用いて行う。
次に、影響領域確認(図24の符号a4)を行う。軌跡選
択(図24の符号a2)、分割点選択(図24の符号a3)を行
うと、出力テーブル作成装置A内部では、これらの軌跡
選択値、分割点選択値を用いて、修正調整の影響がおよ
ぶ色領域を求める。この色領域は、軌跡選択値、分割点
選択値が属する複数の入力ブロックの内部に含まれる入
力座標値を上述した実施の形態に従って求めることがで
きる。その後、影響確認画像表示要素A11により、修
正、調整の影響がおよぶ色領域が表示される。この表示
をみて、修正調整すべき色領域であるかを判断する。適
切でない場合は、軌跡選択(図24の符号a2)に戻る。適
切である場合は、次の手順に進む。
分割点修正調整(図24の符号a5)では、入力分割点の
色、入力分割座標点の座標値、出力分割点の色、出力分
割座標点の座標値を、さまざまな要素を使って修正、調
整する。分割点の座標値を直接修正、調整したい場合
は、入力分割座標点の座標値表示編集要素A4、出力分割
座標点の座標値表示編集要素A6を用いて行う。
分割点の色を見て行う場合は、入力分割点の色表示要
素A3、出力分割点の色表示要素A5を用いる。カラーピッ
クアップ要素A9は、調整前画像より、色をピックアップ
して、データの受渡しを行う。より複雑な修正調整は、
テーブル座標値編集要素A10を用いて行う。本発明での
色相、彩度、明度の方向に沿って行う場合、グラフを用
いてグラフの曲線を変化させて行う場合などである。
以上述べたような様々な要素を用いて、出力テーブル
が修正調整されると、出力テーブル作成装置A内部で
は、調整前画像を、前記実施の形態で述べた手順で変換
する。変換された画像は、調整後画像表示要素A8を用い
て表示される。次に、調整後画像判断(図24の符号a6)
を行う。ここでは、表示された画像を判断して、適切で
あるか否かを判定する。適切でない場合は、軌跡選択
(図24の符号a2)に戻る。適切である場合は、修正調整
された出力テーブルを保存する等の作業を行い、終了す
る。
以上述べたように、実施の形態10では、出力テーブル
の作成、修正、調整の複雑な作業をわかりやすくする各
種要素を用意するので、テーブルの変更箇所が画像にど
のような影響を与えるかが明確に伝わり、同時に、色調
整の方向性を与えることができるようになる。
また、上記実施の形態10では、調整前画像表示要素A
7、調整後画像表示要素A8を、調整指示要素群(A1〜A
6、A9〜A11)と同一の出力デバイス上に配置したが、異
なる出力デバイス上に配置してもよく、上記実施の形態
10と同様の効果を奏し、さまざまな出力デバイスに関す
る出力デバイスの作成、修正調整ができるようになり、
かつ作業性も向上する。
さらに、調整前画像表示要素A7、調整後画像表示要素
A8を、複数の出力デバイス上に配置して、出力デバイス
の差異を考慮した修正調整を行うように構成してもよ
く、上記実施の形態10と同様の効果を奏し、出力デバイ
ス間にわたる出力デバイスの作成、修正調整を複数デバ
イスを同時に見ながら行い得るという効果がある。
産業上の利用の可能性 上述したように、この発明によれば、入力信号の色空
間を、その入力画像機器が扱える色の領域を取り囲むよ
うな黒から白まで変化する有彩色軌跡及び無彩色軌跡を
基に中心部を通る黒から白まで変化する軌跡を必ず含む
ブロックに分割することで、入力信号の色の変化の軌跡
に沿った色の補間を行えると共に色空間の中心部に存在
する無彩色部分と周辺部に存在する有彩色部分を分離し
て扱うことができ、さらに、各軌跡の階調を分離して扱
うことができ、カラー画像機器を扱うシステムの色管理
が容易なものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−99587(JP,A) 特開 平5−120416(JP,A) 特開 平6−22124(JP,A) 特開 平7−230539(JP,A) 特開 平3−229573(JP,A) 特開 平4−51670(JP,A) 特開 平7−141489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データとして入力される入力信号をあ
    る信号座標から他の信号座標に変換・補正する色補正装
    置において、 入力信号が入力信号系で構成される入力空間を分割する
    分割ブロックのいずれに属するかを判定する入力ブロッ
    ク判定手段と、 入力信号が上記入力ブロック判定手段により判定された
    分割ブロック内のどの位置に位置するかを求める入力ブ
    ロック内位置算出手段と、 上記入力ブロック判定手段により判定された分割ブロッ
    クに対応する出力空間のブロックの各頂点の値を出力テ
    ーブルを参照して求める出力テーブル参照手段と、 上記出力テーブル参照手段により求められた出力空間の
    ブロックの各頂点の値と上記入力ブロック内位置算出手
    段により求められた内部位置とを用いて出力信号を生成
    する出力信号生成手段と を備え、上記入力ブロック判定手段は、色の領域の中心
    部に存在する無彩色及び色の領域の周辺部に存在する複
    数の有彩色の各軌跡の分割点で上記入力空間を分割し、
    かつ色の領域を取り囲む黒から白まで変化する有彩色軌
    跡及び色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する無
    彩色軌跡を基に、色の領域の中心部を通る黒から白まで
    変化する軌跡を必ず含むブロックに分割してなり、各軌
    跡毎にそれらの明度方向のレベルである階調が分離され
    てなる分割ブロックを構成し、分割ブロックの全ての構
    成面に対して入力信号が内部にあると判定されたブロッ
    クを分割ブロックとして選択することを特徴とする色補
    正装置。
  2. 【請求項2】上記出力テーブル参照手段は、上記出力テ
    ーブルとして、各軌跡の黒から白に向かって順に番号付
    けした軌跡分割点番号に対応する各カラーパッチのスキ
    ャン値を入力分割点座標値とすると共に各カラーパッチ
    の測色値を出力分割点座標値として作成されたテーブル
    を備え、上記入力分割点座標値または出力分割点座標値
    のいずれかを変更修正することにより色の調整制御を行
    うことを特徴とする請求項1記載の色補正装置。
  3. 【請求項3】上記入力ブロック判定手段は、少なくとも
    1つの色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する無
    彩色軌跡上の分割点を含む4面体を分割ブロックとする
    とを特徴とする請求項1記載の色補正装置。
  4. 【請求項4】上記入力ブロック判定手段は、彩度レベル
    の異なるところの黒から白まで変化する複数の有彩色軌
    跡を基に色の領域を分割することを特徴とする請求項1
    記載の色補正装置。
  5. 【請求項5】上記入力ブロック判定手段は、彩度レベル
    の異なるところの黒から白まで変化する複数の有彩色軌
    跡を基に色の領域を分割し、かつ、色の領域を分割する
    ブロックをすべて4面体とすることを特徴とする請求項
    1記載の色補正装置。
  6. 【請求項6】上記入力ブロック判定手段は、色相レベル
    の異なるところの黒から白まで変化する複数の有彩色軌
    跡を基に色の領域を分割することを特徴とする請求項1
    記載の色補正装置。
  7. 【請求項7】上記入力ブロック判定手段は、入力信号を
    頂点とする錐体でブロックを分割し、上記入力ブロック
    内位置算出手段は、上記錐体の体積を基に内部位置を設
    定し、分割されたブロックの体積と対角体積の比から内
    部位置を求めることを特徴とする請求項1記載の色補正
    装置。
  8. 【請求項8】上記出力テーブル参照手段は、上記出力テ
    ーブルとして、入力分割点座標値がデバイス値、出力分
    割点座標値が標準色空間値で構成される被変換信号を標
    準色空間の信号に変換するための第1の出力テーブル
    と、入力分割点座標値が標準色空間値、出力分割点座標
    値がデバイス値で構成される標準色空間に変換された信
    号をデバイス色空間の信号に変換するための第2の出力
    テーブルとを備え、上記第1の出力テーブルを用いて標
    準化色変換を経た後、上記第2の出力テーブルを用いて
    個別化色変換を経て、あるデバイスの信号を他のデバイ
    スの信号に変換可能にしたことを特徴とする請求項1記
    載の色補正装置。
  9. 【請求項9】画像データとして入力される入力信号をあ
    る信号座標から他の信号座標に変換・補正する色補正装
    置において、 入力信号系で構成される入力空間を各成分ごとに等間隔
    に分割された格子で構成されるブロックに分割し、入力
    信号の各成分を各成分の公約数で割り商の整数部を用い
    て分割されたブロックを判定し、判定されたブロック番
    号と上記商の小数部を出力する入力ブロック判定手段
    と、 ブロック番号に対応する出力空間のブロックの各頂点の
    座標値を記憶してなる高速処理用出力テーブルを有し、
    上記入力ブロック判定手段により判定されたブロック番
    号に対応する出力空間のブロックの各頂点の座標値を上
    記高速処理用出力テーブルを参照して求める出力テーブ
    ル参照手段と、 上記入力ブロック判定手段から出力される上記商の小数
    部と上記出力テーブル残照手段から出力される座標値と
    を用いて出力信号を得る出力信号生成手段と を備えたことを特徴とする色補正装置。
  10. 【請求項10】画像データとして入力される入力信号を
    ある信号座標から他の信号座標に変換・補正する色補正
    方法において、 入力信号が入力信号系で構成される入力空間を分割する
    分割ブロックのいずれに属するかを判定する入力ブロッ
    ク判定工程と、 入力信号が上記入力ブロック判定工程により判定された
    分割ブロック内のどの位置に位置するかを求める入力ブ
    ロック内位置算出工程と、 上記入力ブロック判定工程により判定された分割ブロッ
    クに対応する出力空間のブロックの各頂点の値を出力テ
    ーブルを参照して求める出力テーブル参照工程と、 上記出力テーブル参照工程により求められた出力空間の
    ブロックの各頂点の値と上記入力ブロック内位置算出工
    程により求められた内部位置とを用いて出力信号を生成
    する出力信号生成工程と を備え、 上記入力ブロック判定工程は、色の領域の中心部に存在
    する無彩色及び色の領域の周辺部に存在する複数の有彩
    色の各軌跡の分割点で上記入力空間を分割し、かつ色の
    領域を取り囲む黒から白まで変化する有彩色軌跡及び色
    の領域の中心部を通る黒から白まで変化する無彩色軌跡
    を基に、色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する
    軌跡を必ず含むブロックに分割してなり、各軌跡毎にそ
    れらの明度方向のレベルである階調が分離されてなる分
    割ブロックを構成し、分割ブロックの全ての構成面に対
    して入力信号が内部にあると判定されたブロックを分割
    ブロックとして選択することを特徴とする色補正方法。
  11. 【請求項11】上記出力テーブル参照工程は、各軌跡の
    黒から白に向かって順に番号付けした軌跡分割点番号に
    対応する各カラーパッチのスキャン値を入力分割点座標
    値とすると共に各カラーパッチの測定値を出力分割点座
    標値として作成された出力テーブルの入力分割点座標値
    または出力分割点座標値のいずれかを変更修正すること
    により色の調整制御を行うことを特徴とする請求項10記
    載の色補正方法。
  12. 【請求項12】上記入力ブロック判定工程は、少なくと
    も1つの色の領域の中心部を通る黒から白まで変化する
    無彩色軌跡上の分割点を含む4面体を分割ブロックとす
    ることを特徴とする請求項10記載の色補正方法。
  13. 【請求項13】調整前画像を表示する調整前画像表示手
    段と、 画像の無彩色、有彩色の軌跡を選択するテーブル軌跡選
    択手段と、 上記テーブル軌跡選択手段により選択された軌跡の分割
    点のなかから修正調整すべき分割点を選択するテーブル
    分割点選択手段と、 上記テーブル軌跡選択手段及び上記テーブル分割点選択
    手段により選択された軌跡選択値及び分割点選択値が属
    する複数の入力ブロックの内部に含まれる入力座標値を
    求めることで修正調整の影響が及ぶ色領域を求めその色
    領域に属する画像部分を表示する影響確認画像表示手段
    と、 上記色領域について各軌跡の黒から白に向かって順に番
    号付けした軌跡分割点番号に対応する各カラーパッチの
    スキャン値を入力分割点座標値とすると共に各カラーパ
    ッチの測色値を出力分割点座標値とする出力テーブルの
    入力分割点座標値、出力分割点座標値を画像の無彩色、
    有彩色の軌跡に対応した明度、彩度、色相方向に沿って
    編集するテーブルデータ編集手段と、 上記テーブルデータ編集手段により修正調整された出力
    テーブルを保存する保存手段と、 上記テーブルデータ編集手段により修正調整された出
    力テーブルを用いて調整前画像を変換して調整後画像を
    表示する調整後画像表示手段と を有する出力デーブル作成装置を備え、出力テーブルの
    作成及び出力テーブルの内容変更により色の修正調整を
    可能にする色補正応用装置。
  14. 【請求項14】上記調整前画像表示手段及び上記調整後
    画像表示手段を、異なる出力デバイス上に配置したこと
    を特徴とする請求項13記載の色補正応用装置。
  15. 【請求項15】上記調整前画像表示手段及び上記調整後
    画像表示手段を、複数の出力デバイス上に配置したこと
    を特徴とする請求項13記載の色補正応用装置。
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