JP3353594B2 - フィンチューブ型熱交換器 - Google Patents
フィンチューブ型熱交換器Info
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Description
熱交換器に関するもので、更に詳しくは気流の流入側と
流出側とが互いに異なるようにするか伝熱管との同心円
を有する円弧に沿ってルーバ状の切り起こし突起群の両
端に三角形状の立上げ部を配置することで多数個のルー
バの切り起こし突起を稠密に配置し、因って熱伝達効率
を高めるフィンチューブ型熱交換器に関するものであ
る。
目的に進歩してきているが、その構成品であるフィンチ
ューブ型熱交換器の性能を高めることが要求されると共
に熱交換器において気流の入力損失と、気流がフィンを
通過する時の騒音を減少させ、更に熱交換効率を向上さ
せる面において一層多くの研究が要求されている。
板状フィン1の片面には伝熱管3が嵌合されるフィンカ
ラー2と、上記フィンカラー2が形成された反対面に気
流と対面する側面部12、13、14、15を開口した
ルーバ形状の切り起こし突起6、7、8、9、10が形
成されて、上記切り起こし突起6、7、8、9、10の
両端には三角形状の立上げ部16、17、18、19、
20、21、22、23が形成されていた。
ィンカラー2に嵌着される伝熱管3は、板状のフィン1
に形成された切り起こし突起6、7、8、9、10の構
成が図示のように正四角形に形成されているので伝熱管
3の気流流入側は気流の流れが滑らかであるのに比べて
気流流出側は死領域4a、4bが発生する構成になって
いた。
熱交換器の作用は、図1(A)と図1(B)とに図示さ
れるように板状のフィン1に設けられたルーベ状の切り
起こし突起6、7、8、9、10を全て一方に向くよう
に設置してあり、又切り起こし突起6、7、8、9、1
0の数が少ないので全体的に板状のフィン1に熱伝達率
を高めるためには上記ルーバ状の切り起こし突起6、
7、8、9、10を高く形成しなければならないので、
上記板状のフィン1の側面に形成された側面部12、1
3、14、15の面積が広くなるようになる。従って、
気流の流入側の前列に形成されている側面部12を通じ
て気流が伝熱管3の嵌着されているフィンカラー2の方
に流れるようになり、上記気流流入側とは反対に気流流
出側の端の部分に形成された側面部13、14、15で
は、漸次気流の流れが少なくなって上記気流流出側に形
成されているルーバ状の切り起こし突起10において
は、通過する気流がなくて渦ばかり生じるようになると
いう問題点もあった。
形状の立上げ部16、17、18、19、20、21、
22、23によって伝熱管3の気流流出側の後尾に生じ
る死領域4a、4bを縮小することができないという問
題点があった。
8、9、10の長さに限界があるので全体的に熱伝達効
率を高めるのにも限界があり、且つ、気流の出口側に形
成されたルーバ状の切り起こし突起8、9、10におい
て気流摩擦力によって気流が攪乱されて、流速が低下す
ることによって一部の立上げ部において渦を巻きながら
上記ルーバ状の切り起こし群に直接接触できなくて熱交
換効率は低下し、流速は増加されて全体流速の偏差が発
生することによる騒音が生じるという問題点があった。
の切り起こし突起が効果的に接触できないで気流の流出
側になるほど切り起こし突起のフィンカラー側の表面に
は渦が生じて気流は流入側に形成された切り起こし突起
から漸次弱くなるので気流の流出側に形成された切り起
こし突起にまでは気流が及ばない場合がある。
有効に処理できないために有効フィン面積を広められな
いので全般的な流速分布の不均一による騒音発生の直接
原因にもなっていた。
192794号ではフィンチューブ型熱交換器の上記の
ような問題点を完全に解消することができなかった。
のような従来の問題点に鑑み、創出されたもので、伝熱
面積を広めることによって熱伝達効率を高め、ルーバ状
の切り起こし突起に流入する気流と、流出される気流と
が均一に流速分布をなすようにして、伝熱管の後側に気
流が流れるようにすることによって、死領域を縮小し、
熱交換器用フィンを通過する気流の入力損失を減少させ
ると共に熱伝達効力を高めるのにある。
準に、気流の流入角と、流出角とを互いに異なるように
するか又は同一にして、伝熱管と同心円の円弧を一部含
む挿入部を配置し、上記立上げ部に続くルーバ状の切り
起こし突起を多数配置することで伝熱面積を広め、伝熱
管の後流の死領域を縮小させ、均一な流速分布をなすよ
うにして、多数のルーバ状の切り起こし突起を多数個配
置することによって伝熱面積を広め、伝熱管後流の伝熱
面積を広め伝熱管後流の死領域を減少させて、均一な流
速分布をなすようにし、多数のルーバ状切り起こし突起
を構成し、切り起こし突起の高さを低くすることにあ
る。
に基づき詳細に説明する。図2は本発明による実施例の
切り起こし群を示すものであって、図2(B)は、図2
(A)の気流の方向を示すA−A’線断面図、図3
(A)は、従来のフィンの流速分布を示すもので、図3
(B)は、本発明のフィンの流速分布を示す図面で、図
4は図2の切り起こし群が形成されたフィンを示すもの
である。
を気流が流れるように形成された多数個の板状フィン1
と、上記板状フィン1とは直交する方向に板状フィン1
の挿入孔に挿通する多数個の伝熱管3と、上記各板状フ
ィン1に形成されて、気流と対面する側面部が伝熱管3
を中心に対称な方向に開口されたルーバ状の切り起こし
突起群6、7、8、9、10、11、12、13から構
成されて、上記ルーバ状の切り起こし突起群の立上げ部
16'、17'、18'、19'、20'、21'、22'、
23'、24'、25'、26'、27'の気流流入角
(α)及び流出角(β)が互いに異なるか、又は同一
で、上記伝熱管3と同一中心の円弧を一部含む立上げ部
16'、17'、18'、19'、20'、21'、22'、
23'、24'、25'、26'、27'が配列されてい
る。図2の場合には、気流流入角(α)を流出角(β)
より大きくしており、立上げ部が中心から左右に離れて
非対称である。
一つ以上の切り起こし突起6、7の中央部は半円形状の
平坦部6aに形成され、上記気流の出口側に形成された
少なくとも一つ以上の切り起こし突起12、13の中央
部分も半円形状の平坦部13aに形成されている。
及び作用効果を詳細に説明する。先に、図面の中、従来
と同じ名称及び形状のものには、同一符号を付けてその
説明を省略する。
9’、20’、21’、22’、23’、24’、2
5’、26’、27’を気流の流入角(α)と流出角
(β)とが互いに異なるか又は同一に構成して、伝熱管
3の同一中心線を有する円弧を連結する線上に立上げ部
16’、17’、18’、19’、20’、21’、2
2’、23’、24’、25’、26’、27’が構成
されるので全体的なルーバ状の切り起こし突起群6、
7、8、9、10、11、12、13の配置面積は広く
なり、且つ気流に対する境界層前縁効果が生じるように
各々のルーバ状の切り起こし突起群6、7、8、9、1
0、11、12、13の長さを延長させて熱伝達効率を
高める構成になっている。
れる気流に対してルーバ状の切り起こし突起群6、7、
8、9の立上げ部16’、17’、18’、19’、2
0’に気流流入角(α)を与えて切り起こし突起群6、
7、8、9に均等な量の気流を分布させるために気流流
入角を与えている。
8、9の中、気流流入側に形成されている一番前列部分
の切り起こし突起6、7の気流流入側の中央部分は板状
フィン1の強度補強及び流入される気流の分布が均等に
なるように平坦部6aを構成している。
群6、7、8、9が形成されている列の次の列は、上記
気流流入側の切り起こし突起群6、7、8、9を通過す
る気流の流れが滑らかになるように気流流出角(β)を
与え、上記気流流入側の切り起こし突起群6、7、8、
9と気流流出側に形成された切り起こし突起群10、1
1、12、13は伝熱管3を中心に、対称する方向に構
成されて、上記切り起こし突起群10、11、12、1
3の中、気流流出側の最終列に形成されている切り起こ
し突起12、13の中央部分は気流流出角(β)と同じ
角度の平坦部13aが構成されている。
気流流入角(α)と気流流出角(β)によって構成され
た立上げ部16’、17’、18’、19’、20’、
21’、22’、23’、24’、25’、26’、2
7’により気流(A)は伝熱管3の後側に発生する死領
域を縮小させることになるので熱伝達効率を高める効果
がある。
ーバ状の切り起こし突起6、7間の開口部に流入された
気流は相対的に気流の量が多く、気流の速度も高い。そ
して気流の流出側の後尾列に形成されたルーバ状の切り
起こし突起12、13間の開口部を通じて流出される同
じく気流流入側の後尾列に形成された切り起こし突起
8、9間の開口部を通過した気流は、量も少なく又、速
度も低い低速の気流なので気流流出側の最前列に形成さ
れた切り起こし突起10、11間の開口部を通って流出
される。
は、流入する気流の通過面積を均等にし、板状のフィン
1の強度を増加させる機能の奏し、上記図3(A)及び
図3(B)に示すように気流流出側の平坦部13aは、
流速分布のように気流流出側を調整して気流の方向性を
与えることで伝熱管3後尾の死領域部分を縮小させて、
次の伝熱管3と切り起こし突起群に効果的に気流が流入
するように構成されている。
と伝熱管3との同心円である円弧から構成された立上げ
部16’〜27’により気流の速度勾配を緩やかに構成
してあるので気流の流動は滑らかになっている。
の実施例を示すものである。流入角(α)<気流の流出
角(β)の角度によって気流流出角を大きくし、ルーバ
状の切り起こし群を気流の流入側と流出側とに置き替え
て構成している。
(α)=気流の流出角(β)が同一になるようにし、ル
ーバ状の切り起こし群を気流の流入側と流出側に置き替
えて構成している。依って、本発明は、気流の流入角を
伝熱管とルーバ状の切り起こし突起群によって伝熱量に
対する最適の角度で構成して、気流の流出角を伝熱管後
尾の死領域における最大限の縮小を図ることによって有
効伝熱面積が広めることができる角度に設置が可能であ
り、且つ、気流流入角と気流流出角が伝熱管の同一中心
円弧状に沿って、立上げ部を設けたので従来に比べて気
流が接触する面積が増加するようになる従って上記立上
げ部に気流が最大限接触するようになるので熱伝達の効
率を一層高めることのできる効果を奏す。
示す図面であり、(B)は図1(A)のA−A’線断面
図である。
を示す図面であり、(B)は図2(A)の気流の方向を
示すA−A’線断面図である。
であり、(B)は本発明のフィンの流速分布を示す図面
である。
す図面である。
り、(B)は図5(A)のA−A’線断面図である。
り、(B)は図6(A)のA−A’線断面図である。
し突起 6a、13a……平坦部 A…………………気流 α…………………気流流入角 β…………………気流流出角 16’〜27’…立上げ部
Claims (1)
- 【請求項1】 一定間隔で平行に多数個配列されてその
間を気流が流れるように形成された多数の板状フィン
(1)と、上記板状フィンと直交する方向に、板状フィ
ンの挿入孔に挿入貫通される多数の伝熱管(3)と上記
各板状フィンに形成されて気流と対面する側面部が伝熱
管を中心に対称な方向に開口しているルーバ状の切り起
こし突起群(6、7、8、9、10、11、12、1
3)から構成されて、上記ルーバ状の切り起こし突起群
の立上げ部(16'〜27')の気流の流入角(α)を流
出角(β)より大きくし、上記伝熱管と同一中心の円弧
に沿って上記立上げ部が配列され、かつその立上げ部が
中心から左右に離れて非対称であって、前記気流の入口
側に形成された少なくとも一つ以上の切り起こし突起の
中央部分に半円状の平坦部(6a)が形成され、前記気
流の出口側に形成された少なくとも一つ以上の切り起こ
し突起の中央部分に半円状の平坦部(13a)が形成さ
れ、前記平坦部(6a)と前記平坦部(13a)の形状
が相違し、かつ前記切り起こし突起(12、13)の中
央部分は前記気流流出角(β)と同じ角度の前記平坦部
(13a)が構成されていることを特徴とするフィンチ
ューブ型熱交換器。
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