JP2010008034A - フィンチューブ型熱交換器 - Google Patents

フィンチューブ型熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010008034A
JP2010008034A JP2008302086A JP2008302086A JP2010008034A JP 2010008034 A JP2010008034 A JP 2010008034A JP 2008302086 A JP2008302086 A JP 2008302086A JP 2008302086 A JP2008302086 A JP 2008302086A JP 2010008034 A JP2010008034 A JP 2010008034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
fin
heat
leeward side
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008302086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4775429B2 (ja
Inventor
Shoichi Yokoyama
昭一 横山
Osamu Aoyanagi
治 青柳
Yasuhiko Isayama
安彦 諌山
Tomoaki Ando
智朗 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008302086A priority Critical patent/JP4775429B2/ja
Priority to CN2009101429795A priority patent/CN101592421B/zh
Publication of JP2010008034A publication Critical patent/JP2010008034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4775429B2 publication Critical patent/JP4775429B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】伝熱フィンに切り込みを設け、前記切り込みの気体が流動する風上側の前記伝熱フィン部を隆起させて、前記切り込みにより風下側に形成される開口部を有する山部を形成することにより、伝熱性能を向上させたフィンチューブ型熱交換器を提供すること。
【解決手段】伝熱フィン10に気流1の流れ方向に略直角方向の切り込み13を設け、切り込み13の気体が流動する風上側の伝熱フィン部を隆起させて、風下側に切り込み13により形成される略三角形状の開口部14を有する山部15が形成されている。風下側の開口部14を有する前記山部15は、段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面に複数設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ルームエアコン、パッケージエアコン、カーエアコン等の空気調和機や、ヒートポンプ式給湯機、冷蔵庫、冷凍庫等に用いられ、多数積層された平板状のフィンの間を流動する空気などの気体と伝熱管内を流動する水や冷媒などの流体との間で熱を授受するフィンチューブ型熱交換器に関するものである。
一般に、多数積層された平板状の伝熱フィンと伝熱管とで構成されるフィンアンドチューブ式の熱交換器は、図18に示すように、一定のピッチで平行に積層されるとともに、その間を空気などの気体Wが流動する多数の平板状のフィン101と、これらのフィン101に略直角に所定のピッチで挿入され、内部を水や冷媒などの流体Rが流動する伝熱管104とで構成され、伝熱管104はフィン101の貫通穴の外周に垂直に立ち上げた円筒状のフィンカラー102に密着接合されている。また、フィン101には、スリット形成部分103に、図14、図15、図16、図17に示すような2辺の切り込みを設けて1辺を基本線として切り起こす、三角形状のデルタウィングと呼ばれる切起こし片111、112が設けられている。そして従来の熱交換器の切起こし片111、112は、図16、図17に示すように基部から先端部に向けて漸次幅狭となり、通過する空気に縦渦Sを発生させる翼部を平板フィンから切起こして形成する。この縦渦により、熱伝達率を向上させるというものである(例えば、特許文献1参照)。
また、伝熱管近傍の気流をその流れ方向における伝熱管の後側に案内するように、気流の流れ方向に対して傾斜した案内フィンを設け、伝熱促進効果と排水性を両立させたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−207688号公報 特開2007−010279号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフィンチューブ型熱交換器において、切起こし片111、112の後流に発生する縦渦Sにより、熱伝達率は向上するものの、伝熱管104からおおよそ放射状に熱伝導するなかで、切起こし片111、112によりフィン101の段方向(上下方向)の熱伝導が遮断され、伝熱に寄与しない領域が発生し、伝熱性能を低下させるという課題があった。
また、特許文献2に記載のフィンチューブ型熱交換器にあっても同様に、案内フィンで伝熱フィンの熱伝導が遮断され、伝熱に寄与しない領域が発生し、伝熱性能を低下させるという課題があった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、伝熱フィンに切り込みを設け、前記切り込みの前記気体が流動する風上側の前記伝熱フィン部を隆起させて、前記切り込みにより風下側に形成される開口部を有する山部を形成することにより、伝熱フィンの熱伝導が遮断されないようにするなどして伝熱性能を向上させたフィンチューブ型熱交換器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔を置いて略平行に積層された複数の伝熱フィンと、該伝熱フィンの平面方向と略直交する方
向に伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備え、前記伝熱管が貫通する前記伝熱フィンの貫通孔の周囲には、前記伝熱フィンの平面方向に対し略直交する方向に延びる略円筒状のフィンカラーが形成され、前記伝熱管は前記フィンカラーに密着した状態で前記貫通孔に挿入され、前記伝熱フィンの平面方向に流れる気体と前記伝熱管の内部を流れる熱冷媒との間で熱交換を行うようにしている。
そして、前記伝熱フィンに切り込みを設け、前記切り込みの前記気体が流動する風上側の前記伝熱フィン部を隆起させて、風下側に前記切り込みにより形成される開口部を有する山部が形成されている。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、以上説明したように構成されているので、風下側の開口部を有する山部に沿って気体が流れ、風下側の開口部を通過するとき縦渦が発生し、そこから風下側の伝熱フィン表面の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させ、伝熱を促進するとともに、デルタウィングと呼ばれる同様の効果を有する三角片を立ち上げたもののように、三角片で伝熱フィンの熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィンが連続している山部を熱伝導することができるので、伝熱フィン表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
第1の発明は、伝熱フィンに切り込みを設け、切り込みの気体が流動する風上側の伝熱フィン部を隆起させて、風下側に切り込みにより形成される開口部を有する山部を形成したので、気体は山部に沿って流れ、その後風下側の開口部を通過するとき縦渦が発生し、そこから風下側の伝熱フィン表面の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進するとともに、伝熱フィンが連続している山部を熱伝導することができるので、熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィン表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン間から隆起させた伝熱フィン間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィンの表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
第2の発明は、切り込みの方向を気体の流動方向に略直角方向となる段方向としたので、気体が山部に沿って流れた後、風下側の開口部を通過するとき縦渦が効果的に発生し、そこから風下側の伝熱フィン表面の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより、伝熱を大幅に促進することができる。また、段方向の切り込みは、伝熱フィンの熱伝導の方向に概略沿う方向になっており、段方向の熱伝導が遮断されることがなく、伝熱に寄与しない領域が発生することがない。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン間から隆起させた伝熱フィン間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィンの表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
第3の発明は、開口部の形状を略三角形状としたので、風下側の略三角形状の開口部を有する山部は、後流に縦渦を発生させて伝熱促進するデルタウィングと呼ばれる立ち上げ三角片を二つ向かい合わせて、山頂から山麓に連なる稜線の尾根で繋ぎ合わせたような形態になっており、気体は山部の斜面に沿って流れた後、風下側の開口部を通過するときデ
ルタウィングと同様に縦渦が発生し、そこから風下側の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進することができる。一方、デルタウィングと異なり、伝熱フィンの段方向の熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィンが段方向に連続している山部を熱伝導することができるので、伝熱フィン表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン間から隆起させた伝熱フィン間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィンの表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
第4の発明は、開口部の形状を略台形状としたので、風下側の略台形状の開口部を有する山部は、後流に縦渦を発生させて伝熱促進するデルタウィングと呼ばれる立ち上げ三角片の2つを斜面の両側とし、山頂から山麓に連なる平面状の尾根で繋ぎ合わせたような形態になっており、気体は山部の斜面に沿って流れた後、風下側の開口部を通過するときデルタウィングと同様に縦渦が発生し、そこから風下側の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進することができる。一方、デルタウィングと異なり、伝熱フィンの段方向の熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィンが段方向に連続している山部を熱伝導することができるので、伝熱フィン表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。また、二つの斜面は平面状の尾根に緩やかな角度で繋がるので、山部を隆起させる加工が容易である。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン間から隆起させた伝熱フィン間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィンの表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
第5の発明は、開口部の形状を、略円弧状としたので、風下側の略円弧状の開口部を有する山部は、後流に縦渦を発生させて伝熱促進するデルタウィングと呼ばれる立ち上げ三角片を曲面状にして二つ向かい合わせて、山頂から山麓に連なる稜線の尾根で接するように繋ぎ合わせたような形態になっており、気体は山部の斜面に沿って流れた後、風下側の開口部を通過するときデルタウィングと同様に縦渦が発生し、そこから風下側の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進することができる。一方、デルタウィングと異なり、伝熱フィンの段方向の熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィンが連続している山部を熱伝導することができるので伝熱フィン表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。また、山部は断面を円弧状にして隆起させるので、加工が容易である。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン間から隆起させた伝熱フィン間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィンの表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
第6の発明は、風下側の開口部を有する山部を、段方向に隣接するフィンカラーの間の伝熱フィン面に複数形成したので、風下側の開口部を有する山部による伝熱性能向上効果を、その形成する数にほぼ比例して、増大させることができ、熱交換器の大幅な伝熱促進を図ることができる。
第7の発明は、風下側の開口部を有する山部の数を、段方向に隣接するフィンカラーま
たは伝熱管の中心を結ぶ直線から遠ざかるほど多くしたので、伝熱フィンの熱伝導による熱量が小さい段方向に隣接するフィンカラーまたは伝熱管の中心を結ぶ直線から遠い領域の伝熱フィンでも、近い領域の伝熱フィンよりも数多く形成された風下側の開口部を有する山部による熱伝達率の向上効果が大きく、伝熱フィン全体の伝熱性能を高くすることができる。
第8の発明は、風下側の開口部を有する山部の数を、気体の流動する風下側のほうが、風上側より多くしたので、熱交換器をルームエアコンの室外熱交換器として用い、暖房運転した場合などに外気温が低くなると伝熱フィン表面に霜が付着するが、風上側で空気中の水分の一部が伝熱フィン表面に霜として付着した後に、水分が少なくなった空気が風下側に流れるため、風下側の伝熱フィン表面に付着する霜が分散して少なくなり、風下側の開口部を有する山部が多くても霜の成長を抑制できる。これにより伝熱フィン間が霜で閉塞するまでの時間を長く保つことができ、伝熱フィン全体の伝熱性能を向上させることができる。
第9の発明は、風下側の開口部を有する山部の数を、最寄りのフィンカラーまたは伝熱管から離れるに従い多くしたので、熱伝導による熱移動は伝熱管との距離が遠くなるに従い少なくなることから、熱交換器をルームエアコンの室外熱交換器として用い、暖房運転した場合などに外気温が低くなると伝熱フィン表面に付着する霜の量を抑えることができ、霜による伝熱フィン間の閉塞を抑制させることができる。
第10の発明は、風下側の前記開口部を有する前記山部を、段方向に隣接する前記フィンカラーまたは前記伝熱管の中心を結ぶ直線上及びその近傍には形成しないようにしたので、熱交換器を蒸発器として使用した場合に伝熱管やフィンカラーに凝縮水が多量に付着しても、滞留することなく速やかに滴下し、排水され、通風抵抗が異常に増大することはない。
第11の発明は、伝熱フィンに四辺形の一辺を残して三辺を切り込んだ切り込みを設け、残した一辺を基本線として基本線で折り曲げて伝熱フィン面に略垂直に立ち上げた立ち上げ片を形成し、前記立ち上げ片がフィンカラーの高さより高くなるようにして、前記伝熱フィンを積層するときの所定の間隔を規定するように構成したので、通常のフィンカラーの高さでフィンピッチを規制するときのように、プレス加工のしごき加工にて形成されることにより、その肉厚が薄くなり、先端が割れたり、高さが不均一になったりするなどの不具合が発生し、加工できる高さに限界があり、したがって規制できるフィンピッチをあまり粗くできない場合と異なり、高さをフィンカラーより高く加工できる立ち上げ片でフィンピッチを規制することにより、フィンピッチを粗くすることができる。これにより、伝熱フィンの伝熱性能が優れており、同等性能を発揮するにはフィンピッチを粗くできる場合に対応でき、また、伝熱フィン表面に着霜する条件で運転する可能性がある蒸発器として用いるとき、伝熱フィン表面に霜が付着しても、フィンピッチを粗くすることにより、霜で伝熱フィン間が閉塞するまでの時間を長くすることができ、通風抵抗の急激な増大を抑制することができる。
第12の発明は、立ち上げ片の平面が、気体が流動する主流方向、すなわち伝熱フィンと平行でかつ前記伝熱フィンの風上前縁に直角な方向と30度以下の角度をなし、かつ水平とならないように形成したので、蒸発器として用いられる場合でも、立ち上げ片に凝縮水が滞留することなく、付着しても速やかに滴下し、排水され、通風抵抗が異常に増大することはない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、所定の間隔を置いて略平行に積層された複数の伝熱フィンと、これら複数の伝熱フィンの平面方向と直交する方向に伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備えている。冷媒等の熱媒体は各伝熱管の内部を通過し、伝熱フィンの間を伝熱フィンの平面方向に流れる気体(一般に空気)と熱交換を行う。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1〜図5に従い説明する。図1〜図3は実施の形態1の第1の形状、図4は実施の形態1の第2の形状、図5は実施の形態1の第3の形状である。
まず、実施の形態1の第1の形状について、図1〜図3に従い説明する。図1は第1の形状の伝熱フィンの正面図、図2は同底面図、図3は第1の形状の伝熱フィンの要部拡大斜視図である。図1は、複数の伝熱フィン10の1枚を示しており、図2は、積層された複数の伝熱フィン10のうち、4枚の伝熱フィン10と、伝熱フィン10を貫通する複数の伝熱管12の1本を示している。
図1及び図2に示されるように、各伝熱フィン10には、伝熱管12が貫通する複数の貫通孔10a(図1では二つの貫通孔のみ示している)が形成されている。各貫通孔10aの周囲には、伝熱フィン10の平面方向あるいは気流1の流れ方向に対し略直交する方向に延びる略円筒状のフィンカラー11が形成されており、例えば各伝熱管12を拡径することにより伝熱管12はフィンカラー11に密着した状態で貫通孔11aに挿通されている。なお、全てのフィンカラー11は、伝熱フィン10から同一方向に延び、略同一の高さを有している。
ここで、伝熱管12の拡径について詳述すると、熱交換器を製造するに際し、伝熱フィン10を積層して、フィンカラー11に伝熱管12を挿入するが、作業性を良好にするため、フィンプレス時のフィンカラー11の内径は、伝熱管12の外径より多少大きく加工されている。しかしながら、伝熱管12のフィンカラー11への挿入後、液圧を利用して、あるいは機械的な方法等で伝熱管12を拡径し、伝熱管12とフィンカラー11を密着させて伝熱性能を向上させている。
また、図1〜図3において、伝熱フィン10に気流1の流れ方向に略直角方向となる熱交換器の段方向だけに切り込み13を設け、切り込み13の気体が流動する風上側の伝熱フィン部を表側(図1の手前側、図2の上側)に隆起させて、風下側に切り込み13により形成される略三角形状の開口部14を有する山部15が形成されている。風下側の開口部14を有する山部15は、段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面に複数形成されている。
なお、山部15は、表側に隆起させて形成されるだけに限定するものではなく、裏側に隆起させて形成されても良いし、表側の隆起と裏側の隆起とを混在させても良い。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
伝熱フィン10に切り込み13を気体の流動方向に略直角方向となる段方向に設け、切り込み13の気流1の風上側の伝熱フィン部を隆起させて風下側に切り込み13により形成される開口部14を有する山部15を形成したので、気体は山部15に沿って流れ、その後風下側の開口部14を通過するとき縦渦が発生し、そこから風下側の伝熱フィン10表面の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進する。それとともに、伝熱フィン10の段方向の熱伝導が遮断されて伝熱に寄与しない領域が発生しないよ
うに切り込み13を段方向だけとしたので、熱は伝熱フィン10が段方向に連続している山部15を熱伝導により移動することができるので、伝熱フィン10の表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン10間から隆起させた伝熱フィン10間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィン10の表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込み13の風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
また、切り込み13の方向を気流1の流れ方向に略直角方向となる段方向としたので、気体が山部15に沿って流れた後、風下側の開口部14を通過するとき縦渦が効果的に発生し、そこから風下側の伝熱フィン10の表面の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより、伝熱を大幅に促進することができる。また、伝熱管12の熱は、伝熱管12から伝熱フィン10に放射状に熱伝達したあと、伝熱フィン10が細長いため段方向に熱伝導すると考えられる。従って、気流1の流れ方向に略直角方向となる段方向にした切り込み13は、伝熱フィン10の熱伝導の方向に沿う方向になっており、伝熱フィン10の段方向の熱伝導が遮断されて伝熱に寄与しない領域が発生することがない。
また、開口部14の形状を、略三角形状としたので、風下側の略三角形状の開口部14を有する山部15は、後流に縦渦を発生させて伝熱促進するデルタウィングと呼ばれる立ち上げ三角片を二つ向かい合わせて、山頂16aから山麓16bに連なる稜線の尾根16で繋ぎ合わせたような形態になっている。これにより、気体は山部15の斜面17a、17bに沿って流れた後、風下側の開口部14を通過するときデルタウィングと同様に縦渦が発生し、そこから風下側の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進することができる。一方、デルタウィングと異なり、伝熱フィン10の段方向の熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、熱は伝熱フィン10が段方向に連続している山部15を熱伝導により移動することができるので、伝熱フィン10の表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
また、風下側の開口部14を有する山部15を、段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面に複数形成したので、伝熱性能向上効果を山部15を形成する数にほぼ比例して増大させることができ、熱交換器の大幅な伝熱促進を図ることができる。
また、風下側の開口部14を有する山部15を、段方向に隣接するフィンカラー11または伝熱管12の中心を結ぶ直線18上及びその近傍には形成していない。これにより、熱交換器を蒸発器として使用した場合に伝熱管12やフィンカラー11に多量に付着した凝縮水は、伝熱フィン10に滞留することなく速やかに滴下し、排水され、通風抵抗が異常に増大することはない。なお、図1に示すようにフィンカラー11または伝熱管12の中心を結ぶ直線18上及びその近傍に、全く山部15を形成しないことが最も良いが、凝縮水が滴下する勢いなどを考慮すれば、段方向に隣接する2つのフィンカラー11の間の伝熱フィン10の範囲のうち、およそ上部半分で直線18の近傍に形成しなければ良い。また、山部15が少しくらいフィンカラー11の下部位置に掛かっていても排水性が大きく悪化することはない。
次に、実施の形態1の第2の形状について、図4に従い説明する。図4は第2の形状の伝熱フィンの要部拡大斜視図である。
実施の形態1の第2の形状は、伝熱フィン10に気流1の流れ方向に略直角方向となる段方向の切り込み23を設け、切り込み23の気体が流動する風上側の伝熱フィン部を隆起させて、風下側に切り込み23により形成される略台形状の開口部24を有する山部2
5が形成されているが、稜線が増えて開口部24の形状が略台形状になること以外の構成は実施の形態1の第1の形状と同様である。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
風下側の略台形状の開口部24を有する山部25は、後流に縦渦を発生させて伝熱促進するデルタウィングと呼ばれる立ち上げ三角片を二つ、斜面の両側27a、27bとし、山頂から山麓に連なる平面状の尾根26で繋ぎ合わせたような形態になっており、気体は山部25の斜面27a、27bに沿って流れた後、風下側の開口部24を通過するときデルタウィングと同様に縦渦が発生し、そこから風下側の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより、伝熱を促進することができる。一方、デルタウィングと異なり、伝熱フィン10の段方向の熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィン10が段方向に連続している山部25を熱伝導することができるので、伝熱フィン10の表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン10間から隆起させた伝熱フィン10間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィン10の表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
また、二つの斜面27a、27bは平面状の尾根26に緩やかな角度で繋がるので、山部25を隆起させる加工が容易である。
なお、開口部24が略台形状であること以外の、実施の形態1の第1の形状と同様の構成による動作、作用は実施の形態1の第1の形状と同様であるので、説明を割愛する。
次に、実施の形態1の第3の形状について、図5に従い説明する。図5は第3の形状の伝熱フィンの要部拡大斜視図である。
実施の形態1の第3の形状は、伝熱フィン10に気流1の流れ方向に略直角方向となる段方向の切り込み23を設け、切り込み33の気体が流動する風上側の伝熱フィン部を隆起させて、風下側に切り込み33により形成される略円弧状の開口部34を有する山部35が形成されているが、開口部34の形状が略円弧状であること以外の構成は実施の形態1の第1の形状と同様である。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。
風下側の略円弧状の開口部34を有する山部35は、開口部の形状を、略円弧状としたので、風下側の略円弧状の開口部34を有する山部35は、後流に縦渦を発生させて伝熱促進するデルタウィングと呼ばれる立ち上げ三角片を曲面状にして二つ向かい合わせて、山頂36aから山麓36bに連なる稜線の尾根36で接するように繋ぎ合わせたような形態になっており、気体は山部35の斜面に沿って流れた後、風下側の開口部34を通過するときデルタウィングと同様に縦渦が発生し、そこから風下側の温度境界層を乱して熱伝達率を向上させることにより伝熱を促進することができる。一方、デルタウィングと異なり、伝熱フィン10の段方向の熱伝導を遮断して伝熱に寄与しない領域を発生させて伝熱性能を低下させることがなく、伝熱フィン10が段方向に連続している山部35を熱伝導することができるので、伝熱フィン10の表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができる。
また、気体は山部の隆起させた反対側の伝熱フィン10間から隆起させた伝熱フィン10間へ流れ出ることにより、気体を伝熱フィン10の表裏間で混合させるので、伝熱性能を向上させることができる。またさらに、切り込みの風下側では温度境界層の前縁効果により伝熱性能を向上させることができる。
また、山部35は断面を円弧状にして隆起させるので、加工が容易である。
なお、開口部34が略円弧状であること以外の、実施の形態1の第1の形状と同様の構成による動作、作用は実施の形態1の第1の形状と同様であるので、説明を割愛する。
以上、本実施の形態1では3種類の山部の形状について説明したが、それぞれの形状において異なる大きさが混在しても良い。さらに、異なる形状、大きさが混在しても良い。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図6(a)、図6(b)に従い説明する。図6(a)は実施の形態2の形状の伝熱フィンの正面図で、図6(b)は同底面図である。図6(a)は、複数の伝熱フィン10の1枚を示しており、図6(b)は、積層された複数の伝熱フィン10のうち、4枚の伝熱フィン10と、伝熱フィン10を貫通する複数の伝熱管12の1本を示している。
図6(a)、図6(b)において、実施の形態1と同様に、風下側に開口部44aを有する山部45a、風下側に開口部44bを有する山部45b、風下側に開口部44cを有する山部45cが、段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面にそれぞれ複数形成されている。そして、山部45a、45b、45cは、段方向に隣接するフィンカラー11または伝熱管12の中心を結ぶ直線18aから遠ざかるほど多く形成されている。なお、山部45a、45b、45cの位置を示す基準は、山部45a、45b、45cを形成することによって伝熱フィン10の平面上に形成される孔の三角形のそれぞれのおおよそ重心位置とし、直線18aとの距離は垂線を引いた距離とする。
具体的には、例えば図6(a)において、直線18aから最も近い、実際には直線18aに重なるように配置された山部45aはフィンカラー11の間に2つ形成され、その次に直線18aに近い山部45bはフィンカラー11の間に3つ形成され、直線18aから最も遠い山部45cはフィンカラー11の間に4つ形成されている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成による動作、作用は、実施の形態1と同様なので、説明を割愛する。
段方向に隣接するフィンカラー11または伝熱管12の中心を結ぶ直線18aから遠い領域の伝熱フィン10は、直線18aから近い領域の伝熱フィン10に比べて熱伝導による熱移動が伝熱管との距離が遠くなるに従い少なくなる。本実施の形態2では、山部45a、45b、45cを、直線18aから遠ざかるほど多く形成したので、直線18aから遠い領域の伝熱フィン10は、近い領域の伝熱フィン10よりも熱伝達率の向上効果が大きくなる。これにより、伝熱フィン10全体の伝熱性能を高くすることができ、熱交換能力を向上させることができる。
次に、山部45cを形成した時の伝熱フィン10の強度について説明する。図6(a)において、山部45cの4つの切り込みは一直線上に配置されるとともに、段方向に隣接するフィンカラー11を結ぶ風上側の接線18bよりさらに風上側に形成されている。例えば、図6(a)の伝熱フィン10と山部45cの寸法を具体的に示すと、フィンカラー
11の間隔である段寸法Hは21mm、切り込み寸法Lは3mmである。山部45cは4つ形成されているので切り込み寸法Lの合計は12mmとなり、段寸法H21mmに対して約57%になる。このような場合、伝熱フィン10の風上側前縁10aに外力が加わると、切り込み部分で容易に折れたり倒れたりする可能性がある。特に、空気調和機の室外機に用いられた場合には、風上側前縁10aが外殻を構成するため外力が加わり易く、また、2列並べてL字型に折り曲げ成型される時にも、外力や折り曲げ部分のフィンカラー11の歪みによる張力が加わり易い。
そこで、図7(a)、図7(b)に示すように、切り込み部分を一つおきに伝熱フィン10の幅方向にずらして(例えばS=1mm)、2つの直線上に配置されるようにする。このようにして、2つの直線上に配置された切り込み寸法Lのそれぞれの合計が段寸法Hの50%以下になるように形成すれば伝熱フィン10の強度が向上し、風上側前縁10aに外力が加わったり、折り曲げ成型される時に張力が加わったりすることによって、容易に折れたり倒れたりすることを抑制することができる。このように山部45cをずらしてもあくまで山部45cとしての一つの群であり、それぞれの山部45a、45b、45cついては、2mm以下のずれは一つの群と見なしても良い。
なお、ここで説明した伝熱フィン10の強度については、段方向に隣接するフィンカラー11を結ぶ風上側の接線18bより風下側の山部の数や形状を限定するものではない。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について、図8〜図9に従い説明する。図8は実施の形態3の形状の伝熱フィンの正面図、図9は同底面図である。図8は、複数の伝熱フィン10の1枚を示しており、図9は、積層された複数の伝熱フィン10のうち、4枚の伝熱フィン10と、伝熱フィン10を貫通する複数の伝熱管12の1本を示している。
図8〜図9において、実施の形態1と同様に、風下側に開口部54aを有する山部55a、風下側に開口部54bを有する山部55b、風下側に開口部54cを有する山部55cが、段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面にそれぞれ複数形成されている。そして、山部55a、55b、55cは、気体の流動する風下側のほうが風上側より多く形成されている。
具体的には、例えば図8において、最も風上側に配置されている山部55aはフィンカラー11の間に2つ形成され、その次に風上側よりに配置されている山部55bはフィンカラー11の間に3つ形成され、最も風下側に配置されている山部55cはフィンカラー11の間に4つ形成されている。そして、最も風上側に配置されている山部55aの切り込み部分は、段方向に隣接するフィンカラー11を結ぶ風上側の接線18bより風上側に形成しないようにしている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成による動作、作用は、実施の形態1と同様なので、説明を割愛する。
熱交換器をルームエアコンの室外熱交換器として用いた場合、暖房運転時に外気温が低くなると、伝熱フィン10表面に霜が付着する。水分を含んだ空気は、風上側で空気中の水分の多くが風上側の伝熱フィン10表面に霜として付着した後に風下側に流れるため、風下側の伝熱フィン10表面に付着する霜が少なくなる。本実施の形態3では、山部55a、55b、55cが、気体の流動する風下側のほうが風上側より多くなるように形成したので、最も風上側に配置されている山部55aの数が最も少なく形成されており、伝熱フィン10表面に霜が付着するような条件の時に、風上側であっても着霜が比較的抑制さ
れる。そして、その次に風上側に配置されている山部55b、さらに、最も風下側に配置されている山部55cという順に、段々と数多く形成されるようにすることで、伝熱フィン10表面への着霜が分散され、風上側で霜が集中的に成長することを抑制することができる。これにより伝熱フィン10間が霜で閉塞するまでの時間を長く保つことができ、伝熱フィン全体の伝熱性能を向上させることができる。
また、最も風上側に配置されている山部55aの切り込み部分は、接線18bより風下側に形成されているので、伝熱フィン10の風上側前縁10aへの外力に対する強度を保つことができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について、図10〜図11に従い説明する。図10は実施の形態4の形状の伝熱フィンの正面図、図11は同底面図である。図10は、複数の伝熱フィン10の1枚を示しており、図11は、積層された複数の伝熱フィン10のうち、4枚の伝熱フィン10と、伝熱フィン10を貫通する複数の伝熱管12の1本を示している。
図10〜図11において、実施の形態1と同様に、風下側に開口部64a、を有する山部65a、風下側に開口部64bを有する山部65b、風下側に開口部64cを有する山部65cが、段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面に複数形成されている。そして、山部65a、65b、65cは、最寄りのフィンカラー11または伝熱管12から離れるに従い、より多く形成されている。
具体的には、例えば図10において、最もフィンカラー11に近い山部65aはフィンカラー11の間に2つ配設され、その次にフィンカラー11に近い山部65bはフィンカラー11の間に3つ配設され、最もフィンカラー11から遠い山部65cはフィンカラー11の間に5つ配設されている。そして、最も風上側に配置されている山部65bの切り込み部分は、段方向に隣接するフィンカラー11を結ぶ風上側の接線18bより風上側に形成しないようにしている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成による動作、作用は、実施の形態1と同様なので、説明を割愛する。
伝熱フィン10に配設された山部65a、65b、65cが、最寄りのフィンカラー11または伝熱管12から離れるに従い多くなるので、熱伝導による熱移動は伝熱管との距離が遠くなるに従い少なくなることから、伝熱管12から離れたところほどより多くの山部を形成することで、熱交換器をルームエアコンの室外熱交換器として用い、暖房運転時に外気温が低くなった場合に、伝熱フィン表面に付着する霜の量を抑えることができ、霜による伝熱フィン間の閉塞を抑制することができる。
また、最も風上側に配置されている山部65bの切り込み部分は、接線18bより風下側に形成されているので、伝熱フィン10の風上側前縁10aへの外力に対する強度を保つことができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5について、図12〜図13に従い説明する。図12は実施の形態5の形状の伝熱フィンの正面図、図12は同底面図である。図12は、複数の伝熱フィン10の1枚を示しており、図12は、積層された複数の伝熱フィン10のうち、4枚の伝熱フィン10と、伝熱フィン10を貫通する複数の伝熱管12の1本を示している。図12〜図13において、実施の形態1と同様に、風下側に開口部74を有する山部75が、
段方向に隣接するフィンカラー11の間の伝熱フィン10面に複数形成されている。
そして、伝熱フィン10に四辺形の一辺を残して三辺を切り込んだ切り込み80を設け、残した一辺を基本線81として基本線81で折り曲げて伝熱フィン10面に略垂直に立ち上げた立ち上げ片82を形成する。立ち上げ片82はフィンカラー11の高さより高くして、伝熱フィン10を積層するときの所定の間隔、すなわちフィンピッチを規定するように構成する。
さらに、立ち上げ片82の平面は、気体が流動する主流方向、すなわち伝熱フィン10と平行でかつ伝熱フィン10の風上前縁10aに直角な方向と30度以下の角度をなし、かつ水平とならないように形成されている。
以上のように構成された熱交換器について、以下その動作、作用を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成による動作、作用は、実施の形態1と同様なので、説明を割愛する。
通常はフィンカラー11の高さでフィンピッチを規制する。しかしながら、フィンカラー11はプレス加工のしごき加工にて形成されることにより肉厚が薄くなり、先端が割れたり、高さが不均一になったりするなどの不具合が発生する可能性があり、加工できる高さに限界がある。したがって、フィンカラー11ではフィンピッチをあまり粗くできない。
本実施の形態5では、伝熱フィン10に四辺形の一辺を残して三辺を切り込んだ切り込み80を設け、残した一辺を基本線81として基本線81で折り曲げて伝熱フィン10面に略垂直に立ち上げた立ち上げ片82を形成し、立ち上げ片82がフィンカラー11の高さより高くなるようにして、伝熱フィン10を積層するときの所定の間隔、すなわちフィンピッチを規定するように構成したので、通常のフィンカラー11の高さでは規制できないようなフィンピッチの粗さの場合でも、フィンピッチを規制することができる。これにより、伝熱フィン10の伝熱性能が優れており、同等性能を発揮するにはフィンピッチを粗くできる場合に対応できる。また、伝熱フィン10の表面に着霜する可能性がある蒸発器として用いるとき、伝熱フィン10の表面に霜が付着しても、フィンピッチを粗くすることにより、霜で伝熱フィン10間が閉塞するまでの時間を長くすることができ、通風抵抗の急激な増大を抑制することができる。
また、立ち上げ片82の平面が、気体が流動する主流方向、すなわち伝熱フィン10と平行でかつ伝熱フィン10の風上前縁に直角な方向と30度以下の角度をなし、かつ水平とならないように形成すれば、蒸発器として用いられる場合でも、立ち上げ片に凝縮水が付着しても滞留することなく速やかに滴下し、排水され、通風抵抗が異常に増大することはない。
なお、実施の形態2〜5を示す図6(a)、図7(a)、図8、図10、図12において、山部45、55、65、75の開口部44、54、64、74の形状を略三角形状としたが、略台形状、または略円弧状にしても同様の効果を発揮することができるものである。
また、2列熱交換器のとき、性能と着霜特性を考慮して、実施の形態2を風下側の列に、実施の形態3または実施の形態4または実施の形態5を風上列に用いても同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1を示す図1、実施の形態2〜5を示す図6(a)、図7(a)、図
8、図10、図12において、フィンカラー11の風下側近傍に設けた山部により、気流は伝熱管12の後流に導かれ、伝熱に寄与しない死水域を低減させるので、伝熱性能を向上させることができる。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、伝熱フィンに切り込みを設け、切り込みの風上側の伝熱フィン部を隆起させて、切り込みにより風下側に形成される開口部を有する山部を形成することにより、風下側の開口部を有する山部に沿って気体が流れたとき縦渦が発生し、気流後方の温度境界層を乱して、熱伝達率を向上させ、伝熱を促進するとともに、伝熱フィンが段方向に連続している山部を乗り越えて熱伝導することができ、伝熱フィン表面全体を伝熱に寄与させ、優れた伝熱性能を得ることができるので、空気調和機、ヒートポンプ式給湯機、冷蔵庫、冷凍庫等に用いられる熱交換器として有用である。
本発明の実施の形態1の第1の形状の伝熱フィンの正面図 本発明の実施の形態1の第1の形状の伝熱フィンの底面図 本発明の実施の形態1の第1の形状の伝熱フィンの要部の拡大斜視図 本発明の実施の形態1の第2の形状の伝熱フィンの要部の拡大斜視図 本発明の実施の形態1の第3の形状の伝熱フィンの要部の拡大斜視図 (a)本発明の実施の形態2の第1の形状の伝熱フィンの正面図(b)同底面図 (a)本発明の実施の形態2の第2の形状の伝熱フィンの正面図(b)同底面図 本発明の実施の形態3の伝熱フィンの正面図 本発明の実施の形態3の伝熱フィンの底面図 本発明の実施の形態4の伝熱フィンの正面図 本発明の実施の形態4の伝熱フィンの底面図 本発明の実施の形態5の伝熱フィンの正面図 本発明の実施の形態5の伝熱フィンの底面図 従来例の伝熱フィンの正面図 従来例の伝熱フィンの底面図 従来例の伝熱フィンの要部の拡大斜視図 従来例の伝熱フィンの別の要部の拡大斜視図 フィンチューブ型熱交換器の斜視図
符号の説明
10 伝熱フィン
10a 伝熱フィンの風上側前縁部
11 フィンカラー
11a 貫通孔
12 伝熱管
13、23、33 山部を形成するための切り込み
14、24、34、44a〜44c、54a〜54c、64a〜64c、74 山部の風下側の開口部
15、25、35、45a〜45c、55a〜55c、65a〜65c、75 風下側の開口部を有する山部
16a、36a 山部の尾根の山頂
16b、36b 山部の尾根の山麓
16、26、36 山部の尾根
17a、17b、27a、27b 山部の斜面
18、18a 段方向に隣接するフィンカラー11または伝熱管12の中心を結ぶ直線
18b 段方向に隣接するフィンカラー11を結ぶ風上側の接線
80 立ち上げ片を形成するための切り込み
81 立ち上げ片を折り曲げるときの基本線
82 立ち上げ片

Claims (12)

  1. 所定の間隔を置いて略平行に積層された複数の伝熱フィンと、該伝熱フィンの平面方向と略直交する方向に伝熱フィンを貫通する複数の伝熱管とを備え、前記伝熱管が貫通する前記伝熱フィンの貫通孔の周囲には、前記伝熱フィンの平面方向に対し略直交する方向に延びる略円筒状のフィンカラーが形成され、前記伝熱管は前記フィンカラーに密着した状態で前記貫通孔に挿入され、前記伝熱フィンの平面方向に流れる気体と前記伝熱管の内部を流れる熱冷媒との間で熱交換を行うようにしたフィンチューブ型熱交換器であって、
    前記伝熱フィンに切り込みを設け、前記切り込みの前記気体が流動する風上側の前記伝熱フィン部を隆起させて、風下側に前記切り込みにより形成される開口部を有する山部を形成したことを特徴とするフィンチューブ型熱交換器。
  2. 前記切り込みの方向を前記気体の流動方向に略直角方向となる段方向としたことを特徴とする請求項1に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  3. 前記開口部の形状を、略三角形状としたことを特徴とする請求項1または2に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  4. 前記開口部の形状を、略台形状としたことを特徴とする請求項1または2に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  5. 前記開口部の形状を、略円弧状としたことを特徴とする請求項1または2に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  6. 風下側の前記開口部を有する前記山部を、段方向に隣接する前記フィンカラーの間の前記伝熱フィン面に複数形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  7. 風下側の前記開口部を有する前記山部の数を、段方向に隣接する前記フィンカラーまたは前記伝熱管の中心を結ぶ直線から遠ざかるほど多くしたことを特徴とする請求項6に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  8. 風下側の前記開口部を有する前記山部の数を、気体の流動する風下側のほうが、風上側より多くしたことを特徴とする請求項6に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  9. 風下側の前記開口部を有する前記山部の数を、最寄りの前記フィンカラーまたは前記伝熱管から離れるに従い多くしたことを特徴とする請求項6または8に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  10. 風下側の前記開口部を有する前記山部を、段方向に隣接する前記フィンカラーまたは前記伝熱管の中心を結ぶ直線上及びその近傍には形成しないようにしたことを特徴とする請求項6に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  11. 前記伝熱フィンに四辺形の一辺を残して三辺を切り込んだ切り込みを設け、残した一辺を基本線として前記基本線で折り曲げて前記伝熱フィン面に略垂直に立ち上げた立ち上げ片を形成し、前記立ち上げ片がフィンカラーの高さより高くなるようにして、前記伝熱フィンを積層するときの所定の間隔を規定するように構成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィンチューブ型熱交換器。
  12. 立ち上げ片の平面が、気体が流動する主流方向、すなわち伝熱フィンと平行でかつ前記伝
    熱フィンの風上前縁に直角な方向と30度以下の角度をなし、かつ水平とならないように形成したことを特徴とする請求項11に記載のフィンチューブ型熱交換器。
JP2008302086A 2008-05-26 2008-11-27 フィンチューブ型熱交換器 Expired - Fee Related JP4775429B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302086A JP4775429B2 (ja) 2008-05-26 2008-11-27 フィンチューブ型熱交換器
CN2009101429795A CN101592421B (zh) 2008-05-26 2009-05-19 翅片管型热交换器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136237 2008-05-26
JP2008136237 2008-05-26
JP2008302086A JP4775429B2 (ja) 2008-05-26 2008-11-27 フィンチューブ型熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010008034A true JP2010008034A (ja) 2010-01-14
JP4775429B2 JP4775429B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=41407211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008302086A Expired - Fee Related JP4775429B2 (ja) 2008-05-26 2008-11-27 フィンチューブ型熱交換器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4775429B2 (ja)
CN (1) CN101592421B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012102053A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 パナソニック株式会社 フィンチューブ型熱交換器
JPWO2013094162A1 (ja) * 2011-12-19 2015-04-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 フィン付き熱交換器
JP5864030B1 (ja) * 2014-05-15 2016-02-17 三菱電機株式会社 熱交換器、及び、この熱交換器を備えた冷凍サイクル装置
CN110230941A (zh) * 2019-05-29 2019-09-13 浙江大学衢州研究院 对称弧形开窗式换热器翅片

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110083017A (ko) * 2010-01-13 2011-07-20 엘지전자 주식회사 열 교환기용 핀 및 이를 갖는 열 교환기
EP3411649B1 (en) * 2016-02-04 2021-10-13 Evapco, Inc. Arrowhead fin for heat exchange tubing
CN210267825U (zh) * 2018-11-06 2020-04-07 深圳市贝腾科技有限公司 空调设备及其内机、外机
CN112066776A (zh) * 2020-08-04 2020-12-11 西安交通大学 一种用于空调换热器的仿生开缝波纹翅片
CN112066779B (zh) * 2020-08-10 2021-12-14 珠海格力电器股份有限公司 管翅式换热组件、换热器和空调器

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110654A (en) * 1974-07-03 1976-01-28 Ube Industries Osensuino seijokahoho
JPH0448192A (ja) * 1990-06-18 1992-02-18 Toshiba Corp 熱交換器のフィン形状
JPH0771890A (ja) * 1993-09-03 1995-03-17 Oak Japan:Kk 熱交換器
JPH07260382A (ja) * 1994-03-22 1995-10-13 Daikin Ind Ltd 熱交換器
JPH08170889A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Daikin Ind Ltd クロスフィン熱交換器
JPH10274493A (ja) * 1997-01-30 1998-10-13 Sharp Corp 熱交換器
JPH11183076A (ja) * 1997-12-25 1999-07-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱交換器
JP2001272192A (ja) * 2000-03-29 2001-10-05 Osaka Gas Co Ltd プレートフィン型熱交換器
WO2004104506A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha プレートフィンチューブ型の熱交換器
JP2005207688A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 熱交換器
JP2005233512A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 熱交換器
JP2007024419A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110654A (en) * 1974-07-03 1976-01-28 Ube Industries Osensuino seijokahoho
JPH0448192A (ja) * 1990-06-18 1992-02-18 Toshiba Corp 熱交換器のフィン形状
JPH0771890A (ja) * 1993-09-03 1995-03-17 Oak Japan:Kk 熱交換器
JPH07260382A (ja) * 1994-03-22 1995-10-13 Daikin Ind Ltd 熱交換器
JPH08170889A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Daikin Ind Ltd クロスフィン熱交換器
JPH10274493A (ja) * 1997-01-30 1998-10-13 Sharp Corp 熱交換器
JPH11183076A (ja) * 1997-12-25 1999-07-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱交換器
JP2001272192A (ja) * 2000-03-29 2001-10-05 Osaka Gas Co Ltd プレートフィン型熱交換器
WO2004104506A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha プレートフィンチューブ型の熱交換器
JP2005207688A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 熱交換器
JP2005233512A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 熱交換器
JP2007024419A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012102053A1 (ja) * 2011-01-27 2012-08-02 パナソニック株式会社 フィンチューブ型熱交換器
JPWO2013094162A1 (ja) * 2011-12-19 2015-04-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 フィン付き熱交換器
JP5864030B1 (ja) * 2014-05-15 2016-02-17 三菱電機株式会社 熱交換器、及び、この熱交換器を備えた冷凍サイクル装置
CN110230941A (zh) * 2019-05-29 2019-09-13 浙江大学衢州研究院 对称弧形开窗式换热器翅片

Also Published As

Publication number Publication date
CN101592421A (zh) 2009-12-02
CN101592421B (zh) 2011-11-30
JP4775429B2 (ja) 2011-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4775429B2 (ja) フィンチューブ型熱交換器
JP6165360B2 (ja) 熱交換器および空気調和機
US10072898B2 (en) Fin tube heat exchanger
JP2010002138A (ja) 熱交換器
WO2009144909A1 (ja) フィンチューブ型熱交換器
JP2013245884A (ja) フィンチューブ熱交換器
JP2009275967A (ja) 熱交換器
JP2014089018A (ja) フィンチューブ熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクル装置
WO2012102053A1 (ja) フィンチューブ型熱交換器
JP6021081B2 (ja) フィンチューブ熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクル装置
JP5138408B2 (ja) フィン・アンド・チューブ式熱交換器
JP2009204277A (ja) 熱交換器
JP2008215670A (ja) 伝熱フィン、フィンチューブ型熱交換器および冷凍サイクル装置
JP2007017042A (ja) 熱交換器
JP3584304B2 (ja) 熱交換器及びこれを備えた空気調和機
JP2015004449A (ja) フィンチューブ熱交換器
EP2693151B1 (en) Heat exchanger
WO2016031032A1 (ja) 熱交換器および空気調和装置
KR100555415B1 (ko) 열교환기
CN210980111U (zh) 一种空调器
JP7309041B2 (ja) 熱交換器および冷凍サイクル装置
JP5446379B2 (ja) フィン付き熱交換器
JP2008275303A (ja) 熱交換器
KR100543598B1 (ko) 열교환기
JP2014020582A (ja) フィンチューブ型熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100312

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110318

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4775429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees