JPH05164487A - フィン付き熱交換器 - Google Patents

フィン付き熱交換器

Info

Publication number
JPH05164487A
JPH05164487A JP32891191A JP32891191A JPH05164487A JP H05164487 A JPH05164487 A JP H05164487A JP 32891191 A JP32891191 A JP 32891191A JP 32891191 A JP32891191 A JP 32891191A JP H05164487 A JPH05164487 A JP H05164487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
fins
notch
fin
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32891191A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hiruko
毅 蛭子
Katsuhiro Kawabata
克宏 川端
Hideyuki Odate
秀幸 大館
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP32891191A priority Critical patent/JPH05164487A/ja
Publication of JPH05164487A publication Critical patent/JPH05164487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フィン付き熱交換器において、デフロスト運
転時間の短縮と着霜時間の延長及びフィンの熱伝達率の
向上を図る。 【構成】 伝熱管2からフィン1の前縁1aまでの距離
を、該伝熱管2から後縁1bまでの距離よりも長く設定
するとともに、上記前縁1aのしかも伝熱管2の送風方
向における投影幅よりも内側位置に送風方向上流側に向
って開口する切欠3を形成したもの。かかる構成によ
り、切欠3部分においては、伝熱管2からの距離が短く
なることからフィン表面温度が高くなりデフロスト運転
時間が短縮される一方、伝熱管2からの距離が短い分だ
け着霜が多くなって通風抵抗の増加につながるが、これ
は切欠3の形成に伴う濡れ縁長さを増加させて着霜を分
散させることと、該切欠3を伝熱管2の存在により通風
量そのものが少ない伝熱管2の投影幅内に形成すること
で可及的に抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、フィン付き熱交換器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空調機の熱交換器として所定
間隔で平行配置された複数の伝熱管に対してこれに直交
する格好で複数の板状フィンを所定間隔で取り付けたフ
ィン付き熱交換器が多用されている。
【0003】ところで、このようなフィン付き熱交換器
を、例えばヒートポンプ式空調機のの室外機として使用
した場合には、冬期の低温条件下での暖房運転時におい
てはフィン表面に着霜が生じ、この着霜の成長とともに
通風抵抗が増加し、熱交換性能の以下を招く。そして、
このような着霜による不具合は、フィンのうちでも最も
熱伝達率の高い前縁において顕著となる。
【0004】このような不具合に対する対策としては、
伝熱管から前縁までの距離を延ばして前縁におけるフィ
ン表面温度を上昇させることが考えられ、具体的には図
6に示すように、フィン1に対して伝熱管2を後縁1b
側にオフセットさせて配置し、相対的に伝熱管2から前
縁1aまでの距離を後縁1bまでの距離よりも長くとって
いる。
【0005】尚、このような思想に立脚するものとし
て、例えば特開平2ー166394号公報に示される如
きフィン付き熱交換器がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
ように単に前縁1a側の長さを長くしただけでは、なる
ほど前縁1aにおけるフィン表面温度が上昇するためそ
れだけ該前縁1a部分における着霜及びその成長は抑制
されるものの、時間の経過とともに着霜量が次第に増え
て最終的にはこの着霜を解かすためのデフロスト運転が
必要になるが、このデフロスト運転状態には逆に前縁1
aが伝熱管2から遠く離れていることが災いして該前縁
1aにおけるフィン表面温度がなかなか上がらず、結果
的にデフロスト運転時間が長くなって再起動までに時間
がかかり、それだけ平均暖房能力が低下するという欠点
があった、そこで本願発明は、フィン付き熱交換器にお
いて、簡単な構成により、デフロスト運転時間の短縮と
着霜時間の延長とを両立させるとともに、併せてフィン
の熱伝達率の向上を図ることを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、図1A〜図5に例示するように、所定幅をもち
且つその幅方向両端縁1c,1dがほぼ平行に延びる直線
状とされた複数枚の板状フィン1,1,・・をそれぞれ立
設状態でその板厚方向に所定間隔で配置する一方、所定
間隔で平行配置された複数の伝熱管2,2,・・を、上記
各フィン1,1,・・に対してその幅方向に所定寸法だけ
偏った位置においてこれをその板厚方向に貫通せしめた
状態で取り付けて該伝熱管2の軸心から上記フィン1の
前縁1aに至る距離が後縁1bに至る距離よりも長くなる
ようにするとともに、上記各フィン1,1,・・の上記前
縁1a側から上記伝熱管2に向けて送風するようにした
フィン付き熱交換器において、上記各フィン1,1,・・
の前縁1aのしかも上記伝熱管2の送風方向における投
影幅より内側位置に送風方向上流側に向って開口する切
欠3を形成したことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明では図1Aに例示する
ように、請求項1記載のフィン付き熱交換器において、
上記フィン1をその幅方向に複数の折曲稜線11,11,
・・をもつワッフルプレートで構成するとともに、上記
切欠3の底部3aを上記折曲稜線11の近傍位置に設定
したことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明では図2に例示するよ
うに、請求項1記載のフィン付き熱交換器において、上
記フィン1をフラットプレートで構成するとともに、該
フィン1上の上記切欠3の底部3aの下方位置には、解
霜水を下方に導く排水手段12を設けたことを特徴とし
ている。
【0010】請求項4記載の発明では図3に例示するよ
うに、請求項1記載のフィン付き熱交換器において、上
記切欠3を略矩形状としたことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明では、図4に例示する
ように、請求項1記載のフィン付き熱交換器において、
上記切欠3を楔状としたことを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明では図1A及び図2に
例示するように、請求項1記載のフィン付き熱交換器に
おいて、上記切欠3を、円弧状としたことを特徴として
いる。
【0013】請求項7記載の発明では図5に例示するよ
うに、請求項1記載のフィン付き熱交換器において、上
記切欠3を、下方に指向する流線形としたことを特徴と
している。
【0014】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0015】 請求項1記載の発明では、切欠3をフ
ィン前縁1aの且つ伝熱管2の上流側に形成しているた
め、該切欠3を形成しない場合に比して実質的に前縁位
置が伝熱管2側に近付くことになる。このため、このフ
ィン付き熱交換器を空調機の室外機として使用し且つ低
温条件下において暖房運転を行った場合には、伝熱管2
から前縁1aまでの距離が短い分だけ切欠3部分に着霜
を生じ易くなる。ところが、この切欠3部分は、該伝熱
管2の送風方向における投影線の内側に形成されている
ことから、例えこの切欠3の近傍に多量の着霜を生じた
としても、この部分は本来伝熱管2の存在によって風量
そのものが少ないことから、この切欠3の近傍における
着霜に起因する送風抵抗の増加は可及的に少なく抑えら
れることとなる。
【0016】また、この切欠3の形成により、伝熱管2
の前方における前縁1aの濡れ縁長さは、該切欠3を設
けずこれを直線状とした場合に比して、実質的に増加す
ることとなる。従って、この伝熱管2の前方位置におけ
る着霜は切欠3の周縁に沿って比較的広い範囲に分散し
て着霜することとなり、結果的に、着霜の発生から着霜
の成長により通風抵抗がある一定値以下に低下するまで
の時間、即ち、着霜時間が延長されることになる。
【0017】一方、フィン前縁1aへの着霜により通風
抵抗が所定値以上に増加した場合には、この着霜を解か
し通風抵抗を小ならしめて熱交換性能の回復を図るべく
デフロスト運転を行うが、この場合においては、前縁1
aのうちで最も着霜量の多い切欠3部分が伝熱管2に近
付けられていることから該切欠3部分の温度上昇が早
く、より短時間で解霜が完了せしめられ、それだけ暖房
運転への再起動が早められるものである。
【0018】 請求項2記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、フィン1がワッフルプレートで構成さ
れるとともに、その稜線11の近傍位置に切欠3の底部
3aが位置せしめられていることから、該切欠3の近
傍、特に該切欠3の底部3aの近傍に集中的な生じた着
霜がデフロスト運転によって解かされて水滴として下方
へ流下する場合、上記稜線11が一種の樋として機能
し、その流下排出が促進されるものである。
【0019】 請求項3記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、着霜が集中的に生じる切欠3の底部3
aの下方位置に排水手段12が設けられていることか
ら、解霜水は該排水手段12に案内されフィン1の表面
に沿ってよりスムーズに流下排出されることとなる。
【0020】 請求項4記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、上記切欠3が略矩形状とされているこ
とから、該切欠3をフィン1に形成する場合、これが曲
線状とされている場合に比して、その加工が容易ならし
められるものである。
【0021】 請求項5記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、上記切欠3が楔状とされていることか
ら、該切欠3の周縁が上下方向にそれぞれ傾斜すること
となり、該切欠3近傍の着霜水はこの傾斜面に沿ってス
ムーズに流下排出されるとともに、該切欠3の加工も容
易ならしめられるものである。
【0022】 請求項6記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、上記切欠3が円弧状とされていること
から、該切欠3の近傍のこの円弧面に沿ってスムーズに
流下排出されるとともに、例えば該切欠3を楔状とする
場合に比して、該切欠3の濡れ縁長さの長大化が促進さ
れるものである。
【0023】 請求項7記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、上記切欠3が流線形とされていること
から、上記記載の場合よりもさらに高い排水作用が確
保されるものである。
【0024】
【発明の効果】従って、本願各発明のフィン付き熱交換
器によればそれぞれ次のような効果が得られる。
【0025】(a) 請求項1記載のフィン付き熱交換器
によれば、着霜による通風抵抗の増加にほとんど影響を
与えない位置に切欠3を形成するとともに、該切欠3の
形成により前縁1aの濡れ縁長さを実質的に増加させて
着霜そのものの分散化を図っていることから、デフロス
ト運転から次回のデフロスト運転までの時間、即ち着霜
時間が延長せしめられるものである。
【0026】また、切欠3の形成によりフィン1の前縁
位置を伝熱管2側に近付けてデフロスト運転時における
前縁1aのフィン表面温度の上昇を図るとともに、上記
切欠3の近傍に集中的に発生した霜の解霜がより迅速に
行なわれ、それだけデフロスト運転時間そのものの短縮
化が図れるものである。
【0027】そして、このような着霜時間の延長とデフ
ロスト運転時間の短縮化によって、平均暖房能力の向上
が図れるものである。
【0028】(b) 請求項2及び3記載のフィン付き熱
交換器によれば、上記(a)記載の効果に加えて、フィン
1に形成された稜線11あるいは排水手段12によって
解霜水のフィン表面からの排水が促進されることから、
該解霜水による通風抵抗の増加あるいはフィン1の熱伝
達率の低下が可及的に防止され、より高い熱交換性能が
達成できるという効果が得られるものである。
【0029】(c) 請求項4記載のフィン付き熱交換器
によれば、上記(a)記載の効果に加えて、切欠3を加工
の容易な矩形状としたことにより、フィン製造時におけ
る加工性が向上し、それだけコストダウンに寄与し得る
という効果が得られるものである。
【0030】(d) 請求項5〜7記載のフィン付き熱交
換器によれば、上記(a)記載の効果に加えて、切欠3の
形状そのものを解霜水の排出が容易な形状に設定したこ
とにより、特別の排水手段を講じることなく解霜水の排
水を促進し、もってより高い熱交換性能を達成すること
ができるという効果が得られるものである。
【0031】また、特に請求項5記載のフィン付き熱交
換器によれば、切欠3を加工の比較的容易な楔状とした
ことにより、コストダウンも同時に達成することができ
るものである。
【0032】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
発明のフィン付き熱交換器を具体的に説明する。
【0033】第1実施例 図1A及び図1Bには、本願の請求項1,2及び6記載
の発明の実施例にかかるフィン付き熱交換器の要部が示
されており、同各図において符号1は所定間隔でその厚
さ方向に多数列設配置されるフィンであり、符号2は該
各フィン1,1,・・に対してこれに直交する方向に貫通
して取り付けられた伝熱管である。そして、このフィン
1は、その板幅方向に複数の稜線11,11,・・をもつ
ワッフルプレートで構成されるとともに、このフィン1
に対して上記伝熱管2がその幅方向中心よりも適宜寸法
だけ後縁1b側に偏った状態で取り付けられている。
【0034】さらに、フィン1の前縁1aのしかも上記
伝熱管2の送風方向前方位置には、該前縁1aから伝熱
管2側に向って切れ込む切欠3が、上記伝熱管2の送風
方向における投影線L,Lの内側に位置するようにして
形成されている。
【0035】このように構成されたフィン付き熱交換器
の作用を、該フィン付き熱交換器を空調機の室外機とし
て使用し、且つ低温条件下において暖房運転を行う場合
を例にとって説明すると、先ずフィン1の表面に着霜が
生じていない所謂ドライ状態においては、フィン1の全
域で熱交換が行なわれるが、その中でも前縁1a部分は
前縁効果によって高い熱伝達率が達成される。さらに、
この前縁1a部分でも、特に切欠3の近傍位置は、上記
伝熱管2に最も近く、且つ切欠3の形成により濡れ縁長
さが実質的に増加せしめられていることから、熱伝達率
が最も高くなっている。
【0036】暖房運転の時間の経過とともに上記フィン
1には次第に着霜を生じる。この場合、フィン1のうち
で熱伝達率が最も高い切欠3の近傍位置に着霜が集中的
に生じることとなる。本来、このような着霜は、各フィ
ン1,1,・・間の通風抵抗の増加を招くため好ましくな
いが、この実施例のものにおいては該切欠3が伝熱管2
の送風方向前方位置にしかも該伝熱管2の送風方向にお
ける投影線L,Lの内側位置、即ち、元々伝熱管2風下
に位置していることから通風量そのものが少ない位置に
形成されていることから、該切欠3の近傍位置の着霜
は、熱交換器全体としてみた場合、通風抵抗にはほとん
ど影響を及ぼさず、従って高い熱交換性能が維持される
ものである。
【0037】また、この場合、切欠3の形成によって前
縁1aの濡れ縁長さが実質的に増加せしめられているこ
とから、着霜はより広い範囲に分散されることになり、
これによってさらに通風抵抗の増大が抑制されるもので
ある。このことは、逆に言えば、着霜量が通風抵抗とい
う観点から看過できない状態になるまでの時間、即ち、
着霜時間が延長されるということである。
【0038】一方、着霜量の増加によって通風抵抗があ
る程度の値以上になると、一旦、暖房運転を停止させ、
デフロスト運転に切り換えて解霜を行うことが必要とな
る。この場合、前縁1aのうちで最も着霜量の多い切欠
3部分が伝熱管2に近付けられていることから、該切欠
3部分の温度上昇が早く、従ってより短時間で解霜を完
了させることができ、それだけデフロスト運転時間の短
縮が可能となるものである。
【0039】このような、デフロスト運転時間の短縮
と、着霜時間の延長との相乗的効果として、暖房運転の
稼動率が上昇し、それだけ平均暖房能力の向上が図れる
ものである。
【0040】さらに、この実施例のものにおいては、上
記切欠3を円弧状とするとともに、その底部3aを、フ
ィン1の各稜線11,11,・・の一つに近接させている
ことから、デフロスト運転により生じる解霜水(特に、
この切欠3の近傍は着霜量そのものが多いことから、当
然解霜水の量も多い)は、該切欠3の円弧面に沿って前
縁1a側に集められ、あるいは上記稜線を一種の樋とし
てこれに沿って、スムーズにフィン1の下方へ流下排出
されることとなる。従って、暖房運転の再開時において
は、フィン1の表面にほとんど解霜水が残存しないこと
から、高い熱伝達率でもって熱交換作用を行うことが可
能となり、高水準の暖房性能が達成されるものである。
【0041】第2実施例 図2には本願の請求項1,3及び6記載の発明の実施例
にかかるフィン付き熱交換器が示されている。この実施
例のものは、上記第1実施例のものが、フィン1をワッ
フルプレートで構成していたのに対して、これをフラッ
トプレートで構成した点と、該第1実施例のものが稜線
11を一種の樋として機能させて排水性を確保するよう
にしていたのに対して、切欠3の底部3aの下方位置に
上方に向けて放射状に延びる複数のスリット12,12,
・・を形成してこれを排水手段として機能させるように
した点とに特徴を有し、その他の部分の構成は上記第1
実施例のものと同様である。
【0042】このように構成されたこの実施例のフィン
付き熱交換器においては、上記切欠3の形成により上記
第1実施例のものと同様に、着霜時間の延長及びデフロ
スト運転時間の短縮を実現し、これによって平均暖房能
力の上昇が図れることは勿論のこと、デフロスト運転時
の解霜水は、切欠3の円弧面に沿って流下し、あるいは
各スリット12,12,・・に沿って切欠3の下方位置に
積極的に集められ大水滴化されることから、スムーズに
フィン1の下方へ流下排出されることとなり、これによ
り暖房運転再開時において高い熱交換性能が達成される
ものである。
【0043】第3実施例 図3には本願の請求項1,3及び4記載の発明の実施例
にかかるフィン付き熱交換器が示されている。この実施
例のものは、上記第2実施例のものが切欠3を円弧状に
形成していたのに対して、これを矩形状に形成した点に
特徴を有するものであって、その他の構成は全て第2実
施例のものと同様である。
【0044】かかる構成とすることにより、上記各実施
例と同様に、切欠3の形成によって着霜時間の延長及び
デフロスト運転時間の短縮が図れること、及びスリット
12,12,・・の形成によって解霜水の排水性の向上が
図れることは勿論のこと、これに加えて、該切欠3が矩
形状に形成されていることから、例えばこれを円弧状に
形成した場合に比して、該切欠3の加工が容易であり、
それだけフィン1の製造コストを下げることができると
いう利点を有するものである。
【0045】尚、ここでいう「矩形状」とは、図3に実線
図示するような完全な矩形状のみを指すのではなく、同
図に鎖線図示するように上下両縁を若干傾斜させた台形
状をも含むものであり、特にこの鎖線図示の如くした場
合には、該上下両縁も解霜水の排水促進に寄与できるこ
とから、より効率的な排水が可能になるという利点があ
る。
【0046】第4実施例 図4には、本願の請求項1,3及び5記載の発明の実施
例にかかるフィン付き熱交換器が示されている。この実
施例のものは、上記第2実施例のものが切欠3を円弧状
に形成したいたのに対して、これを楔状に形成した点に
特徴を有するものであって、その他の構成は全て第2実
施例のものと同様である。
【0047】このように、切欠3を楔状に形成した場合
には、上述の如き基本的な作用効果が得られることは勿
論であるが、これに加えて、該切欠3を楔状に形成した
場合には、例えばこれを円弧状とする場合に比してその
加工が容易であることから加工性の向上によりコストダ
ウンが図れるとともに、該切欠3の周縁がともに傾斜面
とされることから解霜水の排水性も同時に達成されると
いう利点が得られるものである。
【0048】第5実施例 図5には、本願の請求項1,3及び7記載の発明の実施
例にかかるフィン付き熱交換器が示されている。この実
施例のものは、上記第2実施例のものが切欠3を円弧状
に形成していたのに対して、これを下方に指向する流線
形に形成したことに特徴を有するものであって、その他
の構成は第2実施例のものと同様である。
【0049】かかる構成とすることにより、上記の基本
的な作用効果が得られることは勿論であるが、これに加
えて、該切欠3が流線形とされていることから、例えば
これを円弧状に形成する場合に比して、該切欠3の周縁
による排水作用がより一層促進され、さらに高い排水性
をもった熱交換器が得られることとなる。
【0050】尚、上記各実施例のうち、第2実施例〜第
5実施例においてはフィン1を全てフラットプレートで
構成しているが、本願発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばこれらを上記第1実施例のものと同様にワ
ッフルプレートで構成することもできることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本願発明の第1実施例にかかるフィン付き熱
交換器の要部縦断面図である。
【図1B】図1AのI-I断面図である。
【図2】本願発明の第2実施例にかかるフィン付き熱交
換器の要部縦断面図である。
【図3】本願発明の第3実施例にかかるフィン付き熱交
換器の要部縦断面図である。
【図4】本願発明の第4実施例にかかるフィン付き熱交
換器の要部縦断面図である。
【図5】本願発明の第5実施例にかかるフィン付き熱交
換器の要部縦断面図である。
【図6】従来のフィン付き熱交換器の要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1はフィン、1aはフィンの前縁、1bはフィンの後縁、
2は伝熱管、3は切欠、11は稜線、12はスリット、
Lは投影線である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅をもち且つその幅方向両端縁(1
    c),(1d)がほぼ平行に延びる直線状とされた複数枚の板
    状フィン(1),(1),・・をそれぞれ立設状態でその板厚
    方向に所定間隔で配置する一方、所定間隔で平行配置さ
    れた複数の伝熱管(2),(2),・・を、上記各フィン
    (1),(1),・・に対してその幅方向に所定寸法だけ偏っ
    た位置においてこれをその板厚方向に貫通せしめた状態
    で取り付けて該伝熱管(2)の軸心から上記フィン(1)の
    前縁(1a)に至る距離が後縁(1b)に至る距離よりも長く
    なるようにするとともに、上記各フィン(1),(1),・・
    の上記前縁(1a)側から上記伝熱管(2)に向けて送風す
    るようにしたフィン付き熱交換器であって、上記各フィ
    ン(1),(1),・・の前縁(1a)のしかも上記伝熱管(2)
    の送風方向における投影幅より内側位置に送風方向上流
    側に向って開口する切欠(3)が形成されていることを特
    徴とするフィン付き熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記フィン(1)がそ
    の幅方向に複数の折曲稜線(11),(11),・・をもつワ
    ッフルプレートで構成されるとともに、上記切欠(3)の
    底部(3a)が上記折曲稜線(11)の近傍位置に設定され
    ていることを特徴とするフィン付き熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記フィン(1)がフ
    ラットプレートで構成されるとともに、該フィン(1)上
    の上記切欠(3)の底部(3a)の下方位置には、解霜水を
    下方に導く排水手段(12)が設けられていることを特徴
    とするフィン付き熱交換器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記切欠(3)が略矩
    形状とされていることを特徴とするフィン付き熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記切欠(3)が楔状
    とされていることを特徴とするフィン付き熱交換器。
  6. 【請求項6】 請求項1において、上記切欠(3)が、円
    弧状とされていることを特徴とするフィン付き熱交換
    器。
  7. 【請求項7】 請求項1において、上記切欠(3)が、下
    方に指向する流線形とされていることを特徴とするフィ
    ン付き熱交換器。
JP32891191A 1991-12-12 1991-12-12 フィン付き熱交換器 Pending JPH05164487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32891191A JPH05164487A (ja) 1991-12-12 1991-12-12 フィン付き熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32891191A JPH05164487A (ja) 1991-12-12 1991-12-12 フィン付き熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05164487A true JPH05164487A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18215472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32891191A Pending JPH05164487A (ja) 1991-12-12 1991-12-12 フィン付き熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05164487A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5692561A (en) * 1995-01-23 1997-12-02 Lg Electronics, Inc. Fin tube heat exchanger having inclined slats
JP2009270792A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Sharp Corp 熱交換器
US10900721B2 (en) 2016-10-07 2021-01-26 Mitsubishi Electric Corporation Heat exchanger and air-conditioning apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5692561A (en) * 1995-01-23 1997-12-02 Lg Electronics, Inc. Fin tube heat exchanger having inclined slats
JP2009270792A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Sharp Corp 熱交換器
US10900721B2 (en) 2016-10-07 2021-01-26 Mitsubishi Electric Corporation Heat exchanger and air-conditioning apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1906129B1 (en) Fin tube heat exchanger
EP3392596B1 (en) Heat exchanger core and heat exchanger having same
JP6647319B2 (ja) 熱交換器
KR101973889B1 (ko) 열교환기
JP6330577B2 (ja) フィン・アンド・チューブ型熱交換器
WO2014207785A1 (ja) 熱交換器、熱交換器構造体、及び、熱交換器用のフィン
JPH0791873A (ja) フィンアンドチューブ形熱交換器
JP2010008034A (ja) フィンチューブ型熱交換器
EP2693150B1 (en) Heat exchanger
JPH06221787A (ja) 熱交換器
JP2006258383A (ja) フィンチューブ式熱交換器
JPH0829016A (ja) ヒートポンプ用室外熱交換器
JPH05322478A (ja) 熱交換器
JP2010255916A (ja) 熱交換器及びそれを搭載した空気調和機
JPH05164487A (ja) フィン付き熱交換器
JPS5899667A (ja) 熱交換器
JPH05322470A (ja) 熱交換器
JPH08178573A (ja) クロスフィン熱交換器
JPH06300474A (ja) フィン付熱交換器
JP2010255974A (ja) 熱交換器
JPH11201679A (ja) フィン付熱交換器
JPH06117788A (ja) 熱交換器
JPH10132481A (ja) フィン付き熱交換器
JPH1123179A (ja) フィン付熱交換器
JPH11118380A (ja) 熱交換器